SMS送信サービスは法人利用と個人利用でどう違う? 送信方法や料金、機能の違いを解説
【監修】株式会社ジオコード 管理部長
小島 伸介
株式会社ジオコード入社後、Web広告・制作・SEOなどの事業責任者を歴任。
上場準備から上場まで対応した経験を生かし、サービス品質の改善を統括する品質管理課を立ち上げ。その後、総務人事・経理財務・情報システム部門を管掌する管理部長に就任。
スマートフォン・フィーチャーフォンにかかわらず、全ての携帯電話に標準搭載されているSMSは、法人でも個人でも利用されているコミュニケーションツールです。しかし法人と個人では、送信方法や機能など、さまざまな違いがあります。法人がSMS送信サービスを使用する場合と個人が使用する場合で、どのような違いがあるのでしょうか。
本記事ではSMS送信における法人と個人の違いやそれぞれの利用シーン、送信方法や注意点をまとめました。本記事を参考にして、SMSの法人利用と個人利用の違いを理解しておきましょう。
【比較】おすすめのSMS送信サービス一覧
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サービス名 | 特長 | 費用 | 主な機能 | 無料トライアル |
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MediaSMS |
|
要お問い合わせ |
・全キャリア長文SMS ・双方向SMS ・短縮URL機能 ・CSVフォーマット可変機能 ・予約送信/再送信機能 など |
有 |
Cuenote SMS |
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1通6円~ |
・配信リスト登録・管理 ・属性差し込み ・URLクリックカウント機能 ・URLの短縮機能 ・キャリア直収接続 など |
有 |
SMSLINK |
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1通6円~ |
・個別/一括送信 ・ファイルアップロード ・結果確認 ・短縮URLの自動生成 ・配信停止希望URLの自動生成 など |
有 |
絶対リーチ!SMS |
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要お問い合わせ |
・双方向SMS(送信受信) ・長文SMS送信 ・SMS自動再送 ・SMS予約送信 ・SMS個別送信・一括送信 など |
有 |
空電プッシュ |
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要お問い合わせ |
・個別/一斉送信 ・IVR連携 ・キャリア共通番号 ・携帯番号履歴判定 ・オプトアウト機能 など |
要お問い合わせ |
SMS Publisher |
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要お問い合わせ |
・双方向SMS ・長文SMSサービス ・SMS認証 ・短縮ドメイン選択機能 ・送信元番号追加登録・修正作業 など |
有 |
SMS HaNa |
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要お問い合わせ |
・個別/一斉送信 ・長文SMS ・簡単宛先取り込み ・短縮URL・独自ドメイン ・クリックカウント・トラッキング など |
有 |
fonfun SMS |
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要お問い合わせ |
・個別/一斉送信 ・API連携 ・長文送信 ・予約送信 ・差し込み送信 など |
有 |
SMSコネクト |
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要お問い合わせ |
・一斉送信 ・差し込み送信 ・URL自動短縮 ・テンプレート登録機能 ・予約送信 など |
有 |
KYUSMS |
|
要お問い合わせ |
・長文SMS ・海外SMS送信 ・自動音声応答(IVR) ・システム連携 ・他人判定機能 など |
要お問い合わせ |
SMS FourS |
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1通5.8円~ |
・API送信 ・らくらく2段階認証プラン ・個別送信 ・一括送信 ・長文対応 など |
有 |
SMS送信Web |
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初期費用50,000円~ 月額20,000円~ |
・送達確認 ・携帯キャリア自動判定機能 ・国内全携帯キャリア対応 ・番号ポータビリティ対応 ・短縮URL対応 など |
有 |
WEBCAS SMS |
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要お問い合わせ |
・個別送信 ・一斉送信 ・APIを介した送信 ・キャリア共通番号 ・氏名などの差し込み など |
有 |
Push!SMS |
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要お問い合わせ |
・長文送信 ・簡単配信 ・Webページ作成機能 ・予約配信機能 ・特定キャリア配信機能 など |
要お問い合わせ |
この記事の目次はこちら
SMS送信における法人と個人の違いとは?
SMSは回線交換ネットワークを通して、電話番号のみでテキストメッセージを送信できるツールです。法人の場合も個人の場合もこの点は変わりませんが、送信方法・送信料金・送信者名・使える機能には、以下のような違いがあります。
法人 | 個人 | |
送信方法 | SMS送信サービスを利用して送信する | 携帯電話から送信する |
送信料金 | 8~15円程度 / 1通 | 3~33円 / 1通 |
送信者名 | 電話番号、アルファベット | 電話番号 |
使える機能 | 個別送信 一斉送信 予約送信 自動送信 など | 個別送信 |
ここからは、SMS送信の法人と個人の違いをより詳しく見ていきましょう。
送信方法の違い
法人がSMSを送信する場合、SMS送信サービスを利用するのが一般的です。SMS送信サービスとは、法人向けに提供されているSMS配信のためのサービスで、利用することでシステムから顧客の携帯番号宛てにSMSを配信できます。
SMSは迷惑メッセージを抑制するために、1日の送信上限件数が設定されています。ただし法人の場合、多くの顧客に送信する必要があるケースも多いため、すぐに上限に達してしまう可能性が高いでしょう。しかしSMS送信サービスを利用すれば、件数の上限なくメッセージを送信することが可能です。
一方個人の場合、携帯電話に標準搭載されているSMS機能を使って送信します。携帯電話を契約して番号を取得すれば、その日からSMS送信が可能です。
送信料金の違い
前述した通り、法人はSMS送信サービスを利用してSMSを送信するのが一般的ですが、SMSの送信料金はSMS送信サービスごとに異なります。
送信料金は、1通当たり8〜15円程度が平均ですが、サービスによって幅があるため、導入するSMS送信サービスを選ぶ際は送信料金も必ず確認しましょう。同じサービスでも送信する文字数によって料金が変わってくるので注意が必要です。
また利用するSMS送信サービスによって、課金形態も異なります。1通ごとに課金される従量課金制と、あらかじめ送信できる件数が決まっている定額制があるため、自社でどの程度の配信を行うかを予測し、適した課金形態を選ぶことが大切です。
一方個人の場合、SMSの送信料金は1通当たり3〜33円です。個人の場合も送信文字数で料金が異なり、国内大手4キャリア(docomo・au・SoftBank・楽天モバイル)の場合、全角1〜70文字で3.3円となっています。詳細はキャリアやプランによって異なるので、こちらも契約の際に確認しましょう。
ちなみに法人の場合も個人の場合も、SMSの受信には料金がかかりません。
送信者名の違い
法人の場合、送信者名は電話番号もしくはアルファベットになります。ただし、利用するSMS送信サービスによっては電話番号のみとなるので、アルファベットの利用が可能かは導入検討時に確認しましょう。
電話番号はSMS送信サービスが提供する電話番号、もしくは自社の固定番号などあらかじめ設定した電話番号が表示されます。自社の固定番号とSMSの電話番号を一致させておけば、受信者の安心感を高められるため、送信元の電話番号変更ができるサービスを選ぶのがおすすめです。
また国内大手4キャリアの審査を通過した企業には、「0005」から始まる最大10桁の共通番号が発行され、この番号を送信者名として表示させることもできます。共通番号を利用することで正規の企業であることを証明できますが、利用には送信料金と別に費用が発生するので、事前に確認しておきましょう。
アルファベットは任意の文字列を設定できます。自社名やサービス名などを設定しておけば、受信者に誰からのSMSかを判断してもらいやすいでしょう。ただしアルファベット表記が可能なSMS送信サービスの多くは海外の回線を使用しているため、海外SMSの受信拒否設定をしている受信者には、SMSが届かないことがあります。
個人の場合、送信者名は電話番号のみです。契約した携帯電話の番号がそのまま表示されます。
使える機能の違い
法人が利用するSMS送信サービスは、主に以下のような機能を搭載しています。
- 個別送信
- 一斉送信
- 予約送信
- 自動送信
- テンプレート保存
- 短縮URL作成
- 顧客名などの差し込み
- ランディングページ作成
- API連携
- 送信結果確認
ただしどのような機能が搭載されているかはサービスによって異なるため、導入の際はどのような機能が標準搭載か、オプションで追加できる機能はあるかなどを確認するようにしてください。また基本的にSMS送信サービスは送信だけを行う片方向型SMSですが、一部のSMS送信サービスは双方向SMSにも対応しており、顧客とのコミュニケーションにSMSを活用することもできます。
個人の場合、SMSで行えるのは一対一の個別送信のみです。
また、法人でも個人でも送信できるのはテキストのみです。画像や動画を送りたい場合は、ファイルをアップロードし、URLを取得して共有する必要があります。
SMS送信を個人が利用する場面
SMS送信を個人が利用する主な場面は、家族や友人とのやり取りです。
災害時などは多くの人が電話をかけようとするため、つながりにくい状態になります。SMSは音声通話と同じ電話回線を使用していますが、音声通話とSMSでは異なる信号線が使用されている上、SMSは音声通話よりもデータ量が軽いので、電話がつながりにくい状況でもメッセージを届けやすいです。家族や友人とのやり取りの中でも、特に災害時の安否確認など緊急性のある連絡を行う際に適しているツールと言えるでしょう。
また到達率の高さを生かして、重要な連絡やイベントの招待・リマインドなど、より確実に届けたいメッセージの送信に活用するのもおすすめです。
SMS送信を法人が利用する場面
法人の場合、以下のような場面でSMSの利用が可能です。
- 顧客へのお知らせ
- 予約確認
- 予約のリマインド
- サービス利用料案内
- 支払い督促
- アンケート依頼
- クーポン配信
- 2段階認証
- 本人認証
SMSは到達率に加え、開封率も高いので、顧客に必ず見てもらいたいメッセージの配信に適しています。
【個人向け】SMSの送信方法や注意点
個人向けのSMSの送信方法をiPhoneとAndroidに分けてご紹介します。
【iPhoneの場合】
- 「メッセージ」アプリを開く
- 画面右上のアイコンをタップして「新規メッセージ」を開く
- 直接入力もしくは電話帳から宛先を選ぶ
- メッセージを入力する
- 「↑」のアイコンを押して送信する
【Androidの場合】
- 「メッセージ」アプリを開く
- 画面右下の「+」のボタンをタップする
- 直接入力もしくは電話帳から宛先を選ぶ
- メッセージを入力する
- 紙飛行機のアイコンをタップして送信する
フィーチャーフォンでもSMSは使用できますが、送信方法はほとんど同じです。メニューから「メッセージ」や「ショートメール」を選び、宛先を選択して内容を入力し、送信すればSMSが送れます。
SMSは最大全角670文字を送信できますが、受信者の携帯電話の機種やOSのバージョンなどによっては全角70文字までしか受信できないことがあります。この場合、70文字を超えると複数のメッセージに分かれることがあるため、長文を送信する際は注意してください。
またSMSは1日の送信上限件数が決められています。キャリアによって異なりますが、1日200件までのことが多いです。SMSで頻繁にやり取りをする方は、送信上限件数に注意しましょう。上限に達していなくても、短時間に大量のSMSを送信すると一時的に送信できなくなることがあるので注意してください。
【法人向け】SMSの送信方法や注意点
最後に法人向けのSMSの送信方法や注意点をご紹介します。
SMS送信サービスを使ってSMS送信を行う基本的な方法は管理画面からの送信ですが、それ以外にもいくつか方法があります。4つの送信方法と注意点をご紹介するので、自社でSMSを活用する際の参考にしてみてください。
メールソフトから送信する
法人がSMSを送信する方法の一つは、メールソフトからの送信です。
一部のSMS送信サービスでは、メールソフトからの送信に対応しています。送信方法は以下の通りです。
- メールソフトを開く
- メール作成と同じようにメッセージ内容を入力する
- メールアドレス化させた携帯電話番号宛てにメッセージを送信する
この方法を使えば、普段使用しているメールソフトを活用でき、メールと同じ要領で送信できます。新たな手順を覚える必要がないので、スムーズな導入が行いやすいでしょう。
ただし全てのSMS送信サービスがメールソフトからの送信に対応しているわけではないため、この方法を希望する際は、対応しているサービスを選ぶようにしましょう。
API連携して送信する
SMS送信サービスを利用すると、API連携してSMSを送信することも可能です。
API連携とは、システムを別のシステムやソフトウェアと連携させることを指します。SMSの場合、自社の既存システムとSMS送信サービスを連携させることで、自動送信が可能です。API連携も全てのSMS送信サービスに対応しているわけではないので、SMS認証や予約リマインドの自動送信などでSMSを利用したいと考えている場合は、API連携が可能なSMS送信サービスを選びましょう。
API連携を行うとSMS送信を自動化できるため、手動によるミスを防げます。スピーディーな送信が可能になるので、緊急性の高いメッセージも素早く送信することが可能です。顧客対応のスピードも向上するため、顧客満足度も高めやすくなるでしょう。
またAPI連携で既存のシステムにSMS送信機能を取り込めば、新たにシステム開発をする必要がありません。システム開発にかかる手間やコストを削減し、スピーディーな導入が目指せるのもAPI連携のメリットです。
CSVをインポートして送信する
SMS送信サービスの中には、CSVをインポートして送信できるサービスもあります。
送信先のリストをCSV形式のファイルにしてシステムにアップロードすれば、大量の顧客に一斉送信を行うことが可能です。宛先入力にかかる時間を大幅に軽減しながら、必要な情報をスピーディーに届けることができます。宛先を手動で入力する必要がないため、入力ミスによる送信エラーや誤配信も避けられるでしょう。
顧客へのお知らせや販促などにSMSを活用したい場合は、CSV機能を搭載したSMS送信サービスを選ぶのがおすすめです。
IVRと連携させて送信する
SMS送信サービスの中には、IVRと連携しての送信が可能なものもあります。
IVRは自動音声応答のことです。電話をした際、「○○に関するお問い合わせは1番、xxに関するお問い合わせは2番を押してください」という案内を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。これがIVRです。
IVRとSMSを連携させると、電話での問い合わせ内容に応じた案内をSMSで送信することが可能です。音声では伝えきれない情報をテキストで送信したり、解決につながるWebサイトに誘導したりできるため、人件費の削減や業務効率化、顧客対応満足度の向上を目指せるでしょう。
まとめ
携帯電話番号に対してテキストを送信するSMSは、法人利用なのか個人利用なのかによって送信方法や料金、送信者名、機能などにさまざまな違いがあります。法人の場合、SMS送信サービスを利用すれば、一斉送信や自動送信、予約送信などが可能になるため、ビジネスのさまざまな場面での活用が可能です。自社に合ったSMS送信サービスを選び、業務効率化や顧客とのコミュニケーションの活性化、顧客満足度向上を目指しましょう。
SMS送信サービスの導入を検討している方の中には、「自社に合ったSMS送信サービスが分からない」「SMS送信サービスごとの違いが知りたい」という方もいるかもしれません。こちらのページでは、おすすめのSMS送信サービス14選の特徴や機能などを比較してご紹介しています。SMS送信サービスを導入するメリットや注意点なども解説しているので、SMS導入を検討している方はぜひご覧ください。
【比較】おすすめのSMS送信サービス一覧
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サービス名 | 特長 | 費用 | 主な機能 | 無料トライアル |
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MediaSMS |
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要お問い合わせ |
・全キャリア長文SMS ・双方向SMS ・短縮URL機能 ・CSVフォーマット可変機能 ・予約送信/再送信機能 など |
有 |
Cuenote SMS |
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1通6円~ |
・配信リスト登録・管理 ・属性差し込み ・URLクリックカウント機能 ・URLの短縮機能 ・キャリア直収接続 など |
有 |
SMSLINK |
|
1通6円~ |
・個別/一括送信 ・ファイルアップロード ・結果確認 ・短縮URLの自動生成 ・配信停止希望URLの自動生成 など |
有 |
絶対リーチ!SMS |
|
要お問い合わせ |
・双方向SMS(送信受信) ・長文SMS送信 ・SMS自動再送 ・SMS予約送信 ・SMS個別送信・一括送信 など |
有 |
空電プッシュ |
|
要お問い合わせ |
・個別/一斉送信 ・IVR連携 ・キャリア共通番号 ・携帯番号履歴判定 ・オプトアウト機能 など |
要お問い合わせ |
SMS Publisher |
|
要お問い合わせ |
・双方向SMS ・長文SMSサービス ・SMS認証 ・短縮ドメイン選択機能 ・送信元番号追加登録・修正作業 など |
有 |
SMS HaNa |
|
要お問い合わせ |
・個別/一斉送信 ・長文SMS ・簡単宛先取り込み ・短縮URL・独自ドメイン ・クリックカウント・トラッキング など |
有 |
fonfun SMS |
|
要お問い合わせ |
・個別/一斉送信 ・API連携 ・長文送信 ・予約送信 ・差し込み送信 など |
有 |
SMSコネクト |
|
要お問い合わせ |
・一斉送信 ・差し込み送信 ・URL自動短縮 ・テンプレート登録機能 ・予約送信 など |
有 |
KYUSMS |
|
要お問い合わせ |
・長文SMS ・海外SMS送信 ・自動音声応答(IVR) ・システム連携 ・他人判定機能 など |
要お問い合わせ |
SMS FourS |
|
1通5.8円~ |
・API送信 ・らくらく2段階認証プラン ・個別送信 ・一括送信 ・長文対応 など |
有 |
SMS送信Web |
|
初期費用50,000円~ 月額20,000円~ |
・送達確認 ・携帯キャリア自動判定機能 ・国内全携帯キャリア対応 ・番号ポータビリティ対応 ・短縮URL対応 など |
有 |
WEBCAS SMS |
|
要お問い合わせ |
・個別送信 ・一斉送信 ・APIを介した送信 ・キャリア共通番号 ・氏名などの差し込み など |
有 |
Push!SMS |
|
要お問い合わせ |
・長文送信 ・簡単配信 ・Webページ作成機能 ・予約配信機能 ・特定キャリア配信機能 など |
要お問い合わせ |