更新日:2024/01/12
労務管理システム比較10選
【監修】株式会社ジオコード マーケティング責任者
渡辺 友馬
複雑で多岐にわたる労務管理業務を紙ベース、もしくはExcelやGoogleスプレッドシートで管理すると、煩雑になりがちです。このような状況から脱却するためには、労務管理システムを活用するのがおすすめです。労務管理システムを使えば、業務の効率化ができるようになるでしょう。
しかし、さまざまな企業から労務管理システムが出ているので、どれを選べばいいのか分からない企業担当者の方も多いでしょう。ツールごとの特徴や機能、料金形態、選ぶ際のポイント・注意点などを把握していないと、導入や運用に頓挫する可能性があります。
そこで本記事では、労務管理システムの概要に加えて、おすすめのシステム10選をご紹介します。記事後半では、労務管理システムを利用するメリットや注意点、よくある質問もご紹介しているので、導入を検討している方はぜひ参考にしてください。
【この記事を読んで分かること】
- 労務管理システムおすすめ10選
- 労務管理システムを導入するメリット・デメリット
- 労務管理システムに関するQ&A
※2023年12月時点の情報です。
この記事の目次はこちら
労務管理システムとは?
労務管理システムとは、従業員の入退社手続きや社会保険加入手続き、契約の締結、給与明細発行、マイナンバー管理、年末調整などを管理できるシステムです。労務管理システムをうまく活用できると、紙ベースやExcel、Googleスプレッドシートなどで管理するよりも効率的に労務業務を進められます。
労務管理システムは大まかに、オンプレミス型とクラウド型に分類できます。それぞれの特徴やメリット・デメリットは、以下の表の通りです。
オンプレミス型 | クラウド型 | |
特徴 | サーバーやインフラ機器を自社で保有して運用する | サービス提供元のサーバーを利用する |
メリット | 高度なカスタマイズがしやすいセキュリティが強固通信速度・実行速度が速い | インターネットからアクセスできるコストパフォーマンスに優れている法改正にもスムーズに対応できる |
デメリット | 構築コストが高い 運用管理を自社で行う必要がある | カスタマイズには制限があるセキュリティ対策が必要 |
本記事では、小規模な企業から大企業まで対応できるクラウド型の労務管理システムをご紹介します。
おすすめの労務管理システム10選
ここからはおすすめの労務管理システムを、10個ご紹介します。
それぞれの労務管理システムの概要や主な特長、費用、機能などをお伝えします。気になる費用については、「無料トライアルの有無」や「初期コスト」、「ランニングコスト(月額・年額)」、「ユーザー利用料」などをまとめました。なお、公式サイトに記載されていない項目は、他サイトで明記されていても信憑性や正確性を考慮して「非掲載」としています。
SmartHR
「SmartHR」は60,000社以上に登録され、導入企業の99%以上が継続利用している労務管理システムです。「入社手続き・雇用契約管理」「年末調整」「給与明細の配布」など労務管理に関連する基本的な機能が豊富なのはもちろん、人事評価や従業員のスキル情報管理といった組織構築に役立つ機能も搭載されています。
また、Open API・CSV取り込み・外部アダプタ・バッチ連携を介して給与計算ソフトや勤怠管理サービス、福利厚生サービス、チャットツールなどとの連携が可能です。SmartHRに取り込んだ人事データを他の業務にも活用できるため、業務効率化に役立てられるでしょう。
労務管理コストの導入には、初期コストやランニングコストが大きく掛かる傾向にあり、それがネックとなって導入をためらう企業も一定数存在します。SmartHRであれば、利用人数30名までは無料で利用できるプランがあるなど、小規模の企業でも導入しやすい点がメリットです。
特長
- 初期導入費用とサポート費用が無料
- 70以上の外部サービスと連携可能
- 60,000社以上の導入実績、99%以上の継続率を誇る
- 従業員が必要な情報を直接入力できるので、労務担当者の負担が軽減
- 労務業務の管理だけでなく、人事業務の効率化・データ活用が可能
- 専門知識がなくてもデータ分析が可能
費用
- 無料トライアル有無:◯
- 初期費用:無料
- サポート費用:無料
- 基本利用料/ユーザー利用料:
- 労務管理プラン(従業員50名以下):非掲載(詳細については問い合わせが必要)
- ¥0プラン(利用人数が30名以下の場合、一部の機能を利用できるプラン):無料
- HRストラテジープラン:非掲載(詳細については問い合わせが必要)
- 人事・労務エッセンシャルプラン:非掲載(詳細については問い合わせが必要)
- タレントマネジメントプラン:非掲載(詳細については問い合わせが必要)
- その他オプション機能あり
主な機能
【人事・労務管理】
- 入社手続き・雇用契約
- 文書配布
- 年末調整
- マイナンバー管理
- 申請・承認機能
- 予約管理
- お知らせ掲示板
- Web給与明細
- CSVカスタムダウンロード
- 多言語化対応機能
【タレントマネジメント】
- 人事評価
- 配置シミュレーション
- スキル管理
- 従業員サーベイ
- ラクラク分析レポート
- 従業員データベース
- 組織図
- カスタム社員名簿
運営会社 | 株式会社SmartHR |
URL | https://smarthr.jp/ |
freee人事労務
「freee人事労務」は、多岐にわたる複雑な労務事務を一元化できる労務管理システムです。法人はもちろん、個人事業主でも利用できます。
「ミスをゼロにする」をモットーに掲げるfreee人事労務では、従業員が打刻・入社手続き・身上変更などを行い、管理者側はその情報を基に給与計算・振込などを行うので、転記作業がなくなります。そのため転記作業による誤入力などの人的ミスを削減できるのはもちろん、手作業で行っていた時間をカットでき、業務効率化につなげられるでしょう。
特長
- 打刻から給与計算、振込まで一気通貫で管理できる
- ペーパーレス化によりアナログ管理に起因するミスを削減できる
- アラート機能が搭載されているのでやるべきことが漏れにくい
- 既存業務の見直しや要件定義に関するアドバイス、操作方法のレクチャーなど、専任担当が徹底サポート
- 機能について不明点があれば、チャットや電話で質問可能
- Webマニュアルや解説セミナーなども用意されている
- 全てのデータを暗号化するだけでなく、通信には金融機関レベルの256bit SSL 通信方式を採用
- 個人情報の扱いについて一定の基準を満たす企業であることを証明する国際認証 TRUSTeを取得
費用
- 無料トライアル有無:◯
- 初期費用:無料
- 基本利用料/ユーザー利用料
- ミニマム
- 最小5名分料金 月払い2,600円/月(税抜) 年払い2,000円/月(税抜)
- 6名以降 1名ごとに400円/月(税抜)
- スターター
- 最小5名分料金 月払い3,900円/月(税抜) 年払い3,000円/月(税抜)
- 6名以降 1名ごとに600円/月(税抜)
- スタンダード
- 最小5名分料金 月払い5,200円/月(税抜) 年払い4,000円/月(税抜)
- 6名以降 1名ごとに800円/月(税抜)
- アドバンス
- 最小5名分料金 月払い7,150円/月(税抜) 年払い5,500円/月(税抜)
- 6名以降 1名ごとに1,100円/月(税抜)
- ミニマム
主な機能
- 勤怠管理
- 給与の自動計算
- 給与明細の発行
- Web上での給与振込
- 所得税徴収高計算書・源泉徴収票・法定帳簿含む書類の作成
- 入退社手続き
- マイナンバーの収集・管理
- 年末調整の計算・管理
運営会社 | freee株式会社 |
URL | https://www.freee.co.jp/hr/ |
HRBrain 労務管理
「HRBrain 労務管理」は、複雑な労務管理をペーパーレス化して業務の効率化を目指せる労務管理システムです。あらかじめプランが用意されている他の労務管理システムとは異なり、自社の状況や事業形態、会社規模に応じて自由にサービスを組み合わせられます。そのため本当に必要な機能だけを導入でき、可能な限りコストを抑えての利用が可能です。システムに収集されたデータは蓄積されていくので、人的リソースを他の業務に活用することもできるでしょう。
またHRBrain労務管理は以下に挙げるような人事課題の解決に役立つサービスと連携可能です。
- タレントマネジメントクラウド
- 人事評価クラウド
- 360度評価クラウド
- 組織診断サーベイ
- 従業員のコンディションを見える化するパルスサーベイ
サポート体制も充実しており、専任サポートによって導入から運用、他社サービスからの移行など、あらゆるシーンにおけるお悩みや不明点に対応しています。
特長
- 100社100通りのプランを選べる
- 必要な機能を選んだ上で料金が決まるのでコストパフォーマンスに優れている
- 充実したサポート体制ふ
- スマートフォンやタブレット端末でもアクセス可能
- 全ての通信データとデータベースをSSL/TLS暗号化
- 管理側で情報のアクセス権限を柔軟に設定可能
- 管理側で任意のアカウントを利用停止可能
- ISO27001(ISMS)・プライバシーマークを取得している
- ITから飲食店、製造業、介護、医療など幅広い業界での導入実績あり
- ITに不慣れでも使いこなせるシンプルなUI(ユーザーインターフェース)
費用
- 無料トライアル有無:◯
- 初期費用:非掲載
- 基本利用料/ユーザー利用料:非掲載(追加するサービスやオプションにより変動、詳細については問い合わせが必要)
主な機能
- 入退社手続きの管理
- 電子申請
- 文書作成・電子署名
- マイナンバー管理
- Web給与明細の作成・管理
- 年末調整に必要な書類の作成・管理
- 源泉徴収票の作成・ハイフ
- 社員名簿の管理
運営会社 | 株式会社HRBrain |
URL | https://www.hrbrain.jp/procedures |
ジンジャー人事労務
「ジンジャー人事労務」とは、人事業務や労務業務を効率化・ペーパーレス化する労務管理システムです。「紙の書類は手間がかかるし、管理が煩雑になる」「人事情報が分散管理されているので詳細を把握しづらい」など人事業務や労務業務でよくあるお悩みを解消できます。
法改正などに合わせて無料で機能改善や新機能の追加などが自動アップデートされるので、常に最新の状況をキャッチアップできます。「現状の法律に沿った業務・管理ができているのだろうか」という不安を抱えながら業務を行うことからも、解放されるでしょう。
また組織情報を顔写真で表示したり、組織図をドラッグ・アンド・ドロップで編集したり、直感的で分かりやすい操作ができるのも特長の一つです。無料トライアルも行っており、トライアル期間後も設定を引き継げるので、スムーズに業務を行えるでしょう。
特長
- 部署ごとの人事情報を集約し社内データベースの構築が可能
- 24時間365日、問い合わせできる(営業時間外はAIチャットボットが対応)
- チャットやメール、電話での対応だけでなく訪問サポートなども可能
- 蓄積されたデータをリアルタイムでグラフやチャートなどで可視化できる
- ITに不慣れな人でも扱いやすいシンプルなUI・UX
- ジンジャー(jinjer)の提供する各サービスと連携可能
- 有給取得状況の可視化・時間外労働の把握など働き方改革への対応
- スマートフォン・タブレットからアクセス可能
- 法改正の際は無料で自動アップデート
費用
- 無料トライアル有無:◯
- 初期費用:非掲載
- サポート費用
- Essentialプラン(利用従業員数が45名以内):10,000円/月(税抜)
- Basicプラン(利用従業員数が46名以上で訪問サポートなし):プロダクト料金合計額の30% /月(税抜)
- Professionalプラン(利用従業員数が46名以上で訪問サポートあり):プロダクト料金合計額の50% /月(税抜)
- 初期設定サポート・ヘルプセンター・オンライン教材:無料
- ウェビナー・有資格者によるセミナー・質問相談会:非掲載
- 基本利用料/ユーザー利用料:300円~(/月)×利用従業員数(詳細については問い合わせが必要)
主な機能
- 組織管理
- 勤怠管理
- 入社手続き・年末調整のペーパーレス化
- 人事データベースの構築
- 給与計算
- 経費精算
- 年末調整に必要な書類の収集・管理
- 労務手続きに必要な帳票の自動作成
- レポート・ダッシュボード作成
- 従業員のコンディションを管理・解析システム連携
- ロール(権限)管理
- 項目のカスタマイズ
運営会社 | jinjer株式会社 |
URL | https://hcm-jinjer.com/jinji/ |
クラウドハウス労務
「クラウドハウス労務」は、最短数日で導入できる労務管理システムです。従業員数百名〜数万名規模の企業、飲食・宿泊・教育・介護・医療・運送・建築・不動産・IT・コンサルなど幅広い業種の導入実績があります。「手入力を無くすことにより、入力ミスが軽減した」「シンプルなUIで再雇用の高齢者で問題なく対応できた」「書類郵送の手間や工数が削減した」など、さまざまなシーンでの活用事例も豊富です。
導入にあたっては複雑な環境設定や初期構築は必要なく、パソコンとメールアドレスさえあればすぐに利用可能です。初期構築に手間暇をかけたくない企業にとって、スムーズに導入できる本システムは魅力的でしょう。
労務管理に役立つのはもちろん、人事データを有効活用して組織を構築する上でも有能なシステムです。散らばっていたデータを統合してクラウドハウス労務上で管理することで、各従業員を適切に評価し、会社やビジネスの発展につなげられます。
特長
- 入社手続きから雇用契約に至るまでペーパーレスで完結できる
- 検索機能が搭載されているので、求める情報にスムーズにアクセス可能
- 分散管理されている従業員情報を一元管理できる
- 年末調整の手続きや申請、承認業務をオンライン上で実行できる
- スマートフォン・タブレットがあればどこからでもログインできる
- 毎月10個前後の新機能が追加される
- 欲しい機能の要望を出せる
- 国際規格 ISO27001を取得している
費用
- 無料トライアル有無:非掲載(詳細については問い合わせが必要)
- 初期費用:非掲載(詳細については問い合わせが必要)
- サポート費用
- サポートサイト・サポートデスク:無料
- 導入支援オプション:非掲載
- 基本利用料/ユーザー利用料:非掲載(詳細については問い合わせが必要)
主な機能
- 入社手続きの自動化
- 雇用契約の電子化
- オンライン上で申請・承認
- 社員情報の一元管理
- 人事データの有効活用
- 年末調整の電子化
運営会社 | 株式会社Techouse |
URL | https://jp.cloud-house.com/service/workforce/ |
ジョブカン労務HR
「ジョブカン労務HR」は、導入企業数20万社以上、有料利用ユーザー数300万人を超える労務管理システムです。規模の小さい企業から従業員数百人以上の企業まで、そして創業期から成熟期までの幅広いステージの企業に対応しています。
ジョブカン労務HRでは帳票を自動作成できるので、労務業務に関わる時間を大幅にカットできる点が魅力の一つです。また従業員情報をシステム上で管理できるので、人事データを正確に把握して戦略的な人材育成計画を立てられるでしょう。
なおジョブカン労務HRは、Google WorkspaceやLINE、Chatwork、Slack、Zoom、Microsoft Teams、CrowdLog、給与奉行クラウド、Indeed、マネーフォワード IT管理クラウドなどさまざまな外部サービスとの連携が可能です。
上記サービスと連携すれば、労務関連の業務プロセスがスムーズになるでしょう。
特長
- 従業員情報をクラウドで一元管理可能
- 入退社や扶養・氏名変更手続きなどを含むあらゆる手続きを自動化
- メールアドレスと基本情報の入力後、1分で無料アカウントが発行可能
- 働き方改革関連法にも完全対応
- メール・チャット・電話などの充実したサポート
- スマートフォン・タブレットからもアクセス可能
費用
- 無料トライアル有無:◯
- 初期費用:無料
- サポート費用:無料(メールサポート・チャットサポート・電話サポート)
- 基本利用料/ユーザー利用料
- 無料プラン(5名まで):0円/月
- 有料プラン(利用者数無制限):1ユーザーにつき400円/月
- 電子契約機能(有料プランを契約中の場合のみ):200円/件
- 大規模(500名以上)の企業:別途見積もり(非掲載)
主な機能
- 従業員情報管理・アラート機能
- 各種労務手続き・電子申請
- 年末調整・マイナンバー管理・収集
- ストレスチェック機能
- 人材管理機能(タレントマネジメントシステム)
- 書類作成・電子契約機能・テンプレート機能
運営会社 | 株式会社DONUTS |
URL | https://lms.jobcan.ne.jp/ |
オフィスステーション
「オフィスステーション」は、必要な機能だけを選択して導入できるクラウド型労務管理システムです。労務関連業務を効率化できる、以下のサービスを提供しているので、自社のニーズに合うものを組み合わせられます。
- オフィスステーション 労務
- オフィスステーション 年末調整
- オフィスステーション 給与明細
- オフィスステーション 有休管理
- オフィスステーション 勤怠
- オフィスステーション Pro
必要なサービスのみをチョイスできるので、「使っていない余分な機能がある」「費用対効果に見合った効果が得られない」などの状況に陥るのを防げるでしょう。給与・勤怠ソフトなどを始めとする、30種類以上の製品・サービスとの連携も可能です。
またセキュリティも金融機関並みに強固なものとなっているのも魅力の一つでしょう。ISO/IEC27001やISO/IEC27018の認証取得はもちろん、二段階認証や通信データとサーバー本体の暗号化などにも対応しています。
特長
- 利用社数35,000社以上、継続率99.3%と顧客満足度の高いサービス
- 自社の状況に合わせて必要なサービスのみを選べる
- ペーパーレス化で人的ミスやアナログ管理に起因するミスを削減
- 社会保険労務士試験合格者や実務経験者が在籍しているので、サポートデスクでは専門的な質問も可能
- 金融機関並みのセキュリティ
費用
- 無料トライアル有無:◯
- 登録料:110,000円(税込)
- サポート費用:非掲載
- 基本利用料/ユーザー利用料
- オフィスステーション 労務(1ユーザーあたり):440円/月(税込)
- 従業員10人以下は一律4,400円
- オフィスステーション 年末調整(1ユーザーあたり):46円/月(税込)
- 従業員20人以下は一律11,100円
- オフィスステーション 給与明細(1ユーザーあたり):33円〜/月(税込)
- 従業員20人以下は一律1,100円
- オフィスステーション 有休管理(1ユーザーあたり):110円〜/月(税込)
- 従業員10人以下は一律1,100円
- オフィスステーション 勤怠(1ユーザーあたり):330円/月
- 従業員10人以下は一律3,300円
- オフィスステーション 労務(1ユーザーあたり):440円/月(税込)
主な機能
- 入退社手続きの自動化・効率化
- 年末調整の管理
- マイナンバー管理
- 社会保険・労働保険の手続き
- 有期雇用契約の更新手続き
- 給与明細の発行
- ワークフロー
- 有給休暇管理
運営会社 | 株式会社エフアンドエム |
URL | https://www.officestation.jp/ |
sai*reco(サイレコ)
「sai*reco(サイレコ)」は、HRオートメーションシステムです。組織構築や人事業務を効率化させつつ人事情報を蓄積させることができるため、導入することで人材を適切に配置した、柔軟な対応力を有する組織を構築できます。
業種や規模を問わずさまざまな企業に導入されており、「過去データを1分で抽出し資料作成の時間を削減した」「属人的だった情報管理をシステム化でき、コストカットにつながった」などさまざまな事例があります。
またsai*reco(サイレコ)では以下に挙げるような外部ツールとの連携も可能です。
- BIツール:MOTION BOARD
- 採用管理:HITO Link リクルーティング
- 電子契約:CLOUD SIGN
- 勤怠管理:KING OF TIME
- 適性検査:DIAMOND HRD
- 給与計算:給与奉行クラウド
- 労務手続き:Smart HR・オフィスステーション
クラウドサービスを導入する際、機能を使いこなせるかが懸念点ですが、sai*recoは14日間の無料トライアルがあるので、事前に自社に合うツールか否かを判断できます。導入後に不明な点が出た際も、サポートセンターや担当者によるサポートを受けることが可能です。
特長
- 人事情報をシステム上で一元管理
- ルーティンワークの自動化・高速化ができる
- 組織構築に役立つタレントマネジメントシステム
- 暗号化通信や接続元IPアドレスの制限、パスワードポリシー設定、二要素認証などに対応
- さまざまな外部ツール・システムと連携可能
- テレワーク環境でも使用可能
- スマートフォン・タブレットからアクセス可能
費用
- 無料トライアル有無:◯
- 初期費用:非掲載
- サポート費用
- 標準サポート(導入サポートプラン):非掲載
- おまかせサポート(設定代行プラン):非掲載
- 基本利用料/ユーザー利用料(1ユーザーあたり):220円/月(ボリュームディスカウントあり)
主な機能
- 年末調整
- 電子契約締結
- アラート機能
- 2次元分析・集計分析機能
- 情報入力・テンプレート化
- 帳票作成機能
- 給与明細
- 承認申請管理
- ロール(権限)管理
- 人事評価機能・スキル評価機能
- 組織構築の履歴確認・組織図作成・組織管理
- 従業員管理
運営会社 | 株式会社アクティブ アンド カンパニー |
URL | https://saireco.jp/ |
ARROW
「ARROW」は、シフト・勤怠・給与管理などの労務管理をワンパッケージで一元管理できるクラウド型の労務管理システムです。労務管理に関係する機能が揃っているので、外部連携なしでも数多くの機能を利用できます。「複数のサービスを利用しているが、管理システムは一つに統一したい」などのニーズも満たせます。
導入に1カ月以上かかるシステムもある中、ARROWは申し込み直後から利用可能です。余計なオプションがなくシンプルな料金体系なので、コストを抑えて導入したい企業にも適しています。
特長
- 外部ツールシステムとの連携が不要なほど機能が充実している
- ITに不慣れな人でも分かりやすいUI
- 余計なオプションがない、シンプルでリーズナブルな料金体系
- 社員専用アプリから、全社員でのシフト共有が可能
- スマートフォン・タブレットから利用できるのでどこからでもアクセス可能
費用
- 無料トライアル有無:◯
- 初期費用:非掲載
- サポート費用:非掲載
- 基本利用料/ユーザー利用料
- Aプラン(小規模事業者向け〜10人):2,178円(税込)/月
- Bプラン(小規模事業者向け〜30人):4,378円(税込)/月
- Cプラン(小規模事業者向け〜30人):5,478円(税込)/月
主な機能
- シフト管理
- ICカード/GPS打刻
- 勤怠管理
- 給与計算
- 帳票作成
- 年末調整
- Web給与明細
- 有給休暇管理
- 社会保険
- データ集計
- 電子申請
- 電子署名
- 書類作成
- アラート機能
- 自動アップデート機能
運営会社 | 株式会社S&A |
URL | https://www.arrow-payment.com/ |
MINAGINE勤怠管理
「MINAGINE勤怠管理」は、株式会社ミナジンの提供するクラウド型の勤怠管理システムです。30年以上にわたりあらゆる企業の労務課題を解決してきた同社の提供するシステムは、継続率が99%を超えています。
働き方改革や残業時間の抑制など、労務業務を取り巻く環境は年々厳しくなっています。こうした状況下でもMINAGINE勤怠管理を活用すれば、常に最新の法律に沿った管理を行えます。
また打刻データだけではなくパソコンのログを取得できるので、テレワークを導入している企業でも従業員の勤怠状況を把握可能です。勤怠時間は初回の打刻データが保存される使用なので、打刻改ざんの防止にもつながるでしょう。
なお、初期設定が複雑で分かりにくいという場合には、代行依頼も可能で企業の負担を減らせます。
特長
- 勤怠管理システムの利用・サービス移行に関する無料相談会を毎週実施
- 初期設定代行・伴走サポートあり
- スマートフォン・タブレットからアクセス可能
- 複雑な企業規則・就業ルールに適応可能
- 不正打刻防止機能が搭載
- 年々厳しくなる法改正へ対応できるよう常にシステムをアップデート
- パソコンのログ(Win/Mac)を取得可能
費用
- 無料トライアル有無:非掲載
- 初期費用:無料
- 初期設定代行費用:10万円(税抜)
- サポート費用:非掲載
- 基本利用料/ユーザー利用料:30,000円(税抜)/月〜 (31名以上は月額従量課金)
主な機能
- タイムカード
- 打刻機能
- シフト作成
- Web給与明細
- アラート機能
- 残業申請
- 有給休暇申請
- 給与ソフト連携
- パソコンのログ取得
- 36協定チェッカー
- 有給休暇取得チェッカー
- 経費精算申請
- 直行・直帰申請
- 遅刻・早退申請
運営会社 | 株式会社ミナジン |
URL | https://minagine.jp/system/ |
労務管理システムを利用するメリット
労務管理システムは、複雑で多岐にわたる労務管理手続きを効率化できる点がメリットです。
労務関連の書類作成する際は、従業員の詳細情報や支給した給与、年末調整、マイナンバー情報など数多くのデータが必要となります。労務管理システムを導入すればスマートフォンからでも入力できる他、電子申請にも対応しているため、入力や申請の手間を大きく省くことができるでしょう。
また外部システムと連携すると、機能の幅が広がる点もメリットです。給与計算システムや会計システムなどと労務管理システムを連携させると、人為的ミスを減らせるのはもちろん、従業員の労力をさらに削減できます。
労務管理システムを利用する際の注意点
労務管理システムを利用する際は、ツールの選定には時間をかけ、納得のいくものを導入するようにしてください。特長や機能の異なるさまざまな労務管理システムの中から、自社に適したものを選ぶことが大切です。「自社の状況や課題」「予算」「必要な機能」などから逆算して選びましょう。「他のサービスと比較して安いから」「機能が多く搭載されているから」などだけを指標にして選ぶと、導入後に運用に行き詰まる可能性があります。
また、導入や運用にはコストがかかる点にも念頭においてください。初期費用や構築費用、月額利用料金はサービスによって大きく異なるので、導入前に必ず確認してください。
労務管理システムに関するQ&A
ここからは労務管理システムに関する、よくある質問を3つご紹介します。
労務管理システムは法令改正に対応できるのか
クラウド型の労務管理システムの場合、法令改正に対応しているケースがほとんどです。
法令改正が行われた際には労務管理の手続きやシステムが変わるため、企業はそれに順応しなければなりません。専門的な知識が必要になるのはもちろん、多大な労力がかかります。
その点労務管理システムを用いていれば、企業側で細かい設定をすることなく法令改正に沿って業務を行えるようになるでしょう。
ただし、法令改正にすぐに対応できるか否かは利用する労務管理システムによっても異なるので、必ず確認するようにしてください。
労務管理システムを選ぶ際のポイントはあるか
労務管理システムを選ぶ際は、以下のポイントを基準に選ぶとよいでしょう。
- 自社で抱えている課題が解決するか
- コストに見合った効果が得られるか
- ITに不慣れな人でも使いやすいか
- 既存システムやサービスと連携が可能か
「とりあえず安いから」「たくさんの機能があるから」などで決めるのではなく、上記4点を吟味した上で導入するシステムを検討してください。実際に利用してみないと分からない部分もあるので、無料トライアルがある労務管理システムの場合は積極的に利用するのがおすすめです。
クラウド型とオンプレミス型のどちらがおすすめか
労務管理システムにはクラウド型とオンプレミス型の2種類があります。両者ともに特徴が異なるので、それらを理解した上で導入するタイプを決めるようにしましょう。
まずはスモールスタートで費用をかけずに導入したい場合や、導入や運用に手間暇かけたくない場合はクラウド型の労務管理システムがおすすめです。高度なカスタマイズで自社独自のルールを適応させたい大企業の場合は、オンプレミス型を検討してもよいでしょう。
まとめ
本記事では、労務管理システムの概要に加えて、おすすめのシステムを10選ご紹介しました。
さまざまな労務管理システムがあるので、自社の状況や事業規模に適したものを選ぶためにも、事前に特長や費用、主な機能などの情報を調べておくようにしましょう。
「他の製品と比較して安いから」などと安易に選ぶのではなく、導入する目的から逆算して選ぶようにしましょう。そうすることで、導入後に機能に過不足があることに気付いたり、費用対効果に見合わず運用に頓挫したりする失敗を減らせます。
本記事で紹介した労務管理システム10選の特長や機能を参考に、自社に適したシステムを導入して、顧客満足度の向上や売上アップにつなげてください。