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【2024年最新比較表あり】おすすめの健康管理システム比較10選! メリットや主な機能、選ぶ際のポイントをご紹介

【2024年最新比較表あり】おすすめの健康管理システム比較10選! メリットや主な機能、選ぶ際のポイントをご紹介

【監修】株式会社ジオコード マーケティング責任者
渡辺 友馬

少子高齢化が進み、人材不足に悩む企業が多い今、企業が従業員の健康管理を経営的な視点で考える「健康経営」が推進されています。

企業が従業員の健康に配慮しないと

  • 業務のパフォーマンスが低下して、生産率が下がってしまう
  • 離職率が高くなってしまう
  • 新たな人材が集まりにくい

といった問題が起きてしまう可能性が高いです。

そこで企業が従業員の健康管理を効率的に行うために導入が進んでいるのが、健康管理システムです。健康管理システムを導入すると、全従業員の健康管理を一元化でき、健康経営を行う上での課題も見えやすくなります。

ただし健康管理システムはさまざまなものがあるため、導入する際は特長や機能を比較し、自社に合ったものを選ぶことが大切です。

本ページでは、おすすめの健康管理システム10選をご紹介します。導入する際は、気になる健康管理システムをいくつか見つけ、資料請求するのがおすすめです。健康管理システムを比較する際のポイントも解説するので、ぜひ自社に合った健康管理システム選びにご活用ください。

この記事の目次はこちら

健康管理システムとは?

健康管理システムは従業員の健康管理を一元化し、それにまつわる事務作業の業務効率化を図るシステムです。

健康管理システムを活用すれば、従来紙で管理してきた従業員の健康に関する資料やデータをシステム上で管理できる上、企業に義務付けられている定期的な健康診断の手配業務や管理業務の負担を軽減できます。常時50人以上の従業員がいる企業に対して労働基準監督署への提出が義務付けられている報告書の作成の業務負担も、健康管理システムを使えば軽減できるでしょう(※)。また健康に関するデータを分析することで、自社の健康経営における課題も見つけやすくなります。

※参考:厚生労働省.「健康診断結果報告の提出の仕方を教えて下さい。」.https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/faq/13.html ,(参照 2024-09-15).

健康管理システムの必要性

従業員の入社時に加え、年1回の健康診断を実施することは古くから義務付けられていました(※1)。しかし、2015年12月からは年1回のストレスチェックを全従業員に対して実施することも義務化となっています(※2)。

健康診断やストレスチェックを実施するには従業員に受診を促し、受診予約、結果の取りまとめ、再検査が必要な従業員への告知など、さまざまな業務が伴うので、担当者の負担の多さが課題となっている企業も多いはずです。健康管理システムを導入すればこれらの業務をシステム上で管理でき、各従業員への告知も一括で行えるため、業務効率化が目指せます。ストレスチェックは、システム上での実施も可能です。

近年は国を挙げて健康経営が推進されています。従業員の健康と企業の向き合い方も見直しが必要となっている今、従業員の健康に関するデータを一元管理し、分析やデータ活用ができる健康管理システムの需要は、年々高まっていると言えるでしょう。

※1 参考:厚生労働省.「労働安全衛生法に基づく健康診断を実施しましょう~労働者の健康確保のために~」.https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000103900.pdf ,(参照 2024-09-15).

※2 参考:厚生労働省.「ストレスチェック制度 簡単!導入マニュアル」.https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/pdf/150709-1.pdf ,(参照 2024-09-15).

おすすめの健康管理システム一覧

ここからはおすすめの健康管理システム10選をご紹介します。

健康経営をトータルサポート「Carely」

対象従業員数50名以上
主な機能健康診断管理、ストレスチェック、労働時間管理、産業医・保健師面談、ハイリスク者抽出 など
費用要お問い合わせ
導入実績トヨタファイナンシャルサービス株式会社、関西学院大学、大東建託株式会社 など

Carelyは株式会社iCAREが運営する健康経営総合支援サービスです。

サービスの一環として健康管理クラウドを搭載しており、健康診断・ストレスチェック管理や従業員の健康状態や労働状況のデータの分析・活用が行えます。産業医の総括管理や健康診断予約代行、健康経営コンサルティングなども利用できるため、自社の健康経営推進をしっかりとバックアップしてくれるでしょう。

特長

  • ユーザー目線の使いやすさが評価され、継続利用率は99.4%(※1)
  • さまざまな外部システムとの連携が充実している
  • 50名規模の企業から1,000名以上の規模の企業まで豊富な導入実績がある(※2)

※1 参考:Carely.「トップページ」.https://www.carely.jp/saas ,(参照 2024-09-15).

※2 参考:Carely.「Carelyの料金」.https://www.carely.jp/price ,(参照 2024-09-15).

こんな企業におすすめ

  • 健康経営実現を包括的にサポートしてくれるサービスを導入したい企業
  • 既存システムと連携してデータ活用をしたい企業
  • 操作性の高いシステムを導入したい企業
提供会社株式会社iCARE
サービスサイトURLhttps://www.carely.jp/

ニーズに合わせて選べる3つのプラン「Growbase」

対象従業員数299名以下〜3,000名以上
主な機能健康診断管理、面談管理、ストレスチェック、長時間労働管理、データ集計・出力、アンケート など
費用要お問い合わせ
導入実績アサヒ飲料株式会社、第一三共株式会社、株式会社ファミリーマート など

Growbaseは、ウェルネス・コミュニケーションズ株式会社が運営する健康管理システムです。

1,700社以上の導入実績があり、継続率は99.8%を誇っています(※)。紙でもらった健康診断結果をウェルネス・コミュニケーションズ株式会社に送れば、システム反映やCSV化してくれるため、手間なくDX化が可能です。3つのプランが用意されているので、企業規模や実施したい健康施策に応じて自社に最適なプランが選べます。

※参考:Growbase.「トップページ」.https://hss.wellcoms.jp/ ,(参照 2024-09-15).

特長

  • バラバラのフォーマットで管理している健康診断データを数回のクリックで一元化できる
  • 蓄積したデータは、事業所別・性別・年代別などで集計・出力が可能
  • データベースの暗号化や不正侵入検知システムなどで、セキュリティ対策も万全

こんな企業におすすめ

  • 導入実績が豊富なシステムを選びたい企業
  • 直感的に使えるシステムを導入したい企業
  • 自社独自の健康施策を実施したい企業
提供会社ウェルネス・コミュニケーションズ株式会社
サービスサイトURLhttps://hss.wellcoms.jp/outline

人気健康アプリを手掛けた企業が運営する法人向けサービス「FiNC for BUSINESS」

対象従業員数300名以上
主な機能健康診断データ一元化、従業員カルテ、サーベイ、健康アプリ、体組成計、eラーニング
費用要お問い合わせ
導入実績江崎グリコ株式会社、サッポロビール株式会社、株式会社テレビ朝日 など

FiNC for BUSINESSは、株式会社 FiNC Technologiesが運営している健康管理システムです。

ファイル形式を問わず健康に関するデータを一元管理できるだけでなく、データを分析して最適なソリューションを提案してくれるため、効率良く従業員の健康改善や自社の課題解決を目指せます。累計1,200万ダウンロードを突破した健康アプリの法人向けサービスで、健康アプリやeラーニングも提供しているので、高リスクな従業員の健康行動の習慣化も促せるでしょう(※)。

※参考:FiNC for BUSINESS.「トップページ」.https://company.finc.com/business/ ,(参照 2024-09-15).

特長

  • 健康に関する業務の効率化も健康経営の推進も同時に叶う
  • 従業員が楽しく健康改善に取り組める施策が充実
  • 累計導入企業数320社以上の実績(※)

※参考:FiNC for BUSINESS.「トップページ」.https://company.finc.com/business/ ,(参照 2024-09-15).

こんな企業におすすめ

  • 形式の異なるデータの管理に困っている企業
  • データを活用して健康経営を推進したい企業
  • 従業員の健康増進をサポートしたい企業
提供会社株式会社 FiNC Technologies
サービスサイトURLhttps://company.finc.com/business/

多言語に対応した健康管理システム「mediment」

対象従業員数100~1,000人規模
主な機能健康診断結果管理、リマインダー送信、産業医面談管理、報告書作成、ストレスチェック、多言語対応、Eラーニング、抗体管理 など
費用要お問い合わせ
導入実績JCRファーマ株式会社、株式会社TBSアクト、株式会社アクティオ など

medimentはメディフォン株式会社が運営する健康管理システムです。

健康診断受診の勧奨から予約、データ管理、報告書作成、データ分析までワンストップで行えるため、健康診断に関する業務負担が大幅に軽減できます。管理画面の視認性や操作性が高く、現状や健康リスクのある従業員の見える化が可能です。

特長

  • 紙の健康診断結果のデータ化を代行してくれる
  • 医療通訳事業で蓄積したノウハウを活かし、多言語対応で外国人従業員をサポート
  • ISO27001(ISMS)認証やPマークを取得した万全のセキュリティ体制(※)

※参考:mediment.「トップページ」.https://mediment.jp/ ,(参照 2024-09-15).

こんな企業におすすめ

  • 健康診断だけ、ストレスチェックだけのように気軽に導入したい企業
  • 多機能で使いやすいシステムを求めている企業
  • 外国人従業員を多く抱えている企業
提供会社メディフォン株式会社
サービスサイトURLhttps://mediment.jp/

健康経営優良法人の認証取得をサポートしてくれる「WELSA」

対象従業員数数十名〜1,500人程度
主な機能健康診断管理、ストレスチェック、健康リスク分析・予測、健康改善プログラム など
費用要お問い合わせ
導入実績名古屋スバル自動車株式会社、株式会社enish、株式会社新生堂薬局 など

WELSAはインフォコム株式会社が運営している健康管理システムです。

全ての従業員の膨大な健康データを見える化し、データを分析して健康リスクを予測できます。また予測から洗い出した課題に応じて健康改善プログラムを提供してくれるため、従業員一人ひとりの健康増進をしっかりと支援できるのが特長です。

特長

  • 健康経営優良法人の認証取得支援を行ってくれる
  • 研究機関の研究結果に基づいた手法を用いたリスク分析が可能
  • デモサイトでお試し利用ができる

こんな企業におすすめ

  • 健康に関するデータ管理からリスク改善・課題解決まで行いたい企業
  • 健康経営優良法人の認証取得を目指したい企業
  • 実際に使って操作性を確かめたい企業
提供会社インフォコム株式会社
サービスサイトURLhttps://welsa.biz/

オンプレミス型とクラウド型から選べる大企業向けシステム「HM-neo」

対象従業員数1,000名以上
主な機能従業員情報管理、特殊業務管理、未受診者管理、健康診断結果判定、健康カルテ、二次検査対象者抽出 など
費用要お問い合わせ
導入実績味の素食品株式会社、株式会社ブリヂストン、株式会社村田製作所 など

HM-neoは、NTTテクノクロス株式会社が運営する健康管理システムです。

全国1,100カ所以上で導入実績があり、オンプレミス型とクラウド型があるので、自社の規模や予算などに合わせて導入できます(※)。従業員の健康診断や産業医の面談は従業員向け画面から簡単に予約でき、自身の健康診断結果も参照可能です。

※参考:HM-neo.「トップページ」.https://www.n-healthcare.jp/check/ ,(参照 2024-09-15).

特長

  • 業務ごとに機能がまとめられているので、直感的に使いやすい
  • 健康診断対象者や未受診者を見える化して、漏れのないスケジュール管理ができる
  • 医療機関ごとに異なる判定結果を統一して判定できる

こんな企業におすすめ

  • 操作性の高い健康管理システムを導入したい企業
  • 健康や労働状況に関するさまざまなデータを一元管理したい企業
  • 1,000名以上の従業員を抱えている企業
提供会社NTTテクノクロス株式会社
サービスサイトURLhttps://www.n-healthcare.jp/check/

60日間の無料トライアルあり「ヘルス×ライフ」(※)

対象従業員数要お問い合わせ
主な機能ストレスチェック、ストレス分析、健康診断管理、診断結果判定、健康診断結果分析 など
費用要お問い合わせ
導入実績株式会社ジョイフルエーケー、株式会社タカヤ、株式会社菅原組 など

ヘルス×ライフは、勤次郎株式会社が運営する健康管理システムです。

「ヘルス×ライフ」と「ヘルス×ライフpro」の2つのプランが用意されています。ヘルス×ライフproには健康診断の結果を基に、一定条件を満たした従業員にポイント還元を行う「健康ポイント」機能が搭載されているため、従業員の自主的な食生活や運動習慣の改善を促しやすいでしょう。

※参考:勤次郎.「ヘルス×ライフ – 健康管理ソリューション」.https://www.kinjiro-e.com/enterprise/healthcare/health-life/ ,(参照 2024-09-15).

特長

  • システムの監修や開発協力には現役医師も参加している
  • 60日間の無料トライアルがある(※)
  • 導入から運用まで専門スタッフがしっかりとサポートしてくれる

※参考:勤次郎.「ヘルス×ライフ – 健康管理ソリューション」.https://www.kinjiro-e.com/enterprise/healthcare/health-life/ ,(参照 2024-09-15).

こんな企業におすすめ

  • 健康経営に本格的に取り組みたい企業企業
  • まずはお試しで使ってみたい企業
  • サポート体制が整ったサービスを利用したい企業
提供会社勤次郎株式会社
サービスサイトURLhttps://www.kinjiro-e.com/enterprise/healthcare/health-life/

健康課題を抽出して最適なソリューションを提案「HealthCare iris」

対象従業員数300-30,000名(※)
主な機能データ取り込み・管理、企業内統一判定基準、データ出力、帳票作成ツール、従業員へのリマインダー
費用要お問い合わせ
導入実績住友ゴム工業株式会社、阪急電鉄株式会社 など

HealthCare irisは、阪神阪急東宝グループのアイテック阪急阪神株式会社が運営している健康管理システムです。

健康診断・ストレスチェック・残業時間・面談内容の4つの健康管理データを管理してデータを分析し、現状を見える化して健康支援や業務効率化をサポートしてくれます。また保健指導サービスや健康サービス、高ストレス者面談など、課題に合わせたソリューションで健康経営の推進をサポートしてくれるのが特長です。

※参考:日本産業衛生学会.「出展者情報」.https://confit.atlas.jp/guide/event/jsoh97/exhibitor/153/list/en?page=3&initial ,(参照 2024-09-15).

特長

  • 従業員情報や医療機関から受け取った健康診断結果をCSVで取り込める
  • 人間ドック学会の基準に準拠した判定が可能
  • 定期健康診断結果報告書など各種資料が作れる帳票作成ツールを搭載している

こんな企業におすすめ

  • 健康管理から健康経営推進までワンストップで行いたい企業
  • 中堅企業以上の規模の企業
  • データ入力や帳票作成業務の効率化を図りたい企業
提供会社アイテック阪急阪神株式会社
サービスサイトURLhttps://www.iris-healthcare.jp/introduction/

人材開発や人材育成にも活用できるデータも取得可能「HealthCore」

対象従業員数100〜1,000名以上
主な機能健康診断管理、ストレスチェック、残業時間管理、エンゲージメント、産業医面談、対応履歴 など
費用要お問い合わせ
導入実績株式会社イトーキ、佐川急便株式会社、日本生命保険相互会社 など

HealthCoreは、株式会社エムステージが運営する健康経営支援システムです。

従業員ごとにマイページが発行され、従業員自身が健康状態や残業時間などを随時チェックできるので、健康意識の向上を推進しやすいでしょう。ストレスチェックとエンゲージメントサーベイを標準搭載しており、人材開発や人材育成に活用できるデータも取得できます。

特長

  • 金融業界レベルの堅牢なWebセキュリティを採用
  • 就業判定から労働基準監督署への報告業務工数を約40%削減できる(※1)
  • スタートアップから大手企業まで約5,600の事業場への導入実績あり(※2)

※1 参考:M.STAGE.「健康管理システム『HealthCore』」.https://sangyohokensupport.jp/sangyoui/managementsystem ,(参照 2024-09-15).

※2 参考:M.STAGE.「健康管理システム『HealthCore』」.https://sangyohokensupport.jp/sangyoui/managementsystem ,(参照 2024-09-15).

こんな企業におすすめ

  • セキュリティを重視したシステムを導入したい企業
  • 担当者の業務負担を軽減したい企業
  • 人材開発や人材育成にもデータを活用したい企業
提供会社株式会社エムステージ
サービスサイトURLhttps://sangyohokensupport.jp/sangyoui/managementsystem

専門職のサポートを受けて健康経営を目指せる「HoPEヘルスケア」

対象従業員数要お問い合わせ
主な機能健康診断データ管理機能、面談記録・産業医向け機能、データ出力機能、従業員向け機能
費用初期費用:〜420,000円(税別)HoPEヘルスケア 月額費用:〜280円 (税別)/ 人(※)
導入実績株式会社公文教育研究会、株式会社中電シーティーアイ、日鉄興和不動産株式会社 など

HoPEヘルスケアは、株式会社保健同人フロンティアが運営する健康管理システムです。

株式会社保健同人フロンティアはストレスチェックシステム「HoPEサーベイ」も運営しており、心と身体の専門職の視点から、現状の分析や健康推進に向けたアドバイスを行ってくれます。多機能ながらも直感的で使いやすいので、スムーズな導入が目指しやすいです。

※参考:HoPE.「HoPEサービスの料金・プラン」.https://service.hope-survey.jp/price ,(参照 2024-09-15).

特長

  • 健康・医療サービスで75年以上の実績を持つ企業による健康管理システム(※)
  • 閲覧設定が細かく設定できるので、プライバシーを保護しながら必要な情報共有ができる
  • 健康経営実現に向けたPDCAサイクルを回すための多彩なサポートサービスあり

※参考:HoPE.「トップページ」.https://service.hope-survey.jp/ ,(参照 2024-09-15).

こんな企業におすすめ

  • 健康関連サービスで長年の実績を持つ会社のシステムを選びたい企業
  • 専門職のサポートを受けながら健康管理を行いたい企業
  • 健康経営を実現したい企業
提供会社株式会社保健同人フロンティア
サービスサイトURLhttps://service.hope-survey.jp/service-list/hope-healthcare

健康管理システムを導入するメリット

健康管理システムを導入すると、企業はどのようなメリットが得られるのでしょうか。5つのメリットをご紹介します。

健康診断に関わる業務を効率化できる

健康管理システムを導入するメリットの一つは、健康診断に関わる業務を効率化できることです。

健康診断に関わる業務は受診に関する広報や予約手配、結果の管理、労働基準監督署に提出する書類の作成など多岐にわたり、従業員の数が多ければ多いほど、業務量が膨大になります。健康管理ツールを導入すればこれらの業務を効率化できるため、人事や総務、労務などの業務負担を軽減することが可能です。他の業務に時間を割けるようになるので、生産性がアップするでしょう。

健康診断後のフォローがしやすい

健康診断後のフォローアップがしやすくなることも、健康管理システムを導入するメリットです。

健康管理システムを導入すれば、全従業員の健康診断やストレスチェックの結果がひと目で分かります。懸念点がある従業員が見える化するので、適切なフォローアップがしやすくなるでしょう。再検査の告知を一括で行える機能が搭載されているシステムが多いため、フォローアップにかかる手間も削減できます。

従業員の健康リスクや職場の課題を把握しやすくなる

健康管理システムを導入すると、従業員の健康リスクや職場の課題を把握しやすくなります。

健康管理システムの中には健康診断に関する業務の管理だけでなく、勤怠管理や時間外労働時間の管理などが行えるものや、労務管理システムなどと連携できるものもあります。健康に影響するデータも一元管理することで、健康リスクを抱えている従業員の有無が把握しやすくなるでしょう。

また自社がどのような課題を抱えているのかも浮き彫りになるので、現状を改善するためにどのような取り組みを行うべきかが見出しやすくなるはずです。

従業員の健康増進にも役立つ

従業員の健康増進にも役立つことも、健康管理システムを導入するメリットの一つです。

健康管理システムの中には、従業員に対して健康増進が目指せるプログラムやセミナーの実施、フィットネスアプリケーションの提供を行ってくれるものもあります。データの分析結果から洗い出した課題を元に適切な対策を提案してくれるため、従業員の健康増進に加えて、自社の課題解決にもつなげられるでしょう。

DX・健康経営を推進できる

DX・健康経営を推進できることも、健康管理システムを導入するメリットです。

企業が生産力を高めながらコスト削減を目指し、競争力を高めるにはDX推進が必要とされています。また前述した通り、健康経営の推進も今後の時代を生き抜くには欠かせない取り組みです。

健康管理システムを導入すれば従業員の健康情報管理をDX化でき、健康経営の実現に向けてデータを活かした施策が打ち出せます。健康管理システムの活用で労働環境が改善すれば、一定の基準を満たしていることの証明となる「健康経営優良法人」の認定を受けられる可能性もあるでしょう。

健康経営優良法人の認定を受けていることは企業のブランド力向上につながり、求職者やステークホルダーへのアピールにもなります。

健康管理システムの主な機能

健康管理システムに搭載されている主な機能は以下の通りです。

機能概要
健康診断の予約管理各従業員の健康診断の予約を管理する。従業員がシステム上で直接予約できるシステムもある。
健康診断の結果管理健康診断のデータを取り込み、一元管理できる。
報告書作成蓄積したデータを元に、労働基準監督署へ提出する「定期健康診断結果報告書」を自動出力できる。
従業員へのリマインド送信健康診断や再検査の未受診、ストレスチェック未実施の従業員にリマインダーを送信できる。
産業医の面談管理産業医との面談予約や面談結果の管理ができる。
ストレスチェックシステム上でストレスチェックが実施できる。質問事項をカスタマイズできるシステムもある。
データ分析・評価蓄積したデータを分析・評価し、自社の抱える課題を可視化する。健康リスクを抱える従業員を見える化する。

健康管理システムを比較する際のポイント

さまざまな健康管理システムがあるため、自社に合うシステムを見つけるのに苦戦している方もいるかもしれません。健康管理システムを比較する際に押さえておきたいポイントをご紹介するので、比較の際の参考にしてみてください。

自社に必要な機能が搭載されているか

健康管理システムを比較する際は、自社が必要とする機能が搭載されているかどうかをチェックしましょう。

健康管理システムに搭載されている機能は、システムによって異なります。例えば健康診断に関する業務の負担軽減を目指すなら、健康診断予約やデータ管理に関わる機能が充実しているものを選ぶと良いでしょう。

また最近はリモートワークに対応した機能を搭載しているシステムもあります。多様な働き方を推進している企業なら、そういった機能が搭載されているシステムを検討しても良いでしょう。

自社の規模に対応しているか

自社の規模に対応しているかどうかも、健康管理システムを比較する際に重視したいポイントです。

健康管理システムには小規模企業が導入しやすいものもあれば、数千人の従業員を抱える大企業向けのものもあります。企業規模によって必要となる機能は変わってくるので、システムが対象としている企業規模を必ず確認するようにしましょう。

他のシステムと連携可能か

健康管理システムを比較する際は、他のシステムとの連携ができるかどうかも確認しておきましょう。

労務管理システムや勤怠管理システムなど、他のシステムと連携可能なものであれば、よりデータを有効活用しやすくなり、さらなる業務効率化が目指せます。自社が導入しているシステムや今後導入予定のシステムとの連携の可否を調べておきましょう。

管理者や従業員が操作しやすいか

管理者や従業員が操作しやすいかどうかも、健康管理システムを比較する際のポイントです。

いくら優れた機能を搭載しているシステムでも、操作性が悪ければ十分に活用できません。例えば担当者の業務負担軽減を目的に導入しても、使いにくければ負担が増えて生産性が低下してしまう可能性があります。また従業員にストレスチェック実施を促しても、操作しづらければ面倒に感じてしまうため、実施率の向上は期待できないでしょう。

デモ画面や評判を確認したり無料トライアルで実際に操作してみたりして、使いやすいシステムかどうかを確かめておくことが大切です。

セキュリティへの配慮は十分か

セキュリティへの配慮が十分に行われているかどうかも、健康管理システムを比較する際に押さえておきたいポイントです。

健康管理システムを活用する場合、システム上で従業員の重要な個人情報を管理することになります。情報漏えいや不正アクセスなどのリスクへの対策をしっかりと講じているシステムを選ばないと、セキュリティインシデントが発生する可能性が高くなってしまうでしょう。

セキュリティへの対応が十分かどうかを見極める指標の一つに、ISMS認証やPマークの取得があります。また2段階認証の有無、詳細な閲覧権限設定の可否なども確認しておくと安心です。

法改正に対応可能か

健康管理システムを比較する際は、法改正に対応可能かどうかも確認しておきましょう。

労働環境に関連する法令は頻繁に改正が行われます。法改正があった際、アップデート可能なシステムであれば、システムごと入れ替える必要はありません。

過去のアップデート実績などを確認し、どれくらいのスピード感で法改正に対応しているかを確かめておくと、改正後もスムーズに対応できるでしょう。

導入・運用サポートは充実しているか

導入・運用サポートが充実しているかどうかも、健康管理システムを比較する際に重視しておきましょう。

システムの導入時や運用中は、疑問点や不明点が出てくる可能性が高いです。また不具合が起こるなど、トラブルが発生するリスクもあります。サポート体制が充実しているシステムなら疑問点や不明点をその都度相談でき、万が一のトラブルにも迅速に対応してもらえるでしょう。サポートの対応方法や対応時間なども詳しく確認しておくことをおすすめします。

システムの形態は自社に合っているか(オンプレミス/クラウド)

健康管理システムを導入する際は、システムの形態が自社に合っているかも重要なポイントです。

健康管理システムは「オンプレミス」と「クラウド」の2種類に分類できます。

オンプレミスは自社にサーバーを構築し、自社で管理して運用するシステム形態です。カスタマイズ性が高い一方で、初期費用が高額になりやすく、導入や保守にも手間がかかります。どちらかといえば大企業に向いているシステム形態です。

一方、クラウドは文字通りクラウド上にデータを保存するため、自社でサーバー管理を行う必要はありません。カスタマイズ性はオンプレミスほどではありませんが、初期費用が安く比較的スピーディーに導入が可能です。費用が抑えられる傾向にあるので、中小企業でも導入しやすいでしょう。

費用は適正か

費用が適正かどうかも、健康管理システムを比較する際にチェックしたいポイントです。

前述したシステム形態に加え、機能の種類や数、プラン、対象としている企業規模などによって健康管理システムの費用は異なります。同じような条件のシステムを複数比較しておおよその相場を把握し、相場から大きく外れない適正な料金設定のシステムを選ぶようにしましょう。

導入実績は豊富か

健康管理システムを導入する際は、導入実績の豊富さをチェックすることも大切です。

多くの企業に選ばれているシステムかどうかは、システムの信頼性を見極める一つの指標になります。導入企業数や継続利用率などをチェックし、信頼できるシステムかどうかを確かめましょう。

自社と同規模の企業への実績が豊富なシステムなら、自社の規模に合った運用ができる可能性が高いです。

まとめ

おすすめの健康管理ツール10選をご紹介しました。従業員の健康を管理することは、自社の成長へとつながって行きます。効率良く健康管理を行い、従業員が抱える健康リスクや自社の抱える課題を早期発見するためにも、健康管理システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

健康管理システムにはさまざまな種類があり、解決したい課題や企業規模などによって適したシステムは異なります。ご紹介したおすすめシステムやシステムを比較する際のポイントを参考にして複数のシステムを比較し、自社に合ったシステムを検討してみましょう。

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