API連携を活用した業務効率化を紹介! 主な機能やメリット、活用事例を紹介
【監修】株式会社ジオコード 管理部長
小島 伸介
株式会社ジオコード入社後、Web広告・制作・SEOなどの事業責任者を歴任。
上場準備から上場まで対応した経験を生かし、サービス品質の改善を統括する品質管理課を立ち上げ。その後、総務人事・経理財務・情報システム部門を管掌する管理部長に就任。
APIとは異なるサービス間でリアルタイムにデータを交換し、効率的なシステム連携を実現する仕組みです。SMS送信APIを導入することで自社システムから直接メッセージを送信できるようになり、配信プログラムの開発工数を削減するだけでなく、既存システムとの円滑な統合が可能になります。自動化やヒューマンエラーの削減を通じて業務効率化を目指す企業にとって、SMS送信APIは重要な業務支援ツールといえるでしょう。
この記事ではSMS送信APIの具体的な導入メリット・活用事例・導入手順などを解説します。業務効率化や顧客満足度向上につながる活用方法を明確にし、自社に最適な運用方法を見つけたい方は参考にしてください。
【比較】おすすめのSMS送信サービス一覧
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サービス名 | 特長 | 費用 | 主な機能 | 無料トライアル |
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MediaSMS |
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要お問い合わせ |
・全キャリア長文SMS ・双方向SMS ・短縮URL機能 ・CSVフォーマット可変機能 ・予約送信/再送信機能 など |
有 |
Cuenote SMS |
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1通6円~ |
・配信リスト登録・管理 ・属性差し込み ・URLクリックカウント機能 ・URLの短縮機能 ・キャリア直収接続 など |
有 |
SMSLINK |
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1通6円~ |
・個別/一括送信 ・ファイルアップロード ・結果確認 ・短縮URLの自動生成 ・配信停止希望URLの自動生成 など |
有 |
絶対リーチ!SMS |
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要お問い合わせ |
・双方向SMS(送信受信) ・長文SMS送信 ・SMS自動再送 ・SMS予約送信 ・SMS個別送信・一括送信 など |
有 |
空電プッシュ |
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要お問い合わせ |
・個別/一斉送信 ・IVR連携 ・キャリア共通番号 ・携帯番号履歴判定 ・オプトアウト機能 など |
要お問い合わせ |
SMS Publisher |
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要お問い合わせ |
・双方向SMS ・長文SMSサービス ・SMS認証 ・短縮ドメイン選択機能 ・送信元番号追加登録・修正作業 など |
有 |
SMS HaNa |
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要お問い合わせ |
・個別/一斉送信 ・長文SMS ・簡単宛先取り込み ・短縮URL・独自ドメイン ・クリックカウント・トラッキング など |
有 |
fonfun SMS |
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要お問い合わせ |
・個別/一斉送信 ・API連携 ・長文送信 ・予約送信 ・差し込み送信 など |
有 |
SMSコネクト |
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要お問い合わせ |
・一斉送信 ・差し込み送信 ・URL自動短縮 ・テンプレート登録機能 ・予約送信 など |
有 |
KYUSMS |
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要お問い合わせ |
・長文SMS ・海外SMS送信 ・自動音声応答(IVR) ・システム連携 ・他人判定機能 など |
要お問い合わせ |
SMS FourS |
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1通5.8円~ |
・API送信 ・らくらく2段階認証プラン ・個別送信 ・一括送信 ・長文対応 など |
有 |
SMS送信Web |
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初期費用50,000円~ 月額20,000円~ |
・送達確認 ・携帯キャリア自動判定機能 ・国内全携帯キャリア対応 ・番号ポータビリティ対応 ・短縮URL対応 など |
有 |
WEBCAS SMS |
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要お問い合わせ |
・個別送信 ・一斉送信 ・APIを介した送信 ・キャリア共通番号 ・氏名などの差し込み など |
有 |
Push!SMS |
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要お問い合わせ |
・長文送信 ・簡単配信 ・Webページ作成機能 ・予約配信機能 ・特定キャリア配信機能 など |
要お問い合わせ |
この記事の目次はこちら
SMS送信APIとは?
SMS送信向けAPIとは、プログラムに従ってSMSを送信するためのインターフェースです。分かりやすく言い換えると、異なるアプリケーションやサービスをつなぐ窓口の役割を担うシステムを指します。
例えばWebサイトに会員登録する際、SMS認証で本人確認をする場面を想像すると理解しやすいでしょう。SMSにセキュリティチェックの目的でワンタイムパスワードや認証用のURLが送信されるので、それを使って本人確認を行います。
APIを活用すると自社でプログラムを開発する手間がなく、時間とコストの削減が可能です。自社のアプリケーションとAPIを簡単に連携させられるため、サービスの幅を広げる際にも有効といえます。
SMS送信APIサービスの主な機能
SMS送信APIサービスはメッセージ配信を効率化するだけでなく、多様な機能で業務の信頼性や安全性を向上させます。ここでは基本機能・IVR認証・セキュリティ機能など、主要な特徴を詳しく解説します。
基本機能
SMS送信APIサービスの基本機能は5つあります。
【基本機能の概要】
一斉送信 | ・複数の受信者に対して同士にSMSを送信する ・イベントの告知や緊急の連絡事項を一斉に送れる |
個別送信 | ・特定の受信者に対して個別にSMSを送信する ・顧客のニーズに合わせてメッセージを送れる |
予約送信 | ・指定した日時にSMSを送信する ・事前にメッセージを設定しておき、任意のタイミングで送れる |
送信結果確認 | ・送信したSMSが問題なくSMSを送信したか確認する ・迅速な対応が必要な場面で活躍する |
送信レポート | ・送信したSMSの統計情報を提供する ・マーケティングや顧客対応の効果を分析するのに役立つ |
上記の内容を参考に、自社のニーズに応じて必要な機能を選びましょう。
IVR認証
IVRとは「Interactive Voice Response」の略称で、音声自動応答システムという意味です。一部のAPIサービスで利用できるシステムで、音声による双方向のやり取りを通じてセキュリティを確認する手法として用いられています。
サービスを提供する側から電話をかける「アウトバウンド型」と、ユーザーから会社に電話をかける「インバウンド型」の2種類があり、どちらも事前の番号登録が必要です。
認証時は事前に設定された自動音声が用いられ、ユーザーは音声の指示に従って本人確認を進めます。オンラインバンキングや電子決済など高度なセキュリティが求められる場面で広く活用されており、機密情報の漏洩を防げるのが利点です。
セキュリティ機能
セキュリティ機能とは、システム同士を連携させる際のリスクに対応するための防御策です。全てのAPIサービスで利用できるわけではなく、一部に限られます。
インターネットは便利ですが、不正アクセスによる情報漏洩が発生するかもしれません。またマルウェアに感染するケースも想定され、ユーザーの信頼を失って顧客離れやブランドイメージの損失を招く可能性もあります。
企業がデジタルサービスを提供する上で、APIのセキュリティ機能は必須です。しかし多くの場合は従来のWebアプリケーション向けのセキュリティ機能を流用しており、API固有の脅威に対して十分な対策がなされているとは言い難いでしょう。
SMS送信をAPI連携する3つのメリット
SMS送信をAPI連携するメリットは、以下の3つです。
- すぐに運用を開始できる
- ミスが減り業務の効率化を図れる
- 顧客ロイヤリティの向上につながる
自社サービスにAPIをとり入れたい企業は、ぜひ参考にしてください。
1. すぐに運用を開始できる
APIを用いて自社のサービスとSMS送信システムを連携させれば、独自のシステムを開発する手間やコストを削減できます。数日から数週間でSMS送信サービスの運用が始められるため、ビジネスのニーズに応じて迅速な対応ができるでしょう。
なぜ短期間でSMS送信サービスとAPIを連携できるかというと、既存のデータやプロセスを活用できるからです。プログラミングやシステム開発に割くリソースを確保できない企業にとっては、大きなメリットとなります。
またAPIを活用すると、ビジネスの成長に合わせてSMS送信機能をスケールアップできます。事業規模の拡大を見据えて、柔軟に対応できる体制を整えられるのが特徴です。
2. ミスが減り業務の効率化を図れる
API連携によってSMS送信を自動化すると配信時のミスが減り、業務の効率化を促進することが可能です。手作業で返信をする場合、誤字脱字を見逃したり送信漏れが発生したりしやすくなります。システムでメッセージを送れるようにすれば人為的なミスが少なくなるだけでなく、リアルタイムでの通知配信・配信状況の確認を実現できるのです。
その他にもメッセージの内容やフォーマットを一貫して管理できたり、SMS送信のフローを業務フローに取り込んで最適化できたりするため、オペレーターの負担軽減につながります。結果としてヒューマンエラーが減り、業務の質の向上にも役立つでしょう。
3. 顧客ロイヤリティの向上につながる
SMS送信システムとAPIを連携させることで、顧客への迅速なレスポンスが可能になります。会員登録や問い合わせの対応などでタイムラグが少なくなり、ロイヤリティの向上につながると考えられます。
通常は顧客のアクションを受け、オペレーターが内容を確認してから手動で返信しますが、この方法だとスピーディな対応ができません。オンラインで注文や予約をした際にすぐ状況を把握したいと思う顧客もいるものの、そのような仕組みを整えるのは難しいでしょう。
APIを活用すれば顧客の利便性を高めつつ自社の業務が円滑に進むため、導入するメリットは大きいといえます。結果としてリピーターの増加につながり、満足度の向上に貢献する好循環を生み出します。
SMS送信のAPIを組み込む流れ
SMS送信のAPIを組み込む流れは以下の通りです。
- APIを提供しているSMS送信サービスを選ぶ
- API連携の認証を行う
- 自社のシステムとの連携開始
それぞれ解説しますので、ぜひ参考にしてください。
APIを提供しているSMS送信サービスを選ぶ
まずはAPIを提供しているSMS送信サービスの会社を選びます。会社ごとにサービスの特徴が異なるため、必要な機能や導入費用などの条件を総合的に検討して比較してください。自社のニーズを明確にしておくと、選ぶ基準が分かりやすくなるでしょう。
疑問や不明な点があれば問い合わせを行い、必要な情報を入手します。国内の大手携帯キャリアと直接接続する「メディアSMS」を利用する場合、APIキーではなくIDやパスワードを用いる「BASIC認証」に対応している必要があるため、事前に確認しましょう。
API連携の認証を行う
SMS送信サービスの会社を選定した後、APIを利用するための認証を行います。会社によって認証方法が違うため、どのような方法があるかチェックしておきましょう。
【APIの認証に必要なもの】
- APIキー
- シークレットキー
- アクセストークン
これらが契約者単位で発行されるので、指示に従って認証手続きを進めてください。初めてSMS送信サービスを導入する場合は、サポート体制が整っている会社を選ぶとスムーズに手続きができます。契約する前に会社の口コミを調べることをおすすめします。
自社のシステムとの連携開始
API認証を済ませてサービスを導入する準備ができたら、SMS送信サービスの仕様書に沿って自社のシステムと連携させるための開発を進めましょう。
SMS送信サービスが提供するAPI機能はメッセージを送る部分だけのケースが多く、その他の機能は自社で賄うのが一般的です。いわば別々の機器を接合するためにケーブルの差込口を作るようなイメージで、自社のシステムを開発することでAPI機能とつながるようになります。
システムの実装・テスト・運用などのステップを経て問題がなければ、APIと連携する準備は完了です。
API連携したSMS送信の活用事例
ここではAPI連携したSMS送信の活用事例を4つ紹介します。
- ワンタイムパスワード
- 予約通知・支払いの督促
- POSレジのAPI連携
- CRMやSFAとの連携
いずれもビジネスの現場でよく使われるケースなので、自社でAPIを活用したい方はぜひ参考にしてください。
ワンタイムパスワード
ワンタイムパスワードとはセキュリティを強化するための認証手法で、使い捨てのパスワードのことです。Webサービスの会員登録やログイン時の本人確認に用いられており、SMS認証との相性はよいでしょう。
通常のメールと比べて到達率が高く、4桁の認証コードを電話番号宛に自動送信するため、より確実な二段階認証が可能になります。顧客のアクションに合わせてメッセージを自動送信する必要があり、APIとの連携が必須です。
オンラインサービスには情報漏洩のリスクがありますが、ワンタイムパスワードを使えば不正アクセスを防ぎやすくなるでしょう。
予約通知・支払いの督促
自社から顧客に対し、予約通知・ポイント有効期限の案内・支払いの督促などの重要事項を伝達する際には、SMSでメッセージを自動送信するのが確実です。複数の宛先にメッセージを送信するなら、APIと連携させるとよいでしょう。
メールで重要事項を通知するとその他のメールに埋もれてしまい、顧客が見落とすかもしれません。自分が顧客の立場になると分かりますが、必ずしもメールをチェックして開封するとは限らないでしょう。
とくにBtoC事業の場合は顧客にさまざまなメッセージを送信する機会があるため、オペレーターの負担軽減につながります。
POSレジのAPI連携
POSレジと販売管理システムをAPI連携させることで、店舗の会員情報や購買履歴に基づき商品の販売促進ができるようになります。マーケティングでは顧客の購買行動から得られる情報が重要なため、活用の幅が広がるでしょう。
商品の販売促進にとどまらず、在庫管理や会計システムとの連携などでもAPIが活躍します。手動でこれらのデータを確認するには労力が要りますが、自動化できるシステムがあれば業務の効率アップを実現できるはずです。
顧客の購買行動に合わせてリアルタイムで情報を更新できるのも利点の一つであり、ヒューマンエラーの防止にもなります。
CRMやSFAとのAPI連携
APIは顧客データを一元管理するCRMや、営業管理ツールのSFAなどとも連携可能です。SMSをCRMやSFAとつなげることで、顧客管理や営業データを効率よくまとめられ情報の分断を防げるでしょう。
例えば営業担当者が新規の契約を獲得した場合は顧客の情報が即座にCRMに反映され、マーケティング部門でフォローアップを実施できます。情報が増えればよりパーソナライズされた提案ができ、顧客満足度の向上にも一役買うでしょう。また顧客のニーズを把握しやすくなり、より効果的な営業戦略を立てられるようになります。
まとめ
APIとは、別々のソフトウェアやシステムの間でデータや機能を共有するためのインターフェースのことです。SMS送信機能とAPIを連携させることで顧客とのやり取りが円滑になるだけでなく、自社の業務をスムーズに進める仕組みを構築できます。
SMS送信APIサービスの機能や導入する流れなどを押さえておけば、自社でとり入れる際にも役立つでしょう。またメリットや活用事例なども知っておくと便利です。本ページを参考に、自社のサービスとSMS送信機能のAPI連携を検討してみてはいかがでしょうか。
株式会社ジオコードでは、Webマーケティングやクラウドセールステック事業などのご相談を随時受け付けています。集客や営業管理でお困りなら、お気軽にお問い合わせください。
またおすすめのSMS送信サービスの詳細を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
【法人向け】SMS送信サービスのおすすめ14選! 料金や特長を徹底比較 | SFA JOURNAL
【比較】おすすめのSMS送信サービス一覧
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サービス名 | 特長 | 費用 | 主な機能 | 無料トライアル |
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MediaSMS |
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要お問い合わせ |
・全キャリア長文SMS ・双方向SMS ・短縮URL機能 ・CSVフォーマット可変機能 ・予約送信/再送信機能 など |
有 |
Cuenote SMS |
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1通6円~ |
・配信リスト登録・管理 ・属性差し込み ・URLクリックカウント機能 ・URLの短縮機能 ・キャリア直収接続 など |
有 |
SMSLINK |
|
1通6円~ |
・個別/一括送信 ・ファイルアップロード ・結果確認 ・短縮URLの自動生成 ・配信停止希望URLの自動生成 など |
有 |
絶対リーチ!SMS |
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要お問い合わせ |
・双方向SMS(送信受信) ・長文SMS送信 ・SMS自動再送 ・SMS予約送信 ・SMS個別送信・一括送信 など |
有 |
空電プッシュ |
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要お問い合わせ |
・個別/一斉送信 ・IVR連携 ・キャリア共通番号 ・携帯番号履歴判定 ・オプトアウト機能 など |
要お問い合わせ |
SMS Publisher |
|
要お問い合わせ |
・双方向SMS ・長文SMSサービス ・SMS認証 ・短縮ドメイン選択機能 ・送信元番号追加登録・修正作業 など |
有 |
SMS HaNa |
|
要お問い合わせ |
・個別/一斉送信 ・長文SMS ・簡単宛先取り込み ・短縮URL・独自ドメイン ・クリックカウント・トラッキング など |
有 |
fonfun SMS |
|
要お問い合わせ |
・個別/一斉送信 ・API連携 ・長文送信 ・予約送信 ・差し込み送信 など |
有 |
SMSコネクト |
|
要お問い合わせ |
・一斉送信 ・差し込み送信 ・URL自動短縮 ・テンプレート登録機能 ・予約送信 など |
有 |
KYUSMS |
|
要お問い合わせ |
・長文SMS ・海外SMS送信 ・自動音声応答(IVR) ・システム連携 ・他人判定機能 など |
要お問い合わせ |
SMS FourS |
|
1通5.8円~ |
・API送信 ・らくらく2段階認証プラン ・個別送信 ・一括送信 ・長文対応 など |
有 |
SMS送信Web |
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初期費用50,000円~ 月額20,000円~ |
・送達確認 ・携帯キャリア自動判定機能 ・国内全携帯キャリア対応 ・番号ポータビリティ対応 ・短縮URL対応 など |
有 |
WEBCAS SMS |
|
要お問い合わせ |
・個別送信 ・一斉送信 ・APIを介した送信 ・キャリア共通番号 ・氏名などの差し込み など |
有 |
Push!SMS |
|
要お問い合わせ |
・長文送信 ・簡単配信 ・Webページ作成機能 ・予約配信機能 ・特定キャリア配信機能 など |
要お問い合わせ |