BtoBサービス、SaaS、IT製品を徹底比較!企業のDX推進、課題を解決!

SFA JOURNAL by ネクストSFA

更新日:2025/07/09 

【2025年最新比較表あり】脆弱性診断(セキュリティ診断)の必要性や違いなどを徹底解説

小島 伸介

【監修】株式会社ジオコード 管理部長
小島 伸介

株式会社ジオコード入社後、Web広告・制作・SEOなどの事業責任者を歴任。
上場準備から上場まで対応した経験を生かし、サービス品質の改善を統括する品質管理課を立ち上げ。その後、総務人事・経理財務・情報システム部門を管掌する管理部長に就任。

セキュリティ診断とは、専用ツールや専門家の手で、Webサイトやシステムに潜むセキュリティ上の脆弱性(欠陥)を発見するサービスです。脆弱性を放置すると、ウイルス感染、不正アクセス、情報漏えいなど、事業継続を脅かす重大なリスクにつながる可能性があります。

本記事では、2025年最新情報に基づき、セキュリティ診断の必要性、種類、選び方、ペネトレーションテストとの違いを徹底解説。貴社のセキュリティ対策強化に役立つ情報を提供します。

おすすめの不正侵入検知サービス一覧

scroll →

会社名 サービス名 特長 費用 主なサービス
株式会社サイバーセキュリティクラウド 株式会社サイバーセキュリティクラウド 詳細はこちら 攻撃遮断くん
  • 一社通貫の万全なサポート体制で、稼働率99.999%・解約率約0.97%の圧倒的な運用力を誇る
  • 20,000サイト以上の豊富な導入実績あり! SBI証券や厚生年金基金などの金融機関からANA、PARCO、代ゼミまで規模や業界問わず幅広く対応
  • 万が一サイバー攻撃により損害を受けた場合に、最大1,000万円を補償する保険を付帯可能
1サイト月額11,000円~
※別途、初期導入費用がかかる
お問い合わせ
攻撃検知AIエンジン搭載
サイバー攻撃対策
サイバー保険付帯
株式会社AndGo 株式会社AndGo 詳細はこちら Aikido Security
  • さまざまな脆弱性診断機能をオールインワンツールで提供、幅広いセキュリティ課題に包括的に対応
  • SaaS事業者からオンプレミスインフラを扱うエンタープライズまで世界3,000社で導入実績あり
  • アラートの自動トリアージ機能により、誤検知や過検知による重要アラートの見過ごしを防止
ベーシック:52,500円/月
プロ:105,000円/月
カスタム:要お問い合わせ
Webアプリケーション診断
プラットフォーム診断
クラウド診断
手動脆弱性診断
伴走サポート
株式会社スリーシェイク 株式会社スリーシェイク 詳細はこちら Securify(セキュリファイ)
  • 初期費用0円・最短1営業日でワンストップのセキュリティ対策を開始できる
  • 簡単3ステップで、3300項目以上の診断を実施
  • シンプルかつストレスフリーな操作性
  • リリースやアップデート時に課金なしで何度も診断可能
  • 【新機能リリース】攻撃対象になり得るIT資産を自動で棚卸し、管理できるASMを搭載!
ASMプラン:お見積り
BASICプラン:10万円/月額
STARTERプラン:5万円/月額
Freeプラン:0円/月額
※契約は年単位
お問い合わせ
ASM
Webアプリケーション診断
Wordpress診断
SaaS診断
株式会社ジオコード NSP(Next Security Plugin)
  • サーバーやアプリの状態を事前に確認し、プラン導入の可否を無料で診断
  • サービス導入時に、ハッカーからの攻撃を防ぐ徹底した初期セキュリティ対策を実施
  • 定期チェックアップデートを毎月実施し、アップデート時の不具合にも費用内で対応
月額30,000円
初期費用100,000円
検証環境構築
プラグインアップデート
バックアップ取得・復元
セキュリティ強化
月次レポート など
三和コムテック株式会社 SCT SECURE クラウドスキャン
  • 攻撃者に利用される前に脆弱性を特定し、修正に必要な情報を提供
  • ネットワークデバイス、ウェブアプリケーションの弱点をひとつのサービスで検査可能
  • 脆弱性を検知、優先順位を設定し、効率的なリスク管理が可能
要お問い合わせ リモートコントロール
ブルートフォース攻撃
CGIとFORM処理の脆弱性診断
リモート管理アクセス
レポート機能 など
イエラエ株式会社 GMOサイバー攻撃ネットde診断ASM
  • 国産ならではの使いやすさで導入後も安心して活用できる
  • 様々な領域の専門家が診断から運用サポートまで一貫して対応
  • 1サイトあたり3,000円で診断できる圧倒的なコスト​パフォーマンス
月額40,000円~ Webアプリケーション診断
ネットワーク診断
CMS診断
定期スキャン
グループ管理機能 など
株式会社ユービーセキュア vex
  • 検査の精度を高めるためサイトや検査環境に合わせた最適なシナリオ作成をサポート
  • Webアプリケーションの脆弱性を網羅し、サーバに起因する問題の検出も可能
  • 危険度の高い脆弱性が発表された際には緊急アップデートを提供
要お問い合わせ シナリオ作成
Handler機能
自動巡回機能
レポート機能
e-ラーニングの提供 など
NRIセキュアテクノロジーズ株式会社 Webアプリケーション診断
  • 専門資格と豊富な経験を持つコンサルタントがセキュリティ診断を対応
  • 診断項目や利用するツールの見直しを随時実施し最新の攻撃手法に対応可能
  • 診断結果のフィードバックや推奨対策を含む報告書の作成など充実したサポート体制
要お問い合わせ ユーザ認証方式診断
セッション管理方式診断
トランザクション処理診断
攻撃対策診断
暗号化方式診断 など
株式会社レイ・イージス・ジャパン 脆弱性診断
  • 世界基準に沿った網羅的な診断が可能
  • 有資格者350人以上による最適な診断プランの提案診断アフターサポートを提供
  • 海外金融政府系機関を中心に年間3,000件以上の診断実績あり
250,000円~(税抜) 自動診断
手動診断
診断報告書 など
株式会社エーアイセキュリティラボ AeyeScan
  • SaaS提供のためインターネットとPCがあればいつでもどこでも診断可能
  • 簡単な設定だけで、AIが高精度な診断を自動で実施
  • 画面キャプチャ付きの画面遷移図と日本語レポートでわかりやすい診断結果を提供できる
要お問い合わせ IPA診断
OWASP TOP10診断
APIスキャン
生成AI機能
Web-ASM など
日本RA株式会社 Web Doctor
  • 診断開始からレポート提出まで3~5営業日のスピード診断
  • 自社開発の自動診断ツールのため新たに発見された脆弱性にも即時に対応
  • 10年以上年間500サイトを診断している豊富な実績
260,000円/ライセンス Webサイト診断
Webアプリケーション診断
報告書作成
オンライン報告会
手動診断 など
株式会社ビットフォレスト VAddy
  • 複雑な設定項目がないためセキュリティ診断の経験がない方でも手軽に検査できる
  • 充実したオンラインマニュアルやわかりやすい操作画面により専門知識がなくてもすぐに利用可能
  • ツールのインストールの手間がなく、テレワーク環境や複数拠点間の利用が可能
月額19,800円~(税抜) SQLインジェクション
クロスサイトスクリプティング
コマンドインジェクション
組織管理機能
レポート機能 など
NTTセキュリティ・ジャパン株式会社 セキュリティ診断(脆弱性診断)サービス
  • 自動診断ツールによるリーズナブルな診断から、診断技術者による高度な診断まで幅広く選択できる
  • セキュリティーの教育を受けたエキスパートによる診断を実施
  • 具体的な対策方針の提案や、結果報告後のメール対応などサポートが充実
要お問い合わせ 事前調査
リモート診断
診断結果分析
報告書作成 など
IssueHunt株式会社 バグバウンディ
  • 完全成功報酬型のため高いコストパフォーマンスで診断が可能
  • 検証用環境や仕様書などの事前準備が不要なためすぐに診断を開始できる
  • 運用代行サポートで運用工数の大幅削減が可能
要お問い合わせ 要お問い合わせ
アクロニス・ジャパン株式会社 Acronis Cyber Protect Cloud
  • 20以上のプラットフォームのワークロードを次世代サイバープロテクションで保護
  • セキュリティサービスを強化し、簡単なアップセルとクロスセルの機会を開拓
  • 管理の簡素化やワークフローの自動化の改善により、さまざまなセキュリティリスクを削減
年額9,500円~ ランサムウェア対策
スコアリング機能
脆弱性診断
レポート機能
グループ管理 など

セキュリティ診断(脆弱性診断)とはセキュリティ上の欠陥がないか調査すること

セキュリティ診断(または脆弱性診断)とは、コンピューターのOSなどに疑似攻撃を行い、セキュリティ上の欠陥(脆弱性)がないか調査するサービスです。

企業の多くはサイバーセキュリティ対策を実施していますが、その方法に問題点があるかどうか、客観的に理解するのは難しいでしょう。

セキュリティ診断では、サイバー攻撃を仕掛ける側の立場から脆弱性を判断します。これにより適切な対策を実施し、不正アクセスやウイルスへの感染などのリスクのより強固に防止することが目的です。

脆弱性が生じる理由

脆弱性は、Webサイトやシステムの開発・運用における様々な要因で発生します。例えば、開発時のコーディングミス、OSやミドルウェアの設定ミス、古いバージョンのソフトウェア利用、セキュリティパッチ未適用、不適切なアクセス権限設定などが挙げられます。開発メーカーから提供される更新プログラムの適用は重要ですが、それだけでは不十分な場合も多くあります。

問題は、更新プログラムを実行しても、脆弱性の完全な克服は困難であり、新たな欠陥が次々と見つかる点です。セキュリティ対策を講じていても新たな脆弱性の隙を突いて、不正アクセスやウイルスへの感染が生じる恐れがあります。

脆弱性の放置は重大事故につながる恐れがある

コンピューターやネットワークの脆弱性を放置すると、サイバー攻撃を受けやすくなります。結果として情報漏えいなどの重大事故につながる恐れがあるため対策が必要です。

データの改ざんや消去

不正アクセスをされると、ホームページの内容が書き換えられたり、重要ファイルが消去されたりする恐れがあります。ホームページやSNSなどに不適切な内容や文章が掲載されれば、企業の信頼が失墜しかねません。

さらに、ホームページのリンク先を変更し、訪問者がウイルスに感染するように仕向ける手口もあります。機密情報などの重要なファイルを消去されれば、業務の継続に影響が出る恐れもあります。

情報漏えいにつながる

顧客や従業員の氏名や住所、クレジットカードの利用履歴などの個人情報が窃取されれば、情報漏えいにつながる恐れがあります。

2023年に上場企業とその子会社が個人情報漏えい・紛失事故を報告した数は147社あり、このうち最も多かった原因は「ウイルス感染・不正アクセス」で、全体の53.1%(93件)を占めています。なお、実際に漏えいした個人情報は4,090万8,718人分です(※)。

※参考:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構.「情報セキュリティ白書2024」P49.(2024-10-11).

身代金を請求される

データを改ざんするだけでなく、復元と引き換えに身代金を請求されることもあります。また、個人情報の窃取では、データを公開すると脅し多額の金銭を請求する手口にも注意が必要です。

このように、データの消去や暴露と引き換えに金銭を請求する手口を「二重恐喝」と呼び、ランサムウェアの感染で多く見られます。

業務停止に追い込まれる

不正アクセスによりシステム障害が発生すれば、業務停止に追い込まれます。さらに、復旧作業には多くの期間と費用がかかる点にも注意が必要です。

例えば、ランサムウェアの感染の場合、2023年の調査では復旧にかかった期間は「1週間以上1カ月未満」が最多となっています。また、費用は5,000万円以上の割合が過去3年間で最も多くなっています(※)。

※参考:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構.「情報セキュリティ白書2024」P15.(2024-10-11)

サイバー攻撃の加害者にされる

サイバー犯罪の中には、特定を免れるために第三者のパソコンやサーバーを乗っ取り、そこから攻撃を仕掛けるケースがあります。これを「踏み台にする」と言います。

自社が踏み台にされれば、サイバー犯罪の被害者になるだけでなく、ウイルスをばらまく加害者にもなってしまいます。さらに、警察の調査では犯人の嫌疑をかけられ、誤認逮捕された例もあります。

セキュリティ診断(脆弱性診断)を行う必要性

セキュリティ診断はセキュリティ上の脅威を防ぎ、企業の信頼を維持し続けるために必要です。なお、セキュリティ診断はあくまでも脆弱性の判断のみとなります。診断結果を元に対策を行うことがなにより大切です。

セキュリティ上の脅威を防ぐため

セキュリティ診断は、不正アクセスやマルウェアの感染などの脅威(セキュリティインシデント)を防ぐために必要です。仮にセキュリティツールを複数導入していても、IDやPWの管理がずさんなど、自社では気が付かない部分に脆弱性が隠れていればサイバー攻撃は防げません。

セキュリティ診断では、自社だけでは判断できないセキュリティ上のリスクの可視化が可能です。このため、脅威に対しやるべき対策を過不足なく実行できます。

企業の信頼や信用を維持するため

セキュリティインシデントが発生すれば、業務が一定期間停止するだけでなく、復旧後も企業の信頼や信用に影響が出てしまいます。

消費者の多くは個人情報の漏えいした企業や団体に対しネガティブな印象を受けるため、今後、該当企業のサービスの利用を控えるかもしれません。このため、セキュリティ診断を行い、対策を十二分に行うことが大切です。

脆弱性診断(セキュリティ診断)を行う対象

セキュリティ診断は、社内ネットワーク全体から、Webサイト、ECサイト、顧客管理システム、スマートフォンアプリまで、幅広いIT資産を対象に実施できます。具体的な診断対象と内容を見ていきましょう。

プラットフォーム診断(ネットワーク診断)

プラットフォーム診断(ネットワーク診断)とは、システムを構成するネットワーク機器などに脆弱性がないか検査するものです。具体的には、OSやサーバー、VPN、ミドルウェアなどが対象です。

OSなどは世界中で使用さているため、脆弱性はほぼ毎日発見されています。しかし、自社のみで更新プログラム全てを確認し、適用するのは困難です。

プラットフォーム診断では使用機器の脆弱性に対する最新情報の収集や、設定の不備の確認などを行います。また、サーバーにあるネットワーク接続のための出入口「ポート」を確認し、不要なポートが開いていないかなども検査します。

ホスト診断

ホスト診断とは、企業のサーバーにログインし、内部から脆弱性を確認する方法です。ネットワーク診断が外部から脆弱性を確認するのに対し、ホスト診断は内部から確認するため、より多くの問題点を把握できます。

例えば、アカウント設定やパスワード設定、セキュリティパッチの適用状況などです。管理体制など基礎的な問題点も把握できます。

無線LANセキュリティ診断

無線LANは便利な反面、脆弱性があれば社内ネットワークに侵入されやすいです。無線LANセキュリティ診断では、無線LANアクセスポイントに以下のセキュリティリスクがないか確認します。

  • 盗聴:無線LAN通信の電波の傍受がされないか
  • なりすまし:正規のアクセスポイントを偽っているものはないか
  • 不正なアクセスポイント:窃取を目的としたアクセスポイントはないか

Webアプリケーション診断

Webアプリケーション診断では、自社で作成したWebサイトやWebアプリに脆弱性がないか確認します。具体的には、ECサイトや企業のホームページなどが挙げられます。

Webアプリケーションには特有の脆弱性があるため注意が必要です。例えば、ディレクトリの構成に脆弱性があると、本来確認できないはずのファイルの中身が見える状態になります。これを「ディレクトリリスティング」と呼び、このような攻撃ができる隙がないか確認します。

スマートフォンアプリケーション診断

スマートフォンアプリケーション診断では、自社で開発したスマートフォン向けアプリに脆弱性がないか確認します。OSが異なるため、Webアプリケーション診断とは別の診断が必要です。

診断では、アプリ本体、アプリをインストールした端末、アプリとサーバー間の通信など、複数の視点から診断を行います。

セキュリティ診断(脆弱性診断)の方法

セキュリティ診断は、大きく分けて「ツール診断」と「手動診断」の2つの方法があります。ツール診断は自動化された網羅的な診断に、手動診断は専門家による詳細な診断に強みがあります。

さらに、実施方法として、インターネット経由の「リモート診断」、専門家が訪問する「オンサイト診断」があり、対象システムや環境によって使い分けられます。

ツール診断と手動診断

ツール診断と手動診断、それぞれの特徴を解説します。

ツール診断

ツール診断とは、専用のツールを使って脆弱性を判断する方法です。 ソフトウェアタイプやクラウド型のセキュリティ診断ツールもあり、これらを使えば自社のみでも診断が可能です。

ツール診断のメリットは、診断時間や費用を抑えられる点です。自社にセキュリティエンジニアが在籍しているなら、補助として使ってもよいでしょう。一方で、診断項目一律で脆弱性を見落とす恐れがあるため、自社に専門性がないと活用は難しいでしょう。

手動診断

手動診断とは、ホワイトハッカーやセキュリティの専門家などが、手動で診断をする方法です。ツールだけでは見落とす脆弱性を発見でき、依頼者の環境に応じた診断ができる点がメリットです。

デメリットは、全て手動診断とすると作業時間やコストが膨らむ点です。このため、ツール診断と手動診断を組み合わせる方法もあります。

リモート診断とオンサイト診断

リモート診断とオンサイト診断の違いを解説します。

リモート診断

リモート診断とは、インターネット経由でセキュリティ診断をする方法です。インターネット上に公開されているサーバーやアプリが対象です。

オンサイト診断

オンサイト診断とは、顧客のネットワーク環境のある場所まで担当者が赴き診断する方法です。イントラネットサーバーなど、インターネットと接続していない環境の診断も可能です。

セキュリティ診断(脆弱性診断)とペネトレーションテストの違い

セキュリティ診断と同じく、システムの脆弱性を確認する方法に「ペネトレーションテスト」があります。ペネトレーションテスト(侵入テスト)では実践的な模擬ハッキングを行い、現在のセキュリティ対策でどの程度サイバー攻撃に耐えられるか判断します。

両者の違いは調査の目的です。セキュリティ診断は不正アクセスやウイルス感染の可能性のある部分の特定が目的です。攻撃の侵入口を網羅的に調査するものの、セキュリティが実際に機能するかどうかまでは確認しません。

一方、ペネトレーションテストでは、サイバー攻撃を受けた際、セキュリティがどの程度機能するか確認するのが目的です。合わせて、セキュリティ対策が十分か、突破されたときどの程度被害が生じるかも確認します。実際のサイバー攻撃と同様の方法を使うため、調査範囲は限定的です。

セキュリティ診断(脆弱性診断)実施時の流れ

セキュリティ診断を行うときの流れは以下のとおりです。

  1. 事前調整をする
  2. 診断を実施する
  3. レポートを確認する
  4. レポート内容に沿って改修する
  5. アフターフォロー

それぞれ解説します。

事前調整をする

まずはセキュリティ診断サービスを選定し、診断対象を決定します。診断対象により必要な資料や環境が異なり、診断の範囲により実施日数が異なるため事前に確認しましょう。ある程度セキュリティ診断の内容が決まったら見積もりを依頼し、具体的な日程調整を進めます。

診断を実施する

事前調整で決定した実行スケジュールに沿って診断を進めます。多くの場合、診断中であっても重大な脆弱性が発見されれば、担当者から速報が送られてくるため確認しましょう。

レポートを確認する

全ての調査が終了すると、セキュリティ診断会社で診断内容を分析してまとめた「セキュリティ診断レポート」が作成されます。受け取ったらどのような脆弱性があるかなど内容を確認しましょう。

会社によっては報告会などを実施し、担当者から直接説明を聞けたり、疑問を確認できたりするサービスもあります。

レポート内容に沿って改修する

セキュリティ診断で行うのは脆弱性の確認のみです。システムの改修は自社で行う必要があるため注意しましょう。

アフターフォロー

セキュリティ診断会社によっては、診断後に質問期間を設けたり、改修状況を確認したりするアフターフォローを設けています。積極的に活用しましょう。

セキュリティ診断(脆弱性診断)の選び方

セキュリティ診断を選ぶときは、診断方法が自社の課題にあっているか確認しましょう。また、手動診断は専門家の力量により結果が左右されるため、経験年数などを確認するとよいでしょう。

診断方法

診断方法はツール診断と手動診断のどちらに対応しているか、また組み合わせて実行できるかなどを確認しましょう。

企業の状況により適した診断方法は異なるものの、個人情報などの機密性の高い情報を扱っているのであれば、手動診断の方がよいでしょう。手動診断であれば担当者と相談しながら診断を進められるなど、サポートが充実していることが多いためです。

診断水準

手動診断の場合、診断水準の高さは担当者の力量により差が生まれます。また、自社と同じ業界や診断対象での導入事例が多いほど、専門性は高くなります。

診断水準を確認したいときは、スタッフの保有資格や受賞歴、経験年数などを確認するとよいでしょう。また、サービス会社の質を確認したいときは、診断年数や診断対象数、導入事例を確認してみましょう。

サポート内容

サポートが充実していれば、継続して堅牢なセキュリティ対策を実施しやすくなります。セキュリティ診断は一度実施して終わりではなく、年に1回以上の実施が推奨されています。このため、サポートが充実している会社に依頼した方が、継続してセキュリティレベルを維持しやすくなります。

特に、診断後に具体的な対策案が提示されるなど、アフターサポートが充実していれば不便があったときも頼りやすいでしょう。

セキュリティ対策は脆弱性に注意しよう

セキュリティ診断は、自社のIT環境に潜む脆弱性を洗い出し、サイバー攻撃のリスクを低減するための有効な手段です。定期的な診断と適切な対策を実施することで、情報漏えいや事業停止といった深刻な被害を防ぐことができます。

なお、セキュリティ診断は脆弱性の発見までが役割であり、その後の対策(脆弱性修正、セキュリティ強化)は自社で行う必要があります。

より具体的な対策については、以下の記事でWebセキュリティ対策ツールやサービスを紹介しています。ぜひ、あわせてご確認ください。

おすすめの不正侵入検知サービス一覧

scroll →

会社名 サービス名 特長 費用 主なサービス
株式会社サイバーセキュリティクラウド 株式会社サイバーセキュリティクラウド 詳細はこちら 攻撃遮断くん
  • 一社通貫の万全なサポート体制で、稼働率99.999%・解約率約0.97%の圧倒的な運用力を誇る
  • 20,000サイト以上の豊富な導入実績あり! SBI証券や厚生年金基金などの金融機関からANA、PARCO、代ゼミまで規模や業界問わず幅広く対応
  • 万が一サイバー攻撃により損害を受けた場合に、最大1,000万円を補償する保険を付帯可能
1サイト月額11,000円~
※別途、初期導入費用がかかる
お問い合わせ
攻撃検知AIエンジン搭載
サイバー攻撃対策
サイバー保険付帯
株式会社AndGo 株式会社AndGo 詳細はこちら Aikido Security
  • さまざまな脆弱性診断機能をオールインワンツールで提供、幅広いセキュリティ課題に包括的に対応
  • SaaS事業者からオンプレミスインフラを扱うエンタープライズまで世界3,000社で導入実績あり
  • アラートの自動トリアージ機能により、誤検知や過検知による重要アラートの見過ごしを防止
ベーシック:52,500円/月
プロ:105,000円/月
カスタム:要お問い合わせ
Webアプリケーション診断
プラットフォーム診断
クラウド診断
手動脆弱性診断
伴走サポート
株式会社スリーシェイク 株式会社スリーシェイク 詳細はこちら Securify(セキュリファイ)
  • 初期費用0円・最短1営業日でワンストップのセキュリティ対策を開始できる
  • 簡単3ステップで、3300項目以上の診断を実施
  • シンプルかつストレスフリーな操作性
  • リリースやアップデート時に課金なしで何度も診断可能
  • 【新機能リリース】攻撃対象になり得るIT資産を自動で棚卸し、管理できるASMを搭載!
ASMプラン:お見積り
BASICプラン:10万円/月額
STARTERプラン:5万円/月額
Freeプラン:0円/月額
※契約は年単位
お問い合わせ
ASM
Webアプリケーション診断
Wordpress診断
SaaS診断
トレンドマイクロ株式会社 TippingPoint
  • 機械学習による脅威の検知によりネットワーク全体を防御
  • 拡張性の高いシステム構成で大容量のネットワークに対応可能
  • 高性能な検知と対応の優先度を提供
要お問い合わせ 要お問い合わせ
株式会社東計電算 Total Security Function Service
  • 高機能、高セキュリティのマルウェア対策サービスが低コストで利用可能
  • 自社データセンターを活用したSaaS型サービス
  • ヒューリスティック分析の多層防御で未知のマルウェア対策が可能
月額600円~/1台 ウィルス対策機能
マルウェア対策機能
ファイアウォール
ヒューリスティック分析
デバイス制御 など
Broadcom Inc. Symantec Endpoint Security
  • 全体のセキュリティ強化で日々の業務を維持
  • 持続性の高い脅威を検出修復しAD資格情報の窃盗を防ぐ
  • 一元管理により作業負荷を軽減
要お問い合わせ 脆弱性の修復
デバイス制御
マルウェアの防止
ファイアウォール
分析・調査 など
エクスジェン・ネットワークス株式会社 L2Blocker
  • 不正端末を排除し低コストでセキュリティレベルの向上を実現
  • シンプルなアプライアンス構成のため簡単に導入ができる
  • 2005年の販売開始より、10,000センサー以上の出荷実績あり
オンプレミス版:25,000円~
クラウド版:月額3,000円~
社内端末の管理機能
利用状況の可視化
不正に接続した端末への通知
未登録機器の利用申請
レポート分析 など
株式会社セキュアソフト SecureSoft Sniper IPS
  • 高スループット高検知性能で適切なセキュリティ対策を実現
  • 完全日本語化対応かつ直感的に操作ができるように設計
  • バイパス機能を内蔵し障害時も通信の継続が可能
要お問い合わせ リアルタイムモニター
統合報告書
システム監査
環境設定
セキュリティ設定 など
ソフォス株式会社 Sophos Firewall
  • 高度な脅威を分かりやすく表示し、ネットワークを適切に制御
  • 次世代型の強力な保護テクノロジーにより未知の脅威を阻止
  • 脅威の拡散を防ぐため感染したシステムを即座に隔離可能
要お問い合わせ ディープパケットインスペクション
ゼロデイ対策
SD-WAN接続
セグメンテーション機能
レポート機能 など
株式会社IDCフロンティア 不正侵入検知/防御サービス
  • 導入時間の短縮と社内で必要なセキュリティ要員の縮小が可能
  • 増え続けるインターネット上の脅威を迅速に遮断し、不要なダウンタイムを回避
  • セキュリティ専門家による24時間体制でのセキュリティ運用最適化を実現
要お問い合わせ 検知レポート
機器監視
設定管理
故障時機器交換
変更監視 など
ソースネクスト株式会社 ZERO スーパーセキュリティ
  • 期限延長や契約更新が不要で高いコストパフォーマンスを実現
  • 世界的な第三者機関による性能テストで防御力を高評価
  • 充実の機能とサービスで使いやすさに定評あり
4,950円~
マルウェア検出
メール検査
ファイアウォール
迷惑メール対策
詐欺対策 など
フォーティネットジャパン合同会社 FortiGuard IPS
  • 豊富なIPS機能を提供し悪意のあるトラフィックの検知阻止が可能
  • 効率的なアーキテクチャを基盤に、大規模データセンターのパフォーマンスを確実に安定
  • リアルタイムで侵入防御シグネチャを分析展開し、連携したネットワーク対応を実現
要お問い合わせ ネットワーク保護
OT保護
リアルタイム展開
IOT保護
保護ライフサイクル など
NTTスマートコネクト株式会社 クラウド型UTM
  • UTMログ保管インターネット接続高度セキュリティオペレーションをワンストップで提供
  • 安価で簡単なセキュリティ対策が可能
  • オンプレミスの設定をクラウド移行可能
月額38,500円~(税込)
※初期費用110,000円(税込)
ファイアウォール機能
IPS(不正侵入防御)機能
アンチウィルス(アンチマルウェア)機能
アンチスパム機能
Webフィルタリング機能 など
サクサ株式会社 サクサのUTM
  • サイバー攻撃によるデータの破壊や流出から、メール誤送信などのヒューマンエラーまで対策可能
  • セキュリティ状況の見える化で、社内のセキュリティ意識を向上
  • 情報システム担当がいなくても導入運用できる充実したサポート体制
要お問い合わせ Webフィルタリング機能
アンチウイルス機能
迷惑メールブロック機能
侵入検知・防止機能
パロアルトネットワークス株式会社 PA-SERIES
  • 世界中の65,000件以上に信頼できるサービスとして選ばれている実績あり
  • 顧客からのフィードバックのみに基づいて決定されるカスタマーズチョイス賞を受賞
  • 簡単に導入運用が可能でセキュリティの簡素化と強化を実現
要お問い合わせ 脅威防御
SD-WAN
URLフィルタリング
WildFireマルウェア分析
DNSセキュリティ など
Google LLC Google Cloud IDS
  • 組織のニーズに基づいたトラフィックの検査が可能
  • 脅威分析エンジンと調査チームにより新しい脅威や検出メカニズムを特定
  • IDSを活用してコンプライアンス目標の達成をサポート
要お問い合わせ ネットワークベースの脅威検出
トラフィックの公開設定
コンプライアンス目標の支援
脅威警告の優先順位の提供
アプリのマスカレード検出 など
ページ先頭へ戻る