BtoBサービス、SaaS、IT製品を徹底比較!企業のDX推進、課題を解決!

SFA JOURNAL by ネクストSFA

【比較】おすすめのリーガルチェック・AI契約書レビュー10選! 選び方のポイントを徹底解説

【比較】おすすめのリーガルチェック・AI契約書レビュー10選! 選び方のポイントを徹底解説

【監修】株式会社ジオコード マーケティング責任者
渡辺 友馬

ビジネスではさまざまな契約を結びますが、契約書の内容をしっかりと確認しないと

  • 法令違反になってしまう
  • 自社に不利な契約を結んでしまう
  • 契約が無効になってしまう
  • 契約相手とのトラブルに発展してしまう

といった事態に陥ってしまう可能性があります。

こういった事態を回避するために行われるのがリーガルチェックです。リーガルチェックは、自社の法務が担当したり社外の弁護士に依頼したりするのが一般的ですが、近年は効率的なリーガルチェックを支援するサービスも増えてきました。

ただしリーガルチェックサービスにはさまざまな種類があり、機能やサポート体制が異なるため、導入する際は自社に合ったサービスを選ぶことが大切です。

本ページでは、おすすめのリーガルチェックサービス・AI契約書レビューサービス10選をご紹介します。サービスを選ぶ際のポイントも解説するので、業務効率化やコスト削減を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の目次はこちら

リーガルチェックとは?

リーガルチェックとは契約書の内容を精査し、法令違反に該当する箇所がないか、後々トラブルに発展しそうな箇所がないかなどを確認することを意味します。

一度契約を交わすとさまざまな権利・義務が発生するため、リスクを軽減して契約を締結するにはリーガルチェックが欠かせません。リーガルチェックは社内の法務部が行うこともあれば、自社と契約している顧問弁護士などに依頼して行うこともあります。また最近はリーガルチェックをサポートする、リーガルチェックサービスも登場しています。

おすすめのリーガルチェックサービス一覧

ここからはおすすめのリーガルチェックサービスやAI契約書レビューサービス10選をご紹介します。

導入実績No.1の実績を誇るリーガルチェックサービス「LegalForce」

主な機能自動レビュー、カスタム自動レビュー、英文契約書レビュー、翻訳、条文検索
対応言語日本語、英語
費用要お問い合わせ
導入実績貝印株式会社、株式会社ENEOSサンエナジー、住信SBIネット銀行株式会社

LegalForceは株式会社東京商工リサーチが実施した調査で、導入社数1位を獲得した実績を持つリーガルチェックサービスです(※)。

AIを活用した自動レビューで、必要条項の抜けやリスクの見落としを防げます。チェック項目には、弁護士監修の対応方針や関連情報が併せて表示されるため、法律の根拠に基づいた修正が行えます。

※参考:LegalForce.「トップページ」.https://www.legalon-cloud.com/legalforce/?p=corporate ,(参照 2024-09-16).

特長

  • 一人法務から大規模法務、法律事務所でも導入実績がある
  • 自社独自の対応方針や確認項目がカスタムできるため、自社基準のリーガルチェックが可能
  • 法務案件の受付や担当者割り当て、納期管理などができる機能も充実

こんな企業におすすめ

  • 導入実績が豊富なAI搭載のサービスを導入したい企業
  • 自社基準に合わせた細かなカスタマイズができるサービスを導入したい企業
  • 企業法務を包括的に効率化したい企業
提供会社株式会社LegalOn Technologies
サービスサイトURLhttps://www.legalon-cloud.com/legalforce/?p=corporate

契約書作成もリーガルチェックも効率化「GVA assist」

主な機能リスク検知、文書比較、条文検索
対応言語日本語、英語
費用要お問い合わせ
導入実績富士フイルム株式会社、ソフトバンクグループ株式会社、YKK株式会社

GVA assistは、利用継続率99.4%のAI契約書レビュー支援クラウドです(※)。

契約書を読む・直す・仕上げる負担の軽減に加え、作成する負担も軽減してくれるサービスとして、多くの企業に選ばれています。リスク単語・不足単語・不足条文の3つの観点でリスク検知が行えるので、見落としがちな文言や条文を効率良く検出できます。

※参考:GVA assist.「トップページ」.https://ai-con-pro.com/ ,(参照 2024-09-16).

特長

  • 弁護士が監修した契約書・文書のドラフト作成に活用できるテンプレートを1,500種類以上用意(※)
  • 自社のテンプレートやチェック項目、審査基準などを使ってリーガルチェックが行える
  • 条文の保存や特定の条文と紐付けた保存が可能なため、社内にナレッジが蓄積しやすい

※参考:GVA assist.「トップページ」.https://ai-con-pro.com/ ,(参照 2024-09-16).

こんな企業におすすめ

  • AIを活用したリーガルチェックを行いたい企業
  • 契約書作成業務の負担を軽減したい企業
  • ナレッジ蓄に役立つ機能が充実しているサービスを選びたい企業
提供会社GVA TECH株式会社
サービスサイトURLhttps://ai-con-pro.com/

中小企業でも無理なく導入できる価格を実現「LeCHECK」

主な機能弁護士監修のリスクチェック、自社基準チェック、類似条文検索、条文重要度チェック
対応言語日本語、英語
費用要お問い合わせ
導入実績株式会社サイバーエージェント、JFE商事株式会社、株式会社マネーフォワード

LeCHECKは、様々な分野に専門性を持つ弁護士による契約書レビュー支援AIサービスです。

英語をネイティブとする弁護士も監修に携わっており、和文・英文の契約書レビューに加え、英文契約書の自動翻訳や作成支援もスピーディーにサポートしてくれます。無料トライアルを実施しているため、まずは使って導入を検討するのもおすすめです。

特長

  • 中小企業でも導入しやすい価格設定
  • Word画面からそのままレビュー支援やチェックが受けられる
  • ISMS認証や年1回の第三者機関による脆弱性診断で、セキュリティを徹底(※)

※参考:Lisse.「Le CHECK」.https://lisse-law.com/lecheck/ ,(参照 2024-09-16).

こんな企業におすすめ

  • コストを抑えてAIによるリーガルチェックを行いたい企業
  • まずはお試しで利用してみたい企業
  • Word形式の契約書を多く扱う企業
提供会社株式会社リセ
サービスサイトURLhttps://lisse-law.com/lecheck/

契約書を含めたさまざまな文書の作成・レビューを支援「LAWGUE」

主な機能AIレビューアシスト、類似条項検索、不足条項サジェスト、クラウド編集
対応言語日本語、英語
費用要お問い合わせ
導入実績株式会社瑞光、株式会社西武ホールディングス、本田技研工業株式会社

LAWGUEは幅広い規模・業種の企業や法務事務所、官公庁などにも導入実績のあるクラウドドキュメントワークスペースです。

契約書のレビュー支援による業務負担軽減だけでなく、規程や開示文書などさまざまな文書の作成や検索、レビューの業務効率化をサポートしてくれます。作成やレビュー、修正など文書に関するやり取りが全て履歴として残せるため、ナレッジを蓄積・共有できます。

特長

  • AI活用により必要な契約書や文例が瞬時に見つけられる
  • 法改正を時差なく反映させ、影響が出る文章を自動で特定
  • 直感的な操作性で、誰でも簡単に利用できる

こんな企業におすすめ

  • 契約書以外の文書作成・レビュー支援も受けたい企業
  • AI搭載の使いやすいサービスを導入したい企業
  • 自社と同業種、近い企業規模の導入実績があるサービスを選びたい企業
提供会社FRAIM株式会社
サービスサイトURLhttps://lawgue.com/

無料で使用できるリーガルチェックサービス「LawFlow」

主な機能契約書レビュー、ドラッグ&ドロップによるWord一括編集、文書比較
対応言語日本語、英語、中国語
費用無料
導入実績要お問い合わせ

LawFlowは、AIによる契約書チェックが誰でも簡単に使えるリーガルチェックサービスです。

2022年12月1日から個人向けプラン・法人向けプランともに無償で利用できるようになっています(※)。AIチェックにより抜け漏れのある条文を素早く発見できるため、リーガルチェックの手間を大幅に削減できるでしょう。


※参考:LawFlow.「トップページ」.https://www.lawflow.jp/ ,(参照 2024-09-16).

特長

  • 有償で自社専用法務AIの開発を依頼できる
  • 操作性が高く、Word上にドラッグ&ドロップで編集・修正ができる
  • 提携弁護士による導入後のさまざまなサポートが受けられる

こんな企業におすすめ

  • 無料で使えるリーガルチェックサービスを利用したい企業
  • 英語や中国語の契約書を多く扱っている企業
  • 契約書レビューに特化したサービスを導入したい企業
提供会社LawFlow株式会社
サービスサイトURLhttps://www.lawflow.jp/

現場担当者の一次チェックを可能にするサービス「インテリジェント契約チェッカー」

主な機能AIによる契約書レビュー
対応言語要お問い合わせ
費用要お問い合わせ
導入実績要お問い合わせ

インテリジェント契約チェッカーは、契約書レビューに特化したリーガルチェックサービスです。

法務担当者だけでなく、法律の知識を持たない現場担当者でも簡単に一次チェックができるサービスで、スムーズな契約書内容の確認をサポートしてくれます。自社でチェック項目を設定できるため、自社基準に沿った内容になっているかも確認可能です。

特長

  • 文書構成や表現に依存することなく、チェック箇所を見つけられる
  • 受注・発注契約書のどちらにも対応しており、誰でもすぐに一次チェックができる
  • オンライン相談会で導入に関する相談やデモの閲覧ができる

こんな企業におすすめ

  • 契約書レビューに特化したAIサービスを導入したい企業
  • 現場担当者でもリスクチェックができるサービスを選びたい企業
  • 導入前にしっかりと相談したい企業
提供会社エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社
サービスサイトURLhttps://www.ntt-at.co.jp/product/ai-document/

契約にまつわるあらゆる業務を一元化「ContractS CLM」

主な機能契約書作成、契約審査依頼、電子締結、全文検索、カスタム検索
対応言語日本語、英語
費用要お問い合わせ
導入実績株式会社NTTデータMSE、株式会社ネオキャリア、パーソルホールディングス株式会社

ContractS CLMは契約書作成からレビュー、契約締結、管理までワンストップで完結するプラットフォームです。

システムで作成した契約書をシステム上で労務に依頼する機能や、契約書に関するやり取りをスレッド形式で残す機能が搭載されています。契約書AIレビュー支援サービス「LeCHECK」と業務提携を行っており、併せて活用することでリーガルチェックをさらに効率化できるでしょう。

特長

  • 契約に関するさまざまな情報をデータベース化できる
  • 法改正時に過去の契約書を全文検索して、条文変更が必要な契約書を抽出できる
  • 導入支援や活用支援、導入後のカスタマーサポートが充実している

こんな企業におすすめ

  • 契約に関する業務を一元化したい企業
  • 契約書レビューは手動で行いたい企業
  • サポートが充実したサービスを選びたい企業
提供会社ContractS株式会社
サービスサイトURLhttps://www.contracts.co.jp/

ニーズに合わせて選べる3つのプラン「CLOUDSIGN」

主な機能AIリスクチェック、自社基準チェック、文書比較、テンプレート
対応言語日本語、英語
費用要お問い合わせ
導入実績株式会社ギャプライズ、株式会社ゴートップ、ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社

CLOUDSIGN REVIEWは日本最大級の法律相談ポータルサイトを運営する弁護士ドットコム株式会社が提供する契約書レビュー支援サービスです。

自社の契約書テンプレートを登録しておけば、自社基準での契約書チェックができます。多様なファイル形式の契約書でも、PDFとしてスキャンすればORCが可能です。文字認識率は99.74%という精度の高さを誇っています(※)。

※参考:CLOUDSIGN.「CLOUDSIGN REVIEW」.https://www.cloudsign.jp/review/?utm_medium=email&utm_source=cs&utm_campaign=review ,(参照 2024-09-16).

特長

  • 基本機能のみのプランから機能が充実したプランまで3つのプランがある
  • 弁護士が作成した契約書テンプレートを用意
  • 法務に関する知識や経験が少なくても使いやすい

こんな企業におすすめ

  • 契約書テンプレートが充実しているAIサービスを選びたい企業
  • 自社基準に沿ったリーガルチェックを実施したい企業
  • さまざまなファイル形式の契約書を扱っている企業
提供会社弁護士ドットコム株式会社
サービスサイトURLhttps://www.bengo4.com/corporate/service/cloudsign/

ナレッジを蓄積してリーガルチェックに活用「リーガレッジ」

主な機能条文検索、条文テンプレート、契約書自動解析・登録、契約書検索
対応言語要お問い合わせ
費用要お問い合わせ
導入実績昭和産業株式会社、サンワテクノス株式会社、株式会社池田模範堂

リーガレッジは、契約業務のDX化をサポートするクラウドサービスです。

登録した契約書は条文単位で分解されてデータベース化されるため、参考にしたい条文を素早く検索して、契約書レビューに活用できます。条文単位でテンプレートを作成・管理することも可能です。

特長

  • ドラッグ&ドロップで自動で契約書を解析して登録できる
  • 膨大な契約書データを一元化できる
  • クラウドだから場所を問わずにアクセスできる

こんな企業におすすめ

  • 契約業務のDX化を推進したい企業
  • 契約書のナレッジやノウハウを蓄積したい企業
  • 多様な働き方を推進している企業
提供会社株式会社コスモルート
サービスサイトURLhttps://legaledge.jp/

契約業務のナレッジを一元管理「MNTSQ CLM」

主な機能案件検索・リスト表示、案件担当状況の可視化、AI契約レビュー、参考ナレッジ提案
対応言語英語 ※その他の言語は要お問い合わせ
費用要お問い合わせ
導入実績株式会社IHI、江崎グリコ株式会社、株式会社ニトリホールディングス

MNTSQ CLMは契約書のドラフト作成から審査交渉、締結、管理、分析など、企業法務のナレッジを一元化するサービスです。

リーガルチェックが必要な案件をリスト化して進捗を可視化し、漏れなく業務が遂行できるようにサポートしてくれます。また新機能としてAI契約レビューを搭載しており、蓄積した自社の契約書データを元に、リーガルチェックに必要な情報を提案してくれます。

特長

  • 契約書は条項単位に分解してデータベース化できる
  • 締結済みの契約書も一元管理し、労務業務の負担を軽減
  • オプションで英文解析や多言語対応も可能

こんな企業におすすめ

  • ナレッジを活用して労務の業務負担を軽減したい企業
  • 契約に関するあらゆる業務のナレッジを蓄積したい企業
  • 大手企業に導入実績豊富なサービスを選びたい企業
提供会社MNTSQ株式会社
サービスサイトURLhttps://www.mntsq.co.jp/product

リーガルチェックの重要性

ここからは、リーガルチェックの重要性を詳しくみていきましょう。

法令違反を回避するため

リーガルチェックが重要な理由の一つは、法令違反を回避するためです。

契約書に盛り込まれた内容に法的に問題があると、契約を交わしても無効になったり、行政処分などのペナルティを課されたりする恐れがあります。しかし法的に問題があるかどうかを見極めるには専門的な深い知識が必要になるため、担当者が法令に明るくないと、気付かないうちに法令を犯した契約を結んでしまう可能性も高いです。

リーガルチェックを行うことで、法令を遵守した契約を結べます。

不利な条件での契約締結を防ぐため

リーガルチェックは、自社に不利な条件での契約締結を防ぐためにも欠かせません。

契約相手から提示された契約書は、自社が不利益を被るような内容になっていることがあります。また自社が契約書のドラフトを作成した場合でも、不利な条件を追加されてしまうことも珍しくありません。

リーガルチェックを行えば、自社にとって不利な条件を洗い出すことができ、契約前に内容の交渉を行うことができます。

トラブルや損害のリスクを軽減するため


トラブルや損害のリスクを軽減するためにも、リーガルチェックは重要です。

どのような相手と契約を結ぶ場合でも、トラブルが起こってしまうリスクはあります。そのため契約書には、トラブルが起きた際の処理手順やルールなどを明確に盛り込んでおくことが大切です。

リーガルチェックを行えば、トラブル発生時に関する内容が適切に盛り込まれているか、その内容で自社が不利益や損害を被ることがないかを確認した上で契約締結に進めるので、リスクの軽減につながります。

実現したいビジネスを円滑に行うため

リーガルチェックは、実現したいビジネスを円滑に行うためにも欠かせないプロセスです。

契約書は実際の取引を行う上でのルールをまとめたものでもあります。取引は契約書の内容に沿って行われるので、契約書には取引実態が正確に反映されていなければなりません。

リーガルチェックを行って契約書の内容が取引実態と沿わない場合は、契約を交わす前に修正を行えるため、実現したいビジネスを円滑に行うことができるでしょう。

リーガルチェックの流れ

リーガルチェックを社内で実施する際の一般的な流れは以下の通りです。

  1. 各部署からのリーガルチェックの依頼を法務部が受け付ける
  2. 契約書全体の内容を確認する
  3. 修正点を洗い出して、コメントを入れる
  4. 担当部署にフィードバックを行う
  5. 修正が必要な場合は、契約相手との交渉を行う
  6. 契約書の最終稿を作成し、再度チェックを行う
  7. 問題がなければ契約を結ぶ

社内でリーガルチェックを行う際は、営業部や製造部など各部署の担当から法務部にリーガルチェックを依頼します。依頼を受ける際は契約を結ぶ目的や背景、内容をしっかりと共有しておくことが大切です。

また修正点は分かりやすいようにコメントを入れた上で、どうして修正が必要なのかを法務部の担当者から各部署の担当者に詳しく伝えましょう。修正が必要な理由を正確に理解していれば、契約相手との交渉をどのように行うべきか方向性が見えてきます。

交渉後に契約書最終稿ができたら、より念入りにチェックしましょう。修正点が反映されているか、内容に問題ないかを細部まで確認した上で、契約を締結します。

リーガルチェックサービスを導入する方法も

リーガルチェックをすべき契約書の管理やリーガルチェックの実施には、かなりの手間と時間がかかります。膨大な業務を全て手動で行っていると、ミスが発生してしまいやすいです。また契約締結までの時間も長くなってしまうので、ビジネスに遅れが出てしまう恐れもあるでしょう。

そこでおすすめなのが、リーガルチェックサービスの導入です。リーガルチェックサービスを導入すれば労務の負担が軽減されるため、よりスピーディーに契約締結まで進めます。近年はAIによるチェック機能を搭載したAI契約書レビューサービスも増えてきた他、リーガルチェックだけでなく、締結後の契約書管理やナレッジの活用に対応しているものも多いです。

自社のニーズに合わせて適切なリーガルチェックサービスを導入すれば、リーガルチェックや契約にまつわるさまざまな業務負担を軽減できるでしょう。

リーガルチェックサービスを導入するメリット

リーガルチェックサービスを導入して得られる3つのメリットをご紹介します。

業務効率化につながる

リーガルチェックサービスを導入するメリットの一つは、業務効率化につながることです。

社内でリーガルチェックを行う場合、法務部の担当者が全ての契約書を管理し、手動でチェックを行わなければなりません。複雑な内容の契約書を手動で一つずつチェックするのは時間がかかる上、対応忘れやチェック漏れといったミスが起こることもあります。

リーガルチェックサービスを導入すれば管理やチェックにかかる手間を削減でき、ミスも防止できるので、法務の業務効率化につながるでしょう。

コスト削減が実現できる

コストの削減が実現できることも、リーガルチェックサービスを導入するメリットの一つです。

リーガルチェックにかかる法務部の負担を軽減するために、顧問弁護士など外部の専門家にリーガルチェックを依頼している企業も多いはずです。リーガルチェックサービスを利用すれば弁護士費用を抑えられるので、コスト削減につながります。

また社内でリーガルチェックを行う場合、人材育成にもコストがかかりますが、リーガルチェックサービスを導入すればそれにかかるコストも削減できるでしょう。

ナレッジやノウハウの蓄積ができる

ナレッジやノウハウの蓄積ができることも、リーガルチェックサービスを導入するメリットです。

リーガルチェックサービスを利用してアップロードした契約書やチェックをクリアした条文・文例、修正内容などをデータとして蓄積すれば、それが自社のナレッジやノウハウになり、今後に活用できます。サービスによっては修正や交渉の過程も、データとして残すことが可能です。

リーガルチェックは専門知識が必要不可欠なので、属人化しやすい傾向にあります。しかしリーガルチェックサービスでナレッジやノウハウを蓄積しておけば、担当者が離職や休職をしても円滑に業務を進められるでしょう。

リーガルチェックサービスを選ぶポイント

リーガルチェックサービスを選ぶ際は、これからご紹介する7つのポイントを押さえておきましょう。

業務に必要な機能は搭載されているか

リーガルチェックサービスを選ぶ際は、業務に必要な機能が搭載されているかを確認しましょう。

リーガルチェックサービスは、レビュー支援に特化したもの、ナレッジの蓄積に強みを持つもの、契約業務管理に全体に対応しているものなどがあり、搭載している機能はサービスによってさまざまです。自社がリーガルチェックサービスを導入する目的を洗い出し、必要な機能を搭載しているサービスを選びましょう。

契約書の種類やファイル形式は合っているか

リーガルチェックサービスを選ぶ際は、契約書の種類やファイル形式が合っているかどうかも確認が必要です。

契約書の種類は秘密保持契約、労働契約、業務委託契約、コンサルティング契約など多岐にわたります。全てのサービスがあらゆる契約書の種類に対応しているわけではないので、自社が扱う契約書に対応しているかを確認しましょう。

また多くのリーガルチェックサービスはWordやPDFには対応していますが、それ以外のファイルを扱っている場合は注意が必要です。ORCに対応しているサービスなら、さまざまなファイル形式や紙の契約書にも簡単に対応できます。

自社基準でのリーガルチェックが可能か

自社基準でのリーガルチェックが可能かどうかも、リーガルチェックサービスを選ぶ際に重視しましょう。

リーガルチェックに自社独自の審査基準を設けている企業も多いはずです。自社の審査基準を登録してレビューに活かせるサービスを選んでおけば、自社のポリシーに沿ったリーガルチェックが行えます。

外部システムとの連携は可能か

リーガルチェックサービスを選ぶ際は、外部システムとの連携が可能かどうかも確認しましょう。

既存の外部システムとの連携が可能なら、より効率的にリーガルチェックや契約にまつわる業務を遂行できます。外部システムとの連携が可能かどうかだけでなく、対応しているシステムの種類もチェックしておきましょう。

サポート体制があるか

サポート体制があるかどうかも、リーガルチェックサービスを選ぶ上で重視したいポイントです。

リーガルチェックサービスの導入や運用に当たって、疑問点や不明点が出てくることも多いはずです。また運用中にトラブルが発生する可能性もあります。

サポート体制が充実しているサービスなら迅速にきめ細やかな対応が期待できるので、安心して利用できるでしょう。

多言語に対応しているか

リーガルチェックサービスを選ぶ際は、多言語に対応しているかどうかも確かめておきましょう。

海外の企業と契約書を交わす機会が多い場合、英語や中国語など多言語に対応しているサービスがおすすめです。リーガルチェックサービスの中には、英語をネイティブとする弁護士が監修しているサービスもあります。

費用は予算に見合っているか

費用が予算に見合っているかどうかも、リーガルチェックサービスを選ぶ際は重視しておきましょう。

基本機能は無料のリーガルチェックサービスもありますが、多くのサービスは導入にコストがかかります。無理なく継続利用できるように、費用が予算内に収まるかどうかも確認しましょう。サービスの導入によって削減できるコストを試算し、費用対効果を考えることも大切です。

まとめ

リーガルチェックは法令遵守や不利な条件での契約回避、契約後のトラブル防止のために欠かせないプロセスです。しかしリーガルチェックは労務の負担になりやすい業務のため、労務の業務効率化を目指すなら、この機会にリーガルチェックサービスの導入を検討してみると良いでしょう。

リーガルチェックサービスは、サービスによって搭載している機能や対応している契約書の種類、導入・運用コストなどが異なります。本記事を参考に複数のサービスを比較し、自社に合ったサービスを導入しましょう。

ページ先頭へ戻る