決済代行でBtoBコスト削減!手数料・運用費を見直す方法と選び方【決裁者向け】

【監修】株式会社ジオコード 管理部長
小島 伸介
株式会社ジオコード入社後、Web広告・制作・SEOなどの事業責任者を歴任。
上場準備から上場まで対応した経験を生かし、サービス品質の改善を統括する品質管理課を立ち上げ。その後、総務人事・経理財務・情報システム部門を管掌する管理部長に就任。
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1. 導入:BtoB決済のコスト課題と、今こそ決済代行サービスが求められる理由
現代のBtoB取引では、デジタル化が進み、取引先からの多様な決済手段への対応が不可欠です。しかし、クレジットカード決済、銀行振込、請求書払いなど、複数の決済手段を個別に契約・管理・運用することは、管理部門や経理部門の業務負荷を増大させ、人件費、システムコスト、ヒューマンエラーのリスクといった様々なコスト課題を引き起こします。特にリソースの限られる中小企業にとって、この負担は深刻です。
これらの課題は、請求書発行・送付、入金確認、複雑な消込作業、未入金督促といった日々の業務に現れ、本来注力すべきコア業務への集中を阻害します。また、自社でのシステム開発・維持、高度化するセキュリティ基準(PCIDSS準拠など)への対応も大きな負担となります。対応できない決済手段があれば、販売機会の損失にも繋がりかねません。
こうしたBtoB決済の複雑な課題に対する有効な解決策が、決済代行サービスです。複数の決済手段導入・管理の一括代行、入金管理の自動化、高度なセキュリティ対策の提供により、バックオフィス業務の大幅な効率化と関連コストの削減、さらにはガバナンス強化を実現します。
本記事は、決済代行サービスの導入・見直しを検討するBtoB企業の管理部門、財務・経理部門、そして決裁者の皆様を対象に、「コスト削減」の達成に不可欠な「決済手数料」と「運用コスト」の最適化に焦点を当てます。具体的な見直しポイント、最適なサービスの選び方、導入による経営インパクトを解説し、コスト削減に留まらず、生産性向上、キャッシュフロー改善、リスク低減、企業価値向上へ繋げる道筋を示します。決済インフラの見直しは、競争優位性を確立し、持続的成長を遂げるための重要な戦略です。
おすすめの決済代行サービス
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サービス名 | 特長 | 決済手数料 | 費用 | 対応している決済方法 | こんな企業におすすめ |
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サブスクペイ
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2.65% | 要お問い合わせ |
クレジットカード決済(LINK方式、トークン方式、メール配信方式、メールリンク方式、CSV決済方式、バーチャル決済方式) 銀行振込 コンビニペーパーレス キャリア決済 |
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Scalebaseペイメント
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2.6%~ | 要お問い合わせ |
クレジットカード決済 口座振替 |
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アルファポータブル
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1.9%~ 3.24%~ |
端末価格:74,800円 【今だけ!端末料金無料キャンペーン実施中!】 月額費用:0円~ 入金手数料:0円~ 解約金:0円 |
クレジットカード決済 QRコード決済(Wechatペイやアリペイなども可) 電子マネー ICカード など |
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BizPay |
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クレジットカード決済 コンビニ決済 ATM決済(ペイジー) 銀行ネット決済(ネットバンキング) スマートフォンキャリア決済 など |
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ユビレジ |
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決済方法による 要問合せ |
ユビレジ プレミアムプラン:月額6,900円~ ユビレジ お試しプラン:月額0円~ |
楽天ペイ(実店舗決済) stera terminal(ステラターミナル) StarPay STORES 決済 Square JMSおまかせサービス オムニカードペイメント |
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掛売決済 |
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Victory-ONE【決済管理】 |
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@払い(スコア後払い) |
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決済手数料:2.7%~4.7% 払込票発行手数料:117円~220円 |
初期費用0円~ 月額0円~45,700円 |
全国の主要なコンビニ d払い LINEpay 楽天銀行 ファミペイ |
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アナザーレーン |
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クレジット決済 コンビニ決済 銀行振込管理サービス 電子マネー決済 メールクレジット決済 |
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AXES Payment |
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クレジットカード決済 銀行振込決済 電子マネー決済 楽天Edy ちょコムeマネー Bitcash C-CHECK など |
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e-SCOTT Smart |
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クレジットカード決済 コンビニ決済 オンラインID決済 コード決済 など |
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会費ペイ |
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手数料 3.5% 決済が成功した請求1件につき100 円 |
初期費用 0 円 月額費用 0 円 |
カード決済 口座振替 コンビニ決済 単発決済 |
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GMOレンシュ |
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決済手数料:1決済につき3.5% 振込手数料:275円(税込み) |
初期費用、更新料:0円 月額料金:1教室あたり4378円(税込み) |
クレジットカード決済 口座振替 コンビニ払い |
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リコーリース集金代行 |
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導入費用は0円 使わない月は基本料金も0円 |
口座振替 コンビニ決済 スマホ決済 |
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後払い.com |
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リスクフリー:4.8% スタンダード:4.2% エキスパート:3.5% スペシャル:2.8% |
-リスクフリー 月額固定費/0円 紙(請求書)/224円(税込)~ -スタンダード 月額固定費/4950円(税込) 紙(請求書)/224円(税込)~ -エキスパート 月額固定費/19,800円(税込) 紙(請求書)/224円(税込)~ -スペシャル 月額固定費/49,500円(税込) 紙(請求書)/224円(税込)~ |
コンビニ後払い決済 | - |
アプラス集金代行 |
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口座振替 コンビニ収納 スマホアプリ請求書払いサービス ペイジー決済 家賃サービス(入居希望者の与信審査、集金代行、滞納者への督促) |
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届いてから払い |
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クレジットカード決済 スマホ決済 キャリア決済 請求書払い コンビニ 郵便局 銀行 |
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stera pack SMBC×GMO |
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クレジット(Visa、Mastercard) 2.70% その他の決済手数料率 3.24% |
月額3,300円 |
クレジットカード決済 電子マネー コード決済 |
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EPARKペイメントサービス |
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- | 初期費用、端末代金、月額費用 0円 |
クレジットカード決済 デビットカード決済 プリペイド決済 電子マネー決済 QRコード決済 |
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PayCAS Mobile |
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クレジットカード決済 QR決済 電子マネー決済 |
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CASHIER PAYMENT A920 |
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クレジット(Visa、Mastercard)2.98% クレジット 3.25%〜 電子マネー決済 3.25% QRコード決済 2.8%~ |
初期費用 / 端末費用 0円 月額利用料 1台あたり2,200円 |
クレジットカード決済 電子マネー決済 QRコード決済 |
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Square Terminal |
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3.25% |
初期費用 0円 端末本体価格 ¥39,980 または ¥3,332 /月の12 回払い |
クレジットカード決済 電子マネー決済 QRコード決済 |
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Square Reader |
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3.25% | 端末本体価格 ¥4,980(税込) |
クレジットカード 電子マネー QRコード Apple Payなど |
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Squareレジスター |
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3.25% |
初期費用 0円 端末本体価格 ¥84,980 または¥3,541 /月の24 回払い |
クレジットカード 電子マネー QRコード Apple Payなど |
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RP掛け払い |
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0.5%~ | 請求書の郵送費は0円 | - |
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請求まるなげロボ |
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要お問い合わせ | - | - |
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makeshop |
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プレミアムプラン 3.19%~ VISA/Mastercard 3.19% JCB/American Express/Diners makeshopエンタープライズ 3.14%~ VISA/Mastercard 3.14% JCB/American Express/Diners |
プレミアムプラン 12,100円(月額料金) 初期費用:11,000円 エンタープライズ 60,500円~(月額料金) 初期費用:110,000円~ |
クレジットカード |
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スクエア |
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対面 3.25%(決済ごと) オンライン(決済ごと) 3.6% 非対面(決済ごと) 3.75% 請求書(決済ごと) 3.25% |
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クレジット決済 電子マネー決済 PayPay決済 オンラインストア オンライン請求書 ブラウザ決済 |
- |
BOTCHAN Payment |
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- | - |
クレカ決済 各種後払い Amazon PAY PayPay |
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PayPay(オンライン決済) |
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物販:3.8% デジタルコンテンツ:10% |
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PGマルチペイメントサービス |
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クレジットカード決済 コンビニ決済 auかんたん決済 d払い など |
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電算システム |
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サービスにより異なる (例)コンビニ コンビニ取扱手数料 130円/件 振込事務手数料(銀行振込手数料含む)500円/回 |
サービスにより異なる (例)コンビニ 初期費用 0円 月額基本料金 15,000円/月 |
コンビニ収納代行 PAYSLE ペーパーレス決済 SMSを利用した決済 DSK後払い TREE PAYMENT口振-100%入金保証型- DSK口座振替 クレジットカード決済 アプリ払込票決済 ゆうちょ振替MT代行 モバライ☆DSK |
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セゾンインボイス |
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取引金額の1.5~5.5%(目安) | 月額費用 0円 | - | - |
JMSおまかせサービス |
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3.24% | 導入費用0円 |
クレジットカード 電子マネー コード決済 ギフトカード デビットカード JCBプレモ |
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2. 決済代行サービスとは?基本的な仕組みと導入メリット
決済代行サービスは、企業と取引先との間の金銭のやり取り(決済)を、企業に代わって仲介・処理するサービスです。企業は決済機関(カード会社、銀行等)と個別に契約・システム連携する手間なく、決済代行会社との契約のみで多様な決済手段を導入・管理できます。
【主な役割と仕組み】
- 多様な決済手段の一括導入: クレジットカード、銀行振込(仮想口座含む)、口座振替、コンビニ決済、請求書払い(掛け売り)などを一括で提供。
- 決済処理の代行: 与信承認、売上確定、請求処理などを自動化。
- 入金管理の一元化: 複数決済手段の売上をまとめて、指定サイクルで企業口座へ一括入金。
- セキュリティ環境の提供: PCIDSS準拠、カード情報非保持化、不正検知システム等により安全な取引を実現。
- 統合管理ツールの提供: 全決済の取引状況、売上、入金予定などをWeb管理画面で一元管理。
【主な導入メリット】
- コスト削減:
- 手数料最適化: スケールメリットによる有利な料率の可能性。
- 運用コスト削減: システム開発・維持費、セキュリティ対策費、人件費(入金管理・消込等)の削減。
- 初期投資抑制: 初期費用無料・低額プランの存在。
- 業務効率向上:
- 導入・契約の手間削減: 契約窓口の一本化。
- バックオフィス業務自動化: 入金確認・消込作業などを大幅軽減。
- コア業務への集中: 担当者のリソース最適化。
- 売上機会拡大・顧客満足度向上:
- 多様な決済ニーズ対応: 販売機会損失の防止。
- スムーズな支払い体験: 顧客満足度向上。
- セキュリティ強化・リスク管理:
- 情報漏洩リスク低減: 高度なセキュリティ基準準拠。
- 不正利用対策: 不正検知システム等による損失リスク軽減。
- 未回収リスク管理: 保証サービス(オプション)の活用。
- キャッシュフロー改善:
- 入金サイクルの統一・早期化: 資金繰り安定化。
決済代行サービスは、単なる外部委託ではなく、コスト削減からリスク管理、売上向上まで、経営課題全般に貢献する戦略的ツールです。
3. 決済代行サービス導入によるコスト削減効果の全体像
決済代行サービスの導入効果を評価する際は、「直接コスト」と「間接コスト」の両面から削減効果を捉えることが重要です。これにより、導入の真の価値を把握できます。
【直接コストの削減】
決済処理に直接関連する、比較的把握しやすい費用です。
- 決済手数料: 個別契約より有利な料率が期待でき、特に取引量の多い企業やクレジットカード決済比率の高い企業で効果大。契約窓口一本化で交渉も効率化。
- 初期費用・月額基本料: 自社構築や直接契約に伴う初期投資・固定費を抑制。初期・月額無料プランも選択肢に。
- 振込手数料: 売上の一括入金により、銀行への振込回数が減り、手数料を削減。
【間接コストの削減】
目に見えにくいが、経営への影響が大きいコストです。決済代行サービスはこれらの削減に特に貢献します。
- 人件費(バックオフィス業務工数):
- 請求書発行・送付、入金確認、複雑な消込作業、督促業務など、膨大な時間と労力を要する作業を大幅に削減・自動化。
- 仮想口座による自動消込は特に効果的。
- 創出された時間を分析、企画など付加価値の高い業務へシフトでき、組織全体の生産性向上に貢献。
- システム開発・維持管理費:
- 自社での決済システム構築・運用にかかる初期開発費、サーバー費、保守費、セキュリティアップデート対応費などが原則不要に。
- セキュリティ対策費・リスク管理コスト:
- PCIDSS準拠や不正検知システム導入・維持コスト、専門知識獲得コストを削減。
- 情報漏洩や不正利用リスク、それに伴う損害賠償や信用失墜リスクを大幅に軽減。
- 機会損失コスト:
- 多様な決済手段提供により、支払い方法が原因での販売機会損失を防ぐ。
- 未回収リスク・貸倒損失:
- 売掛金保証サービス(オプション)により、請求書払い(掛け売り)の貸倒損失リスクを低減し、キャッシュフローを安定化。
決済代行サービスの価値は、手数料削減に留まらず、バックオフィス全体の効率化を通じて、人件費、システム費、セキュリティ費、各種リスクといった間接コストを包括的に削減できる点にあります。トータルコストリダクション(TCR)の視点で導入効果を評価することが重要です。
4. コスト削減の鍵①:決済手数料の構造理解と最適化戦略
決済手数料の最適化は、決済代行サービスによるコスト削減の重要な要素です。複雑な手数料構造を理解し、自社に合わせて最適化することが成功の鍵となります。
【決済手数料の主な種類】
- 初期費用: 導入時の一時費用(無料の場合も多い)。
- 月額固定費用: 毎月定額で発生(無料・低額プランあり)。
- 決済処理料(トランザクションフィー): 決済1件ごとの固定額手数料。
- サービス利用料率: 売上金額に対する割合(%)の手数料(カード決済等)。
- 振込手数料: 売上入金時の銀行手数料。
- その他オプション費用: 早期入金、請求書発行、保証サービスなど。
【料金体系パターンとBtoBでの選択】
- 固定+従量型が一般的。
- BtoB特性を考慮: 高単価なら料率(%)重視、多件数ならトランザクションフィー重視。
- コストシミュレーション必須: 過去データに基づき、複数プランで年間の総コストを試算。
【決済手段別 手数料と注意点】
- クレジットカード: 料率比較的高め。法人カード等の条件確認。
- 銀行振込: 手数料低め。仮想口座(自動消込)の有無・費用、振込手数料負担を確認。
- 口座振替: 継続課金向き。初期手続き、振替不能時手数料を確認。
- 請求書払い(掛け売り): 与信~回収保証まで提供か、保証範囲・料率を確認。
- コンビニ決済: 払込票発行手数料等を確認。
【「隠れコスト」に注意】
契約前に以下を確認:
- チャージバック手数料
- 組戻し手数料
- 早期入金オプション手数料
- 最低手数料・最低決済金額
- 為替手数料(海外決済時)
- 解約違約金(最低利用期間とセットで)
【手数料最適化戦略】
- 複数社から見積もり取得・比較: 料金体系、手数料詳細、隠れコストを徹底比較。
- トータルコストで評価: 料率だけでなく、固定費等も含めた総コストで判断。
- 積極的な手数料交渉: 取扱高、成長性などを根拠に交渉。
- 定期的な見直し・再交渉: 取引状況変化に応じ、契約更新時などに見直し。
手数料の安さだけでなく、運用効率化効果やセキュリティ、サポートなども含めた総合的な判断が重要です。
5. コスト削減の鍵②:運用コスト(業務効率)の劇的改善
決済代行サービス導入による「運用コスト」削減は、手数料削減以上に長期的な経営インパクトをもたらす可能性があります。バックオフィス業務の非効率性は、多くの時間、労力、そしてコストを浪費しています。
【BtoB決済 運用業務の課題】
- 手作業の多さ: 請求書発行・送付、入金確認、複雑な消込作業、督促業務など。
- 時間と労力の浪費: 上記作業に多くの工数がかかり、コア業務を圧迫。
- ヒューマンエラーのリスク: 誤請求、消込ミス、入力ミスなどが発生しやすい。
- システム連携の不足: 会計システム等への手入力が必要で非効率。
【決済代行サービスによる業務効率化】
- 情報の一元管理: 統合管理画面で全決済状況をリアルタイムに把握。複数システムへのログイン不要。
- 入金確認・消込の自動化: 仮想口座活用で、手作業による煩雑な消込作業をほぼゼロに。ミスなく迅速化。
- 請求業務の効率化: 請求書発行・管理機能でペーパーレス化、ワークフロー標準化。
- システム連携の強化: API連携等で会計・基幹システムとデータ自動連携。手入力不要、データ精度向上。
- 入金サイクルの最適化: 入金予定が明確化、早期入金オプションでキャッシュフロー改善。
【業務効率化による多大なメリット】
- 生産性向上: 担当者が定型業務から解放され、分析・企画など高付加価値業務へシフト。
- ミス削減: 自動化によりヒューマンエラーを大幅削減。
- 迅速な意思決定: リアルタイムデータに基づき、経営判断をスピードアップ。
- 内部統制強化: 業務プロセス標準化・可視化で不正リスク低減。
- 従業員満足度向上: 煩雑な作業からの解放。
【自社に合った機能選定の重要性】
現状の業務プロセスを分析し、「何を効率化したいのか」を明確にした上で、必要な機能を過不足なく備え、将来性も考慮したサービスを選ぶことが、ROI最大化の鍵です。多機能=最適とは限りません。
6. 【重要】失敗しない!決済代行サービスの選定ポイント(BtoB向けチェックリスト)
最適な決済代行サービスを選定することは、コスト削減と業務効率化を成功させるための最重要プロセスです。以下のチェックリストを活用し、慎重に比較検討を進めましょう。
【選定前の準備】
- 現状分析: 利用決済手段、取引量/額、業務工数、課題を把握。
- 目的設定: コスト削減、効率化など導入目的の優先順位付け。
- 要件定義: 必須決済手段、システム連携要件などを明確化。
【BtoB向け選定チェックリスト】
- 手数料体系:
- □ 料金プランは明確か? 隠れコストはないか?
- □ トータルコストで比較して妥当か?(見積もり&シミュレーション必須)
- □ ボリュームディスカウント等、将来的な柔軟性はあるか?
- 対応決済手段:
- □ BtoB必須手段(クレカ、振込+仮想口座、口座振替、請求書払い/掛け売り等)に対応か?
- □ 請求書払い(掛け売り)は与信~回収保証まで提供か? 保証範囲/料率は?
- □ 海外決済対応は?
- 業務効率化機能:
- □ 統合管理画面は使いやすいか?
- □ 自動消込機能(仮想口座等)は高精度か?
- □ 請求書発行・管理機能は要件を満たすか?
- □ API連携等、システム連携は可能か? 仕様書/サポートは?
- セキュリティ:
- □ PCIDSS完全準拠か?
- □ カード情報非保持化対応か?
- □ 不正検知、3Dセキュア2.0等、高度な機能はあるか?
- □ プライバシーマーク等の認証はあるか?
- サポート体制:
- □ 導入時サポートは手厚いか?
- □ 問合せ窓口/時間は十分か?
- □ 技術的専門性は高いか?
- □ 専任担当者はつくか?
- □ 対応スピード/解決能力は信頼できるか?
- 実績・信頼性:
- □ 同業種/同規模での導入実績は豊富か?
- □ 決済代行会社の経営基盤は安定しているか?
- □ BCP(事業継続計画)は整備されているか?
- 契約条件:
- □ 最低利用期間は妥当か?
- □ 解約違約金は高額でないか?
- □ サービス乗り換え時のデータ移行支援はあるか?
資料請求、デモ、トライアル等を通じて、これらの点を客観的に比較評価することが重要です。
7. 導入後の成功へ:運用管理と継続的なコスト最適化
決済代行サービスの導入はスタートであり、その効果を最大化・持続させるには、導入後の適切な運用管理と継続的な見直しが不可欠です。
【1. 利用状況のモニタリングと分析】
- 定量的把握: 管理画面等で取引データ(決済手段別比率、取引量推移、エラー/チャージバック状況)やコスト実績(手数料総額、内訳)を定期的に監視・分析。
- 課題発見: 予算との乖離、非効率な点、予期せぬコストなどを早期に発見。
- 情報共有: モニタリング結果を関係部署で共有し、共通認識を持つ。
【2. 定期的な契約条件・料金プランの見直し】
- 変化への対応: 取引量の増減や市場環境の変化に応じて、料金プラン変更やボリュームディスカウント交渉を検討。
- 契約更新時の比較検討: 自動更新せず、契約満了前に他サービスと比較し、最適な条件を追求。
【3. トラブル対応とサポート体制の活用】
- 社内体制整備: トラブル発生時の対応フローと担当者を明確化。
- 積極的なサポート活用: 不明点や問題発生時はサポート窓口を利用。セミナー等で情報収集。
- セキュリティ情報確認: 提供元からの注意喚起等を確認し、運用に反映。
【4. 継続的な業務プロセス改善】
- データ活用: 連携されたデータを分析し、売上予測精度向上やマーケティング改善へ。
- リソース最適配置: 効率化で創出された時間を、分析業務など高付加価値業務へ再配分。
導入後の運用管理と改善活動(PDCA)を継続することで、決済代行サービスの価値を最大限に引き出し、企業の持続的成長に繋げることができます。
8. まとめ:最適な決済代行サービスで、BtoBコスト削減と成長を実現しよう
本記事では、BtoB企業における決済業務のコスト課題に対し、決済代行サービスの戦略的活用がいかに有効かを解説しました。「決済手数料の最適化」と「運用コストの劇的改善」を軸に、コスト削減の仕組み、サービス選定の要点、導入後の運用管理の重要性を示しました。
決済代行サービスの導入は、単なるコスト削減に留まらず、企業の競争力強化に直結する経営戦略です。手数料だけでなく、人件費、システム費、リスクといった「トータルコスト」の視点で評価し、自社に最適なサービスを選ぶことが重要です。
選定にあたっては、まず自社のニーズを明確にし、本記事のチェックリストを活用して、手数料、機能、セキュリティ、サポート、実績、契約条件などを多角的に比較検討してください。そして導入後も、継続的なモニタリングと最適化を怠らないことが成功の鍵です。
適切な決済代行サービスを導入・活用することで、コスト削減はもちろん、バックオフィス業務の効率化、キャッシュフロー改善、ガバナンス強化、従業員の生産性向上を実現できます。
次のステップとして、ぜひ自社の決済プロセスを見直し、複数の決済代行サービスの情報収集と比較検討を開始してください。これが、貴社の持続的なコスト削減と事業成長への確かな一歩となるでしょう。