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SFA JOURNAL by ネクストSFA

請求書をメール送付する際の例文とマナーについて解説

小島 伸介

【監修】株式会社ジオコード 管理部長
小島 伸介

株式会社ジオコード入社後、Web広告・制作・SEOなどの事業責任者を歴任。
上場準備から上場まで対応した経験を生かし、サービス品質の改善を統括する品質管理課を立ち上げ。その後、総務人事・経理財務・情報システム部門を管掌する管理部長に就任。

近年、経理業務のデジタル化が進む中で、紙媒体による請求書の送付から、請求書 メール送付へと移行する企業が急増しています。従来、封筒や印刷費用、郵送に伴う労力が課題とされてきた請求書業務は、ペーパーレス化の流れの中で劇的に変革しています。管理部や経理部の責任者にとって、迅速な対応と業務効率の向上、さらには法令遵守が求められる今日、メールによる請求書送付は、コスト削減だけでなく企業全体の生産性向上につながる重要な施策です。本記事では、請求書のメール送付に関する基礎知識から、具体的な運用方法、メリット・デメリット、法的要件、セキュリティ対策、そして請求管理システムの導入ポイントまでを、体系的かつ実践的に解説します。

 

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請求書メール送付の基本とその重要性

1. 電子化による業務効率化

従来の紙による請求書発行・郵送では、印刷、封入、郵送手続きといった作業が必要でした。これに対し、請求書 メール送付は、請求データをPDF化してメール添付することで、作業工程を大幅に削減。送付と同時に送信履歴が自動で記録され、過去の請求書の検索や管理も容易になります。これにより、ヒューマンエラーの防止や担当者の負担軽減が実現し、迅速な入金プロセスにも寄与します。

2. ペーパーレス化と環境負荷の軽減

紙媒体の利用を減らすことで、保管スペースの確保や環境への配慮が進みます。企業としてのCSR(企業の社会的責任)の観点からも、ペーパーレス化は評価される取り組みです。さらに、紙の郵送費用が不要になるため、長期的には大幅なコスト削減が見込まれます。

請求書メール送付の具体的な運用方法

1. 請求書データの作成とPDF変換

請求書はまず、Excelや専用ソフトで作成し、必ずPDF形式に変換します。PDF形式は、OSや閲覧ソフトに依存せずに同一のレイアウトを保持でき、改ざん防止機能やパスワード保護を設定できる点が優れています。必ず、ファイル名も「YYYYMMDD_取引先名_請求書_NoXXXX.pdf」といったルールで命名し、後の検索性向上に役立てましょう。

2. メール本文の作成とマナー

請求書メール送付時の本文には、以下のポイントを押さえる必要があります。

  • 宛名・挨拶: 「株式会社〇〇 経理部 御担当者様」と、正確な宛名と丁寧な挨拶文を記載。
  • 用件の明示: 送付する請求書の対象期間や請求内容、支払い期日を明確に伝えます。
  • 添付ファイルの説明: 「請求書(No.XXXXX)」といった添付ファイルの内容やファイル名を記載。
  • パスワード通知: PDFにパスワード設定している場合は、別途安全な方法で通知する旨を記載し、メール本文に直接パスワードは記載しない。
  • 署名: 会社名、部署名、担当者名、連絡先(電話番号・メールアドレス)を明記。

3. メール件名の工夫

メール件名は、受信者がひと目で内容を把握できるように「【請求書】2024年○月分 請求書送付のご案内(株式会社△△)」のように、請求書であること、送付対象期間、自社名などの要素を盛り込み、管理しやすいルールを設定しましょう。

4. 送付前の最終チェック

誤送信や添付ファイルのミスを防ぐため、以下の点を必ず確認します。

  • 宛先アドレスの正確性
  • 添付ファイルが正しいかどうか
  • メール本文の誤字脱字のチェック
  • 送信前の最終プレビューと、送信履歴の確認

請求書メール送付のメリットとデメリット

1. メリット

コスト削減

紙、封筒、印刷費用、郵送費用など、紙媒体に伴う全ての経費を削減できます。月間や年間の大量送付において、その効果は顕著です。

業務の効率化

メール送付により、請求書発行から送付、履歴管理までを自動化でき、ヒューマンエラーを防ぎます。送付状況の一元管理が可能で、トラブル発生時も迅速に対応できる点が大きな魅力です。

ペーパーレス化による管理負担軽減

紙の保管スペースや検索作業の手間が不要になり、必要な情報を迅速に検索・照会できるため、業務全体の効率化が期待されます。

2. デメリットとリスク

誤送信のリスク

複数の取引先への送付や自動送信システムを利用する場合、宛先の入力ミスやファイルの添付ミスが発生する可能性があります。これにより、情報漏洩や信用失墜のリスクが生じます。

セキュリティリスク

メールはインターネット経由で送受信されるため、不正アクセス、ウイルス感染、盗聴などのリスクが付きまといます。特に、添付ファイルのパスワード管理や、暗号化通信の利用など、徹底したセキュリティ対策が必要です。

受信環境の依存性

取引先のメールサーバーや受信環境によっては、添付ファイルが迷惑メールに振り分けられたり、正しく表示されないケースも考えられます。事前に相手側と送付形式や運用ルールについて合意しておくことが望まれます。

法的要件と注意点

1. 電子帳簿保存法の遵守

請求書のメール送付は、電子帳簿保存法が定める「真実性の確保」「可視性の確保」が求められます。PDFデータにタイムスタンプを付与し、改ざん防止策を講じることが必須です。さらに、保存期間は原則として7年間と定められており、システム上での検索性も確保しなければなりません。

2. インボイス制度への対応

2023年10月から施行されたインボイス制度により、請求書には売手の登録番号、適用税率、消費税額など、正確な情報の記載が求められます。これらの項目が自動で出力されるか、システムの機能を事前に確認しておくことが重要です。

3. 改ざん防止と検索要件の確保

請求書データは、改ざんを防止するためにパスワード設定や電子署名、タイムスタンプの付与などの対策が必要です。また、税務調査時に迅速にデータを検索・出力できるよう、適切なファイル命名規則やフォルダ管理が求められます。

請求管理システムの導入による効果

1. 自動化による業務効率の向上

請求管理システムを導入することで、請求書の作成、PDF変換、メール送付、履歴管理が一括で自動化されます。これにより、手作業によるミスを防止し、担当者の負担を大幅に軽減できます。

2. リスク低減と内部統制の強化

システム上で送付状況や開封確認が記録されるため、万が一の誤送信や情報漏洩に迅速に対応できます。また、誰がいつどのデータを操作したかが明確になるため、内部統制や監査対応も強化されます。

3. 法令遵守とセキュリティ対策の徹底

最新の電子帳簿保存法やインボイス制度に対応したシステムは、必要な項目を自動で出力し、改ざん防止や検索性の確保、タイムスタンプの付与など、法的要件をクリアできる設計になっています。さらに、通信の暗号化、ウイルス対策、アクセス権限の管理など、セキュリティ面での配慮が徹底されています。

メール送付時の具体的な注意点

1. ファイル形式とパスワード設定

必ず請求書はPDF形式に変換し、改ざんリスクを低減するためにパスワード保護を行います。パスワードの通知は、別メールや安全なチャットツールを利用するなど、情報漏洩リスクを考慮した運用が求められます。

2. メール件名・本文の最適化

件名には「請求書」というキーワードと送付対象期間、自社名を必ず明示し、受信者が一目で内容を把握できるようにします。本文では、送付目的、請求内容、支払い期限、問い合わせ先を漏れなく記載し、相手が安心して確認できるよう丁寧な文面を心がけます。

3. 送信前後のチェック体制

送信前の最終確認として、宛先、添付ファイル、メール本文のチェックを徹底します。送信後は、送信履歴や開封状況の確認を行い、万が一の不具合があった場合には速やかに連絡・再送対応できる体制を整えます。

セキュリティ対策のポイント

1. 通信の暗号化とウイルス対策

メール送信時はSSL/TLSなどの暗号化通信を利用し、ウイルス対策ソフトの最新バージョンを適用することで、外部からの不正アクセスやデータ盗聴のリスクを軽減します。

2. アクセス制限とログ管理

請求管理システムでは、各ユーザーのアクセス権限を明確にし、誰がどのデータにアクセスしたかの操作ログを記録することで、不正利用を未然に防ぐ仕組みを整備します。

3. 定期的な運用ルールの見直し

システム運用だけでなく、従業員への教育や運用ルールの定期的な見直し、内部監査などを実施し、常に最新のセキュリティ対策が講じられるよう努めることが重要です。

まとめ

請求書のメール送付は、従来の紙媒体に比べ大幅なコスト削減と業務効率化を実現できる有力な手段です。電子帳簿保存法やインボイス制度に対応するための法的要件をクリアしつつ、セキュリティ対策や送付時の確認体制を徹底することで、リスクを最小限に抑えることが可能です。請求管理システムの導入により、送付業務の自動化と内部統制の強化が実現し、管理部・経理部の負担を軽減します。今後もデジタル化が進む中、企業全体の競争力を高めるため、請求書 メール送付の効率的かつ安全な運用体制の構築が急務となるでしょう。

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