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ツケ払いとは? メリット・デメリットやサービスの選び方を解説

ツケ払いとは? メリット・デメリットやサービスの選び方を解説

【監修】株式会社ジオコード マーケティング責任者
渡辺 友馬

BtoB、BtoCのビジネスにおいて、企業は顧客に商品やサービスを提供した後、その代金を請求します。BtoBサービスを展開している企業の場合、請求書を発行して支払期日までに入金をしてもらうケースが一般的です。しかし、取引先によっては支払期日を過ぎても入金されない場合があります。このような請求業務にまつわる負担を軽減する手段の一つがツケ払いです。

本記事では、ツケ払いのメリットやデメリット、ツケ払いサービスの選び方などについて詳しく解説します。

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ツケ払いとは?

ツケ払いとは、顧客や取引先が商品やサービスを受け取った後に代金を支払う仕組みのことです。ツケ払いは、商品やサービスの受け取り後に代金を支払うため、後払いという名前でも知られています。ツケ払いを導入する際は、決済事業者を介すことが一般的です。決済事業者が顧客に代わって代金を立て替えるため、未払いのリスクを回避できます。

ツケ払いが活用される場面

ツケ払いが活用される場面はさまざまです。例えば、一部の飲食店ではツケ払いとして飲食を提供するケースがあります。飲食店だけでなく、次のような場面でもツケ払いは活用されています。

  • オンラインショッピング
  • 医療機関
  • BtoB取引

オンラインショッピング

ツケ払いが活用される場面のひとつが、オンラインショッピングです。例えば顧客がオンラインショッピングにて服をツケ払いで注文した場合、先に注文した服が届きます。その後、顧客は商品に同梱された請求書やメールで届いた請求書を使って、期日内に代金を支払います。支払い方法はコンビニや銀行が一般的です。

医療機関

医療機関でもツケ払いが活用されるケースがあります。医療機関におけるツケ払いとは、通院でかかった診察代や薬代を後日支払う仕組みです。通常、医療機関を受診した場合、窓口で診察代を支払います。その後、処方箋を受け取り、薬局にて薬代を支払います。一方、医療費のツケ払いを活用すれば、口座振替やキャリア決済などで後日支払いが可能です。

BtoB取引

ツケ払いはBtoB取引にも用いられます。BtoB取引におけるツケ払いも、決済事業者がサービス利用企業に代わって決済や請求を行います。BtoB取引では、複数の請求業務を1カ月単位でまとめて実行するのが一般的です。ただし、この方法では経理担当者の一時的な負担が大きくなってしまいます。一方、ツケ払いを利用することで、経理業務にかかる負担を軽減可能です。

ツケ払いを導入するメリット

ツケ払いを導入する主なメリットとして、以下が挙げられます。

  • 顧客満足度を高められる
  • 販売機会損失を回避して新規顧客の獲得につなげられる
  • 業務効率化を図れる

顧客満足度を高められる

ツケ払いを導入することで、顧客満足度を高められます。顧客によってはツケ払いを希望するケースもあるでしょう。例えば、商品が手元に届いてから支払いたいという顧客もいます。ツケ払いを導入すれば、このようなニーズに応えられるため、結果として顧客満足度を高められます。また、医療機関であれば、ツケ払いに対応することで患者の待ち時間を削減できるため、満足度の向上が期待できるでしょう。

販売機会損失を回避して新規顧客の獲得につなげられる

ツケ払いを導入すると決済方法が増えるため、新規顧客の獲得につながることがあります。例えば、クレジットカードを使わない人の場合、ツケ払いに対応していないサイトの利用は控える可能性があります。その結果、せっかくの販売機会を損失してしまうこともあるでしょう。一方、ツケ払いに対応すれば販売機会の損失を回避でき、ツケ払いを希望する新規顧客の獲得が期待できます。

業務効率化が図れる

決済事業者を介してツケ払いを導入すると、経理業務の効率化も期待できます。決済事業者が請求書発行や代金請求、回収さらには督促などの経理業務を代行してくれるため、自社における経理業務の負担を軽減可能です。経理業務で発生する負担が軽減されると他の業務にも注力できるようになるため、事業全体の業務効率向上が期待できるでしょう。

ツケ払いを導入するデメリット

ツケ払いの導入はメリットだけではありません。次のようなデメリットがあることも把握しておきましょう。

  • ツケ払いサービス利用にあたり費用がかかる
  • 代金未回収のリスクもある

ツケ払いサービス利用にあたり費用がかかる

ツケ払いを導入するためには、決済事業者が提供するサービスを利用するのが一般的です。ツケ払いサービスを利用するには一定の費用がかかります。どれくらいの費用がかかるかは決済事業者によって異なるものの、一般的には次のような費用が必要です。

  • 初期費用
  • 月額費用
  • 決済手数料

割高なプランを選択してしまうと、多額の手数料を支払うことになるため、注意が必要です。

代金未回収のリスクもある

ツケ払いは、代金を回収できないケースもあります。例えば顧客が入金を忘れている場合は代金を回収できません。他にも、顧客の経済状況が悪化したことで代金を支払えなくなるケースがあります。代金の未回収が発生してしまう理由は、未払いをしている顧客の情報が業者間で共有されていないためです。ツケ払いサービスによっては、顧客が未払い状態の場合、店舗に代金が支払われないケースもあります。

ツケ払いサービスの選び方

ツケ払いサービスを選ぶ際は、次のような点に着目しましょう。

  • 予算と料金体系とのバランス
  • 導入実績
  • 与信枠の上限
  • リアルタイム与信への対応
  • 売掛保証の有無
  • セキュリティ体制
  • 入金サイクル
  • 既存システムとの連携

予算と料金体系とのバランス

ツケ払いサービスを導入する際は、自社の予算と料金体系とのバランスに着目しましょう。ツケ払いサービス導入にあたって発生する費用は主に次のとおりです。

  • 初期費用
  • 月額費用
  • 決済手数料

このうち初期費用が抑えられているサービスの場合、決済手数料が低いものは初期費用が高くなる傾向にあります。一方、決済手数料が高いサービスの場合、初期費用を抑えられる傾向にあります。ツケ払いサービスを利用するのであれば、各社の料金体系を確認しましょう。

導入実績

公式ホームページや口コミを通して、導入を検討しているツケ払いサービスに、どのような実績があるのかを確認しましょう。ツケ払いサービスを導入するということは売上を管理してもらうことです。大手企業や、自社と同様のサービスを扱っている企業の導入実績があるサービスを選ぶとよいでしょう。

与信枠の上限

ツケ払いとして利用できる与信枠はサービスによって異なります。与信とは取引先の信用情報や支払能力を調査して、貸し倒れリスクを回避するための取り組みです。導入をするツケ払いサービスの与信枠上限が、自社の取り扱っている商品やサービスよりも低い場合、顧客はツケ払いサービスを利用できません。そのため、自社で取り扱っている商品やサービスを購入できるだけの与信を設定しているサービスを選びましょう。

リアルタイム与信への対応

ツケ払いサービスによっては、リアルタイム与信に対応しているケースがあります。リアルタイム与信に対応していれば、顧客が商品を注文した際の与信審査にかかる時間を短縮可能です。顧客が与信確認中にサイトを離脱するリスクを軽減できるでしょう。

売掛保証の有無

後払いサービスの場合、顧客が利用代金を支払わないというリスクがあります。顧客が利用料金を支払わない場合、損害を被るのは自社です。代金未回収のリスクを避けるためには、売掛保証を活用しましょう。売掛保証に対応しているサービスであれば、万が一、顧客が代金を支払わなかった場合であっても、保証会社から保証金を得られます。

セキュリティ体制

後払いサービスを導入する際は、どのようなセキュリティ体制を整えているのかを確認しましょう。後払いサービスでは顧客の情報を取り扱うため、セキュリティ体制が整っていない場合、情報漏えいのリスクがあります。万が一情報が漏えいしてしまうと、自社の信用が低下しかねません。そのため、情報セキュリティポリシーを明確にしているか、ISO/IEC 27001などの規格を取得しているかなどに着目してサービスを選びましょう。

入金サイクル

顧客がツケ払いサービスに支払った金額がいつ自社に入金されるのか、入金サイクルを確認しておきましょう。入金サイクルはサービスによって異なります。サービスによっては毎月15日締め~翌月末払い、月末締め翌月末日など複数のサイクルを選択可能です。

入金サイクルの長さは次のように資金繰りと業務負担に影響を及ぼします。

入金サイクル資金繰りへの影響業務負担への影響
長い現金回収までに時間がかかる業務負担が軽減される
短い現金回収までの時間を短くできる業務負担が増す

上記のように資金繰り、業務負担のバランスを考慮して、自社に応じた入金サイクルを選びましょう。

既存システムとの連携

ツケ払いサービスは既存システムと連携することで、より業務の効率化が図れます。例えば顧客管理システムや受注管理システムと連携できれば、経理作業にかかる負担をより軽減可能です。

既存システムとの連携を考える際は、どのような方法でデータを連携するのかも確認しましょう。既存システムとの連携方法として以下が挙げられます。

  • API連携
  • CSVファイルの読み込み
  • 自動連携

スムーズに既存システムと連携させるのであれば、API連携や自動連携がおすすめです。

ツケ払いサービスを活用して顧客の満足度を高めよう

自社に代わって決済事業者が商品やサービスの代金を請求してくれるツケ払いサービスは、オンラインショッピングやBtoB取引など幅広い場面で活用されています。ツケ払いサービスを活用すれば、業務効率化が図れるだけでなく、顧客満足度の向上が期待できるでしょう。

ツケ払いサービスを活用するのであれば、予算と料金体系とのバランスや与信枠の上限、セキュリティ体制などを確認するのがポイントです。

「【2024年版】掛け払い(後払い)決済&請求代行サービス比較15選!導入するメリットやおすすめ・選定ポイントも解説」ではおすすめのサービスを解説しています。ツケ払いサービス導入を検討している方はぜひご覧ください。

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