公開日:2020/01/09 更新日:2020/02/07

オンプレミスとクラウドの違いは?移行するメリットとコストを比較

ノリ子
ノリ子能天気女子
趣味:寝ること
短所:敬語が苦手
所属:普通の女子のようにきゃぴり隊
夢:生涯自由人

最近、クラウドはよく耳にしますが、「オンプレミス」という言葉を聞いたことがありますか?
オンプレミスは、サーバーやネットワーク機器などの購入をし、自社の建物の中に設置するシステムのことを「オンプレミス」と言います。
今回はそんな「オンプレミス」と「クラウド」の違いと適切な選び方を紹介していくので、ぜひ参考にして下さい。

オンプレミス&クラウドとは

まず初めに、オンプレミスとクラウドについて、どのようなシステムなのかを紹介していきます。

ノリ子
こんにちは、ノリ子です。
ノリ子も一緒に説明していくね

オンプレミスとは

初めにオンプレミスについてです。

以前まで、自社でインフラを用意するのが一般的でしたが、近年ではインターネット上に仮想サーバーを設置・管理する【クラウド】が広まり、その区別するための対義語として【オンプレミス】が使われるようになりました。

オンプレミスは、企業がシステム構築をする際に、サーバーや周辺機器などの【購入】または【リース契約】をし、自社内に設置、運用、保守まで全ての工程を自社で行うことを指します。
凡そ2007年くらいまで、オンプレミス以外の方法はなく、この自社運用が一般的でした。

オンプレミス

ノリ子
昔は【自社運用】しか自社用のシステム構築の手段がなくて、【オンプレミス】は最近増えたクラウドとの対義語のことなんだよ。
クラウドと同じように【オンデマンド】って言葉も、オンプレミスの対義語として使われてるんだって。

ちなみにオンデマンドは「必要な時にその分だけ外部システムを利用する」って意味があるんだ。

クラウドとは

次にクラウドについてです。

ノリ子
クラウドは、ネット経由でのサービス利用のことだよ。

インターネットを経由して利用できるサービスだから、ITシステムに必要なサーバーとかを自社で保有しない運用形態のことなんだ。


クラウド

ノリ子
ハードウェアやソフトウェアを外部利用するクラウドは、
サーバーをはじめ、システム構築に必要な設備を、外部のクラウド提供をしている事業者を必要な時にその分だけ利用ができるんだよ。

主に利用する側が用意するものは…
最低限のネットワーク環境・サーバーにつなぐためのPC・サービス利用料
この3つだけ!

これまでは設備投資に膨大な費用がかかってたから、少ない費用でシステム構築ができるクラウドサービスは、コストで悩んでた企業さんには、とても嬉しいサービスなのがわかるね!

オンプレミスとクラウドの違い

ノリ子
オンプレミスとクラウドがどんなのかが少しわかったかな?

じゃぁ、これから二つの得意なこと・苦手なことの具体的な違いを見ていこう!

オンプレミス クラウド
導入コスト × 高い 安い
運用コスト × 固定費が必要 △変動する
構築期間 × 構築期間が必要
時間とコストも必要
構築不要
すぐに利用可能
運用のしやすさ × 災害時などの対策必須
運用ハードルは高め
災害時などの対策は事業者側
運用ハードルは低め
カスタマイズ性 自由 △制限がある
セキュリティ 情報源の特定容易 △閉塞網領域などを利用できれば安全
システム連携 自由度が高い △制限あり

ノリ子
うん、両方とも得意不得意が半分半分って感じだね。

これから各項目の詳細を紹介するね。

導入コスト

オンプレミスの場合、サーバー用のマシン・ネットワーク機器などのハードウェア、オペレーションシステムなどのソフトウエアなど、すべてを用意する必要があります。

そのため、どのようなシステム構成にするかを検討する人件費などがかかります。
大規模なシステムの場合は、システムテストや性能テストを行い、将来的にシステムを利用する頻度が高くなる場合を予測するための費用も必要です。


クラウドの場合は、システム導入にかかる上記の諸費用は不要です。
サービスを利用するだけで済み、初月は無料のところも多いため導入コストはほとんど必要ありません。

運用コスト

オンプレミスでは、運用開始後もトラブル対応や定期的なメンテナンスの保守費用がかかります。
購入したソフトウェア類のバーションアップなどもかなりコストのかかるメンテナンスです。
ハードウェアも定期的に入れ替えたり増築したりと手を入れる必要なため運用コストが多くかかります。


クラウドの場合、ハードウェア周りの保守運用はすべてサービス提供業者が対応するため、保守費用は不要なので、オンプレミスと比べると比較的安く済むケースがほとんどです。
ただ、クラウドで利用するサービスによって費用が異なるため、クラウドの方が高くつく可能性もあるので、運用コストに関しては変動があると思っておきましょう。

構築期間

・オンプレミスの場合

オンプレミスの場合、運用形態によって構築期間にバラツキがあります。

運用形態 構築期間
自社設置・ハウジング システムの規模により数ヶ月かかる場合もある
システムを拡張 準備期間やコストが必要
ホスティング サービス提供業者が注文を受けてインフラを構築するため、数日程度で環境構築が可能

ノリ子
ハウジングは、運用するときに、自社所有のサーバーを、データセンターラック・サーバーに接続するネット回線・電源を借りて設置することを言うよ。

ノリ子
ホスティングは、『レンタルサーバー』とも言われているものだよ。
これは、サーバー自体をデータセンターやホスティング事業者が所有しているものを借りることを言うよ。

・クラウドの場合

クラウドの場合:構築期間はたったの数分

アカウントを取って設定が終わればすぐに必要なリソースが利用できます。システムを拡張する場合もとても速く簡単で、拡張性に優れている点もクラウドの魅力です。
アプリケーション環境を企業側で構築するPaaSの場合は、構築期間として数日必要になりますが、IaaSではさらにOSを用意する期間も必要なので、1週間程度見込んでおきましょう。

カスタマイズ性

オンプレミスは、自社内ですべてを管理するため、自由にカスタマイズできます。
コストをかける余裕があるなら、カスタマイズは無限に可能です。

クラウドの場合、フルにカスタマイズすることは難しくなります。
サービス提供業者が用意するメニューの範囲内でのカスタマイズが前提です。

セキュリティ

オンプレミスは、自社内に閉じたネットワークでシステムが構築できるため、セキュリティは安全です。
インターネットを接続できる回線とイントラネットで閉じた回線を用意するなど、高いセキュリティ対策がとれます。

ノリ子
イントラネットってあんまりなじみない人もいると思うから、簡単に説明するね。
イントラネットとは、企業とかが組織の中でだけで構築したネットワーク環境のことを言うよ。

クラウドは、セキュリティ面で不安だという企業も多くありますが、そのような声に応えて、現在多くのサービス提供業者では、インターネットVPNや閉塞網領域など、セキュリティに配慮したサービスの提供を始めています。
これらのサービスが使えた場合、高いセキュリティを保てるため安全です。

ノリ子
ちなみに、インターネットVPNは公衆回線を使って構築した下層のプライベートネットワークのことだよ。
VPN機能搭載ルーターやVPN装置で離れた場所にいてもデータや情報の共有が可能になる技術なんだ!
また、閉鎖網領域は自社のサービスとして構築したネットワークで、閉鎖ってだけあって、インターネットから直接アクセスを受けない、分離されたネットワークなんだ。

システム連携

オンプレミスでは、これまで構築してきた自社システムとの連携を始め、他システムとの連携もコストさえかければ十分に可能です。
同じイントラネット上での連携や、インターネットを介した他社システムとの連携可能です。

一方、クラウドは基本的にインターネット経由での連携になるため、イントラネット内のシステムと連携させようとすると難しい場合があります。

向き不向きと危険性

ノリ子
違いを見ていくと、オンプレミスとクラウドのメリット・デメリットがわかるね。
最近は、クラウドがすごく進化してるんだけど、もちろん企業が求めていることによっては、オンプレミスとクラウドの向き不向きがあるの。

ノリ子
のように、用途に応じてバランスよく利用することが一番大事なのを忘れないで!

クラウド移行時の危険性

クラウド移行時の注意点

また、クラウドのメリットが魅力だからと、安易に移行するのは控えましょう。
向き不向きがあるように、既存システムの機能が、クラウドで実現できるのか十分検討・確認することが必要です。
十分な確認をしない状態でクラウド化に踏み切ったとき、クラウド上で【正常に起動しない】というトラブルが発生しかねません。
そのため「既存システムをクラウドサービスに移行させたときに、過不足が無いかどうか」が重要なのを覚えておきましょう。

ノリ子
その他の注意点も紹介するね。
・既存システムとの連携がとれるかどうか

既存システムとの連携がとれるかどうかは、慎重に検討を進めるべきポイントです。

ノリ子
セキュリティの要件が満たせるか、運用面のコストが増加しないかという点は、特によく検討しよう!
既存システムとうまく連携がとれないまま導入を進めてしまうと、導入コストは安くても、運用コストがかかってしまいトータルではかえって高くつく可能性があるから、要注意!

・本当にコスト削減につながるかどうか

クラウドは月額の運用コストがかかため、注意が必要です。

ノリ子
システム構成などによって、総コストで見るとオンプレミスの方が安く済む場合があるから、オンプレミスで同じ構成のシステムを組んだときの導入コストと運用コストは試算して比較しよう!

オンプレミスとクラウドのハイブリッド型って?

オンプレミスとクラウドの「ハイブリッド型」は、共存し補完しあうことで、より双方を効率的に運用できる選択肢です。
セキュリティレベルを高く保ちたいシステムはオンプレミスのままにし、比較的クラウドに移行しやすいグループウェアや社内コミュニケーションツールなどのシステムをクラウド化するといった価値のある方法となります。

ただ、ハイブリッド型の向き不向きがあるので、そちらも紹介しましょう。

ハイブリッド型の向き不向き

ハイブリッド型は、規模の大きい組織又は顧客数が膨大な企業が向いています。

  • 海外や日本全国など物理的な拠点が広範囲に点在する組織
  • 顧客数が膨大な企業
  • 回線機器やサーバーなどを自社で多く所有している場合

利用者の立場によって、システムに要求するものも変わってきます。
特に規模が大きい会社だと、1つのシステムで無く様々なシステムを組み合わせていく事になります。

そのため、それぞれの業務を最適にカバーできる仕組みを作るために、例えば以下のような切り分け方で、ハイブリッドクラウドを採用するケースが多くなっています。

・全社を横断するようなシステムには、自社運用に合わせるため細かいカスタマイズが必要で、かつ、セキュリティのレベルは高度なものにしておきたい。

(例:全社員が使う基幹システムはオンプレミスのシステムを導入)

・現場の社員が業務に利用するようなシステムでは、セキュリティは担保しつつも、外出先などの利用などを加味し柔軟な運用ができるようないしたい

(例:営業が利用するsfaはクラウドのシステムを導入)

一方、システムの構成は複雑になるため、各システム間の明確な切り分けが出来ないまま運用を
始めてしまってもうまく運用できなかったり、実利用者の利便性が失われる可能性もあります。
また、オンプレミスとクラウドのシステム間で連携させたい場合は、ネットワーク構成にも気を使う必要があります。
そのため、システム管理者には、クラウド、オンプレミスとちらのシステムにも精通している必要があります。
とはいえ、

オンプレミスもクラウドも「どちらか一方しか使えない」ということはないので、効率よく運用する手段の一つとしてハイブリッド型を利用する企業も多くあります。

まとめ

オンプレミスとクラウドの違いについて、両者を比較しながらクラウドのメリットや移行のポイントについて解説しました。
クラウドは、時間やコストをかけず簡単にシステムを構築できるサービスです。
すべて自社で構築するオンプレミスと比べて、システム運用開始まで素早く立ち上げられる点が最大の魅力ですが、セキュリティ面や既存システムとの連携など検討しておくべき注意点もあります。


自社システムをどこまでクラウド化するかどうかを検討する中で、オンプレミスとクラウドを使い分けるハイブリッドも視野に入れ、クラウド導入の効果を高めるようにしましょう。

point
・オンプレミスかクラウドかは導入目的や企業の運用体制によって、どちらかが必ず良いというものではないので、用途に応じた使い方やハイブリッドも視野に入れて検討するのもおすすめ。
・初期投資を抑えたい・システム構築に割けるリソースが少ないという時にクラウドがおすすめ。
管理する事柄や、割けるリソースなどに応じてどちらか自社にとって適切かをしっかり検討することが重要。
ノリ子
知識、リソースとも十分で、可能な限りセキュリティを高めるために、情報を外部に置きたくないって時には、オンプレミスを選んでみるといいと思うかな。

いろいろな考え方があってクラウドサービスも新しい機能などを次々と発表しているから、セキュリティ面の問題やカスタマイズ性もしっかり検討したうえで、自社の状況に合わせて問題が無さそうなら、全部をクラウドに移行するという考え方もいいと思う!
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