SMS送信サービスの導入で失敗しないためには? 10個のチェックポイントを解説
【監修】株式会社ジオコード 管理部長
小島 伸介
株式会社ジオコード入社後、Web広告・制作・SEOなどの事業責任者を歴任。
上場準備から上場まで対応した経験を生かし、サービス品質の改善を統括する品質管理課を立ち上げ。その後、総務人事・経理財務・情報システム部門を管掌する管理部長に就任。
開封率が高く、重要度や緊急性が高い情報を確実に顧客に届けられるSMSは、近年多くの企業が活用し始めているコミュニケーションツールです。企業がSMSを活用するには、一斉送信や予約送信が可能なSMS送信サービスの導入がおすすめですが、導入後に後悔しないためには、どのようなポイントを押さえてSMS送信サービスを選べば良いのでしょうか。
本記事ではSMS送信サービスの導入で失敗しないための10個のチェックポイントを解説します。SMS送信サービスにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴や搭載している機能が異なります。本記事を参考に複数のサービスを比較し、自社に合ったSMS送信サービスを選びましょう。
【比較】おすすめのSMS送信サービス一覧
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サービス名 | 特長 | 費用 | 主な機能 | 無料トライアル |
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MediaSMS |
|
要お問い合わせ |
・全キャリア長文SMS ・双方向SMS ・短縮URL機能 ・CSVフォーマット可変機能 ・予約送信/再送信機能 など |
有 |
Cuenote SMS |
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1通6円~ |
・配信リスト登録・管理 ・属性差し込み ・URLクリックカウント機能 ・URLの短縮機能 ・キャリア直収接続 など |
有 |
SMSLINK |
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1通6円~ |
・個別/一括送信 ・ファイルアップロード ・結果確認 ・短縮URLの自動生成 ・配信停止希望URLの自動生成 など |
有 |
絶対リーチ!SMS |
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要お問い合わせ |
・双方向SMS(送信受信) ・長文SMS送信 ・SMS自動再送 ・SMS予約送信 ・SMS個別送信・一括送信 など |
有 |
空電プッシュ |
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要お問い合わせ |
・個別/一斉送信 ・IVR連携 ・キャリア共通番号 ・携帯番号履歴判定 ・オプトアウト機能 など |
要お問い合わせ |
SMS Publisher |
|
要お問い合わせ |
・双方向SMS ・長文SMSサービス ・SMS認証 ・短縮ドメイン選択機能 ・送信元番号追加登録・修正作業 など |
有 |
SMS HaNa |
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要お問い合わせ |
・個別/一斉送信 ・長文SMS ・簡単宛先取り込み ・短縮URL・独自ドメイン ・クリックカウント・トラッキング など |
有 |
fonfun SMS |
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要お問い合わせ |
・個別/一斉送信 ・API連携 ・長文送信 ・予約送信 ・差し込み送信 など |
有 |
SMSコネクト |
|
要お問い合わせ |
・一斉送信 ・差し込み送信 ・URL自動短縮 ・テンプレート登録機能 ・予約送信 など |
有 |
KYUSMS |
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要お問い合わせ |
・長文SMS ・海外SMS送信 ・自動音声応答(IVR) ・システム連携 ・他人判定機能 など |
要お問い合わせ |
SMS FourS |
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1通5.8円~ |
・API送信 ・らくらく2段階認証プラン ・個別送信 ・一括送信 ・長文対応 など |
有 |
SMS送信Web |
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初期費用50,000円~ 月額20,000円~ |
・送達確認 ・携帯キャリア自動判定機能 ・国内全携帯キャリア対応 ・番号ポータビリティ対応 ・短縮URL対応 など |
有 |
WEBCAS SMS |
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要お問い合わせ |
・個別送信 ・一斉送信 ・APIを介した送信 ・キャリア共通番号 ・氏名などの差し込み など |
有 |
Push!SMS |
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要お問い合わせ |
・長文送信 ・簡単配信 ・Webページ作成機能 ・予約配信機能 ・特定キャリア配信機能 など |
要お問い合わせ |
この記事の目次はこちら
SMS送信サービスの導入で失敗しないためには?
SMS送信サービスには、いずれもSMSを効率的に送信できるサービスですが、重要連絡に適したものや、マーケティングや販促に強みを持つもの、低コストが魅力のものなど、さまざまなサービスがあります。
導入で失敗しないためには、まず「自社が何を目的としてSMSを導入するのか」「導入によって目指すゴールは何なのか」を明確にすることが大切です。目的やゴールを明確にすると、それらを達成するために本当にSMSが適しているのか、またどのような機能が必要になるのかが見えてきます。
すると、どういった特徴や機能を持つサービスが自社に合うかが見極めやすくなるため、導入後の失敗を避けやすくなるはずです。SMS送信サービスの導入で後悔しないために、まずは自社がSMSを導入する目的やゴールを洗い出すところから始めてみましょう。
SMS送信サービスの導入で失敗しないための10個のチェックポイント
前述した通り、自社に合ったSMS送信サービスを導入するには、SMSを導入する目的や目指すゴールを達成したいのかを明確にすることが大切です。とはいえ、SMS送信サービスにはかなりの種類があるので、「どれを選んで良いか分からない」「何を重視すれば良いんだろう」と、なかなか導入するサービスを決めきれずにいる方もいるかもしれません。
SMS送信サービスで失敗しないためには、複数のサービスを比較することが大切です。比較する際には、以下10個のチェックポイントを押さえておきましょう。
- 操作のしやすさ
- 課金形態
- 送信できる文字数
- 対応しているキャリア
- 作成できるユーザー数
- 使用している回線
- サポート体制
- 送信元番号の変更
- API連携
- 機能の範囲
ここからは各チェックポイントについて詳しくご紹介していきます。
操作のしやすさ
SMS送信サービスを比較する際にまずチェックしたいのが、操作のしやすさです。
いくら機能が優れたサービスだとしても、操作性が低いと使いこなせるまでに時間がかかってしまいます。導入時の担当者の手間や負担を軽減し、スムーズに活用するには、管理画面が見やすく、直感的に操作できるかどうかを確認しましょう。
各SMS送信サービスのWebサイトで紹介されているデモ画面や口コミを参考に、操作が簡単にできそうかをチェックしてみてください。またSMS送信サービスの中には、無料トライアルを用意しているものもあるので、実際に使って使いやすさを確かめてみるのもおすすめです。
課金形態
SMS送信サービスを選ぶ際は、課金形態も必ず確認しておきましょう。
SMS送信サービスの課金形態は「従量課金制」と「定額制」があります。従量課金制は、SMS1通ごとに単価が決まっており、配信数に応じて利用料金が課金されるタイプです。一方、定額制はあらかじめ決められた配信数やユーザー数に応じて、月ごとの料金が決められています。
自社にどちらの課金形態が合っているかを見極めるには、1カ月当たりのSMS配信数を予測してみましょう。ある程度の配信数を見込んでいる場合は、その配信数をカバーできる定額制を選ぶのがおすすめです。一方、SMS配信をそれほど頻繁に行わない企業の場合は、定額制だと無駄なコストが発生する可能性があります。
従量課金制の場合は、単価が妥当かどうかも確認しておくこともおすすめします。またサービスによっては初期費用が発生するものや、利用したい機能が有料オプションのものなどもあるので、それらも踏まえて、コスト面で無理なく導入できるかどうかを検討することも大切です。
送信できる文字数
送信できる文字数もSMS送信サービスを選ぶ際に押さえておきたいポイントです。
SMS送信サービスによって、送信可能な文字数は異なります。長文のSMSを送る可能性がある場合は、長文SMSに対応しているサービスかどうかを確認しましょう。長文SMSはオプションになっているサービスもあるので、標準機能かオプションかも確認しておくことをおすすめします。
対応しているキャリア
SMS送信サービスを選ぶ際は、対応しているキャリアも確認しておきましょう。
基本的にSMS送信サービスは、docomo・au・SoftBank・楽天モバイルの国内大手4キャリアには対応しています。またこれらに加えてY!mobileに対応しているサービスや、国内全携帯キャリア対応のサービスもあります。
できる限り対応キャリアが多いサービスを選ぶことで、より多くのユーザーにメッセージを届けられるでしょう。
作成できるユーザー数
異なる部署や店舗でSMS送信サービスの利用を考えている場合は、作成できるユーザー数もチェックしておきたいポイントです。
複数のユーザーを作成できるSMS送信サービスなら、1つの契約で部署や店舗ごとに分けてSMS運用が行えるため、導入費用や月々のコストが抑えられます。自社で必要なユーザー数を決めた上で、それをカバーできるサービスを選ぶと良いでしょう。中にはユーザー数に上限がないサービスもあります。
使用している回線
SMS送信サービスを選ぶ際は、使用している回線も確認しておきましょう。
SMS送信サービスに使用されている回線には、国内回線を利用する「国内直収接続」と海外回線を利用する「海外網接続」があります。海外網接続は、送信コストが抑えられる傾向にありますが、受信者が海外からの電話番号を受信拒否している場合、SMSが配信できないため、到達率が下がってしまう傾向にあります。
国内の顧客を対象にSMSを送信する場合で、SMSの強みの一つである到達率をできるだけ高めたいなら、国内直収接続を選ぶのがおすすめです。
サポート体制
サポート体制もSMS送信サービスを選ぶ際に外せないポイントの一つです。
SMS送信サービスに限らず、どのようなサービスを選ぶ際でもサポート体制が充実しているかどうかは重要です。サポート体制が十分でないと、分からないことがあったとき、サービスがうまく動作しないときなどにスムーズな対応を受けられないため、必要な情報を顧客に届けられなくなってしまう可能性があります。
サポート体制に関しては、以下の点を確認しておきましょう。
- 対応方法(電話・メール・オンライン・訪問)
- 対応可能時間
- 対応可能日(365日対応しているか)
また導入時のサポートがあるサービスなら、スムーズな導入が目指せます。スタッフの対応の良し悪しもチェックして、判断材料にすると良いでしょう。
送信元番号の変更
送信元番号の変更が可能かどうかもSMS送信サービス選びの際はチェックしておきましょう。
送信元番号はSender IDとも呼ばれますが、送信元番号が変更可能な場合、自社の電話番号や店舗の番号に変更することが可能です。受信した顧客が不審に思って電話番号を検索した際、企業や店舗の電話番号と一致すれば、安心してメッセージを閲覧してもらえるでしょう。
最近はSMSを使った詐欺も横行しているため、信頼度を高めるためには送信元番号の変更が可能なサービスを選ぶのがおすすめです。
また、SMS送信メッセージが最初に提供した番号を使用していると、同じサービスを利用している他社のメッセージも同じスレッド内で表示されるので、受信者が混乱する恐れもあります。送信元番号の変更が可能なら、自社のスレッドには自社のメッセージしか表示されないため、無用な混乱を避けられるでしょう。
API連携
SMS送信サービスを選ぶ際は、API連携に対応しているかどうかも確認しましょう。
API連携とは他のシステムやアプリケーションと連携することを指します。API連携が可能なSMS送信サービスなら、新たにSMS送信機能を開発することなく、自社システムからSMSの配信が可能です。自動送信が可能になり、SMS認証にSMSを活用できます。また手作業でSMS送信を行う必要がなくなるので、人的ミスによる誤送信も避けられるでしょう。
API連携が可能なSMS送信サービスなら、条件を事前に設定しておくことで、決められたタイミングでの自動配信を行うことも可能です。例えば、店舗型ビジネスの場合は、予約の前日にリマインドを送るように設定することで、予約忘れによる無断キャンセルが発生するリスクを抑えられます。
機能の範囲
SMS送信サービスを選ぶ際は搭載されている機能の範囲も確認しておきましょう。
SMS送信サービスに搭載されている機能はサービスによってさまざまですが、主に以下のような機能があります。
- 一斉送信:複数の受信者に一斉にSMSを送信できる
- 予約送信:設定した日時に自動送信できる
- アドレス帳:送信先を登録できる
- テンプレート:頻繁に送る内容をテンプレートで保存できる
- 短縮URL:URLを自動短縮する
- IVR送信:音声通話での自動応答後にSMSを送信する
- ランディングページ作成:遷移先のランディングページの作成ができる
- クリック確認:送信したテキスト内のURLのクリック回数を確認できる
SMSの送信自体を効率化するための機能はもちろん、ランディングページ作成機能やクリック確認機能など、周辺業務の負担や手間を軽減できる機能を備えたサービスもあります。複数のサービスに搭載された機能を確認し、どのような機能があると業務効率化ができるかを検討した上で、自社に合ったサービスを選ぶと良いでしょう。
まとめ
多くのSMS送信サービスの中から自社に合ったサービスを選ぶためには、まず自社が何を目的・ゴールとして、SMSの導入を行うのかを明確にすることが大切です。その上で、ご紹介した10個のチェックポイントを参考にして複数のサービスを比較し、自社のSMS利用目的や目指すゴールに合ったサービスを選びましょう。
こちらのページではおすすめのSMS送信サービス14選をご紹介しています。各サービスの特徴やおすすめポイントの他、導入の際の注意点やSMS送信サービスに関するFAQなどもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【比較】おすすめのSMS送信サービス一覧
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サービス名 | 特長 | 費用 | 主な機能 | 無料トライアル |
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MediaSMS |
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要お問い合わせ |
・全キャリア長文SMS ・双方向SMS ・短縮URL機能 ・CSVフォーマット可変機能 ・予約送信/再送信機能 など |
有 |
Cuenote SMS |
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1通6円~ |
・配信リスト登録・管理 ・属性差し込み ・URLクリックカウント機能 ・URLの短縮機能 ・キャリア直収接続 など |
有 |
SMSLINK |
|
1通6円~ |
・個別/一括送信 ・ファイルアップロード ・結果確認 ・短縮URLの自動生成 ・配信停止希望URLの自動生成 など |
有 |
絶対リーチ!SMS |
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要お問い合わせ |
・双方向SMS(送信受信) ・長文SMS送信 ・SMS自動再送 ・SMS予約送信 ・SMS個別送信・一括送信 など |
有 |
空電プッシュ |
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要お問い合わせ |
・個別/一斉送信 ・IVR連携 ・キャリア共通番号 ・携帯番号履歴判定 ・オプトアウト機能 など |
要お問い合わせ |
SMS Publisher |
|
要お問い合わせ |
・双方向SMS ・長文SMSサービス ・SMS認証 ・短縮ドメイン選択機能 ・送信元番号追加登録・修正作業 など |
有 |
SMS HaNa |
|
要お問い合わせ |
・個別/一斉送信 ・長文SMS ・簡単宛先取り込み ・短縮URL・独自ドメイン ・クリックカウント・トラッキング など |
有 |
fonfun SMS |
|
要お問い合わせ |
・個別/一斉送信 ・API連携 ・長文送信 ・予約送信 ・差し込み送信 など |
有 |
SMSコネクト |
|
要お問い合わせ |
・一斉送信 ・差し込み送信 ・URL自動短縮 ・テンプレート登録機能 ・予約送信 など |
有 |
KYUSMS |
|
要お問い合わせ |
・長文SMS ・海外SMS送信 ・自動音声応答(IVR) ・システム連携 ・他人判定機能 など |
要お問い合わせ |
SMS FourS |
|
1通5.8円~ |
・API送信 ・らくらく2段階認証プラン ・個別送信 ・一括送信 ・長文対応 など |
有 |
SMS送信Web |
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初期費用50,000円~ 月額20,000円~ |
・送達確認 ・携帯キャリア自動判定機能 ・国内全携帯キャリア対応 ・番号ポータビリティ対応 ・短縮URL対応 など |
有 |
WEBCAS SMS |
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要お問い合わせ |
・個別送信 ・一斉送信 ・APIを介した送信 ・キャリア共通番号 ・氏名などの差し込み など |
有 |
Push!SMS |
|
要お問い合わせ |
・長文送信 ・簡単配信 ・Webページ作成機能 ・予約配信機能 ・特定キャリア配信機能 など |
要お問い合わせ |