新規開拓にFAXDMはまだ効く?デジタル時代にあえて選ぶメリットと成功の鍵
【監修】株式会社ジオコード 管理部長
小島 伸介
株式会社ジオコード入社後、Web広告・制作・SEOなどの事業責任者を歴任。
上場準備から上場まで対応した経験を生かし、サービス品質の改善を統括する品質管理課を立ち上げ。その後、総務人事・経理財務・情報システム部門を管掌する管理部長に就任。
2026年現在、BtoBの新規開拓環境はかつてないほど複雑化している。リスティング広告やディスプレイ広告は競合の増加によりCPCが高騰し、費用対効果の予測が難しくなっている。営業メールはAIフィルタリングの高度化によって到達率そのものが低下し、仮に届いたとしても多忙な決裁者の受信箱で埋もれてしまうケースが多い。テレアポは人的リソースへの依存度が高く、採用難や稼働コストの増大がボトルネックとなりやすい。
こうした状況の中で、あらためて注目されているのがFAXDMによる新規開拓である。ただし、ここで言うFAXDMは、過去に行われていた無差別一斉配信型の施策ではない。現在比較検討されているのは、戦略的に設計されたFAXDM 新規開拓であり、意思決定層に確実に接触できる手段として再評価されている。
FAXDMが再検討されている最大の理由は、その「物理的な視認性」にある。メールやWeb広告は、開封されなければ存在しないのと同じだが、FAXはオフィスに物理的な紙として出力される。管理部門やバックオフィスでは、FAXが仕分けされ、内容が一度は人の目に触れる導線が存在する。この特性は、デジタルチャネルでは代替しにくい。
また、FAXDMはコスト構造が比較的明確である点も、管理部や決裁者にとって評価しやすい要素となっている。送信単価が把握しやすく、配信数と費用の関係が明瞭であるため、ROIの試算がしやすい。新規施策を検討する際、費用対効果を説明できるかどうかは重要な判断材料であり、この点でFAXDM 新規開拓は合理的な選択肢となり得る。
重要なのは、FAXDMを「懐かしい手法」として捉えるのではなく、デジタル施策が飽和した現在だからこそ成立する選択肢として位置付けることである。比較検討段階においては、FAXDMがどのような条件で有効になり、どのような役割を担うのかを冷静に整理する必要がある。
【比較】おすすめのFAXDMサービス一覧
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| サービス名 | 特長 | 費用 | 主な機能 |
|---|---|---|---|
Urizo
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初送信料金:3円~/枚 ※1回当たりの送信回数によって異なります ※リスト持ち込みの場合とリストレンタルの場合で費用は異なります 初回限定一括サポートパック:要お問い合わせ |
・FAXDM送信 ・FAXDM受信代行 ・リストレンタル ・原稿作成代行など |
NEXLINK
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初期費用:0円 月額基本料金:0円 FAX送信料金:要お問い合わせ |
・FAXDM・メール一斉送信 ・電話による有人サポート ・FAX不要の自動受付機能(オプション) ・リストレンタル機能 ・差込印字 ・10分単位の予約送信など |
| NetFax |
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初期費用:0円 月額基本料金:0円 FAX送信料金:文書モード5.5円/1枚、フォトモード5.5円~8.8円/1枚 ※前月の枚数に応じて変動 |
・FAX送信 ・原稿変換機能 ・リスト編集 ・宛名印字 ・差し込み印字など |
| FAXDM君 |
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初期費用:0円 月額費用:0円 FAX送信料金:3円~5円/1枚 ※枚数により変動 |
・FAX・DMの送信 ・業種・地域絞り込み ・宛先リスト・事業所リストの確認 |
| Value FAX |
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初期費用:0円 月額基本料金:0円 FAX送信料金:2.5円~5.5円/1枚 ※枚数により変動 |
・高速配信 ・高画質 ・画質モード選択 ・256bit暗号化通信 ・エクセプトフォルダ機能など |
| L-net |
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要お問い合わせ |
・差し込み印字機能 ・原稿自動変換 ・データのクラウド共有 ・新規法人開拓リストなど |
| FAXDMコンサルティング |
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初期費用:0円 月額費用:0円 FAX送信料金:3円~7円/1枚 |
・原稿アドバイス ・クレーム対応代行 |
| faximoSilver |
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初期費用:2,000円 月額費用: 940円 FAX送信料金:12円/1枚 |
・インターネットFAX送信機能・管理機能 ・FAX送信機能 ・Web-API(REST/SOAP)によるFAXシステム連携 ・メール(SMTP)によるFAXシステム連携 ・複数インターフェース併用によるFAXシステム連携など |
| NetReakのFAXDM |
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初期費用:0円 月額費用:0円 FAX送信料金:7.7~11円/1枚 ※前月の枚数に応じて変動 |
・原稿テンプレート ・印字設定 ・結果閲覧 ・クレーム対策完備など |
| どこでもMyFAX |
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初期費用:3,000円(※フリーダイヤル番号の利用は7,000円) 月額費用:2,200~5,000円 FAX送信料金:10円/1枚 |
・受信通知メール ・原稿受信無制限 ・受信FAX自動振り分け ・FAX送信・転送 |
| リスト王国 |
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要お問い合わせ | - |
この記事の目次はこちら
FAXDM 新規開拓とは何か 従来型施策との本質的な違い
FAXDM 新規開拓を正しく評価するためには、従来型のFAXDMとの違いを明確に理解する必要がある。過去にFAXDMが「効果がない」「迷惑な営業」と評価されてきた背景には、設計思想の欠如があった。
従来型FAXDMは、配信数を最大化すること自体が目的化しがちだった。明確なターゲット定義や成果指標が存在せず、「とりあえず送る」「反応があれば成功」といった曖昧な評価で運用されるケースが多かった。その結果、配信数が増えるほど無駄が増え、費用対効果は悪化し、クレームやブランド毀損のリスクも高まっていた。
一方、現在のFAXDM 新規開拓は、成果から逆算して設計される施策である。具体的には、以下の要素が前提となる。
- 新規リード獲得や商談創出といった明確な目的設定
- CPAや商談化率など、評価指標の事前定義
- 業界、企業規模、部門、役職を踏まえたターゲット設計
- 配信後の反応データを基にした改善プロセス
この違いにより、FAXDMは単発の営業施策ではなく、新規開拓プロセス全体の一部として位置付けられる。送信して終わりではなく、反応を次のアクションにつなげることで、施策全体の精度を高めていく。
特に重要なのが、「誰に送るか」という視点である。FAXDM 新規開拓は、ターゲット設計の精度によって成果が大きく左右される。業界や企業規模といった表面的な条件だけでなく、企業の成長フェーズや直近の動向を踏まえた設計が求められる。この点を軽視すると、どれだけ原稿やデザインを工夫しても新規開拓にはつながらない。
FAXDM 新規開拓とは、FAXという手段そのものではなく、意思決定を促すための情報設計とプロセス設計の総称である。この理解が、比較検討段階における判断の質を大きく左右する。
FAXDMによる新規開拓はどのような企業に向いているのか
FAXDM 新規開拓は万能な施策ではない。比較検討段階において重要なのは、自社の商材やターゲット企業がFAXDMと適合しているかを見極めることである。この判断を誤ると、「FAXDMは効かない」という結論に陥りやすい。
まず、FAXDMが向いているのは、一定規模以上で管理部門が明確に存在する企業である。管理部責任者やバックオフィスが情報を集約している企業では、FAXが確認される導線が残っており、新規開拓の接点として機能しやすい。
また、業界特性も重要な判断軸となる。デジタル化が急速に進んでいない業界や、地方拠点を多く持つ業界では、FAXが業務連絡の一部として現在も使われているケースが多い。このような環境では、FAXDMに対する心理的ハードルが低く、営業情報として受け取られやすい。
一方で、FAXDMが向いていないケースも明確に存在する。スタートアップ企業や個人事業主が中心の市場では、FAX設備そのものが存在しない可能性がある。また、意思決定が完全にオンラインで完結する業態では、FAXDMの優位性が発揮されにくい。
重要なのは、「FAXDMを使えるかどうか」ではなく、「新規開拓施策として合理的かどうか」という視点で判断することである。FAXDM 新規開拓は、すべての企業に有効な施策ではないが、条件が合致すれば、他の手法では得られない成果を生み出す可能性を持っている。
新規開拓で成果を出すFAXDMの設計条件
FAXDM 新規開拓で成果を出すためには、原稿やデザインの巧拙よりも、送信前の設計段階が重要となる。多くの失敗事例は、この設計段階での見落としによって発生している。
最も重要なのはターゲット設計である。業界や企業規模といった静的な条件だけでなく、企業の成長フェーズや直近の動向を踏まえて配信対象を絞り込む必要がある。無差別配信は、新規開拓の効率を下げるだけでなく、ブランドリスクを高める要因にもなる。
次に重要なのが、訴求内容とオファー設計である。FAXDM 新規開拓では、いきなり商材を売り込むのではなく、「検討のきっかけ」を提供することが求められる。決裁者や管理部責任者が、リスクなく次の行動を取れる内容であることが重要である。
配信設計も軽視できない要素である。配信タイミングや頻度を誤ると、反応率が下がるだけでなく、クレームにつながる可能性がある。業務時間帯への配慮や、短期間に同一企業へ過剰に送信しない設計は、新規開拓施策として必須の条件と言える。
FAXDM 新規開拓の成果は、送信後に決まるのではなく、送信前の設計段階でほぼ決まっている。この前提を理解することが、比較検討から選定判断へ進むための重要なポイントとなる。
他の新規開拓手法と比較したFAXDMの戦略的な立ち位置
FAXDM 新規開拓を導入すべきかどうかを判断する際、決裁者や管理部責任者は、必ず他の新規開拓手法との比較検討を行う必要がある。ただし、この比較において重要なのは「どの手法が優れているか」という単純な優劣ではなく、「FAXDMが新規開拓プロセスの中でどの役割を担うのか」を明確にすることである。
まず、メールDMとの比較である。メールは配信コストが低く、大量配信が可能というメリットを持つ一方で、開封率や到達率の低下が深刻な課題となっている。特に決裁者や管理部責任者は、日々膨大な数の営業メールを受信しており、営業目的のメールはフィルタリングや目視による取捨選択の段階で排除されやすい。このため、メールDMは新規開拓における初期接触としての確実性が低下している。
一方、FAXDMはオフィスに物理的な紙として届く。管理部門ではFAXが一度は仕分けされ、内容が確認される導線が残っているケースが多い。この「必ず視界に入る可能性がある」という特性は、メールにはない優位性であり、FAXDM 新規開拓が初期接触の起点として評価される理由となっている。
次にテレアポとの比較である。テレアポは直接会話ができる反面、人的コストが高く、担当者の心理的負担も大きい。また、受付突破率の低下や、企業側の電話対応体制の変化により、効率的な運用が難しくなっている。FAXDM 新規開拓は、テレアポの前段階として活用することで、事前に情報提供を行い、見込み度の高い企業を選別するフィルターとして機能する。FAXを送付した上で架電することで、会話の前提が共有され、商談化率や会話の質を高める効果が期待できる。
Web広告やコンテンツマーケティングとの関係においても、FAXDMは補完的な役割を果たす。Web施策は能動的に情報を探している層には強いが、課題が顕在化していない潜在層には届きにくい。FAXDMは、こうした潜在層に対して「検討のきっかけ」を与える役割を担い、その後Webコンテンツで理解を深めてもらう導線を構築できる。
このように、FAXDM 新規開拓は単体で成果を完結させる施策ではなく、他の新規開拓手法の効果を引き上げる起点として位置付けることで、全体のROIを改善する役割を担う。この立ち位置を正しく理解することが、選定判断における重要なポイントとなる。
外注か内製か 新規開拓を左右する運用体制の選定判断
FAXDM 新規開拓を実行する段階で、多くの企業が直面するのが「外注すべきか」「内製すべきか」という判断である。この選択は、新規開拓の成果だけでなく、管理部門の負荷やリスク管理にも大きな影響を与える。
内製の最大のメリットは、配信コストを抑えやすく、自社の状況に応じて柔軟に運用できる点にある。一方で、リスト管理、原稿設計、配信制御、配信停止対応、クレーム対応などをすべて自社で担う必要があり、管理部門や現場担当者への負荷は大きくなりやすい。特に経験が不足している場合、配信ミスや対応遅れが発生しやすく、結果としてブランドリスクを高める可能性がある。
外注のメリットは、ノウハウと運用体制を活用できる点にある。戦略的FAXDMを提供する業者であれば、ターゲット設計、配信管理、法的配慮、効果測定まで含めた支援が期待できる。ただし、価格だけで業者を選定すると、戦略設計が不十分なまま大量配信が行われ、期待した新規開拓成果が得られないケースも少なくない。
決裁者や管理部責任者が選定時に確認すべきポイントは、
- リストの精度と更新頻度
- ターゲット抽出ロジックの妥当性
- 配信停止やクレーム対応の体制
- 効果測定と改善提案の有無
といった点である。FAXDM 新規開拓は、運用体制そのものが成果に直結する施策であり、この判断は導入成否を左右する重要な要素となる。
新規開拓施策としてのリスク管理と導入判断フレーム
FAXDM 新規開拓を導入する際、管理部門が最も重視すべきなのがリスク管理である。FAXDMは運用を誤ると、クレームやブランド毀損につながる可能性があるため、事前の対策が不可欠である。
最も重要なのは、配信停止対応の仕組みである。配信停止を希望する企業に対して、即時かつ確実に対応できる体制が整っていなければならない。手動管理に依存するとミスが発生しやすく、再送によるトラブルにつながる恐れがある。システム化された配信管理と、明確な運用ルールの整備が必要となる。
また、配信時間帯や表現内容への配慮も重要である。業務時間外の配信や、過度に煽る表現は、企業イメージを損なう要因となる。FAXDM 新規開拓では、「営業」ではなく「情報提供」として受け取られる設計が求められる。
導入判断においては、ROIの考え方を事前に整理しておくことが重要である。FAXDM 新規開拓では、CPAだけでなく、商談化率、受注単価、LTVを含めた評価が必要となる。また、
- 一定回数配信しても商談化率が改善しない場合
- 投下コストがLTVに見合わない場合
といった撤退基準をあらかじめ設定しておくことで、無駄な投資を防ぐことができる。FAXDM 新規開拓は、検証と改善を前提とした投資であり、この前提を共有できるかどうかが導入判断の成否を分ける。
まとめ 新規開拓におけるFAXDMの現実的な価値
FAXDM 新規開拓は、すべての企業に万能な施策ではない。しかし、デジタル施策が飽和し、意思決定層への接触が難しくなっている現在において、条件が合致すれば非常に合理的な選択肢となる。重要なのは、無差別配信に頼るのではなく、ターゲット設計、訴求設計、配信設計、効果測定を一貫して行うことである。
特にBtoB領域では、新規開拓の初期接触の質が、その後の商談や受注を大きく左右する。FAXDMは、この初期接触を最適化するための手段として、他の手法では代替しにくい役割を担う。決裁者や管理部責任者に求められるのは、「FAXDMをやるかどうか」ではなく、「どのような条件で投資するか」を判断する視点である。
本記事で整理した比較検討、選定判断、導入判断の観点を踏まえ、自社の新規開拓戦略にFAXDMが適合するかを見極めることが、持続的な成果につながる。
【比較】おすすめのFAXDMサービス一覧
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| サービス名 | 特長 | 費用 | 主な機能 |
|---|---|---|---|
Urizo
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|
初送信料金:3円~/枚 ※1回当たりの送信回数によって異なります ※リスト持ち込みの場合とリストレンタルの場合で費用は異なります 初回限定一括サポートパック:要お問い合わせ |
・FAXDM送信 ・FAXDM受信代行 ・リストレンタル ・原稿作成代行など |
NEXLINK
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初期費用:0円 月額基本料金:0円 FAX送信料金:要お問い合わせ |
・FAXDM・メール一斉送信 ・電話による有人サポート ・FAX不要の自動受付機能(オプション) ・リストレンタル機能 ・差込印字 ・10分単位の予約送信など |
| NetFax |
|
初期費用:0円 月額基本料金:0円 FAX送信料金:文書モード5.5円/1枚、フォトモード5.5円~8.8円/1枚 ※前月の枚数に応じて変動 |
・FAX送信 ・原稿変換機能 ・リスト編集 ・宛名印字 ・差し込み印字など |
| FAXDM君 |
|
初期費用:0円 月額費用:0円 FAX送信料金:3円~5円/1枚 ※枚数により変動 |
・FAX・DMの送信 ・業種・地域絞り込み ・宛先リスト・事業所リストの確認 |
| Value FAX |
|
初期費用:0円 月額基本料金:0円 FAX送信料金:2.5円~5.5円/1枚 ※枚数により変動 |
・高速配信 ・高画質 ・画質モード選択 ・256bit暗号化通信 ・エクセプトフォルダ機能など |
| L-net |
|
要お問い合わせ |
・差し込み印字機能 ・原稿自動変換 ・データのクラウド共有 ・新規法人開拓リストなど |
| FAXDMコンサルティング |
|
初期費用:0円 月額費用:0円 FAX送信料金:3円~7円/1枚 |
・原稿アドバイス ・クレーム対応代行 |
| faximoSilver |
|
初期費用:2,000円 月額費用: 940円 FAX送信料金:12円/1枚 |
・インターネットFAX送信機能・管理機能 ・FAX送信機能 ・Web-API(REST/SOAP)によるFAXシステム連携 ・メール(SMTP)によるFAXシステム連携 ・複数インターフェース併用によるFAXシステム連携など |
| NetReakのFAXDM |
|
初期費用:0円 月額費用:0円 FAX送信料金:7.7~11円/1枚 ※前月の枚数に応じて変動 |
・原稿テンプレート ・印字設定 ・結果閲覧 ・クレーム対策完備など |
| どこでもMyFAX |
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初期費用:3,000円(※フリーダイヤル番号の利用は7,000円) 月額費用:2,200~5,000円 FAX送信料金:10円/1枚 |
・受信通知メール ・原稿受信無制限 ・受信FAX自動振り分け ・FAX送信・転送 |
| リスト王国 |
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要お問い合わせ | - |

