【2024年最新】顔認証入退室管理システム完全ガイド:選び方から導入のポイントまで

【監修】株式会社ジオコード 管理部長
小島 伸介
株式会社ジオコード入社後、Web広告・制作・SEOなどの事業責任者を歴任。
上場準備から上場まで対応した経験を生かし、サービス品質の改善を統括する品質管理課を立ち上げ。その後、総務人事・経理財務・情報システム部門を管掌する管理部長に就任。
オフィスのセキュリティ強化と入退室管理の効率化は、管理部門にとって常に重要な課題です。近年、その両方を実現するソリューションとして、「顔認証 入退室管理システム」が急速に注目を集めています。
本記事では、「顔認証 入退室管理システム」の導入を検討されている管理部門の皆様に向けて、システムの基礎知識から、メリット・デメリット、種類、選び方、そして最新技術の動向まで、必要な情報を網羅的に解説します。この記事を読めば、自社に最適なシステム選びに必要な知識がすべて手に入ります。
【比較】おすすめの入退室管理システム
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サービス名称 | 特徴 | 初期費用 | 月額費用 | 導入期間 | サポート体制 | 機能 |
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RemoteLOCK
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100,000円~ | 1,650円~ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ |
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iDoors
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583,000円~ | 11,000円〜 | 最短1カ月 | サポート窓口あり |
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SECURE AC |
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有料 or デバイスと取付工事により変動 |
10,000円~ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ |
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bitlock PRO |
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無料 | 5,000円~ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ |
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Akerun |
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無料 | 要お問い合わせ | 最短3日 |
24時間サポート 製品無償交換 |
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BIVALE |
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要お問い合わせ | 7,500円~ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ |
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カギカン |
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無料 | 4,500円~ | 最短3日 |
メールサポート 備品無料交換 導入オンラインサポート 製品無料交換 |
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この記事の目次はこちら
1. なぜ今、「顔認証 入退室管理システム」なのか?
従来、入退室管理にはICカードや暗証番号が広く利用されてきました。しかし、これらの方式には以下のような課題がありました。
- ICカード: 紛失・盗難による不正利用リスク、カードの貸し借りによるなりすまし、発行・管理コスト
- 暗証番号: 番号漏洩リスク、推測されやすい番号の使用、入力の手間
- 指紋認証: 指紋の状態(乾燥、傷)による認証エラー、衛生面への懸念
- 静脈認証: 導入コストが高い。
これらの課題を解決し、より高度なセキュリティと利便性を提供するのが「顔 認証 入 退室 管理 システム」です。
2. 顔認証入退室管理システムとは?基本を解説
「顔認証 入退室管理システム」とは、カメラで捉えた顔画像をAI(人工知能)で解析し、事前に登録されたデータと照合することで個人を特定し、入退室の許可・拒否を行うシステムです。
2.1 顔認証技術の仕組み(AIによる認証プロセス)
顔認証技術は、主に以下のステップで構成されます。
- 顔検出: カメラが捉えた映像から、人の顔を検出します。
- 特徴抽出: 目、鼻、口の位置や大きさ、顔の輪郭など、個人を特定するための特徴点(目、鼻、口など)を抽出し、数値データ(テンプレート)に変換します。
- 特徴照合: 抽出した特徴点データを、事前に登録されたデータベース内の顔テンプレートと照合します。
- 本人確認: 一致率が設定された閾値を超えた場合、本人と認証し、入室(または退室)を許可します。電気錠を解錠し、入退室のログを記録します。
この認証プロセスは、AI(人工知能)、特にディープラーニング(深層学習)技術の活用により、高精度かつ高速に実行されます。
2.2 入退室管理システムの主な機能
「顔 認証 入 退室 管理 システム」は、主に以下の機能を備えています。
- 入退室管理: 登録された従業員の入退室を許可・拒否し、記録します。
- 入退室履歴管理: 誰が、いつ、どこに入退室したかを記録・管理します。
- アクセス権限管理: 部署や役職に応じて、入室できるエリアを制限します(入室制限)。
- アラート通知: 不正な入退室があった場合に、管理者に通知します。
- 他システム連携: 勤怠管理システムや来訪者管理システムなどと連携し、業務効率を向上させます(API連携)。
3. 顔認証入退室管理システムのメリット:セキュリティと効率化の両立
従来のシステムと比較して、多くのメリットがあります。
3.1 セキュリティの大幅な強化
- なりすまし防止: 顔は複製が困難な生体情報であるため、ICカードや暗証番号のように、他人によるなりすまし入室を防止できます。
- 不正入室防止: 登録されていない人物の入室を確実にブロックし、不審者の侵入を防ぎます。
- 共連れ防止: 複数人が同時に認証エリアを通過しようとした場合でも、認証された人物のみを通すことができます(アンチパスバック機能)。
- 二要素認証: 顔認証と他の認証方法(ICカードなど)を組み合わせて、よりセキュリティレベルを上げることができます。
3.2 利便性の向上と業務効率化
- ハンズフリー認証: 両手がふさがっている場合でも、スムーズに入退室できます。
- 非接触認証: 感染症対策として、衛生的な入退室管理を実現します。
- 認証スピード: 高度な認証技術により、認証にかかる時間が短く、ストレスなく入退室できます。
- 入退室記録の自動化: 入退室記録が自動的に記録されるため、手作業による記録や集計作業が不要になります。
- データ管理の容易さ: 入退室履歴をデータで一元管理できるため、検索や分析が容易です。
- リアルタイム監視: 管理画面から、リアルタイムで入退室状況を確認できます。
3.3 コスト削減効果
- カード発行・管理コスト削減: ICカードの発行・再発行、紛失時の対応などにかかるコストを削減できます。
- 人的コスト削減: 受付や警備員の配置を最適化し、人件費を削減できます。
- 不正利用による損害防止: 不正入室による情報漏洩や盗難などのリスクを低減し、損害を未然に防ぎます。
3.4 衛生管理の徹底
- 非接触認証: ドアノブや認証機器に触れることなく入退室できるため、感染症対策として非常に有効です。
- マスク着用時の認証: マスクを着用したままでも認証可能なシステムが増えており、衛生管理とセキュリティを両立できます。
- 検温機能連携: システムによっては、検温機能と連携し、発熱者を検知することが可能です。
4. 顔認証入退室管理システムのデメリットと対策
「顔 認証 入 退室 管理 システム」には、いくつかのデメリットも存在します。導入前に、これらの点を十分に理解し、対策を講じることが重要です。
4.1 導入コスト
- 初期費用: 顔認証端末、サーバー、ソフトウェアなどの導入費用が、他のシステムと比較して高額になる傾向があります。
- 対策:
- クラウド型のシステムを選択することで、初期費用を抑えることができます。
- 複数のベンダーから見積もりを取り、比較検討しましょう。
- 補助金や助成金制度を活用できる場合があります。
- ランニングコスト: クラウド型の場合は月額利用料、オンプレミス型の場合は保守費用がかかります。
- 対策:
- 長期的な視点で、トータルコストを比較検討しましょう。
- 保守契約の内容をよく確認し、自社に必要なサポートが含まれているか確認しましょう。
4.2 認証精度
- 環境の影響: 照明の明るさや角度、カメラの位置、マスクやメガネの着用などによって、認証精度が低下する場合があります。
- 対策:
- 導入前に、デモ機やトライアルを利用して、実際の環境で認証精度を確認しましょう。
- 照明環境を調整したり、認証に最適なカメラ位置を検討しましょう。
- マスクやメガネを着用した状態でも認証できるシステムを選びましょう。
- 経年変化: 加齢による顔の変化や、大幅な体重増減などによって、認証できなくなる可能性があります。
- 対策:
- 定期的に顔データを更新する運用ルールを定めましょう。
- 経年変化に対応できるAIを搭載したシステムを選びましょう。
- 双子や類似顔: 非常に似ている顔の場合、誤認証が発生する可能性があります。(ただし、技術の進歩により、その可能性は低くなっています。)
- 対策:
- より認証精度の高い3D認証や、他の認証方式と組み合わせたマルチモーダル認証を検討しましょう。
4.3 プライバシーへの配慮
- 顔データの取り扱い: 顔データは個人情報であるため、適切な管理と保護が必要です。
- 対策:
- 個人情報保護法を遵守し、顔データの取り扱いに関する社内規定を整備しましょう。
- プライバシーマークやISO27001などの認証を取得しているベンダーを選びましょう。
- 従業員への説明: 顔認証システムの導入について、従業員への十分な説明と同意が必要です。
- 対策:
- 導入前に、従業員向けの説明会を開催し、システムの目的や運用方法、プライバシー保護について説明しましょう。
- 従業員からの質問や懸念に、丁寧に対応しましょう。
- 利用目的の明確化: 顔データの利用目的を明確にし、目的外利用をしないことを徹底する必要があります。
- 対策:
- 利用規約やプライバシーポリシーを作成し、従業員に周知しましょう。
4.4 システム障害時の対応
- 停電対策: 停電時に備えて、非常用電源や手動解錠などの対策が必要です。
- UPS(無停電電源装置)を設置しましょう。
- 非常解錠用の鍵を準備しておきましょう。
- システムダウン対策: システム障害が発生した場合の代替手段(ICカード、鍵など)を用意しておく必要があります。
- 代替手段を準備し、定期的に動作確認を行いましょう。
- ネットワーク障害対策: ネットワーク障害が発生した場合でも、オフラインで認証できるシステムを選ぶと安心です。
- オフライン認証に対応したシステムか確認しましょう。
5. 顔認証入退室管理システムの種類と特徴
「顔 認証 入 退室 管理 システム」は、大きく分けて「クラウド型」と「オンプレミス型」の2種類があります。また、認証方式や機能も多様化しています。
5.1 クラウド型 vs オンプレミス型
方式 | 特徴 | メリット | デメリット |
クラウド型 | 認証データや管理情報をクラウドサーバーで管理する方式 | 初期費用が安い、サーバー管理が不要、どこからでもアクセス可能、自動アップデート | 月額利用料がかかる、インターネット接続が必須、セキュリティはサービス提供事業者に依存 |
オンプレミス型 | 認証データや管理情報を自社サーバーで管理する方式 | セキュリティが高い、カスタマイズ性が高い、インターネット接続が不要 | 初期費用が高い、サーバー管理が必要、アップデートは手動 |
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5.2 認証方式の違い
- 2D認証: 平面的な顔画像を用いて認証する方式。比較的安価ですが、写真などによるなりすましリスクがあります。
- 3D認証: 顔の立体的な形状を捉えて認証する方式。2D認証よりも精度が高く、なりすましが困難です。
- 赤外線認証: 赤外線カメラを用いて顔の温度分布を捉えて認証する方式。暗闇でも認証可能で、なりすまし防止効果が高いです。
- マルチモーダル認証: 顔認証に加えて、指紋認証や静脈認証など、複数の認証方式を組み合わせることで、セキュリティレベルをさらに向上させます。
5.3 機能の違い
- 勤怠管理連携: 入退室記録を勤怠管理システムと連携させ、出退勤時刻の打刻を自動化します。
- 来訪者管理: 来訪者の顔を登録し、入退室を管理します。
- 入室制限: 部署や役職に応じて、入室できるエリアを制限します。
- 監視カメラ連携: 監視カメラと連携し、不審者の侵入を検知します。
- API連携: 他のシステム(人事システム、設備管理システムなど)と連携し、データを共有します。
6. 顔認証入退室管理システムの選び方:7つのポイント
最適な「顔 認証 入 退室 管理 システム」を選ぶためには、以下の7つのポイントを考慮しましょう。
6.1 自社の課題と目的を明確にする
- セキュリティレベル: どの程度のセキュリティレベルが必要か?(機密情報を扱うエリア、不特定多数が出入りするエリアなど)
- 利用人数: 何人程度が利用するのか?(小規模オフィス、大規模施設など)
- 予算: 導入・運用にかけられる予算はどれくらいか?
- 必要な機能: 入退室管理以外に、どのような機能が必要か?(勤怠管理連携、来訪者管理など)
6.2 認証精度と速度を比較する
- 認証精度: FAR(他人受入率)とFRR(本人拒否率)の数値を確認する。(低いほど良い)
- 認証速度: 実際にデモ機やトライアルを利用して、認証スピードを体感する。
- 環境への対応: 照明条件やマスク着用など、自社の環境で問題なく認証できるか確認する。
6.3 設置環境への適合性を確認する
- 設置場所(屋内/屋外、エントランス/個室)に適した機種を選ぶ。
- 既存のドアや電気錠との連携が可能か確認する。
- ネットワーク環境(有線/無線)を確認する。
6.4 既存システムとの連携性を確認する
- 勤怠管理システム、人事システム、入館管理システムなど、既存システムとの連携が可能か確認する。
- APIが公開されているか確認する。
6.5 サポート体制の充実度を確認する
- 導入支援(設定、操作説明、トラブルシューティング)が充実しているか。
- 保守体制(定期メンテナンス、故障時の修理対応)が充実しているか。
- 問い合わせ対応(電話、メール、チャット)が充実しているか。
6.6 将来の拡張性を考慮する
- 利用人数の増加や、新たな機能が必要になった場合に、柔軟に対応できるか。
- 他システムとの連携が容易か。
6.7 ベンダーの信頼性を確認する
- 導入実績(同業種や類似規模の企業への導入実績)が豊富か。
- セキュリティ対策(個人情報保護に関する認証)が十分か。
- 企業情報(経営状況、製品・サービスの継続性)を確認する。
7. 他の入退室管理システムとの比較
認証方式 | セキュリティ | 利便性 | コスト | 衛生面 | その他 |
顔認証 | ◎ | ◎ | △ | ◎ | なりすまし防止、ハンズフリー、非接触 |
ICカード | ○ | ○ | ○ | △ | カードの紛失・盗難リスク、貸し借り |
暗証番号 | △ | △ | ◎ | ○ | 番号の漏洩リスク、推測されやすい |
指紋認証 | ○ | ○ | ○ | △ | 指紋の状態に左右される、衛生面への懸念 |
静脈認証 | ◎ | △ | △ | ○ | 導入コストが高い、認証に時間がかかる場合がある |
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8. 最新技術の動向
「顔 認証 入 退室 管理 システム」は、技術革新が著しい分野です。常に最新の情報を収集し、システムのアップデートや入れ替えを検討することが重要です。
- AI(ディープラーニング)の進化: より高精度な認証、マスク着用時の認証、経年変化への対応などが実現されています。
- クラウド化の進展: 初期費用を抑え、どこからでもアクセスできるクラウド型システムが普及しています。
- マルチモーダル認証: 顔認証と他の認証方式(指紋、静脈、虹彩など)を組み合わせた、よりセキュアなシステムが登場しています。
- IoT連携: 他のセキュリティシステムや設備管理システムとの連携が進み、建物全体のセキュリティと効率化が図られています。
まとめ
「顔認証 入退室管理システム」は、セキュリティ強化、利便性向上、業務効率化、コスト削減、そして衛生管理を実現する、現代のオフィスに不可欠なソリューションです。従来のICカードや暗証番号による管理方式と比較して、なりすましや不正入室のリスクを大幅に低減し、非接触でスムーズな入退室を可能にします。
導入にあたっては、自社の課題や目的を明確にし、認証精度、設置環境、既存システムとの連携性、サポート体制、そして将来の拡張性を考慮して、最適なシステムを選ぶことが重要です。また、技術の進歩が速いため、常に最新情報を収集し、システムのアップデートや入れ替えを検討しましょう。