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SFA JOURNAL by ネクストSFA

更新日:2025/03/03 

Webセキュリティとは? 必要になった背景や種類など基礎知識を詳しく解説

Webセキュリティとは? 必要になった背景や種類など基礎知識を詳しく解説

小島 伸介

【監修】株式会社ジオコード 管理部長
小島 伸介

株式会社ジオコード入社後、Web広告・制作・SEOなどの事業責任者を歴任。
上場準備から上場まで対応した経験を生かし、サービス品質の改善を統括する品質管理課を立ち上げ。その後、総務人事・経理財務・情報システム部門を管掌する管理部長に就任。

誰もがインターネットを簡単に利用できるようになった現代において、Webセキュリティの徹底は必要不可欠になっています。企業が運用しているWebサイトも例外ではなく、安全な運用を行うにはWebセキュリティ対策が欠かせません。Webセキュリティとはどのようなもので、どのような種類があるのでしょうか。

本記事では企業のWebサイト運用をしている方のために、Webセキュリティの概要や必要になった背景、Webセキュリティで防げる脅威の種類やWebセキュリティの種類など基礎知識を解説します。企業のWebサイトは顧客と企業を結ぶ重要なツールです。自社のWebサイトを脅威から守り、適切な運用が行えるように、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

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NTTスマートコネクト株式会社 クラウド型UTM
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月額38,500円~(税込)
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サクサ株式会社 サクサのUTM
  • サイバー攻撃によるデータの破壊や流出から、メール誤送信などのヒューマンエラーまで対策可能
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  • 顧客からのフィードバックのみに基づいて決定されるカスタマーズチョイス賞を受賞
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Webセキュリティとは?

Webセキュリティとは、サイバー攻撃からWebサイトやWebアプリケーションを保護し、安全なオンライン環境を維持するための不可欠な対策です。

インターネットの普及により、顧客が求める情報を提供したりEコマースで商品やサービスを販売したりできるWebサイトやWebアプリケーションは、企業にとって欠かせない存在です。またクラウドサービスが浸透し、クラウド上に重要な書類やデータを保存している企業も増えてきています。

しかしインターネットの普及に比例し、インターネット上にある情報を狙う犯罪組織の手口は巧妙化しています。それらの脅威から身を守るための手段がWebセキュリティです。ビジネスにインターネットを活用する以上、自社はもちろん顧客の大切な情報を保護するためには、Webセキュリティの徹底が欠かせません。

Webセキュリティが必要になった背景

Webセキュリティが必要になった3つの背景を見ていきましょう。

インターネットの普及

Webセキュリティが必要になった背景の一つは、インターネットの普及です。

インターネットが普及したことで、機密情報や個人情報など、重要な情報のやりとりがオンラインで行われるようになりました。それに目を付けた犯罪組織は、重要な情報を盗みだそうとさまざまな攻撃を仕掛けるようになり、世界中でさまざまな被害が出ています。この脅威から身を守るため、WebサイトやWebアプリケーションを利用する際にはWebセキュリティの徹底が求められるようになりました。

脅威の進化

Webセキュリティが必要になった背景には、インターネット上に潜む脅威の進化も挙げられます。

かつてのインターネット上の脅威は小規模なもので、手口も単純なものが主流でした。しかし現在サイバー攻撃は大規模なものとなり、高度な技術が必要になる巧妙な手口へと進化しています。進化した脅威に対処するために、より精度の高く強固なWebセキュリティが求められるようになってきています。

法整備による規制の強化

Webセキュリティが必要とされているのは、法整備によって規制が強化されたことも影響しています。

サイバー犯罪の増加により、サイバーセキュリティ基本法が施行されている他、個人情報保護法もデジタル社会に応じたものへと改正が行われ、より厳しい規制が敷かれています。法律に準じたセキュリティ対策を講じるためには、これまでよりも強靭なWebセキュリティにコストを割く必要があるでしょう。

Webセキュリティのメリット

Webセキュリティ対策は、自社と顧客の機密情報を保護し、事業継続と信頼性確保に不可欠な投資です。

サイバー攻撃を受けて情報が漏えいしてしまうと、企業への信頼は大きく失墜してしまいます。「また情報漏えいが起きたら困る……」と考えて、サービスの利用を避けてしまう人も出てくるため、機会損失につながる可能性も高いでしょう。

ニュースになるほどの大規模な被害が出るとインターネット上に悪評が残り続け、経営にも大きな影響が出てしまう恐れもあります。また一度情報漏えいが起こると、システム復旧や顧客への対応、顧客への損害賠償などで莫大な費用がかかる可能性も高いです。

Webセキュリティを徹底しておけば、こういった事態に陥ってしまうリスクを軽減できます。安全性の高いサービスを提供することで信頼が構築され、より多くのユーザーから選ばれるチャンスも得られるでしょう。

Webセキュリティが防ぐ脅威の種類

インターネット上には、SQLインジェクション、クロスサイトスクリプティング(XSS)、DDoS攻撃など、多岐にわたるサイバー脅威が潜んでいます。ここからは、Webセキュリティによって防ぐことができる脅威にどのような種類があるのかを見ていきましょう。

SQLインジェクション

SQLインジェクションは、データベースに本来ない操作をさせる攻撃です。

SOLはデータベースの操作に使われるデータベース言語の一つです。Webアプリケーション上の脆弱性を狙い、不正なSQL文を入力してデータベースに送信することで、データベースを不正に操作し、情報を盗み出したりデータの書き換えや削除を行ったりします。またSQLインジェクションで攻撃者にサーバーを乗っ取られてしまうケースもあり、深刻な被害が出てしまう可能性も高いです。

クロスサイトスクリプティング(XSS)

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーション上に悪意のある不正なスクリプトを仕込む攻撃です。

不正なスクリプトを含むページやリンクを設置し、それをユーザーに踏ませるなどして、情報を抜き取ります。管理者以外が情報を入力できるSNSやインターネット上の掲示板などにリンクを貼って仕込まれるケースが多いです。

例えばリンクで誘導された先にある偽の会員登録フォームに情報を入力してしまうと、入力した情報が盗まれてしまいます。企業がクロスサイトスクリプティングで攻撃されると、企業のWebサイトを訪れたユーザーが個人情報を盗まれてしまう恐れもあります。

クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)

クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)とは、悪意のあるURLにユーザーがアクセスしてしまうことで、気付かないうちに不正なリクエストを送信させる攻撃です。

例えばクロスサイトリクエストフォージェリを受け、オンラインバンキングにログインした状態で悪意のあるURLにアクセスしてしまうと、強制的に意図しない送金が行われてしまいます。またクロスサイトリクエストフォージェリでSNSなどに不正なリクエストが行われると、ユーザーが意図しない情報を発信してしまうこともあります。

リモートファイルインクルード

リモートファイルインクルードとは、Webアプリケーションのファイル参照機能を悪用し、悪意のあるコードを含んだファイルを読み込ませることで、意図しない不正なデータ処理を実行させる攻撃です。不正なデータ処理が行われることで、Webページが不正に書き換えられたり削除されたりしてしまう恐れがあります。

パスワード侵害

パスワード侵害とはパスワードが盗難されることで、本来権限がない第三者が不正アクセスをすることです。パスワードの総当たり攻撃を受けることで、不正アクセスされてしまうこともあります。

データ侵害

データ侵害とは、所有者の許可なく機密情報や個人情報が盗み出されたり持ち出されたりすることです。悪意のある情報漏えいの他、人的ミスによる情報漏えいもデータ侵害に含まれます。

ゼロデイ攻撃

ゼロデイ攻撃とは、ソフトウェアの脆弱性が発見され、対策前に攻撃を受ける深刻な脅威であり、AIを活用した攻撃も増加しています。ソフトウェアに脆弱性があること自体は珍しいことではなく、テスト段階で予測できなかった脆弱性を狙われてしまうと、攻撃を完全に防ぐことは難しいとされています。

ディレクトリトラバーサル

ディレクトリトラバーサルとは、WebサイトやWebアプリケーション上にある非公開のファイルや情報が保存されたディレクトリに不正アクセスされ、ファイルの改ざんや削除、機密情報の閲覧が行われてしまう攻撃のことです。アカウントが乗っ取られたり、なりすましの被害に遭ったりするリスクもあります。

コードインジェクション

コードインジェクションとは、Webアプリケーションに不正なコードを入力する攻撃です。悪意のあるコードが実行されると、システムや情報に不正な操作が行われます。また他の攻撃を行うように操作が行われることもあります。

マルウェアのインストール

マルウェアとは悪意のあるソフトウェアのことです。ローカルネットワークがマルウェアに感染すると、データが流出したりWebサイトの改ざん・削除などが行われたりする他、パソコンの動作にマイナスな影響を与えてしまいます。

フィッシング

フィッシングとは実在する企業の名前を騙り、個人情報を盗むことです。認知度の高い企業の名前を使って不正なリンク付きのEメールやSMSを送り、誘導先で情報を入力させることで個人情報を盗みます。ログイン情報が盗まれて不正ログインされるケースもあれば、マルウェアに感染させるケースもあります。

サービス拒否(DoS)

サービス拒否(DoS)とは、大量のデータを送信したり脆弱性をターゲットにしてデータを送信したりして、Webサイトを閲覧できない状態やインターネットの利用ができない状態にする攻撃です。

分散型サービス妨害(DDoS)

分散型サービス妨害(DDoS)は、複数のパソコンやマルウェアに感染させたボットなどを利用してWebサイトに同時にアクセスすることで、Webサイトやサーバーに高負荷を掛け、サービス拒否の攻撃を行うことです。

企業全体が行うべき対策

インターネット上にあるさまざまな脅威に対して企業が行うべき対策は、Webセキュリティ強化につながるサービスを導入することです。

Webセキュリティの徹底が求められる今、企業向けにさまざまなWebセキュリティサービスが登場しています。サービスによって搭載している機能は異なりますが、Webセキュリティサービスを導入すれば、インターネット上の脅威から自社のWebサイトやWebアプリケーションを守り、自社や顧客の重要な情報を守れます。

Webセキュリティの種類

Webセキュリティの種類には、さまざまな種類があります。どのようなWebセキュリティがあるのか見ていきましょう。

Webアプリケーションファイアウォール(WAF)

Webアプリケーションファイアウォール(WAF)は、外部からの不正アクセスやサイバー攻撃から、ネットワークを守るWebセキュリティです。不正な通信をブロックでき、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなどを検知できます。

IPS

IPSはIntrusion Prevention Systemの略称で、外部からの不正アクセスやサイバー攻撃を自動検知してブロックし、ネットワークへの攻撃を防御するWebセキュリティです。

SSL

SSLはSecure Sockets Layerの略称で、インターネット上で行うやり取りを暗号化することで、重要な情報が悪意のある第三者に読み取られてしまうのを防ぐWebセキュリティです。SSLで暗号化されたWebサイトは、URLがhttps://から始まります。

セキュアWebゲートウェイ(SWG)

セキュアWebゲートウェイ(SWG)とは、デバイスとWebサイト間のデータ送受信を監視し、安全でないトラフィックをフィルタリングして、さまざまなインターネット上の脅威からネットワークを保護するWebセキュリティです。

脆弱性スキャナー

脆弱性スキャナーとは、Webアプリケーションやサーバー、ネットワーク機器などに存在する脆弱性をチェックするWebセキュリティです。狙われる前に脆弱性を発見すれば、早期に対策を講じて、攻撃を回避できる可能性があります。

パスワードクラッキングツール

パスワードクラッキングツールは、パスワードの長さや複雑さがパスワードポリシーで定められた文字数や、文字の組み合わせ、強固なセキュリティに対応できるベストプラクティスに従っているかどうかを判別できるツールです。

ファジングツール

ファジングツールは、開発段階のソフトウェアの脆弱性テストを行うツールのことです。意図的に予測不可能な入力データを与えることで潜在的な脆弱性の発見につながり、未知の脅威にも対応できます。

ブラックボックステストツール

ブラックボックステストツールとは、ソフトウェアの内部構造には着目せず、入力と出力のみに焦点を当ててテストを行うツールのことです。システム外部からアクセスし、脆弱性の有無を調べます。

ホワイトボックステストツール

ホワイトボックステストツールとは、ソースコードなどシステムの内部構造を解析し、脆弱性がないかを調べるテストツールのことです。

全従業員が実践すべき Webセキュリティ対策

Webセキュリティサービスを使って、インターネット上の脅威への対策を取ることも大切ですが、従業員一人ひとりが行うべき対策もあります。4つの対策をご紹介するので、従業員全員への実践を促しましょう。

パスワードを強力なものにする

Webセキュリティを徹底するには、パスワードを強力なものにしましょう。

長く複雑なパスワードにしておけば、クラッキングによる不正アクセスを防げます。アルファベットの大文字・小文字、数字、特殊文字を組み合わせるとパスワードが複雑になり、予測もしにくくなります。

またパスワードは複数のサイトで同じものを利用すると、攻撃を受けるリスクが高くなりやすいです。WebサイトやWebアプリケーションごとに、長く複雑なパスワードを設定しましょう。

多要素認証を設定する

多要素認証を設定することも、Webセキュリティを強化する方法の一つです。

多要素認証とは、2つ以上を組み合わせて認証を行うことを意味します。

  • 知識情報:パスワードやPINコードなど
  • 所有情報:SMS認証やトークンを使ったワンタイムパスワードなど
  • 生体情報:顔や指紋、声帯など

例えばあらかじめ決めたパスワードに加え、その都度変わるワンタイムパスワードを組み合わせることで、一つの情報で認証を行うよりもセキュリティが強化され、第三者による不正アクセスを防ぎやすくなります。

VPNを使用する

Webセキュリティを強化するには、状況に応じてVPNも使用しましょう。

近年は無料で利用できるWi-Fiサービスも増えていますが、誰でも簡単に利用できるものだからこそ、サイバー攻撃に狙われるリスクがあります。VPN(仮想プライベートネットワーク)を利用すれば、インターネット上でやり取りするデータを暗号化できるため、第三者に情報が読み取られることがありません。セキュリティの弱いWi-Fiサービスで重要な情報を送信する際は、VPNを使うのがおすすめです。

リンクや添付ファイルに注意する

リンクや添付ファイルに注意することも、Webセキュリティ強化になります。

フィッシングの手口は年々巧妙になっていて、あたかも本物かのようなEメールやSMSが送られてくることも多いです。安易にリンクをクリックしたりファイルを開いたりしないよう日頃から意識しておくことが、脅威から身を守ることにつながります。

まとめ

本記事では企業のWebサイト運用をしている方のために、Webセキュリティの概要や必要になった背景、Webセキュリティで防げる脅威の種類やWebセキュリティの種類、企業の従業員が個別で行うべきセキュリティ対策などを解説しました。

インターネットを利用する以上、不正アクセスやサイバー攻撃のリスクは常に隣り合わせです。適切なWebセキュリティツールを導入し、インターネット上の脅威から自社や顧客の大切な情報を守りましょう。

Webセキュリティサービスにはさまざまなものがあるため、導入する際はサービスを比較し、機能の充実度や導入・管理のしやすさなどを考慮して、自社に合ったものを選ぶことが大切です。人気のWebセキュリティサービスやサービスごとの違いを知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてください。

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