更新日：2024/10/02　

でんさい（電子記録債権）とは？　新しい決済手段を詳しく解説

【監修】株式会社ジオコードマーケティング責任者
渡辺友馬

でんさいとは、「でんさいネット」が取り扱う電子記録債権のことです。債権の譲渡や発生を電子的に記録し処理できるため、印紙税や郵送費など、コスト削減が可能です。また、債権の受取企業は支払期日前でも譲渡や割引ができ、資金繰りの改善も期待できます。

本記事では、でんさいとは何か、導入するメリットや利用方法を解説します。

おすすめの債権管理ツール

scroll →

サービス名称	特長	主な機能	トライアル有無	費用
請求まるなげロボ詳細はこちら	業界最安水準！　手数料1%で与信業務・催促・売上保証まで全て丸投げできる売掛金を100％保証！　入金遅延・貸し倒れなど未回収リスクをゼロに請求業務時間もゼロに！　リアルタイムで請求書の送付状況や入金状況を確認可能	与信審査請求書発行代金回収入金管理最速リスク保証	無	月額利用料請求書発行件数に応じて変動します。 + 業界最安水準手数料1.0％〜お問い合わせ
URIHO	審査スピードは最短即日 20年以上の審査実績と開発力を持っているので業界最速水準の審査スピードが実現保証リストページの「URIHO信号」で取引先ごとに増額の可能性を3段階でお知らせ年間12万件の審査実績から一般的にリスクが高いと言われるような先や個人事業主も引き受けが可能	-	初回の保証開始日から1ヵ月間は無料	A プラン 9,800円/月 B プラン 29,800円/月 C プラン 99,800円/月
ACT-NetPro	会計のプロが考えた会計システムクラウド対応	基本会計債権管理債務管理固定/リース資産管理手形管理	無	-
V-ONEクラウド	目視や手入力になりがちな入金消込をAIが瞬時に照合一括請求・複数入金も自動で請求額に合わせ対象入金をレコメンド手間の掛かる複数金融機関の入金情報取得を自動化アナログな帳票作成の手間も10種以上の帳票機能で社内レポートもらくらく督促協力のメール作成や、営業担当への電話連絡の手間を削減会計システムや販売管理への転記や二重入力を解消	一括入金消込機能消込シミュレーション機能入金データ自動連携債権管理帳票機能チャット・メール連携機能 API連携機能債権計上機能口座振替対応機能入金予定登録機能前受振替処理機能内部統制対応機能セキュリティー・権限設定機能	無	プラン有金額は記載なし
Victory-ONE【検収照合】	柔軟な検収データ受取レイアウト設計機能自由な照合ロジック設定部分照合やマルチキー照合も可能システムに関する専門知識は一切不要	自動照合手動照合リスト出力マルチ照合自由キー設定税抜/税込照合	無	初期費用 + 月額費用
Victory-ONE/G4	柔軟なシステム環境構築が可能自社管理サーバーへ環境構築 AWSでの環境構築が可能豊富な連携実績	売上管理請求管理入金管理滞留債権管理一括入金消込消込パターンレコメンド入金データ自動連携前受金管理請求書発行債権管理帳票社内督促協力通知データ連携	無	-
Victory-ONE【決済管理】	注文キャンセルや商品返品等で発生する売上修正のための決済データを瞬時に照合 1万件以上の決済データをたった数秒で照合翌月繰り越しやアンマッチ理由の特定など、売上修正に便利な機能を搭載クーポン・モール手数料など様々な設定が可能システムに関する専門知識は一切不要	-	無	初期費用 + 月額費用
Fimple保証	買い手様が倒産や経営悪化等で未入金でも、100％売掛代金を保証売掛金未回収リスクを解消できる	-	無	-

【2024年】債権管理（売掛保証）サービス比較9選

この記事の目次はこちら

でんさいとは新しい電子債権のこと
でんさいのメリット
- 支払企業のメリット
- 受取企業のメリット
でんさいの利用方法
でんさいを利用して事務コストを軽減しよう

でんさいとは新しい電子債権のこと

でんさいとは、株式会社全銀電子債権ネットワーク（でんさいネット）が取り扱う電子記録債権のことです。電子的に債権を取り扱うことで、印紙税の節約や事務手続きの負担軽減など、従来の手形や売掛債権に付随するデメリットの克服が期待できます。

でんさいのメリット

でんさいは債権の支払企業、受取企業双方にメリットがあります。支払企業であれば事務負担の軽減、受取企業であれば資金繰りの改善に有効です。

支払企業のメリット

支払企業のメリットは以下のとおりです。

印紙税や郵送費などのコストを削減できる
手続きの合理化により事務負担を軽減できる
現物を取り扱わないため紛失リスクがない
支払方法をでんさいに一本化できる

受取企業のメリット

受取企業のメリットは以下のとおりです。

領収書の発行コストを削減できる
手形受取や金融機関への取立依頼が不要になる
紛失リスクがなく災害にも強い
支払期日前でも譲渡や割引ができる

でんさいの利用方法

でんさいを利用するためには、支払企業と受取企業、双方ででんさいネットを利用する必要があるため、各金融機関で申し込みをしましょう。でんさいネットには、銀行や信用金庫など約1,300の金融機関が参加しています。なお、利用には一定の審査があるため注意しましょう。

でんさいの取引の流れは以下のとおりです。

1. 電子債権の発生	金融機関を通じて、でんさいネット上に「発生記録」を行う。
2. 電子債権の譲渡	金融機関を通じて、でんさいネット上に「譲渡記録」を行う。
3. 電子債権の支払	支払期日になると自動的に支払企業の口座から受取企業の口座へ送金され、でんさいネット上に「支払等記録」が記録される。

でんさいを利用して事務コストを軽減しよう

でんさいとは、でんさいネットを利用した新しい電子債権のことです。活用により、従来の手形や売掛債権に付随する印紙税や事務負担などのコスト軽減が期待できます。

もし、債権管理に悩んでいるもののでんさいネットの利用が難しいなら、「債権管理ツール」の導入がおすすめです。以下の記事で複数の債権管理ツールの特徴や費用を紹介しているため、ぜひ参考にしてください。