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SFA JOURNAL by ネクストSFA/CRM

飲食店への新規営業はFAXDMが鍵!効果的な書き方と配信タイミングを徹底解説

小島 伸介

【監修】株式会社ジオコード 管理部長
小島 伸介

株式会社ジオコード入社後、Web広告・制作・SEOなどの事業責任者を歴任。
上場準備から上場まで対応した経験を生かし、サービス品質の改善を統括する品質管理課を立ち上げ。その後、総務人事・経理財務・情報システム部門を管掌する管理部長に就任。

飲食店への新規開拓営業において、電話がつながらないことやメールが見てもらえないことは営業担当者にとって大きな悩みです。店舗ビジネス特有の忙しさや環境を理解しなければ、どれだけ良い商材や提案も相手に届くことはありません。そこで現在、改めて注目されているのが飲食店へのFAXDMというアプローチ手法です。本記事では、なぜデジタル全盛の今あえてFAXDMが有効なのかという理由から、反応率を劇的に高める具体的な原稿作成のコツ、そして法的リスクを回避するための注意点までを網羅的に解説します。

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飲食店への新規営業にFAXDMが最も効果的な理由

飲食店を対象としたBtoB営業において、FAXDMは他の業界よりも圧倒的に高いパフォーマンスを発揮する営業手法です。一般的な企業とは異なり、飲食店ではパソコンの前に座って仕事をする時間が極端に少ないため、メール営業やWeb広告では決裁者に情報を届けることすら困難な現状があります。また、テレアポもランチやディナーの準備で忙殺されている現場にとっては迷惑がられることが多く、話を聞いてもらう前に断られてしまうケースが大半です。このような飲食店特有の事情に対し、FAXDMがなぜ最強のツールとなり得るのか、その構造的な理由を紐解いていきます。

テレアポやメール営業が飲食店に通用しない「現場のリアル」

飲食店経営者や店長の多くは、食材の仕込みや接客、スタッフの管理といった現場業務に追われています。そのため、事務所でパソコンを開いてメールチェックをする習慣がない店舗も珍しくありません。また、営業中の電話はオーダーや予約の妨げになるため、知らない番号からの電話には出ないか、出てもすぐに切られる傾向にあります。このように、一般的な企業向けの営業手法であるメールやテレアポは、飲食店という業態においては物理的にも心理的にも拒絶されやすい環境にあり、情報の到達率が極めて低いのが「現場のリアル」なのです。

オーナー・店長の手に直接届く「紙媒体」の強み

FAXDMの最大の利点は、情報が「紙」という物理的な形で出力されることにあります。飲食店では、アルバイトスタッフがFAX受信機から用紙を取り出す場面がよく見られますが、業務連絡や予約確認が含まれている可能性があるため、勝手に捨てることができません。そのため、届いたFAXは必ず店長やオーナーが確認する事務デスクやバインダーに置かれることになります。つまり、デジタルデータとは異なり、封筒を開ける手間もなく、決裁者の視界に強制的に入ることができるという強力な到達力を持っているのが紙媒体の特性です。

Web広告と比較した際の圧倒的なコストパフォーマンス

リスティング広告やSNS広告で飲食店経営者にアプローチしようとすると、クリック単価が高騰しており、1件の問い合わせを獲得するために数万円のコストがかかることも珍しくありません。一方でFAXDMは、1通あたり数円から10円程度という非常に安価なコストで配信することが可能です。例えば、3,000店舗に配信しても数万円程度の予算で済むため、低予算で広範囲にアプローチしたい場合には最適です。特に粗利が薄い商材や、サービス認知の初期段階においては、この圧倒的なコストパフォーマンスが営業利益を確保する上で大きな武器となります。

飲食店FAXDMの「反応率」相場と費用対効果

これから飲食店へのFAXDMを検討する際、最も気になるのが「どれくらいの反応が見込めるのか」という数値的な指標と費用対効果です。やみくもに配信するのではなく、業界の標準的な反応率を理解し、そこから逆算して予算を組むことが成功への近道です。また、反応率は固定されたものではなく、配信するリストの質や原稿の内容、送るタイミングといった変数によって大きく変動します。ここでは、現実的な数値目標の設定方法と、投資対効果(ROI)を最大化するための考え方について詳しく解説していきます。

飲食業界における平均的な反応率(0.1%〜0.3%)の考え方

飲食店に向けたFAXDMの一般的な反応率は、おおよそ0.1%から0.3%と言われています。これは1,000件配信して1件から3件の問い合わせがある計算になります。一見すると低い数字に感じるかもしれませんが、飛び込み営業で1,000件回る労力や、テレアポで1,000回コールする人件費と比較すれば、一瞬でこれだけの店舗にアプローチできる効率性は圧倒的です。まずはこの0.1%という数字を最低ラインの基準値として設定し、原稿の改善やターゲット選定の精度を高めることで、0.5%以上の高い反応率を目指していく姿勢が重要になります。

反応率が変わる3つの要素(リスト・原稿・タイミング)

FAXDMの反応率は運で決まるものではなく、主に「リスト」「原稿」「タイミング」という3つの要素の掛け合わせで決まります。まず、自社の商材を必要としている業態やエリアに絞った正確なリストがあるかが大前提です。次に、受け取った瞬間にメリットが伝わる原稿デザインになっているかが問われます。そして最後に、店舗が比較的落ち着いている時間帯に配信できているかが重要です。これら3つの要素のうち1つでも欠けていれば反応率は激減してしまいますが、逆にこれらを最適化することで、平均値を大きく上回る成果を出すことが可能になります。

1件のアポ・成約を獲得するためのコストシミュレーション

費用対効果を可視化するために、具体的なコストシミュレーションを行うことが大切です。例えば、1通5円で3,000件の飲食店に配信した場合、配信コストは15,000円となります。ここから0.2%の反応があり6件の問い合わせを獲得できたと仮定すると、1件あたりの獲得コスト(CPA)は2,500円となります。このCPAが自社の商材の利益率に見合っているかを判断します。もしテレアポ代行業者に依頼してアポイント単価が1万円を超えているのであれば、FAXDMに切り替えることで営業コストを4分の1以下に圧縮できる可能性があり、非常に高い投資対効果が期待できます。

【原稿作成のコツ】飲食店経営者に刺さるFAXDMデザインとテンプレート

飲食店経営者は日々膨大な業務に追われており、FAXをじっくり読む時間はほとんどありません。そのため、パッと見た瞬間に「自分にとって有益な情報だ」と判断されなければ、即座にゴミ箱行きとなってしまいます。反応率を上げるためには、綺麗な文章を書くことよりも、視覚的なインパクトと情報の分かりやすさが求められます。ここでは、忙しいオーナーの足を止め、問い合わせというアクションに繋げるための、飲食店特化型の原稿作成テクニックとデザインの鉄則について解説します。

忙しい時間でも一瞬でメリットが伝わる「キャッチコピー」の作り方

キャッチコピーはFAXDMの命であり、最大の判断基準となります。ここで重要なのは、「何ができるか」ではなく「どうなれるか(ベネフィット)」を端的に伝えることです。例えば「新型の業務用冷蔵庫のご案内」とするよりも、「電気代を月額2万円削減できる冷蔵庫をご存知ですか?」とした方が、経費削減に悩むオーナーの目に留まりやすくなります。飲食店経営者が抱える「集客」「コスト削減」「人材不足」といった具体的な悩みに寄り添い、その解決策が一目でわかるような言葉選びをすることが、ゴミ箱行きを回避する最初のステップです。

白黒印刷でも情報が埋もれない「Zの法則」とレイアウト

FAXは基本的に白黒で出力されるため、カラー写真や複雑なグラデーションを使うとかえって見づらくなり、内容が伝わりません。デザインを考える際は、白と黒のコントラストをはっきりさせ、文字の大小でメリハリをつけることが重要です。また、人の視線は左上から右下へと「Z」の文字を描くように動くといわれています(Zの法則)。この習性を利用し、最も伝えたいキャッチコピーを左上に、具体的な提案や証拠を中央に、そして最終的なオファーや問い合わせ先を右下に配置することで、読み手のストレスを減らし、スムーズに申し込みへと誘導するレイアウトが完成します。

クーポンや無料オファーなど「捨てられない」ための特典設定

飲食店には毎日多くの営業FAXが届くため、単なる宣伝チラシはすぐに捨てられてしまいます。これを防ぐために効果的なのが、FAX用紙自体に価値を持たせることです。例えば、「このFAXを持参すれば初回発注分は送料無料」「本用紙を返信いただいた方限定でサンプルを無料送付」といった特典をつけます。また、「期間限定」や「地域限定」といった限定性をアピールすることで、今すぐ行動する理由を作ります。紙媒体であるFAXDMはクーポンとしても機能しやすいため、こうしたオファーを明確に提示することで、保存率とレスポンス率を同時に高めることができます。

飲食店へのFAXDM配信に最適な「曜日」と「時間帯」

どれほど優れた原稿を作成しても、配信するタイミングを間違えれば、読まれないどころかクレームの原因になります。飲食店には明確な「繁忙時」と「アイドルタイム」が存在するため、相手の業務リズムを尊重した配信設定が不可欠です。また、業態によっても営業時間が異なるため、画一的な配信ではなく、ターゲットに合わせた微調整が求められます。ここでは、飲食店へのFAXDM配信において絶対に避けるべき時間帯と、逆に開封率が高まる狙い目の時間帯について詳しく解説します。

ターゲット業態避けるべき時間帯(繁忙)推奨する配信時間帯(アイドル)
一般的な飲食店11:30〜14:00、18:00以降14:00〜17:00
居酒屋・バー19:00以降15:00〜17:00
カフェ・喫茶12:00〜13:0009:30〜11:00、14:00〜16:00

絶対に避けるべき「ランチ・ディナー・仕込み」の魔の時間帯

飲食店にとって、ランチタイムの11時半から14時頃、そしてディナータイムの18時以降は戦場のような忙しさです。この時間帯にFAXを送ると、注文伝票の出力と混同したり、FAXの受信音が鳴ること自体が接客の妨げになったりするため、非常に嫌がられます。また、開店直前の仕込み時間もスタッフは厨房で忙しく動いているため、FAXを確認する余裕はありません。このようなタイミングでの配信は、内容を見てもらえないだけでなく、「空気の読めない会社だ」というマイナスイメージを与え、最悪の場合は今後一切の取引を拒否されるクレームに繋がるリスクがあります。

開封率が高まる「アイドルタイム(14時〜17時)」の活用

飲食店へのFAXDM配信でゴールデンタイムと呼ばれるのが、ランチ営業が終わり、ディナー営業が始まるまでの「アイドルタイム」、具体的には14時から17時の間です。この時間帯は、店長やオーナーが休憩を取ったり、夜の営業に向けて事務作業を行ったりしている可能性が高い時間です。デスクに向かっている確率が高いため、FAXが届いたその瞬間に内容を確認してもらえるチャンスが広がります。また、心理的にも余裕がある時間帯なので、提案内容をじっくり検討してもらいやすく、結果として問い合わせや申し込みに繋がりやすくなります。

業態(居酒屋・カフェ・ランチ営業店)による配信時間の使い分け

一言に飲食店といっても、業態によって活動時間は大きく異なります。例えば、居酒屋は夕方から営業を開始するため、午前中に送っても誰もいない可能性があります。逆に、朝のモーニングやランチを主力とするカフェであれば、午後の早い時間帯が狙い目となります。深夜営業を行っている店舗であれば、深夜帯にFAXを送ると機械の動作音が近所迷惑になる等のトラブルも考えられます。このように、ターゲットとする店舗のジャンルに合わせて配信時間を細かくセグメント分けして設定することで、無駄な配信を減らし、より確実に担当者の手元へ情報を届けることが可能になります。

クレームを防ぐために知っておくべき飲食店FAXDMの注意点と法律

FAXDMは強力な営業ツールである反面、相手の紙とトナーを消費させる手法であるため、マナーや法律を守らなければトラブルに発展する可能性があります。特に近年はコンプライアンス意識の高まりもあり、受信側の許諾を得ずに広告を送ることに対する規制も厳しくなっています。安易な配信は企業の信頼を損なうだけでなく、法的責任を問われるリスクもはらんでいます。ここでは、飲食店へのFAXDMを安全かつ継続的に行うために、必ず押さえておくべき特定商取引法の知識と、クレームが発生した際の適切な対応策について解説します。

特定商取引法に基づく「オプトアウト(配信停止)」記載の義務

FAXDMを送信する際は、特定商取引法により、受信者が今後の受信を拒否できる手段(オプトアウト)を明記することが義務付けられています。具体的には、原稿の目立つ場所に「今後のFAX案内が不要な方は、お手数ですが下記にチェックを入れてご返信ください」といった文言と、返信用のFAX番号や連絡先を記載する必要があります。この記載がない場合、法律違反となるだけでなく、受け取った側も配信を止める術がないため、怒りが増幅し、消費者センターへの通報やSNSでの悪評拡散といった大きなトラブルに発展する恐れがあります。

開店・閉店の入れ替わりが激しい飲食店の「リスト管理」重要性

飲食業界は他の業界に比べて開業と廃業のサイクルが非常に早く、店舗の入れ替わりが激しいのが特徴です。古いリストを使い続けると、すでに閉店している店舗や、全く別の店舗に変わっている宛先にFAXを送ることになり、通信費の無駄になるだけでなく、間違いFAXとしてクレームを受ける原因になります。そのため、使用するリストは定期的にクリーニングを行い、常に最新の状態に保つことが重要です。自社で管理しきれない場合は、データの鮮度管理を徹底しているリスト販売業者や配信代行サービスを利用することも、リスク回避の有効な手段となります。

クレーム電話が来た際の正しい対応マニュアル

万が一、配信先から「勝手に送るな」「紙代を返せ」といったクレームの電話が入った場合は、絶対に反論せず、まずは誠意を持って謝罪することが鉄則です。「貴重なご意見をいただきありがとうございます。早急に配信停止の手続きをとらせていただきます」と丁重に対応し、二度と同じ宛先に送らないよう、即座に配信除外リストへ登録します。この対応を誤ると、ネット上に悪評を書かれるなどの二次被害を招くことになります。担当者レベルで慌てないよう、事前にクレーム対応のマニュアルを作成し、社内で共有しておくことが、安全な運用体制を築く上でのポイントとなります。

飲食店へのアプローチに強いFAXDM配信サービスの選び方

FAXDMを成功させるためには、自社のリソースだけで行うよりも、専門の配信サービスを利用するのが一般的です。しかし、多くの業者が存在するため、どのサービスを選べば良いか迷ってしまうことも少なくありません。特に飲食店へのアプローチを考えている場合、重視すべきは単なる価格の安さだけではなく、保有しているリストの質や、効果を出すためのサポート体制です。ここでは、飲食店営業において成果を最大化するためのパートナー選びの基準と、サービス活用のポイントについて解説します。

保有している「飲食店リスト」の鮮度と更新頻度

配信サービスを選ぶ際に最も重視すべき点は、その業者が保有している飲食店リストの質です。前述の通り飲食業界は入れ替わりが激しいため、何ヶ月も更新されていないリストでは不達率が高くなり、無駄なコストが発生します。サービス事業者を選定する際は、「リストの更新頻度はどれくらいか」「新規オープンの店舗情報はいつ反映されるか」「業態やエリアで細かくセグメントできるか」といった点を確認しましょう。質の高いリストを持っている業者は、それだけで到達率や反応率に大きな差をもたらすため、多少単価が高くても、結果的に費用対効果が良くなるケースが多くあります。

原稿へのアドバイスやテンプレート提供の有無

初めてFAXDMに取り組む場合、どのような原稿を作れば反応が出るのか分からないことが多いでしょう。そのような時に頼りになるのが、過去の膨大な配信データに基づいたアドバイスや、業種別のテンプレートを提供してくれるサービスです。単にFAXを送るだけの「回線貸し」のような業者ではなく、原稿の添削や、飲食業界で実績のあるレイアウトの提案など、コンサルティング的なサポートを行ってくれる業者を選ぶことで、失敗のリスクを減らすことができます。特に反応率に直結するキャッチコピーやオファーの見せ方について、プロの視点を取り入れることは非常に有効です。

まとめ:効率的な営業活動のために

飲食店への営業活動において、FAXDMは非常に強力な武器となりますが、それを使いこなすためには適切なツール選びが欠かせません。リストの鮮度管理や原稿作成のサポートなど、自社の弱みを補完してくれるサービスを選ぶことで、営業担当者はリスト作成や送信作業といった単純作業から解放され、問い合わせ対応や商談といったコア業務に集中することができます。結果として、営業チーム全体の生産性が向上し、より多くの成約を生み出す体制が整います。まずは無料お試し配信や資料請求などを活用し、自社に合ったサービスを見極めることから始めてみましょう。

まとめ

飲食店への新規開拓において、FAXDMは「決裁者に直接届く」「コストが安い」「即効性がある」という非常に強力なメリットを持つ営業手法です。成功の鍵は、飲食店の忙しい現場を理解した上で、適切な「タイミング」で、メリットが一瞬で伝わる「原稿」を届けることにあります。また、クレームや法的リスクを避けるために、リストの鮮度管理やオプトアウトの記載といったマナーを徹底することも忘れてはいけません。まずは小規模なテスト配信から始め、反応を見ながら改善を繰り返すことで、貴社の強力な集客チャネルとなるはずです。今すぐリストの精査と原稿作成に着手し、効率的な飲食店営業をスタートさせましょう。

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