Webリスクモニタリングとは？

SNSの普及によって、ネット炎上や風評被害、従業員による不適切な投稿など、企業活動に影響するさまざまなリスクへの対応が必要になりました。こうしたWeb上のリスクを監視し、早期発見を図る取り組みをWebリスクモニタリングと言います。

企業の社会的信用やブランドイメージの低下を防ぐ上で、Webリスクモニタリングの実施は欠かせません。本記事では、Webリスクモニタリングの意味や実施するメリット、主な実施方法について解説します。

また、おすすめの風評被害サービスの比較は、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

https://next-sfa.jp/journal/harmful-rumor/harmful-rumor-countermeasure-service-compariso

Webリスクモニタリングとは？

Webリスクモニタリングとは、SNSやブログ、掲示板などのWeb媒体を継続的にモニタリングし、自社に関する投稿を監視するWebモニタリングの一種です。その中でも、企業活動に影響を及ぼす可能性のあるWeb上のリスク要因を洗い出し、早期発見する取り組みをWebリスクモニタリングと言います。

Webリスクモニタリングの必要性が高まっている要因の一つは、X（旧Twitter）をはじめとしたSNSの普及です。SNSには誰でも気軽に情報を発信できるという利点がある一方で、従業員による意図せぬ情報漏えいや、悪意のあるユーザーによる風評被害といった負の側面も存在しています。そうした炎上リスクのある投稿を早期発見できなければ、企業のイメージ低下は避けられません。

総務省の令和5年版情報通信白書によると、日本国内におけるSNSの利用者数は増加傾向にあり、2027年には1億1,300万人に達すると予測されています（※）。今後ますます需要が高まっていくWebリスクモニタリングについて、その必要性やメリットを正しく理解しましょう。

※参考：総務省.「令和5年版情報通信白書」

Webリスクモニタリングでできること

Webリスクモニタリングによって、以下のような悩みや課題を解決することが可能です。

• 従業員による不適切な投稿がないか監視したい
• 情報漏えいにつながる投稿を検知し、情報拡散を防ぎたい
• お客様からの苦情やクレームと思われる投稿をすみやかに発見したい
• 有名人やインフルエンサーが自社にとってネガティブな発言をしていないか確認したい
• 自社の商品がフリマサイトなどで不正に流通していないか確認したい
• 自社の従業員に対する誹謗中傷が行われていないか確認したい

Webリスクモニタリングを実施する2つのメリット

Webリスクモニタリングを実施するメリットは2つあります。

• ネット炎上の火種となる投稿を検知できる
• 従業員による不適切な投稿を早期発見できる

ネット炎上や風評被害、従業員による不適切な投稿など、Web上のネガティブな情報をすばやく検知し、企業のブランドイメージを守るのがWebリスクモニタリングの役割です。

ネット炎上の火種となる投稿を検知できる

1つ目のメリットは、ネット炎上を未然に防止できるという点です。

ネット炎上とは、『ウェブ上の特定の対象に対して批判が殺到し、収まりがつかなさそうな状態』または『特定の話題に関する議論の盛り上がり方が尋常ではなく、多くのブログや掲示板などでバッシングが行われる』状態を指します（※）。

※出典：総務省.「令和元年版情報通信白書」

ネット炎上の発生件数は、SNSやスマートフォンの普及に伴い増加しており、大企業や有名企業がネット炎上の標的になるケースも珍しくありません。ネット炎上の発見が遅れ、企業に関するネガティブな情報が広く拡散されると、企業のイメージ低下を招くだけでなく、問い合わせやクレームへの膨大な対応コストが発生します。

しかし、ネット炎上にはきっかけとなる投稿が拡散され、収まりがつかなくなるまでのタイムラグがあることが一般的です。ネット炎上の火種となる投稿をすばやく発見し対処できれば、早期沈静化を図れます。自社の社会的な信用やブランドイメージを守るためにも、Webリスクモニタリングを実施しましょう。

従業員による不適切な投稿を早期発見できる

2つ目のメリットは、従業員による不適切な投稿を早期発見できるという点です。

広報活動やマーケティングの一環として、公式SNSを運用している企業も多いでしょう。またSNSが普及した今、プライベートなSNSアカウントを保有する従業員も大勢います。

企業にとってSNSが身近な存在になった結果、従業員による不用意な発言や誹謗中傷など、不適切な投稿が原因で批判・バッシングを受けるリスクも高まりました。また従業員の誤った投稿（誤爆投稿）などにより、機密情報が意図しない形で漏えいする事例も増えています。

Webリスクモニタリングを実施すれば、こうした不適切な投稿が行われていないか監視し、不特定多数のユーザーに情報が拡散される前に対処できます。企業のイメージ低下を防ぐため、Web上のリスクを早期発見できる体制を整えましょう。

Webリスクモニタリングを実施する2つの方法

Webリスクモニタリングを実施する方法は3つあります。

• SNSやブログ、掲示板の投稿を目視で検索する
• 風評被害対策サービスを利用する

Web上のリスクを早期発見するには、SNSやブログ、掲示板などの投稿を日次で監視するのが望ましいとされています。目視でのチェックには時間や労力が掛かるため、風評被害対策サービスの利用も検討しましょう。風評被害対策サービスなら、ネット炎上や風評被害の監視だけでなく、発見後の早期沈静化も可能です。

SNSやブログ、掲示板の投稿を目視で検索する

1つ目は、検索エンジンなどを活用して、SNSやブログ、掲示板の投稿を目視でチェックする方法です。あらかじめ自社の事業活動に関連したキーワードを洗い出し、自社に関するネガティブな情報が拡散されていないか、緊急性の高い投稿が行われていないか、などを検索します。

手軽でコストが掛からない方法ですが、深夜や休日など従業員がいない時間帯の投稿はモニタリングできません。そのため初動対応が遅れやすく、対応が後手に回りやすいという欠点があります。

風評被害対策サービスを利用する

2つ目は、風評被害対策サービスを利用する方法です。風評被害対策サービスとは、ネット炎上や風評被害の早期発見から、その後の初動対応までワンストップで代行するものを指します。

風評被害対策サービスの特徴は、SNSやブログ、掲示板の投稿を24時間365日モニタリングできるという点です。炎上リスクの高い投稿を発見した場合は、即座にアラートを通知し、初動対応をサポートします。また平常時のリスク対策についても、豊富なノウハウに基づいてコンサルティングを行うことが可能です。

Webリスクモニタリングを効率的に実施したい方は、風評被害対策サービスの導入を検討しましょう。

Webリスクモニタリングを実施し、企業のイメージを守ろう

誰でも気軽に投稿できるSNSの登場によって、企業はWeb上のリスクを検知し、即座に対処する体制作りを求められるようになりました。企業活動に影響を与えるような情報がSNSなどで拡散されると、ネット炎上や風評被害を引き起こし、企業のイメージを毀損する恐れがあるからです。

Webリスクモニタリングは、SNSやブログ、掲示板などの情報を継続的に監視し、リスク要因を早期発見する取り組みです。Webリスクモニタリングを効率的に実施したい場合は、風評被害対策サービスを利用しましょう。

風評被害対策サービスなら、深夜や休日も含めて、企業に関わる投稿を24時間365日モニタリングできます。またネット炎上や風評被害への初期対応もワンストップで依頼することが可能です。

また、おすすめの風評被害サービスの比較は、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

https://next-sfa.jp/journal/harmful-rumor/harmful-rumor-countermeasure-service-compariso