東証スタンダード上場企業のジオコードが運営!営業組織を強くするWebマガジン

更新日:2023/03/24 

クロスSWOT分析とは?より深い営業戦略を立てよう!

クロスSWOT分析は、SWOT分析の結果をもとに行うマーケティング手法です。
SWOT分析で、内部環境の自社の強み・弱み、外部環境の機会・脅威を洗い出してから、さらなる戦略を立てる際に活用していきます。

SWOT分析で明らかになった要素から、より深堀ることで、今まで見えなかった戦略や施策が出てくる、非常に重要なことですので、是非こちらを参考にしていただければ幸いです。

クロスSWOT分析とは

クロスSWOT分析とは、SWOT分析で出た「内部環境と外部環境」の結果、4つの要素を下記の画像のように組み合わせ、目標に向けた戦略を導き出すフレームワークです。

4つの要素、クロス分析

各戦略は下記です。

SWOT分析についてはコチラ↓

『強み×機会』

『強み×機会』は、会社の強みを最大に生かし、ビジネスチャンスとなる機会を作っていく施策や戦略を練ることができます。

これは、クロスSWOT分析の中でも一番重要なポイントなので、出来るだけ多く項目を出しておきましょう
そうすることで、様々な戦略のオプションを組み合わせることができ、戦略も様々な視点の戦略を立てることが可能となります。

『強み×脅威』

『強み×脅威』は、会社の強みをうまく活用し、脅威からくる影響を最小限に抑える戦略です。

ここでは特に、競合との差別化ができる戦略がよく考えられています。
脅威を取り除くための強みを活かすことで、ネガティブに働きやすい「ユーザーの思考」をうまく、ポジティブに変えることができる施策を練ります。

『弱み×機会』

『弱み×機会』は、今抱えている弱みを克服するために、機会を最大限活用してネガティブをポジティブに変える戦略です。

欠点を補填するために、できるような機会を見つけることが重要なので、法律や政治など、どんな小さなチャンスとなりうる情報でも収集しましょう。

『弱み×脅威』

『弱み×脅威』は、二つが重なったときの、最悪の事態に備えるために、防衛案を考える戦略です。

いざ、弱みと脅威が重なったときでも、防衛案を立てておけば、問題の早期解決や、そうならないように回避しながら運営することが可能となります。

より具体的に、より細かい部分まで情報を組み合わせ洗い出すことが大切です。

クロスSWOT分析の方法


クロスSWOT分析は実際に書き込みながら行いましょう。
見直す際や、他の人に共有するときに便利になるので、戦略案は、何と何を掛け合わせたのかを記入するようにしましょう。

また、ホワイトボードなどを使う場合は付箋などを使用するとおすすめです。

優先順位

  1. 『強み×機会』
  2. 『強み×脅威』
  3. 『弱み×機会』
  4. 『弱み×脅威』

1, 初めにSWOT分析で出た項目を書き出し、整理します。
SWOT分析

情報の整理は分析をするにあたって重要です。
この時、まれに目的に沿わない情報も入れがちなので、クロスSWOT分析をやりやすくするために、「不確かな情報と目標との関連性が低い情報」などがある場合は、取り除きましょう。

また、整理の際に新たな情報を発見する可能性もあるので、必ず何か情報が出た場合も書き出しておきましょう。

ココでpoint
・事前にSWOT分析を徹底的にできているか確認
・多くの情報の整理整頓
・目的との照らし合わせ

2, クロスSWOT分析用の枠に書き換える。

クロスSWOT分析用の枠を作成し、わかりやすく書き換えましょう。
この時、時間に余裕があればシンプルに書き換えることをお勧めします。
長い文章になってしまうと、まとめる際に時間がかかるため、シンプルかつ簡潔が理想です。

ココでpoint
・クロスSWOT分析用の枠に書き換える
・情報はなるべくシンプル&簡潔に

3, 4つの項目から、戦略を洗い出す

各項目の戦略を具体的に考えていきます。
そして、出した戦略が、実際に目標に向かったものなのかを考えましょう。

この時、洗い出した戦略の「話の筋が通っているか」が重要になります。
ただ、戦略を立てるのではなく、「何と何が組み合わさり、それによってどのような戦略となるのか」を踏まえたうえで戦略を練りましょう。

ココでpoint
・戦略は具体的に
・上げた戦略は、必ず4つの項目の「何が」かを明確に
・必ず内部環境と外部環境を掛け合わせた戦略を立てる

4, 1番いい戦略を話し合う
戦略がある程度の量でたら、その中から一番目標に対し有効的なのかを話し合いましょう。
この時、個人の好みなどで決めず、会社の向かっているビジョンに一番近いものや、行動方針、理念などを参考にして戦略を選ぶことをお勧めします。

数多く戦略が出た場合、はじめに優先順位から決めると良いでしょう。
そして、その中で1~3つくらいに絞り込むのが一番楽な方法です。

ココでpoint
・目標に対し一番有効なのがどれかを見出す
・最低でも1~3個まで絞り込む

まとめ

今回は、クロスSWOT分析についてお話ししました。
これはSWOT分析があってこそのマーケティング手法となります。
内部環境、外部環境が、現在どうなっているのかを把握し、見える化することで、今後の正しい戦略を導き出すことができます。
ビジネスチャンスを逃さず掴み取るために、非常に重要な手法なので、現状の見直しをする際、今後のビジョンに迷った際などに、率先して行っていきましょう。
SWOT分析を使いこなすことが、自分の強みやチャンスを最大限に掴む足がかりになるので、是非活用してください。

SFAは活用されてこそ意味がある

ページ先頭へ戻る