【最新比較】おすすめのBPOサービス9選! 導入するメリットや選び方も解説
【監修】株式会社ジオコード マーケティング責任者
渡辺 友馬
BPOは業務効率化の手段として、多くの企業に利用され、成長し続けているサービス市場です。少子高齢化による労働人口の不足や、DX化の推進や働き方の多様化によってBPOサービスの需要は拡大し続けています。
本記事では、多数あるBPOサービスの中から、おすすめ企業の特徴・価格をあわせて9社を紹介します。BPOサービスの基礎知識やメリット・デメリット、BPO提供会社の選定ポイントも解説しているので、導入の参考にしてください。
この記事の目次はこちら
- BPOサービスとは?
- BPO市場成長の背景
- おすすめのBPOサービス9選
- リモートアシスタントサービス株式会社Enigolの「Remobaアシスタント」
- プロセスを最適化・業務を効率化するトランスコスモスの「Digital BPO®」
- 日本最大規模のBPOサービス、パソナの「パソナ BPO・アウトソーシング」
- 業務プロセスの全体最適化が叶う凸版印刷の「BPOソリューション」
- 企業のニーズに合わせて柔軟な対応!ネオキャリアの「業務アウトソーシング(BPO)」
- 企業のカスタマーサービスに特化してサポート!キャスターの「CASTER BPO」
- 業務品質・効率・コスト最適化を目指すアデコの「Adecco アウトソーシング」
- 定型業務の委託ならTMJの「コーポレート機能BPOサービス」
- アルティウスリンク株式会社のデジタルBPOサービス「Altius ONE ® 」
- ベルシステム24の多彩なBPOサービス
- 営業代行を展開するコンフィデンスのBPOサービス
- BPOサービスを導入する7つのメリット
- BPOサービスを導入する際の注意点
- BPOサービスを導入する際の注意点やポイント
- まとめ
BPOサービスとは?
BPOとは「Business Process Outsourcing(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)」の略称です。
BPOサービスは自社にノウハウがない業務やノンコア業務におけるプロセスの一部を外部の専門業者に委託するものです。特定の業務での企画・設計から実施・改善までを一括で任せられるため、経営戦略的な意味も持ちます。
特に社員の人数が少ないスタートアップ企業などにおいては、BPOサービスの利用で、より効率的な会社経営が実現できるでしょう。特定の業務にリソースを割かなくてもよくなるので、他の業務に集中可能となり、生産性向上が期待できます。
特定の業務を専門業者へ委託する場合は、より良い品質を顧客に提供できるため、顧客満足度アップにもつながります。
BPOとアウトソーシングとの違い
「BPOサービス」と「アウトソーシング」は、業務を外部に委託するという点で、混同されがちです。しかしBPOサービスとアウトソーシングには、委託する業務の範囲や目的に違いがあります。
BPOサービスが業務の一部委託をするケースが多いのに対して、アウトソーシングは業務を丸ごと外部に委託するのが特徴です。
アウトソーシングとは、業務委託とも呼ばれ、業務を遂行するため必要なリソースを企業や組織内からではなく、外部から調達することが目的の手法を指します。
BPOは、アウトソーシングの一種です。業務委託という点は同じですが、外部からのリソース調達が大きな目的ではありません。
BPOは特定の業務を一括で専門業者へ委託できるため、一般的なアウトソーシングよりも広範囲にわたる業種で利用可能なのも違いです。
BPOされやすい代表的な業務内容
前述したとおり、BPOは特定の業務を専門とする業者に委託をするため、対応業務の幅が広いのが特徴です。事務作業からカスタマーサービス、マーケティングまでさまざまな業務の委託が可能となります。
代表的な業務は以下のとおりです。
- 事務系(データ入力、給与計算)
- 倉庫系
- IT系(Webサイトの制作や保守運用、システム運用、サーバ管理、アプリ開発)
- 人事や財務
- 営業(営業代行、顧客データ管理)
- コールセンター(カスタマーサポート、テレアポ)
- カスタマーサービス
- マーケティング(広告運用、データ分析)など
定型的な業務以外にも、専門性が高い業務や人の判断が必要とされる業務も委託ができます。
BPO市場成長の背景
BPOサービスの市場は年々拡大しつつあります。背景として、少子高齢化による労働力となる人口の減少や人材不足が挙げられるでしょう。
人材不足をカバーするため、利益には直結しない業務を外部の専門業者に委託し、利益に直結するコア業務に社員を集中させることも可能です。
また専門的な知識が求められる業務が増えてきていることも、BPOが成長している理由の一つです。DX化の推進や働き方の多様化によって、IT技術に関する知識やスキルが必要となる機会が増加しました。
自社にノウハウがない業務や、社内におけるDX人材のリソースが不足している場合に、BPOを活用する企業が多いと考えられます。
おすすめのBPOサービス9選
BPOサービスを提供する企業のおすすめ9社とそのサービスをご紹介します。特徴や機能についても解説しているので、BPOサービスを選ぶ際の参考にしてください。
リモートアシスタントサービス株式会社Enigolの「Remobaアシスタント」
リモートアシスタントサービス「Remobaアシスタント」では、人手不足の解消や業務効率化の改善を目指すことが可能です。全国各地から優秀なオンラインアシスタントを採用しているため、オンライン対応に慣れていて、ITリテラシーの高い業務が期待できます。
優秀なアシスタントが、チームで業務をサポート
- 全国から採用率1%の狭き門を潜り抜けた優秀なアシスタントが、業務をサポート
- 導入までの期間が比較的短く、必要なときに導入可能
- リモートアシスタントに特化した教育を受けているため、スムーズなサービスを提供
- 長期のお手伝いできるようにチームでサポート
- ランニングコスト(月額):スタンダードプラン…105,600円(税込)/ロングプラン…99,000円
費用
- 無料トライアルの有無:なし
- 初期コスト:非掲載
- ランニングコスト(月額):スタンダードプラン…105,600円(税込)/ロングプラン…99,000円
- ユーザー利用料:非掲載
主な提供サービス
- スケジュール調整
- メール対応
- リサーチ調査
- データ入力・編集・集計
- 翻訳
- 経理業務
- 労務業務
- 営業事務
- メディア出演交渉 など
運営会社 | 株式会社Enigol |
URL | https://remoba.biz/assistant |
プロセスを最適化・業務を効率化するトランスコスモスの「Digital BPO®」
トランスコスモスが提供する「Digital BPO®」は、これまでに培ってきた業務プロセスやオペレーションの創意工夫とAIやRPA、botのテクノロジーを融合した、End to Endで企業をサポートするサービスです。
幅広い業務に対応可能
- 業務の集約・統合が可能でプロセスを最適化
- デジタルツールとプラットフォームの組み合わせにより課題解決に導く
- オペレーションエクセレンスとテクノロジーを融合
- 各プロセスを効率化するプラットフォームを活用し、幅広い業務に対応可能
- BPO独自のデジタルツールを組み合わせ、業務を効率化
費用
- 無料トライアルの有無:非掲載
- 初期コスト:非掲載
- ランニングコスト(月額・年額):非掲載
- ユーザー利用料:非掲載
主な提供サービス
- バックオフィス業務
- 受発注業務
- システム運用
- コーポレート
- ヘルプデスク など
運営会社 | トランスコスモス株式会社 |
URL | https://www.trans-cosmos.co.jp/bpo/ |
日本最大規模のBPOサービス、パソナの「パソナ BPO・アウトソーシング」
「パソナ BPO・アウトソーシング」は、株式会社パソナが提供する日本最大規模のBPOサービスです。一般的な業務から固有業務まで、取り扱う業務の幅が広く、ほぼすべての企業が抱える課題への対応が可能になります。
取り扱い業務の幅が多様
- 各業界に精通する専門コンサルタントが立ち上げから運用まで企業をサポート
- 多様なサービスメニューの中からベストな解決方法を提案
- 専任のプロジェクトマネージャーが事業運営を牽引
- 業務量の削減や集約化、繁閑差対応、自動化、RPAによる生産性の向上を実現
費用
- 無料トライアルの有無:非掲載
- 初期コスト:非掲載
- ランニングコスト(月額・年額):非掲載
- ユーザー利用料:非掲載
主な提供サービス
- カスタマーサポート
- 営業事務・受注業務
- 年末調整
- 出口調査
- 採用代行業務
- 発注管理
- 伝票処理・経費精算 など
運営会社 | 株式会社パソナ |
URL | https://www.pasona.co.jp/clients/service/bpo/ |
業務プロセスの全体最適化が叶う凸版印刷の「BPOソリューション」
大手企業凸版印刷が提供している「BPOソリューション」は、業務プロセスの全体最適化に向けて改善を行います。運用実績が豊富であり、運営力や個人情報取り扱いに関する知識スキルが高いという特長があります。金融機関や民間企業、官公庁、自治体から選ばれるセキュリティの高いBPOサービスです。
設計から運用までを一括で委託可能
- 全体的な業務改革に向けた企画、設計から運用までを一括で委託可能
- eラーニングによるセキュリティ研修を実施
- 生体認証による入退室管理システムを導入
- キャンペーン企画を全面的にサポート
費用
- 無料トライアルの有無:非掲載
- 初期コスト:非掲載
- ランニングコスト(月額・年額):非掲載
- ユーザー利用料:非掲載
主な提供サービス
- DMの設計・運用・アウトソーシングプランの提案
- Web申請処理による行政事務
- 株主への優待品仕分け・発送
- 書類チェック
- 問い合わせ対応
- 物流におけるワンストップソリューション
- 販促管理
- 資材・商品の製造・保管・発送
- キャンペーン事務局
- EC運営
- コールセンター
- AI・チャットボット など
運営会社 | 凸版印刷株式会社 |
URL | https://solution.toppan.co.jp/bpo/ |
企業のニーズに合わせて柔軟な対応!ネオキャリアの「業務アウトソーシング(BPO)」
「業務アウトソーシング(BPO)」は株式会社ネオキャリアが提供するBPOサービスです。アウトバウンド(営業代行)・インバウンド(コールセンター代行)にも対応しており、業務効率化を目指すサポートを行っています。初めて業務委託を開始した1996年から、全国各地で企業の業務を受託した経験を活かし、企業のニーズに合わせた柔軟な対応に取り組んでいます。
人材会社の採用力の高さが魅力
- アウトバウンド・インバウンドに対応
- 人材会社ゆえの採用力の高さ
- 業界業種を問わない、累計3,000社以上の豊富な導入実績
- ICカードや指紋認証、監視カメラを使用した入退室管理
- 業務の運営状況をレポートで報告・改善
- 企業ごとにきめ細やかな対応を実施
費用
- 無料トライアルの有無:非掲載
- 初期コスト:非掲載
- ランニングコスト(月額・年額):非掲載
- ユーザー利用料:非掲載
主な提供サービス
- データ入力
- DM送付代行
- 商品購入後のサンキューコール、フォローコール
- SMS送信
- アポイント獲得
- カスタマーサクセス
- 市場調査・世論調査
- カスタマーサポート・問い合わせ対応
- キャンペーン事務局
- チャット・メール対応
- Webサイト制作 など
運営会社 | 株式会社ネオキャリア |
URL | https://www.neo-career.co.jp/services/bpo/ |
企業のカスタマーサービスに特化してサポート!キャスターの「CASTER BPO」
株式会社キャスターが提供する「CASTER BPO」は、企業のカスタマーサービスに特化してサポートするBPOサービスです。事務やオフィスワークを中心に業種経験のあるオペレーターが対応してくれます。
カスタマーサービス業務に特化
- カスタマーサービスに関する業務をサポート
- オフィスでの実務経験があるオペレーターが質の良い確実なサービスを提供
- 定量的・定型的な業務であれば、幅広く対応可能
費用
- 無料トライアルの有無:非掲載
- 初期コスト:非掲載
- ランニングコスト(月額・年額):非掲載
- ユーザー利用料:非掲載
主な提供サービス
- カスタマーサービス
- カスタマーサクセス
- 架電代行
- データ管理
- 受電・メール・チャット対応
- 入力・発送対応 など
運営会社 | 株式会社キャスター |
URL | https://bpo.cast-er.com/ |
業務品質・効率・コスト最適化を目指すアデコの「Adecco アウトソーシング」
アデコ株式会社が提供しているBPOサービスの「Adecco アウトソーシング」は、業務品質・効率・コスト最適化という3つの強みを活かして、売上の向上を目指します。経験豊富な人材と、多数の業務実績が魅力です。
12,000件以上の豊富な業務実績
- 社内認定資格を保有するSVに委託業務し、パフォーマンス向上を実現
- AIやRPAなどを活用したデジタルBPOで、業務を自動化・効率化
- 12,000件以上の豊富な業務実績
- プライバシーマーク・ISMS認証を取得で安心のセキュリティ体制
費用
- 無料トライアルの有無:非掲載
- 初期コスト:非掲載
- ランニングコスト(月額・年額):非掲載
- ユーザー利用料:非掲載
主な提供サービス
- シェアード事務
- 人事総務関連・経理・営業事務
- コールセンター
- ルート営業
- インサイドセールス
- 企業受付/レジャー施設運営
- RPA・AI OCR・クラウド型コールセンター・DX実証実験
- 採用業務代行
- 製造ライン業務
- 商業施設インフォメーション
- 株主総会受付
- 就労支援事業
- 子育て・保育関連業務 など
運営会社 | アデコ株式会社 |
URL | https://www.adecco.co.jp/client/service/outsourcing |
定型業務の委託ならTMJの「コーポレート機能BPOサービス」
「コーポレート機能BPOサービス」は株式会社TMJが提供しているBPOサービスです。企業の定型業務を中心に業務の受託を行っています。業務の必要性や効率性を確認しながら業務の標準化を検討しているのが特長です。企業と協力しながら、業務を運営することにフォーカスした企業です。
定型業務を中心に業務移管を実現
- 経理/人事/総務業務を中心に企業をサポート
- 組織内で分散しているコーポレート機能の集約・シェアード化・アウトソース化を実施
- ITツールを使用し業務を効率化
- 業務内容を可視化し、重要度を洗い出し、業務を効率化
- 備品管理や受付、設備管理等の業務を再構築し、属人化を防止
費用
- 無料トライアルの有無:非掲載
- 初期コスト:非掲載
- ランニングコスト(月額・年額):非掲載
- ユーザー利用料:非掲載
主な提供サービス
- 経費精算・伝票処理、決算対応
- 経理・会計系システム運用管理
- 採用業務代行
- 従業員管理(入退社・健康診断など)
- 給与・勤怠管理(福利厚生・社会保険など)
- オフィスサービス全般業務
- 受付・代表電話窓口
- 人事系・総務系システム運用管理 など
運営会社 | 株式会社TMJ |
URL | https://www.tmj.jp/chf/ |
アルティウスリンク株式会社のデジタルBPOサービス「Altius ONE ® 」
KDDIエボルバとりらいあコミュニケーションズが統合したアルティウスリンク株式会社が提供しているBPOサービスです。人ならではの寄り添いに、デジタルを掛け合わせる「ヒト×デジタル」によってより良いコミュニケーションを提供しています。国内最大規模のコンタクトセンターリソースを保有しており、対応力の高さが魅力の企業です。
国内最大級の人的リソースを保有
- 100カ所以上の拠点数で国内最大級の人的リソースを保有
- 高い専門性を持つIT領域で企業の抱える課題を解決
- アジアや北米を中心にワールドワイドに拠点があり、幅広い地域へのサービスを提供
- グループアセットを活用したワンストップソリューション
- 高度化したコンタクトセンター
費用
- 無料トライアルの有無:非掲載
- 初期コスト:非掲載
- ランニングコスト(月額・年額):非掲載
- ユーザー利用料:非掲載
主な提供サービス
- バックオフィスサービス・在宅型バックオフィスサービス
- RPAサービス
- 採用代行業務
- AIチャットボット
- 自動音声サービス
- SMS送信・LINE活用サービス
- 有人チャット・オペレーションサービス
- FAQ動画サービス
- VOC分析サービス
- 営業プロセス自動化・可視化サービス
- グローバルコンタクトセンター・バックオフィス など
運営会社 | アルティウスリンク株式会社 |
URL | https://www.altius-link.com/ |
ベルシステム24の多彩なBPOサービス
BPO企業として40年以上の歴史を誇る、株式会社ベルシステム24は多彩なBPOサービスを提供し、多岐にわたるソリューションを展開しています。これまでに培ってきたコミュニケーション力や運用ノウハウなどを活かし、企業の課題を解決へ導いてくれます。
豊富な受託実績
- 多種多様な業種・業態から受託経験があり、年間5億コール以上の対応実績
- 国内外を問わず拠点を設け、業務を展開
- 40年以上のコンタクトセンターアウトソーシングサービス経験
- コンタクトセンターやBPOコンサルティング、テクノロジーなどの専門スキルを持ったスペシャリストが在籍・サポート
- DX認定事業者
費用
- 無料トライアルの有無:あり
- 初期コスト:非掲載
- ランニングコスト(月額・年額):非掲載
- ユーザー利用料:非掲載
主な提供サービス
- Web接客
- クライシスマネジメント
- 双方向コミュニケーション
- コンテキスト
- コールセンター
- オペレーター
- PoC(実証実験)
- スクリーンロガー
- PDS
- CMS
- ワークフォースマネジメント など
運営会社 | 株式会社ベルシステム24 |
URL | https://www.solution.bell24.co.jp/ja/useful/wiki/bpo/ |
営業代行を展開するコンフィデンスのBPOサービス
株式会社コンフィデンスはセールスにおける長年のノウハウを駆使し、事業戦略やマーケティング課題を解決に導くBPOサービスとして営業代行を展開しています。1998年にいち早く営業代行を始めたパイオニアとして、独自のメソッドを活用しながら企業をサポート。課題解決型の営業で、ヒアリングをもとにアプローチし、固い商談設定とマーケティングを実現します。
課題解決型の営業代行
- 大手企業の新規事業部門やベンチャー企業を中心に営業代行サービスを提供
- インサイドセールスに特化し、アポイント設定から非対面のクロージングまで一貫して営業を代行
- 非対面でコミュニケーション能力の高い社員が対応
- 全員正社員で統制の取れたチームを編成
- PDCAサイクルを回すことで、受託業務の精度を向上
費用
- 無料トライアルの有無:非掲載
- 初期コスト:非掲載
- ランニングコスト(月額・年額):非掲載
- ユーザー利用料:非掲載
主な提供サービス
- インサイドセールス
- 営業代行
- 営業戦略の策定
- トークスクリプトの作成
- テレアポ代行
- ナーチャリング代行
- MA導入コンサルティング
- メール送信代行 など
運営会社 | 株式会社コンフィデンス |
URL | https://confidence.co.jp/ |
BPOサービスを導入する7つのメリット
ここからはBPOサービスの導入によって得られるメリットを7つにまとめて紹介するので、参考にしてください。
業務効率化と品質の向上
BPOはただ業務を遂行するだけではありません。業務プロセスの効率化や品質の向上も含めて委託できる特徴があります。
専門知識を持つBPO業者は、特定の業種について熟知しています。業務運用に関するノウハウを持っており、コンサルティング的な役割も果たします。
自社で業務フローの構築を進めても業務が属人化したり、非効率的になったりなど、さまざまな問題が発生する可能性が懸念されます。専門業者に任せることにより、業務の効率化やサービス品質の向上が期待できるでしょう。
また特定の業務に関する人材育成をしなくても良いため、人的リソースをサービス品質や生産性の向上に割けるという点もメリットとして挙げられます。
コア業務の強化と集中の実現
BPOの活用により業務の重要度に優先順位をつけられるため、コア業務とノンコア業務の明確化が可能です。
重要度が低い上、手間のかかるノンコア業務の負担を減らすためにBPOサービスを活用することで、新たな人材を補充しなくても現在の社内リソースを最適化して、生産性の向上を目指せます。
例えば営業であれば、テレアポ獲得をBPO業者へ委託し、自社社員は成約業務に注力することが可能です。社員が企業の成長に直結するコア業務に専念できるため、売上の向上につながります。
ノンコア業務を外部に任せることによりコア業務へ集中できるため、自社の価値や強みを強化できるでしょう。
時間やコストの削減が可能
BPOの利用により人件費やシステム導入費、設備維持費などの削減が可能です。
自社で新たに人材を募集したり育成したりする必要がないため、採用活動にかかるコストや人材育成のためのコスト、時間的なコストも減らせるでしょう。
一般的にBPOの導入には初期費用が必要となりますが、業務の効率化や標準化を実現するためのサポートも行っているため、長期的な視点で見れば時間や金銭的なコスト削減につながります。
固定費の変動費化
BPOサービスを利用するためのコストは、変動費に分類されます。そのため経営状況や売上などで、費用を調整の調整が可能です。
BPOサービスをうまく活用することで、人件費や施設維持費などの固定費を適宜調整できるようになります。初期費用やランニングコストが必要以上にかかるという心配がなくなるでしょう。
人手不足を解消できる
業務の一部を外部の専門業者に委託できるため、新たな人材の補充や育成をする必要がなくなります。リソースが足りないと感じるのであれば、一部の業務においてBPOを活用することで問題解決が可能です。
BPOを利用すれば、限られた社員をコア業務に最適化できるため、効率的かつ生産的に業務を遂行でき、売上向上につながるでしょう。
収益の増加も期待できる
BPO業者は、特定の業務に関する専門知識を持ったプロであるため、優れた業者に業務を委託することで、収益増加が期待できます。また自社の社員もコア業務に集中できるため、顧客満足度や生産性の向上も見込めるでしょう。
環境変化への迅速な対応
企業における法制度は、時代とともに変化しているため迅速かつ柔軟な対応が必須となっています。常に最新の法制度を理解しておく必要がありますが、最新の環境に対応するには、ノウハウの獲得や、システム・設備の導入に初期費用がかかるケースが多いです。
専門的な知識を有するBPO業者であれば、最新の法制度にも対応できるよう体制を整えているため、企業のコンプライアンスを遵守した対応が可能となります。また外部の最新システム・設備を活用できるため、自社でシステム・設備を用意する必要がありません。
BPOサービスを導入する際の注意点
BPOサービスの導入には、慎重かつ適切な判断が求められます。導入を検討する際に、把握しておきたいデメリットや注意点について解説するので、参考にしてみてください。
委託準備に労力や時間を要する
BPOは経営戦略へダイレクトに関わってくるため、信頼できるBPO業者を探さなければいけません。委託先の選定にまずは労力と時間がかかってしまうでしょう。
委託先となるBPO業者へ引継ぐ情報の整理や、委託範囲の決定などにも労力がかかる上、通常の業務と並行して行わなければなりません。
目安として準備から運用開始まで、約3~4カ月かかるとされています。BPOを実際に導入したい日から逆算し、委託準備に必要な工数を洗い出した上で十分な期間を設けておくと、BPO導入にかかる負担が少なくて済むでしょう。
社内にノウハウを蓄積しにくい
特定の業務をBPO業者に委託するため、自社にノウハウが蓄積しにくくなります。元々苦手だった業務を委託することで、業務におけるプロセスを把握できず、ノウハウが蓄積されない状態へ陥る可能性が高いでしょう。
委託業者と内容の選定が非常に重要であり、業務の効率化を実現しながらも、社内にノウハウを蓄積できる環境づくりを心がけましょう。具体的に委託する業務の範囲を限定したり、業務フローマニュアルを作成してもらったりすることで、ノウハウの蓄積が可能になります。
細心の注意を払ったコミュニケーションが必要
BPO業者とのコミュニケーションには、細心の注意を払う必要があります。
打ち合わせを設定するにしてもBPO業者のスケジュールも考慮する必要があるため、社員間のように気軽な設定が難しいです。
また同じオフィスに在中しているわけではないため、相談やトラブルが起こった際も内容をすぐ確認できるわけではありません。
BPO業者とのスムーズなコミュニケーション方法をあらかじめ構築しておくことが、トラブルを避けるためには重要だといえます。
情報漏洩のリスクがある
BPOは外部へ業務を委託する仕組みであるため、社員や顧客の個人情報や、機密情報が漏洩するリスクがあることも留意しておく必要があります。BPOの性質上、個人情報や機密情報を取り扱う業務を委託するケースが多いです。
会社や従業員、顧客を守るためには、強固なセキュリティ対策が施されている業者への委託が必須だといえます。正式に委託する前に、プライバシーマークやISMSなど、個人情報の取扱に関する認証資格を保有しているかどうかを確認しておきましょう。
機密情報のやり取りについてもルールを設定し、情報漏洩が発生しないよう取り組む必要があります。
社員のモチベーション低下のリスクがある
会社の仕組みが変わる際、社員には業務内容の変更や削減など、多くの負担が生じます。モチベーションやエンゲージメントの低下につながってしまう社員もいるでしょう。
BPOの導入により社員のパフォーマンスを低下させないためにも、適切なフォローアップが求められます。
インハウス化が困難
一度BPO業者に委託してしまうと、その業務に精通する人材の育成が難しくなりインハウス化できず、BPOに依存した状態から抜け出せなくなることも考えられます。苦手な分野であれば特にインハウス化が難しいでしょう。
またBPO業者が、何らかの理由によって営業できない状態に陥り内製しなければいけなくなった際は、膨大な労力やコストがかかってしまうというリスクにも注意が必要です。
BPOは拡張性のある分野には適していない
特定の業務を一括で委託するBPOは、拡張性のある分野の業務には適していません。
現在の業務フローに新たな業務を追加するにあたり、戦略的な判断や決定が求められるため、拡張性のある分野であれば完全に委託することが難しいといえます。
BPOサービスを導入する際の注意点やポイント
BPOサービス業者を選ぶ際には、信頼のおける業者であるかどうかが重要です。
業務を一括して外部委託できるという特徴がある一方で、簡単に契約を取りやめることが難しいという一面もあります。
会社の経営戦略に直接関わる委託形態であるため、適切にBPO業者を選ばなければいけません。
ここではBPO業者の選定基準やポイントを解説します。選定する際、参考にしてみてください。
業務実績・得意分野・価格
提携するBPO業者を決めるときは、業務実績を確認することがおすすめです。その際、事例の数ではなく、業務の質に重点を置いて確認すると良いでしょう。
BPO業者によって、IT・ECサイト・コールセンター・請求書発行など、得意としている分野が異なります。自社が委託したい業務分野を専門とする業者への委託を検討してみてください。
価格も低価格を求めすぎてしまうと「思っていたよりも業務のクオリティが低かった……」「対応範囲が狭い」など、後悔やトラブルにつながりかねません。コストよりも業務に関する条件を優先し、その上でコストと品質のバランスを見極めるのがおすすめです。
拡張性
BPOサービスの活用は長期的である可能性が高いです。長期の契約になることを踏まえて、将来的に業務範囲の拡大や業務量の増加に対応できる業者かどうかも確認しておくのがおすすめです。
BPO業者の企業規模や、対応できる業種の幅が広ければ、一つの業者と信頼関係を築きながら付き合い続けられるというメリットがあります。
長期的に契約でき、業務量や委託する業務内容の増加に対応できる企業規模・幅があるかを選定する際に確認しておくと良いでしょう。
情報セキュリティ体制
BPO業者を選ぶ際は、情報漏洩によるトラブルを避けるためにも、セキュリティ体制も確認しておきましょう。
判断材料として、プライバシーマーク・ISMS認証を取得しているか、BPO実績はどのようなものがあるか、大手企業のサポートを行っているかなどをチェックしてください。その上で自社のセキュリティレベルを確保できる業者であるかを検証することが重要です。
BPO業者によって情報漏洩が起こると、自社の社会的信用が下がったり、損害賠償を支払ったりするなどの不利益を被る可能性があるため、注意が必要です。
定型業務外にも対応可能か
イレギュラーな事態に対応できるかという点も、契約を結ぶ前に確認しておきましょう。
急な対応が求められる作業の依頼や、契約時間外の対応が可能かどうか、また対応可能な場合の追加料金をあらかじめ確認しておくことで、あとからトラブルが発生しにくくなります。どのようなイレギュラー対応が懸念されるかを想定して、リスト化しておくのがおすすめです。
イレギュラー対応が難しい業者の場合、自社社員で対応しなければならないため、委託している業務の内容を理解できている社員を確保しておきましょう。
BPOすべき対応業務の吟味
BPOを成功させるためには、BPOすべき業務を厳正に選び抜かなければなりません。
BPOに委託することで各種コストを削減でき、生産性が向上する業務を選定するため、社内にある業務を一度洗い出し、十分に検討することが求められます。
すでにノウハウが蓄積されつつあり、問題なく運営できている業務は今後の会社運営にも大切であり、自社内で運営する必要があるため避けるのがおすすめです。
まとめ
BPOサービスを提供しているおすすめの会社を9社ご紹介しました。少子高齢化による労働人口の減少や、業務のDX化や働き方の多様化によって、BPO業界は発展を遂げています。業務の効率化や自動化により、生産性を向上させるためにも、ノンコア業務のBPO活用は有効です。
BPOサービスに関する知識がない方や、どの業者に依頼したら良いか分からないと悩んでいる方は、本記事で紹介した注意点やポイントを参考に、自社にマッチしたサービスの利用を検討してみてください。