更新日:2025/11/26
中小企業の福利厚生を充実させるメリットとは?従業員の満足度の高いサービスについてもご紹介!
【監修】株式会社ジオコード 管理部長
小島 伸介
株式会社ジオコード入社後、Web広告・制作・SEOなどの事業責任者を歴任。
上場準備から上場まで対応した経験を生かし、サービス品質の改善を統括する品質管理課を立ち上げ。その後、総務人事・経理財務・情報システム部門を管掌する管理部長に就任。
「優秀な人材を確保したい」
「従業員の定着率を上げたい」
多くの中小企業が抱えるこの課題、実は「福利厚生の充実」が解決の鍵を握っているかもしれません。
単なる給与以外の報酬と捉えられがちな福利厚生ですが、現代の働き手は、自身のライフプランや価値観に合った制度を重視する傾向にあります。貴社は従業員のニーズに応え、彼らが本当に「働き続けたい」と思える環境を提供できているでしょうか。
本記事では、福利厚生を充実させる具体的な方法から、人気の制度、導入メリット、おすすめのサービスまでを網羅的に解説します。
【比較表】福利厚生のおすすめサービス
scroll →
| サービス名 | 特長 | 費用 | 福利厚生の内容 |
|---|---|---|---|
snaq.me office(スナックミーオフィス)
|
|
初期費用:0円 月額費用:0円 送料・備品費:0円 商品代金:下記から選択 食べる分だけ都度決済「企業負担ゼロ」パターン 企業と従業員が一部負担する「一部負担」パターン 福利厚生費として企業が一括購入する「買取」パターン |
置き菓子やドリンクの提供 おやつ ドリンク コーヒー スイーツパン グラノーラ おつまみ プロテインバー ヴィーガン そうざい など |
オフィスコンビニTUKTUK
|
|
要お問い合わせ ※予算に合わせて選べる3つのプランを用意 ※要望に応じたカスタマイズも可能 |
・お弁当 ・パスタ ・チャーハン ・お惣菜 ・お菓子 ・ドリンク ・おにぎり ・パン ・ヨーグルト ・豆腐バー ・アイスクリームなどの提供 ※取り扱い商品は300種類以上 |
BeeNii
|
|
初期費用:0円 月額料金:0円 ギフト代:有料 ※月次でまとめて請求 |
記念日に合わせて自動でギフトを贈る「ギフトスケジューリングサービス」 |
Office Stand By You
|
|
要お問い合わせ ※毎月届くスープの個数によって異なる ※64個・96個・128個から選択が可能 |
常温保存可能なスープの提供 |
| Perk |
|
要お問い合わせ | さまざまなジャンルのサービスを特別価格で利用できる「割引き特典」とコンビニやカフェで利用できるチケットに交換できる「ポイント制度」を提供 |
| Resort Worx |
|
要お問い合わせ |
旅行に特化した福利厚生サービス リゾートエリアの会員施設やホテルの宿泊を30~80%割引で利用可能 |
| OFFICE DE YASAI |
|
要お問い合わせ | サラダやカットフルーツ、お惣菜など約140品目をオフィスに設置した冷蔵庫に常設、食事補助により従業員の健康をサポート |
| オフィスおかん |
|
要お問い合わせ | 管理栄養士が監修した主食・主菜・副菜がオフィスに設置した冷蔵庫または自動販売機に届く置き型社食サービス |
| チケットレストラン |
|
要お問い合わせ | 全国25万店以上の加盟飲食店で利用できる電子カード型の食事補助サービス |
| WELBOX |
|
要お問い合わせ | 介護・育児・自己啓発・健康増進・旅行・エンタメなど幅広いラインナップから、企業の課題に応じてサービスを選べる |
| ライフサポート倶楽部 |
|
要お問い合わせ | 宿泊・レジャーといった余暇支援から介護・育児のサポートまで幅広いメニューから自由にサービスを利用できる |
| ベネフィット・ステーション |
|
Netflix得々プラン:1,850円(月額/1名) Netflixプラン:1,350円(月額/1名) 学トクプラン:1,200円(月額/1名) 得々プラン:1,000円(月額/1名) |
グルメやレジャー、ショッピングからeラーニング、育児・介護・引っ越しなどのライフイベントに関わるものまで、140万以上のサービスを勇退価格で利用できる |
| 福利厚生倶楽部 |
|
要お問い合わせ | 余暇支援・日常支援・健康支援・学習支援の4軸を中心に、約12万・350万種以上のサービスを提供 |
| オフィスグリコ |
|
要お問い合わせ | 職場にお菓子やドリンクなどの商品を届ける設置型サービス |
| TsugiTsugi |
|
65,000円~/月 ※平日/土日、宿泊日数によって料金は異なります |
シティホテルからリゾートホテル、温泉旅館、グランピン施設など、定額で全国の宿泊施設に泊まれるサービス |
| ごちクルNow |
|
初期費用:0円 月額費用:0円 配送料:0円 ※システム利用料はお弁当代に含まれます |
利用者とお弁当屋さんをつなぐ決裁システム。会社請求払いにすることで、食事補助の福利厚生として利用可能 |
| chocoZAP法人会員 |
|
要お問い合わせ | chocoZAPを初めとするRIZAPの8つのブランドを特典的に利用できる、法人向け福利厚生サービス |
| yui365 |
|
要お問い合わせ | 従業員の好みに合わせた世界に一つのオリジナルデジタルカタログを作成するサービス |
| セラヴィリゾート泉郷 |
|
要お問い合わせ | 宿泊施設が運営する余暇支援の福利厚生サービス |
| カフェテリアHQ |
|
要お問い合わせ | 数問のアンケートからAIが適したアイテムを個別提案する福利厚生サービス |
この記事の目次はこちら
福利厚生の充実とは?
多くの企業が福利厚生に力を入れていますが、「充実している」とは、単に制度の数が多いことではなく、制度の内容が従業員の多様なニーズに応え、企業の成長戦略と一致している状態を指します。真に充実した福利厚生は、従業員の会社への愛着(エンゲージメント)を高め、企業の文化づくりにも貢献する、戦略的な投資と言えます。この章では、「充実」の定義と、その鍵となる「法定外福利厚生」について解説します。
「充実した福利厚生」の定義
従業員にとって「充実した福利厚生」とは、個々のライフスタイルや価値観に合わせた制度が選べる状態です。
- 子育て中の人には育児支援制度が、成長を重視する若手社員にはスキルアップ支援が重要になるなど、求めるものは人によって大きく異なります。
- そのため、すべての人に同じ制度を提供するだけでは、全従業員の満足度を高めることはできません。
真に充実した福利厚生とは、従業員の多様なニーズを正確に把握し、幅広い選択肢を提供できる柔軟な制度です。満足度の高い制度を実現するためには、アンケートなどで従業員の声を聞き、自社の従業員の構成(年齢層や家族構成など)に合わせた設計を行うことが最初のステップとなります。
充実度を分ける「法定外福利厚生」の基準
福利厚生は、法律で義務付けられた「法定福利厚生」と、企業が独自に定める「法定外福利厚生」の2種類に分けられます。
1. 法定福利厚生
- 定義: 健康保険、厚生年金保険、雇用保険などの社会保険のことです。
- 特徴: 法律で義務付けられているため、どの企業も必ず提供します。この制度では他社との差別化にはつながりません。
2. 法定外福利厚生
- 定義: 企業が任意で設ける制度です。
- 例: 住宅手当、食事補助、特別休暇など、企業が独自に設計できるすべての制度。
企業の魅力や従業員への配慮を示すのは、この法定外福利厚生です。企業の理念や従業員のニーズを反映させた独自の制度は、採用活動での大きなアピールポイントとなり、企業のブランド力向上にも繋がります。
福利厚生の充実が中小企業にもたらす3つのメリット
福利厚生の充実は、従業員への利益還元にとどまらず、中小企業経営そのものに大きなプラスの効果をもたらします。働きやすい環境は、従業員の仕事への意欲や生産性の向上に直結し、中小企業の持続的な成長を支える「人」への戦略的投資と言えます。
従業員満足度とエンゲージメントの向上
充実した福利厚生は、従業員満足度(ES)とエンゲージメントを向上させる直接的な要因となります。中小企業が従業員の生活や健康、キャリアを大切にしているというメッセージが伝わることで、従業員は自社への信頼と愛着を深めます。特に、食事補助や健康支援といった日常的に利用できる制度は、従業員の満足度に大きく貢献します。満足度が高まることで、仕事へのモチベーションが向上し、自社の目標達成に自発的に貢献しようとするエンゲージメントの高い組織風土が醸成されます。結果として、組織全体の生産性向上にも繋がり、中小企業の持続的な成長を支える強固な基盤となるのです。
チェックポイント
- 効果: 従業員満足度(ES)と会社への愛着(エンゲージメント)が向上します。
- 具体例: 食事補助や健康支援など、日常的に利用できる制度は満足度に大きく貢献します。
- 結果: 組織全体の生産性向上につながります。
採用競争力の強化と人材の定着
今日の労働市場において、福利厚生の充実は採用競争力を大きく左右する要素です。特に優秀な人材ほど、給与だけでなく働きがいや働きやすさを重視する傾向にあります。住宅手当や育児支援、自己啓発支援など、魅力的な福利厚生制度を整備している中小企業は、求職者にとって魅力的に映り、応募者数の増加や質の向上が期待できます。また、既存の従業員にとっても、充実した制度は離職率の低下に繋がります。自身のライフプランに合わせて働き続けられる環境が整っていることは、長期的なキャリア形成を促し、貴重な人材の流出を防ぐ上で極めて重要な役割を果たします。
チェックポイント
- 効果: 魅力的な福利厚生は、採用競争力を高めます。
- 具体例: 生活を支える制度は、応募者数の増加や質の向上に繋がります。
- 結果: 離職率の低下という形で貴重な人材の流出を防ぎます。
中小企業のイメージアップと生産性向上
福利厚生の充実は、社内外に対する中小企業のイメージアップにも大きく貢献します。「健康経営優良法人」の認定など、従業員の健康や働きやすさに配慮している中小企業として社会的に評価されることは、企業のブランド価値を高めます。これは、顧客や取引先からの信頼獲得にも繋がるでしょう。さらに、従業員の心身の健康をサポートする制度は、業務のパフォーマンス向上に直結します。例えば、健康診断の補助やフィットネスクラブの利用割引は、従業員の健康維持・増進を促し、欠勤率の低下や集中力の向上をもたらします。結果的に、組織全体の生産性が高まり、企業の業績向上という形で大きなリターンが期待できるのです。
チェックポイント
- 効果: 従業員の働きやすさに配慮する企業として、企業イメージ(ブランド価値)が向上します。
- 具体例: 「健康経営優良法人」の認定などは、顧客や取引先からの信頼にも繋がります。
- 結果:欠勤率の低下や集中力向上に繋がり、組織全体の生産性向上が期待できます。
福利厚生を充実させるデメリット
福利厚生の充実は従業員満足度や採用力の向上に大きく貢献しますが、一方で導入・運用にあたってはいくつかの課題やリスクも存在します。ここでは、企業が押さえておくべき代表的なデメリットを紹介します。
| デメリット | 詳細 | 対策のヒント |
| コストの増加 | 制度の拡充に伴う導入費や毎月の運用コスト(外部サービス利用料など)が増大します。 | 費用対効果を明確にし、「利用されないコスト」にならないよう、利用率をモニタリングする。 |
| 管理・運用の手間 | 制度が増えるほど、総務・人事部門の管理(利用状況の把握、問い合わせ対応など)の負担が大きくなります。 | 外部のアウトソーシングサービス(代行会社)を活用し、社内での運用負担を軽減する。 |
| 利用格差・公平性の問題 | オフィス限定のサービスなど、勤務形態や拠点によって恩恵に差が出ると、不公平感を生むリスクがあります。 | リモートワークや地方支社の従業員も平等に利用できるよう、オンラインサービスや地域差のない制度を選ぶ。 |
| 効果の可視化が難しい | モチベーション向上や離職率低下などの効果は中長期的に現れるため、短期的な成果を数値で測ることが困難です。 | 定期的な従業員満足度調査やエンゲージメントサーベイを通じて、間接的な効果を把握する。 |
コストの増加
福利厚生を拡充するほど、導入費や運用コストがかかります。特に外部サービスを利用する場合は、毎月の固定費や従業員数に応じた課金が発生します。費用対効果を明確にしないまま導入すると、結果的に「利用されないコスト」になる可能性があります。
管理・運用の手間
制度やサービスが増えるほど、総務・人事部門の管理負担が大きくなります。利用状況の把握や補充・清掃、問い合わせ対応など、運用面の負担を考慮せずに導入すると、担当者の業務量が増加しかねません。
利用格差・公平性の問題
拠点や勤務形態によって利用できるサービスに差が生じる場合があります。特にリモートワークや地方支社の従業員が多い中小企業では、オフィス限定の福利厚生が不公平感を生むリスクもあります。そのため、全社員が平等に恩恵を受けられる制度設計が求められます。
効果の可視化が難しい
福利厚生の効果は、数値で測りにくいという課題もあります。モチベーション向上や離職率低下といった効果は中長期的に現れるため、短期的な成果が見えにくく、経営層への説明が難しいケースもあります。
福利厚生を充実させる人気の制度8選
自社の課題や目指す組織像に合わせて、「従業員の健康をサポートしたい」「コミュニケーションを活性化したい」など、目的に応じた制度を選ぶことが重要です。
| 目的 | 人気の制度 | 具体的な内容とメリット |
| 生活・経済支援 | 1. 社員食堂、食事補助サービス | 栄養バランスの取れた食事を支援し、健康増進や午後の業務パフォーマンス向上に貢献します。外部サービスなら低コストで手軽に導入可能です。 |
| 2. 家賃補助、社宅制度 | 毎月の大きな負担である住居費を軽減し、可処分所得(自由に使えるお金)が実質的に増えるため、従業員の金銭的な満足度や定着率に直結します。 | |
| 健康・ウェルネス | 3. 人間ドック補助、スポーツジム割引 | 法定の健康診断以上の検査を促し、病気の早期発見に繋がります。運動習慣を支援することで、生活習慣病の予防やメンタルヘルス向上に役立ちます。 |
| ワークライフバランス | 4. リフレッシュ休暇、アニバーサリー休暇 | 有給休暇とは別に長期休暇や記念日休暇を付与し、心身の疲労回復や仕事への新たなモチベーションを喚起し、離職率の低下に貢献します。 |
| 育児・介護支援 | 5. 時短勤務、ベビーシッター補助 | ライフステージの変化(育児・介護)があってもキャリアを継続できるよう支援します。特に子育て世代の優秀な人材の定着に不可欠です。 |
| 自己成長・キャリア | 6. 資格取得支援、書籍購入補助 | 資格取得費用や専門書の購入を補助し、従業員の専門性や市場価値向上を直接的にサポートします。企業全体の知識レベル向上に繋がる戦略的な制度です。 |
| 将来の安心 | 7. 財形貯蓄、確定拠出年金 | 給与天引きで貯蓄を支援する仕組みや、老後の資産形成を支援する企業型年金(企業型DC)を提供し、従業員の長期的な生活設計をサポートします。 |
| 企業カルチャー | 8. ユニークな福利厚生 | 「推し活休暇」「ペット慶弔休暇」など、企業の個性を反映した制度は、多様な価値観に応えるとともに、採用活動で強力なアピールポイントになります。 |
社員食堂、食事補助サービス
食事に関する福利厚生は、全従業員が利用しやすく、満足度を直接的に高めることができるため非常に人気があります。代表的なものに社員食堂の設置がありますが、スペースやコストの課題から導入が難しい中小企業も少なくありません。そこで注目されているのが、食事補助サービスです。専用のICカードやアプリを使って、提携先のコンビニや飲食店での食事代を補助する仕組みで、手軽に導入できるのが魅力です。栄養バランスの取れた食事を促すことは、従業員の健康増進、いわゆる健康経営にも繋がり、午後の業務パフォーマンス向上も期待できます。日々の生活に密着した支援は、従業員のエンゲージメント向上に大きく貢献します。
家賃補助、社宅制度
住宅関連の福利厚生は、従業員の生活基盤を支える上で非常に重要な役割を果たします。特に、家賃補助や住宅手当は、毎月の固定費である住居費の負担を軽減するため、従業員から高い人気を誇ります。可処分所得が実質的に増えるため、金銭的な満足度に直結しやすいのが特徴です。また、中小企業が物件を借り上げて提供する社宅制度も有効な選択肢です。相場より安い家賃で提供することで、特に若手社員や転勤者の経済的負担を大幅に軽減し、人材の定着を促進する効果が期待できます。これらの制度は、企業の財産形成支援の一環としても位置づけられ、従業員の長期的なライフプランを支えるという企業の姿勢を示すことができます。
人間ドック補助、スポーツジム割引
従業員の健康は、中小企業の生産性を支える最も重要な資本です。そのため、健康支援に関する福利厚生の充実は、健康経営の観点からも極めて重要視されています。法定の健康診断に加えて、人間ドックの費用を補助する制度は、病気の早期発見・早期治療を促し、従業員の長期的な健康維持に貢献します。また、スポーツジムの利用料金割引や、社内にトレーニングスペースを設けるといった取り組みも人気です。運動習慣の定着をサポートすることで、生活習慣病の予防やメンタルヘルスの向上に繋がり、従業員が心身ともに健康な状態で業務に取り組める環境を整備することができます。
リフレッシュ休暇、アニバーサリー休暇
法定の年次有給休暇とは別に、中小企業が独自に設定する特別休暇制度は、ワークライフバランスの実現に大きく貢献し、従業員の満足度を高めます。勤続年数に応じて長期休暇を付与するリフレッシュ休暇は、心身の疲労回復や自己啓発の機会を提供し、仕事への新たなモチベーションを喚起します。また、従業員本人や家族の誕生日に休暇を取得できるアニバーサリー休暇は、「従業員を大切にする」という企業の姿勢を示す象徴的な制度です。これらの休暇制度は、従業員がプライベートの時間を充実させることを奨励し、仕事と生活の調和を図ることで、結果的に組織全体の生産性向上や離職率の低下に繋がります。
時短勤務、ベビーシッター補助
育児や介護と仕事の両立支援は、多様な人材が活躍し続けるために不可欠な福利厚生です。法定の制度を上回る柔軟な時短勤務制度や、リモートワークの選択肢を提供することは、従業員がライフステージの変化に対応しながらキャリアを継続するための強力なサポートとなります。また、ベビーシitterや病児保育サービスの利用補助は、突発的な事態にも対応しやすく、特に子育て世代の従業員から高いニーズがあります。これらの制度を充実させることは、優秀な女性従業員の定着や管理職登用を促進する上でも重要です。介護に関しても同様の支援を提供することで、全従業員が安心して長く働ける環境を構築できます。
資格取得支援、書籍購入補助
従業員の成長は中小企業の成長に直結します。そのため、スキルアップや自己啓発を支援する福利厚生は、非常に価値の高い投資と言えます。業務に関連する資格の取得費用や、受験料を会社が負担する資格取得支援制度は、従業員の専門性向上を直接的に後押しします。また、ビジネス書や専門書の購入費用を補助する制度も、手軽に導入でき、従業員の学習意欲を高める効果があります。これらの制度を通じて、従業員は自身の市場価値を高めることができ、中小企業は組織全体の知識レベルや技術力を向上させることができます。従業員の学びたいという意欲に応えることは、エンゲージメントの向上にも繋がるでしょう。
財形貯蓄、確定拠出年金
従業員の経済的な安定と将来設計をサポートすることも、福利厚生の重要な役割の一つです。財形貯蓄制度は、給与からの天引きで計画的に貯蓄ができる仕組みであり、着実な資産形成を支援します。特に、住宅取得や教育資金など、明確な目的を持つ従業員にとって魅力的な制度です。また、企業型確定拠出年金(企業型DC)は、企業が掛金を拠出し、従業員自身が運用を行う年金制度です。従業員の老後の資産形成を企業が支援するものであり、税制上の優遇措置もあるため、従業員・企業双方にメリットがあります。これらの財産形成支援制度は、従業員の生活設計を長期的な視点で支え、企業への定着率を高める効果が期待できます。
その他で人気のユニークな福利厚生
近年、法定外福利厚生は多様化しており、中小企業の個性を反映したユニークな制度が増えています。例えば、従業員のプライベートな活動を支援する「推し活休暇」や、ペットとの時間を大切にするための「ペット慶弔休暇」などが話題を集めています。また、オフィス環境の充実も重要で、高品質なコーヒーが楽しめるコーヒーサーバーの設置や、栄養バランスを考えた社食の提供も人気です。これらのユニークな制度は、従業員の多様な価値観に応えるだけでなく、中小企業のカルチャーを社内外に発信する強力なメッセージとなります。他社との差別化を図り、採用活動における魅力的なアピールポイントとしても機能するでしょう。
福利厚生が充実している中小企業の特徴
従業員から「福利厚生が充実している」と評価される中小企業には、制度の多さだけでなく、制度設計と運用の姿勢に共通点が見られます。
従業員から「充実している」と評価される中小企業の特徴
- 公平性と透明性の重視:
- 全従業員(正社員だけでなく契約社員やパート含む)が何らかの恩恵を受けられる制度設計です。
- 利用条件や申請方法が明確で、誰でも利用しやすいよう周知されています。
- ニーズの定期的な反映:
- 従業員のニーズを定期的に調査(アンケートなど)し、その結果を基に制度を見直したり、改善したりする仕組みを持っています。
- 経営層の理解と戦略的投資:
- 経営層が福利厚生をコストではなく「戦略的な投資」と位置づけており、継続的な改善が行われます。
結果として、従業員は「会社が自分たちのことを考えてくれている」と感じ、エンゲージメントが高まります。
自社に合った福利厚生を見つけるヒント
最適な制度を見つけるためには、まず自社の現状の課題を明確にすること(例:離職率が高い、特定の部署の残業が多いなど)が重要です。
| ステップ | ポイント |
| 1. 課題と目的の明確化 | 「離職率を下げる」「若手社員の定着率を上げる」など、福利厚生で何を解決したいかを定義する。 |
| 2. 従業員の声の収集 | アンケートやヒアリングで、年代や部署ごとのニーズの違いを把握する。 |
| 3. 予算と手間の比較検討 | 収集したニーズと、予算、導入・運用の手間を照らし合わせ、優先順位を決める。 |
| 4. 小さなスタートと改善 | 最初から完璧を目指さず、まずは低コストで小さな制度から導入し、従業員の反応を見ながら改善していく。 |
実際に福利厚生を充実させるための5ステップ
福利厚生の充実化は、思いつきで制度を導入するだけでは成功しません。中小企業の理念や従業員のニーズに基づいた、戦略的なアプローチが不可欠です。目的を明確にし、計画的に導入プロセスを進めることで、従業員満足度と企業成長の両立を実現できます。ここでは、実際に福利厚生制度を導入し、効果的に運用していくための具体的な5つのステップを解説します。現状分析から効果測定まで、各段階で押さえるべきポイントを理解し、自社の福利厚生改革を一歩ずつ着実に進めていきましょう。
従業員のニーズを正確に把握する
福利厚生を充実させる最初のステップは、従業員が何を求めているかを正確に把握することです。経営層や人事担当者の思い込みで制度を導入しても、利用されなければ意味がありません。全従業員を対象としたアンケート調査や、年代・部署別のグループインタビューなどを実施し、具体的なニーズを収集しましょう。その際、「住宅」「健康」「育児」といったカテゴリーごとに希望をヒアリングすると、潜在的な要望が見えやすくなります。従業員構成(年齢、性別、家族構成など)のデータを分析し、どのような層にどのような支援が必要かを客観的に把握することも、効果的な制度設計の基礎となります。
導入の目的と予算を明確化する
従業員のニーズを把握したら、次に福利厚生を導入する「目的」を明確にします。例えば、「若手社員の定着率向上」「女性管理職の育成支援」「全社の健康意識の向上」など、具体的な目標を設定します。この目的が、後の制度選定や効果測定の基準となります。目的が定まったら、それに合わせて予算を確保します。導入時の初期費用だけでなく、月々の運用コストや管理にかかる人件費まで含めて、現実的な予算計画を立てることが重要です。費用対効果を意識し、中小企業の経営状況に見合った範囲で、最もインパクトの大きい制度から検討していくことが成功のポイントです。
制度を設計し、サービスを選定する
目的と予算が明確になったら、具体的な制度の設計に入ります。自社で独自に制度を運用するのか、あるいは外部のアウトソーシングサービスを利用するのかを決定します。アウトソーシングサービスには、豊富なメニューから選べるパッケージプランや、従業員が好きなサービスを選べるカフェテリアプランなど、様々な形態があります。複数のサービスを比較検討し、自社の目的や従業員のニーズ、予算に最も合ったものを選定しましょう。サービスの選定にあたっては、提供されるメニューの魅力だけでなく、導入後のサポート体制や管理画面の使いやすさなども重要な判断基準となります。
社内へ周知し、利用を促進する
素晴らしい福利厚生制度を導入しても、従業員に知られていなければ利用されません。制度の導入後は、社内ポータルやメール、社内報などを活用し、全従業員に対して繰り返し周知することが不可欠です。その際、単に制度の概要を伝えるだけでなく、導入の背景にある中小企業の想いや、制度を利用することで従業員にどのようなメリットがあるのかを丁寧に説明しましょう。具体的な利用方法や申請手順を分かりやすくまとめたマニュアルを作成したり、説明会を実施したりすることも有効です。利用率を定期的にモニタリングし、利用が少ない部署には個別に働きかけるなど、積極的な利用促進策を講じましょう。
定期的な効果測定と見直しを行う
福利厚生制度は、導入して終わりではありません。導入した制度が、当初設定した目的の達成に貢献しているかを定期的に評価する「効果測定」が重要です。制度の利用率や従業員満足度調査の結果、離職率の変化などを指標として、その効果を客観的に分析します。従業員から制度に関するフィードバックを収集する仕組みを設けることも有効です。効果測定の結果や従業員の声に基づき、必要に応じて制度内容の見直しや改善を行います。社会情勢や従業員のニーズの変化に合わせ、福利厚生を常にアップデートしていく姿勢が、持続的に「充実している」と評価される中小企業であり続けるための鍵となります。
福利厚生の充実におすすめのアウトソーシングサービス3選
自社で多様な制度を企画・運用する手間とコストを削減するため、専門のアウトソーシングサービスを活用することは非常に有効です。
社員のニーズにマッチする1,000種類以上のサービスを用意「Perk」

| 費用 | 要お問い合わせ |
| 福利厚生の内容 | さまざまなジャンルのサービスを特別価格で利用できる「割引き特典」とコンビニやカフェで利用できるチケットに交換できる「ポイント制度」を提供 |
| 提供形態 | – |
| 導入企業数・利用者数 | 要お問い合わせ |
| サービスに適した企業規模 | 少人数オフィス~数万人以上の大企業まで幅広く対応可能 |
| 導入までの日数 | 要お問い合わせ |
| 無料トライアル | 無し |
| 対応エリア | 日本全国 |
従業員が自分に合った特典を自由に選べる! 公平で納得感のある福利厚生を実現
ウォンテッドリー株式会社が提供する「Perk」は、企業が一律に提供する従来型の福利厚生とは異なり、従業員が自らのライフスタイルに合わせて特典を選べる従業員主導型の仕組みを採用しています。旅行・食事・美容・スキルアップなど豊富な提携サービスの中から自由に選択できるため、社員一人ひとりが「自分のための福利厚生」を実感できます。
利用の偏りが少なく、全従業員が公平にメリットを得られる点も大きな魅力です。また、どのような世代・職種でも活用しやすいため、福利厚生を通じて「働きやすさ」や「企業への満足度」を高められます。多様な価値観に応える制度として、エンゲージメント向上にもつながります。
管理者ゼロでも運用可能! 導入後も手厚いサポート体制で人事・総務担当者の負担を軽減
Perkは、導入時のキックオフや従業員説明会、採用活動用のPR資料の作成など幅広いサポートを行っています。そのため専任の管理担当者の負担はほとんどありません。利用開始後もサポートチームが導入企業を継続的にフォローし、問い合わせ対応や運用改善の提案を行います。
また、サービス利用状況や人気特典などを自動でレポート化する機能も備えており、社内での活用実態を可視化できるのも特長の一つです。担当者のリソースを抑えながら、社員が満足できる福利厚生制度を継続的に運用できます。
メッセージ機能で企業の想いを伝え、社内コミュニケーションとエンゲージメントを促進
Perkには、企業が従業員に直接メッセージを発信できる「メッセージ機能」が搭載されています。社内イベントやキャンペーンの案内、感謝の気持ちなどを福利厚生ページを通じて届けられるため、社員への想いを自然に共有できます。
この仕組みにより、福利厚生が単なる「制度」ではなく社内コミュニケーションのハブとして機能します。従業員同士のつながりを深め、組織への共感や働く意欲を高める効果も期待できます。メッセージを通じて「企業文化を伝える場」としても活用できるのが、Perkならではの特長です。
| 提供会社 | ウォンテッドリー株式会社 |
| URL | https://engagement.wantedly.com/perk/ |
使い勝手の良いシステムで簡単に利用できる「WELBOX」

| 費用 | 月額:400円~/人 ※従業員人数や課題に応じて費用は異なります |
| 福利厚生の内容 | 介護・育児・自己啓発・健康増進・旅行・エンタメなど幅広いラインナップから、企業の課題に応じてサービスを選べる |
| 提供形態 | パッケージプラン |
| 導入企業数・利用者数 | 約500万人が利用 |
| サービスに適した企業規模 | 少人数オフィス~数万人以上の大企業まで幅広く対応可能 |
| 導入までの日数 | 最短3カ月 |
| 無料トライアル | 無し |
| 対応エリア | 日本全国 |
1万件以上の多彩な福利厚生メニューをラインナップ! 健康・スキル・余暇など幅広くサポート
株式会社イーウェルが提供する「WELBOX」は、旅行・レジャー・自己啓発・育児・介護・健康支援など、約1万件以上の福利厚生メニューを定額で利用できるパッケージ型サービスです。企業が契約するだけで、従業員は会員サイトやアプリから多彩なメニューを自由に選んで利用できます。
特に健康診断・フィットネス・カウンセリングなど、健康経営の推進につながるメニューが充実しており、従業員の心身の健康維持やモチベーション向上に貢献します。福利厚生の充実を通じて「人を大切にする企業文化」を育みたい企業にぴったりなサービスです。
Webサイトやアプリで24時間利用可能、利便性の高さが従業員満足度をさらに向上
WELBOXは、専用Webサイトやスマートフォンアプリを通じて、24時間いつでも利用可能です。宿泊予約やチケット申込、自己啓発講座の受講手続きなどをオンラインで完結できるため、従業員が自分の好きなタイミングで利用できます。
スマートフォン一つで手軽にアクセスできる利便性の高さから、利用率や満足度が高く、導入団体継続率は96%、サービス利用人数は何と500万人を超えます。従業員の多様なライフスタイルに寄り添う使いやすい設計が、多くの企業に選ばれる理由といえるでしょう。
導入から運用・効果測定までトータルサポート、人事・総務担当者の業務負担を軽減
株式会社イーウェルは、WELBOXの導入から運用、利用データの分析・報告までをワンストップで支援します。契約後の設定や利用案内、利用促進のための社内広報支援も行っており、人事・総務担当者の負担を抑えられます。また利用状況を可視化できる管理レポート機能により、従業員の利用傾向を把握し、制度改善にも活用可能です。
また費用は従業員規模や福利厚生の内容によって異なりますが、一人当たりの月額費用が400円~で利用できる点もメリットの一つです。
| 提供会社 | 株式会社イーウェル |
| URL | https://www.ewel.co.jp/products/welbox |
2親等以内の親族が利用できる多様なサービス「ライフサポート倶楽部」

| 費用 | 入会金:0円 月額費用:350円~/人 ※従業員人数や課題に応じて費用は異なります |
| 福利厚生の内容 | 宿泊・レジャーといった余暇支援から介護・育児のサポートまで幅広いメニューから自由にサービスを利用できる |
| 提供形態 | カフェテリアプラン |
| 導入企業数・利用者数 | 2,000社以上 |
| サービスに適した企業規模 | 少人数オフィス~数万人以上の大企業まで幅広く対応可能 |
| 導入までの日数 | 最短3カ月 |
| 無料トライアル | 無し |
| 対応エリア | 日本全国 |
会員制の総合型福利厚生サービスとして全国の宿泊・レジャー施設を会員優待で利用可能
「ライフサポート倶楽部」は、リソルライフサポート株式会社が提供する会員制の総合型福利厚生サービスです。企業・団体単位で導入することで、従業員やその家族が多彩なメニューを会員特別価格で利用できます。全国のリソルグループホテルや提携宿泊施設をはじめ、テーマパークやレジャー施設なども対象。プライベートの旅行や出張、家族との余暇など、幅広いシーンで利用可能です。
福利厚生の一環として導入することで、従業員のリフレッシュやワークライフバランスの向上につながり、働きがいのある環境づくりをサポートします。
健康・子育て・介護・学びなどライフステージに合わせた支援メニューも充実
ライフサポート倶楽部は、従業員のライフステージに応じた支援メニューが充実しています。健康診断・フィットネス・メンタルケアなどの健康増進サービスに加え、ベビーシッターや介護サポートなど家庭を支える支援も利用が可能です。
さらに、eラーニングや資格取得支援などの自己啓発メニューも備えており、従業員のスキルアップやキャリア形成にも役立ちます。仕事と生活の両面を支援する仕組みを整えることで、従業員満足度の向上や離職防止にも寄与できるのが特長です。企業にとって「長く働き続けたい」と思える環境づくりを後押しします。
従業員満足度向上とコスト効率化を両立
ライフサポート倶楽部は提供サービスが豊富なため、全国どこでも平等に利用できる福利厚生サービスです。福利厚生の地域間の利用格差を解消できるため、全国に支店や店舗を有する企業も利用しやすいです。さらに、従業員本人だけでなく2親等までの家族も会員特典を使うことができます。家族旅行や健康支援などを通じて、従業員のワークライフバランスをより豊かにします。
また会員専用Webサイトやアプリ、電話予約に対応しており、通勤時間や休憩中など好きなタイミングでサービスを検索・予約できます。企業側にとっても、従業員の利用データを通じて費用対効果を把握しやすく、運用改善に活かせる点が大きなメリットです。導入後も高い利用満足度とコストパフォーマンスの両立を実現できるサービスといえるでしょう。
| 提供会社 | リソルライフサポート株式会社 |
| URL | https://www.fukuri-resol.jp/fukuri.html |
福利厚生を充実させる上での注意点
福利厚生を導入・運用する際には、税務上のルールや従業員間の公平性といった、後々のトラブルを防ぐための重要な注意点があります。
課税・非課税になるルールの違い
福利厚生費として企業が支出した費用は、原則として経費(損金)として扱われますが、従業員側で給与として課税対象になるかならないかのルールを正しく理解しておく必要があります。国税庁が定める要件を満たせば、従業員の給与所得とはならず非課税として扱われますが、この要件を満たさない場合は給与と見なされ、所得税の課税対象となります。例えば、食事補助では「従業員が費用の半分以上を負担」し「企業の補助額が月額3,500円(税抜)以下」であることなどが非課税の要件です。こうしたルールを遵守しないと、後から追徴課税が発生する可能性もあるため、専門家にも相談しながら慎重に制度設計を行うことが重要です。
全従業員が公平に利用できる制度設計
福利厚生制度を設計する上で最も重要なことの一つが、全従業員に対して公平な機会を提供することです。「特定の役職や部署の従業員しか利用できない」「都市部の従業員は恩恵を受けやすいが、地方の従業員は利用しにくい」といった不公平感は、従業員の不満やモチベーション低下に直結します。正社員だけでなく、契約社員やパートタイマーといった多様な雇用形態の従業員にも配慮した制度設計が求められます。全従業員が何らかの形で利用できるような多様なメニューを用意したり、居住地に関わらず利用できるオンラインサービスを導入したりするなど、公平性を担保するための工夫が不可欠です。
福利厚生に関連するQ&A
福利厚生に関連するQ&Aをまとめました。
Q1. 多くの中小企業が言う「福利厚生の充実」とは、具体的にどんな状態を指すのですか?
A. 単に制度の数が多いことではなく、 従業員一人ひとりの多様なニーズ(ライフステージや価値観)に合った選択肢を提供し、 中小企業へのエンゲージメント(愛着や貢献意欲)を高めている状態を指します。
Q2. 従業員が「充実している」と感じるのは、どんな制度ですか?
A. 中小企業が独自に設ける「法定外福利厚生」 の中で、住宅手当、食事補助、育児・介護支援、自己啓発支援など、個々の生活を支え、働き方を選べる柔軟な制度が特に評価されます。
Q3. 福利厚生を充実させることで、中小企業側にはどんなメリットがあるのでしょうか?
A. 優秀な人材の獲得・定着につながる採用競争力の強化、従業員の満足度・エンゲージメント向上、そしてそれがもたらす生産性の向上という、主に3つの大きなメリットがあります。
まとめ
「福利厚生の充実」とは、従業員の多様なニーズに応える柔軟な制度を提供し、それを通じて従業員の会社への愛着(エンゲージメント)を高め、中小企業の成長に繋げるという、戦略的な経営投資です。
この記事で解説した、人気の制度や導入の5ステップ、アウトソーシングサービスの活用法を参考に、ぜひ自社の課題と従業員の声に基づいた福利厚生の見直しに着手してください。従業員一人ひとりが「この会社で長く、安心して働き続けたい」と思える環境を整えることが、中小企業の持続的な成長の揺るぎない土台となるでしょう。
【比較表】福利厚生のおすすめサービス
scroll →
| サービス名 | 特長 | 費用 | 福利厚生の内容 |
|---|---|---|---|
snaq.me office(スナックミーオフィス)
|
|
初期費用:0円 月額費用:0円 送料・備品費:0円 商品代金:下記から選択 食べる分だけ都度決済「企業負担ゼロ」パターン 企業と従業員が一部負担する「一部負担」パターン 福利厚生費として企業が一括購入する「買取」パターン |
置き菓子やドリンクの提供 おやつ ドリンク コーヒー スイーツパン グラノーラ おつまみ プロテインバー ヴィーガン そうざい など |
オフィスコンビニTUKTUK
|
|
要お問い合わせ ※予算に合わせて選べる3つのプランを用意 ※要望に応じたカスタマイズも可能 |
・お弁当 ・パスタ ・チャーハン ・お惣菜 ・お菓子 ・ドリンク ・おにぎり ・パン ・ヨーグルト ・豆腐バー ・アイスクリームなどの提供 ※取り扱い商品は300種類以上 |
BeeNii
|
|
初期費用:0円 月額料金:0円 ギフト代:有料 ※月次でまとめて請求 |
記念日に合わせて自動でギフトを贈る「ギフトスケジューリングサービス」 |
Office Stand By You
|
|
要お問い合わせ ※毎月届くスープの個数によって異なる ※64個・96個・128個から選択が可能 |
常温保存可能なスープの提供 |
| Perk |
|
要お問い合わせ | さまざまなジャンルのサービスを特別価格で利用できる「割引き特典」とコンビニやカフェで利用できるチケットに交換できる「ポイント制度」を提供 |
| Resort Worx |
|
要お問い合わせ |
旅行に特化した福利厚生サービス リゾートエリアの会員施設やホテルの宿泊を30~80%割引で利用可能 |
| OFFICE DE YASAI |
|
要お問い合わせ | サラダやカットフルーツ、お惣菜など約140品目をオフィスに設置した冷蔵庫に常設、食事補助により従業員の健康をサポート |
| オフィスおかん |
|
要お問い合わせ | 管理栄養士が監修した主食・主菜・副菜がオフィスに設置した冷蔵庫または自動販売機に届く置き型社食サービス |
| チケットレストラン |
|
要お問い合わせ | 全国25万店以上の加盟飲食店で利用できる電子カード型の食事補助サービス |
| WELBOX |
|
要お問い合わせ | 介護・育児・自己啓発・健康増進・旅行・エンタメなど幅広いラインナップから、企業の課題に応じてサービスを選べる |
| ライフサポート倶楽部 |
|
要お問い合わせ | 宿泊・レジャーといった余暇支援から介護・育児のサポートまで幅広いメニューから自由にサービスを利用できる |
| ベネフィット・ステーション |
|
Netflix得々プラン:1,850円(月額/1名) Netflixプラン:1,350円(月額/1名) 学トクプラン:1,200円(月額/1名) 得々プラン:1,000円(月額/1名) |
グルメやレジャー、ショッピングからeラーニング、育児・介護・引っ越しなどのライフイベントに関わるものまで、140万以上のサービスを勇退価格で利用できる |
| 福利厚生倶楽部 |
|
要お問い合わせ | 余暇支援・日常支援・健康支援・学習支援の4軸を中心に、約12万・350万種以上のサービスを提供 |
| オフィスグリコ |
|
要お問い合わせ | 職場にお菓子やドリンクなどの商品を届ける設置型サービス |
| TsugiTsugi |
|
65,000円~/月 ※平日/土日、宿泊日数によって料金は異なります |
シティホテルからリゾートホテル、温泉旅館、グランピン施設など、定額で全国の宿泊施設に泊まれるサービス |
| ごちクルNow |
|
初期費用:0円 月額費用:0円 配送料:0円 ※システム利用料はお弁当代に含まれます |
利用者とお弁当屋さんをつなぐ決裁システム。会社請求払いにすることで、食事補助の福利厚生として利用可能 |
| chocoZAP法人会員 |
|
要お問い合わせ | chocoZAPを初めとするRIZAPの8つのブランドを特典的に利用できる、法人向け福利厚生サービス |
| yui365 |
|
要お問い合わせ | 従業員の好みに合わせた世界に一つのオリジナルデジタルカタログを作成するサービス |
| セラヴィリゾート泉郷 |
|
要お問い合わせ | 宿泊施設が運営する余暇支援の福利厚生サービス |
| カフェテリアHQ |
|
要お問い合わせ | 数問のアンケートからAIが適したアイテムを個別提案する福利厚生サービス |

