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【2024年版】社内コミュニケーションツール比較11選! 導入するメリットや比較ポイントについて解説

【2024年版】社内コミュニケーションツール比較11選! 導入するメリットや比較ポイントについて解説

【監修】株式会社ジオコード マーケティング責任者
渡辺 友馬

生産性の向上や離職率低下を目的として、社内コミュニケーションツールの導入を検討している企業が増えています。社内コミュニケーションの活性化は、働きやすい環境づくりを行うにあたって有効です。

本記事では導入する際の比較ポイント付きで、最新の社内コミュニケーションツール11選を紹介します。社内コミュニケーションツールの基礎知識から、社内コミュニケーションの重要性、ツールを導入するメリット・デメリットまで解説するので参考にした上で、自社に合ったツールの導入を検討してください。

社内コミュニケーションとは?

社内コミュニケーションとは、オフィス内で行われる会話や情報交換全般を指します。会議やミーティングの他、業務上のメールのやり取りや報告、休憩時間中の雑談も社内コミュニケーションの一部です。

形式や人数、内容にかかわらず社内で他者と交流すること全般が、社内コミュニケーションだといえるでしょう。

ここからは、社内コミュニケーションが重要な理由と課題、重要性を解説します。

社内コミュニケーションが重要な理由

社内コミュニケーションが重視される理由の一つは、生産性を向上させ、働きやすい環境を作ることで、従業員が長く働き続けやすくなることです。コミュニケーションがうまく取れないと、従業員同士の連携が不足して生産性が下がり、結果として離職率が高くなるリスクがあります。そのため、良好な社内コミュニケーションが欠かせません。

また、コミュニケーション不足により情報共有が不十分だと、コンプライアンス違反や顧客に迷惑をかけることにもつながり、企業に大きな損失をもたらす可能性があります。これを避けるため、多くの企業が社内コミュニケーションを重要視しており、経営課題として取り組む企業もあるほど、組織運営において重要な要素となっています。

社内コミュニケーションの課題

社内コミュニケーションが不足すると、従業員間での確認不足や認識のズレを引き起こし、大きなミスや損失が発生するリスクも考えられます。

リスクを避けるためにも、活発な社内コミュニケーションは重要です。従業員同士でお互いの進捗状況を確認しやすくなるため、サポートしやすい体制の構築や生産性の向上が可能となります。

ただし従業員によっては、コミュニケーションに消極的な場合もあるため、手段の改善が求められる場合もあります。改善策の一つとして、コミュニケーションツールの導入を検討してみると良いでしょう。ツールでのコミュニケーションは直接会話するよりもハードルが下がるため、活発な社内コミュニケーションが期待できる場合もあります。

近年はチャットやプロジェクト管理ツールの他にもビジネスでの使用に特化したコミュニケーションツールが多数登場しているので、自社に合ったものを検討してみてください。

社内コミュニケーションツールとは?

社内コミュニケーションツールには、従業員間でのやり取りをスムーズにし、業務の効率化や生産性の向上を図る役割があります。

昨今は、SNSやEメール、チャットなどさまざまなコミュニケーションツールがあるため、トラブル回避や使いやすさを重視するという点でも使用するツールは社内で統一しましょう。

またプライベート用と業務内容用に分けてツールを活用することが伝達ミスや情報漏洩の予防にもつながります。ファイル添付や過去のメッセージ確認が容易で、情報共有がしやすくなるという点でもコミュニケーションツールの導入がおすすめです。

社内の交流機会を提供し、報連相(ホウレンソウ)や意思伝達、資料共有、オンライン会議を行う際にも社内コミュニケーションツールは活躍します。

社内コミュニケーションツールおすすめ一覧

ここからは、社内コミュニケーションツールを提供している企業11社をご紹介します。それぞれの概要や主な特徴、機能も解説するので、参考にしてください。

Take Action

株式会社Take Actionが提供する「THANKS GIFT」は、仕事に貢献した従業員に対して、目に見える形で「感謝」「賞賛」を送れるツールです。従業員のエンゲージメントを上げ、ポジティブなコミュニケーションを増やすことで、理念浸透・離職防止の実現を目指します。

特徴・機能

  • 「ありがとう」の気持ちをサンクスカードとして見える化
  • 掲示板や社内報への投稿で社内での交流を活性化
  • 対面して会話しているようなチャット機能
  • 英語/中国語/ベトナム語/インドネシア語/ミャンマー語に対応した翻訳機能(アプリ版のみ)
  • 外部の人から受けた「ありがとう」「応援」を社内通貨として福利厚生に運用可能
  • 相談や添削ができるAIアシスタント機能
  • 各種チャットツールとの連携
  • すべての通信をSSL/TLSによって暗号化

料金プラン

  • 無料トライアルの有無:あり
  • 費用:要問い合わせ
運営会社株式会社Take Action 
URLhttps://thanks-gift.net/

Talknote

フィードによってリアルタイムな情報共有ができる「Talknote」は、従業員や組織全体の実力を最大限に発揮するための環境づくりに役立つツールです。ナレッジやデータの共有を最適化することで、社内コミュニケーションの活性化を実現します。

特徴・機能

  • メンバーごとに情報共有ができるノート機能
  • 内容/期限/担当者を入力してタスク管理ができる機能
  • 社内情報を時系列で確認できるタイムライン
  • メールとの連携
  • 個別/グループでの会話ができるチャット機能
  • チャット内でのボイスメッセージ機能
  • カジュアルなコミュニケーションができるスタンプ
  • 既読/未読が付き、情報共有の可否を見える化
  • コミュニケーションデータを分析し、組織の状態をスコア化
  • 伴走型のサポート体制

料金プラン

  • 無料トライアルの有無:あり
  • 費用:要問い合わせ
運営会社Talknote株式会社
URLhttps://talknote.com/

スタメン

「TUNAG」は、株式会社スタメンが提供する組織強化に欠かせない機能を管理できるツールです。飲食業や小売業、介護や運送業における本部と店舗・従業員との情報共有や会話をサポートします。社用パソコンが不要で、全てスマートフォン上で利用可能です。

特徴・機能

  • スマートフォン一つで管理可能
  • 必要な人に必要な情報が届く社内掲示板
  • テキスト/画像/動画/ファイルなどが送信できるチャット機能
  • TUNAGを利用する従業員に対して無料クーポンを配布
  • 社長から社内へメッセージを発信、企業理念の浸透を目指せる
  • 業務ノウハウや事例を共有できるよう、日報をWeb化
  • 社員プロフィールや組織図で社内の交流を支援
  • 本部と店舗、または店舗同士での情報・コミュニケーションを一元化
  • 新人教育や業務マニュアルをDX化

料金プラン

  • 無料トライアルの有無:あり
  • 費用:要問い合わせ
運営会社株式会社スタメン
URLhttps://biz.tunag.jp/

キングソフト

操作がシンプルでさまざまな従業員が利用しやすい「WowTalk(ワウトーク)」は、キングソフト株式会社が提供しているビジネスチャットツールです。クローズドのセキュリティを確保した環境で、企業ごとのコミュニケーションにおける課題を解決へと導きます。

特徴・機能

  • シンプルな操作が特徴的なチャット機能
  • 英語/中国語/韓国語を始めとする22カ国の言語に対応
  • 無料の通話/ビデオ通話/海外通話
  • 2,000文字まで対応可能な社内掲示板
  • 欲しい情報を探し出せる検索機能
  • 災害時や緊急時における従業員の安否確認機能
  • 感謝の気持ちを伝え、従業員の心理的安全性を高める電子レター
  • チャットボット「AI WowTalkアシスタント」を搭載
  • ChatGPT「AI Officeアシスタント」を搭載(有料オプション)
  • 各種外部サービスとの連携
  • コミュニケーションの範囲を調整できるパーティション機能
  • 特定のNGワードを検出できる特定ワード検知機能

料金プラン

  • 無料トライアルの有無:あり
  • 費用:要問い合わせ
運営会社キングソフト株式会社 
URLhttps://www.wowtalk.jp/

kubell

「Chatwork」は専門的なスキルやITリテラシーがない場合でも、比較的安全かつ簡単に利用できるビジネスチャットツールです。主に中小企業向けの連絡ツールとして、コミュニケーションの活性化やタスク管理などをサポートします。「フリー」「ビジネス」「エンタープライズ」の3つのプランがあり、目的や用途、会社の特性にあわせて選択可能です。

特徴・機能

  • 社内外のユーザーと会話ができるチャット機能
  • ToDoとして管理できるタスク機能
  • チャット上でやり取りしたファイルを一覧化し、随時ダウンロード可能
  • 無料の音声通話/ビデオ通話/画面共有
  • やり取りを制限できる社外ユーザー制限機能
  • スマートフォンやパソコンで利用可能
  • 日本語/英語/台湾/ベトナム語の4カ国語に対応
  • すべて暗号化された通信で高水準のセキュリティ
  • 各種サービスとの連携
  • 対話型ボット機能
  • 使いやすい無料プラン~セキュリティや機能を強化した有料プランを用意

料金プラン

  • 無料トライアルの有無:あり
  • ランニングコスト(月額・年額):フリー…0円/ビジネス…月額700円~/エンタープライズ…月額1,200円~
運営会社株式会社kubell
URLhttps://go.chatwork.com/ja/

プロジェクト・モード

「NotePM」は株式会社プロジェクト・モードが提供する、マニュアル作成・ナレッジマネジメントツールです。共有した情報を一元管理できるため、ナレッジやノウハウの属人化を防ぎます。高い検索機能で共有した情報を見つけやすい特徴があり、社内外での情報共有に役立ちます。

特徴・機能

  • 高性能エディタとテンプレートによって簡単に社内マニュアルを作成
  • ワードやエクセルなどのファイル内も検索できる検索機能
  • 動画の共有機能
  • 編集履歴の自動記録
  • マニュアルの活用状況をレポートとして出力
  • 共有範囲を柔軟に設定できるアクセス制限
  • ツリー構造かつタグにも対応した分かりやすい情報整理
  • ファイルや外部データの共有
  • 各種チャット連携
  • パソコン/スマートフォン/タブレットに対応
  • ユーザー数に対応した料金設定で、見るだけのユーザーであれば無料

料金プラン

  • 無料トライアルの有無:あり
  • 初期コスト:0円
  • ランニングコスト(月額・年額):月額4,800円~
運営会社株式会社プロジェクト・モード 
URLhttps://notepm.jp/

Notion Labs

Notion Labsが提供する「Notion」は、自由度の高いナレッジマネジメントツールです。会社やチームによって使いやすくカスタマイズできます。テンプレートが用意されているため、比較的簡単に社内Wikiやタスク管理の作成が可能です。

特徴・機能

  • ToDoやアイデア、計画、リマインダーをまとめられるメモ機能
  • プロジェクトやタスクの管理ができるデータベース機能
  • Web上で共有、一般公開Webサイトを作成できる共有機能
  • Notion内のデータベースの捜査を自動化
  • 個別やグループでの会話ができるチャット機能
  • スマートフォンにも対応
  • チャット/メールでのサポート
  • フリーテキスト/タグによる検索機能
  • PDF形式/CSV形式でのデータエクスポート機能

料金プラン

  • 無料トライアルの有無:あり
  • ランニングコスト(月額・年額):フリー…0円/プラス…月額1,650円~/ビジネス…月額2,500円~/エンタープライズ…要問合せ
運営会社Notion Labs 
URLhttps://www.notion.so/ja/product

oVice

「ovice」はoVice 株式会社が提供する、オンライン上で行われる社内コミュニケーションの最大化を目的とするコミュニケーションツールです。従業員一人ひとりのアバターを使用したバーチャルオフィスで、実際にその場で会話しているかのようなスムーズなやり取りが可能になるという特徴があります。

特徴・機能

  • バーチャルオフィス/アバターを使用したコミュニケーション
  • 自然な会話を助ける「肩ポン」「呼びかけ」機能
  • ステータスの切り替えで業務に集中可能
  • AI技術「Krisp」を用いたノイズキャンセリング機能
  • 複数の画面を同時に共有可能
  • リアルタイムな文字起こしや画面録画で議事録の作成が可能
  • バーチャルオフィスのスペース全体へ音声を届けることが可能
  • 個室環境を作り、音声の届く範囲を制限可能
  • 外部サービスとの連携
  • スマートフォンでの使用が可能
  • 日本語/英語/韓国語の3カ国語に対応

料金プラン

  • 無料トライアルの有無:あり
  • ランニングコスト(月額):フリー…0円/Entry-S…7,315円~/Entry-M…27,316円~/Team…8,983円~
運営会社oVice 株式会社
URLhttps://www.ovice.com/ja

ライブリンクス

「ライブワーク」は株式会社ライブリンクスが提供する、リモートワークの問題解決・快適化を目指すバーチャルオフィスです。リモートワークであっても他の従業員の顔を見ながら業務に取り組めるため、社内コミュニケーションの活性化や業務の効率化、パフォーマンスの向上が期待できます。

特徴・機能

  • 新人からベテランまで使いやすいシンプルな操作性
  • パソコンのカメラで撮影された写真を共有し、いつもの顔ぶれを再現するワーカービュー機能
  • 無料の音声通話/ビデオ通話/PTT(Push To Talk)/グループ通話
  • カジュアルに会話ができるチャット機能
  • 在籍状況が分かるアクティビティログ機能
  • 在籍状況やステータスの管理
  • 暗号化された通信で、サーバーには通信が保存されないセキュリティの高さ
  • チームやプロジェクトごとにメンバーを選定し、トークルームを作成可能
  • 従業員のスキルや趣味、特技などを記載し社員同士の交流をサポート

料金プラン

  • 無料トライアルの有無:あり
  • ランニングコスト(月額):ベーシック…5,478円/ビジネス…10,780円/ビジネスプラス…21,560円/エンタープライズ…要問合せ
運営会社株式会社ライブリンクス
URLhttps://livework.site/

スマートメディア

株式会社スマートメディアが運用する「ザ社内報」は、企業のインナーブランディングをサポートするツールです。企業理念やビジョンの浸透やナレッジの共有が可能です。社内コミュニケーションの最大化を行うことで、社員同士のつながり強化を目指します。

特徴・機能

  • 直感的で使いやすいUIで簡単に社内報を作成可能
  • 「いいね!」ボタンやコメント投稿、アンケート機能で双方向のコミュニケーションを実現
  • アクセス分析ツールの使用でコンテンツへの反響を記事別/社員属性別に分析
  • 動画の埋め込みが可能
  • キーワード/タグを用いた検索機能
  • 人気記事ランキング表示や閲覧数表示
  • 公開日時や期間の予約機能
  • ログイン承認/IPアドレスの制限ニヨル強固なセキュリティ対策
  • スマートフォンでの利用が可能

料金プラン

  • 無料トライアルの有無:トライアルの有無については、お問い合わせください。
  • 費用:要問い合わせ
運営会社株式会社スマートメディア
URLhttps://the-shanaiho.com/

グッドパッチ

株式会社グッドパッチの提供する「Strap」は、オンラインでのコミュニケーションをサポートするツールです。ホワイトボードのように使用して資料を作成する手間を省きながら考えを可視化することで、職種や部署、チームを超えたコミュニケーションを図れます。

特徴・機能

  • 複数のツールを使用せず、情報を一つに集約可能
  • 業務フローや相関性を簡単にビジュアル化
  • タスクの作成や担当、プロジェクトを一括で管理可能
  • テンプレートを使用してコンテンツの作成が可能
  • PowerPoint・Keynoteへ書き出し対応
  • AIによる自動作図/音声書き起こし
  • Googleアカウントでのログイン
  • URLでの共有が可能
  • クラウドセキュリティの国際規格、ISO27017の認証を取得した万全のセキュリティ体制
  • 希望制によるハンズオンセミナーの実施

料金プラン

  • 無料トライアルの有無:あり
  • 費用:要問い合わせ
運営会社株式会社グッドパッチ
URLhttps://product.strap.app/

社内コミュニケーションツール導入のメリット

社内コミュニケーションツールを導入して得られるメリットを5つにまとめて紹介します。

自社全体の業務効率化

社内全体の業務効率化を図れる点が、大きなメリットとして挙げられます。

メールの場合だとあいさつや前置き、形式に従い文章を作成をする上、誤字や伝達漏れの予防に余分な時間がかかります。

ビジネス用のチャットツールであれば、挨拶文や宛先や署名の記入も不要で、メールほど形式にこだわらなくても良いのが特徴です。短時間でライトなやり取りが可能になるため、業務の効率化につながります。

また社内全体で統一したツールを使用すれば、チームや部署単位のグループチャットを容易に作成できます。必要な情報が見つけやすく、進捗や情報共有もしやすくなるのがポイントです。

ワードやエクセルなどのファイルを外出先からでも送信できるため、そのためにオフィスに戻るという手間も省け、重要な情報をすぐに確認できます。

迅速な連絡と業務ミスの削減

迅速な連絡と業務ミスの削減にもつながる点もメリットとして挙げられます。

先述したとおり、メールの作成には時間がかかるため、報告・連絡・相談が遅れやすく連絡が後回しになる傾向があります。

コミュニケーションツールであれば、返信に時間がかからない上、メッセージを受信するとすぐに通知が来るので、ストレスが少ないリアルタイムのやり取りが可能です。連絡を後回しにすることが減り、業務ミスの防止に役立つでしょう。

またコミュニケーションの管理・記録がしやすくなるため、業務の抜け・漏れのチェックにも便利です。会話の経緯を確認できるため、「言った or 言わない」といった水掛け論の発生防止も期待できます。

社内コミュニケーションが活性化し、円滑になる

対面の会話ならタイミングやシーンをよく選ぶ必要があるので、コミュニケーションが滞ってしまうこともありますが、ツールを活用することで時間やシーンを選ばずに容易にコミュニケーションができるようになります。そのため、地方や海外に居住していて、オフィスに出勤できない従業員とも交流しやすくなるでしょう。

クライアント先に出向いていたり、営業の外回りをしていたりする際も、電車の中や待ち時間で共有事項を確認できます。複数の媒体からツールへアクセスできることで社内コミュニケーションにおけるプラットフォームになるので、リモートワークを始めとする働き方の多様化に対応可能になるのもメリットです。

リアクションをスタンプで表現できる機能があると、カジュアルなコミュニケーションを実現できます。カジュアルにやり取りできるためコミュニケーションの機会が増え、社内やチーム内の良好な人間関係の構築に役立つでしょう。

対面会議の回数減でコスト削減に

ビデオやチャット機能を活用してコミュニケーションを図ることで、対面会議の回数を減らせることもメリットとして挙げられます。

対面会議の場合は資料作成や印刷、会議室の準備、交通費など、さまざまなコストが発生します。同じ時間・場所に参加者が集まらなければならないため、移動時間を含む時間的コストがかかることにも配慮が必要です。

しかしビデオやチャット機能を活用して会議すると、会議室から離れた場所にいても会議に参加可能であり、対面会議にかかる金銭的・時間的コストの削減が期待できるでしょう。

またチャットのログを議事録代わりとして活用できるため、参加者が議事録を取る必要がなく、全員が会議に集中できることもメリットだといえます。

進捗状況を把握しやすく、マネジメントが容易に

コミュニケーションツールを導入すれば、チームや部署単位で業務の進捗や情報を共有できるため、状況を把握しやすくなります。気軽に進捗報告ができるため、形式に沿ったメールや報告書の作成が不要です。

また口頭での報告のように、相手の状況を見極めて話しかける必要がないので、報告をする側もされる側もストレスの少ないコミュニケーションとなります。管理職も従業員の進捗状況を把握しやすくなり、マネジメントが容易になることが期待できます。

また誰がどの業務を担当しているのかが一目で分かるため、グループ内での情報共有が図りやすくなり、スムーズな業務遂行を実現できるでしょう。

社内コミュニケーションツール導入のデメリット

社内コミュニケーションツールを導入することで、懸念されるデメリットを5つご紹介します。

初期導入で社内教育コストの発生

コミュニケーションツールを導入後、社員がツールの使用に慣れるまで、時間的・金銭的な社内教育コストが発生します。

従業員一人ひとりが持つITツールの使用に関する知識やスキルは異なるため、従業員全員がツールを使いこなせるようにするには、研修を始めとする教育が欠かせません。

導入時につまずいてしまうと、一部の従業員しかツールを使用できず、最終的に導入を断念するという結果を招いてしまう懸念もあります。

コミュニケーションツールを導入する際は、あらかじめ使用マニュアルの作成をしておきましょう。また従業員が漏れなく使いこなせるように、研修・説明会の開催や相談窓口を設けるなど、従業員のサポートや教育体制を準備しておくことが重要です。

余分なコミュニケーションの増加

コミュニケーションツールを使用することで、余計なやり取りが増えてしまうことにも注意が必要です。

無駄なコミュニケーションの増加や、文字だけで感情が読みにくい会話は、相手の伝えたい意図を読み違えたり、誤解するなど、コミュニケーションにおけるトラブルを引き起こしやすくなる可能性もあります。

また会話が行われるたびにグループのメンバーへと通知が送られることで、作業の手を止めてチャットを確認する回数が増え、集中力が切れる可能性もあるでしょう。

他にも複数のツールを併用してやり取りを行うと、業務連絡とプライベートの会話との境がなくなり、業務効率が低下してしまうことが懸念されます。

コミュニケーションツールを導入する前に、ツールの利用目的を正しく理解してもらうことで、無駄なコミュニケーションの増加を防ぎましょう。

社員への精神的負担が大きくなる場合も

コミュニケーションツールの活用は手軽に連絡ができる反面、仕事終わりや休日など、業務時間外でも連絡ができてしまうので、公私混同しやすいという点に留意が必要です。コミュニケーションの手軽さが、コミュニケーションの増加を招く可能性があるでしょう。

業務とプライベートの区別がしにくくなり、従業員への精神的な負担を生んでしまう可能性があります。またプライベートで使用しているツールを業務でも使用してしまうと、その負担がさらに大きくなることも考えられるため、業務で使用するツールとプライベートツールは分けておくと良いでしょう。

コミュニケーションの量が常に多い場合は、仕事への集中力や生産性の低下につながる可能性があります。通知制限機能を活用して、業務に集中する環境を作ることも重要です。

情報漏洩するリスク

コミュニケーションツールを活用すると、顧客や社内の重要な情報が外部漏洩するリスクにいっそう注意する必要があります。ツールを使用する人数が多くなれば、その分情報漏洩のリスクが高まるため、顧客や取引相手、外注先をツールに招待する際は気を付けましょう。

情報漏洩のリスクは、自社開発したツールを活用する場合でも発生が考えられます。

少しでもリスクを下げるためには、従業員に対して十分なセキュリティ教育を行い知識をつけておくことが大切です。また情報保護に関する規約を設け、参加者全員があらかじめ確認した上でツールを使用できる体制を整えておくことが求められます。

業務効率が低下することも

コミュニケーションツールをすでに使用中の企業が新たなツールを導入することで、既存のツールと重複して使用しなければならなくなり、業務効率が落ちる可能性があります。

またコミュニケーションツールは基本的に、時系列に沿って会話の記録が残ります。業務に必要のない会話履歴が残っていることで、膨大な情報量にパンクする従業員もいるでしょう。

自社の業務内容に合わせて、最低限のツールを使用し、使い分けに関するルールの徹底が必要です。重要な会話は議事録としてエクスポートしたり、決定事項は整理して別の形で保管したりすれば、業務効率の低下を防ぐことが期待できます。

社内コミュニケーションツールを導入する際の比較ポイント

自社にマッチした社内コミュニケーションツールを選ぶ際の参考になるよう、比較ポイントを紹介します。

自社の目的との相性

自社のコミュニケーションにおける課題を明確化し、目的に合致しているかどうかを比較した上で使用するコミュニケーションツールを選びましょう。

情報共有や社内全体のスキルアップを目指すのであれば、社内Wikiツールの導入がおすすめです。一方、スムーズかつ活発な会話が目的ならチャット機能の付いたツールを選ぶと良いでしょう。

「誰に」「どのような用途で」ツールを使用して欲しいのかを具体的にイメージして選ぶと、自社にマッチしたツールを選びやすくなります。

実際にツールを使用する従業員の性格や特徴に合った仕様か、さまざまな従業員が問題なく使いこなせそうなツールかどうかも確認しておくと安心です。

必要な機能が搭載されているか

コミュニケーションツールによって、搭載されている機能は異なります。自社の目的を達成するための必要な機能が搭載されているかどうか、確認しておくべきでしょう。

導入を検討するにあたってチェックするポイントは以下のとおりです。

  • チャット機能・ビデオ通話の有無
  • ストレージ容量
  • 資料やチャットの検索性能
  • スマートフォン・パソコンへの対応可否
  • トラブル発生時のサポート体制
  • セキュリティ対策
  • 無料期間の有無

自社の課題を明確に把握した上で、必要な機能が備わっているツールを使用すれば、更なる業務の効率化が期待できます。

他の選択肢

他にもツールを導入する際に、目的や社内の雰囲気、従業員の特徴を考慮して外せないポイントがあれば、考慮して選ぶと良いでしょう。

ツールの導入までにかかるコストと導入後のメリットを比較した上で、ツールの価格は適正であるかも確認するのがおすすめです。

また従業員がなかなか使いこなせない操作が複雑なツールは、複数回にわたって研修やサポートが必要になってしまいます。操作の簡易さやサポート体制も選定する際のポイントとなります。

ツールを導入する際は、確認したい選択肢に優先順位をつけた上で、比較・選定をすると自社によりマッチしたツールを選べるでしょう。

まとめ

本記事ではおすすめの社内コミュニケーションツールを紹介しました。良好な社内コミュニケーションは、業務の効率化をサポートし、生産性の向上や離職率の低下につながるため企業経営において重視すべきポイントです。

社内コミュニケーションを活性化して、従業員の働きやすい環境づくりやエンゲージメントの向上、生産性アップを目指す方は、本記事で紹介した比較ポイントを参考にして、自社にマッチした社内コミュニケーションツールの導入を検討してください。

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