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経理代行の選び方|業種・規模別に合わせた「外注の最適解」とは

小島 伸介

【監修】株式会社ジオコード 管理部長
小島 伸介

株式会社ジオコード入社後、Web広告・制作・SEOなどの事業責任者を歴任。
上場準備から上場まで対応した経験を生かし、サービス品質の改善を統括する品質管理課を立ち上げ。その後、総務人事・経理財務・情報システム部門を管掌する管理部長に就任。

経理代行を検討する企業は年々増えていますが、その一方で「どの経理代行会社を選べばよいのか分からない」「比較ポイントは分かるが判断できない」という声も多く聞かれます。特に決裁者や管理部責任者にとって、経理代行の選び方を誤ることは、単なる外注先選定の失敗ではなく、経営基盤そのものを揺るがすリスク につながります。

経理代行は、帳簿作成を外注するだけのサービスではありません。経理業務は会社の数字を形作り、経営判断の前提となる情報を生み出す重要な機能です。そのため、経理代行の選び方は「どこが安いか」「どこが有名か」といった比較ではなく、経理体制をどう再設計するかという経営判断 として考える必要があります。

「経理代行 選び方」というキーワードで検索する段階の企業は、すでに外注を前向きに検討しており、
・価格だけで選んで失敗しないか
・自社の業種や規模に合っているか
・税理士や内製との役割分担は適切か
・長期的にパートナーとして機能するか
といった 意思決定直前の疑問 を解消したい状態にあります。

しかし、上位に表示されている多くの記事は、選定ポイントを箇条書きで並べるだけのチェックリスト型に留まっています。これでは「何を確認すべきか」は分かっても、「どう考えて選ぶべきか」までは分かりません。本当に必要なのは、経理代行の選び方を業者比較ではなく、経営判断として整理する視点 です。

本記事では、経理代行を依頼しようと検討している決裁者・管理部責任者向けに、経理代行の選び方を体系的に解説します。比較検討から選定判断、導入判断までを一つの思考プロセスとして整理し、自社にとっての最適解を導き出すための考え方を提示します。

おすすめの経理代行サービス一覧

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会社名 サービス名 特長 費用
株式会社キャスター CASTER BIZ accounting
  • 事業特性、経理処理の難易度ボリューム に応じて専門チームを最短3営業日で立上げ
  • クラウドツールを活用して、どんな時でも滞りなく経理労務が回る仕組み
  • 採用率1%の高スキル人材
従業員数20名以下
22.5万円/月(税抜)

従業員数20〜50名
22.5万円/月(税抜)

従業員数50〜100名
22.5~68万円/月(税抜)

従業員数100〜200名
22.5~45万円/月(税抜)
株式会社Enigol Remoba経理
  • 請求書の発行から入金確認、経費精算、月次決算、支払い業務まで経理業務をまるっと請け負い
  • クラウドサービスと経理に精通した専任のワーカーが効率化を実現
  • 完全オンライン化で進捗、会計データをいつでも好きなときに確認
6ヶ月プラン
月額料金¥200,000

12ヶ月プラン
月額料金¥180,000
株式会社Wheat Wheat Accounting
  • 完全オンライン化で進捗、会計データをいつでも好きなときに確認
  • 経理以外の人事労務、営業事務等の作業についても柔軟に対応
  • コンサルタント、業務マネージャー、オペレーターのチーム体制で高品質かつ安定した稼働を実現
基本コース30,000円/月額(税別)
芙蓉アウトソーシング&コンサルティング株式会社 FOC経理アウトソーシング
  • お客様の問題課題に合わせてサービスをアレンジ
  • お客様の規模や商習慣に合わせてシステムを選定導入を支援
  • お客様経理部のあるべき姿へのアドバイス、財務視点でのコンサルティングを提供
要お問い合わせ
株式会社M&Tコンサルティング Smart経理
  • クライアント様は必要書類をスキャンするだけ。シンプルなオペレーション。
  • 複数人の経理スタッフによるチーム体制で、すべての経理業務を遠隔でも正確かつスムーズに代行
要お問い合わせ
メリービズ株式会社 バーチャル経理アシスタント
  • 仕訳入力や経費精算などの日常業務から、決算、さらに会計ソフト導入までおまかせ
  • 簿記2級以上実務経験豊富だからこそなせる、高いクオリティを実現
  • 東証一部上場企業から中堅中小スタートアップまで
要お問い合わせ
フリー株式会社 freee受取請求書アシスト
  • freee会計の設定情報をそのまま引き継げる請求書の画面からワンクリックで仕訳を連携
  • 請求書の明細行の数だけ仕訳を作成部門管理、商品管理に活用
  • 専用クラウドシステムが付帯解約しても、蓄積したデータがそのまま残る
35,000 円~ / 月
株式会社マネーフォワード クラウド経費BPOサービス
  • 経費精算にかかる経理部門の業務工数を削減
  • 経理作業の代行によって業務の標準化が可能に
ひとり法人プラン
月払い3,980円/月

スモールビジネスプラン
月払い5,980円/月

ビジネスプラン
月払い7,980円/月
株式会社アイエーピー 会計アウトソース
  • 日々発生する記帳仕訳業務や売掛金買掛金管理、経費精算など経理業務全般を代行
  • 世界中の会社の決算から税務申告までを引き受け
  • 業務改善、世界の最前線の最新のシステム導入のリードまでお手伝い
要お問い合わせ
株式会社つばさ会計事務所 株式会社つばさ会計事務所
  • お客様の実情に合わせてサービスメニューを設計したうえで適切に対応
  • 弊社の税理士がお客様と連携し、年末調整に必要な資料収集、各種申告書のチェック、給与支払報告書の作成、各自治体への提出までを代行
要お問い合わせ
株式会社ビーブラスト i-STAFF
  • 採用率1%の優秀な人材
  • スピーディーで確実な対応
  • 「秘書業務」だけでなく、「経理」「人事」「Web運用サポート」など幅広い業務に対応
ライトプラン
月額 税込125,400円

ベーシックプラン
月額 税込102,300円

プレミアムプラン
月額 税込89,100円

カスタマイズプラン
お問い合わせ
株式会社 TMJ バックオフィス 経理スタンダード
  • 電帳法など分かりづらい法令や制度に関する質問を、電話やメールで丁寧にサポート。
  • 幅広い業務に対応した最適な経理プロセスを提供。人事など他部門と連携が必要な業務も、スムーズにアウトソーシング可能
  • 大手企業のノウハウをもとに中堅企業向けへ最適化。迅速な導入と低負荷を実現し、セコムグループの厳重なセキュリティでデータを保護
要お問い合わせ
株式会社パソナ BPO・アウトソーシングサービス
  • 選任されたコンサルタントがBPO導入から立ち上げまで全面サポート
  • 様々なサービス形態を組み合わせたベストソリューションをご提案
  • 専任のプロジェクトマネージャーが事業運営を成功に導く
要お問い合わせ
株式会社NTTビジネスアソシエ東日本 経理アウトソーシング・代行サービス
  • 単純業務をアウトソーシングして社員を効率よく配置する事が可能
  • NTTグループにおける受託業務実績で培ったスキル・ノウハウ
  • 安定的な業務品質を実現
要お問い合わせ

経理代行の選び方を「業者比較」から「経営判断」に引き上げる

経理代行の選び方を考える際、多くの企業が最初に行うのは、料金、対応業務、実績といった表面的な比較です。しかし、こうした比較だけで経理代行を選定すると、導入後にミスマッチが発生しやすくなります。その理由は、経理代行が単なる外注サービスではなく、経理体制そのものを構成する要素 だからです。

決裁者が最初に整理すべきなのは、「なぜ経理代行を導入したいのか」という目的です。
・人手不足を解消したいのか
・属人化を解消したいのか
・月次決算を早めたいのか
・ガバナンスを強化したいのか
この目的が曖昧なまま経理代行を選ぶと、「対応範囲は広いが自社には合わない」「思ったほど効果が出ない」といった結果になりがちです。

経理代行の選び方は、業者選定の前に自社の経理課題を言語化すること から始まります。たとえば、日常的な記帳や支払処理に追われているのが課題であれば、定型業務を安定的に回せる体制を持つ代行会社が適しています。一方で、経営判断に必要な数字が遅れて出てくることが課題であれば、月次決算の早期化や業務設計に強みを持つ代行会社を選ぶ必要があります。

このように、経理代行の選び方は「どの会社が安いか」ではなく、
自社の経理機能のどの部分を外部に委ねたいのか
という視点で考えるべきです。

また、経理代行は「全部任せるか、任せないか」という二択ではありません。多くの企業にとって現実的なのは、一部業務だけを切り出して委託する部分導入 です。そのため、選び方においても「対応範囲が広いかどうか」より、「部分的な委託に柔軟に対応できるか」「役割分担を明確に設計できるか」といった点が重要になります。

決裁者の立場で見ると、経理代行の選び方は「外注コストを抑える話」ではなく、
経理体制をどう再設計するかという経営判断
です。この前提に立たずに比較を始めてしまうと、価格や表面的なサービス内容に引きずられ、本来重視すべきポイントを見失ってしまいます。


経理代行を選ぶ前に整理すべき自社の状況と前提条件

経理代行の選び方を誤らないためには、比較検討に入る前に 自社の状況を整理すること が不可欠です。ここを飛ばして業者選定に進むと、どれだけ優れた経理代行会社を選んでも、期待した成果は得られません。

まず整理すべきなのは、現在の経理業務量と業務内容 です。
・月間の仕訳件数はどれくらいか
・支払件数や請求書発行の頻度はどの程度か
・給与計算や経費精算の負荷はどれくらいか
こうした定量的な把握ができていないと、代行会社の見積や提案内容を正しく評価できません。

次に重要なのが、経理業務の中で定型的な業務と判断を伴う業務を切り分けること です。記帳、入金消込、支払データ作成といった定型業務は、経理代行と相性が良い領域です。一方で、資金繰りの最終判断、経営分析、税務判断に関わる業務は、社内や税理士が主体となるべき領域です。この切り分けができていない状態で経理代行を選ぶと、「どこまで任せてよいのか分からない」という混乱が生じます。

また、自社の成長フェーズ も重要な前提条件です。創業間もない企業、従業員数が増え始めた成長期の企業、安定期に入った企業では、経理代行に求める役割が異なります。成長期であれば、将来的な業務量増加に柔軟に対応できるかどうかが選び方のポイントになりますし、安定期であれば、コスト最適化やガバナンス強化が重視されます。

さらに、社内の経理リテラシー も無視できません。経理経験者が社内にいるのか、ほぼ未経験なのかによって、経理代行に求めるサポートレベルは変わります。社内に一定の知識があれば、作業中心の代行会社で十分な場合もありますが、知識が乏しい場合は、業務設計や運用面まで支援できる代行会社を選ぶ必要があります。

経理代行の選び方において重要なのは、
自社の状況を基準にして外注の形を決めること
です。業者の強みから選ぶのではなく、自社の課題から逆算して選ぶ。この視点を持つことで、比較検討の精度は大きく高まります。

業種別・企業規模別に見る経理代行の最適な選び方

経理代行の選び方で最も多い失敗は、「どの会社にも同じ基準を当てはめてしまうこと」です。経理業務の量や複雑性は、業種や企業規模、成長フェーズによって大きく異なります。そのため、業種別・規模別に最適な経理代行の形は変わる という前提で検討しなければなりません。

まず、小規模企業・スタートアップ の場合です。このフェーズでは、経理専任の正社員を採用するほどの業務量はない一方で、経営者や管理部長が経理実務に多くの時間を割かれているケースが目立ちます。この場合の経理代行の選び方では、
・記帳、支払、請求といった定型業務を一通りカバーできること
・最低限の業務ルールやフローを一緒に整備できること
・コミュニケーションがシンプルでレスポンスが早いこと
が重要になります。高度な分析やコンサルティングよりも、まずは「経理が止まらない体制」を構築できるかどうかが判断軸です。

次に、従業員数が増え始めた成長期の企業 です。この段階では、取引件数や支払件数が急増し、属人化や処理遅延が顕在化しやすくなります。経理代行の選び方としては、
・仕訳件数や業務量の増加に柔軟に対応できる体制
・月次決算の早期化や業務標準化に強みがあるか
・将来的な業務拡張や組織拡大を見据えた提案ができるか
といった点が重要です。単なる作業代行ではなく、業務設計やプロセス改善の視点を持つ代行会社 を選ぶことで、成長の足を引っ張らない経理体制を構築できます。

一方、安定期・多拠点・多事業展開の企業 では、経理代行に求められる役割はさらに高度になります。このフェーズでは、コスト削減よりも、
・内部統制の強化
・ガバナンスの維持
・業務の標準化と属人化排除
が重視されます。経理代行の選び方としては、実績やセキュリティ体制、担当者の専門性、レビュー体制の有無などをより厳密に確認する必要があります。

業種別に見ても違いは明確です。たとえば、取引件数が多い業種 では処理スピードと正確性が重要ですし、プロジェクト型ビジネス では原価管理や収支管理への理解が欠かせません。
つまり、経理代行の選び方に「万能な正解」はなく、
自社の業種・規模・成長フェーズに合った最適解を見つけること
こそが最も重要なのです。


経理代行会社を比較する際の本質的な選定軸とは

多くの比較記事では、「業務範囲」「料金」「実績」「セキュリティ」といった項目が並びます。しかし、決裁者が本当に重視すべきなのは、これらの表面的な条件の裏側にある 本質的な選定軸 です。

まず重要なのが、役割分担の明確さ です。経理代行会社が、どこまでを自社の責任範囲とし、どこからを社内や税理士に委ねる前提なのかを明確に説明できるかどうかは、選び方の根幹に関わります。「何でも対応できます」と言う会社よりも、「ここから先は対応できません」と線引きを明確にできる会社の方が、長期的には信頼できます。

次に、運用設計力 です。単に作業を受けるだけでなく、
・どうすれば業務が楽になるか
・どこを改善すればミスが減るか
といった視点で、業務フローの改善提案ができるかどうかは、導入後の満足度を大きく左右します。選定段階で具体的な改善提案があるかどうかを確認することが重要です。

また、コミュニケーションの質 も軽視できません。経理代行は継続的にやり取りが発生するサービスです。レスポンスの速さ、説明の分かりやすさ、質問に対する姿勢などは、導入後のストレスや社内工数に直結します。選定時のやり取りの中で、「この会社と長期的にやり取りできるか」という感覚を持てるかどうかは、重要な判断材料です。

さらに、将来対応力 も見逃せません。事業が成長した際に、
・業務量増加に対応できるか
・管理レベルを引き上げられるか
といった点を事前に確認しておくことで、再選定の手間やリスクを減らせます。経理代行の選び方は、今だけでなく数年先を見据えた判断 が求められます。


経理代行選びで失敗する典型パターンと回避策

経理代行の選び方を誤った企業には、共通する失敗パターンがあります。これらを事前に理解しておくことで、同じ轍を踏まずに済みます。

代表的なのが、価格だけで選んでしまうケース です。安価な代行会社を選んだ結果、業務範囲が限定的で、追加対応のたびにコストが発生し、最終的には想定以上の費用になることがあります。また、安さを優先することで、担当者の経験不足や体制の脆弱さが露呈する場合もあります。

次に多いのが、業務範囲を決めないまま契約するケース です。「とりあえずお願いする」という姿勢で導入すると、「それは対象外」「そこは社内で対応してください」といったやり取りが頻発し、現場のストレスが増大します。回避策は、契約前に業務範囲を文書で整理し、双方の認識を揃えることです。

また、将来を考えずに選ぶケース も注意が必要です。現状の業務量だけを基準に選ぶと、成長に伴って対応できなくなり、短期間で再選定が必要になることがあります。選び方の段階で、将来的な拡張性や対応力を確認しておくことが重要です。

これらの失敗に共通する原因は、
経理代行を単なる外注先として捉えていること
です。経理代行は、経理体制を共に作るパートナーであるという前提に立つことで、選び方は大きく変わります。


まとめ 経理代行の選び方は「比較」ではなく「設計」で決まる

経理代行の選び方は、単なる業者比較ではありません。重要なのは、自社の業種・規模・成長フェーズを踏まえ、どの業務を外部に委ね、どの機能を社内に残すかを設計することです。価格や対応範囲だけで選ぶと、導入後にミスマッチが生じやすくなります。決裁者や管理部責任者は、経理代行を経理体制の一部として捉え、役割分担や将来の拡張性まで含めて判断する必要があります。自社の課題から逆算して選定を行えば、経理代行は単なるコスト削減手段ではなく、経営を支える安定した基盤として機能します。

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