オフィスコンビニの導入率は? 企業で導入が進む背景や人気の理由を解説
【監修】株式会社ジオコード 管理部長
小島 伸介
株式会社ジオコード入社後、Web広告・制作・SEOなどの事業責任者を歴任。
上場準備から上場まで対応した経験を生かし、サービス品質の改善を統括する品質管理課を立ち上げ。その後、総務人事・経理財務・情報システム部門を管掌する管理部長に就任。
オフィスコンビニは手軽に導入できる食の福利厚生として人気が高いサービスです。導入する企業が増えていると言われていますが、実際のところ、どのくらいの企業がオフィスコンビニを導入しているのでしょうか。
本記事ではオフィスコンビニの概要や導入率、導入が進む背景、オフィスコンビニが人気の理由などを解説します。オフィスコンビニの導入に迷っている方、自社に合ったサービスかどうかを見極めたい方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
【比較】おすすめのオフィスコンビニ一覧
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サービス名 | 特長 | 費用 | 対応地域 | 主な商品 ※主な商品を3~5個箇条書き |
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snaq.me office(スナックミーオフィス) |
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初期費用:0円 月額費用:0円 送料・備品費:0円 商品代金:下記から選択 食べる分だけ都度決済「企業負担ゼロ」パターン 企業と従業員が一部負担する「一部負担」パターン 福利厚生費として企業が一括購入する「買取」パターン |
日本全国 | おやつ コーヒー プロテインバー おつまみ そうざい など |
オフィスでごはん |
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要お問い合わせ | 日本全国 | ・お惣菜 ・主食 |
パンフォーユーオフィス |
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要お問い合わせ | - | ・パン類 |
Drink&Snack |
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要お問い合わせ ※初期費用0円 |
東京・大阪が中心 | ・飲料水やコーヒー ・カップヌードル類 ・お菓子などの軽食類 |
オフィスおかん |
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要お問い合わせ | 日本全国 | ・お惣菜 ・副菜 ・軽食 |
KIRIN naturals |
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要お問い合わせ | - | ・野菜と果実のスムージーなどのドリンク |
TUKTUK |
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要お問い合わせ | 東京都/神奈川/埼玉/千葉の一部 | ・軽食 ・飲料 ・お惣菜 ・ご飯やパスタなど |
おふぃすこんびに |
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要お問い合わせ | - | ・飲料水 ・軽食 ・カップヌードル類 |
Store600 |
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要お問い合わせ | - | - |
ミニストップポケット |
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要お問い合わせ ※定額プランあり |
関東/大阪/名古屋/仙台 | ・菓子 ・飲料 ・食品 ・雑貨 ・冷蔵食品 |
オフィスグリコ |
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要お問い合わせ ※設置費用、ランニングコスト0円 |
東京 / 神奈川/ 埼玉/ 千葉 愛知 大阪/ 京都/ 兵庫 広島 福岡 |
・菓子 ・飲料 ・アイスクリーム |
セブン自販機 |
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要お問い合わせ | - | 商品内容は運営を担当する加盟店と相談の上、設置場所に合わせてカスタマイズ |
この記事の目次はこちら
オフィスコンビニとは?
オフィスコンビニとは、オフィス内に設置した冷蔵庫や棚などに商品をストックし、従業員がいつでも好きなときに利用できるサービスのことです。
コンビニと比較すると小規模ですが、食事補助に活用できる他、業務中の気分転換、時間の有効活用にもつながるとして、多くの企業で導入が進んでいます。大手コンビニチェーンが展開しているオフィスコンビニや、健康に配慮した商品ラインナップのオフィスコンビニなど、サービスの種類はさまざまです。
食の福利厚生サービスには、さまざまなものがありますが、オフィスコンビニはその中でも比較的導入コストや運用コストが抑えやすく、手軽なサービスとして人気があります。
オフィスコンビニの導入率
では実際のところ、オフィスコンビニはどの程度の企業で導入されているのでしょうか。
株式会社リビングくらしHOW研究所と株式会社サンケイリビング新聞社が全国20〜70代の男女3,826人を対象に実施したオフィスコンビニに関する調査によると、「職場にオフィスコンビニが導入されている」と回答した人は、全体の23.7%でした(※1)。
そのうち、導入に関与した人を対象に行った「導入した目的・理由は?」の質問には、約50%が「手軽に食品を購入できる」、約40%が「導入費用が安い・無料」、約30%が「設置スペースが狭くても導入できる」と回答しており、導入後の利便性が高いことや、導入コストの低さ、省スペースで設置できることなどが評価されていることが分かります(※2)。
※1~2 参考:PR TIMES.「データ&ランキング「フォーカスリサーチ」 導入が進む「オフィスコンビニ」をリサーチ」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000079669.html ,(2023-11-20).
オフィスコンビニ導入が進む背景
オフィスコンビニの導入が進んでいる背景には、どのような要因が考えられるのでしょうか。オフィスコンビニの導入を後押ししている5つの要因を見ていきましょう。
働き方の変化
オフィスコンビニの導入が進んでいる背景には、働き方の変化があります。
コロナ禍の間にリモートワークが急速に普及したことで、これまでよりも小規模なオフィスに移転した企業が増えました。しかしコロナ禍が落ち着いたことで、従来のように出社するスタイルに戻す企業も増えており、働き方も少しずつ変化してきています。オフィス内で手軽に食事やおやつを確保できるオフィスコンビニは、再び出社するようになったビジネスパーソンを中心に高く評価されているサービスです。
また省スペースで設置できるため、小規模なオフィスでも導入しやすい傾向にあります。オフィスの縮小により、広いスペースの確保が難しい企業でも導入しやすい食の福利厚生と言えるでしょう。
社員食堂や売店の減少
社員食堂や売店が減少していることも、オフィスコンビニの導入が進んでいる理由の一つです。
かつてはオフィス内に社員食堂や売店を設置している企業が多くありました。しかし、近年社員食堂や売店を設置している企業は減少傾向にあり、多くのビジネスパーソンは社外で食事を確保しています。厚生労働省が実施した調査によると、2018年度には社員食堂は全国に5,495施設ありましたが、2022年度には4,958施設まで減少していることが分かりました(※)。
しかし社外で食事を確保するには混雑が避けられないため、休憩が十分に取れません。特に高層ビルに入っているオフィスの場合、外出にはかなりの手間がかかってしまいます。
そこで需要が高まったのが、オフィス内で食事を調達できるオフィスコンビニです。休憩時間を無駄にすることなく、食事やお菓子を確保できるオフィスコンビニは、今後もますます導入が進んでいくと考えられるでしょう。
※参考:厚生労働省.「2 栄養関係」.
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei_houkoku/22/dl/kekka2.pdf ,(参照 2024-12-02).
マイクロマーケットへの注目
マイクロマーケットへ注目が集まっていることも、オフィスコンビニの導入が進んでいる理由の一つです。
マイクロマーケットとは、小さな商圏を意味します。オフィスをはじめ、学校や病院などもマイクロマーケットです。コンビニは全国各地にありますが、少子高齢化の今、1店舗当たりがターゲットにする人口は減少傾向にあります。そこで新たなビジネスチャンスを開拓するために、注目が集まるようになったのがマイクロマーケットです。
マイクロマーケットへの出店は、一般的なコンビニよりも小規模なので、コストを抑えた出店が可能です。無人で店舗を運営することにより、人件費も抑えられます。
オフィスコンビニもマイクロマーケットへの出店の代表格として、今後さらなる発展が期待されています。
食事に関する福利厚生に力を入れる企業の増加
オフィスコンビニ導入が進んでいる背景には、食事に関する福利厚生に力を入れる企業が増加していることも影響しています。
近年、従業員の健康を促進する目的で、食事に関する福利厚生に力を入れる企業が増えてきました。生きていく上で欠かせない食事に関する福利厚生は、従業員からの人気も高い傾向にあり、従業員満足度向上が目指せる上、求職者へのアピールにもなります。
食事に関する福利厚生の中でもオフィスコンビニは導入や運用のコストや手間が抑えやすいことから、導入が進んでいると考えられるでしょう。
社内コミュニケーションに課題を感じる企業の増加
社内コミュニケーションに課題を感じている企業が増加していることも、オフィスコンビニの導入が進んでいる理由の一つです。
株式会社月間総務が行った「社内コミュニケーションについての調査」では、8割以上の企業が社内コミュニケーションに課題を抱えていることが分かりました(※)。
休憩時間や業務の合間に気軽に利用できるオフィスコンビニを設置すると、周囲に人が集まりやすくなるため、自然と社内での会話が増えます。商品のラインナップも話のタネになりやすいので、社内コミュニケーションに関する課題を解消する手段として、オフィスコンビニを導入する企業も多いです。
※参考:PR TIMES.「8割以上の企業が社内コミュニケーションに課題あり。具体的な課題は「社員の参加意識の醸成」が最多。効果があった施策1位は「飲み会」」.
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000060066.html ,(2024-08-09).
オフィスコンビニが人気の理由
オフィスコンビニが人気を集める理由を3つご紹介します。
多様な商品がある
オフィスコンビニが人気の理由の一つは、多様な商品があることです。
一口にオフィスコンビニといっても商品のラインナップはサービスによってさまざまで、各サービスが趣向を凝らした多様な商品を提供しています。そのため、企業は自社の導入目的や従業員のニーズに合わせたサービスの導入が行いやすいです。
メンテナンスの手間が少ない
メンテナンスの手間が少ないことも、オフィスコンビニが人気の理由です。
オフィスコンビニは、社員食堂のようにキッチンを設置する必要がなく、必要な設備は冷蔵庫や棚のみです。それらの設備もサービス提供会社が行ってくれるケースが多く、自社でメンテナンスにかかる手間はほとんどありません。商品の注文や補充、在庫管理、売上管理なども任せられるサービスが多いので、担当者の負担を軽減して運用できます。
非常時の備蓄になる
非常時の備蓄になることも、オフィスコンビニが人気の理由と言えるでしょう。
災害に備えて企業にもさまざまな対策が求められています。その一つが食料の備蓄ですが、非常時用の食料を備蓄すると管理に手間がかかる上、保管スペースも必要です。
しかしオフィスコンビニなら、普段食事やおやつとして食べている食品がそのまま非常時の備蓄になります。備蓄した食料が無駄になる心配もないので、災害への備えも兼ねてオフィスコンビニを導入している企業は少なくありません。
まとめ
自社や従業員のニーズに合わせて導入でき、メンテナンスの手間が少ない上に非常時の備蓄になるオフィスコンビニは、多くの企業で導入が進んでいるサービスです。導入や運用にかかるコストも手間も抑えられるので、予算があまり割けない企業でも導入しやすいでしょう。従業員の満足度を高められる福利厚生の導入を検討している企業は、この機会にオフィスコンビニを検討してみてはいかがでしょうか。
こちらのページでは、おすすめのオフィスコンビニの比較や導入のメリット、サービスを選ぶ際のポイントを詳しく解説しています。オフィスコンビニの導入を検討している方や自社に合った福利厚生サービスを探している方は、ぜひご覧ください。
【比較】おすすめのオフィスコンビニ一覧
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サービス名 | 特長 | 費用 | 対応地域 | 主な商品 ※主な商品を3~5個箇条書き |
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snaq.me office(スナックミーオフィス) |
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初期費用:0円 月額費用:0円 送料・備品費:0円 商品代金:下記から選択 食べる分だけ都度決済「企業負担ゼロ」パターン 企業と従業員が一部負担する「一部負担」パターン 福利厚生費として企業が一括購入する「買取」パターン |
日本全国 | おやつ コーヒー プロテインバー おつまみ そうざい など |
オフィスでごはん |
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要お問い合わせ | 日本全国 | ・お惣菜 ・主食 |
パンフォーユーオフィス |
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要お問い合わせ | - | ・パン類 |
Drink&Snack |
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要お問い合わせ ※初期費用0円 |
東京・大阪が中心 | ・飲料水やコーヒー ・カップヌードル類 ・お菓子などの軽食類 |
オフィスおかん |
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要お問い合わせ | 日本全国 | ・お惣菜 ・副菜 ・軽食 |
KIRIN naturals |
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要お問い合わせ | - | ・野菜と果実のスムージーなどのドリンク |
TUKTUK |
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要お問い合わせ | 東京都/神奈川/埼玉/千葉の一部 | ・軽食 ・飲料 ・お惣菜 ・ご飯やパスタなど |
おふぃすこんびに |
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要お問い合わせ | - | ・飲料水 ・軽食 ・カップヌードル類 |
Store600 |
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要お問い合わせ | - | - |
ミニストップポケット |
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要お問い合わせ ※定額プランあり |
関東/大阪/名古屋/仙台 | ・菓子 ・飲料 ・食品 ・雑貨 ・冷蔵食品 |
オフィスグリコ |
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要お問い合わせ ※設置費用、ランニングコスト0円 |
東京 / 神奈川/ 埼玉/ 千葉 愛知 大阪/ 京都/ 兵庫 広島 福岡 |
・菓子 ・飲料 ・アイスクリーム |
セブン自販機 |
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要お問い合わせ | - | 商品内容は運営を担当する加盟店と相談の上、設置場所に合わせてカスタマイズ |