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SFA JOURNAL by ネクストSFA

iPadで実現するペーパーレス会議の極意 資料共有とメモ活用で効率を最大化

小島 伸介

【監修】株式会社ジオコード 管理部長
小島 伸介

株式会社ジオコード入社後、Web広告・制作・SEOなどの事業責任者を歴任。
上場準備から上場まで対応した経験を生かし、サービス品質の改善を統括する品質管理課を立ち上げ。その後、総務人事・経理財務・情報システム部門を管掌する管理部長に就任。

企業の持続的な成長には、会議の質の向上と効率化が不可欠です。従来の紙媒体中心の会議は、印刷コスト、準備時間、情報管理の煩雑さ、そしてセキュリティリスクといった経営課題を内包しています。これらの課題を解決し、生産性を飛躍的に向上させる手段として、ペーパーレス会議システムの導入が多くの企業で進められています。特に、その携帯性、直感的な操作性、多機能性から、ペーパーレス会議のデバイスとしてiPadが注目されています。本記事は、ペーパーレス会議システムの導入を検討されている管理部や決裁者の皆様へ向け、iPadを活用したペーパーレス会議の具体的な進め方、核となる資料共有とメモ取りの機能、そして導入によって企業が得られるビジネス上のメリットを詳細に解説します。iPadの能力を最大限に引き出し、会議の変革を実現するための実践的な情報を提供します。

【比較】おすすめのペーパーレス会議システム一覧

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サービス名称 特長 費用 主な機能 無料トライアル
スマートセッション
  • 直感的に操作できる画面と機能で誰でも使いやすい
  • 国際規格ISMSとISMSクラウドセキュリティの認証を取得しているから安心
  • 小規模運用から大規模運用まで幅広く対応できる豊富な機能
初期費用50,000円~
月額30,000円~
・ページ同期
・メモ機能
・行固定・列固定表示
・マルチデバイス対応
・アップローダーツール など
ConforMeeting
  • 柔軟な権限設定で会議資料の不正アクセスを防ぐ
  • 個人作業モードで先読み・メモ書きができるから紙資料のような感覚で会議できる
  • 会議資料の登録・差し替えが簡単だから管理者の負担が少ない
月額30,000円~ ・ユーザ認証
・資料共有
・個人作業
・手書き・キーボード入力
・ユーザ情報管理 など
letaria
  • 予約・スケジュール作成をしなくてもすぐに会議を始められる常設会議室
  • 共有された資料を各参加者が自分のペースでページをめくって閲覧できる
  • NTTグループが提供しているサービスだからセキュリティ面も安心
月額5,000円~ ・ミーティング準備
・映像モード
・資料モード
・リアクション
・選べるチャット など
スマートAIボード
  • 画面に直接書き込めるAI搭載のインタラクティブホワイトボード
  • 書き込んだ画面をPDF化してスムーズに共有できる
  • パソコンだけでなくスマートフォン・タブレットからも簡単に資料を共有できる
要お問い合わせ ・ホワイトボード機能
・プロジェクター機能 など
要お問い合わせ
moreNOTE
  • 利用実績5,000件以上! 官公庁や自治体でも使われているペーパーレスシステム
  • カレンダーからのアクセスで過去や未来の会議資料も簡単に探し出せる
  • 削減できた紙のコストを数値で見られるからペーパーレス化の効果を実感できる
初期費用36,000円~
ライセンス費用月額1,200円~
ディスク費用月額1,200円~
・資料のアップロード
・フォルダビュー・カレンダービュー
・手書き
・ユーザー管理・グループ管理
・IP アクセス制限 など
SmartDiscussion
  • 端末の調達から運用サポートまでワンストップ
  • 企業・官公庁向けや従業員規模ごとなど豊富なメニューでニーズに合ったサービスを選択できる
初期費用20,000円~
月額20,000円~
・会議準備
・資料閲覧機能
・会議(画面同期)
・システム管理
・セキュリティ など
ECO Meeting
  • 大学やJA、金融、医療で多く利用されているペーパーレス会議システム
  • クラウド版とオンプレミス版を希望に合わせて選択可能
  • デバイスやサーバーの各セキュリティ機能が充実しているから安心
初期費用50,000円~
アカウント費用月額1,000円~
・見開き表示
・複数資料比較
・マーカー・テキストメモ(付箋)
・マルチデバイス
・多要素認証機能 など
MetaMoJi Share
  • プレゼンテーションからブレインストーミングまで多様な会議に対応可能
  • レーザーポインター機能で資料には残さずに参加者へ重要なポイントを伝えられる
  • 会議中でも資料を追加できるから万が一抜け漏れがあっても安心
初期費用100,000円
年額12,000円~
・共有・プライベートメモ
・発表者機能
・レーザーポインター
・会議中の資料追加 など
Handbook
  • 業界・業種を問わず1,600件以上の利用実績、数々のNo.1受賞歴を持つモバイル端末向けシステム
  • 資料の作成、活用、フィードバックの収集、分析の四つの機能を搭載
  • タッチ操作だから誰でも直感的に使いやすい
月額25,000円~ ・アカウント切り替え
・アクセスコードによる配信管理
・壁紙設定
・ブックのソート
・アンケート など
ABookBiz
  • コンテンツを一元管理できるドキュメント共有アプリ
  • ドキュメントの暗号化、ユーザー・端末認証など充実のセキュリティ対策
  • 写真・動画の挿入やリンクの設置などの編集をノーコードで簡単にできる
要お問い合わせ ・ドキュメント管理
・ノーコード編集
・ID/PW認証
・閲覧ログ集計
・リンク表示 など
TIMO Meeting
  • アジェンダの登録から議事録の共有までをワンストップで管理できる
  • AI搭載で文字起こしや要約機能により議事録を効率良く作成できる
  • 会議での決定事項をその場でTodo登録、リマインド機能で抜け漏れを防ぐ
要お問い合わせ ・会議体作成
・アジェンダ登録・申請
・コメント
・AI文字起こし
・議事録作成・展開 など
VISITS forms
  • 社内外の意見収集から相互フィードバック、結果の可視化までをオンラインで完結できる企業変革ツール
  • 従業員個人の経験やノウハウを収集・蓄積して組織の課題解決に生かせる
  • 大学や企業など300社以上の導入実績あり
要お問い合わせ ・ランキング表示
・統計グラフ
・AI要約機能 など
ConforMeeting/e
  • 役員会議での利用を想定したペーパーレス役員会議システム
  • ワンタッチ・ワン操作で誰でも簡単に画面を同期できる
  • 資料の登録、切り替えなど会議事務局の負担を軽減する機能が豊富
月額30,000円~ ・ユーザ認証
・資料共有
・個人作業
・手書き・キーボード入力
・ユーザ情報管理 など

なぜiPadがビジネスのペーパーレス会議に最適か

ビジネスシーンにおけるペーパーレス会議用デバイスとしてiPadが広く採用されるのには明確な理由があります。まず、その優れた携帯性とデザインは、オフィス内の移動はもちろん、出張先やリモートワーク環境においても利便性が高いです。これにより、場所を選ばない柔軟な会議参加を可能にし、現代の多様な働き方を支援します。次に、直感的なタッチ操作と洗練されたユーザーインターフェースは、ITツールに不慣れな従業員でも容易に扱えるため、特別なトレーニングなしに導入ハードルを下げられます。高精細なRetinaディスプレイは、複雑なグラフや詳細な資料も鮮明に表示し、視覚的な理解を助け、長時間使用しても目の負担を軽減します。また、Apple Pencilとの連携は、紙の資料に書き込むような自然さで電子資料への手書きメモや注釈を可能にし、会議中の思考をリアルタイムに記録・共有する上で非常に強力です。多くのペーパーレス会議システムがiPad向けに最適化されたアプリを提供しており、既存の社内システムやクラウドサービスとの連携もスムーズに行えるため、運用管理の負担を軽減できます。さらに、iPadが持つ堅牢なセキュリティ機能(生体認証やデバイス管理機能)は、企業の重要な情報を扱うペーパーレス会議において必須の要件を満たしており、情報漏洩リスクの低減に貢献します。これらの要素が高次元でバランスしている点が、iPadがビジネスのペーパーレス会議において最適な選択肢となる理由です。単に資料を電子化するだけでなく、会議そのものの質と効率を高めるための強力な基盤となり得ます。

iPadを活用したペーパーレス会議の資料共有実践ガイド

iPadを使ったペーパーレス会議では、資料共有の方法が会議の効率と情報セキュリティを左右します。中心となるのはペーパーレス会議システムを介した共有です。主催者は会議資料をシステムにアップロードし、参加者は自身のiPadからアクセスします。対応ファイル形式はPDFや各種Office形式が一般的です。

  • 事前共有: 会議前に資料を参加者に配布することで、全員が内容を事前に確認でき、会議をより実りあるものにできます。システムによっては、資料へのアクセスにパスワードを設定したり、閲覧期限を設けたりすることが可能です。
  • リアルタイム同期: 会議中に議長や発表者が資料のページを進めたり、特定の箇所を拡大表示したりすると、参加者全員のiPad画面がそれに同期する機能は、議論中の目線合わせに役立ち、会議の進行をスムーズにします。
  • 資料の差し替え・追加: 会議直前の資料修正や、議論中に必要となった追加資料も、システム上で簡単に差し替え・追加し、リアルタイムで参加者に共有できます。これにより、紙での会議で発生しがちな資料配布の混乱を防ぎ、常に最新情報に基づいた議論が可能です。
  • セキュリティ管理: 資料ごとに閲覧、編集、ダウンロード、印刷などの権限を細かく設定することで、機密性の高い情報の取り扱いも安全に行えます。参加者の部署や役職に応じたアクセス制限により、情報漏洩のリスクを最小限に抑えます。
  • クラウド連携: 多くのペーパーレス会議システムは、Microsoft 365やGoogle Workspaceといった既存のクラウドストレージサービスと連携できます。これにより、資料作成から共有までの一連のワークフローを効率化し、既に蓄積された資料をシステム上で活用することも容易になります。 iPadの大きな画面と直感的な操作性は、これらの資料共有機能を最大限に引き出します。複数の資料をタブで切り替えたり、分割画面で並べて表示したりすることで、関連情報を同時に参照しながら会議に参加できます。これにより、複雑な議題や多岐にわたる資料を扱う会議でも、参加者は必要な情報に迅速にアクセスし、質の高い議論に集中できます。ペーパーレス会議システムとiPadの組み合わせは、資料共有を単なる配布作業から、会議の生産性とセキュリティを向上させる戦略的なプロセスへと変革します。

iPadでのメモ取り・注釈機能で議論を活性化

iPadを使ったペーパーレス会議では、資料へのメモや注釈機能が議論の活性化と情報定着に大きく貢献します。iPad最大の強みであるApple Pencilを活用することで、紙媒体に書き込むのと同じような自然な感覚で資料に直接手書きのメモや図、ハイライトなどを追加できます。

  • 手書きメモ: 会議中に閃いたアイデアや重要なポイント、決定事項などを、資料の該当箇所に素早く書き込めます。これにより、後から見返した際に会議の文脈とメモが紐づきやすくなります。
  • ハイライト・マーカー: 資料の重要な箇所や議論の対象となっているテキストに色付けすることで、視覚的に目立たせ、情報の理解を助けます。
  • テキスト入力: 長文のメモや、後で検索しやすいようにキーワードを正確に記録したい場合は、キーボードを使ったテキスト入力が便利です。システムによっては、手書き文字をテキスト変換する機能も利用可能です。
  • 図形描画: 複雑な概念や関係性を説明する際に、簡単な図や矢印などを資料上に直接描画することで、参加者間の理解を深められます。
  • 共同編集: 一部のペーパーレス会議システムでは、複数参加者が同じ資料に同時にメモや注釈を書き込む共同編集機能を提供しています。これは、オンライン会議など離れた場所にいる参加者間でのリアルタイムな情報共有や共同作業に非常に有効です。
  • メモの保存・共有: 書き込んだメモや注釈は、資料と一緒にシステム内に保存されるため、会議後に自身の備忘録として活用したり、関係者と共有したりすることが容易です。議事録作成の補助としても役立ちます。 また、ペーパーレス会議システムの機能だけでなく、iPadに標準搭載されている「メモ」アプリや、手書きノートアプリとして評価の高いGoodNotesやNotabilityなどを連携させて活用する方法もあります。これらのアプリは、より高度な手書き機能や資料管理機能を提供しており、ペーパーレス会議システムから資料をエクスポートし、ノートアプリで詳細なメモを取り、再度PDFなどでエクスポートして共有するといった柔軟な運用も可能です。iPadの直感的な操作性とこれらの多様なメモ・注釈機能の組み合わせは、会議中の情報吸収とアウトプットを促進し、議論の質を高め、会議後のアクションへとスムーズに繋げるための強力なツールとなります。

iPadペーパーレス会議導入がもたらすビジネスメリット

iPadを活用したペーパーレス会議システムの導入は、企業の管理部や決裁者が重視する様々なビジネスメリットをもたらします。最大のメリットの一つは、コスト削減です。会議資料の印刷にかかる用紙代、インク代、プリンターの保守費用といった直接コストに加え、資料の準備・配布にかかる人件費を大幅に削減できます。物理的な資料保管スペースも不要になり、オフィスの有効活用にも繋がります。次に、業務効率の劇的な向上です。資料作成後の印刷・配布の手間がなくなり、会議準備にかかる時間を短縮できます。会議中も、資料の検索や参照が容易になり、無駄な時間を削減して議題への集中を促します。また、直前での資料更新も容易なため、常に最新情報に基づいた会議が可能です。第三に、情報セキュリティの強化です。紙資料の紛失や盗難による情報漏洩リスクを低減し、システム上での厳格なアクセス権限設定や持ち出し制限、操作ログの記録、会議後の資料自動削除機能などにより、企業の機密情報を安全に管理できます。これは、コンプライアンス体制強化の観点からも重要です。第四に、意思決定の迅速化に貢献します。参加者全員がリアルタイムで最新の資料を共有し、メモやコメントを通じて活発な議論を行うことで、情報の非対称性を解消し、より正確かつ迅速な意思決定を支援します。第五に、働き方改革・多様なワークスタイルへの対応です。iPadとシステムがあれば、場所を選ばずに会議に参加できるため、リモートワークや出張先からの会議参加が容易になり、柔軟な働き方を促進します。従業員の生産性向上やワークライフバランスの改善にも繋がります。最後に、環境負荷の低減という側面もあります。紙の使用量を削減することは、企業のCSR活動としてもアピールでき、環境意識の高い企業イメージ構築に貢献します。これらのメリットは、単に会議スタイルを変えるだけでなく、企業経営全体の効率性、安全性、そして競争力強化に直結する重要な要素となります。

管理部・決裁者のためのペーパーレス会議システム選定術

iPadを活用したペーパーレス会議を成功させるには、自社のニーズとビジネス要件に合致したペーパーレス会議システムを選定することが不可欠です。管理部や決裁者としてシステム選定を進める際の重要なポイントを以下に示します。

  • iPadを含むデバイス互換性: スムーズな会議運営のためには、iPadだけでなく、PCや他のタブレットなど、社内で利用されている主要デバイスに対応しているかを確認します。iPad向け専用アプリの操作性や機能も重要な評価ポイントです。
  • 必要な機能の網羅性: 資料共有(対応ファイル形式、アップロード・閲覧方法、同期機能)とメモ取り・注釈機能(手書き対応、共同編集、保存形式)が自社の会議スタイルに合っているかを確認します。議事録作成支援やアンケート・投票機能なども必要に応じて検討します。
  • セキュリティ機能の堅牢性: BtoB利用ではセキュリティが最重要です。アクセス権限設定の細かさ、データ暗号化、ログ管理、リモートワイプ機能など、情報漏洩対策や内部統制に必要な機能が備わっているかを厳格に評価します。
  • 既存システムとの連携: 現在利用しているグループウェア、クラウドストレージ、認証システムなどとの連携性は、導入後の運用効率に大きく影響します。API連携やシングルサインオン(SSO)に対応しているか確認します。
  • 導入・運用サポート: システム導入時のセットアップ支援や、運用中の技術的な問い合わせへの対応体制を確認します。日本語でのサポートが受けられるか、対応時間なども重要な選定基準です。
  • コストパフォーマンスと料金体系: 初期費用、月額利用料、オプション費用などを総合的に評価し、利用人数や必要な機能に応じた最適な料金プランを選択します。コスト効率を試算し、ROI(投資対効果)を明確にすることも決裁をスムーズに進める上で有効です。
  • 拡張性と将来性: 将来的にユーザー数が増加した場合や、新しい機能が必要になった場合に対応できる拡張性があるか、システムのアップデートや機能改善が継続的に行われているかなども考慮します。 これらのポイントを踏まえ、可能であれば無料トライアルなどを活用して実際の操作感やサポート体制を確認することが推奨されます。複数のシステムを比較検討し、自社のビジネス戦略とIT戦略に最も合致するシステムを選定することが、ペーパーレス会議導入成功の鍵となります。

まとめ

本記事では、iPadを活用したペーパーレス会議が、ビジネスにおける会議の非効率性やセキュリティリスクといった課題を解決し、いかに生産性向上とコスト削減に貢献するかを解説しました。iPadの携帯性、直感的な操作性、Apple Pencilによる自然なメモ取り機能は、ペーパーレス会議をスムーズに進める上で強力な武器となります。資料共有の仕組みや、多様なメモ・注釈機能の活用は、会議中の情報共有と議論を活性化させます。ペーパーレス会議システムの導入は、印刷コスト削減、業務効率向上、情報セキュリティ強化、意思決定の迅速化、そして働き方改革の推進といった多岐にわたるメリットを企業にもたらします。システム選定においては、iPadとの互換性、必要な機能、セキュリティ、既存システムとの連携、サポート体制、そしてコストを総合的に評価することが重要です。これらの要素を慎重に検討し、自社に最適なシステムを導入することで、次世代の効率的で安全な会議環境を実現できます。ぜひ、無料トライアルなどを活用し、具体的な導入検討を進めてみてください。

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