コンビニ自販機レンタル完全ガイド:健康経営・生産性を高める設置条件・費用・ROIを徹底比較
【監修】株式会社ジオコード 管理部長
小島 伸介
株式会社ジオコード入社後、Web広告・制作・SEOなどの事業責任者を歴任。
上場準備から上場まで対応した経験を生かし、サービス品質の改善を統括する品質管理課を立ち上げ。その後、総務人事・経理財務・情報システム部門を管掌する管理部長に就任。
オフィスに“ミニコンビニ”を――。
最近注目されている「コンビニ自販機レンタル」は、社員の健康・満足度・生産性を同時に高める新しい福利厚生として、多くの企業が導入を進めています。
飲料だけでなく、おにぎり・サラダ・スープ・軽食などを24時間いつでも購入できる利便性に加え、健康経営の推進や離席時間の短縮、集中力維持といった効果も期待できます。
本記事では、コンビニ自販機の仕組みや設置条件、費用・補助制度の有無、さらに導入後のROI(費用対効果)をわかりやすく比較。
「福利厚生を強化したい」「社員の健康と働きやすさを両立したい」と考える企業担当者に向けて、導入のポイントと成功事例を詳しく解説します。
【比較】おすすめのオフィスコンビニ一覧
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| サービス名 | 特長 | 費用 | 対応地域 | 主な商品 |
|---|---|---|---|---|
snaq.me office(スナックミーオフィス)
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初期費用:0円 月額費用:0円 送料・備品費:0円 商品代金:下記から選択 食べる分だけ都度決済「企業負担ゼロ」パターン 企業と従業員が一部負担する「一部負担」パターン 福利厚生費として企業が一括購入する「買取」パターン |
日本全国 | おやつ コーヒー プロテインバー おつまみ そうざい など |
オフィスで野菜
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要お問い合わせ ※冷蔵庫・備品レンタル無料 ※2か月間は月額費用0円(5名以上の利用者が対象) ※送料無料の試食セットあり |
日本全国 | 新鮮なサラダ・フルーツ 手作りのお惣菜など |
オフィスコンビニTUKTUK
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要お問い合わせ ※予算に合わせて選べる3つのプランを用意 ※要望に応じたカスタマイズも可能 |
TUKTUK(自社配送):東京都・神奈川・埼玉・千葉(一部) TUKTUKmini(郵送):全国 |
・お弁当 ・パスタ ・チャーハン ・お惣菜 ・お菓子 ・ドリンク ・おにぎり ・パン ・ヨーグルト ・豆腐バー ・アイスクリームなど ※商品は300種類以上 |
Office Stand By You
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要お問い合わせ ※毎月届くスープの個数によって異なる ※64個・96個・128個から選択が可能 |
日本全国 |
常温保存可能なスープの提供 ・1/3日分の野菜を使ったミネストローネ ・魚介と野菜たっぷりのクラムチャウダー など |
| オフィスでごはん |
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要お問い合わせ | 日本全国 | ・お惣菜 ・主食 |
| パンフォーユーオフィス |
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要お問い合わせ | 要お問い合わせ | ・パン類 |
| Drink&Snack |
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要お問い合わせ ※初期費用0円 |
東京・大阪が中心 | ・飲料水やコーヒー ・カップヌードル類 ・お菓子などの軽食類 |
| オフィスおかん |
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要お問い合わせ | 日本全国 | ・お惣菜 ・副菜 ・軽食 |
| KIRIN naturals |
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要お問い合わせ | 要お問い合わせ | ・野菜と果実のスムージーなどのドリンク |
| おふぃすこんびに |
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要お問い合わせ | 要お問い合わせ | ・飲料水 ・軽食 ・カップヌードル類 |
| Store600 |
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要お問い合わせ | 要お問い合わせ | - |
| ミニストップポケット |
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要お問い合わせ ※定額プランあり |
関東/大阪/名古屋/仙台 | ・菓子 ・飲料 ・食品 ・雑貨 ・冷蔵食品 |
| オフィスグリコ |
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要お問い合わせ ※設置費用、ランニングコスト0円 |
東京 / 神奈川/ 埼玉/ 千葉 愛知 大阪/ 京都/ 兵庫 広島 福岡 |
・菓子 ・飲料 ・アイスクリーム |
| セブン自販機 |
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要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 商品内容は運営を担当する加盟店と相談の上、設置場所に合わせてカスタマイズ |
| SHINKO STORE(心幸ストア) |
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要お問い合わせ | 日本全国 |
・食品 ・お菓子 ・飲料 ・雑貨 |
| オフめし |
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初期費用:20,000円 基本利用料:6,000円/月 |
日本全国 |
・食品 ・お菓子 ・飲料 ・雑貨 |
| オフィスオアシス |
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要お問い合わせ ※初期費用0円 |
東京・大阪など |
・飲料 ・お菓子 ・食品 |
| ボスマート |
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初期費用:0円 月額費用:0円 |
日本全国 |
・食品 ・お菓子 |
| 完全メシスタンド |
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要お問い合わせ ※初期費用0円 |
要お問い合わせ | ・食品 |
| 無人売店24 |
|
要お問い合わせ | 全国 |
・食品 ・お菓子 ・飲料 |
| オフィスプレミアムフローズン |
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初期費用:0円 月額費用:39,600円/月 |
全国 | ・食品 |
この記事の目次はこちら
1. オフィス自販機レンタルが福利厚生と生産性を両立する理由
現代の企業経営において、人材の獲得競争は激化しており、従業員の満足度(ES)と業務の生産性の向上は、経営の根幹を成す課題です。特に、健康経営や働き方改革が求められる中、従来の画一的な福利厚生では、社員の多様化するニーズを満たすことは困難となっています。こうした課題に対し、コンビニ自販機レンタルは、低コストかつ高利便性を実現する「食のインフラ」として、今、最も注目されるソリューションの一つです。
コンビニ自販機とは、従来の飲料専用の自動販売機とは異なり、お弁当、おにぎり、惣菜、パンといったチルド食品や、冷凍食品、日用品までを販売できる無人販売システムを指します。これをレンタル形式で導入することで、企業は初期投資のリスクを抑えつつ、以下の戦略的なメリットを享受できます。
- 生産性向上への直接貢献: 都市部のオフィスや郊外の施設で深刻なランチ難民問題を解消します。社員は昼食の調達にかかる外出、移動、行列待ちの時間を完全に削減でき、その時間を業務や質の高い休憩に充てられます。これは、実質的な労働時間の有効活用に繋がり、企業全体のROI(投資対効果)を明確に高めます。
- 健康経営の具体的施策: 多くのサービスが管理栄養士監修の低カロリー、高タンパク質のヘルシーメニューを充実させています。社員が手軽に健康的な食事を選べる環境を整備することは、欠食の予防や食生活の偏りの是正に繋がり、社員の健康維持とプレゼンティズムの改善に貢献します。
- 人材戦略とエンゲージメントの強化: 企業が24時間いつでも、社員の食という根幹的なニーズに応える姿勢は、社員の帰属意識や満足度を飛躍的に高めます。特に深夜残業やシフト勤務時の食事提供は、社員の「大切にされている」という意識を強化し、離職率の抑制に効果的です。また、採用活動における強力なアピールポイントとなり、優秀な人材を獲得するフックとなります。
コンビニ自販機レンタルは、社員食堂のような高額な初期費用や人件費を必要とせず、これらの複雑な経営課題に複合的かつ継続的にアプローチできる、現代企業にとって不可欠なインフラ投資なのです。
2. 決裁者が知るべき自販機型の戦略的メリットとコスト構造
数あるオフィスコンビニの形態の中で、自販機(自動販売機)タイプを選択することは、棚型やBOX型と比較して、企業側の管理負担とセキュリティリスクを最小限に抑える上で最も合理的です。決裁者・管理部門が重視すべき「コスト」「時間」「人材」の三側面から、自販機型がもたらす具体的メリットと、そのコスト構造を詳述します。
2.1 自販機型ならではの圧倒的なメリット
- 運用負担のゼロ化: 従来の棚型・BOX型では必要だった商品の陳列、代金の回収、賞味期限チェックといった煩雑な作業は、自販機レンタルの場合、サービス提供事業者に一任されます。最新の自販機は、賞味期限を自動で管理し販売を停止する機能を搭載しており、企業側は食品の鮮度管理に関わるリスクと手間を完全に排除できます。
- 無人・キャッシュレス決済: 現金回収や精算の手間、釣り銭準備が一切不要です。ほとんどの機種が交通系IC、QRコード決済、専用アプリ決済に対応しており、現金管理に伴う代金未払いや盗難といったセキュリティリスクを大幅に軽減します。
- 24時間365日稼働: 自販機は、早朝出勤、深夜残業、シフト勤務など、勤務時間が不規則な社員の全ての食事ニーズに時間制限なく対応可能です。特に、夜間勤務者の食事環境改善という点で、他のサービス形態よりも高い評価を得られます。
2.2 導入形態と費用構造の明確化
自販機レンタル費用は、主にレンタル料/サブスク料、商品代金、電気代の三つの要素で構成されます。
- レンタル/サブスクリプション: 機器の購入費が不要なため、初期投資を大幅に抑えられます。月額の固定料金には、機器の故障修理、保守メンテナンスが含まれていることが多く、企業側の突発的な費用負担が発生しない点が最大の特徴です。これが最も推奨される主流の導入形態です。
- 商品代金と補助額: 企業が商品の原価の一部を補助(負担)することで、社員への提供価格を下げることができます。この補助額を適切に設定することで、食事補助の非課税枠(税法上の要件あり)を活用でき、節税対策としても機能し得ます。社員が「一般のコンビニよりもお得」と感じる価格設定が、継続的な利用率を高める鍵です。
- 低固定費・高効率: 社員食堂のような莫大な固定費が不要で、月額数万円程度のレンタル料で済むため、導入コストが透明で予算管理が容易です。
自販機レンタルは、企業側の手間とリスクを最小化しつつ、社員の食と時間の課題を解決できる、現代のオフィス環境に最適な戦略的ソリューションです。
3. 【機能比較】主要なオフィス自販機レンタルサービスのタイプ別特徴
レンタル型オフィス自販機サービスは、搭載機能や提供する商品カテゴリによっていくつかのタイプに大別されます。導入を検討する際は、「自社の社員数」「オフィススペース」「導入目的(健康か利便性か)」に応じて、最適なタイプを選定することが重要です。ここでは、市場を牽引する主要な5つのタイプが持つ、比較すべき重要ポイントを提示します。
3.1 飲料・軽食複合型(大手コンビニ連動型)
- 特徴: 大手コンビニエンスストアの商品力と物流網を活かしたサービスです。既存のコンビニ商品(お弁当、おにぎり、デザート、飲料)がそのまま供給されます。
- 比較ポイント: 商品ラインナップの豊富さと補充体制の安定性が非常に高く、全国的な物流インフラにより、地方拠点や工場への展開にも強い傾向があります。商品の仕入れ価格がコンビニ価格に準じるため、社員への提供価格が他の専用サービスより高めになる可能性があります。
3.2 冷凍食品・惣菜特化型(冷凍自販機タイプ)
- 特徴: 冷凍総菜、冷凍弁当、ラーメン、パスタなど、食堂代替となる本格的な食事を販売するタイプです。
- 比較ポイント: 消費期限が長く、廃棄ロスが少ない点が最大のメリットです。夜間や休日の補食需要に強く、電子レンジを併設すれば温かい食事を提供できます。ただし、冷凍機能により電力コストがやや高めで、機器本体が大型になるため、搬入経路の確認が必須です。
3.3 健康経営特化型(ヘルシーメニュー重視)
- 特徴: 健康経営の推進に焦点を当て、ヘルシーメニューや栄養バランスを重視した商品を揃えるサービスです。
- 比較ポイント: 管理栄養士監修の低カロリー弁当、高タンパク質惣菜などが豊富です。自販機のディスプレイに栄養成分情報やカロリーが表示される機能を持つことが多く、社員の健康リテラシー向上にも貢献します。企業が補助することで、社員の自発的な健康意識の向上を促しやすいです。
3.4 DX・スマート機能特化型(IoT連動方式)
- 特徴: AIやIoTを活用し、販売データの分析や在庫管理の最適化に優れているサービスです。
- 比較ポイント: アプリ連携による事前予約やキャッシュレス決済の利便性が高く、企業側は利用データを詳細に取得し、社員の利用傾向や健康志向を把握できます。これにより、在庫ロスを最小限に抑え、発注・補充の効率を最大化できます。最新技術の搭載により、月額レンタル料が比較的高めに設定されていることが多いです。
3.5 省スペース・小型自販機型(ミニマーケット連携)
- 特徴: 設置スペースの限られた小規模オフィスや分散拠点向けに、コンパクトなサイズで設計された自販機です。
- 比較ポイント: 設置に必要な床面積や電源容量が小さく、導入のハードルが低いです。商品はおにぎりや軽食、ドリンクに特化していることが多く、手軽さと省スペース性を最優先する場合に最適です。ただし、補充頻度やサービスエリアが限定的になる場合があるため、事業者の対応範囲を事前に確認することが重要です。
4. 導入形態の徹底比較:レンタル・購入・リースの財務リスクと税務
コンビニ自販機をオフィスに設置する際、決裁者・管理部門責任者として最も重要な決定事項の一つが、機器の「導入形態」です。主に「レンタル/サブスク」「購入」「リース」の三つの選択肢があり、それぞれ初期費用、税務上の扱い、運用リスクが大きく異なります。財務・管理部門の視点から、それぞれの形態が持つリスクとメリットを徹底比較します。
4.1 レンタル/サブスクリプション方式(推奨される主流形態)
- 財務上の扱い: 経費として処理でき、資産計上が不要なため、オフバランス取引(企業のバランスシートに資産として計上しない)となり、財務指標に影響を与えにくいです。
- リスクとメリット:
- 初期費用: 購入費が不要なため、初期投資を大幅に抑えられます。
- 運用リスク: 機器の故障修理、保守メンテナンスはレンタル料に含まれることが多く、企業側の突発的な費用負担が発生しません。
- 柔軟性: 社員のニーズや技術革新に合わせて、新しい自販機に比較的容易に入れ替えることが可能です。
- デメリット: 長期的に見ると、総支払額が購入費を上回る可能性があります。
4.2 購入方式
- 財務上の扱い: 機器が固定資産として計上され、減価償却を通じて費用化されます。
- リスクとメリット:
- 初期費用: 莫大な初期費用が一括で発生します。
- 長期コスト: 長期(例: 7年以上)利用する場合、レンタル料の支払いが不要になるため、総コストが最も安くなる可能性があります。
- 運用リスク: 故障時の修理費用、部品交換費用もすべて自社負担となり、管理部門の運用リスクと手間が最大となります。
4.3 リース方式
- 財務上の扱い: 契約内容により、ファイナンス・リース(原則、資産計上が必要)またはオペレーティング・リース(オフバランス取引が可能)のいずれかに分類されます。
- リスクとメリット:
- 費用処理: リース料は賃借料として経理処理できるため、税務上の処理が明確になります。
- 柔軟性: 契約期間(通常5~7年)の中途解約が原則不可能であり、自販機の陳腐化リスクを負うことになります。
- 資金調達: 金融機関からの融資が不要で、間接的な資金調達手段として利用できます。
決裁者としては、初期費用を抑え、運用リスクを排除できる「レンタル/サブスク方式」をまず検討し、その上で商品の社員提供価格(補助率)を決定することが、最も現実的かつ戦略的な選択となります。特に食品を扱う自販機は故障リスクや衛生管理リスクが高いため、保守を事業者に一任できるレンタル方式が強く推奨されます。
5. 失敗しないための設置条件と運用チェックリスト
コンビニ自販機レンタルは手軽に導入できる反面、導入後のトラブルや社員の不満を防ぐためには、設置環境と運用体制に関する事前チェックが不可欠です。管理部門責任者として、導入前に以下の重要事項を徹底的に検証し、管理負担ゼロを実現してください。
5.1 物理的な設置条件のチェック
自販機は冷蔵・冷凍機能を搭載しているため、一般的な棚型のオフィスコンビニよりも厳しい設置条件が求められます。
- 必要スペース: 自販機本体に加え、熱を逃がすための背面・側面のスペース(通常10〜15cm程度)と、扉を開けて商品を補充・メンテナンスするための前面スペース(約1m以上)が必要です。社員の動線を妨げない配置計画を立ててください。
- 電源と電気代: 専用の電源コンセント(通常100V、機種によっては200V)が必要な場合があります。自販機は24時間稼働するため、電気代もランニングコストとして発生します。サービス提供事業者に月間消費電力の目安を確認し、電力容量に問題がないか確認します。
- 床の耐荷重と水平性: 冷蔵・冷凍設備を持つ自販機は重量があるため、床の耐荷重を確認し、水平で安定した場所に設置することが、故障予防の観点からも重要です。カーペット敷きの場合は、補強板の必要性も確認します。
5.2 運用・保守管理体制の徹底検証
企業側の運用負担を最小化するため、サービス提供事業者が担う管理・保守の範囲を明確にします。
- 補充・廃棄方式: 「フルサポート」型の契約(事業者が全て担当)を選定し、補充頻度(週〇回など)を明確にします。特にチルド食品を扱うため、賞味期限前の廃棄ルールと、その廃棄物の処理責任が事業者側にあることを契約書で確認します。
- 故障・トラブル対応: 機器の故障、決済システムのトラブルが発生した場合の対応スピードと受付時間を確認します。24時間コールセンターの有無や、代替機の迅速な手配が可能かどうかが、社員の利便性維持に直結します。
- 衛生管理と鮮度: 納品ルートでの冷蔵・冷凍の温度管理が徹底されているか、また、お弁当やおにぎりなどの商品の鮮度保持に特化した自販機(例:冷蔵温度を細かく設定できる)であるかを確認します。
5.3 セキュリティと決済システム
無人販売形式であるため、セキュリティと公平性を保つ仕組みが不可欠です。
- 代金未払いの防止策: 完全キャッシュレス決済(交通系IC、QRコードなど)に対応している自販機は、代金未払いのリスクが低いです。決済システムの安定性、特に通信障害時の対応についても確認し、社員がスムーズに利用できる環境を確保します。
これらのチェックポイントを事前にクリアすることで、コンビニ自販機レンタルは、企業にとって手間のかからない、高効率な福利厚生インフラとして機能します。
6. ROI(投資対効果)を最大化する戦略的導入と測定法
コンビニ自販機レンタルは、単なる「社員が喜ぶ」という定性的なメリットだけでなく、経営上の具体的な効果を可視化し、投資対効果(ROI)で測るべき戦略的投資です。経営層への説得力を高めるためにも、以下の方法でROIを測定・提示することが重要です。
6.1 定量的なROIの可視化:時間価値の算出
最も定量化しやすいROIは、社員の「時間」の節約です。
- 算出式: 年間削減時間=(1人あたりの1日あたりのランチ調達削減時間)×(従業員数)×(年間稼働日数)
- 効果: 外出による往復移動時間や行列待ち時間を1日15分削減できたと仮定するだけでも、大規模なオフィスでは年間数千時間の業務時間を創出できます。この時間を社員の平均時間単価で換算し、自販機のレンタル費用や電気代を上回る時間価値を提示することで、低コストな生産性向上施策であることを証明できます。
6.2 人事戦略における費用対効果の測定
- 離職率の抑制: 離職は、採用コスト、教育コスト、ノウハウの喪失という莫大なコストを生みます。自販機によるES(従業員満足度)向上は、離職防止の一助となり、長期的に採用・教育コストを削減する効果(間接的コスト削減)をもたらします。
- 採用競争力の強化: 採用面接や企業説明会で「自販機での健康的な食事提供」を具体的な福利厚生として提示することで、競合他社との差別化を図れます。これは、優秀な人材の引きつけという、極めて価値の高いROIを生みます。
6.3 健康経営指標との連動と社会的評価
- データ活用: DX対応の自販機から得られるヘルシーメニューの利用率をデータとして収集します。これを人事部門が持つ健康診断の結果(BMI、生活習慣病リスク項目)と照らし合わせることで、「食の福利厚生が社員の健康状態改善に貢献している」という具体的な根拠を得られます。
- 社会的評価: この根拠を健康経営優良法人などの認定申請時に提示することで、企業の社会的評価を高め、金融機関からの優遇や保険料の割引といった、さらなる経営上のメリットに繋がる可能性があります。
コンビニ自販機レンタルは、単なる機器の設置ではなく、費用対効果が明確に測定できる、現代の経営戦略に不可欠なツールとして位置づけられます。
7. まとめ:企業成長を加速させる「食のインフラ」の導入へ
「コンビニ 自販機 レンタル」は、企業が直面する健康経営、働き方改革、人材戦略の複合的な課題に対して、極めて有効な解決策を提供する戦略的投資です。
自販機が持つ24時間稼働、完全キャッシュレス、自動賞味期限管理という特性は、管理部門の運用負担をゼロにし、セキュリティリスクを最小限に抑えます。推奨される「レンタル/サブスク方式」は、初期投資と故障リスクを排除し、低コストで社員の利便性と健康を高めることを可能にします。
導入形態の比較、厳格な設置・運用チェック、そして時間価値換算によるROIの可視化を通じて、コンビニ自販機レンタルは「費用対効果が明確な福利厚生」であることを経営層に証明できます。
社員の生産性とエンゲージメントを確実に底上げする「食のインフラ」として、ぜひ導入検討を進め、企業成長の基盤を強化してください。
【比較】おすすめのオフィスコンビニ一覧
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| サービス名 | 特長 | 費用 | 対応地域 | 主な商品 |
|---|---|---|---|---|
snaq.me office(スナックミーオフィス)
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初期費用:0円 月額費用:0円 送料・備品費:0円 商品代金:下記から選択 食べる分だけ都度決済「企業負担ゼロ」パターン 企業と従業員が一部負担する「一部負担」パターン 福利厚生費として企業が一括購入する「買取」パターン |
日本全国 | おやつ コーヒー プロテインバー おつまみ そうざい など |
オフィスで野菜
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要お問い合わせ ※冷蔵庫・備品レンタル無料 ※2か月間は月額費用0円(5名以上の利用者が対象) ※送料無料の試食セットあり |
日本全国 | 新鮮なサラダ・フルーツ 手作りのお惣菜など |
オフィスコンビニTUKTUK
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要お問い合わせ ※予算に合わせて選べる3つのプランを用意 ※要望に応じたカスタマイズも可能 |
TUKTUK(自社配送):東京都・神奈川・埼玉・千葉(一部) TUKTUKmini(郵送):全国 |
・お弁当 ・パスタ ・チャーハン ・お惣菜 ・お菓子 ・ドリンク ・おにぎり ・パン ・ヨーグルト ・豆腐バー ・アイスクリームなど ※商品は300種類以上 |
Office Stand By You
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要お問い合わせ ※毎月届くスープの個数によって異なる ※64個・96個・128個から選択が可能 |
日本全国 |
常温保存可能なスープの提供 ・1/3日分の野菜を使ったミネストローネ ・魚介と野菜たっぷりのクラムチャウダー など |
| オフィスでごはん |
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要お問い合わせ | 日本全国 | ・お惣菜 ・主食 |
| パンフォーユーオフィス |
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要お問い合わせ | 要お問い合わせ | ・パン類 |
| Drink&Snack |
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要お問い合わせ ※初期費用0円 |
東京・大阪が中心 | ・飲料水やコーヒー ・カップヌードル類 ・お菓子などの軽食類 |
| オフィスおかん |
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要お問い合わせ | 日本全国 | ・お惣菜 ・副菜 ・軽食 |
| KIRIN naturals |
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要お問い合わせ | 要お問い合わせ | ・野菜と果実のスムージーなどのドリンク |
| おふぃすこんびに |
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要お問い合わせ | 要お問い合わせ | ・飲料水 ・軽食 ・カップヌードル類 |
| Store600 |
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要お問い合わせ | 要お問い合わせ | - |
| ミニストップポケット |
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要お問い合わせ ※定額プランあり |
関東/大阪/名古屋/仙台 | ・菓子 ・飲料 ・食品 ・雑貨 ・冷蔵食品 |
| オフィスグリコ |
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要お問い合わせ ※設置費用、ランニングコスト0円 |
東京 / 神奈川/ 埼玉/ 千葉 愛知 大阪/ 京都/ 兵庫 広島 福岡 |
・菓子 ・飲料 ・アイスクリーム |
| セブン自販機 |
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要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 商品内容は運営を担当する加盟店と相談の上、設置場所に合わせてカスタマイズ |
| SHINKO STORE(心幸ストア) |
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要お問い合わせ | 日本全国 |
・食品 ・お菓子 ・飲料 ・雑貨 |
| オフめし |
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初期費用:20,000円 基本利用料:6,000円/月 |
日本全国 |
・食品 ・お菓子 ・飲料 ・雑貨 |
| オフィスオアシス |
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要お問い合わせ ※初期費用0円 |
東京・大阪など |
・飲料 ・お菓子 ・食品 |
| ボスマート |
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初期費用:0円 月額費用:0円 |
日本全国 |
・食品 ・お菓子 |
| 完全メシスタンド |
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要お問い合わせ ※初期費用0円 |
要お問い合わせ | ・食品 |
| 無人売店24 |
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要お問い合わせ | 全国 |
・食品 ・お菓子 ・飲料 |
| オフィスプレミアムフローズン |
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初期費用:0円 月額費用:39,600円/月 |
全国 | ・食品 |
