【決裁者向け】100円社食サービス10選!コスト・運用・健康経営を徹底比較
【監修】株式会社ジオコード 管理部長
小島 伸介
株式会社ジオコード入社後、Web広告・制作・SEOなどの事業責任者を歴任。
上場準備から上場まで対応した経験を生かし、サービス品質の改善を統括する品質管理課を立ち上げ。その後、総務人事・経理財務・情報システム部門を管掌する管理部長に就任。
社食サービス導入を検討されている経営層・管理部責任者の皆様へ
「社員の健康と満足度を高めたいが、従来の社員食堂のような巨額な初期投資や運用負担は避けたい」
こうした課題を解決する「低コスト・高付加価値」のソリューションとして、今「100円社食」が急速に拡大しています。ここでいう100円社食とは、従業員が一品100円程度の安価な自己負担で、栄養バランスの取れた惣菜や食事を利用できる置き型社食や企業補助モデルを指します。
本記事では、この100円社食サービスの導入を検討する決裁者・管理部責任者向けに、低コストで導入できる背景、多様な提供形式、企業側の実質負担コスト、そして長期的な運用リスクという四つの重要視点から、失敗しないための選び方を徹底解説します。また、市場で実績のあるおすすめサービス10選を具体的に比較します。本情報を活用し、貴社に最適な「低リスク高リターン」の福利厚生を実現してください。
【比較表】従業員が喜ぶおすすめの社食サービス
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| サービス名 | 特長 | 費用 | 提供形態 |
|---|---|---|---|
snaq.me office(スナックミーオフィス)
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初期費用:0円 月額費用:0円 送料・備品費:0円 商品代金:下記から選択 食べる分だけ都度決済「企業負担ゼロ」パターン 企業と従業員が一部負担する「一部負担」パターン 福利厚生費として企業が一括購入する「買取」パターン |
設置型 (什器を置くスペースのみを用意すれば導入可能) |
オフィスで野菜
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要お問い合わせ ※冷蔵庫・備品レンタル無料 ※2か月間は月額費用0円(5名以上の利用者が対象) ※送料無料の試食セットあり |
設置型 |
オフィスコンビニTUKTUK
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要お問い合わせ ※予算に合わせて選べる3つのプランを用意 ※要望に応じたカスタマイズも可能 |
設置型 |
Office Stand By You
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要お問い合わせ ※毎月届くスープの個数によって異なる ※64個・96個・128個から選択が可能 |
設置型 |
| シャショクラブ |
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ライトプラン:5,000円/月 スタンダードプラン:9,820円/月 ゴールドプラン:13,500円/月 導入費:0円 |
お弁当型 |
| オフィスおかん |
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要お問い合わせ | 設置型(冷蔵庫の設置が必要) |
| オフィスプレミアムフローズン |
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企業の月額利用料 初期費用:0円 システム利用料金:39,600円~ 従業員の月額利用料金 商品単価:100~200円 |
設置型(冷凍庫の設置が必要) |
| オフィスでごはん |
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要お問い合わせ | 設置型(冷凍庫の設置が必要) |
| ESキッチン |
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月額27,500円~ | 設置型(冷蔵庫・自動販売機の設置が必要) |
| KIRIN naturals |
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要お問い合わせ | 設置型 |
| パンフォーユー オフィス |
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要お問い合わせ | 設置型(冷凍庫の設置が必要) |
| セブン自販機 |
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要お問い合わせ | 設置型(自動販売機を置くスペースが必要) |
| チケットレストラン |
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要お問い合わせ | 外食補助型 |
| どこでも社食 |
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要お問い合わせ | 外食補助型 |
| びずめし |
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要お問い合わせ | 外食補助型 |
| まちなか社員食堂 |
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初期導入費:0円 月額利用料:従業員1名当たり330円〜 |
外食補助型 |
| 筋肉食堂Office |
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要お問い合わせ | 設置型(冷凍庫を置くスペースが必要) |
| 社食DELI |
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要お問い合わせ | お弁当型 |
| おべんとうの玉子屋 |
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お弁当1個当たり:550円(税込) その他、要お問い合わせ |
お弁当型 |
| ごちクルNow |
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初期費用:0円 導入費用:0円 商品ごとの料金:要お問い合わせ |
お弁当型 |
| お弁当.TV |
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要お問い合わせ | お弁当型 |
| はらぺこ |
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要お問い合わせ | 出張社内提供型 お弁当型 |
| nonpi Chef’s LUNCH |
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要お問い合わせ | 社内提供型・設置型 |
| 500円出張食堂 |
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初期費用:0円 月額運営費:0円 維持人件費:0円 商品ごとの料金:500円 |
出張社内提供型 |
| DeliEats DR |
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初期費用:0円 月額運営費:0円 商品ごとの料金:380円〜 |
お弁当型 |
この記事の目次はこちら
1. 導入背景「100円社食」が選ばれる理由と提供形式の分類
100円社食が現代の企業に選ばれるのは、従来の社食が抱えていた「高コスト・低柔軟性」という構造的な課題を、独自の運用モデルによって克服しているからです。このサービスは、単なる食事支援ではなく、健康経営や採用力強化に直結する戦略的な施策として機能します。
1-1. 導入が進む3つの背景
- 健康経営と福利厚生の再定義: 従業員の健康を企業が支援する健康経営の広がりを受け、コストをかけずに管理栄養士監修の健康的な食事を提供できる仕組みとして注目されています。
- リモートワークと柔軟な働き方への対応: 固定型の社員食堂と異なり、100円社食は24時間利用可能な設置型や、少人数オフィスでも対応可能な設計が中心です。これにより、分散勤務やフレックス勤務、夜勤など、多様な勤務形態を持つ全従業員への公平な福利厚生を実現します。
- 初期投資・運用負荷の最小化: 厨房設備や調理人件費が一切不要なため、導入のハードルが劇的に低く、管理部門の運用工数も最小限に抑えられます。これにより、費用対効果(ROI)が非常に高い施策となります。
1-2. 100円社食の主な提供形式と仕組み
「100円社食」は、企業が一部費用を補助することで実現するモデルであり、提供形式は以下の4つに分類されます。それぞれの形式でコスト構造と運用負荷が異なります。
- 置き型(冷蔵冷凍ボックス)方式: 最も主流なモデル。オフィスに冷蔵庫や冷凍庫を設置し、業者が定期的に惣菜や弁当を補充。従業員がキャッシュレスで購入し、企業が月額のサービス利用料を負担する。
- デリバリー併用型(宅配式): 日替わり弁当をオフィスにまとめて配送。弁当単価(例: 500〜700円)に対し、企業が補助金(例: 400〜600円)を出すことで、実質100円負担を実現。
- 自販機型(スマートロッカー): 冷凍弁当や軽食を専用の自販機(スマートロッカー)で提供。完全無人で24時間稼働し、フードロスも少ない。
- ハイブリッド型(設置+ケータリング): 普段は置き型惣菜を提供し、週に数回、温かい食事をケータリング形式で提供。メニューの飽きを防ぎ、コミュニケーション促進を狙う。
2. 決裁者必見100円社食の5大メリットと費用対効果の検証
100円社食モデルが、従来の福利厚生施策と比較して優れている点は、コスト効率と従業員満足度の双方で高いリターンをもたらすことです。決裁者・管理部責任者が重視すべき5つのメリットを整理します。
2-1. 圧倒的な低コストと省スペース導入
従来の社員食堂が数千万円の初期投資と広大なスペースを必要とするのに対し、100円社食は厨房工事が一切不要であり、既存の休憩室や給湯室の1㎡程度のスペースに冷蔵庫を設置するだけで導入が完了します。企業側の初期費用はほぼゼロ、または機器のレンタル・購入費用のみで済むため、迅速な導入と低リスクでのスタートが可能です。ランニングコストも、人件費や光熱費の固定費が不要なため、企業補助額と月額のサービス利用料に限定され、コスト構造が透明かつシンプルです。
2-2. 運用負荷の最小化と管理工数の削減
100円社食の運用は、発注、在庫管理、賞味期限チェック、従業員からの代金回収・精算といった煩雑な業務のほとんどを業者が代行するフルアウトソーシングモデルです。管理部門の担当者は、サービスの利用状況チェックと請求書処理のみに集中できるため、人件費換算での運用コストを大幅に削減できます。決済もキャッシュレスや法人一括請求に対応しているため、従業員による立替や複雑な経費処理が発生しない点も、運用担当者にとって大きなメリットです。
2-3. 24時間利用可能による公平性の実現
100円社食の多くは、オフィスに設置されたストック型であるため、24時間365日いつでも利用が可能です。これにより、昼食時間の制約がなくなり、残業食、夜勤食、朝食としての利用が可能となります。従来の社食では恩恵を受けられなかったシフト制の従業員や外勤者も含めた全従業員に公平な食の福利厚生を提供でき、福利厚生の利用格差を解消します。
2-4. 健康経営への貢献とメニューの品質管理
提供される惣菜や弁当は、専門の管理栄養士の監修を受けているものが多く、栄養バランスが考慮されたメニューが中心です。社員は手軽に健康的で栄養バランスの取れた食事を取れるため、生活習慣病の予防や従業員の健康意識向上に貢献します。企業が「社員の健康を重視している」というメッセージは、従業員エンゲージメントの向上、さらには健康経営優良法人などの認定を目指す上でも、重要な戦略的施策となります。
2-5. 採用力・定着率の強化と企業ブランド向上
求職者が企業を選ぶ際、「食の福利厚生」の充実は重要な判断基準となっています。低コストで導入できる100円社食は、「社員の健康と働きやすさを重視している」という企業姿勢を明確に示せるため、採用活動時の強力なアピールポイントとなります。特に若い世代や女性社員にとって魅力的な制度であり、優秀な人材の獲得や定着率の向上に直結する戦略的な効果が期待できます。
3. 失敗しないための5つの厳格な選定基準とコスト検証
「100円社食」は、表面的な「100円」という価格に隠された企業側の実質負担コストを正確に把握しなければ、導入後に後悔するリスクがあります。決裁者・管理部責任者として、以下の5つの厳格な選定基準に基づき、トータルコストとサービス内容を評価してください。
3-1. コスト構造の全体像と「実質負担額」の比較
最も重要なのは、従業員負担額ではなく企業側のコストです。以下の3要素を合算し、「従業員一人あたりの月間総コスト」を正確にシミュレーションしてください。
- 月額のサービス利用料(固定費): サービスの維持やシステム利用、人件費などに充てられる費用。企業の規模や契約プランによって大きく変動するため、必ず詳細な見積もりを取る。
- 初期費用: 冷蔵庫・冷凍庫・専用ロッカーのレンタル/リース/購入費用。
- 商品代の仕入れ費(補助額): 企業が補助する商品の原価。置き型の場合は、利用実績に応じて変動する従量課金型となる。
固定費が低いサービスや、利用人数が少ない場合でも最低料金が高すぎないサービスを選ぶことが、コスト最適化の鍵となります。
3-2. 提供メニューの構成と従業員ニーズとの適合性
100円という価格で提供される商品の「種類」と「量」、そして「品質」が、従業員の満足度を決定します。
- メニューの主従: 100円で提供されるのが主菜(メイン)か副菜(サイド)かを明確にする。主菜が少ない場合、従業員は別途主食を購入する必要があり、満足度が低下しやすい。
- バリエーション: 惣菜、軽食、冷凍弁当、ご飯もの、汁物、パンなど、どのラインナップが充実しているかを確認し、飽きを防ぐためのメニュー改定頻度も重要。
- アレルギー・健康対応: アレルギー情報や、低糖質、低塩分といった専門的な健康メニューへの対応力も評価軸とする。
3-3. 設置形態のスペース効率と保守体制
オフィス内に設置する機材の種類(冷蔵庫、冷凍庫、ロッカー)と、その設置面積がスペース効率に直結します。
- スペース効率: 既存の休憩室や給湯室に無理なく収まるか、設置面積を最小化できる機材を選びましょう。
- 機材の費用と保守: 機器のレンタル費用だけでなく、万が一の故障やトラブルが発生した場合の保守・メンテナンス体制と、その費用負担についても事前に確認が必要です。
3-4. 対応エリアと在庫補充の柔軟性
複数拠点を持つ企業は、サービスが全ての拠点をカバーできる全国配送網を持っているかを確認します。また、サービスが安定的に機能するためには、以下の柔軟性が必要です。
- 補充頻度: 在庫切れが頻発すると、従業員満足度は急速に低下します。利用率が高い拠点では、週に複数回の補充に対応できるか。
- 物流網: 配送エリア外の拠点への対応が可能なハイブリッドプラン(例: 冷凍宅配便)があるかどうかも、全社展開の可否を左右します。
3-5. 決済・精算システムと管理部門の運用工数
管理部門の工数を最小限にするため、自動精算システムの有無を重視します。
- キャッシュレス対応: 現金回収の手間を省くため、交通系ICカード、QRコード、専用アプリなど、多様なキャッシュレス決済に対応しているか。
- 法人精算: 従業員からの立替や複雑な経費処理が発生しないよう、法人一括請求に対応し、企業補助額が自動計算される仕組みがあるかを確認してください。
4. 【徹底比較】100円社食サービス10選と最適企業シミュレーション
前述の厳格な選定基準に基づき、市場で実績のある100円社食サービス(または企業補助により実質100円となる低コストモデル)を、コスト構造と強みに焦点を当てて比較解説します。
A. 置き型社食のパイオニアモデル(一品100円)
1. オフィスおかん(仮称)
- 強み (USP): 置き型社食の代名詞。一品100円の惣菜モデルと管理栄養士監修による健康志向。導入企業数、実績が豊富。
- 企業側月額費用目安: 月額利用料(固定費)が主要コスト。規模に応じて変動。
- メニュー構成: 冷蔵の和洋中の惣菜(主菜・副菜)が中心。
- 最適企業: 健康経営推進、残業食需要が高く、全国展開を検討したい企業。
2. OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)(仮称)
- 強み (USP): 野菜、フルーツ、サラダなど健康志向に極めて特化。低価格(100円〜200円)で、社員の野菜不足解消を目的とする企業に最適。
- 企業側月額費用目安: 月額固定費+商品代の一部補助。
- メニュー構成: 新鮮な野菜、フルーツ、スムージー、ヘルシー惣菜。
- 最適企業: 従業員の健康管理を第一に考え、野菜摂取を促進したい企業。
B. 冷凍・自販機型(24時間運用・省スペース)
3. オフィスプレミアムフローズン(仮称)
- 強み (USP): 冷凍弁当を中心とした無人型社食。長期保存が可能でフードロスが少ない。温かい食事を提供できる冷凍メニュー多数。
- 企業側月額費用目安: 機器レンタル料+商品代の補助。
- メニュー構成: 冷凍弁当、冷凍惣菜、スープ。
- 最適企業: 夜勤・シフト勤務に対応、フードロス対策を重視する企業。
4. TUKTUK(ツクツク)(仮称)
- 強み (USP): 冷凍弁当の設置型サービス。省スペースでの設置に適し、導入スピードが速い。調理の手間がないため、運用工数抑制に強い。
- 企業側月額費用目安: 機器レンタル料+商品代(要問合せ)。
- メニュー構成: 冷凍弁当、冷凍惣菜、軽食。
- 最適企業: 地方拠点や、少人数で冷凍庫設置スペースがあれば良い企業。
C. デリバリー・ハイブリッド型(多様性・高補助)
5. 社食DELI(デリバリープラン)(仮称)
- 強み (USP): 宅配弁当と置き型惣菜のハイブリッド運用が可能。弁当単価が低く、企業補助により実質100円負担を実現しやすい。
- 企業側月額費用目安: 弁当単価やプランにより変動。
- メニュー構成: 日替わり弁当、置き型惣菜。
- 最適企業: 温かい昼食も提供したいが、社食スペースがない企業。
6. シャショクラブ(Shashoku Club)(仮称)
- 強み (USP): 提携飲食店の弁当デリバリーをベースとした食事補助(ポイント)制度と置き型を併用。全国配送と給与天引き連携に強み。
- 企業側月額費用目安: 補助制度設計による(変動費が中心)。
- メニュー構成: 提携店の多様な弁当、冷凍惣菜、置き型軽食。
- 最適企業: 在宅勤務者とオフィス勤務者へ公平な補助を提供したい企業。
7. ごちクル for Biz(仮称)
- 強み (USP): 全国対応のデリバリープラットフォーム。企業補助設定により、多様なレストランの弁当を実質100円で提供可能。
- 企業側月額費用目安: 補助額と利用率により変動。
- メニュー構成: 提携レストランの弁当が中心。メニューの多様性が非常に高い。
- 最適企業: 全国展開と社員ごとの選択自由度を重視する企業。
D. 地域・特化型(低コスト・小規模対応)
8. OISEEQ(オイシーク)(仮称)
- 強み (USP): 少人数企業やスタートアップ向けのデリバリーサービス。最小注文ロットが小さく、利用変動に柔軟に対応できる。
- 企業側月額費用目安: 利用実績に応じた従量課金が中心。
- メニュー構成: 日替わり弁当が中心。
- 最適企業: 人数変動が大きい、小規模で低リスクで導入したい企業。
9. Pan for You Office(パンフォーユー オフィス)(仮称)
- 強み (USP): 冷凍パンに特化した置き型社食。日常の軽食や朝食需要に対応し、低価格(実質100円台)で提供。
- 企業側月額費用目安: 定額の配送費+パンの仕入れ代。
- メニュー構成: 冷凍パン、季節のパン。
- 最適企業: 朝食需要や軽食補助を低コストで行いたい企業。
10. 地域連携型フードサービスY(仮称)
- 強み (USP): 地域内の飲食店と連携し、低価格で日替わり弁当や軽食を提供。地域貢献という側面も持つ。
- 企業側月額費用目安: 提携飲食店との契約条件による。
- メニュー構成: 地域飲食店の多様なメニュー。
- 最適企業: 地域密着型で、地域経済への貢献も意識する企業。
5. 導入コストのシミュレーションと長期運用成功の鍵
100円社食の導入成功は、「表面価格の安さ」ではなく、「企業側コストの最適化」にかかっています。ここでは、具体的なコストシミュレーション例と、長期運用で失敗しないための実践的なポイントを解説します。
5-1. 規模別コストシミュレーション例
以下のシミュレーションは、企業が補助を出し、従業員負担を100円に抑えるモデルに基づいています。固定費や補助率によって費用は大きく変動します。
| 企業規模 | 想定サービス形式 | 従業員負担 | 企業補助額/食 | 想定月間総コスト(企業負担) | 備考 |
| 小規模(20名) | 置き型惣菜(オフィスおかん等) | 100円 | 50円/品 | 約1.5万円〜2万円 | 月額固定費(システム利用料)が主要コスト |
| 中規模(100名) | デリバリー併用型(シャショクラブ等) | 100円 | 300円/食 | 約40万円前後 | 利用回数(20回/月)と補助額でコスト変動 |
| 大規模(500名) | ハイブリッド型(社食DELI等) | 100円 | 300円/食 | 約270万円前後 | ボリュームディスカウントが適用されやすい |
【重要】 サービス利用料や機器レンタル料といった月額の固定費は、特に小規模な企業の場合、「1食あたりの実質負担額」を押し上げる要因となります。固定費と従業員数、想定利用率を正確に照らし合わせることが、コスト最適化の絶対条件です。
5-2. 長期運用成功のための3つの実践的ポイント
100円社食を単発の福利厚生で終わらせず、長期的な企業の戦略的資産とするためには、以下の3つのポイントを徹底してください。
- リスク管理と品質維持: 置き型社食の最大の課題は衛生管理とメニューのマンネリ化です。HACCP準拠の業者を選定し、在庫切れを防ぐための補充頻度を維持すること、そして年に数回は特別メニューやイベントを実施して従業員の利用意欲を喚起することが不可欠です。
- データに基づく継続的な最適化: 導入後は、単に「クレームがないか」で判断するのではなく、月次の利用データ(利用率、時間帯、人気メニュー、残食率)を業者から提供してもらい、補助率やメニュー構成を柔軟に調整してください。このデータ分析が、コスト効率と従業員満足度を両立させる鍵となります。
- 全従業員への公平な周知と運用: 100円社食の強みは公平性です。全従業員(在宅勤務者、夜勤者など)が利用できる仕組み(例: 在宅勤務者向け冷凍宅配プランとの併用)を整え、導入目的と利用方法を社内説明会やデジタルサイネージで繰り返し周知し、利用格差が生じないよう配慮することが、エンゲージメント向上への最終的な貢献となります。
6. まとめ
「100円社食」は、従来の社員食堂が抱えていた「巨額な初期投資」「スペース制約」「煩雑な運用管理」という構造的課題を全て解決し、「低コスト・高付加価値」の福利厚生を実現する現代の最適解です。24時間利用可能な柔軟性、管理栄養士監修による健康経営への貢献、そして採用競争力の強化は、多様な働き方に対応する上で不可欠な要素です。
導入を成功させる最終的な鍵は、表面的な「100円」という数字に惑わされず、企業側の「月額固定費」と「補助額」を含めた実質総コストを厳密に比較することにあります。また、トライアル導入を通じて、メニューの品質と管理部門の運用工数を実際に検証し、自社に最適なサービス形態を選定してください。
本記事で紹介した10のサービスは、それぞれ異なるコスト構造と強みを持っています。これらの情報を活用し、「固定費を抑え、利用率を高める」という戦略的な視点で、貴社の企業価値向上に貢献するコスパ最強の食の福利厚生体制を構築してください。
【比較表】従業員が喜ぶおすすめの社食サービス
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| サービス名 | 特長 | 費用 | 提供形態 |
|---|---|---|---|
snaq.me office(スナックミーオフィス)
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初期費用:0円 月額費用:0円 送料・備品費:0円 商品代金:下記から選択 食べる分だけ都度決済「企業負担ゼロ」パターン 企業と従業員が一部負担する「一部負担」パターン 福利厚生費として企業が一括購入する「買取」パターン |
設置型 (什器を置くスペースのみを用意すれば導入可能) |
オフィスで野菜
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要お問い合わせ ※冷蔵庫・備品レンタル無料 ※2か月間は月額費用0円(5名以上の利用者が対象) ※送料無料の試食セットあり |
設置型 |
オフィスコンビニTUKTUK
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要お問い合わせ ※予算に合わせて選べる3つのプランを用意 ※要望に応じたカスタマイズも可能 |
設置型 |
Office Stand By You
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要お問い合わせ ※毎月届くスープの個数によって異なる ※64個・96個・128個から選択が可能 |
設置型 |
| シャショクラブ |
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ライトプラン:5,000円/月 スタンダードプラン:9,820円/月 ゴールドプラン:13,500円/月 導入費:0円 |
お弁当型 |
| オフィスおかん |
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要お問い合わせ | 設置型(冷蔵庫の設置が必要) |
| オフィスプレミアムフローズン |
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企業の月額利用料 初期費用:0円 システム利用料金:39,600円~ 従業員の月額利用料金 商品単価:100~200円 |
設置型(冷凍庫の設置が必要) |
| オフィスでごはん |
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要お問い合わせ | 設置型(冷凍庫の設置が必要) |
| ESキッチン |
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月額27,500円~ | 設置型(冷蔵庫・自動販売機の設置が必要) |
| KIRIN naturals |
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要お問い合わせ | 設置型 |
| パンフォーユー オフィス |
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要お問い合わせ | 設置型(冷凍庫の設置が必要) |
| セブン自販機 |
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要お問い合わせ | 設置型(自動販売機を置くスペースが必要) |
| チケットレストラン |
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要お問い合わせ | 外食補助型 |
| どこでも社食 |
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要お問い合わせ | 外食補助型 |
| びずめし |
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要お問い合わせ | 外食補助型 |
| まちなか社員食堂 |
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初期導入費:0円 月額利用料:従業員1名当たり330円〜 |
外食補助型 |
| 筋肉食堂Office |
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要お問い合わせ | 設置型(冷凍庫を置くスペースが必要) |
| 社食DELI |
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要お問い合わせ | お弁当型 |
| おべんとうの玉子屋 |
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お弁当1個当たり:550円(税込) その他、要お問い合わせ |
お弁当型 |
| ごちクルNow |
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初期費用:0円 導入費用:0円 商品ごとの料金:要お問い合わせ |
お弁当型 |
| お弁当.TV |
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要お問い合わせ | お弁当型 |
| はらぺこ |
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要お問い合わせ | 出張社内提供型 お弁当型 |
| nonpi Chef’s LUNCH |
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要お問い合わせ | 社内提供型・設置型 |
| 500円出張食堂 |
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初期費用:0円 月額運営費:0円 維持人件費:0円 商品ごとの料金:500円 |
出張社内提供型 |
| DeliEats DR |
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初期費用:0円 月額運営費:0円 商品ごとの料金:380円〜 |
お弁当型 |
