
FAXDMサービスは違法になる? 企業が守るべきルールや罰則を解説

【監修】株式会社ジオコード 管理部長
小島 伸介
株式会社ジオコード入社後、Web広告・制作・SEOなどの事業責任者を歴任。
上場準備から上場まで対応した経験を生かし、サービス品質の改善を統括する品質管理課を立ち上げ。その後、総務人事・経理財務・情報システム部門を管掌する管理部長に就任。
企業の営業手法として便利なFAXDMサービスですが、使い方を誤ると違法と判断される場合があります。これは、消費者や商品・サービスの提供を受ける企業が不利益を被らないよう、さまざまな法律が規定されているためです。特に個人情報保護や広告表示に関する規制は厳格であるため、FAXDMサービスを利用する際は違法と見なされないように慎重な対応が必要です。
本記事では、FAXDMサービスが違法とならないために注意すべきポイントや、関係する法律、罰則などを詳しく解説します。
【比較】おすすめのFAXDMサービス一覧
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サービス名 | 特長 | 費用 | 主な機能 |
---|---|---|---|
NEXLINK
![]() |
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初期費用:0円 月額基本料金:0円 FAX送信料金:要お問い合わせ |
・FAXDM・メール一斉送信 ・電話による有人サポート ・FAX不要の自動受付機能(オプション) ・リストレンタル機能 ・差込印字 ・10分単位の予約送信など |
NetFax |
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初期費用:0円 月額基本料金:0円 FAX送信料金:文書モード5.5円/1枚、フォトモード5.5円~8.8円/1枚 ※前月の枚数に応じて変動 |
・FAX送信 ・原稿変換機能 ・リスト編集 ・宛名印字 ・差し込み印字 など |
FAXDM君 |
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初期費用:0円 月額費用:0円 FAX送信料金:3円~5円/1枚 ※枚数により変動 |
・FAX・DMの送信 ・業種・地域絞り込み ・宛先リスト・事業所リストの確認 |
Value FAX |
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初期費用:0円 月額基本料金:0円 FAX送信料金:2.5円~5.5円/1枚 ※枚数により変動 |
・高速配信 ・高画質 ・画質モード選択 ・256bit暗号化通信 ・エクセプトフォルダ機能 など |
L-net |
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要お問い合わせ |
・差し込み印字機能 ・原稿自動変換 ・データのクラウド共有 ・新規法人開拓リスト など |
FAXDMコンサルティング |
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初期費用:0円 月額費用:0円 FAX送信料金:3円~7円/1枚 |
・原稿アドバイス ・クレーム対応代行 |
faximoSilver |
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初期費用:2,000円 月額費用: 940円 FAX送信料金:12円/1枚 |
・インターネットFAX送信機能・管理機能 ・FAX送信機能 ・Web-API(REST/SOAP)によるFAXシステム連携 ・メール(SMTP)によるFAXシステム連携 ・複数インターフェース併用によるFAXシステム連携 など |
NetReakのFAXDM |
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初期費用:0円 月額費用:0円 FAX送信料金:7.7~11円/1枚 ※前月の枚数に応じて変動 |
・原稿テンプレート ・印字設定 ・結果閲覧 ・クレーム対策完備 など |
どこでもMyFAX |
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初期費用:3,000円(※フリーダイヤル番号の利用は7,000円) 月額費用:2,200~5,000円 FAX送信料金:10円/1枚 |
・受信通知メール ・原稿受信無制限 ・受信FAX自動振り分け ・FAX送信・転送 |
リスト王国 |
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要お問い合わせ | - |
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FAXDMサービスは違法と見なされる?
結論として、FAXDMサービスの利用自体は違法ではありません。
FAXDMサービスとは、FAXを利用してダイレクトメール(DM)を送信するサービスのことです。ハガキやカタログを郵送するよりもコストを抑えつつ、早く簡単に送信できることから、主に企業に向けて広告を送付する際に利用されています。
しかし、企業が営業手法としてFAXDMサービス活用する場合、FAX番号の入手方法や掲載する内容次第で法律に違反するケースがあるため、慎重に対応することが必要です。
FAXDMサービスの利用時に注意したい法律や行為について、次の章で解説します。
FAXDMサービスの利用時に注意すべき法律
FAXDMサービスを利用する際に注意したい法律は、次の3つです。ここでは、それぞれの法律について、FAXDMサービスにかかわる部分を詳しく見ていきましょう。
- 特定商取引法
- 景品表示法
- 電気通信事業法
1. 特定商取引法
特定商取引法は、通信販売や訪問販売などの取引において、企業による悪質な営業行為から消費者を守るための法律です(※)。FAXDMサービスとも関わりが深い法律であるため、内容を把握しておきましょう。
FAXDMサービスの運用に際して特に注意したい特定商取引法の内容は、次の通りです。
- 相手からの請求や承諾なく、通信販売ファクシミリ広告を送信してはいけない(※)
- 相手からの請求や承諾を得て通信販売ファクシミリ広告を送信する場合は、請求・承諾の記録を作成して1年間保存する(※)
- 通信販売ファクシミリ広告の送信時は、今後の受信をやめる旨の意思表示ができる手段を広告内に明示する(※)
FAXDMは、法令に記載のある通信販売ファクシミリ広告に該当します。3は、相手がいつでもDMの受信を止められるように、送信するFAXDM内に配信停止希望欄を設けなければならないという意味です。
また、特定商取引法では「電話勧誘販売の過量販売」も規制しています。これは、日常生活に必要な量を大きく超えた商品を購入した消費者が、購入1年以内に購入の撤回を申し込んだ場合、販売者は商品代金の返還などに応じなければならないという規制です。この規制はかつて訪問販売のみに適応されていましたが、2016年に法改正が行われた際に、FAX装置を用いて送信する方法も対象となっています(※)。
※参考:消費者庁.「特定商取引法とは」.
https://www.no-trouble.caa.go.jp/what/ ,(2024-12-11).
※参考:e-Gov法令検索.「特定商取引に関する法律」.“第十二条の五”.
https://laws.e-gov.go.jp/law/351AC0000000057#Mp-Ch_2-Se_3-At_12_5 ,(2024-12-11).
※参考:e-Gov法令検索.「特定商取引に関する法律施行規則」.“第三十五条,第三十六条”.
https://laws.e-gov.go.jp/law/351M50000400089#Mp-Ch_1-Se_3-At_35-Pr_1 ,(2024-12-11).
※参考:e-Gov法令検索.「特定商取引に関する法律」.“第十二条の五 4”
https://laws.e-gov.go.jp/law/351AC0000000057#Mp-At_12_5-Pr_4,(2024-12-11)
※参考:消費者庁.「電話勧誘販売」.“特定商取引法の規制対象となる「電話勧誘販売」”
https://www.no-trouble.caa.go.jp/what/telemarketing/ ,(2024-12-11).
2. 景品表示法
景品表示法の正式名称は「不当景品類及び不当表示防止法」であり、商品やサービスの品質や内容、価格などを実際よりも良く見せた広告などを取り締まる法律です。
景品表示法に違反する不当表示は、主に次の3種類です(※)。
- 優良誤認表示:商品やサービスの品質や規格を誤認させる表示
- 有利誤認表示:商品やサービスの価格などを有利に見せる表示
- その他誤認される恐れのある表示:商品の原産地、おとり広告など
このような不当表示は、商品やサービスを提供される相手が誤った判断をする原因となります。FAXDMにおいても、不当表示と見なされないよう注意が必要です。
※参考:消費者庁.「事例でわかる 景品表示法」P3.
.https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/pdf/fair_labeling_160801_0001.pdf ,(2024-12-11).
3. 電気通信事業法
電気通信事業法とは、インターネットや携帯電話などの電気通信サービスの適正かつ合理的な運営を目的とした法律です。
電気通信事業法では、利用者の利益を守るために、電気通信サービスの利用において知り得た個人の情報を適切に扱うことが定められています。この情報とは通信内容はもちろん、氏名、住所、電話番号、通信を行った日時や場所、回数なども含まれます(※)。FAXDM広告を使用する際にも、このような情報の取り扱いには気を付けましょう。
※参考:e-Gov法令検索.「電気通信事業法」.“第一条, 第四条”.
https://laws.e-gov.go.jp/law/359AC0000000086/ ,(2024-11-28).
FAXDMが違法となるケース
ここからは、FAXDMが違法と見なされるケースについて解説します。
不正に取得した個人情報を利用する
FAXDMサービスで使用するFAX番号も、個人情報の一つです。不正な手段で取得したFAX番号を使用してFAXDMを送信すると、個人情報保護法の違法行為と見なされる場合があります。また、合法的な手段で取得したFAX番号も、漏えいしないように適切に管理することが必要です。
スパムDMを送信する
スパムとは、迷惑行為全般を意味する言葉です。例えば電子メールでは、メールを通じて悪質なサイトに誘導したり、個人情報を盗み出そうとしたりする行為がスパムに該当します。
FAXDMでも、相手が迷惑であると感じたらスパム行為に該当する恐れがあります。相手が希望していないのに一方的にFAXDMを送信しても、スパムと見なされるかもしれません。前述で説明した特定商取引法違反になる可能性もあるため、注意が必要です。
虚偽・誇大広告を掲載する
FAXDMで商品やサービスの品質を実際よりも良く見せたり、安い価格を記載したりすると、景品表示法違反になる恐れがあります。故意に偽った場合だけでなく、意図せず虚偽・誇大広告となってしまった場合も違法行為と見なされることがあるため、注意しましょう。
不当な景品を提供する
顧客が合理的に判断して商品やサービスを選択できるよう、企業には不当な景品提供による営業を行わないことが求められています。具体的には、高額な景品を付けたFAXDMは景品表示法違反となる可能性があります。また、景品の提供が行われない場合も虚偽広告として景品表示法の違法行為と見なされるため、注意が必要です。
FAXDMが違法と判断された企業への影響・罰則
特定商取引法違反と見なされた企業は、業務改善の指示や業務停止命令、業務禁止命令といった行政処分の対象です。行政処分を受けた企業は、企業名や処分内容などが公表されます。加えて、罰金が課される場合があることも覚えておきましょう。
景品表示法に違反した場合は、消費者庁から措置命令が下されます。措置命令とは、誤認の排除や再発防止策の実施などを求めるものです。また、課徴金の納付が命じられる場合もあります。
電気通信事業法に違反すると、懲役または罰金の刑事罰に処される場合があります。
FAXDMが違法と見なされないために注意すべきポイント
FAXDMサービスを利用する際は違法と判断されないよう、ここで紹介するポイントに注意しましょう。
合法的に取得した送信先リストを使用する
FAXDMの送信先リストは、合法的な手段で手に入れたものを使用しましょう。企業のホームページに記載されているFAX番号のように、誰でも閲覧できる情報であれば違法性は低くなります。
相手の承諾を得る
FAXDMを送信する際は相手の承諾を得てからにしましょう。FAXDMを送信する場合は特定商取引法に従って相手からの請求や送付に対する承諾が必要であり、その記録を保持することが求められます。企業宛に送信する場合も、スパムと認識される恐れを回避するため、相手の承諾を得てからFAXDMを送るようにしましょう。
適切な広告を記載する
FAXDMに掲載する内容は適切であるか確認し、虚偽・誇大広告とならないように注意しましょう。思いがけず虚偽・誇大広告となってしまった場合も、違法行為と見なされるケースがあります。誤解を招く表記になっていないか送信前によく確認しましょう。
FAXDMサービスを利用する企業は違法行為に注意しよう
FAXDMサービスを利用すること自体は違法行為ではありません。しかし、不正に取得したFAX番号を使用したり虚偽・誇大な広告を掲載したりすると、違法と見なされる場合があります。違法と判断されると、業務停止命令などの行政処分や罰則を受けることがあるため、FAXDMは慎重に利用する必要があります。
FAXDMの送信には法律が関係し、違法とならないように注意すべき点も少なくありません。自社でFAXDMを送信するのが難しいと感じたときは、FAXDMサービスを請け負う企業に依頼するのも方法の一つです。さまざまな企業がFAXDMサービスを提供しているため、特徴や料金を比較して、自社に合うものを選びましょう。
【比較】おすすめのFAXDMサービス一覧
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サービス名 | 特長 | 費用 | 主な機能 |
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NEXLINK
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初期費用:0円 月額基本料金:0円 FAX送信料金:要お問い合わせ |
・FAXDM・メール一斉送信 ・電話による有人サポート ・FAX不要の自動受付機能(オプション) ・リストレンタル機能 ・差込印字 ・10分単位の予約送信など |
NetFax |
|
初期費用:0円 月額基本料金:0円 FAX送信料金:文書モード5.5円/1枚、フォトモード5.5円~8.8円/1枚 ※前月の枚数に応じて変動 |
・FAX送信 ・原稿変換機能 ・リスト編集 ・宛名印字 ・差し込み印字 など |
FAXDM君 |
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初期費用:0円 月額費用:0円 FAX送信料金:3円~5円/1枚 ※枚数により変動 |
・FAX・DMの送信 ・業種・地域絞り込み ・宛先リスト・事業所リストの確認 |
Value FAX |
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初期費用:0円 月額基本料金:0円 FAX送信料金:2.5円~5.5円/1枚 ※枚数により変動 |
・高速配信 ・高画質 ・画質モード選択 ・256bit暗号化通信 ・エクセプトフォルダ機能 など |
L-net |
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要お問い合わせ |
・差し込み印字機能 ・原稿自動変換 ・データのクラウド共有 ・新規法人開拓リスト など |
FAXDMコンサルティング |
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初期費用:0円 月額費用:0円 FAX送信料金:3円~7円/1枚 |
・原稿アドバイス ・クレーム対応代行 |
faximoSilver |
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初期費用:2,000円 月額費用: 940円 FAX送信料金:12円/1枚 |
・インターネットFAX送信機能・管理機能 ・FAX送信機能 ・Web-API(REST/SOAP)によるFAXシステム連携 ・メール(SMTP)によるFAXシステム連携 ・複数インターフェース併用によるFAXシステム連携 など |
NetReakのFAXDM |
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初期費用:0円 月額費用:0円 FAX送信料金:7.7~11円/1枚 ※前月の枚数に応じて変動 |
・原稿テンプレート ・印字設定 ・結果閲覧 ・クレーム対策完備 など |
どこでもMyFAX |
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初期費用:3,000円(※フリーダイヤル番号の利用は7,000円) 月額費用:2,200~5,000円 FAX送信料金:10円/1枚 |
・受信通知メール ・原稿受信無制限 ・受信FAX自動振り分け ・FAX送信・転送 |
リスト王国 |
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要お問い合わせ | - |