更新日:2025/03/04

【2025年最新比較表あり】おすすめ入退室管理システム比較10選

【監修】株式会社ジオコード 管理部長
小島 伸介
株式会社ジオコード入社後、Web広告・制作・SEOなどの事業責任者を歴任。
上場準備から上場まで対応した経験を生かし、サービス品質の改善を統括する品質管理課を立ち上げ。その後、総務人事・経理財務・情報システム部門を管掌する管理部長に就任。
オフィスのセキュリティ対策や労務管理をしている総務・労務のご担当者様
- 特定の社員しか出入口の解錠・施錠ができないので、勤務時間が制限される
- 鍵の貸し借りによって入室を適切に制限できず、防犯上のリスクがある
- タイムカード等による労務管理にかかる時間が多く、他の作業に注力できない
などの悩みを抱えていませんか? 課題解決の最適解は入退室管理システムの導入です。入退室管理システムを使えば、入室の時間制限・権限付与をコントロールして防犯性を高めたり、勤怠管理ツールと連動して従業員の勤務時間を管理したりすることができます。
ただし、自社に合ったシステムを選ばないと
- ツールのランニングコストが思った以上にかかる
- 既存システムとの連携ができずに、新たな作業が発生してしまう
といったことになりかねません。
本ページでは、人気の入退室管理システムを比較できる形でご紹介しています。少なくとも3つのサービスをピックアップして、資料請求するのがおすすめです。一目で各社の特長や実績が分かる便利な比較表もご用意したので、ぜひ、入退室管理システムの比較検討にお役立てください!
【比較】おすすめの入退室管理システム
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サービス名称 | 特徴 | 初期費用 | 月額費用 | 導入期間 | サポート体制 | 機能 |
---|---|---|---|---|---|---|
RemoteLOCK
![]() |
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100,000円~ | 1,650円~ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ |
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iDoors
![]() |
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583,000円~ | 11,000円〜 | 最短1カ月 | サポート窓口あり |
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SECURE AC |
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有料 or デバイスと取付工事により変動 |
10,000円~ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ |
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bitlock PRO |
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無料 | 5,000円~ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ |
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Akerun |
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無料 | 要お問い合わせ | 最短3日 |
24時間サポート 製品無償交換 |
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BIVALE |
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要お問い合わせ | 7,500円~ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ |
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カギカン |
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無料 | 4,500円~ | 最短3日 |
メールサポート 備品無料交換 導入オンラインサポート 製品無料交換 |
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この記事の目次はこちら
おすすめの入退室管理サービス2選
貴重な顧客情報や大切な個人情報が外部へ漏えいしてしまい、ニュースやSNSで話題になる昨今、いつ自社がそのような事態になるか、誰にも予測はできません。ここでは、入退室管理ツールの中で特におすすめなツールを、2つピックアップしてご紹介します。
民泊施設や店舗などの運営業務を効率化!「RemoteLOCK」

販売元 | 構造都市計画研究所 |
従業員規模 | 従業員規模を問わず設置が可能 |
設置場所 | ・ホテル(エントランス、客室ドアなど) ・レンタルスペース、サロン、ジム(エントランス、更衣室など) ・オフィス、施設セキュリティ(会議室、サーバールームなど) ・民泊、簡易宿所(エントランス、客室ドアなど) ・自治体、公共施設(門戸、体育館の扉など) ・大学、教育機関(研究室、エレベーターなど) |
認証技術(開錠方法) | ・PINコード ・ICカード ・QRコード |
取り付け工事 | 工事による取り付け ※一部両面テープで貼り付ける種類もあり |
勤怠管理連携 | なし(API連携、CSV出力に対応可能) |
機能 | ・クラウド上で暗証番号の自動発行が可能(個人ごと、有効期限付きなど) ・指定した時間に自動施錠・解錠、オートロックの有効・無効化 ・解錠履歴の自動取得 ・予約サイトやクラウド受付システムなどとの50以上のシステムと連携が可能 |
無料トライアル | ー |
費用 | カギ本体の購入費:55,000円~取り付け工事費:4~5万円程度/1カ所1個当たり月額利用料:550円~/台 |
予約・受付など50以上のシステムと連携
50以上のサービスとの連携により宿泊施設や店舗、公共施設での運用も可能
。
施設運営の無人・省人化、非対面化を実現し、コスト削減に貢献。
用途や運用に合わせて3種類の認証方法を選択可能。
50以上の宿泊システム、予約サービスとシステム連携
「RemoteLOCK」は、50を超える宿泊予約サイトやチェックインシステム、時間貸しの施設予約サービスとAPI連携しています。カギの発行や予約者への通知を自動化できるので、フロント業務の効率化や人手不足問題の解消につながります。
住友不動産、NTTドコモ、カインズなどさまざまな業種で利用
入室を自由にコントロールできるので、「RemoteLOCK」はさまざまな業種で活用されています。
例えば、新築分譲マンションの「シティハウス」を手掛ける住友不動産は、働き方の多様性に合わせてテレワークルームの導入を進めており、入室管理をRemoteLOCKで行っています。
またホームセンターのカインズは、約4割の店舗の敷地内にドッグランを併設しており、利用管理をRemoteROCKシリーズの「TOBIRA」で行っています。施設予約から解錠までカインズアプリの中で完結できるのも特徴です。
他にも、レンタルジムや保育園、トランクルーム、体育館などの公共施設でも広く利用されています。
無人運営を可能にし、1日10万組以上の入室を管理
「RemoteLOCK」は、無人での施設運営を前提としたシステムです。そのため、「通信機器が停電などで通信不可になってしまう」「カギが剥がされてしまう」といった、入室リスクを回避する仕様になっています。
無人運営での予約・決済・入室のオートフォーメーションを実現できると、小規模スペースの活用や早朝・深夜帯の営業が可能になるので、さらなる収益の増加が見込めるでしょう。
運営会社 | 株式会社構造計画研究所 |
URL | https://remotelock.kke.co.jp/ |
予約・受付など50以上のシステムと連携
50以上のサービスとの連携により宿泊施設や店舗、公共施設での運用も可能
。
施設運営の無人・省人化、非対面化を実現し、コスト削減に貢献。
用途や運用に合わせて3種類の認証方法を選択可能。
電気錠&顔認証AI対応で、高い防犯性を実現!「iDoors」

販売元 | 株式会社エーティーワークス |
従業員規模 | 従業員規模を問わず設置が可能 |
設置場所 | ・オフィス(エントランス、会議室など) ・工場(研究室、倉庫など) ・レンタルスペース(受付、レンタルルームなど) ・民泊、宿泊施設(エントランス、客室ドアなど) ・自治体、公共施設(門戸、体育館の扉など) ・大学、教育機関(研究室、エレベーターなど) |
認証技術(開錠方法) | ・顔認証 ・ICカード ・QRコード ・テンキー |
取り付け工事 | 工事による取り付け |
勤怠管理連携 | 可能 |
機能 | ・精度の高い顔認証AIを搭載、マスクをしたままでも入室可能 ・遠隔解錠設定(時間指定も可能) ・複数拠点の入退室をクラウド上で一元管理 ・リアルタイム所在確認 ・予約管理システムとの連携 |
無料トライアル | あり |
費用 | ・初期費用:583,000円~ ※認証リーダー、iDoorsエッジ、工事費用が含まれています ・月額利用料:11,000円~/ドア |
累計クラウド利用者数30,000人以上
【堅牢性アップ】【安定稼働】【ランニングコスト減】が可能! 防犯性に優れた電気錠。
顔認証AI「AIZE」との連携で、なりすましや鍵の貸し借りを防止。
クラウドでの一元管理はもちろん、予約管理システムや勤怠システムと連携し業務効率を大幅アップ。
【堅牢性アップ】【安定稼働】【ランニングコスト減】が可能!防犯性に優れた電気錠
iDoorsは電気錠を採用しています。電気錠は電源からの電力供給で動くタイプなので、基本的に、電池切れにより入室できなくなるリスクがありません。人の出入りが多く、稼動回数の多いエントランスなどに適しています。
また簡単に取り外しができないため、堅牢性に優れています。電気錠は工事費用がかかり高額なイメージがありますが、スマートロック紛失などの費用がかからないため、トータルで見たときのランニングコストは抑えられます。
顔認証AI「AIZE」との連携で、なりすましや鍵の貸し借りを防止
アプリで名前や顔情報などを登録すると、顔認証AIによる精度の高い本人確認を実施できます。ユーザー単位で入退室の制限をしたい場合や、なりすまし・キーの貸し借りによる不正侵入を未然に防げるので、企業のセキュリティ強化にもつながります。
ISMS認証やPマーク取得のための入退室管理システムを検討しているなら、顔認証に対応している電気錠がおすすめです。
クラウドでの一元管理はもちろん、予約管理システムや勤怠システムと連携し業務効率を大幅アップ!
iDoorsは予約システムとの連携で、予約から入退室までを自動化・非対面で行うことが可能です(※)。宿泊施設をはじめ、サロン、ジム、レンタルスペースなど、今まで受付でカギのやり取りが必要だった店舗運営を無人で行えるので、人的コストの削減や24時間営業の実施などが可能になります。
※予約システムを利用するには、別途STORES 予約の契約が必要です。
また、勤怠管理システムとAPI連携すれば、入退室をするだけでタイムカード打刻されるので、人事労務の作業効率を大幅アップできます。複数拠点での入退室を簡単に管理したい方におすすめです。
運営会社 | 株式会社エーティーワークス |
URL | https://idoors.jp/ |
累計クラウド利用者数30,000人以上
【堅牢性アップ】【安定稼働】【ランニングコスト減】が可能! 防犯性に優れた電気錠。
顔認証AI「AIZE」との連携で、なりすましや鍵の貸し借りを防止。
クラウドでの一元管理はもちろん、予約管理システムや勤怠システムと連携し業務効率を大幅アップ。
入退室管理とは?
入退室管理とは、企業での情報漏洩防止や社員の勤怠時間を管理するために行われる管理業務です。
いつ・誰が・どこに入退室し、どれくらいの時間いたのかを管理する事によって、企業としてのセキュリティレベルを向上させます。
不審者はもちろん、社員であっても許可されていないエリアや業務外の時間帯での侵入というのは、しっかりと監視し、管理するべきと言えます。
入退室管理システムとは?
入退室管理システムとは、先述した入退室管理をクラウド上で一元管理できるシステムです。個人を識別するために、スマートフォンやICカード、社員証などを鍵代わりに利用します。手書きの名簿管理や暗証番号の入力での入退室とは異なり、いつ・誰が・どこに入退室したのかを正確に履歴として残すことができます。2019年に改正された労働安全衛生法では、従業員の労働時間を適正に把握して記録を3年間保管することが義務化されました。そのため法令対策として、入退室管理をシステムで行うことを検討している企業も増えています。
また入退室管理システムでは、遠隔操作で利用者やエリアごとに入室権限を変更することもできるので、セキュリティの強化や情報漏えいの防止にも活用できます。利用者や利用日時ごとに権限を設定すれば、フィットネスジムやコワーキングスペースの入退室管理も無人で対応することが可能です。そのためオフィスだけではなく、業界や業種を問わずさまざまな企業や店舗で導入が進んでいます。
入退室時の認証方法
入退室管理システムでよく利用される認証方法は、主に4種類あります。ここではそれぞれの違いについて、詳しく解説します。
ICカード
入退室の認証方法で主流なのがICカードです。NFC機能(かざすだけで周辺の機器と通信ができる技術)を搭載している交通系ICカードを利用したり、社員証に非接触のICシールを貼り付けて使ったりするケースが多いです。
ICカードは、導入がしやすく発行のコストも安いので従業員数が多い企業や、期間限定で働くパート・アルバイトの人数が多い企業などに適しています。ただし、ICカードの貸し借りといった不正利用をされやすいので、従業員への注意喚起が必要です。
暗証番号
フィットネスジムやコワーキングスペースなど、不特定多数の人へ入退室の権限を付与する場合は、暗証番号での認証を用いるケースが多いです。個別の暗証番号を発行し、メールやLINEなどで顧客へ共有することができるので、スムーズに導入できます。ICカードの受け渡しが不要なので無人での運用が可能となります。また紛失や不正利用といったリスクを避けられる点もメリットでしょう。
ただし、暗証番号を知られてしまうと誰でも出入りできてしまうので、セキュリティ対策を併せて検討する必要があります。
スマートフォンのアプリ
従業員や顧客が利用するスマートフォンに専用アプリをダウンロードして、入退室する方法もあります。日常的に利用している端末を使うため、導入費用を抑えることが可能です。また、スマートフォンとカードリーダーの通信は暗号化されている製品が多いため、高セキュアな環境を実現できるでしょう。
ただし、端末の電源がオフになっていたり所持していなかったりすると、鍵として利用できない場合があります。また利用料金の支払いが滞ってスマートフォン自体が利用できなくなることもあるので、対策を検討しておく必要があります。
生体認証
生体認証(バイオメトリクス認証)とは指紋や静脈、顔など人によって異なる身体的特徴を用いて認証を行う方法です。あらかじめシステムに登録しておいた生体情報と照合して、本人であることを確認します。
ICカードの紛失や暗証番号の漏えい、なりすましなどを防げる堅牢性の高い認証方法なので、セキュリティレベルを高くしたいエリアへの入退室認証に適しています。
ただし、生体認証に必要な情報を登録する手間がかかってしまうので、ある程度入退室する従業員が限られる扉に利用する必要があります。また認証精度が低いと本人と特定されるまでに時間がかかり、出退勤時間に混雑が発生してしまう恐れもあるので注意しましょう。
入退室管理システムの主な種類
ここからは、入退室管理システムの種類について解説します。
電子錠(スマートロック・スマートキー)を取り付けるタイプ
電子錠は、ドアの鍵の開け閉めをするひねり金具(サムターン)に後付けのコントローラーを被せるように取り付けるタイプです。スマートロック、スマートキーなどとも呼ばれます。Wi-FiやLTEでコントローラーを回転させることで、解錠・施錠を行います。インターネット接続が可能な環境であれば、工事不要ですぐに設置できるものが多いです。オフィスが賃貸でサムターンを残したまま入退室管理システムを導入したい企業や、初期費用をなるべく抑えて導入したい企業に適しています。
ただし、後付けのコントローラーは強い力を加えると外すことができてしまう点と、コントローラーに内蔵された電池が切れて動かなくなるリスクがある点については留意しておきましょう。
オフィスにおすすめの電子錠(スマートロック)システム
ここからは電子錠(スマートロック・スマートキー)を提供している企業やサービスについて、詳しくご紹介します。
bitlock PRO
株式会社ビットキーが提供する「bitlock PRO」なら、ドアに端末を貼り付けるだけのカンタン設置で、低価格で安心のオフィス入退室管理が実現します。社員証はもちろん、交通系のICカードやスマートフォンのアプリでも解錠することが可能です。
さらに、専用の管理システム(SaaS)を使用して入退室履歴の確認や利用制限設定が可能。柔軟なエリアコントロールを実現します。入退室履歴はCSVデータでダウンロードができ、勤怠システムなどとの連携も可能です。
【3つの特徴】
- コストメリットが高い
- 初期費用0円、月額税込5,000円(税抜)から利用可能
- 万が一の破損時も安心のサブスクリプションと保証体制
- 工事不要で設置可能
- 99%のサムターンに対応(株式会社ビットキー調べ)
- 取付け時に工具や特殊部品など不要
- 電池交換時も扉に取り付けたまま交換可能
- 通信不良に強い
- 通信環境に左右されづらい LTEモデルも用意
- 急な停電やサーバーダウン時にも安定した運用が可能
【費用・機能】
プラン価格 | 5,000円〜(税抜)/月 |
初期費用 | 0円 |
最低利用人数 | 1人 |
主な機能 | ・入退室ログ管理 ・合鍵の一括管理ができるグループ作成 ・操作ログの情報を蓄積 ・多拠点や遠隔地の解錠状態をクラウド上で確認可能 ・オートロック機能 ・時間鍵の発行、充実したドアモード |
運営会社:株式会社ビットキー
Akerun入退室管理システム
Akerun(アケルン)入退室管理システムは、株式会社Photosynthが提供しています。スマートフォンアプリやICカードで解錠でき、工事費用や初期費用を必要としないため手軽に導入できます。
ドアの壁に「akerun pro」という専用の装置を貼るだけで、装着工事等は必要なく簡単にシステムを設置できる上に、全国どこにいてもシステムから入退室管理が行えます。オフィスなどでフレックス制を導入している会社の勤怠管理をはじめ、フィットネスジムや倉庫など、不特定多数の人が多く出入りするシーンで幅広く活躍します。
【3つの特徴】
- いつもの社員証・交通系ICカード・スマホでそのまま入退室が可能
- クラウドで入退室・出社状況を簡単モニタリング、権限管理も楽々
- サムターンから電気錠、自動ドアまで様々なドアに後付けで対応
【費用・機能】
プラン価格 | 要お問い合わせ |
初期費用 | 0円 |
最低利用人数 | 要お問い合わせ |
主な機能 | ・累計導入社数7,000社超の実績あり ・いつもの社員証・交通系ICカード・スマホでそのまま入退室が可能 ・クラウドで入退室・出社状況を簡単モニタリング、権限管理も楽々 ・サムターンから電気錠、自動ドアまで様々なドアに後付けで対応 |
連携サービス | ・人事労務 freee ・勤怠管理システムKING OF TIME(キングオブタイム) ・TeamSpirit ・ジョブカン勤怠管理 など20社以上のサービスとAPI連携可能 |
運営会社:株式会社 Photosynth
電気錠を取り付けるタイプ
電気錠は電気の配線を使って電力供給するタイプです。耐用年数は7~10年程度と比較的長く、電池切れによって急に利用できなくなるリスクがないため、移転の可能性が低い自社ビルなどを構える企業におすすめです。
電気錠は取り外しにくく堅牢性に優れている点もメリットです。入退室管理システムだけではなくIoT製品と連動できる高機能のものが多いので、防犯対策や性能を重視している方は検討してみてください。
ただし、配線を引いたりサムターンの取り外しをしたりする際に工事を行う必要があるため、初期費用がやや高くなりやすいです。扉ごとに費用がかかるのか、ボリュームディスカウントなどがあるのかをしっかりと確認しましょう。
オフィスにおすすめの電気錠システム
ここからは電気錠を提供している企業やサービスについて、詳しくご紹介します。
SECURE AC
株式会社セキュアが提供する入退出管理システム「SECURE AC」は、クラウド型とオンプレミス型の2種類があるため、自社のニーズに合わせて選択が可能です。
クラウドタイプのAI Office Baseは、入退出管理だけでなく測温やマスク検知の機能も有しています。デバイスは屋内用から屋外用まであり、オフィスだけでなくイベント会場などでも使用が可能です。顔認証や指紋での開錠が可能なデバイスもあるため、ICカードの紛失リスクも抑えられます。
4つのプランが用意されており、まずは入退出管理を導入したいと考える企業向けのライトプランから、PマークやISMS取得企業向けのベーシックプランなど、企業のフェーズに合わせたプランを選択できます。
入退出履歴はCSVデータで抽出ができ、勤怠システムとの連携も可能です。
【3つの特徴】
- 設置環境や、コストなどの要望に合わせて、生体認証(顔認証・指紋認証)、カード認証、番号認証の、認証方式を自由に組み合わせられる
- 企業の成長や社員の増加に合わせて、既存システムはそのままでシームレスに拡張が可能
- 自動ドアや電動シャッター等の出入り口、火災報知器や警備システムなどのセキュリティシステム、会員管理システムなどのさまざまなシステムとの連携が可能
【費用・機能】
プラン価格 | 10,000円〜(税抜)/月 |
初期費用 | デバイスと取付工事により変動 |
最低利用人数 | 1人~ |
主な機能 | ・顔認証 ・指紋認証 ・カード認証 ・設定別アクセス制御機能 ・勤怠システム連携 ・アンチパスバック ・他拠点一元管理 など |
連携サービス | 要お問い合わせ |
運営会社:株式会社セキュア
AIZE Biz
AIZE Bizは、株式会社トリプルアイズが独自に開発した画像認識プラットフォーム・AIZE(アイズ)を利用した顔認証の入退室管理システムです。512次元もの特徴量を顔画像から検出して個別認証をするので、正面画像であれば99%もの認証率を誇ります。
またPCのカメラ機能を使った顔認証の打刻ができるので、テレワーク時や外出時も不正な打刻を防止することができます。勤怠情報はCSVで共有できるので、既存の勤怠管理システムとの連携も可能です。体温をサーモグラフィで自動検温する機能を追加した「AIZE Biz+」や、アルコールチェック・検温・勤怠を一括管理できる「AIZE Breath」などの提供も行っているので、業界や業種に合わせたシステムを選びましょう。
【3つの特徴】
- 静脈や指紋などの生体情報による認証、顔認証などにより打刻を行う(なりすましによる不正打刻の防止に効果的)
- 日数をカウントして管理することが必要な休暇タイプ(有給/代替/夏季/特別/慶弔など)を従業員ごとに一元管理する
- 残業時間が規定の枠を超えたらアラート表示させるなど、所定の労働や残業の基準時間を事前に設定して警告することが可能
【費用・機能】
プラン価格 | 30,000円~ |
初期費用 | 約20万円 |
最低利用人数 | 要お問い合わせ |
主な機能 | ・タイムレコーダー(打刻)機能 ・自動集計・管理 など |
運営会社:株式会社トリプルアイズ
デバイスで入退室管理をするタイプ
扉の開閉やカードリーダーへのタッチで入退室を管理するのではなく、デバイス操作やカメラで行動履歴を追跡することで入退室管理を行うタイプもあります。機器があればリアルタイムで従業員の位置を把握できるので、共連れやICカードの貸し借りなどを防止したい企業におすすめです。
受付システムと連携して来客があった際にデバイスへ通知を送れる機能や、確保されていた会議室が使われていない場合、自動的に解放できる機能などがあるシステムを選べば、さらなる業務の効率化も期待できるでしょう。
ただし、デバイスやカメラの設置に工事が必要な場合、初期費用が高くなりやすいです。費用について「規模や条件によって変わる」と明記している所が多いので、詳しくは問い合わせてみてください。
オフィスにおすすめのデバイス入退室管理システム
ここからはデバイスで入退室を管理するサービスを提供している企業について、詳しくご紹介します。
BIVALE
株式会社日立ビルシステムが提供する顔認証技術「BIVALE-FR」を活用した入退室管理システムです。部屋の前に設置された端末で認証を行える他、IPカメラによって連続認証を行えるので入室時の混雑を緩和することができます。
入退室管理システムだけでなく、検知した人数情報をもとにエレベーターの運行を管理したり空調を調整したりすることも可能なので、企業が抱える複数の課題への解決策としても検討できるでしょう。
入退室管理のデータはCSVで出力し、勤怠管理システムと連携することができます。
【3つの特徴】
- 1拠点から複数拠点まで拡張可能
- タッチレスでの認証が可能なので、感染症対策にも有効
- 顔データを立体的に認証するため、顔写真を使ったなりすましにも対応可能
【費用・機能】
プラン価格 | 約21,000円~/1ドア当たり(機器利用料・業務委託契約の場合) 約7,500円/1ドア当たり(保守、オンコール、センター運用料) |
初期費用 | 機器販売の場合:約77万円(1ドア当たり) |
最低利用人数 | 要お問い合わせ |
主な機能 | ・顔認証システムによる入退室管理 ・フロアの人数検知 ・複数拠点の一元管理(各拠点にBIVALEセキュリティを設置することが条件) |
運営会社:株式会社日立ビルシステム
Acall
Acall(旧:WorkstyleOS)は、座席予約機能や受付機能、会議室予約機能を一つに集約した入退室管理システムです。働く場所をスポットとして登録できるので、出勤形態が出社とテレワークをハイブリッドしている企業や、オフィスをフリーアドレスにしている企業が従業員の働く場所を可視化するシステムとして高い評価を得ています。誰がどこにいるのかを確認したり、急な来客対応時に空いている会議室を探したりする労力を減らせるので、働く上での生産性やパフォーマンスの向上が期待できます。
【3つの特徴】
- 受付・入退館の自動化を実現し、取次業務を大幅に削減可能
- ワークスペースや座席のチェックイン・アウト管理をすることで、使用していない会議室の自動キャンセルや利用状況のリアルタイム同期が可能
- 入館証をデジタル化できるので、オフィスだけでなく商業施設や向上の入場管理にもおすすめ
【費用・機能】
プラン価格 | 要お問い合わせ |
初期費用 | 要お問い合わせ |
最低利用人数 | 要お問い合わせ |
主な機能 | ・会議室チェックイン ・スポットチェックイン ・受付チェックイン ・AI会議室 など |
運営会社:Acall株式会社
SCHOOL MANAGER
SCHOOL MANAGERは、塾・教室・スクールの運営管理に特化した入退室管理システムです。入退室管理を始め、出欠や成績、レッスン枠の予約状況などさまざまな情報を一元管理できるので、業務の大幅な効率化が期待できます。スクールの運営に合わせて独自の機能を追加・カスタマイズしたり、月額のプランによっては講師の管理も集約したりすることも可能です。
入退室管理と勤怠管理を行う際は、指定のNFCリーダーとICカードを導入する必要があります。
【3つの特徴】
- IT導入補助金や小規模事業者持続化補助金の申請サポートも充実
- 1件当たり68円(税別)で集金代行も依頼可能
- 保護者マイページなどの機能があり、入退室の通知や試験結果などの情報を保護者が閲覧することができる
【費用・機能】
プラン価格 | 0円~ ※プランによって異なります |
初期費用 | 33.000円~ ※プランによって異なります |
最低利用人数 | 要お問い合わせ |
主な機能 | ・生徒管理 ・集金代行 ・チャット ・予約管理 など |
運営会社:株式会社VividWorks
いろあと
いろあとは、カメレオンコードを使った高速・高精度の認証システムを活用した入退室管理システムを提供しています。カメレオンレコードとは、シアン・マゼンダ・イエロー・ブラックの4色で作られたカラーバーコードのことで、これを従業員の制服や帽子に付けるだけで、ネットワークカメラやスマートフォン、タブレットのカメラで従業員の所在や導線を確認、入退室などの情報を記録することができます。
人だけでなく建設現場に出入りする車両や製品に貼り付ければ、車両の入退場や製品の棚卸、ピッキングにも活用することができます。
【3つの特徴】
- 従業員の入退場を把握し、作業時間の取得が可能。立ち入り禁止エリアに侵入した際は警報で知らせることもできる
- 複数のカメラを設置すれば、従業員の導線を把握できるので業務改善にも生かせる
- 4色でのプリントが可能な作業場であれば、ICカードやカードリーダーの設置をせずに導入が可能
【費用・機能】
プラン価格 | 要お問い合わせ |
初期費用 | 要お問い合わせ |
最低利用人数 | 要お問い合わせ |
主な機能 | ・データ収集・蓄積 ・リアルタイムで設備や機器を監視 ・異常発生時にアラートを通知 など |
運営会社:株式会社インフォファーム
入退室管理システムを導入するメリット
入退室管理システムを導入すれば、企業が抱える悩みを解決できるだけではなく、新たなビジネスチャンスにつなげることも可能です。ここでは、入退室管理システムの代表的な4つのメリットについてご紹介します。
入退室の管理業務を効率化できる
鍵で扉の開け閉めを行うと、鍵の貸し出し・回収対応や返却時の施錠確認にどうしても時間がかかってしまいます。また鍵を紛失してしまうと、シリンダー(鍵穴)の交換や新たな鍵の作成、従業員への配布、古い鍵の回収と廃棄が必要です。
入退室管理システムを導入すれば、入社や退社、人事異動に伴う入室権限の付与・変更を簡単に行うことができるので、管理業務の大幅な効率化を図れます。認証方法によっては、鍵の紛失リスクそのものを無くすことも可能です。
また入退室の記録から誰がどの部屋にいるのかをすぐに把握できるので、災害発生時の情報共有にも活用できるでしょう。
勤怠管理を効率化できる
入退室管理システムと勤怠管理システムを連携すれば出勤・退勤の時間を正確に把握できるため、手間のかかる勤怠管理を効率化できます。タイムカードを切って仕事を続けるサービス残業や、残業代稼ぎのために退勤時間をかさ増しするといった虚偽の打刻も防げるので、従業員の労働環境を正確に把握できる点もメリットです。
業務の効率化や不適切な残業代の削減により、コストカットも期待できるでしょう。
セキュリティを強化できる
企業のオフィスには従業員や顧客の個人情報や、経営上の機密情報があります。入退室管理システムで部屋ごとに入室権限を付与すれば、部外者の不法侵入を防止できるので、重要情報が社外に漏えいするリスクを抑えられます。
企業の情報セキュリティを確保するための取り組みの1つ・ISMSでは、以下の3要素が重要であると定義しています。
- 機密性:許可されていないものに対して個人がアクセス・利用できない状態になっている
- 完全性:情報が正確で、改ざんできない状態になっている
- 可用性:許可されているものへアクセス・利用できる状態になっている
入退室管理システムを導入すれば、この要素を強化することも可能です。
無人運営ビジネスで売上拡大が見込める
先述したように入退室管理システムを利用すれば、場所・時間・人ごとに入室の権限を付与できます。鍵や暗証番号は、メールやチャットで共有することができるので、受付を設けて人員を配置しなくても、シェアオフィスやドックランなど不特定多数の人が利用する施設の運営が可能です。システムによっては予約から決済、認証コードの受け渡しまで自動化できるものもあるので、用途に合わせた体制を整えれば、鍵の受け渡しに人員を割く必要がなく無人運営も実現できるでしょう。
今まで人手不足のため対応できなかった深夜帯や土日祝日の営業も可能になるので、さらなる売り上げ拡大が見込めます。
自社に合った入退室管理システムの選び方
入退室管理システムと一口に言っても、認証方法やコスト、機能はさまざまです。自社に適したシステムを導入するために、必ず検討しておきたいポイントを3つご紹介します。
解決したい課題は何か
入退室管理システムの比較をする前に、自社で解決したい課題を見える化しましょう。例えば、セキュリティ対策を重視しているのであれば、なりすましが困難な生体認証や二要素認証機能を備えているシステムがおすすめです。不正侵入を防ぐなら、1人が解錠したタイミングで複数人が入室してしまう共連れを防げるシステムを検討してください。
勤怠管理の効率化を重視しているなら、勤怠管理システムとの連携がしやすいものが適しています。連携といっても自動で反映されるものからCSVに落としてからアップロードするものまで、さまざまな方法があります。自社の課題に対してどの程度の効率化を期待しているのかによっても選ぶ機能は変わるので、各部署の要望をヒアリングしてみましょう。
導入の予算はどのくらいか
入退室管理システムを導入する際には、初期費用と月額費用の2つのコストが発生します。初期費用の内訳としては、設置時の工事費や機器・ソフトウェアの導入費が挙げられます。特に工事が発生したり設置する扉が多かったりすると、初期費用が高額になりやすいです。またクラウド型なのか専用サーバが必要なのかによってもかかるコストが変わってくるので、どのくらいの費用をかけられるのかあらかじめ確認しておきましょう。
費用に合わせて、セキュリティレベルの高い部屋は生体認証、出入りが多い部屋はICカードなどと認証方法を使い分けるのも方法の1つです。
月額費用についてもリーダーの台数単位で発生する料金形態なのか、ユーザー・機能単位で金額が変動する料金形態なのかによって値段が変わります。毎月ではないもののゲートやリーダーの修理・点検費用もかかるため、含めた形で試算しましょう。
入退室する人数はどのくらいか
入退室の人数によって適した認証方法は変わります。どの入退室管理システムも利用前に登録が必要となり、簡単になるとはいえ鍵の発行作業には人の手がかかります。例えば、ICカードでの入退室であれば、ICカードに所持する人の情報を登録するだけで完了しますが、生体認証の場合は指紋や静脈、さまざまな角度の顔写真を登録する必要があるため、入社前に総務・労務側で登録作業を終わらせることができません。
数十人くらいの登録であればそこまでの労力はかかりませんが、数百名規模になったり全国の支店や子会社もまとめて行う場合は、導入が比較的簡単な認証方法を採用した方がよいでしょう。
まとめ
従業員の勤務実態や終業時間を正しく把握して記録を残すことは、企業の義務です。法令への対応や業務効率アップのためにも、人による鍵の管理や手書きでの出退勤管理から脱却して、社内で情報の一元管理ができる体制を整えましょう。
本記事でご紹介したように、入退室管理システムは認証方法や付随する機能がサービスによって異なります。自社に欲しい機能は何か、導入の目的や予算、入退室する人数などを踏まえながら、サービスの比較検討をしてみてください。
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