コンビニ自販機とは?仕組み・設置方法・導入メリットをわかりやすく解説

【監修】株式会社ジオコード 管理部長
小島 伸介
株式会社ジオコード入社後、Web広告・制作・SEOなどの事業責任者を歴任。
上場準備から上場まで対応した経験を生かし、サービス品質の改善を統括する品質管理課を立ち上げ。その後、総務人事・経理財務・情報システム部門を管掌する管理部長に就任。
近年、オフィスや施設内での無人販売ニーズの高まりとともに、「コンビニ自販機」への注目が集まっています。人手不足や非接触のニーズに応える新たな選択肢として、通常の自動販売機とは異なる役割を果たしているのが特徴です。「普通の自販機と何が違うの?」「どんな商品が売れるの?」「設置は簡単?」そんな疑問を持つ方に向けて、この記事ではコンビニ自販機の仕組みや設置方法、導入メリットを詳しく解説します。
【比較】おすすめのオフィスコンビニ一覧
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サービス名 | 特長 | 費用 | 対応地域 | 主な商品 |
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snaq.me office(スナックミーオフィス)
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初期費用:0円 月額費用:0円 送料・備品費:0円 商品代金:下記から選択 食べる分だけ都度決済「企業負担ゼロ」パターン 企業と従業員が一部負担する「一部負担」パターン 福利厚生費として企業が一括購入する「買取」パターン |
日本全国 | おやつ コーヒー プロテインバー おつまみ そうざい など |
オフィスで野菜
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要お問い合わせ ※冷蔵庫・備品レンタル無料 ※2か月間は月額費用0円(5名以上の利用者が対象) ※送料無料の試食セットあり |
日本全国 | 新鮮なサラダ・フルーツ 手作りのお惣菜など |
TUKTUK
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要お問い合わせ ※福利厚生向けの従業員割引プランあり ※定価の25%オフ、50%オフにできるプランの他、要望に合わせたカスタマイズも対応 |
東京都・神奈川・埼玉・千葉の一部 ※順次提供エリアを拡大予定 |
取り扱い商品は300種類以上 ・お弁当(弁当・パスタ・チャーハン) ※筋肉食堂など健康に配慮したおいしいお弁当の取り扱いもあり ・お惣菜 ・お菓子 ・ドリンク ・インスタント食品 ・軽食(おにぎり・パン・栄養補助食品) ・健康補助食品(ヨーグルト・サラダチキン・豆腐バー・干し芋) |
オフィスでごはん |
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要お問い合わせ | 日本全国 | ・お惣菜 ・主食 |
パンフォーユーオフィス |
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要お問い合わせ | - | ・パン類 |
Drink&Snack |
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要お問い合わせ ※初期費用0円 |
東京・大阪が中心 | ・飲料水やコーヒー ・カップヌードル類 ・お菓子などの軽食類 |
オフィスおかん |
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要お問い合わせ | 日本全国 | ・お惣菜 ・副菜 ・軽食 |
KIRIN naturals |
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要お問い合わせ | - | ・野菜と果実のスムージーなどのドリンク |
おふぃすこんびに |
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要お問い合わせ | - | ・飲料水 ・軽食 ・カップヌードル類 |
Store600 |
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要お問い合わせ | - | - |
ミニストップポケット |
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要お問い合わせ ※定額プランあり |
関東/大阪/名古屋/仙台 | ・菓子 ・飲料 ・食品 ・雑貨 ・冷蔵食品 |
オフィスグリコ |
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要お問い合わせ ※設置費用、ランニングコスト0円 |
東京 / 神奈川/ 埼玉/ 千葉 愛知 大阪/ 京都/ 兵庫 広島 福岡 |
・菓子 ・飲料 ・アイスクリーム |
セブン自販機 |
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要お問い合わせ | - | 商品内容は運営を担当する加盟店と相談の上、設置場所に合わせてカスタマイズ |
この記事の目次はこちら
コンビニ自販機とは?仕組みと特徴を解説
「コンビニ自販機」とは、コンビニで取り扱うような食品や日用品を無人で販売できる自動販売機です。多品種・多目的な販売が可能で、通常の飲料用自販機よりも柔軟性が高く、コンビニ店舗の省人化・省スペース化を実現します。
コンビニ自販機の仕組みとは?
コンビニ自販機は、飲料やスナックだけでなく、おにぎりや弁当、日用品など多種多様な商品を扱えるよう設計されています。温度管理や冷凍・冷蔵機能、キャッシュレス決済、スマートフォン連携など、最新技術が導入されているのも特徴です。小型コンビニとして機能するため、限られたスペースでも高い販売効率を発揮します。
通常の自販機との違い
通常の自販機は主に飲料やお菓子など限定された商品群に特化していますが、コンビニ自販機は総菜・冷凍食品・日用品など販売できる商品カテゴリが幅広い点が大きな違いです。また、販売データの可視化や商品管理がクラウドでできるものも多く、運用効率にも優れています。
無人コンビニとの違い
無人コンビニは店舗型でカメラやセンサー、セルフレジを活用して管理されます。一方、コンビニ自販機は筐体型で設置が容易であり、コストも抑えられる点が強みです。運営者側にとって導入ハードルが低く、手軽に無人販売を始めたい場合に適しています。
コンビニ自販機で販売できる商品と活用例
コンビニ自販機では、飲料や軽食に限らず、弁当、冷凍食品、日用品、マスクなど幅広い商品を販売可能です。設置場所に応じて品揃えをカスタマイズできる柔軟性があり、多様な業種で活用が進んでいます。
飲料・食品以外にも販売可能な商品とは?
近年では、冷凍のおかずセットやスイーツ、栄養補助食品、さらには生理用品や文具、雑貨まで販売されている事例もあります。特に社員食堂の代替手段や24時間販売対応が求められる場所では、こうした商品展開が重宝されます。商品の多様化により、設置先のニーズに応じた柔軟な対応が可能になります。
多様な業種での活用事例
コンビニ自販機は、企業のオフィス、工場、病院、学校、公共施設など、さまざまな業種で活用されています。社員の福利厚生の一環として食事やおやつの提供をしたり、夜勤スタッフ用の軽食販売に利用されたりしています。商業施設ではテナントの合間に設置し、販売機会を最大化している例もあります。
コンビニ自販機の設置方法と流れ
コンビニ自販機の導入は、比較的短期間かつ簡易に行えるのが魅力です。ここでは、実際の設置手順や必要な準備事項を紹介します。
コンビニ自販機設置の流れ
置き型社食は比較的手軽に導入できる福利厚生ですが、スムーズな立ち上げには事前準備と確認事項の整理が重要です。以下の流れに沿って進めましょう。
業者への問い合わせ・相談
まずは、複数のサービス提供会社に連絡を取り、提供内容・メニュー・価格体系・補助の有無などの詳細を確認します。
この段階で自社の要望(例:健康志向メニュー希望、予算上限、設置スペースの広さなど)を共有しておくと、後の調整がスムーズです。
- 契約形態(完全有料、部分補助、無料プラン等)を比較検討する
- 実績のある業者を選ぶ
設置場所の確認・契約形態の選定
サービス内容に応じて、冷蔵庫・冷凍庫・棚などの什器を設置する場所を確保します。
オフィスのレイアウトや動線を考慮し、従業員が立ち寄りやすく、業務の邪魔にならない場所を選定します。
また、契約形態によって費用負担・商品の種類・補充頻度が変わるため、業者と詳細をすり合わせた上で契約を締結します。
- 設置候補地の床耐荷重や周辺環境(直射日光、湿度など)も考慮
- 月額費や解約条件、最低利用人数など契約内容の精査
電源やスペースの準備
設置機器には安定した電源供給が不可欠です。
特に冷蔵庫や冷凍庫を設置する場合は、コンセントの位置や容量(A数)を事前に確認・確保しましょう。
延長コードの使用がNGな場合もあるため、オフィス設備管理担当者と連携が必要です。
- 機器1台ごとの電力使用量を確認し、ブレーカー容量とのバランスを考慮
- 停電時の対応策の確認(例:停電通知システムの有無)
自販機・什器の搬入と初期設定
設置日が決まったら、業者が什器を搬入・設置し、必要な設定(決済端末、温度調整など)を行います。
この際、防犯・衛生面の観点から、設置位置や通気スペースの確保などにも注意が必要です。
- 搬入経路(エレベーターの大きさ、階段の有無)も事前にチェック
- 設定後に試運転や簡単な操作説明を受けておく
商品補充・運用開始
初期の在庫が搬入され、サービスがスタートします。
この段階では、従業員に向けて使い方や支払い方法、注意事項などを丁寧に周知することで、初動の利用率が大きく変わります。
業者が定期的に商品補充や管理を行いますが、ゴミの分別や簡単な清掃ルールの共有も忘れずに行いましょう。
- 導入初期はキャンペーンや試食会などで利用促進を図ると◎
- 利用状況をモニタリングし、商品構成や運用ルールの改善に活かす
契約形態(本体購入・場所貸し)の違い
契約形態は大きく分けて「本体購入型」と「場所貸し(委託設置)型」があります。本体購入型は自社運用が前提で利益率が高い反面、初期投資が必要です。一方、場所貸し型は業者が設置・運営を行うため手軽ですが、手数料が発生します。どちらを選ぶかは、運用体制や目的に応じて判断する必要があります。
設置に必要なスペース・電源・条件
基本的に、設置スペースは横幅1m×奥行き1m程度、電源は単相100Vがあれば可能です。冷凍・冷蔵対応機は消費電力が高いため、専用コンセントやブレーカーの確認も必要です。また、搬入経路の確保や防犯カメラの設置も検討されます。
コンビニ自販機の導入にかかる費用と補助金情報
導入前に気になるのがコスト面です。ここでは、購入・レンタルにかかる費用や、国や自治体からの補助制度について解説します。
本体購入・レンタルにかかる費用
コンビニ自販機の本体価格は、新品でおよそ80万円~150万円程度が相場です。冷蔵・冷凍機能やキャッシュレス決済対応などのオプションにより変動します。レンタルの場合は月額2万円~5万円ほどが一般的で、初期費用を抑えられる点がメリットです。補充・保守費用が含まれるプランもあります。
ランニングコストと利益の目安
電気代は月に2,000円~5,000円程度が目安で、商品補充や管理の手間も考慮が必要です。月間の売上は設置場所によって異なりますが、オフィスビル内であれば月商10万円以上のケースもあります。利益率は販売価格と仕入れ値、運用体制によって大きく異なります。
利用できる補助金・助成金制度
自治体によっては、省エネ機器導入支援や地域活性化支援として自販機設置に関連する補助制度が用意されている場合があります。特に、冷凍・冷蔵機器を活用する場合は、エネルギー効率化の観点で対象になることもあります。導入前に各自治体の制度を確認しておくと良いでしょう。
コンビニ自販機のメリット・デメリット
コンビニ自販機にはさまざまなメリットがありますが、導入後に気づくデメリットもあります。双方を理解したうえで判断しましょう。
コンビニ自販機のメリット:導入による業務効率化・省人化
人手をかけずに24時間稼働できるため、スタッフの業務負担を軽減しながら収益を上げられる点が最大の魅力です。社員食堂の代替や、深夜対応が必要な施設では特に有効です。また、キャッシュレス決済導入により現金管理の手間も省けます。
コンビニ自販機のメリット:利便性・非接触対応による満足度向上
コンビニ自販機は、購入の手軽さとスピード感に優れており、非接触で買い物ができるため感染対策としても有効です。オフィスや病院など、利便性を求める場所で導入されることが多く、利用者の満足度も高くなっています。
コンビニ自販機のデメリット
一方で、商品補充の頻度が高い場合や、温度管理が必要な商品の場合は、運用負担が発生します。また、在庫切れや故障時の対応体制も事前に検討しておく必要があります。特に自社運用の場合は、管理体制の整備が重要です。
コンビニ自販機の設置に適した場所とは?
設置する場所によって、売上や利用率が大きく左右されます。以下で、特に効果的な設置場所の特徴を紹介します。
オフィス・工場・学校・病院などの導入例
多くの導入実績があるのはオフィスや工場内の共用スペース、大学の学生ホール、病院の休憩エリアなどです。職員や来訪者に対し、いつでも必要なものを提供できる点で高く評価されています。特に昼食や間食の選択肢が限られている場所での導入効果は大きいです。
人通りや利用頻度を考慮した設置ポイント
自販機の売上を最大化するには、設置場所の動線や利用者の行動パターンを考慮することが重要です。たとえば、オフィスビルのエレベーター前、休憩スペース、通路沿いなどは目に入りやすく、利用率も高くなります。照明やサインの工夫も利用促進につながります。
コンビニ自販機の導入事例と成功ポイント
実際に導入して成果を上げた企業の事例を通じて、成功の秘訣を見てみましょう。
オフィス内での活用事例
あるIT企業では、オフィス内にコンビニ自販機を設置することで、社員が外出せずに軽食を購入できる環境を整備。満足度向上と生産性の向上に寄与しました。従業員数の多い企業では特に効果が高く、社員からの評価も好評だったとのことです。
複数台導入で利益を最大化した事例
食品メーカーの倉庫では、従業員数と利用時間帯の多様性に合わせて、冷蔵・冷凍機を含む複数台のコンビニ自販機を導入。商品ジャンルを分けて管理し、1台あたりの売上向上につなげました。ジャンル別設置により、在庫管理の効率化も実現しました。
社員証決済や冷凍商品に対応した事例
一部の企業では、社員証による決済や冷凍弁当対応のコンビニ自販機を導入。キャッシュレス対応と健康志向の商品ラインナップにより、従業員の利便性と健康への配慮を両立しました。福利厚生としての導入事例が今後も増えると予測されます。
コンビニ自販機のよくある質問(FAQ)
よく寄せられる質問に対して、事前に知っておきたいポイントを整理しました。
故障やトラブル時の対応は?
多くの設置業者では、万が一のトラブルに備えた保守サービスを提供しています。24時間対応のコールセンターや、遠隔監視システムによって異常を早期に発見・対応できる仕組みもあり、運用の不安を軽減します。
商品の補充頻度や在庫管理の仕組み
商品補充の頻度は設置場所の利用率によりますが、週1~2回程度が一般的です。最近では、販売データをリアルタイムで可視化できるクラウド管理機能が搭載されており、在庫状況を把握しやすくなっています。
売上管理はどう行うのか?
多くのコンビニ自販機では、売上データを自動で記録し、クラウド上の管理画面で確認可能です。現金売上だけでなく、キャッシュレス決済の内訳も管理できるため、経理処理もスムーズに行えます。
まとめ
コンビニ自販機は、省スペースかつ人手不要で導入できる便利な販売手段です。弁当や飲料、軽食など多彩な商品を取り扱え、キャッシュレス決済に対応しているため非接触で安心して利用できます。24時間利用可能で、働く時間が異なる従業員にも対応しやすく、企業の福利厚生や業務効率化に効果的です。商品補充や管理は業者が行うため、社内の手間もかかりません。初期費用も比較的低く、手軽に導入できる点が魅力です。導入をぜひ検討してみてください。