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SFA JOURNAL by ネクストSFA/CRM

FAXDMのクレーム対応マニュアル|発生原因から法的リスク、未然に防ぐ対策まで徹底解説

小島 伸介

【監修】株式会社ジオコード 管理部長
小島 伸介

株式会社ジオコード入社後、Web広告・制作・SEOなどの事業責任者を歴任。
上場準備から上場まで対応した経験を生かし、サービス品質の改善を統括する品質管理課を立ち上げ。その後、総務人事・経理財務・情報システム部門を管掌する管理部長に就任。

新規開拓の手法としてコストパフォーマンスに優れるFAXDMですが、導入を検討する多くの担当者が頭を抱えるのがクレームへの対応です。会社に怒りの電話がかかってくるのではないか、法的に問題があるのではないかと強い不安を感じる方も少なくありません。しかし、適切な知識と事前の対策を持っていれば、トラブルは最小限に抑えられます。本記事では、FAXDMのクレームが発生する原因から、具体的な回避策、万が一の際の電話対応トークまでを網羅的に解説します。

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1. FAXDMのクレームはなぜ起きる?発生原因と法的リスク

FAXDMを実施するうえで避けては通れないのが、受信側からのクレームです。なぜ相手は怒るのでしょうか。その背景には、紙代やインク代といった物理的なコスト負担や、許可なく送信されたことへの不快感が存在します。しかし、むやみに恐れる必要はありません。クレームが発生する構造的な理由と、そこに関わる法律を正しく理解することで、冷静な判断が可能になります。まずは敵を知ることから始めましょう。ここでは発生原因と法的側面について詳しく掘り下げていきます。

FAXDMでクレームが発生する主な3つの理由

クレームに至る主な理由は大きく分けて三つあります。一つ目はインク代や用紙代を受信側が負担しなければならない点です。二つ目は業務中に勝手に送信されることによる業務妨害の感覚です。そして三つ目は、全く関係のない業種や興味のない内容が送られてくることへの不満です。特にトナー代などのコスト負担は、メールDMにはないFAX特有のデメリットであり、相手に実害を与えるため感情的な反発を招きやすい要因となっています。これらを理解した上で施策を打つ必要があります。

FAXDMは違法?「特定商取引法」とクレームの関係

クレームを受けると違法行為をしたのではないかと不安になる方もいますが、基本的にFAXDM自体は違法ではありません。ただし、特定商取引法などの法律を遵守する必要があります。具体的には、受信拒否の意思表示をした相手への再送信禁止や、原稿内への配信停止方法の明記が義務付けられています。これらのルールを守って運用している限り、法的な責任を過度に恐れる必要はありません。法律は事業者を縛るだけでなく、ルールを守る事業者を守るためのものでもあるのです。

平均的なクレーム発生率と「あって当たり前」という心構え

一般的にFAXDMのクレーム発生率は0.1パーセントから高くても数パーセント程度と言われています。千件送信して一件あるかないかという確率ですが、ゼロにすることは不可能です。どれほど有益な情報であっても、受け取るタイミングや相手の状況によっては不快に思われることがあるからです。そのため、クレームはあって当たり前という前提で準備をしておくことが大切です。事前に発生率を把握し、心の準備をしておくことで、実際に電話が鳴った際も動揺せずに冷静な対応ができるようになります。

2. FAXDMのクレームを未然に防ぐ5つの鉄則

クレーム対応の負担を減らすための最善策は、発生数そのものを減らすことです。送信前の準備を徹底することで、無用なトラブルの多くは未然に防ぐことができます。宛先リストの精度を高めたり、相手への配慮を行き届かせたりすることは、単にクレームを減らすだけでなく、マーケティングとしての反応率を高めることにも繋がります。ここでは、明日からすぐに実践できる、トラブル回避のための具体的な5つの鉄則について解説します。

クレーム対策の基本:送信停止(オプトアウト)欄の明記

最も基本的かつ重要な対策は、原稿内に配信停止希望のチェック欄を必ず設けることです。これがないと、受信者は配信を止めるために電話をかけるしかなくなり、その手間が怒りを増幅させます。FAX返信で停止依頼ができる導線を作ることで、相手の負担を減らし、電話による直接的なクレームを回避できます。特定商取引法においても、オプトアウト策の明記は必須事項です。誰が見ても分かりやすい位置に、大きな文字で停止方法を記載することが、お互いのストレス軽減に繋がります。

最新リストの利用:「宛先間違い」によるクレームを防ぐ

宛先間違いは、非常に強いお叱りを受ける原因となります。すでに倒産している企業の番号や、移転して現在は一般家庭が使用している番号に送信してしまうケースがあるからです。特に一般家庭への誤送信は、深夜早朝に関わらず迷惑をかけるため深刻なトラブルに発展しかねません。こうした事態を防ぐためには、常にデータのクリーニングが行われている最新の法人リストを使用することが不可欠です。古い名簿を使い回すことはリスクが高いため、定期的なリスト更新や信頼できるリスト業者の選定が重要です。

送信タイミングの配慮:深夜・早朝・繁忙期を避ける

送信する時間帯への配慮も欠かせません。一般的に企業の始業前や深夜、昼休みなどの休憩時間にFAXが届くと、着信音で業務や休息を妨害されたと感じられやすくなります。また、月末や決算期などの繁忙期も、相手の気持ちに余裕がないため避けるのが無難です。相手の業界の特性を考慮し、平日の日中など比較的余裕のある時間帯を狙って送信することで、心証を損ねるリスクを低減できます。相手の業務を邪魔しないという最低限のマナーを守ることが、クレーム回避の第一歩です。

「どこで番号を知ったか」名簿入手経路を明確にする

いきなり知らない会社からFAXが届くと、どこから個人情報が漏れたのかと不審に思うのは当然の心理です。この不信感がクレームの引き金になります。そのため、原稿の隅に名簿の入手経路を記載しておくことを推奨します。例えば、公開されている企業情報を基に送信している旨や、リスト提供元の名称を明記するのです。入手元が合法的で公知の情報であることを示すだけで、相手の警戒心は大きく和らぎます。透明性を確保することは、企業の信頼性を守るためにも非常に効果的な手段となります。

過去の配信停止リスト(NGリスト)との照合を徹底する

過去に配信停止を依頼したにも関わらず、再度FAXを送ってしまうことは絶対に避けなければなりません。これは相手の意思を無視する行為であり、最も激しい怒りを買う原因となります。一度でも停止依頼があった番号は、社内でNGリストとして厳重に管理し、次回の送信リストから確実に除外する仕組み作りが必要です。エクセルでの管理には限界があるため、データベースを活用するか、自動で照合してくれる配信システムを利用するなどして、人為的なミスをゼロにする体制を整えましょう。

3. FAXDMのクレーム電話への対応マニュアル【例文あり】

どれほど対策を講じても、クレームの電話が来てしまうことはあります。しかし、事前に対応フローが決まっていれば、慌てる必要はありません。重要なのは、相手の感情を逆なでせず、事務的かつ丁寧に対応を完了させることです。電話口での不用意な一言が、小さな不満を大きなトラブルに変えてしまうこともあります。ここでは、実際に電話がかかってきた際に使える具体的なトーク例や、金銭的な要求をされた場合の法的な対処法など、現場で役立つ実践的なマニュアルをご紹介します。

まずは傾聴:FAXDMクレーム対応の初期ステップ

電話を受けた際、最も大切なのは相手の話を遮らずに最後まで聞く姿勢です。相手は感情的になっていることが多いため、まずは不快な思いをさせたことに対して誠意を持ってお詫びを伝えます。ここでは言い訳をせず、貴重なご意見をいただいたことに感謝するくらいのスタンスで臨みましょう。お忙しいところ恐縮です、ご不快な思いをさせて申し訳ございません、と丁寧に相槌を打ちながら相手のガス抜きをすることが先決です。相手が話し終え、トーンが落ち着いてから事実確認に移るのが鉄則です。

「用紙代・インク代を返せ」と言われた時の対応と法的見解

FAXDM特有のクレームとして、消費した紙代やトナー代の請求を受けることがあります。金銭が絡むため担当者は動揺しがちですが、法的な観点と自社のスタンスを明確にしておくことで、毅然とした対応が可能になります。基本的には支払いに応じる義務はありませんが、伝え方を間違えると火に油を注ぐことになります。ここでは法的な見解と、実際の会話で使える断り方のフレーズについて詳しく解説します。

紙代・トナー代の支払い義務と毅然とした断り方

法律上、勝手に送りつけたFAXであっても、原則として受信側の紙代やインク代を賠償する義務はないと考えられています。したがって、金銭の要求には応じられない旨をきっぱりと、しかし丁寧に伝える必要があります。申し訳ございませんが、弊社規定により費用の負担は致しかねます、と伝え、速やかに配信停止の手続きを進める方向に話を誘導しましょう。曖昧な態度は相手の期待を煽るため禁物です。

「二度と送るな」と言われた時の確実な配信停止フロー

配信停止を求められた場合は、確実にその処理を行うことがゴールです。ここで最も重要なのは、相手のFAX番号を正確に聞き出すことです。会社名だけでは同名他社と間違えるリスクがあり、誤って別の人を停止してしまう恐れがあります。恐れ入りますが、停止処理を確実に行うため、FAX番号をお教えいただけますでしょうか、と依頼し、復唱して確認しましょう。聞き間違いを防ぐことで、再送信による二次クレームを確実に防止します。

悪質なハードクレーム・脅迫への対処法

稀に長時間にわたる説教や、暴言、度を超えた要求などのハードクレームに遭遇することがあります。この場合、一人の担当者で抱え込むのは危険です。組織として対応ラインを決め、一定時間を超えたら上長に代わる、あるいは、これ以上の対応は弁護士に相談します、と通告して電話を切るといったルールを設けておきましょう。従業員の精神衛生を守ることも会社の義務です。毅然とした態度を示すことが、悪質なクレーマーを退ける最良の手段となります。

4. FAXDMのクレーム対応を効率化・外部化する方法

クレーム対応は精神的な負担が大きく、本来の業務時間を圧迫する要因にもなります。そこで検討したいのが、テクノロジーの活用や専門業者へのアウトソーシングです。自社ですべてを受け止めるのではなく、仕組みで解決することで、スタッフをストレスから守り、生産性の高い業務に集中できる環境を作ることができます。ここでは、人的コストを削減しつつ、確実なクレーム処理を実現するための効率化と外部化のテクニックについてご紹介します。

配信停止受付の自動化(WEB・自動音声)で電話を減らす

電話対応を減らす有効な手段として、配信停止の自動受付システムの導入があります。FAX原稿にQRコードを掲載してWEB上の停止フォームに誘導したり、自動音声応答ダイヤルを用意して番号入力だけで手続きが完了するようにしたりする方法です。これにより、受信者は24時間いつでも気兼ねなく停止手続きができ、送信側は電話対応の手間がなくなります。双方にとってメリットが大きく、感情的な衝突を避けるための非常にスマートな解決策と言えます。

クレーム対応まで代行可能なFAXDM業者を選ぶメリット

そもそも自社でクレームを受けたくない場合は、クレーム対応まで一括して代行してくれるFAXDM配信業者を利用するのが賢明です。こうした業者は専用の窓口を設けており、問い合わせや苦情の一次受けから配信停止処理までを全て請け負ってくれます。コストはかかりますが、自社社員が矢面に立つリスクを完全に排除できるため、精神衛生上の安心感は計り知れません。業者選定の際は、こうしたサポート体制が充実しているかを重要な基準にすると良いでしょう。

まとめ

本記事では、FAXDMのクレーム対応について、発生原因から具体的な対処法までを解説しました。クレームは完全にゼロにはできませんが、特定商取引法に基づく適切な表記や、精度の高いリストの利用、そして丁寧な電話対応マニュアルがあれば、リスクは十分に管理可能です。大切なのは、過度に恐れることなく、発生した際に迅速かつ誠実に対応できる準備を整えておくことです。まずは自社の配信リストや原稿のオプトアウト欄を見直し、万が一のトークスクリプトを作成することから始めてみましょう。適切な準備が、FAXDMの集客効果を最大化させます。

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