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【最新比較】おすすめのビジネスローン10社! 利用するメリット・デメリット、選び方について解説 

【最新比較】おすすめのビジネスローン10選! 利用するメリット・デメリット、選び方について解説 

【監修】株式会社ジオコード マーケティング責任者
渡辺 友馬

ビジネスローンは事業資金を調達する方法の一つです。資金が必要になり、ビジネスローンを検討している方の中には「どのビジネスローンを選べば良いんだろう」という方もいるのではないでしょうか。

自社に合わないビジネスローンを選んでしまうと

  • 融資スピードを優先したがために、金利が高くなり過ぎる
  • 融資限度額が低く、必要な資金が調達できなかった
  • 希望するローン商品の申し込み条件を満たせなかった

といった問題が起こる可能性があります。

ビジネスローンは比較的早く資金調達ができ、審査に通りやすい傾向にありますが、ローン会社によって融資のスピードや融資額が異なるため、自社が利用する目的に合った商品を選ぶことが大切です。本記事ではおすすめのビジネスローン商品の特長や金利などをご紹介するので、ぜひ自社に合ったビジネスローン会社選びにお役立てください。

ビジネスローンとは?

ビジネスローンはその名の通りビジネスに特化したローン商品です。

事業資金調達の一つであり、使途が事業資金に限定されているため、法人や個人事業主のみしか利用できません。一般的に開業資金や運転資金、設備投資、仕入資金、従業員への給与支払いなどを目的としてビジネスローンを利用する方が多いです。

その他の資金調達方法と同様に審査はありますが、比較的審査が通りやすく、中小企業や個人事業主でも融資が受けやすい傾向にあります。オンラインで審査が受けられるビジネスローンも多いので、必要なタイミングで手軽に利用しやすいでしょう。

ビジネスローンを扱っている主な金融機関は以下の通りです。

  • 信販会社
  • クレジットカード会社
  • 消費者金融
  • ビジネスローン専門会社
  • 銀行

いずれのビジネスローンも使途が事業資金に限定されているという点では共通していますが、提供元や商品によって融資のスピードや金利、借入額、審査ハードルなど特徴が異なります。

おすすめのビジネスローン10社

ここからはおすすめのビジネスローン会社10社をご紹介します。

アクト・ウィル株式会社

アクト・ウィル株式会社のおすすめポイント

アクト・ウィル株式会社は、法人向けの事業者金融です。申し込みは電話で行い、審査は最短60分で完了します。必要書類はFAXで提出でき、来店せずに最短即日で現金の受け取りが可能です。

おすすめポイントとしては、低金利と大口融資です。事業者金融の融資は金利が高いケースが多いですが、アクト・ウィル株式会社の実質年率は7.5~15%と比較的低い金利で融資を受けられます。また最大1億円の融資が受けられるため、まとまった資金の調達をしたい企業もおすすめです。

融資というと保証人や担保が必要になるのではと考える方もいるかもしれませんが、アクト・ウィル株式会社の融資は法人契約のため、代表者の連帯保証のみで第三者による保証人や不動産担保は不要です。メールでの相談や問い合わせは24時間受付しており、営業時間外でも不明な点を問い合わせられます。

サービス概要

区分ノンバンク
対応方法銀行振込、手渡し
融資限度額1億円
金利7.50~15.00%
審査日数最短60分
入金スピード最短即日
融資期間1カ月~3年
担保・保証人不要(要審査)
対象のエリア日本全国

会社概要

運営会社アクト・ウィル株式会社
代表取締役谷口 友祐
住所東京都豊島区東池袋3-11-9
営業時間平日9:00~20:00※メールでの問い合わせは24時間受付

株式会社オージェイ

株式会社オージェイのおすすめポイント

株式会社オージェイは日本貸金業協会に加盟している会社です。法外な金利を提示される心配がなく、実質年率は18%を超えません。そのため高額な金利が提示されるのではないかと不安に思っている方でも安心して利用できます。

おすすめできるポイントは、提供しているプランの豊富さです。株式会社オージェイは7つのプランを用意しており、自社に合ったプランで融資が受けられます。例えば無担保融資プランでは信用のみで最短即日の融資が受けられ、手形や小切手、売掛金などが必要ありません。個人事業主の場合も保証人や担保が必要なく、法人であっても代表者の保証があれば利用可能です。

融資可能金額はプランごとに異なりますが、希望に応じて10万円の小口融資から、1億円の大口融資まで幅広く対応しています。

サービス概要

区分ノンバンク
対応方法店舗、訪問
融資の対象法人、個人事業主
融資限度額1億円
金利9.50~18.0%
審査日数最短即日
入金スピード最短即日
融資期間6カ月~5年
担保・保証人プランにより必要
対象のエリア

会社概要

運営会社株式会社オージェイ
代表取締役小田桐 徹
住所東京都中野区中央1-32-5 青光堂ビル3F
営業時間火・木:10:00~15:00※メールでの問い合わせは24時間受付

ファンドワン株式会社

ファンドワン株式会社のおすすめポイント

ファンドワン株式会社は、原則来店不要で融資が受けられるビジネスローンサービスを提供しています。最大1億円の大口融資が受けられるから、事業の拡大や一時的な運転資金が必要な企業に向いています。

日本全国どこでも利用可能で、最短即日で現金を受け取れるから、急な資金調達で困っている方にもおすすめです。利用には審査が必要ですが、申し込み時の経営状況にとらわれない審査基準で、赤字決算や税金・社会保険料などの問題を抱えている企業でも資金調達ができるように適した方法・商品のアドバイスを行っています。

ファンドワン株式会社は日本貸金業協会に加盟しているため、実質年率が18%を超えることはありませんが、実質年率は2.5~18%と幅広いため、事前に確認しておくと安心です。

サービス概要

区分ノンバンク
対応方法原則来店不要
融資の対象法人、個人事業主
融資限度額1億円
金利2.5~18.0%
審査日数最短40分
入金スピード最短即日
融資期間1カ月~35年
担保・保証人プランにより必要
対象のエリア日本全国

会社概要

運営会社ファンドワン株式会社
代表取締役
住所東京都豊島区南大塚二丁目39-11 ヒサビル6階
営業時間平日9:00~18:00

株式会社りそな銀行

株式会社りそな銀行のおすすめポイント

株式会社りそな銀行の提供するビジネスローン「活動力」は、事業専用のカードローンで、個人事業者であっても事業用の口座があれば利用できます。融資金額は10万円~1,000万円と比較的少額の融資を受けたい企業や個人事業主向けのビジネスローンです。

株式会社りそな銀行のビジネスローンの特長としては、基本的に来店不要でWebでのやりとりのみで融資が受けられ、全国のコンビニのATMから現金を引き出せる点です。利用にはりそな銀行の口座が必要になるので、お持ちでない方は開設する必要があります。

サービス概要

区分銀行系
対応方法来店不要、オンラインで完結
融資の対象法人、個人事業主
融資限度額1,000万円
金利3.15~14%
審査日数
入金スピード
融資期間法人:3年個人事業主:1年
担保・保証人法人:原則代表者個人事業主:不要
対象のエリア日本全国

会社概要

運営会社株式会社りそな銀行
代表取締役岩永 省一
住所大阪市中央区備後町2丁目2番1号
営業時間ネット申し込み24時間365日受付

三井住友カード株式会社

三井住友カード株式会社のおすすめポイント

三井住友カード株式会社が提供する「SMBCモビット」は、申し込みから返済までスマートフォンで完結するキャッシング・カードローンサービスです。満20歳から74歳で安定した定期収入のある方であれば、アルバイトや派遣社員、自営業の方でも利用可能です。

借入方法はモビットカード、振込キャッシング、SMBCモビット公式スマートフォンアプリから選べます。スマートフォンアプリを使えば、申し込みから返済までアプリで24時間いつでも行えるため、初めての方でも気軽に利用できます。

サービス概要

区分ノンバンク
対応方法オンライン(スマートフォン)で完結モビットカード、振込キャッシング、SMBCモビット公式スマートフォンアプリ
融資の対象年齢満20歳以上74歳以下の安定した定期収入のある方アルバイト、派遣社員、パート、自営業
融資限度額800万円
金利3.0~18.0%
審査日数最短即日
入金スピード最短即日
融資期間最長5~8年
担保・保証人不要
対象のエリア

会社概要

運営会社三井住友カード株式会社
代表取締役大西 幸彦
住所大阪府大阪市中央区今橋4-5-15
営業時間初利用の方:9:00~21:00利用中の方:9:00~18:00※インターネット・電話での問い合わせは24時間365日受付

PayPay銀行株式会社

PayPay銀行株式会社のおすすめポイント

PayPay銀行株式会社では、事業資金が必要な法人・個人事業主が、最大1,000万円までの融資を受けられるビジネスローンを提供しています。融資を受ける場合、基本的には必要書類を用意し、提出する必要がありますが、PayPay銀行株式会社のビジネスローンは原則書類の提出が不要です。また事務手数料や維持費は無料で、1.8~13.8%の金利のみで利用できるため、費用を抑えたい企業にもおすすめのサービスです。

申し込みから実際に現金を受け取るまでの手続きは全てインターネット上で完結するため、来店不要で借り入れ可能な点も魅力の一つといえます。

サービス概要

区分銀行系
対応方法来店不要、オンラインで完結提携ATM
融資の対象法人、個人事業主
融資限度額1,000万円
金利1.8~13.8%
審査日数即時
入金スピード即時
融資期間
担保・保証人原則代表者
対象のエリア

会社概要

運営会社PayPay銀行株式会社
代表取締役田鎖 智人
住所東京都新宿区西新宿2-1-1
営業時間24時間365日

株式会社オリエントコーポレーション

株式会社オリエントコーポレーションのおすすめポイント

株式会社オリエントコーポレーションの事業融資・ビジネスローンは、法人と個人事業主向けに「個人事業主専用ローンカード」と「法人・個人事業主専用 証書型ローン」の2つのプランを用意しています。それぞれ融資の対象や融資可能額、実質年率などが異なるため、条件に合ったプランを選べます。

ビジネスローンの契約は来店不要で、全ての手続きがオンラインで完結。個人事業主の場合、返済能力次第では総量規制の例外として、年収の3分の1を超える融資も受けられます。

サービス概要

区分ノンバンク
対応方法来店不要
融資の対象法人、個人事業主
融資限度額1,000万円
金利6.0~18.0%
審査日数
入金スピード
融資期間最長5年
担保・保証人原則不要
対象のエリア

会社概要

運営会社株式会社オリエントコーポレーション
代表取締役飯盛 徹夫
住所東京都千代田区麹町5丁目2番地1
営業時間9:30~17:30

AGビジネスサポート株式会社

AGビジネスサポート株式会社のおすすめポイント

AGビジネスサポート株式会社の事業者向けビジネスローンは、法人や個人事業主向けの事業性融資専用サービスです。手続きはオンラインで完結できるから、原則来店不要。最短即日で50万円~1,000万円の範囲で融資を受けられます。ただし、必要に応じて来店が必要になる場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。

Webサイトには「お借入れ5秒診断」や「返済シミュレーション」といった機能があり、申し込む前に融資金額や返済のイメージをつかめます。

サービス概要

区分ノンバンク
対応方法来店不要
融資の対象法人、個人事業主
融資限度額1,000万円
金利3.1~18.0%
審査日数最短即日
入金スピード最短即日
融資期間最長5年
担保・保証人法人:原則代表者個人事業主:原則不要
対象のエリア

会社概要

運営会社AGビジネスサポート株式会社
代表取締役深田 裕司
住所東京都港区芝2丁目31-19
営業時間平日9:30~18:00

株式会社ジェーシービー

株式会社ジェーシービーのおすすめポイント

株式会社ジェーシービーが提供する「FAITH」は、年会費が永年無料で利用できるカードローンサービスです。年間の融資利率は1.30~12.50%で、最大900万円まで融資を受けられます。

審査は最短当日に完了し、「キャッシング振り込みサービス」を利用すると、最短数十秒で指定の口座に現金が振り込まれます。申し込みはインターネットや電話ででき、来店の必要がありません。振り込まれた現金はコンビニや銀行のATMから引き出し可能で、ATM利用手数料は月3回まで無料です。

サービス概要

区分ノンバンク
対応方法銀行振込、コンビニATM
融資の対象20歳以上69歳以下の毎月安定した収入のある方、個人事業主
融資限度額900万円
金利1.30~12.50%
審査日数最短当日
入金スピード最短数十秒
融資期間
担保・保証人不要
対象のエリア

会社概要

運営会社株式会社ジェーシービー
代表取締役二重 孝好
住所東京都港区南青山5-1-22 青山ライズスクエア
営業時間平日9:00~17:00

SMBCコンシューマーファイナンス株式会社

SMBCコンシューマーファイナンスのおすすめポイント

SMBCコンシューマーファイナンス株式会社は、自営者カードローンやフリーキャッシング、賃金業法に基づくおまとめローンなどのカードローンサービスを提供している会社です。

自営者カードローンは借入した資金を事業資金として利用できるカードローンで、最大300万円までの融資を受けられます。最短当日に現金を受け取れるスピード審査と限度額内であれば、何度でも利用できる点が特長です。申し込みはオンライン、アプリ、電話、来店から方法が選択でき、契約までオンラインで完結させることもできます。

サービス概要

区分ノンバンク
対応方法オンラインで完結可電話、来店
融資の対象20歳以上、65歳以下の自営者の方
融資限度額300万円
金利6.3~17.8%
審査日数最短当日
入金スピード最短当日
融資期間最長6年9カ月
担保・保証人不要
対象のエリア

会社概要

運営会社SMBCコンシューマーファイナンス株式会社
代表取締役高橋 照正
住所東京都江東区豊洲二丁目2番31号 SMBC豊洲ビル
営業時間9:00~21:00※Web、アプリからの申し込みは24時間365日受付

ビジネスローンを利用するメリット

さまざまな資金調達方法がある中で、ビジネスローンを利用するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。4つのメリットをご紹介します。

総量規制の対象外

ビジネスローンを利用するメリットの一つは、総量規制の対象外となることです。

総量規制は「年収の1/3以上の貸付を原則禁止する」という法制度です(※)。貸金業法では、個人の過度の借入から消費者を守る目的で、総量規制が定められています。企業は総量規制の対象外ですが、例えば個人事業主で年収が900万円の場合、借入は300万円までしかできません。

しかしビジネスローンは総量規制の対象外となっているため、個人事業主でも年収の1/3を超えての融資を受けることが可能です。開業資金や運転資金、設備投資ではまとまったお金が必要になることがありますが、ビジネスローンを利用して返済能力があると認められれば、年収の1/3以上の借入ができる可能性があるでしょう。

※参考:日本貸金業協会.「1 お借入れは年収の3分の1までです」.https://www.j-fsa.or.jp/association/money_lending/law/annual_income.php , (参照 2024-09-07).

金額を受け取るまでのスピードが早い

お金を受け取るまでのスピードが早いことも、ビジネスローンを利用するメリットの一つです。

公的資金や一般的な銀行融資などの場合、申し込みから融資を受けるまで数週間から1カ月程度かかってしまうことがあります。場合によってはそれ以上の期間がかかってしまうこともあるので、「今すぐ資金が必要」という際には間に合わない可能性もあるでしょう。

前述した通りビジネスローンと一口に言ってもローン商品によって特徴が異なるため、どの程度で融資が受けられるかは一概に言えませんが、早ければ即日融資が受けられるケースもあります。

提供元ごとの申し込みから融資までのスピードの目安は以下の通りです。

信販会社即日〜3営業日
クレジットカード会社即日〜3営業日
消費者金融最短即日
ビジネスローン専門会社2~5営業日
銀行メガバンク3~5営業日
地方銀行 など3~5営業日

このように信販会社・クレジットカード会社・消費者金融であれば最短で即日に融資を受けることができます。銀行であっても3~5営業日で融資が受けられる可能性が高いので、一般的な銀行融資と比べるとスピードはかなり速いです。

「すぐに仕入代金を支払わなければならない」「給与支払いが間に合わない」といった場合でも、ビジネスローンなら対応できる可能性が高いでしょう。

審査のハードルが比較的低い

審査のハードルが比較的低いこともビジネスローンのメリットです。

ビジネスローンは、元々一般的な銀行融資の審査に通りづらい事業者を対象にして誕生したローン商品なので、一般融資よりも審査基準が低く設定されています。そのため、事業を始めたばかりでも審査を通る可能性が高いです。

「一般的な銀行融資を申し込んだけれど、審査に通らなかった」という方や「銀行融資の審査に通る自信がない」という方でも、ビジネスローンならスムーズに資金調達をできるかもしれません。融資の審査に落ちたことは信用情報に登録されてしまうので、今後の資金調達に影響が出る恐れがあります。一般的な銀行融資の審査に通る自信がなく、信用情報に傷を付けずに資金調達したい場合は、ビジネスローンを選ぶのも一つの方法です。

ただしビジネスローンの審査基準も、提供元となる金融機関によって異なります。より審査ハードルを下げたいのなら、信販会社やクレジットカード会社、消費者金融のビジネスローンがおすすめです。

担保や保証人が不要

担保や保証人が不要なこともビジネスローンのメリットと言えるでしょう。

一部のビジネスローンには担保や保証人が必要となるものもありますが、原則としてビジネスローンは担保や保証人の必要なく融資を受けることが可能です。中小企業や個人事業主で担保にできる資産がないケースや、保証人が見つけられないケースは少なくありませんが、そういった場合でもビジネスローンなら事業資金を調達できるかもしれません。

ビジネスローンのデメリット

ビジネスローンにはデメリットもあります。ビジネスローンの利用を検討しているのなら、デメリットも把握しておくことが大切です。3つのデメリットをご紹介します。

金利が比較的高い

ビジネスローンのデメリットは、金利が比較的高いことです。

ビジネスローンは、公的融資や一般的な銀行融資と比較すると金利が高く設定されています。ローン商品や融資を受ける方の条件によっても金利は大きく異なりますが、一般的なビジネスローンの金利は1〜18%程度です。

一方日本政策金融公庫の場合も、融資の内容や融資を受ける方の条件にもよって金利は異なりますが、小規模事業者や創業企業を対象にした国民生活事業なら0.45〜3.70%程度、中小企業を対象にした中小企業事業なら0.60〜2.30%に設定されています(※1)(※2)。一般的な銀行融資も金利相場は1〜4%程度です。

ビジネスローンにも金利が低いものはありますが、審査が通りやすいものほど金利が高い傾向にあります。融資額が大きい場合や借入期間が長い場合は、利息がかなり高額になってしまう可能性があるでしょう。

※1 参考:日本政策金融公庫.「国民生活事業(主要利率一覧表)」.https://www.jfc.go.jp/n/rate/index.html , (2024-09-02).

※2 参考:日本政策金融公庫.「中小企業事業(主要利率一覧表)」.https://www.jfc.go.jp/n/rate/base.html , (2024-09-02).

銀行融資に比べて融資限度額が低い場合がある

銀行融資に比べて融資限度額が低い場合があることも、ビジネスローンのデメリットです。

ビジネスローンの融資限度額はローン商品や融資を受ける方の返済能力によって変わってきますが、一般的に融資限度額は最大500〜1,000万円程度です。1,000万円以上の融資に対応しているビジネスローンもあるものの、選択肢はそれほど多くありません。

日本政策金融公庫の場合、ほとんどの事業者を対象とした一般貸付の融資限度額は4,800万円、新規開業資金の場合は7,200万円となっています(※)。一般的な銀行融資の場合は、数千万円から億単位の融資に対応しているケースも少なくありません。

高額の融資を検討している場合は、ビジネスローンで賄うのは難しいでしょう。ビジネスローンは数十万円から対応しているものもあるため、小口融資を検討している方に適しています。

※参考:日本政策金融公庫.「融資制度一覧」.https://www.jfc.go.jp/n/company/national/pdf/goannai_2022_12.pdf , (参照 2024-09-07).

今後の融資に影響が出る可能性がある

今後の融資に影響が出る可能性があることも、ビジネスローンのデメリットです。

ビジネスローンの借入額は、決算書に記載しなければなりません。今後融資を受ける際に決算書を見られると「資金繰りに問題がある」と判断されてしまう恐れがあります。特に銀行以外の金融機関が提供しているビジネスローンは、マイナスな印象を与えてしまうかもしれません。

またビジネスローンで融資を受けた事実は、信用情報に登録されます。今後別のローン商品の審査を受ける際は信用情報が照会されるため、影響が出てしまう可能性があるでしょう。

ビジネスローンを利用する際は、将来の影響も考慮して慎重に判断することが大切です。

自社に適したビジネスローンの選び方

ビジネスローンは商品によって特徴が異なるため、利用する際は自社に合ったものを選ぶことが大切です。自社に適したビジネスローンを選ぶ4つのポイントをご紹介します。

融資のスピードと金利の低さのどちらを重視するか

自社に適したビジネスローンを選ぶ際は、融資のスピードと金利の低さのどちらを重視するか検討しましょう。

前述した通り、消費者金融のビジネスローンは早ければ即日で融資が受けられます。しかし消費者金融のビジネスローンは金利が最大18%程度に設定されているため、利息が大きくなりやすいです。

一方、銀行のビジネスローンは融資までに通常3〜5営業日かかりますが、最大金利は14〜15%程度で、ビジネスローンの中では低めとなっています。

すぐにお金が必要なのか、少し時間がかかってもできるだけ金利を抑えたいのかを考えて、ローン商品を選ぶと良いでしょう。ただし、消費者金融のビジネスローンでも銀行のビジネスローンでも、商品や借入額などによって金利は変動します。

資金繰りの目的と融資限度額は合っているか

資金繰りの目的と融資限度額が合っているかも、自社に合ったビジネスローンを選ぶ際に押さえておきたいポイントです。

例えば大規模な設備投資を行うのに、融資限度額が数十万円のビジネスローンでは必要な資金を確保できません。ローン商品によって融資限度額が異なるため、どの程度の資金調達が必要かをしっかり検討し、その額を賄えるローン商品を選ぶことが大切です。

申し込み条件を満たしているか

ビジネスローンを選ぶ際は、申し込み条件を満たしているかどうかもチェックしましょう。

審査のハードルが低いビジネスローンですが、商品によって申し込み条件は異なります。創業初年度から利用できるものもあれば、事業開始から一定期間がたっていることが条件のものなど条件はさまざまなので、利用を希望する商品の条件を詳しく確認しましょう。審査の際に必要な書類も、商品によって異なります。

手続きを全てWebで完結できるか

手続きを全てWebで完結できるかも、ビジネスローンを選ぶ際のポイントです。

ビジネスローンの中には契約や借り入れに来店が必要なものもあります。来店不要で借り入れまでWebで完結するものを選べば、時間がない中でも融資が受けやすいです。

ご自身の状況にもよりますが、手軽にビジネスローンを利用したいならWeb完結型のビジネスローンを選ぶと良いでしょう。

ビジネスローン・カードローン・ファクタリングの違い

中小企業や個人事業主でも利用しやすい資金調達方法は、ビジネスローン以外にもカードローンやファクタリングがあります。ビジネスローン・カードローン・ファクタリングの違いは以下の通りです。

ビジネスローンカードローンファクタリング
対象者法人経営者・個人事業主個人売掛債権を持つ法人もしくは個人事業主
融資のスピード即日〜5営業日最短30分〜即日最短即日〜3週間程度
融資限度額500〜1,000万円程度500〜900万円程度
(ただし年収の1/3以内)
売掛債権の額による
資金用途事業資金自由
(事業資金には使えないものが多い)
自由
総量規制対象外対象対象外
返済方法元金一括返済方式
残高スライド方式
元利均等返済方式
元利定額返済方式
元金定額返済方式
残高スライド方式
臨時返済(繰り上げ返済)
売掛債権の売却

ビジネスローンとカードローンの大きな違いは、事業を対象にしているか個人を対象にしているかです。ビジネスローンの使途は事業資金ですが、カードローンは基本的にプライベートで使うお金として借入ができます。

ビジネスローンとファクタリングは、法人や個人事業主を対象としている点では同じですが、ファクタリングは借入ではありません。ファクタリングは法人や個人事業主が持つ売掛債権を売却することで資金を調達できるため、後日返済を行う必要がないのが特徴です。また調達した資金も使途を問いません。

まとめ

ビジネスローンは公的融資や一般的な銀行融資よりも審査のハードルが低く、スピーディーに資金調達できる方法です。ただしデメリットもあるため、利用する際はデメリットを踏まえて慎重に検討しましょう。

ご紹介した通りビジネスローンはローン商品によって融資のスピードや融資額、金利や申し込み条件などが異なります。利用する際は複数のビジネスローン会社を比較・検討し、自社に合った商品を選びましょう。

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