更新日:2025/10/31
オフィスの防災備蓄食品とは?備蓄量や管理のポイントについて解説
【監修】株式会社ジオコード 管理部長
小島 伸介
株式会社ジオコード入社後、Web広告・制作・SEOなどの事業責任者を歴任。
上場準備から上場まで対応した経験を生かし、サービス品質の改善を統括する品質管理課を立ち上げ。その後、総務人事・経理財務・情報システム部門を管掌する管理部長に就任。
突然の地震や災害時、社員の安全と事業継続を守るために防災備蓄食品はオフィスの重要な課題です。多くの企業が防災対策を進める中、「どのくらい必要?」「どこに保管する?」といった疑問を持つ担当者も多いのではないでしょうか。本記事では、オフィスに適した防災備蓄食品の種類や備蓄方法、導入のポイントまでわかりやすく解説します。
【比較】おすすめのオフィスコンビニ一覧
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| サービス名 | 特長 | 費用 | 対応地域 | 主な商品 |
|---|---|---|---|---|
snaq.me office(スナックミーオフィス)
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初期費用:0円 月額費用:0円 送料・備品費:0円 商品代金:下記から選択 食べる分だけ都度決済「企業負担ゼロ」パターン 企業と従業員が一部負担する「一部負担」パターン 福利厚生費として企業が一括購入する「買取」パターン |
日本全国 | おやつ コーヒー プロテインバー おつまみ そうざい など |
オフィスで野菜
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要お問い合わせ ※冷蔵庫・備品レンタル無料 ※2か月間は月額費用0円(5名以上の利用者が対象) ※送料無料の試食セットあり |
日本全国 | 新鮮なサラダ・フルーツ 手作りのお惣菜など |
オフィスコンビニTUKTUK
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要お問い合わせ ※予算に合わせて選べる3つのプランを用意 ※要望に応じたカスタマイズも可能 |
TUKTUK(自社配送):東京都・神奈川・埼玉・千葉(一部) TUKTUKmini(郵送):全国 |
・お弁当 ・パスタ ・チャーハン ・お惣菜 ・お菓子 ・ドリンク ・おにぎり ・パン ・ヨーグルト ・豆腐バー ・アイスクリームなど ※商品は300種類以上 |
Office Stand By You
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要お問い合わせ ※毎月届くスープの個数によって異なる ※64個・96個・128個から選択が可能 |
日本全国 |
常温保存可能なスープの提供 ・1/3日分の野菜を使ったミネストローネ ・魚介と野菜たっぷりのクラムチャウダー など |
| オフィスでごはん |
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要お問い合わせ | 日本全国 | ・お惣菜 ・主食 |
| パンフォーユーオフィス |
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要お問い合わせ | 要お問い合わせ | ・パン類 |
| Drink&Snack |
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要お問い合わせ ※初期費用0円 |
東京・大阪が中心 | ・飲料水やコーヒー ・カップヌードル類 ・お菓子などの軽食類 |
| オフィスおかん |
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要お問い合わせ | 日本全国 | ・お惣菜 ・副菜 ・軽食 |
| KIRIN naturals |
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要お問い合わせ | 要お問い合わせ | ・野菜と果実のスムージーなどのドリンク |
| おふぃすこんびに |
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要お問い合わせ | 要お問い合わせ | ・飲料水 ・軽食 ・カップヌードル類 |
| Store600 |
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要お問い合わせ | 要お問い合わせ | - |
| ミニストップポケット |
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要お問い合わせ ※定額プランあり |
関東/大阪/名古屋/仙台 | ・菓子 ・飲料 ・食品 ・雑貨 ・冷蔵食品 |
| オフィスグリコ |
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要お問い合わせ ※設置費用、ランニングコスト0円 |
東京 / 神奈川/ 埼玉/ 千葉 愛知 大阪/ 京都/ 兵庫 広島 福岡 |
・菓子 ・飲料 ・アイスクリーム |
| セブン自販機 |
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要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 商品内容は運営を担当する加盟店と相談の上、設置場所に合わせてカスタマイズ |
| SHINKO STORE(心幸ストア) |
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要お問い合わせ | 日本全国 |
・食品 ・お菓子 ・飲料 ・雑貨 |
| オフめし |
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初期費用:20,000円 基本利用料:6,000円/月 |
日本全国 |
・食品 ・お菓子 ・飲料 ・雑貨 |
| オフィスオアシス |
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要お問い合わせ ※初期費用0円 |
東京・大阪など |
・飲料 ・お菓子 ・食品 |
| ボスマート |
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初期費用:0円 月額費用:0円 |
日本全国 |
・食品 ・お菓子 |
| 完全メシスタンド |
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要お問い合わせ ※初期費用0円 |
要お問い合わせ | ・食品 |
| 無人売店24 |
|
要お問い合わせ | 全国 |
・食品 ・お菓子 ・飲料 |
| オフィスプレミアムフローズン |
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初期費用:0円 月額費用:39,600円/月 |
全国 | ・食品 |
この記事の目次はこちら
オフィスの防災備蓄食品とは?
地震や災害などの緊急時に備えて、社員が安全に過ごせるように準備しておくのが「防災備蓄食品」です。近年では、企業のBCP(事業継続計画)の一環として備蓄を整える動きが広がっています。停電やライフラインの途絶時にも食事や水分を確保できるようにしておくことで、従業員の安心と企業としての信頼性を高めることができます。
オフィスで防災備蓄食品を備蓄する目的と重要性
災害時に最も優先されるのが、社員の安全確保と事業継続(BCP)です。オフィスに防災備蓄食品を備蓄することは、単なる防災対策にとどまらず、企業としての社会的責任や従業員満足度の向上にもつながります。非常時に社員が安心して過ごせる環境を整えることは、企業の信頼性を高めるうえでも欠かせません。
オフィスの防災備蓄食品の備蓄量と管理のポイント
災害時の備えとして「どれくらいの防災備蓄食品をどこに保管するか」は重要な課題です。以下では、オフィスにおける備蓄の基本的な考え方を紹介します。
従業員数に応じた防災備蓄食品の備蓄目安
防災備蓄食品は「3日分×従業員数」が基本です。1人あたり1日3食分を想定し、たとえば30人規模のオフィスであれば、最低270食分が必要になります。また、水も1日3リットルを目安に計算しましょう。災害時には流通の停止や避難が長引く可能性もあるため、5日分を用意する企業も増えています。
保管場所・スペースの工夫
防災備蓄食品は温度や湿度に左右されない場所に保管するのが原則です。オフィス内の倉庫やキャビネットの空きスペース、ロッカーの上などを活用しましょう。最近では収納しやすいパッケージやボックス型の非常食も多く、空間を有効活用できます。避難経路をふさがないよう配慮も忘れずに。
賞味期限管理とローリングストック
防災備蓄食品は賞味期限が長いとはいえ、永遠ではありません。管理を怠ると「期限切れで使えない」という事態にもなりかねません。対策として有効なのが「ローリングストック法」です。定期的に消費し、食べた分を補充することで、常に新しい備蓄を維持できます。表計算ソフトや専用アプリで賞味期限を管理するのもおすすめです。
オフィスに適した防災備蓄食品の種類と選び方
オフィスで使える防災備蓄食品にはどんな種類があり、どのように選べば良いのでしょうか?選定ポイントとあわせて、具体例を紹介します。
オフィス環境でも配布しやすい防災備蓄食品とは
オフィスで防災備蓄食品を配布する場面では、火や水を使わずすぐに食べられるものが重宝されます。個包装や簡単に開封できるパッケージ、匂いや音が少ないものも重要です。また、配布時の混乱を防ぐため、1食セットになっている商品もおすすめです。社員がすぐに口にできることで、精神的な安心感も得られます。
保存水・アルファ化米・パン・お菓子などの具体例
オフィスでの防災備蓄食品の定番には以下のようなものがあります:
- 保存水(500ml〜2L):5年以上保存できるタイプを選ぶ
- アルファ化米:お湯・水で戻すだけ。白米・炊き込みご飯など多様
- 缶詰パン・袋詰パン:甘味や風味があり、満足度が高い
- 栄養補助食品やクッキー:手軽にカロリーを補える
- ゼリー飲料・飴・チョコレート:糖分補給とストレス軽減に効果的
味や食感のバリエーションをもたせることで、災害時のストレス軽減にもつながります。
アレルギーや宗教対応の食品選び
従業員の中には、アレルギー体質の人や宗教的な食制限を持つ人もいます。そのような社員にも配慮し、アレルゲンフリー、ヴィーガン、ハラール認証済みの防災備蓄食品を一部に含めることが求められます。事前に社員の食に関する制約を把握しておくと安心です。
社員食堂や置き菓子を防災備蓄食品に活用する方法
社員食堂やオフィス設置型のお菓子サービス(置き菓子)を防災備蓄食品として活用する企業も増えています。たとえば「スナックミーオフィス」では、長期保存可能なおやつを定期補充し、普段は福利厚生、非常時には備蓄として使用することができます。スペースを取らずに導入できるため、小規模オフィスにも最適です。
オフィスの防災備蓄食品の導入方法と運用のコツ
実際にオフィスに防災備蓄食品を導入するには、段階的な計画と社員への周知が欠かせません。ここでは導入時のポイントと運用上のコツを紹介します。
初めての導入で失敗しないために準備すべきこと
まずは「何人に対して、何日分を備えるのか」を明確にすることから始めましょう。その上で、必要な量・種類を選定し、予算を算出します。また、配布方法や保管場所についても関係部署と相談のうえ決めておくとスムーズです。災害時の具体的な利用シナリオを想定して準備を進めると、必要な備えが明確になります。
社内マニュアルやルールの作成
防災備蓄食品の配布や保管、入れ替えのタイミングなどについては、社内でルール化しておくことが大切です。担当部署や責任者を明確にし、管理表やマニュアルを整備しておくと、いざという時も混乱が少なくなります。年に1〜2回、点検日を設けることもおすすめです。
年1回の見直し・入れ替えの仕組み
長期保存が可能とはいえ、防災備蓄食品の品質維持のためには定期的な見直しが必要です。多くの企業では「防災の日(9月1日)」や「年度末」などを基準に、1年に1度の在庫チェックと入れ替えを行っています。入れ替えの際には、消費期限が近い商品を社員に配布する「試食イベント」として活用することで、社員の関心も高まります。
オフィスの防災備蓄食品の導入事例とおすすめサービス
「実際に導入している企業はどうしてる?」という方のために、実例やサービス選びの参考情報を紹介します。
他社の導入事例から学ぶポイント
あるIT企業では、全社員に3日分の防災備蓄食品を配布し、各自のデスク下に保管させています。別の商社では、防災セットを一括で購入し、フロアごとに備蓄庫を設けています。どちらも管理責任者を設け、年1回の点検日を実施。社員の防災意識向上にもつながっているとの声があります。
スナックミーなど人気防災備蓄食品サービスの比較
| サービス名 | 特徴 | 対応食品 | 最低注文数 |
| スナックミーオフィス | 置き菓子と非常食の兼用 | クッキー・ドライフルーツ等 | 月10個〜 |
| セコム防災セット | BCP対策向け | 水・ご飯・パンなど | 要問い合わせ |
| アスクル(法人) | 幅広い選択肢 | 保存水・米飯・缶詰など | 1個から可 |
サービス導入時には、「保管性・期限・社員の好みに合うか」など複数の視点から選ぶことが重要です。
防災備蓄食品を福利厚生の一環として活用する成功例
オフィスで防災備蓄食品を福利厚生として活用する企業も増えています。たとえば、月1回のおやつ提供を備蓄と兼ねることで、社員の満足度向上と同時に防災意識も高まります。スナックミーやオフィスおかんなど、長期保存可能な食品を取り入れたサービスが人気です。
オフィスの防災備蓄食品に関するよくある質問(FAQ)
防災備蓄食品はどこに保管すればいい?
直射日光が当たらず、湿気の少ない場所が理想です。倉庫や備蓄棚がない場合は、個人の机下、棚上、会議室の隅などを工夫して使いましょう。防災キャビネットの導入もおすすめです。
アレルギー対応の食事はどう選ぶ?
社員に事前アンケートをとり、アレルギー情報を把握しておくことが基本です。製品選定時には「特定原材料不使用」「ヴィーガン」「ハラール認証」などの表示を確認しましょう。
社員への配布方法やルールの決め方は?
部署単位で分けたり、管理責任者が配布する仕組みにすると混乱を防げます。配布時には個人単位で名前付きシールを貼る、チェックリストを作成するなどの工夫が有効です。
まとめ
オフィスの防災備蓄食品は、企業が社員を守り、社会的責任を果たすための重要な取り組みです。本記事で紹介したように、選び方・管理方法・導入の工夫を知ることで、誰でも実践しやすくなります。自社に最適な備蓄体制を整え、いざという時に備えておきましょう。
