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SFA JOURNAL by ネクストSFA

更新日:2025/01/08 

契約書のリーガルチェックとは? 重要性や注意すべきポイントを紹介

小島 伸介

【監修】株式会社ジオコード 管理部長
小島 伸介

株式会社ジオコード入社後、Web広告・制作・SEOなどの事業責任者を歴任。
上場準備から上場まで対応した経験を生かし、サービス品質の改善を統括する品質管理課を立ち上げ。その後、総務人事・経理財務・情報システム部門を管掌する管理部長に就任。

契約の際に作成される契約書については、リーガルチェックによって精査する必要があります。リーガルチェックとは契約書の内容が妥当で、法的に不備がないか確認する作業です。契約書が正確に作成されていないと、取引でトラブルが起こるリスク高まります。トラブルの予防・解決のためにリーガルチェックは重要です。

本記事では契約書のリーガルチェックとは何か、重要性や実施で注意するべきポイントを解説します。ぜひ参考にしてください。

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契約書のリーガルチェックとは?

契約書のリーガルチェックとは何か、基本概念や重要性を詳しく解説します。

リーガルチェックの基本概念

リーガルチェックとは対象の内容が法律に適合しているか確認する作業です。対象は契約書をはじめ、規約や規定、広告、IR情報、Webサイトの掲載情報など多岐にわたります。契約書はビジネスに深く関わる文書なので、特に入念なリーガルチェックが必要です。契約書に法的な不備があると思わぬトラブルの原因となります。

リーガルチェックでは自社が作成した契約書の他、他者との契約で受領した契約書を法的な観点から確認します。自社作成の契約書では、内容がビジネスの実態に合っているか、自社のリスクが許容範囲内かを確認しましょう。また、契約書の内容が法律上の強行規定に違反していないかも重要な点です。強行規定とは契約当事者の意思に関係なく、強制的に適用となる規定です。

他社作成の契約書では、取引の実態が正確に反映されているか、自社に著しく不利な条項がないか確認します。また、法律に違反していたり、無効となったりする内容がないかも合わせて見ておきます。納得いかない点や不明点があれば取引先に説明を求め、必要に応じて修正してもらいます。

リーガルチェックの重要性

リーガルチェックの主な目的は法令違反の回避、不利な条項の是正などです。例えば、業種によっては契約で絶対に決めておくべき事項が、各種業法で定められている場合があります。例として、建設業法では建設工事の請負契約における必須事項を定めています。規定すべき条項が抜けていると法令違反となるため、リーガルチェックでの抜け漏れ確認が重要です。

法律上では強行規定が定められています。強行規定とは法的に優先され適用される規定のことです。つまり、たとえ契約で決めた内容であっても、強行規定に反していれば無効となります。リーガルチェックで強行規定に違反する内容が見つかった際は、契約書の修正が必要です。

他にも、リーガルチェックは自社に不利な条項の是正、トラブル時のリスク軽減に役立ちます。契約書は取引を進める上でルールブックとしての機能があるため、取引の実態が反映されているかも確認しておきましょう。

契約書のリーガルチェックで注意すべきポイント

契約書のリーガルチェックで注意すべきポイントは下記のとおりです。

  • 条項や法令・業界用語を曖昧にしない
  • 不合理な条項や不足・抜け漏れがないかを確認する
  • 過去に締結した関連契約との整合性を確認する
  • トラブルの際の処理手順を明確にする
  • 契約書の内容が契約する目的に合っているかを確認する

それぞれ詳しく解説します。

条項や法令・業界用語を曖昧にしない

契約書に記載されていない条項については、法令や判例に基づいて処理されます。そのため、リーガルチェックでは契約内容に関係のある条項や法令・業界用語を曖昧にせず、正確に理解しておくことが必要です。法的な強行規定についても把握しておかなければ、違反する条項は無効となってしまいます。

法律は社会情勢に合わせて改正される場合があります。契約書にも法律の改正を反映させなくてはなりません。リーガルチェックでは常に知識をアップデートしていく必要があります。

不合理な条項や不足・抜け漏れがないかを確認する

リーガルチェックでは契約書に、自社にとって不合理な条項がないか確認します。取引先から受領した契約書には、取引先が有利となる条項が含まれている場合があります。自社に著しく不利となる内容があれば取引先に問い合わせ、交渉して修正してもらいましょう。

また、契約書では条項に不足や抜け漏れが発生する場合があります。契約書への記載忘れがないか入念に確認してください。業種によっては法令によって、契約で明確化しておくべき条項が定められています。

【契約中に定めるべき事項の例】

  • 特定商取引に関する法律:宅地建物取引の媒介契約
  • 宅地建物取引業法:訪問販売による売買契約・役務提供契約

リーガルチェックでは必要な条項がきちんと契約書に盛り込まれているか確認します。

過去に締結した関連契約との整合性を確認する

リーガルチェックでは目の前の契約書だけでなく、過去の契約との整合性も確認する必要があります。関連する契約書と内容が矛盾する契約を締結してしまうと、取引先とのトラブルが生じるリスクが高まります。過去の契約変更を見落としてしまうミスにも注意しましょう。業種によってはミスが法令違反につながります。

新しく契約を結ぶ場合は、関連する過去の契約にきちんと目を通してください。過去の契約との整合性を確認した上で、矛盾が生じていたり法令違反となっていたりしないかチェックします。

トラブルの際の処理手順を明確にする

リーガルチェックの大きな目的は、想定されるトラブルの未然防止です。契約における主なトラブルの元となるのは損害賠償の発生、解約や途中解約、機密保持義務の範囲などです。スムーズな解決のためにも、契約書にはトラブルに対する処理手順を明確で具体的に記載しておく必要があります。

トラブルの処理手順についても、リーガルチェックで不備がないか確認します。実際にトラブルが生じた際に、十分に対処できる内容となっているかチェックしておいてください。

契約書の内容が契約する目的に合っているかを確認する

リーガルチェックでは契約書の内容に不備がないかだけでなく、そもそも契約書の内容が契約する目的に合っているか確認します。契約書の内容と契約の目的や実態にズレが生じていると、トラブルの発生時に適切な対応が難しくなります。

契約書のリーガルチェックでは、関係各所への事実確認を実施しましょう。契約書の内容と契約の実態が合致しているか、丁寧にヒアリングしてください。契約書と取引との整合性について、不明瞭であったり疑問点があったりすれば、解決できるまで聞き取りを行います。

リーガルチェックをする主な方法

リーガルチェックをする主な方法は下記のとおりです。

  • 弁護士に依頼する
  • 社内で行う

それぞれ詳しく解説します。

弁護士に依頼する

リーガルチェックを弁護士に依頼する方法です。メリットは正確かつ信頼性が高いリーガルチェックを期待できる点です。弁護士は法律の専門家なので、法律に関して網羅的で詳しい知識を持っています。デメリットは費用がかかり、リーガルチェックの完了までに時間がかかる点です。費用・時間を少しでも削減するには、弁護士と顧問契約を締結し良い関係を築いておくことが役立ちます。

社内で行う

リーガルチェックは社内で行うこともできます。メリットは費用がかからず、迅速にリーガルチェックを受けられる点です。社内なら契約内容や状況などの説明もスムーズでしょう。

近年ではリーガルチェック用のツールも登場しており、活用すれば比較的簡単に契約書の確認ができます。リーガルチェック用のツールに関して、詳しくは下記の記事を参考にしてください。

【2024年最新比較表あり】おすすめのリーガルチェック・AI契約書レビュー10選! 選び方のポイントを徹底解説 | SFA JOURNAL
https://next-sfa.jp/journal/legal-check/legal-check-ai-contract-review/

デメリットは社内だと法律の専門家がいない可能性がある点です。専門家でなければ法律の知識が網羅的ではなく、確認作業に漏れが発生しやすくなります。また、社内でのリーガルチェックだと、第三者的な視点からの内容確認がしづらくなります。

まとめ

リーガルチェックは他社との契約において、自社を不利益やトラブルから守るため重要な作業です。弁護士にリーガルチェックを依頼すると信頼性が高まりますが、一方で費用や時間がかかります。

近年では優秀なリーガルチェック用のツールが登場しています。ツールを活用することで費用を抑え時間を短縮しながら、しっかりと契約書の内容を確認できるでしょう。ツールはそれぞれ特徴があり、機能や強み、サポート体制などが異なります。ツールを比較検討し、自社のニーズに合ったものを探してみてください。

【2025年最新比較表あり】おすすめのリーガルチェック・AI契約書レビュー10選! 選び方のポイントを徹底解説

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