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SFA JOURNAL by ネクストSFA

更新日:2025/07/16 

MDRとは? 意味や違い、導入メリットなど徹底解説

MDRとは?意味や違い、導入メリットなど徹底解説【2025年最新比較表あり】

小島 伸介

【監修】株式会社ジオコード 管理部長
小島 伸介

株式会社ジオコード入社後、Web広告・制作・SEOなどの事業責任者を歴任。
上場準備から上場まで対応した経験を生かし、サービス品質の改善を統括する品質管理課を立ち上げ。その後、総務人事・経理財務・情報システム部門を管掌する管理部長に就任。

MDR(Managed Detection and Response)は、サイバーセキュリティの脅威を24時間365日体制で監視し、迅速な対応を提供するマネージドサービスです。エンドポイント、ネットワーク、クラウド環境など、多岐にわたる領域を対象に、高度な分析と専門家による対応で、企業の情報資産を強固に保護します。

おすすめのMDR一覧

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会社名 サービス名 特長 費用 主な機能
株式会社AndGo 株式会社AndGo 詳細はこちら Aikido Security
  • さまざまな脆弱性診断機能をオールインワンツールで提供、幅広いセキュリティ課題に包括的に対応
  • SaaS事業者からオンプレミスインフラを扱うエンタープライズまで世界3,000社で導入実績あり
  • アラートの自動トリアージ機能により、誤検知や過検知による重要アラートの見過ごしを防止
ベーシック:52,500円/月
プロ:105,000円/月
カスタム:要お問い合わせ
Webアプリケーション診断
プラットフォーム診断
クラウド診断
手動脆弱性診断
伴走サポート
株式会社スリーシェイク 株式会社スリーシェイク 詳細はこちら Securify(セキュリファイ)
  • 初期費用0円・最短1営業日でワンストップのセキュリティ対策を開始できる
  • 簡単3ステップで、3300項目以上の診断を実施
  • シンプルかつストレスフリーな操作性
  • リリースやアップデート時に課金なしで何度も診断可能
  • 【新機能リリース】攻撃対象になり得るIT資産を自動で棚卸し、管理できるASMを搭載!
ASMプラン:お見積り
BASICプラン:10万円/月額
STARTERプラン:5万円/月額
Freeプラン:0円/月額
※契約は年単位
お問い合わせ
ASM
Webアプリケーション診断
Wordpress診断
SaaS診断
エムオーテックス株式会社 Aurora Managed Endpoint Defense
  • 環境に合わせたチューニングと独自の検知ルールにより不要なアラートを削減
  • 24時間365日、直接問い合わせが可能で緊急時にも即対応が可能
  • 調査封じ込め復旧の一連に対処する充実したEDR機能を搭載
要お問い合わせ マルウェア分析
感染原因調査
プロアクティブチューニング
プレミアムオンボーディング
脅威検出ハンティング など
株式会社NTTデータ Unified MDR® for OT Security
  • コンサルティングからマネージドサービスまでOTセキュリティ対策における全フェーズをサポート
  • 国際規格や各国の法規制を考慮したルールプロセスを策定し、OT環境に適切なサービスを提供
  • 生産部門への深い理解と経験を活かし、実践的な解決方法を提供
要お問い合わせ セキュリティグランドデザイン
セキュリティアセスメント
ネットワークセキュリティ
SOC
脅威インテリアジェンス など
サイバーリーズン合同会社 Cybereason MDR SERVICE
  • 環境に合わせて設定や検知を実施し、誤検知を抑えた最適な運用を実現
  • プラットフォームを最適な状態に維持するため、反復的継続的にチューニングを実施
  • 1秒間に800万回以上のハンティングクエリーを実行し高精度の監視を実現
要お問い合わせ オンボーディング
プロアクティブチューニング
脅威ハンティング
監視・検知・調査
調査支援 など
CrowdStrike Japan合同会社 Falcon Complete Next-Gen MDR
  • 最も高度化した脅威に対する専門家主導の保護でスキルギャップの解消が可能
  • 専門知識とAIを組み合わせたすばやい脅威検知対応により24時間365日ビジネスを保護
  • 単一のコンソールから専門家主導のフルライフサイクルの修復を提供
要お問い合わせ デバイスコントロール
脅威ハンティング
ITハイジーン
アイデンティティ保護
エクスプレスサポート など
イーセットジャパン株式会社 ESET PROTECT MDR
  • 日本語でコミュニケーションできるセエキスパートにより24時間365日体制で運用を監視
  • EDRやXDRに加えてEPPも統合的に運用し高品質な検知環境を提供
  • インシデント発生時には、駆除やネットワーク隔離等の初動対応を速やかにサポート
要お問い合わせ エンドポイント保護
脅威対策
メールセキュリティ
脆弱性・パッチ管理
AIアドバイザー など
NRIセキュアテクノロジーズ株式会社 CrowdStrike Falcon® x マネージドEDRサービス
  • 早期検知と手動自動隔離によりリスク継続時間を大幅に短縮可能
  • 単一イベントの説明にとどまらず関連事象の調査も踏まえた助言と対処を実現
  • 対処が必要な事象のみ通報対処するため誤検知に悩まされず危険な事象に集中できる
要お問い合わせ ログ監視
スレット・ハンティング
ファスト・フォレンジック
EDRアシスト など
トレンドマイクロ株式会社 Trend Service One Complete
  • 24時間365日、サイバーセキュリティの専門家がIT環境を監視
  • お客さま環境において、確約された時間内で事後調査復旧に向けた支援を実施
  • セキュリティ運用改善に向けたサポートも充実
要お問い合わせ 検知・調査・対応
レポート機能
アドバイザリーサービス
インシデント対応
製品保守・脅威対応優先サービス など
S&J株式会社 EDR監視サービス(MDR)
  • アナリストやAIが24時間365日体制で監視し、脅威があると判断した際は防御まで実施
  • EDR運用のほとんどを対応するため、人材不足や運用コストの削減を実現
  • 社内報告にも利用できる月次レポートを発行
要お問い合わせ 初動対応
脅威除去支援
回復支援
レポート提供 など
ソフォス株式会社 Sophos MDR
  • セキュリティツールが単独で特定できるよりも多くの脅威を検出可能
  • 脅威の根本原因を特定して、今後のインシデントを防止する
  • 常時稼働のランサムウェアと侵害防止サービスがある
要お問い合わせ インシデント対応
週次・月次レポート
脅威ハンティング
根本原因分析
アカウント状態確認 など
SBテクノロジー株式会社 MSS for EDR
  • 24時間365日体制で国内のセキュリティアナリストが迅速に対応
  • 緊急度の高いインシデントは一次対処抑制、被害拡大を防止
  • 他のセキュリティ製品もまとめて相関分析し、プロアクティブなセキュリティ対策を実現
要お問い合わせ オンデマンドリサーチ
一次対処
アラート分析
アラート通知
月次レポート作成 など
チェックポイントジャパン株式会社 Infinity MDR/MPR
  • 継続的な支援により防御力を向上して将来の攻撃を阻止
  • シンプルで迅速、かつ透明性の高いセキュリティ運用により諸経費を削減できる
  • 最新のAIテクノロジーとビッグデータを組み合わせて、最高水準の脅威防御率を実現
要お問い合わせ 予防機能
脅威監視
脅威検知
脅威調査
修復対応 など
株式会社日立ソリューションズ MDRサービス
  • インシデントの監視からインシデント発生時の対応まで、セキュリティエキスパートが支援
  • 24時間365日体制でサポート
  • 詳細な被害調査や運用状況をレポートで報告
要お問い合わせ アラート監視
初動対応
原因調査
影響範囲調査
フォレンジック調査 など

MDRとは?

MDR(Managed Detection and Response)は、24時間体制でサイバーセキュリティの監視を実施するマネージドサービスです。エンドポイントやネットワークを対象に、不審な挙動や不正アクセスを監視しています。

EDR(Endpoint Detection and Response)のマネージドサービスをMDRと呼ぶケースが一般的です。ただし、近年はNDR(Network Detection and Response)やXDR(Extended Detection and Response)のマネージドサービスも増えています。

EDRとの違い

EDR(Endpoint Detection and Response)は、組織内のパソコン、スマートフォン、サーバーといったエンドポイントを継続的に監視し、サイバー攻撃の兆候を早期に検知するセキュリティ対策技術です。リアルタイムでの監視と分析により、マルウェア感染や不正アクセスの迅速な特定と対応を可能にします。

EDRを導入する目的は、エンドポイントへの不正アクセスやマルウェアを検知し対処することです。システムが脅威を検知すると、アラートで通知してくれます。

アラートを確認した担当者がエンドポイントをネットワークから隔離し、被害の増大を防ぐことが可能です。

また、EDRはマルウェアの侵入を検知するEPP(Endpoint Protection Platform)と併用されます。

NDRとの違い

NDR(Network Detection and Response)は、ネットワークの監視に活用されるセキュリティ対策技術です。ネットワーク上のトラフィックを監視し、外部からの攻撃や内部の不正操作を検知します。

検知した脅威をユーザーに通知するだけでなく、自動で隔離・遮断を行えるのがNDRの特徴です。攻撃や不正をリアルタイムで可視化するため、インシデント発生時は迅速に対処できます。

近年はサイバー攻撃が多様化しており、従来のファイアウォールやIPS/IDSだけでは対処できません。インシデント発生後の対策としてNDRが注目されています。

SOCとの違い

SOC(Security Operations Center)は、高度な専門知識と技術を持つセキュリティアナリストが、24時間365日体制で組織のネットワークとシステムを監視し、サイバー攻撃の脅威から保護する専門組織です。リアルタイムでの脅威分析、インシデント対応、脆弱性管理を通じて、組織のセキュリティ体制を強化します。

MDRと似ていますが、外部のサービスではなく企業内に組織を設置しているのが異なる点です。SOCは企業内のセキュリティ部門を指し、専門知識・技術を持つ人材によって運営されています。

一方、MDRは外部のベンダーがサービスを提供するのが特徴です。そのため、社内にSOCを設置するリソースがない場合は、MDRに頼ることになるでしょう。

MDRの3つの種類

MDRには主要な3種類のタイプがあります。それぞれ監視する範囲が異なるため、自社の状況に合うものを選ぶことが重要です。ここでは、3種類の概要について解説します。

  • MEDR
  • MNDR
  • MXDR

MEDR

MEDR(Managed Endpoint Detection and Pesponse)は、エンドポイントに特化したMDRです。パソコンやスマートフォンなどの媒体を中心に、脅威の検知・対応を実施します。

サイバー攻撃の多くはエンドポイントを狙っているので、MEDRの導入によってインシデントへの迅速な対処が可能です。

MEDRは多拠点展開やリモートワークを実施する企業で、セキュリティ強化が期待できます。

MNDR

MNDR(Managed Network Detection and Response)は、ネットワークに特化したMDRです。サーバーやルーター、ファイアウォールなどを対象とし、脅威の検知・対応を実施します。

MNDRには種類があり、オンプレミス型・クラウド型・ハイブリッド型の3種類です。そのため、企業のネットワーク環境に応じて、適切な種類を選択できます。

複雑なネットワーク環境を持つ企業は、MNDRを導入しておくのが良いでしょう。

MXDR

MXDR(Managed Extended Detection and Response)は、システム全体の脅威を検知・対応するMDRです。監視対象にはエンドポイントやネットワークも含まれており、広範囲に渡ってカバーできます。

また、MXDRはSOCの業務を補完することも可能です。社内にSOCを設置していても、セキュリティ人材が不足している場合にはMXDRを導入して、効率的に運用するのが良いでしょう。

MDRは対応範囲で2種類に分けられる

MDRは対応範囲の違いから、大きく2種類に分けられます。セキュリティ人材の有無やITリソースによって適したタイプが異なるので、自社の状況を踏まえてサービスを選択しましょう。

  • セミマネージド型
  • フルマネージド型

セミマネージド型

セミマネージド型のMDRでは、ベンダーに任せられる対応範囲は脅威の検知から分析までが一般的です。24時間体制でシステムを監視し、脅威が見つかった場合にはインシデントを分析します。

ベンダーはあらかじめ設定した範囲の業務にしか対応せず、端末の隔離やネットワークの復旧は自社の担当者が実施しなければなりません。

そのため、セミマネージド型はセキュリティ人材がいても、24時間体制の監視が難しい場合に適しています。

ただし、インシデント対応を自社で行う分、ベンダーとの連携が必須となるので対応力の高い委託先を探すことが重要です。

フルマネージド型

フルマネージド型MDRは、サイバー攻撃の全段階に対応する包括的なサービスです。脅威の監視、検知、分析はもちろん、インシデント発生時の初動対応、端末隔離、ネットワーク復旧、そして再発防止策の策定まで、セキュリティに関するあらゆる業務を専門家が代行します。これにより、企業はセキュリティ人材や専門知識を持たずとも、最高レベルのセキュリティ体制を維持できます。

フルマネージド型のMDRを導入すれば、社内にセキュリティ人材がいない場合でも、サイバー攻撃に備えた対策が可能です。時間やコストを掛けて、専門知識や技術を持つ人材を確保・育成する必要もありません。

また、セミマネージド型のように企業とベンダーの連携が不要であり、インシデントへの対処もスムーズに実施できます。

MDRが注目を集める背景

MDRの需要は急速に高まる状況です。MDRがなぜ注目を集めるのかについて、3つのポイントに絞って解説します。

  • 激化するランサムウェアへの対処
  • セキュリティ人材の不足
  • セキュリティ意識の高まり

激化するランサムウェアへの対処

サイバー攻撃は高度化しており、激化するマルウェアの対処に課題を抱える企業が増えています。

「情報セキュリティ白書2024」によると、2023年に警視庁に報告されたランサムウェアの被害件数は197件でした(※)。

また、ランサムウェアの侵入経路は、VPN製品やリモートデスクトップからがほとんどです。

もはや守るだけでは不十分であり、被害をできるだけ抑えるために対策しなければなりません。ランサムウェアの侵入に対処するには、MDRの導入が必要です。

※参考:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構.「情報セキュリティ白書2024」p14.https://www.ipa.go.jp/publish/wp-security/eid2eo0000007gv4-att/2024_ALL.pdf ,(2024-10-16).

セキュリティ人材の不足

セキュリティ人材が不足していることも、MDRに注目が集まる理由の一つです。

2023年における国内のセキュリティ人材は約48万人であり、約11万人が不足していると言われています(※)。DX化が推進されたことで人材の育成も進められていますが、依然として人手不足が解消される目途は立っていません。

専門知識や技術を持つ人材の不足をカバーするには、MDRを導入するのが効果的です。専門業者に対応を委託することで、本来の業務にリソースを当てられます。

※参考:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構.「情報セキュリティ白書2024」p117.https://www.ipa.go.jp/publish/wp-security/eid2eo0000007gv4-att/2024_ALL.pdf ,(2024-10-16).

セキュリティ意識の高まり

企業の運営にはITが欠かせない存在となっています。自社でWebサイトを保有する企業も増えており、以前と比較してセキュリティ意識が高まりました。

警視庁でもサイバー犯罪の取締を強化し、2023年の検挙数は1万2,479件です(※)。

サイバー攻撃が身近なものになったことで、これまで対策を実施してこなかった企業もセキュリティ強化に取り組んでいます。

MDRを導入すれば、ノウハウがない企業でも脅威の監視・対処ができるため注目されているのです。

※参考:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構.「情報セキュリティ白書2024」p96.https://www.ipa.go.jp/publish/wp-security/eid2eo0000007gv4-att/2024_ALL.pdf ,(2024-10-16).

MDRの主な機能

MDRの主な機能には以下の5つがあります。機能について詳しく解説するので、導入を検討している方は把握しておきましょう。

  • 24時間体制の監視
  • 脅威の検知とアラート通知
  • 初動対応
  • 端末・ネットワークの復旧
  • 脅威の調査・分析

24時間体制の監視

MDRを導入することで、ネットワークやシステムを24時間体制で監視可能です。

MEDRやMNDRのように特定の対象に特化したサービスもあり、リソース不足を補いたい場合に役立ちます。

また、MXDRを導入すればシステム全体の監視ができるので、社内に専門知識や技術を持つ人材がいない場合でも、セキュリティ対策を強化できるのが強みです。

新たに人材を確保することなく、24時間体制で脅威の検知・対応が実施できます。

脅威の検知とアラート通知

MDRは監視対象となるレイヤーでサイバー攻撃を検知した際、ユーザーにアラートで通知してくれます。

重要度や危険性が高い脅威のみを通知するように設定しておけば、ノイズや誤作動の対応に時間を取られる必要もありません。

脅威の検知とアラート通知は自動化されており、自社で24時間監視するための人材を確保せずに済みます。効率的に情報資産を守るには、必須の機能と言えるでしょう。

初動対応

フルマネージド型のMDRでは、脅威を検知した後の初動対応もサービスに含まれています。初動対応の具体的な内容は以下の通りです。

  • ネットワークから端末を隔離する
  • マルウェアの侵入経路を特定する
  • 被害の範囲を分析する

サイバー攻撃を受けた際は、初動対応が遅れるほど被害が拡大します。被害の拡大を抑えるには、スピーディーな対応が必須です。

MDRを導入することで専門家が迅速に対処してくれるので、二次被害の発生も防げるでしょう。

端末・ネットワークの復旧

端末の隔離や侵入経路の特定が終わった後は、端末・ネットワークの復旧を実施します。端末・ネットワークがマルウェアに感染した場合は、駆除も必要です。

インシデントの発生時は、内容に合わせて適切に対処しなければなりません。フルマネージド型のMDRであれば専門家が対処するので、再感染のリスクを下げられます。

状況に応じた支援が受けられるため、社内にSOCを設置するリソースがないなら、MDRを活用するのが良いでしょう。

脅威の調査・分析

脅威の調査・分析を実施するのも、MDRの重要な役割です。インシデントに関する詳細な調査・分析を実施し、問題解決に向けた方法をレポートで提供します。

専門家による調査・分析を提供してもらえるので、自社システムの弱点把握や今後の対策が可能です。また、定期的にレポートを作成するため、セキュリティの状態を把握する際にも役立ちます。

社内のセキュリティ人材が不足している場合は、MDRを活用してカバーするのが効果的です。

企業がMDRを導入するメリット

企業がMDRを導入する4つのメリットを解説します。

  • 多様なサイバー攻撃に対処できる
  • セキュリティ人材不足の解消につながる
  • IT担当者の業務負担を軽減できる
  • セキュリティ対策の費用対効果を向上させられる

多様なサイバー攻撃に対処できる

MDRの活用によって24時間体制で脅威を監視できるため、多様なサイバー攻撃への対処が可能となります。

サイバー攻撃への対処には、専門知識・技術が欠かせません。しかし、社内にセキュリティ人材が不足する企業もあるでしょう。

MDRを導入すれば、多様化するサイバー攻撃の監視が可能です。不正アクセスや不審な挙動をいち早く見抜き、迅速に対処してくれます。

システムやネットワーク環境に合わせて、適切な支援を受けられるのがメリットです。

セキュリティ人材不足の解消につながる

セキュリティ人材不足の解消につながるのも、企業がMDRを導入するメリットの一つです。

MDRは、システムやネットワークを24時間体制で監視してくれます。脅威を検知した場合には迅速に対処し、端末・ネットワークの復旧まで可能です。

自社でセキュリティ人材の確保・育成は簡単に行えませんが、MDRの導入によって人材不足が解消できます。人材不足に悩む企業こそ、MDRを活用するのがおすすめです。

IT担当者の業務負担を軽減できる

企業がMDRを導入するメリットは、IT担当者の業務負担を軽減できる点です。

サイバー攻撃の多様化や増加によって、以前よりも業務が増えたと感じるIT担当者もいるでしょう。

脅威を検知した場合は業務の手を止めて、すぐに対処しなければなりません。このように、脅威への対応に時間が割かれて、本来の業務に集中できないケースが多々あります。

しかし、MDRを導入していれば対処を専門家に任せられるので、IT担当者の業務負担軽減につながります。

セキュリティ対策の費用対効果を向上させられる

社内にSOCを設置する場合、人材の確保や育成に費用がかかります。企業によっては、SOCを設置するリソースの余裕がない場合もあるでしょう。

MDRでは、費用を抑えて24時間体制の監視が可能です。自社でセキュリティ人材を確保するよりも、費用対効果を向上させられます。

人員を削減しつつセキュリティを強化できるので、セキュリティ対策に多くの予算を掛けられない企業にもおすすめです。

MDRサービスを選ぶ際のポイント

MDRサービスの対応範囲やカスタマーサポートは、ベンダーによって異なります。導入を検討している方は、サービスを選ぶ際のポイントを確認しておきましょう。

  • インシデント発生時にどこまで対応してくれるか
  • 24時間体制の運用支援を提供しているか
  • カスタマーサポートの品質はどうか

インシデント発生時にどこまで対応してくれるか

MDRサービスを選ぶ際は、インシデント発生時にどこまで対応してくれるかを確認しましょう。

MDRには「セミマネージド型」「フルマネージド型」の2種類があり、対応を任せられる範囲が異なります。例えば、セミマネージド型は脅威の検知と分析しか任せられず、初動対応は自社で行わなければなりません。

また、途中で対応を引き継ぐことになるので、スムーズな連携が取れるかも重要です。自社に必要な対応が受けられるかを基準に、MDRを選んでください。

24時間体制の運用支援を提供しているか

MDRサービスを選択する際は、24時間365日体制での運用支援、高度な脅威インテリジェンス、そして迅速なインシデント対応能力を持つベンダーを選ぶことが重要です。特に、最新のサイバー脅威に対応するための専門知識と技術力、そして自社のセキュリティ環境に合わせたカスタマイズ可能なサービスを提供できるかを確認しましょう。
国内でもサイバー攻撃が増えており、個人から企業までが被害に遭っています。マルウェアは時間を問わず侵入してくるので、24時間体制の監視が必須です。

夜間や休日に攻撃を受けた場合でも、24時間体制の運用支援を提供していれば、自社で夜間や休日用にセキュリティ人材を用意する必要はありません。

カスタマーサポートの品質はどうか

MDRサービスを選ぶ際は、カスタマーサポートの品質がどうかも確認しましょう。

MDRを導入した後は、自社のセキュリティ人材とベンダーの専門家が連携する必要があります。スムーズに連携するためにも、品質の高いカスタマーサポートが必要です。

ベンダー側に技術力や豊富な経験があれば、柔軟に対応してもらえます。また、多言語対応のサービスを提供しているなら、海外拠点を持つ企業でも導入しやすいでしょう。

MDRを他のツールと組み合わせて、多角的な対策を実施しよう

MDRは、24時間体制でシステムやネットワークの監視を実施するサービスです。多様化するサイバー攻撃に対処するために、MDRの活用が注目を集めています。

脅威の検知や分析だけでなく、端末・ネットワークの復旧まで専門家に任せられるので、社内にSOCを設置するリソースがない場合にもおすすめです。

ただし、MDRを導入するだけで万全に対策できるわけではないので、他のツールと組み合わせて、多角的な対策を実施しましょう。

以下の記事では、セキュリティ対策に役立つ「Webセキュリティシステム」を紹介していますので、ぜひご参考ください。


おすすめのMDR一覧

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