収納代行と決済代行の違いとは?B2B決裁者が知るべき仕組み・法的性質・選定基準を網羅
【監修】株式会社ジオコード 管理部長
小島 伸介
株式会社ジオコード入社後、Web広告・制作・SEOなどの事業責任者を歴任。
上場準備から上場まで対応した経験を生かし、サービス品質の改善を統括する品質管理課を立ち上げ。その後、総務人事・経理財務・情報システム部門を管掌する管理部長に就任。
B2Bビジネスの急成長やバックオフィスのデジタルトランスフォーメーションにおいて、代金回収業務の外注化は避けて通れない経営課題です。その過程で多くの管理部責任者が直面するのが「収納代行」と「決済代行」という用語の混同です。両者は共に顧客の支払いを仲介するサービスですが、その裏側にある法的性質、契約構造、債権の帰属、さらにはキャッシュフローへの影響は根本的に異なります。本記事では、決裁者が自社の事業モデルに最適なインフラを判断できるよう、実務上の相違点と選定基準を多角的に徹底比較します。
おすすめの決済代行サービス
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| サービス名 | 特長 | 決済手数料 | 費用 | 対応している決済方法 | こんな企業におすすめ |
|---|---|---|---|---|---|
サブスクペイ
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2.65% | 要お問い合わせ |
クレジットカード決済(LINK方式、トークン方式、メール配信方式、メールリンク方式、CSV決済方式、バーチャル決済方式) 銀行振込 コンビニペーパーレス キャリア決済 |
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Scalebaseペイメント
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2.6%~ | 要お問い合わせ |
クレジットカード決済 口座振替 |
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アルファポータブル
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1.9%~ 3.24%~ |
端末価格:74,800円 【今だけ!端末料金無料キャンペーン実施中!】 月額費用:0円~ 入金手数料:0円~ 解約金:0円 |
クレジットカード決済 QRコード決済(Wechatペイやアリペイなども可) 電子マネー ICカード など |
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| BizPay |
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クレジットカード決済 コンビニ決済 ATM決済(ペイジー) 銀行ネット決済(ネットバンキング) スマートフォンキャリア決済 など |
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| ユビレジ |
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決済方法による 要問合せ |
ユビレジ プレミアムプラン:月額6,900円~ ユビレジ お試しプラン:月額0円~ |
楽天ペイ(実店舗決済) stera terminal(ステラターミナル) StarPay STORES 決済 Square JMSおまかせサービス オムニカードペイメント |
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| 掛売決済 |
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| Victory-ONE【決済管理】 |
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| @払い(スコア後払い) |
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決済手数料:2.7%~4.7% 払込票発行手数料:117円~220円 |
初期費用0円~ 月額0円~45,700円 |
全国の主要なコンビニ d払い LINEpay 楽天銀行 ファミペイ |
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| アナザーレーン |
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クレジット決済 コンビニ決済 銀行振込管理サービス 電子マネー決済 メールクレジット決済 |
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| AXES Payment |
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クレジットカード決済 銀行振込決済 電子マネー決済 楽天Edy ちょコムeマネー Bitcash C-CHECK など |
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| e-SCOTT Smart |
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クレジットカード決済 コンビニ決済 オンラインID決済 コード決済 など |
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| 会費ペイ |
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手数料 3.5% 決済が成功した請求1件につき100 円 |
初期費用 0 円 月額費用 0 円 |
カード決済 口座振替 コンビニ決済 単発決済 |
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| GMOレンシュ |
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決済手数料:1決済につき3.5% 振込手数料:275円(税込み) |
初期費用、更新料:0円 月額料金:1教室あたり4378円(税込み) |
クレジットカード決済 口座振替 コンビニ払い |
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| リコーリース集金代行 |
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導入費用は0円 使わない月は基本料金も0円 |
口座振替 コンビニ決済 スマホ決済 |
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リスクフリー:4.8% スタンダード:4.2% エキスパート:3.5% スペシャル:2.8% |
-リスクフリー 月額固定費/0円 紙(請求書)/224円(税込)~ -スタンダード 月額固定費/4950円(税込) 紙(請求書)/224円(税込)~ -エキスパート 月額固定費/19,800円(税込) 紙(請求書)/224円(税込)~ -スペシャル 月額固定費/49,500円(税込) 紙(請求書)/224円(税込)~ |
コンビニ後払い決済 | - |
| アプラス集金代行 |
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口座振替 コンビニ収納 スマホアプリ請求書払いサービス ペイジー決済 家賃サービス(入居希望者の与信審査、集金代行、滞納者への督促) |
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| 届いてから払い |
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クレジットカード決済 スマホ決済 キャリア決済 請求書払い コンビニ 郵便局 銀行 |
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| stera pack SMBC×GMO |
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クレジット(Visa、Mastercard) 2.70% その他の決済手数料率 3.24% |
月額3,300円 |
クレジットカード決済 電子マネー コード決済 |
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| EPARKペイメントサービス |
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- | 初期費用、端末代金、月額費用 0円 |
クレジットカード決済 デビットカード決済 プリペイド決済 電子マネー決済 QRコード決済 |
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| PayCAS Mobile |
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クレジットカード決済 QR決済 電子マネー決済 |
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| CASHIER PAYMENT A920 |
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クレジット(Visa、Mastercard)2.98% クレジット 3.25%〜 電子マネー決済 3.25% QRコード決済 2.8%~ |
初期費用 / 端末費用 0円 月額利用料 1台あたり2,200円 |
クレジットカード決済 電子マネー決済 QRコード決済 |
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| Square Terminal |
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3.25% |
初期費用 0円 端末本体価格 ¥39,980 または ¥3,332 /月の12 回払い |
クレジットカード決済 電子マネー決済 QRコード決済 |
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| Square Reader |
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3.25% | 端末本体価格 ¥4,980(税込) |
クレジットカード 電子マネー QRコード Apple Payなど |
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| Squareレジスター |
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3.25% |
初期費用 0円 端末本体価格 ¥84,980 または¥3,541 /月の24 回払い |
クレジットカード 電子マネー QRコード Apple Payなど |
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| RP掛け払い |
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0.5%~ | 請求書の郵送費は0円 | - |
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| 請求まるなげロボ |
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要お問い合わせ | - | - |
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| makeshop |
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プレミアムプラン 3.19%~ VISA/Mastercard 3.19% JCB/American Express/Diners makeshopエンタープライズ 3.14%~ VISA/Mastercard 3.14% JCB/American Express/Diners |
プレミアムプラン 12,100円(月額料金) 初期費用:11,000円 エンタープライズ 60,500円~(月額料金) 初期費用:110,000円~ |
クレジットカード |
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| スクエア |
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対面 3.25%(決済ごと) オンライン(決済ごと) 3.6% 非対面(決済ごと) 3.75% 請求書(決済ごと) 3.25% |
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クレジット決済 電子マネー決済 PayPay決済 オンラインストア オンライン請求書 ブラウザ決済 |
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| BOTCHAN Payment |
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クレカ決済 各種後払い Amazon PAY PayPay |
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| PayPay(オンライン決済) |
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物販:3.8% デジタルコンテンツ:10% |
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| PGマルチペイメントサービス |
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クレジットカード決済 コンビニ決済 auかんたん決済 d払い など |
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| 電算システム |
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サービスにより異なる (例)コンビニ コンビニ取扱手数料 130円/件 振込事務手数料(銀行振込手数料含む)500円/回 |
サービスにより異なる (例)コンビニ 初期費用 0円 月額基本料金 15,000円/月 |
コンビニ収納代行 PAYSLE ペーパーレス決済 SMSを利用した決済 DSK後払い TREE PAYMENT口振-100%入金保証型- DSK口座振替 クレジットカード決済 アプリ払込票決済 ゆうちょ振替MT代行 モバライ☆DSK |
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| セゾンインボイス |
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取引金額の1.5~5.5%(目安) | 月額費用 0円 | - | - |
| JMSおまかせサービス |
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3.24% | 導入費用0円 |
クレジットカード 電子マネー コード決済 ギフトカード デビットカード JCBプレモ |
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この記事の目次はこちら
1. 収納代行と決済代行の定義と仕組みの根本的な違い
収納代行:集金業務の外注化
収納代行は、主にコンビニ決済や銀行振込、口座振替など、オフラインや書面ベースの商習慣が残る集金業務を企業に代わって引き受ける仕組みを指します。法的には「受領代行」としての性質が強く、代行会社は「債権者(企業)の代理人」として資金を受け取ります。既存の振込や集金フローをそのままアウトソーシングするという色彩が濃く、アナログな回収工程を効率化することに主眼が置かれています。
決済代行:デジタル決済インフラの統合
一方、決済代行はクレジットカード決済やキャリア決済、QRコード決済といったオンライン完結型のデジタル決済を一括管理するインフラサービスです。決済代行会社は「代表加盟店」として各カード会社等の決済事業者と契約しており、企業はその代行会社のプラットフォームを介して複数の決済手段を利用します。決済情報の承認と資金移動をリアルタイムにセットで管理するため、入金管理の透明性とシステム連携の親和性が極めて高いのが特徴です。
混同を避けるための視点
管理部責任者としては、収納代行を「労働集約的な集金実務の切り出し」、決済代行を「決済プロセスそのもののシステム化」と捉えるのが、理解の近道です。収納代行は伝統的な取引先との関係性を維持しつつ事務負担を減らす手段であり、決済代行はデジタル化によるスピードと自動化を追求する手段であると言えます。この前提条件を整理しないまま導入を進めると、運用開始後に「入金消込の自動化レベルが想定と違う」といったミスマッチが生じる原因となります。
2. 契約構造と資金流動から見る実務上の差異
代理受領モデルと加盟店モデルの構造
収納代行では、企業は代行会社と包括契約を結び、代行会社が各コンビニチェーンや金融機関と個別に提携しています。資金の流れは、顧客が支払った窓口から代行会社へ集約され、そこから企業へと流れます。対して、決済代行はより高度な重層構造を持ちます。決済代行会社は決済事業者と加盟店の間に入り、決済情報のオーソリゼーション(承認)から売上金の清算までをパッケージ化して提供します。決済代行は「情報」と「資金」を高度に同期させているため、エラー時の追跡が容易です。
入金サイクルがキャッシュフローに与える影響
決裁者が特に注視すべきは、入金サイクルの柔軟性です。収納代行は窓口からの通知に物理的な時間を要するため、入金日が月1回や2回に固定されがちです。一方、決済代行はデジタルデータに基づいているため、週払いや早期入金サービスなどのオプションが充実しており、キャッシュフローの最適化を図りやすい傾向にあります。B2Bビジネスにおいて、運転資金の回転率は経営の安定性に直結するため、このサイクル差は重要な判断材料となります。
手数料体系の算出根拠
手数料の算出方法も大きく異なります。収納代行は決済金額に関わらない「1件あたりの固定事務手数料」が基本であり、高単価な取引が多いB2Bではコストを抑えやすい傾向にあります。対して決済代行は「決済金額に対する料率制(%)」が一般的です。取引単価と件数を掛け合わせ、どちらの構造が自社の利益率にとって有利かを精査することが、財務的な合理性を担保する上で不可欠です。
3. 債権の帰属と回収責任の所在という決定的な論点
債権が自社に残る収納代行のリスク
決裁者が最も見落としがちなのが「債権の帰属」という論点です。収納代行においては、売上債権はあくまで企業側に残り続けます。収納代行会社は回収窓口を広げるためのエージェントであり、顧客が支払わなかった場合の回収責任や貸倒れのリスクは、依然として企業が負うことになります。そのため、収納代行を導入しても、与信管理や督促の最終判断を行う社内体制は維持し続ける必要があります。
リスク移転が可能な決済代行の付加価値
一方、決済代行(特にB2B向け請求書決済代行スキーム)では、代行会社が与信審査を行い、債権を買い取る、あるいは支払い保証を付帯させるケースが多く見られます。この場合、決済が承認された時点で企業は代金の回収が約束され、未回収リスクを完全に外部へ切り離すことが可能になります。これは、新規取引先の開拓を加速させたい営業部門と、未回収を恐れる管理部門のジレンマを解消する非常に強力な仕組みです。
督促業務の主導権とブランド維持
督促業務のトーンについても、収納代行は企業の指示に基づいた代行に留まるため、取引先との関係性に配慮した柔軟な対応が可能です。対して、支払い保証付きの決済代行では、代行会社の規定に基づいた督促が行われるため、自社でコントロールできる範囲が限定されます。決裁者は、債権管理の主導権を自社で持ちたいのか、あるいはリスクそのものをコストとして外部へ支払いたいのか、事業戦略に照らした判断が求められます。
4. B2B企業のバックオフィスDXを実現する価値
API連携による入金消込の完全自動化
決済代行が提供する真の価値は、バックオフィスの完全デジタル化にあります。特にAPI連携を活用すれば、受注から請求、入金消込までのプロセスを人間の手を介さずに完結させることが可能です。経理部門が最も苦慮する「誰からの振込か分からない」といった問題を根底から解決します。バーチャル口座機能を備えたサービスであれば、取引ごとに固有の口座番号を割り当てることで、同姓同名の取引先や金額違いをシステムが瞬時に判別し、消込作業を完了させます。
営業機会を最大化するスピード感
決済代行による法人カード決済や即時与信型決済は、出荷前の与信確認プロセスを不要にし、受注から納品までのリードタイムを最短化します。これは、SaaSや広告運用といった、スピード感が競争力に直結する現代のB2Bビジネスにおいて不可欠なインフラとなります。管理部門のリソースを、単純な事務作業から財務分析や経営管理といった高付加価値な業務へシフトさせることが、決済代行導入の本質的な狙いです。
顧客の支払い体験と利便性の向上
多様な決済手段を提供することは、顧客の利便性を高め、引いては成約率の向上に寄与します。収納代行によるコンビニ決済は、ITリテラシーが必ずしも高くない取引先に対しても「確実な支払い手段」を提供できます。一方で決済代行は、モバイル決済やデビットカードなど最新の支払いニーズに応えます。顧客の属性に合わせてこれらのサービスを使い分けることが、B2Bにおけるカスタマーサクセスの一環となります。
5. 経営リスク管理と法的遵守セキュリティの要諦
資金決済法と資金の保全性
管理部責任者として無視できないのが、資金の保全性と法規制への対応です。収納代行サービスは、法的には「受領代行」という整理により、資金決済法上の登録を必要としないケースが多いですが、これは代行会社が破綻した際に、預けている売上金が十分に保全されないというリスクを孕んでいます。収納代行会社に公的な信託保全義務が課されていない場合、その経営状態が自社のキャッシュフローに致命的な影響を与える可能性があります。
PCI DSS準拠と情報管理コストの削減
決済代行においても、セキュリティ管理は最優先事項です。クレジットカード情報を自社で保持することは、PCI DSSなどの極めて高度なセキュリティ基準への準拠を求められ、膨大な監査コストが発生します。決済代行の「非保持化」ソリューションを利用することで、自社システムをカード情報が通過しない構造にでき、セキュリティリスクとコストを大幅に削減できます。これはガバナンスを重視する企業にとって強力なメリットです。
反社チェックとコンプライアンスの強化
決済代行会社が提供する審査網を活用することで、自社で個別の取引先を深掘り調査する負荷を軽減しつつ、反社会的勢力排除などのコンプライアンス要件を高いレベルで充足できます。決裁者は、単に手数料率を比較するだけでなく、契約書の「責任分界点」や「損害賠償」の項目を精査し、企業の社会的責任を支えるパートナーとして相応しいかを見極める必要があります。
6. 運用コストと投資対効果ROIを最大化させる評価軸
直接コストと間接コストの比較
代行サービスの選定におけるROI評価は、トータルコストオブオーナーシップ(TCO)の観点で行う必要があります。収納代行の1件単価と、決済代行の料率+月額費用を、将来の取引ボリュームでシミュレーションします。一見、料率制の決済代行が高価に見えても、請求書発行や郵送代、入金確認に費やす人件費の削減分を加味すれば、決済代行の方が高い経済合理性を持つケースが多々あります。
人件費削減と労働生産性の向上
具体的なROIの算出には、経理スタッフが入金照合に費やす時間を時給換算し、システム導入による削減分を算出します。月間数百件以上の請求が発生する規模であれば、システムによる自動化はスタッフ1名分の人件費に相当する価値を生むことも珍しくありません。削減されたリソースを戦略的な財務計画の立案に充てることが、組織としての真の生産性向上に繋がります。
資金回転率の改善と機会損失の回避
入金サイクルが短縮されることで、手元資金をより早く次の事業投資や設備更新に回せるようになります。また、決済手段が不十分なために離脱していた顧客層を救うことで得られる売上増大効果も、ROIの重要な構成要素です。コストを「支出」としてだけでなく、事業の成長速度を加速させる「投資」として捉えることが、決裁者としての正しい評価姿勢です。
7. 事業フェーズに応じた最適な選定プロセス
創業期・立ち上げ期:スピードと低コスト
新規事業の立ち上げフェーズでは、導入スピードと柔軟性を重視し、初期費用を抑えられる「決済代行」のクラウド型サービスを選択するのが定石です。複雑なシステム開発なしに、最短期間で決済環境を構築できる利点は、事業の垂直立ち上げにおいて大きな武器となります。この段階では、将来的な拡張性を見据え、APIの仕様やサポートの迅速さを優先して選定します。
成長期:顧客ニーズへの対応と回収の確実性
取引先が増加し、保守的な企業や地方の小規模事業者との取引が拡大するフェーズでは、収納代行によるコンビニ決済や口座振替の追加を検討します。既存の商習慣に寄り添うことで、解約率の低下や未回収金の削減を図ります。このフェーズでは、複数の代行サービスを使い分けることによる「管理画面の分断」というデメリットが生じるため、可能であれば一つの統合プラットフォームで管理できるベンダーへの集約を模索すべきです。
成熟期:コスト最適化とガバナンスの統合
成熟期に入り、取引高が膨大になった段階では、手数料率の1パーセントが経営利益に多大な影響を与えます。この時点では、大規模ベンダーへの乗り換えや、主要決済手段における直接契約の検討、あるいは自社独自の決済基盤構築といった選択肢も浮上します。決裁者は、現時点での課題解決だけでなく、3年から5年先の取引規模を見据えたスケーラビリティがあるかを確認し、長期的なロードマップを描く必要があります。
8. 導入プロジェクトの推進と組織間連携の要領
各部門の利害調整と優先順位の確立
決済代行や収納代行の導入は、システム部門だけの問題ではなく、営業、経理、法務を巻き込んだ組織横断的なプロジェクトです。営業部門は「利便性と売りやすさ」を求め、経理部門は「管理の正確性と省力化」を求め、法務部門は「リスク回避とコンプライアンス」を求めます。決裁者は、これらの相反するニーズを調整し、経営目標に合致した優先順位を明確にするリーダーシップを発揮しなければなりません。
現行業務フローの可視化とプロセスの再設計
導入プロセスの初期段階では、現状の業務フローを徹底的に可視化し、アナログな工程がどこに残っているかを洗い出します。新しいシステムの導入に合わせて、これまでの無駄な承認フローや紙ベースの管理を廃止し、システムに合わせた「標準的なフロー」へ移行する業務プロセスの再設計を行うことが、最大の導入効果を生む秘訣です。
内部統制を支える権限分離の設定
管理画面における操作権限の設定も、ガバナンス強化の上で不可欠です。入金確認を行う担当者と、返金やキャンセル処理を行う担当者の権限を分けることで、社内不正の抑止力となります。すべての操作ログが代行会社のサーバーに証跡として残るため、会計監査時の透明性も高まります。組織が一丸となって取り組むことで、決済基盤は単なるツールから、事業の成長エンジンへと昇華します。
まとめ:戦略的判断が企業のキャッシュフローを守る
収納代行と決済代行は、共に代金回収を支える重要な手段ですが、その本質は「実務の代替」か「インフラの統合」かにあります。B2Bの決裁者にとって重要なのは、単なるサービスの違いを理解することではなく、自社の取引先が何を求め、自社の管理部門が何に疲弊しているかを正しく把握することです。
アナログな商習慣が残る分野では収納代行による着実な回収を、スピードと自動化が求められる分野では決済代行によるDXを推進する。この使い分けと統合こそが、企業のキャッシュフローを安定させ、健全な事業拡大を支える土台となります。本記事で提示した構造的な相違点、リスク管理の要点、そして選定の軸を指針として、貴社のビジネスモデルに最も合致する決済戦略を立案してください。適切な選択は、バックオフィスの負担を軽減するだけでなく、企業の財務的なレジリエンス(回復力)を高める、確かな投資となるはずです。
おすすめの決済代行サービス
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| サービス名 | 特長 | 決済手数料 | 費用 | 対応している決済方法 | こんな企業におすすめ |
|---|---|---|---|---|---|
サブスクペイ
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2.65% | 要お問い合わせ |
クレジットカード決済(LINK方式、トークン方式、メール配信方式、メールリンク方式、CSV決済方式、バーチャル決済方式) 銀行振込 コンビニペーパーレス キャリア決済 |
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Scalebaseペイメント
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2.6%~ | 要お問い合わせ |
クレジットカード決済 口座振替 |
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アルファポータブル
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1.9%~ 3.24%~ |
端末価格:74,800円 【今だけ!端末料金無料キャンペーン実施中!】 月額費用:0円~ 入金手数料:0円~ 解約金:0円 |
クレジットカード決済 QRコード決済(Wechatペイやアリペイなども可) 電子マネー ICカード など |
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| BizPay |
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クレジットカード決済 コンビニ決済 ATM決済(ペイジー) 銀行ネット決済(ネットバンキング) スマートフォンキャリア決済 など |
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| ユビレジ |
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決済方法による 要問合せ |
ユビレジ プレミアムプラン:月額6,900円~ ユビレジ お試しプラン:月額0円~ |
楽天ペイ(実店舗決済) stera terminal(ステラターミナル) StarPay STORES 決済 Square JMSおまかせサービス オムニカードペイメント |
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| 掛売決済 |
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| Victory-ONE【決済管理】 |
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| @払い(スコア後払い) |
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決済手数料:2.7%~4.7% 払込票発行手数料:117円~220円 |
初期費用0円~ 月額0円~45,700円 |
全国の主要なコンビニ d払い LINEpay 楽天銀行 ファミペイ |
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| アナザーレーン |
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- | - |
クレジット決済 コンビニ決済 銀行振込管理サービス 電子マネー決済 メールクレジット決済 |
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| AXES Payment |
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クレジットカード決済 銀行振込決済 電子マネー決済 楽天Edy ちょコムeマネー Bitcash C-CHECK など |
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| e-SCOTT Smart |
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クレジットカード決済 コンビニ決済 オンラインID決済 コード決済 など |
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| 会費ペイ |
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手数料 3.5% 決済が成功した請求1件につき100 円 |
初期費用 0 円 月額費用 0 円 |
カード決済 口座振替 コンビニ決済 単発決済 |
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| GMOレンシュ |
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決済手数料:1決済につき3.5% 振込手数料:275円(税込み) |
初期費用、更新料:0円 月額料金:1教室あたり4378円(税込み) |
クレジットカード決済 口座振替 コンビニ払い |
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| リコーリース集金代行 |
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導入費用は0円 使わない月は基本料金も0円 |
口座振替 コンビニ決済 スマホ決済 |
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| 後払い.com |
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リスクフリー:4.8% スタンダード:4.2% エキスパート:3.5% スペシャル:2.8% |
-リスクフリー 月額固定費/0円 紙(請求書)/224円(税込)~ -スタンダード 月額固定費/4950円(税込) 紙(請求書)/224円(税込)~ -エキスパート 月額固定費/19,800円(税込) 紙(請求書)/224円(税込)~ -スペシャル 月額固定費/49,500円(税込) 紙(請求書)/224円(税込)~ |
コンビニ後払い決済 | - |
| アプラス集金代行 |
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口座振替 コンビニ収納 スマホアプリ請求書払いサービス ペイジー決済 家賃サービス(入居希望者の与信審査、集金代行、滞納者への督促) |
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| 届いてから払い |
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クレジットカード決済 スマホ決済 キャリア決済 請求書払い コンビニ 郵便局 銀行 |
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| stera pack SMBC×GMO |
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クレジット(Visa、Mastercard) 2.70% その他の決済手数料率 3.24% |
月額3,300円 |
クレジットカード決済 電子マネー コード決済 |
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| EPARKペイメントサービス |
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- | 初期費用、端末代金、月額費用 0円 |
クレジットカード決済 デビットカード決済 プリペイド決済 電子マネー決済 QRコード決済 |
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| PayCAS Mobile |
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- | - |
クレジットカード決済 QR決済 電子マネー決済 |
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| CASHIER PAYMENT A920 |
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クレジット(Visa、Mastercard)2.98% クレジット 3.25%〜 電子マネー決済 3.25% QRコード決済 2.8%~ |
初期費用 / 端末費用 0円 月額利用料 1台あたり2,200円 |
クレジットカード決済 電子マネー決済 QRコード決済 |
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| Square Terminal |
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3.25% |
初期費用 0円 端末本体価格 ¥39,980 または ¥3,332 /月の12 回払い |
クレジットカード決済 電子マネー決済 QRコード決済 |
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| Square Reader |
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3.25% | 端末本体価格 ¥4,980(税込) |
クレジットカード 電子マネー QRコード Apple Payなど |
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| Squareレジスター |
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3.25% |
初期費用 0円 端末本体価格 ¥84,980 または¥3,541 /月の24 回払い |
クレジットカード 電子マネー QRコード Apple Payなど |
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| RP掛け払い |
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0.5%~ | 請求書の郵送費は0円 | - |
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| 請求まるなげロボ |
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要お問い合わせ | - | - |
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| makeshop |
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プレミアムプラン 3.19%~ VISA/Mastercard 3.19% JCB/American Express/Diners makeshopエンタープライズ 3.14%~ VISA/Mastercard 3.14% JCB/American Express/Diners |
プレミアムプラン 12,100円(月額料金) 初期費用:11,000円 エンタープライズ 60,500円~(月額料金) 初期費用:110,000円~ |
クレジットカード |
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| スクエア |
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対面 3.25%(決済ごと) オンライン(決済ごと) 3.6% 非対面(決済ごと) 3.75% 請求書(決済ごと) 3.25% |
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クレジット決済 電子マネー決済 PayPay決済 オンラインストア オンライン請求書 ブラウザ決済 |
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| BOTCHAN Payment |
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クレカ決済 各種後払い Amazon PAY PayPay |
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| PayPay(オンライン決済) |
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物販:3.8% デジタルコンテンツ:10% |
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| PGマルチペイメントサービス |
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クレジットカード決済 コンビニ決済 auかんたん決済 d払い など |
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| 電算システム |
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サービスにより異なる (例)コンビニ コンビニ取扱手数料 130円/件 振込事務手数料(銀行振込手数料含む)500円/回 |
サービスにより異なる (例)コンビニ 初期費用 0円 月額基本料金 15,000円/月 |
コンビニ収納代行 PAYSLE ペーパーレス決済 SMSを利用した決済 DSK後払い TREE PAYMENT口振-100%入金保証型- DSK口座振替 クレジットカード決済 アプリ払込票決済 ゆうちょ振替MT代行 モバライ☆DSK |
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| セゾンインボイス |
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取引金額の1.5~5.5%(目安) | 月額費用 0円 | - | - |
| JMSおまかせサービス |
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3.24% | 導入費用0円 |
クレジットカード 電子マネー コード決済 ギフトカード デビットカード JCBプレモ |
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