企業向け健康管理システムの選び方ガイド!押さえておきたい10のポイント
【監修】株式会社ジオコード 管理部長
小島 伸介
株式会社ジオコード入社後、Web広告・制作・SEOなどの事業責任者を歴任。
上場準備から上場まで対応した経験を生かし、サービス品質の改善を統括する品質管理課を立ち上げ。その後、総務人事・経理財務・情報システム部門を管掌する管理部長に就任。
昨今、日々の企業活動を支える従業員の一人ひとりに合った健康管理の需要が高まってきています。企業向けの健康管理サービスにはさまざまなものがありますが、その中でも、従業員の健康診断データを一元管理できる「健康管理システム」をご存じですか。自社の導入目的に合うサービスを選定するには、サービス内容の比較・検討を慎重に行う必要があります。
本記事では、自社に合った健康管理システムの導入を検討している方に向けて、企業向け健康管理システムの内容や、選定の際に気を付けたいポイントを10点紹介します。本記事を読んで、自社に合った健康管理システムの導入につなげましょう。
【比較】おすすめの健康管理システム一覧
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サービス名 | 特長 | 費用 | 主な機能 |
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wellaboSWP |
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要お問い合わせ |
・健診結果のデータ化 ・健康診断管理 ・長時間労働者管理 ・ストレスチェックへの対応 ・休復職者管理 ・従業員の面談管理 ・従業員向け・健診結果の閲覧機能 など |
HealthCore |
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要お問い合わせ |
・健康診断業務 ・ストレスチェック業務 ・エンゲージメントサーベイ ・健康経営度サーベイ ・長時間労働者管理 ・多重リスク管理 など |
Carely |
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要お問い合わせ |
・健康データの一元管理 ・常に最新の個人カルテに更新 ・健康管理システム唯一のセキュリティ認証 ・健康データを専門家が分析し課題を発見 ・専門職による健康経営を支援 |
Growbase |
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要お問い合わせ |
・検診データ一元化 ・各種帳票出力 ・ストレスチェック ・長時間労働管理 ・個別・一括メール配信 ・面談記録 ・受信勧奨 ・部下状況把握 ・特殊健康診断の業務歴調査と管理 ・特殊健康労基報告書/個人表の作成 |
FiNC for BUSINESS |
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要お問い合わせ |
・健診データ一元化 ・従業員カルテ ・サーベイ ・健康アプリ ・体組成計 ・eラーニング |
mediment |
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要お問い合わせ(スタンダードプラン/ライトプラン/ストレスチェックプラン) |
・健康診断業務 ・ストレスチェック業務など |
WELSA |
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要お問い合わせ |
・健康診断管理 ・ストレスチェック管理 ・組織と従業員の健康リスク課題を分析・予測 ・改善プログラム等の健康増進施策提案など |
HM-neo |
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要お問い合わせ |
・従業員情報管理 ・未受診者管理 ・健診結果判定 ・二次検査対象者抽出 ・ストレスチェック ・面談記録 ・アンケート回答など |
ヘルス×ライフ |
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要お問い合わせ |
・ストレスチェック ・分析 ・検診結果の管理 ・診断結果判定など |
HealthCare iris |
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要お問い合わせ |
・人事システム・健診施設からのデータ取込・管理 ・企業内統一判定基準 ・職種・業務に応じた画面レイアウト ・対象者抽出・健診機関へ名簿提出・データの出力 ・標準帳票・帳票作成ツール ・従業員向け機能など |
HealthCore |
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要お問い合わせ |
・健診結果データの保管 ・健診の事後措置を効率化 ・健康データの一元管理 ・ストレスチェック・エンゲージメントサーベイの実施 ・産業保健スタッフとの情報共有など |
HoPEヘルスケア |
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・初期費用(税別):〜42万円 ・HoPEヘルスケア月額費用(税別):〜 280円(社員1人当たり) ・ストレスチェックHoPEサーベイ費用(税別):〜 1,160円 /年1回 |
・健診データ管理機能 ・面談記録・産業医向け機能 ・各種出力など |
この記事の目次はこちら
企業向け健康管理システムとは?
企業向け健康管理システムとは、従業員の健康診断の結果などを一元管理できるシステムです。
企業は、法令に基づいて、自社の従業員に定期的な健康診断を提供する義務があります。また、健康診断の結果は企業の担当者が管理し、従業員の健康状態の把握や向上に役立てる必要があります。
そこで、企業向けの健康管理システムを導入すると、企業の担当者が従業員の健康に関するさまざまなデータを総合的に扱うことが可能です。その結果、従業員の疾病の予防や早期発見、健康な生活へのアドバイスなど多面的な貢献が期待できるでしょう。
企業向け健康管理システムを選ぶ際の10のポイント
企業向けの健康管理システムを選ぶ際、どのようなポイントに気をつけてシステムを選定すれば良いのでしょうか。ここでは、自社に合ったシステムを選定するために意識したい10のポイントを紹介します。
1. 健康診断結果の管理のしやすさ
健康診断結果の管理のしやすさは、企業向け健康管理システムを選ぶ際に注目したいポイントの一つです。
一般的に、企業の担当者は、従業員の健康診断の結果を手作業で管理しています。この健康診断の結果は、病院などの施設によってさまざまなフォーマットで送付されてくるので、事務作業が煩雑になりやすく、担当者の業務負担が大きくなりがちです。
しかし、企業向けの健康管理システムを導入すると、膨大な情報をデータ化してフォーマットを統一し、システム上で一元管理できます。そのため、健康診断結果が管理しやすくなると、担当者の業務効率化を実現できるでしょう。
さまざまな企業向け健康管理システムの中で、健康診断結果の管理のしやすさを見極めるには、データ入力の方法に注目して選定するのがおすすめです。例えば、CSVでの一括取り込みや入力代行サービスの有無など、データ化の選択肢が豊富なシステムが望ましいです。
また、企業の担当者は、健康診断未受診者へのリマインダー送付や、二次健診の勧奨メッセージの送付やその管理など、フォローアップ機能の充実度も合わせて確認しておくと管理のしやすさを実感しやすいでしょう。
2. メンタルヘルスケア機能を備えているか
メンタルヘルスケア機能を備えているかどうかも、企業向け健康管理システムを選ぶ際に注目したいポイントの一つです。
健康管理システムは、データの収集や管理だけではなく、従業員の心身の健康維持をサポートする機能も持ち合わせています。そのため、健康管理システムを導入すると、近年重要性が叫ばれているメンタルヘルスの予防から保健指導まで、包括的なケアを可能にしてくれるでしょう。メンタルヘルスに直結する機能の例には、ストレスチェックや、ストレス管理を目的としたコンテンツの提供などがあります。
また、企業向け健康管理システムを活用すると、企業と産業医の保健担当者の連携が取りやすいことも大きなメリットです。企業の担当者が必要に応じて産業医との面談を設定したり、健康プログラムの提供を行ったりできるなど、組織全体のメンタルヘルスを効率的に管理しやすくなります。
その結果、企業の健康経営を推進し、生産性の向上や従業員の離職防止にも貢献できる可能性が高まるので、自社に合ったメンタルヘルス機能を備えたシステムの選定を心がけると良いでしょう。
3. ワークライフバランス支援が充実しているか
企業向け健康管理システムの選定を行う際は、ワークライフバランス支援が充実しているかどうかも視野に入れましょう。
ワークライフバランスとは、従業員の私生活と仕事のバランスが取れた状態のことです。従業員一人ひとりのニーズに合わせた生き方・働き方が選べるように、国や地方公共団体、企業などが一体になって取り組んでいます。健康管理システムの導入によって実現できる具体的なワークライフバランス支援の例は、従業員の勤怠データや健康診断データと連携し、適切な働き方への提案や取り組みを行うなどです。
このように、多様化する従業員の働き方と私生活のバランスを保つためにも、ワークライフバランス支援が充実した健康管理システムの選定を行いましょう。
4. 従業員の健康状態を可視化できるか
従業員の健康状態をうまく可視化できるかどうかも、企業向け健康管理システムの選定の際に確認したいポイントの一つです。
健康管理システムを導入すると、従業員の過去の健康診断結果や、日々の体調、ストレスレベルなど、健康に関するデータを表やグラフなどで可視化してくれます。そのため、担当者が健康状態を把握しやすく、一人ひとりに合わせた対応や提案を行いやすくなります。また、従業員が自分の健康状態にアクセスする際も、データを可視化できると、自身の健康状態への理解を深めやすいでしょう。
システム上の可視化の方法にはさまざまなフォーマットがあるので、健康管理システムを選定する際は、担当者や従業員が理解しやすい方法を選定するのがおすすめです。
5. 操作性が良いか
システムの操作性が良いかどうかも、企業向け健康管理システムを選定する際に確認したいポイントの一つです。
健康管理システムの導入効果を高めるためにも、従業員の誰もが直感的に操作できるシステムを選ぶことは大切です。また、操作性が良いと、健康管理システムの利用率向上を図りやすくなるメリットもあります。
操作性が良いシステムの具体例には、プルダウン選択による簡単な回答方式や、画面遷移を抑えた入力画面の設計などが挙げられます。また、勤務で使用するパソコンや個人のスマートフォンからアクセスできるなど、従業員が時間や場所を問わずに利用できることも大切です。他にも、必要項目のカスタマイズが容易だったり、誰でも使いやすいシンプルな構成だったりなども意識したいポイントです。
優れた操作性を持つ健康管理システムを導入すると、従業員の利用率の向上が期待できるでしょう。
6. 産業医とのオンライン面談機能があるか
産業医との面談システムがある企業向け健康管理システムかどうかも、選定の際に確認しておきたいポイントの一つです。
近年、テレワークを選択する従業員が増えたことや、メンタルヘルスの重要性が高まっていることを背景に、より効果的な従業員の健康相談の実施方法を模索する必要が出てきました。
企業向け健康管理システムを活用すると、従業員一人ひとりがシステムを介して面談を予約できたり、日程調整やオンライン面談、報告書の作成までを完結できたりするようになります。そのため、産業医との面談をオンライン上で完結でき、従業員一人ひとりが健康管理に取り組みやすい環境を提供してくれるでしょう。
このように、システム選定の際は、充実したオンライン面談機能があるかどうかも確認しておきましょう。
7. サポート体制が充実しているか
ベンダーのサポート体制が充実しているかどうかも、健康管理システムの選定の際に確認しておきたい項目の一つです。
健康管理システムの導入後、企業が円滑な運用を行うには、ベンダーのサポート体制が不可欠です。そのため、導入時のフォローから運用後のトラブル対応まで、ベンダーから一貫したサポートが受けられるか確認しておきましょう。特に、システム導入初期は、さまざまな課題が発生する可能性があります。サポートを提供している時間帯や形態など、安定したサポート基盤を持ったベンダーかどうかも判断しておくと安心です。
ベンダーのサポート体制の充実は、健康管理システムの長期的な運用に欠かせません。不明な点があれば問い合わせを行い、理想のサポート体制を提供しているシステムを選定しましょう。
8. 十分なセキュリティ対策がされているか
企業向け健康管理システムを選定する際は、十分なセキュリティ対策を行っているかどうかも確認しておきましょう。
健康管理システム上で扱う情報には、従業員の健康情報や個人情報などが含まれています。これらの情報は機密性が高いので、取り扱いには厳重なセキュリティ対策が必要です。そのため、企業が健康管理システムを選定する際は、適切なセキュリティ対策を提供しているベンダーを選ぶようにしましょう。
具体的なキュリティ対策の例には、データの暗号化やアクセス制限機能、バックアップ体制などがあります。特定の担当者だけが情報にアクセスできる、権限管理機能を持つシステムを選ぶのも良いでしょう。他にも、プライバシーマークの取得など、ベンダーの信頼性の指標をチェックするのも良い方法です。
情報漏えいなどの甚大なトラブルを防ぐためにも、万全のセキュリティ対策を備えたベンダーを選定するようにしましょう。
9. クラウド上で利用できるか
クラウド上で利用できるかどうかも、健康管理システムの選定の際に確認しておきたいポイントの一つです。
健康管理システムには、大きく分けてクラウド型とオンプレミス型の2種類があります。クラウド型健康管理システムは、ベンダーが提供するオンラインサーバーにアクセスしてサービスを利用します。そのため、インターネット環境がある企業なら、迅速な導入が可能です。
クラウド型の健康管理システムを導入すると、データの一元化や自動化に伴い、担当者が手動で入力する事務作業をなくして業務効率化を図ることができます。また、システムの管理はベンダーが行うなど、企業の担当者の業務負担を大幅に減らすメリットがあります。
クラウド型のサービスを提供しているベンダーは多数存在するので、サービスの比較や検討、料金などを視野に入れて検討するのがおすすめです。
10.豊富な導入実績があるか
企業向け健康管理システムを選定する際は、健康管理システムの導入実績があるかどうかにも注目しましょう。
導入実績は、ベンダーの信頼性を測る重要な指標です。そのため、多くの企業との実績を持つシステムを選べば、より安全な導入を実現できる可能性が高いでしょう。導入実績と併せて、人事スタッフや産業医など、実際にシステムを利用した人の評価を参考にするのも良い方法です。
他社の導入実績や成功事例を参考にすると、より具体的な健康管理システムの運用イメージを描きやすくなります。その結果、自社に適したシステムを選択し、効果的な活用が実現ができる可能性が高くなるでしょう。
まとめ
企業向け健康管理システムは、従業員の健康診断のデータや個人情報などを一元化して管理できるシステムです。このシステムを効果的に活用すると、従業員の健康管理を促進したり、企業の担当者の業務負担を軽減したりする効果が期待できます。
健康管理システムの選定を行う際は、本記事で紹介した10つのポイントを意識したサービスの比較検討を行うことが大切です。自社の課題を解決しつつ、より効果的な健康管理の運営体制を目指せるサービスを選定するには、こちらの比較記事も参考にしましょう。良さそうなサービスがあればまとめて問い合わせを行い、資料請求や無料体験サービスなどを活用して、サービスの選定を行いましょう。
【比較】おすすめの健康管理システム一覧
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サービス名 | 特長 | 費用 | 主な機能 |
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wellaboSWP |
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要お問い合わせ |
・健診結果のデータ化 ・健康診断管理 ・長時間労働者管理 ・ストレスチェックへの対応 ・休復職者管理 ・従業員の面談管理 ・従業員向け・健診結果の閲覧機能 など |
HealthCore |
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要お問い合わせ |
・健康診断業務 ・ストレスチェック業務 ・エンゲージメントサーベイ ・健康経営度サーベイ ・長時間労働者管理 ・多重リスク管理 など |
Carely |
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要お問い合わせ |
・健康データの一元管理 ・常に最新の個人カルテに更新 ・健康管理システム唯一のセキュリティ認証 ・健康データを専門家が分析し課題を発見 ・専門職による健康経営を支援 |
Growbase |
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要お問い合わせ |
・検診データ一元化 ・各種帳票出力 ・ストレスチェック ・長時間労働管理 ・個別・一括メール配信 ・面談記録 ・受信勧奨 ・部下状況把握 ・特殊健康診断の業務歴調査と管理 ・特殊健康労基報告書/個人表の作成 |
FiNC for BUSINESS |
|
要お問い合わせ |
・健診データ一元化 ・従業員カルテ ・サーベイ ・健康アプリ ・体組成計 ・eラーニング |
mediment |
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要お問い合わせ(スタンダードプラン/ライトプラン/ストレスチェックプラン) |
・健康診断業務 ・ストレスチェック業務など |
WELSA |
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要お問い合わせ |
・健康診断管理 ・ストレスチェック管理 ・組織と従業員の健康リスク課題を分析・予測 ・改善プログラム等の健康増進施策提案など |
HM-neo |
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要お問い合わせ |
・従業員情報管理 ・未受診者管理 ・健診結果判定 ・二次検査対象者抽出 ・ストレスチェック ・面談記録 ・アンケート回答など |
ヘルス×ライフ |
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要お問い合わせ |
・ストレスチェック ・分析 ・検診結果の管理 ・診断結果判定など |
HealthCare iris |
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要お問い合わせ |
・人事システム・健診施設からのデータ取込・管理 ・企業内統一判定基準 ・職種・業務に応じた画面レイアウト ・対象者抽出・健診機関へ名簿提出・データの出力 ・標準帳票・帳票作成ツール ・従業員向け機能など |
HealthCore |
|
要お問い合わせ |
・健診結果データの保管 ・健診の事後措置を効率化 ・健康データの一元管理 ・ストレスチェック・エンゲージメントサーベイの実施 ・産業保健スタッフとの情報共有など |
HoPEヘルスケア |
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・初期費用(税別):〜42万円 ・HoPEヘルスケア月額費用(税別):〜 280円(社員1人当たり) ・ストレスチェックHoPEサーベイ費用(税別):〜 1,160円 /年1回 |
・健診データ管理機能 ・面談記録・産業医向け機能 ・各種出力など |