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SFA JOURNAL by ネクストSFA/CRM

プロが教える「読まれる」FAXDMの作り方|白黒でも魅力が伝わるレイアウトの極意

小島 伸介

【監修】株式会社ジオコード 管理部長
小島 伸介

株式会社ジオコード入社後、Web広告・制作・SEOなどの事業責任者を歴任。
上場準備から上場まで対応した経験を生かし、サービス品質の改善を統括する品質管理課を立ち上げ。その後、総務人事・経理財務・情報システム部門を管掌する管理部長に就任。

デジタルマーケティングが飽和状態にある現在のBtoB市場において、FAXDMは一見すると時代遅れの手法に見えるかもしれません。しかし実態として、FAXは今なお多くの企業で業務インフラとして稼働しており、管理部門や決裁者の手元に紙として直接届く数少ないプッシュ型メディアであり続けています。メールのように未開封のまま埋もれることが少なく、Web広告のように無視されにくい点は、他の手法にはない特性です。

一方で、FAXDMを実施している企業の多くが、
「思ったほど反応が出ない」
「クレームが心配で積極的に打てない」
「正しい作り方が分からない」
といった壁に直面します。これらの原因の大半は、FAXDMという手法自体ではなく、作り方を誤っていることにあります。

FAXDMは、Web広告や営業資料とは全く異なる環境で読まれます。白黒1枚、情報量は限定的、そして一瞬で捨てられるか読まれるかが決まる媒体です。この特性を理解せずに、テンプレートを流用したり自己流で作成したりすると、反応が出ないだけでなく、企業イメージを損なうリスクすらあります。

本記事では、faxdmの作り方を軸に、FAXDMを依頼しようと検討している 決裁者・管理部責任者 向けに、
・なぜFAXDMは作り方で成果が決まるのか
・読まれるFAXDMはどのような設計思想で作られているのか
・白黒でも魅力を伝えるために何を優先すべきか
を、意思決定に耐える視点で体系的に整理します。

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なぜFAXDMは「作り方」で成果の大半が決まるのか

比較検討段階で理解すべき前提条件

FAXDMは「送った時点で勝負が決まる」媒体です。メールのように後から開封されることはなく、Web広告のように繰り返し表示されることもありません。複合機から出力された紙を手に取った瞬間、読むか捨てるかの判断が数秒以内に行われます

決裁者や管理部門がFAXを確認する際、彼らは広告を見る意識ではなく、
「業務上必要な書類かどうか」
「自分の判断が必要な情報かどうか」
を無意識に判別しています。この判断を誤らせる作り方のFAXDMは、内容以前に破棄されます。

そのため、FAXDMで最も重要なのは、文章の巧さやデザインの華やかさではありません。判断しやすさです。
・誰向けの情報なのか
・何についての話なのか
・次に何をすればよいのか
が一目で分かる構造になっているかどうかが、成果を左右します。

多くの企業が失敗する理由の一つは、FAXDMをチラシや広告と同じ感覚で作ってしまうことです。派手なキャッチコピーや装飾的なレイアウトは、FAXDMでは逆効果になるケースが少なくありません。FAXという媒体は、派手さよりも整然さが求められます。

さらに、FAXDMは白黒印刷が前提です。色による強調が使えない分、文字サイズ、余白、配置、行間といった要素が成果に直結します。Webページのようにスクロールできないため、情報の優先順位を誤ると、それだけで読まれなくなります。

またBtoBでは、FAXを最初に目にするのが決裁者本人とは限らない点も重要です。管理部門や事務担当者が内容を確認し、必要であれば上長に回覧するケースも多く見られます。このため、FAXDMは「誰が見ても内容を説明できる作り方」でなければなりません。

FAXDMの成果は、配信数やツール選定ではなく、作る段階でほぼ決まる。この前提を理解することが、正しい作り方を考える出発点になります。


FAXDM作り方の全体設計

書き始める前に必ず決める3つの前提

FAXDMの作り方で最も多い失敗は、「とりあえず原稿を書き始めてしまうこと」です。文章やレイアウトを考える前に、必ず整理すべき前提があります。この前提が曖昧なまま作成されたFAXDMは、どれだけ工夫しても成果につながりません。

誰に送るFAXDMなのかを明確にする

FAXDMは不特定多数に送るものではありません。最初に決めるべきなのは、「誰に送るのか」です。
・業種
・企業規模
・担当部署
・役職
を具体的に想定しなければ、文章は必ずぼやけます。

決裁者向けなのか、管理部門向けなのか、現場責任者向けなのかによって、使う言葉や強調すべきポイントは大きく変わります。この設定が曖昧なFAXDMは、「自分に関係がない」と判断され、即座に破棄されます。

何を判断させたいのかを定義する

FAXDMの目的は、その場で契約を取ることではありません。多くの場合、
・資料請求
・問い合わせ
・Webページ閲覧
といった 次の一歩を踏ませること が目的になります。

重要なのは、「読んだ人に何を判断させたいのか」を一つに絞ることです。問い合わせも資料請求も電話も、すべてを同時に求めるFAXDMは、判断負荷が高くなり、結果として何も行動されません。

次に何をしてほしいのかを一つに決める

FAXDMは行動喚起が命です。作り方の段階で、「次に何をしてほしいのか」を明確に決めておかなければ、文章もレイアウトも定まりません。

・チェックを入れて返信してほしい
・電話をかけてほしい
・Webページを見てほしい

このうち 一つだけ を決め、それ以外の行動は切り捨てる判断が必要です。FAXDMは情報提供の場ではなく、行動を引き出すためのツールです。

これら3つの前提が整理されて初めて、FAXDMの具体的な作り方に進むことができます。


読まれるFAXDM原稿の作り方

文章構成の基本ルール

FAXDM原稿は、Web記事や営業資料とは全く異なる構成が求められます。読まれるFAXDMには、共通した文章構造があります。

最初の3行で読むか捨てるかが決まる

FAXDMで最も重要なのは冒頭部分です。受信者は、最初の数行を見て「読む価値があるかどうか」を判断します。この部分に書くべきなのは、送信者の情報ではありません。

重要なのは、
・自分に関係がある内容か
・業務上必要な情報か
が一瞬で分かることです。

そのため、会社名やサービス名から始める作り方はおすすめできません。最初に置くべきなのは、「誰向けの、どんな話なのか」が分かる一文です。

ベネフィット中心で文章を組み立てる

FAXDM原稿では、機能説明や自社の強みを並べるよりも、相手にとってのメリットを中心に構成する必要があります。決裁者が知りたいのは、「この話を聞くことで自社がどうなるのか」です。

文章は、
・課題の提示
・解決策の方向性
・検討する価値
という流れで組み立てると、判断しやすくなります。

CTAは必ず一つに絞る

FAXDM原稿でありがちな失敗が、行動喚起を複数入れてしまうことです。FAXDMでは、CTAは一つだけに絞るのが基本です。

行動が一つに定まっていない原稿は、受信者を迷わせ、結果として何も行動されません。作り方の段階で、必ず「このFAXDMで取る行動は何か」を明確にしてください。

白黒でも魅力が伝わるFAXDMレイアウトの作り方

一瞬で判断させる視認性設計の考え方

FAXDMは白黒印刷が前提であり、カラーや写真に頼った訴求は基本的に通用しません。だからこそ、レイアウト設計は装飾ではなく、判断を早めるための構造設計として考える必要があります。読まれるFAXDMは、見た目が派手なのではなく、情報の配置が論理的で、視線の流れが自然に設計されています。

まず意識すべきなのは、情報量を削る勇気です。FAXDMでは、すべてを説明しようとした瞬間に失敗が確定します。白黒FAXでは文字量が増えるほど可読性が急激に低下し、読む側に「面倒」という印象を与えます。判断に必要な情報だけを残すことが、最も重要なレイアウト戦略です。

文字サイズについては、本文であっても小さ過ぎるフォントは避ける必要があります。受信環境によっては細い文字や小さな文字が潰れ、内容以前に読めなくなります。FAXDMでは、

  • 見出しは大きく
  • 本文は行間を広めに
  • 強調は太字で統一

といった基本を徹底することで、白黒でも十分な情報強度を確保できます。

余白の使い方も成果を左右します。余白は無駄なスペースではなく、情報を整理し、視線の流れを作るための重要な要素です。余白のないFAXDMは圧迫感を与え、内容以前に拒否されやすくなります。余白があること自体がプロフェッショナルな印象につながる点は、決裁者向け施策では特に重要です。

また、黒ベタの多用は避けるべきです。黒ベタはトナー消費が多く、受信側のコストを無視した印象を与えます。BtoBでは、このような配慮不足が「迷惑な営業」という評価につながりやすくなります。強調は枠線や文字サイズの差で行い、相手の業務環境への配慮を前提に設計することが求められます。


FAXDM作り方でよくある失敗例

成果が出ない原因を事前に潰す

FAXDMが失敗する原因の多くは、作り方の段階ですでに埋め込まれています。ここでは、決裁者・管理部責任者の視点で、特に避けるべき代表的な失敗パターンを整理します。

最も多い失敗は 情報過多 です。サービス説明、実績、会社紹介、問い合わせ先などを一枚に詰め込むと、判断に必要な情報が埋もれます。FAXDMは資料ではなく、検討のきっかけを作る媒体です。情報を削る判断ができない作り方は、反応率を著しく下げます。

次に多いのが 自社目線の原稿 です。自社の強みや想いを強調し過ぎると、受信者の課題や立場が置き去りになります。FAXDMは、送り手の主張を伝える場ではなく、受信者が「自分に関係がある」と判断するためのツールです。

また CTAが曖昧 な作り方も失敗につながります。問い合わせ、資料請求、電話など複数の行動を同時に提示すると、判断負荷が高まり、結果として何も行動されません。FAXDMでは、次の行動は必ず一つに絞る必要があります。

さらに クレームリスクを考慮していない設計 も問題です。配信停止方法が分かりにくい、送信者情報が不足している、トナー配慮がないといった作り方は、短期的な反応以前に企業イメージを損なうリスクがあります。


【決裁者向け】FAXDM作成時のリスクと承認チェックポイント

決裁者や管理部責任者がFAXDMを承認する際には、「反応が出そうか」だけでなく、リスクが管理されているかを必ず確認する必要があります。FAXDMは、適切に作らなければクレームや信用低下につながる可能性がある施策です。

まず確認すべきなのは オプトアウト(配信停止)表記 です。今後の案内を停止できる方法が明確に記載されているかどうかは、最低限の条件です。これが不十分なFAXDMは、内容以前に承認すべきではありません。

次に、送信者情報の明確さです。会社名、住所、連絡先、担当部署が一目で分かる位置に記載されているかどうかは、法令対応だけでなく、企業姿勢を示す要素でもあります。

さらに、トナーや用紙への配慮も重要です。黒ベタを多用したFAXDMは、受信側のコストを無視した印象を与えます。BtoBでは、このような配慮不足が「迷惑な営業」という評価につながりやすくなります。

FAXDMの作り方は、単なるマーケティング手法ではなく、企業の姿勢がそのまま表れる行為です。承認者としては、成果と同時にリスクが管理されているかを必ず確認する必要があります。


FAXDMはどこまで自社で作るべきか

外注・プロ活用の判断基準

FAXDMは自社で作成することも可能ですが、すべてを内製することが最適とは限りません。決裁者の立場では、「どこまで自社で作り、どこからプロに任せるべきか」を判断する必要があります。

自社作成が適しているのは、

  • ターゲットと訴求軸が明確
  • 反応率の変化を数値で説明できる
  • 改善の仮説検証が回っている

といった状態です。この場合、FAXDMはすでに仕組みとして機能しています。

一方で、

  • 反応が頭打ちになっている
  • 文面改善が感覚的
  • 社内承認ロジックが弱い

といった場合、自社作成には限界があります。この段階でプロの知見を取り入れないと、改善は一時的なものに終わりがちです。

FAXDMは、作り方を誤ると「コストをかけて嫌われる施策」になりかねません。外注やプロ活用は、単なる手抜きではなく、失敗確率を下げるための戦略的な選択肢として捉えるべきです。


まとめ

FAXDMの成果は、送信数やツールではなく「作り方」でほぼ決まります。読まれるFAXDMは、誰に向けた情報か、何を判断させたいのか、次に何をしてほしいのかが一目で分かる構造になっています。白黒1枚という制約があるからこそ、文章構成、レイアウト、余白の使い方が重要になります。決裁者や管理部責任者は、反応率だけでなく、リスク管理や社内説明のしやすさまで含めて作り方を評価する必要があります。FAXDMは作って終わりの施策ではなく、改善を前提とした営業資産です。正しい作り方を理解することで、FAXDMは今なお有効なBtoBマーケティング手法として機能し続けます。

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