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SPI3とは? 特長や費用、導入事例を徹底解説【企業担当者向け】

小島 伸介

【監修】株式会社ジオコード 管理部長
小島 伸介

株式会社ジオコード入社後、Web広告・制作・SEOなどの事業責任者を歴任。
上場準備から上場まで対応した経験を生かし、サービス品質の改善を統括する品質管理課を立ち上げ。その後、総務人事・経理財務・情報システム部門を管掌する管理部長に就任。

応募者の人柄や自社との相性を、履歴書や面接だけで十分に把握するのは難しいものです。入社後のミスマッチを防ぐには、能力や性格を客観的に捉え、選考時の人物理解を深めることが大切です。

SPI3は、応募者の能力・性格を測定し、採用判断や入社後の配属などを支援する適性検査です。

本記事では、SPI3の特長や受検方法、料金、導入事例などを詳しく解説します。自社に合う人材の採用に向けて、適性検査の導入・見直しを検討している企業担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

SPI3とは?

SPI3は、株式会社リクルートマネジメントソリューションズが開発・提供する適性検査です。SPIは「Synthetic Personality Inventory(総合適性検査)」の略称で、学歴や職歴といった情報だけでなく、個人の資質に着目した採用選考を支援するため、1974年に誕生しました。

検査は、仕事に必要な知的能力を測る「能力検査」と、人となりを把握する「性格検査」が基本です。能力検査では、思考やコミュニケーション、新しい知識の習得などの土台となる力を測定。一方、性格検査では、行動のベースとなる性格特性に加え、どのような仕事や組織になじみやすいかを把握できます。

大卒・中途・高卒採用に対応しており、企業規模や業種を問わず利用されている点も特徴です。2026年3月期の年間利用社数は16,500社、受検者数は276万人に上り、多くの企業の採用活動を支えています。

※参考:リクルートMSの適性検査 SPI3.「TOPページ」.https://www.spi.recruit.co.jp/lp/landing_v7.html ,(参照2026-09-08).


直近1年で導入社数1万5,500社超、累計受検者数217万人を突破!

業務をこなすための基礎的な能力や職務・組織への適応力、性格特徴が一目で分かる
膨大な受検データと人材大手のノウハウを詰め込んだ適性検査!
 

SPI3の強み・特長

SPI3は、長年の研究に基づく検査品質に加え、採用実務での活用のしやすさも特徴です。ここでは、導入を検討する際に押さえておきたい3つの強みをご紹介します。

豊富な実績と蓄積データに基づく信頼性の高い適性検査

SPI3の強みは、豊富な利用実績と約50年にわたる測定技術の研究を背景に、応募者の資質を捉えられる点です。長年にわたり蓄積した知見を検査に生かし、人物理解や採用判断を支えています。

検査の品質を保つため、事前対策への対応も行っています。問題作成スタッフが主要な対策本を確認し、類似した問題があれば変更・削除するほか、対策本の影響を検証する実験も実施。また、性格検査には、自分をよく見せようとする回答傾向を検出する独自のロジックが組み込まれています。

こうした品質管理を通じて、応募者の能力や性格を把握するための情報を提供していることが、SPI3の信頼性を支える要素です。

※参考:リクルートMSの適性検査 SPI3.「TOPページ」.https://www.spi.recruit.co.jp/lp/landing_v7.html ,(参照2026-09-08).

※参考:採用候補者向け適性検査 SPI3.「SPI3の特長」.https://www.spi.recruit.co.jp/spi3/features/ ,(参照2026-09-08).

人物理解を深める報告書で面接から配属まで活用できる

SPI3の検査結果は、初期選考だけでなく、面接や内定者フォロー、入社後の配属にも活用できます。応募者の特徴を事前に把握することで、面接で確認したい点を整理し、一人ひとりに合った質問や接し方を考えやすくなるでしょう。

用途に応じたオプション報告書も用意されています。例えば「面接支援報告書」には、面接で確認すべきポイントと具体的な質問例がまとめられており、面接官ごとの確認内容のばらつきを抑える際に役立ちます。

また、初期配属では、本人の性格や適性を踏まえ、配属先の部署や上司との相性を検討することが可能です。「育成支援報告書」を配属先の上司や育成担当者と共有すれば、本人の特徴に合った指導やコミュニケーションにも生かせます

採用フローに合わせて4つの受検方法を選べる

SPI3は、採用フローや受検者の状況に合わせて、4つの方法から実施形式を選べます。それぞれの特徴は、以下の通りです。

受検方法特徴
テストセンター提供会社が運営するリアル会場、または自宅などから接続するオンライン会場で、監督者の監督のもと受検する方法
インハウスCBT応募者が来社し、企業のパソコンで受検する方法。受検から結果確認、面接までを同日に実施できる
WEBテスティング応募者が自宅などのパソコンで、指定期間内の都合のよい時間に受検する方法
ペーパーテスティング企業が用意した会場で、マークシートを使って受検する方法。説明会などに合わせた大人数での実施にも対応できる

例えば、試験運営の負担を抑えたい場合はテストセンター来社時に面接とまとめて実施したい場合はインハウスCBTが選択肢となります。ただし、テストの種類によって選べる受検方法が異なるため、採用対象や検査内容に合わせて確認しましょう。


直近1年で導入社数1万5,500社超、累計受検者数217万人を突破!

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SPI3で連携できるサービス

SPI3は、主要なATS(採用管理システム)との連携に対応しています。受検案内の送信や受検状況の確認を採用管理システム上で行えるため、採用担当者の作業負担を抑える際に役立ちます。

HRクラウド株式会社が提供する「採用一括かんりくん」との連携では、受検案内の個別送信受検状況の自動更新受検完了の通知が可能です。検査結果も候補者情報に自動で取り込まれ、システム内で簡易的な結果を確認できます。

株式会社ビズリーチが提供する「HRMOS採用」「HRMOS採用新卒エディション」との連携では、各システムから受検案内を送信できます。受検状況の自動更新受検完了時の担当者への通知にも対応し、進捗確認の手間を減らせます。

いずれも新卒採用・キャリア採用で利用可能です。連携できる機能はサービスによって異なるため、自社で利用しているATSとの連携範囲を確認するとよいでしょう。

※参考:リクルートマネジメントソリューションズ.「適性検査「SPI3」と採用管理システム「採用一括かんりくん」とのAPI連携を開始」.https://www.recruit-ms.co.jp/news/information/1074672406/ ,(2025-10-01).

※参考:リクルートマネジメントソリューションズ.「適性検査「SPI3」と採用管理システム「HRMOS採用」「HRMOS採用新卒エディション」がAPI連携を開始」.https://www.recruit-ms.co.jp/news/information/2515246311/ ,(2026-04-23).

SPI3の費用・料金プラン

SPI3は、初期費用・基本料金が無料で、実施人数に応じて料金が発生する従量課金制です。1名から受験可能で、料金は検査内容と受検方法によって異なります。

主な検査の1名当たりの料金は、以下の通りです。

検査内容テストセンターインハウスCBTWEBテスティングペーパーテスティング
性格検査+基礎能力検査(大卒・中途・高卒採用向け)5,500円4,000円4,000円5,000円
性格検査のみ対応なし3,000円4,000円4,000円
基礎能力検査のみ(大卒・中途採用向け)対応なし1,500円対応なし2,000円
基礎能力検査のみ(高卒採用向け)対応なし1,500円対応なし1,500円

上表の料金はすべて税抜です。大卒・中途・高卒採用向けは、それぞれ異なるテストですが、性格検査と基礎能力検査のセット料金は共通です。ペーパーテスティングは、採点依頼1回につき1人目が5,000円(税抜)、2人目以降は上表の料金となります。

大卒・中途採用向けには、性格検査と基礎能力検査に英語能力検査を加えたテストもあり、テストセンターで1名6,500円です。大卒採用向けには、構造的把握力検査を加える組み合わせも用意されています。

実施人数や選考の進め方に応じて、次の料金プランを選択できます。

プラン適した利用場面・特徴
標準プラン実施人数が少ない場合に案内される基本のプラン
大量割引プランテストセンターで501名以上、またはWEBテスティングで667名以上に実施する場合に案内される割引プラン
ステップ報告プランテストセンターで大人数の初期選考を行う場合に適した、結果を2段階で報告するプラン

各プランの詳しい費用は、予定人数や選考フローを伝えて確認しましょう。面接支援報告書などのオプションは、各報告書につき1名500円(税抜)です。契約開始日から1年間、対象の報告書を定額で利用できる50,000円(税抜)のパックも用意されています。

※参考:リクルートMSの適性検査 SPI3.「TOPページ」.https://www.spi.recruit.co.jp/lp/landing_v7.html ,(参照2026-09-08).

※参考:採用候補者向け適性検査 SPI3.「料金詳細」.https://www.spi.recruit.co.jp/spi3/charge/charge.html ,(参照2026-09-08).

※参考:採用候補者向け適性検査 SPI3.「よくある質問」.https://www.spi.recruit.co.jp/spi3/faq/ ,(参照2026-09-08).

SPI3のサポート体制

SPI3は、申し込みから検査の実施、結果の活用までを支援するサポート体制を整えています。導入・運用に関する疑問はサポートサイトで確認でき、サービス内容や料金、検査の実施方法などを把握する際に役立ちます。個別の相談には、法人向けの問い合わせ窓口も利用可能です。

検査実施中の受検者からの質問には、専用のヘルプデスクが対応します。採用担当者がすべての問い合わせを受ける必要がなく、受検者のフォローにかかる負担を抑えやすい体制です。

結果の活用に向けては、報告書の読み方や各尺度の意味を解説する「報告書読み取りガイド」を用意。さらに、初期選考や面接、採用活動の振り返りにSPI3を生かす方法を学べる無料セミナーも随時開催しています。初めて適性検査を導入する企業だけでなく、検査結果を採用実務でより活用したい企業にとっても、役立つ支援がそろっています。


直近1年で導入社数1万5,500社超、累計受検者数217万人を突破!

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SPI3の導入実績

ここでは、SPI3を活用して人物理解の深化や選考観点の統一、採用業務の効率化につなげた3つの事例をご紹介します。各企業の課題や活用方法、成果を、自社での導入を検討する際の参考にしてください。

応募者の隠れた魅力を引き出し、相互理解を深めた事例

項目内容
導入企業大手飲料メーカー
導入前の課題仕事や職場とのミスマッチによる早期離職を防ぐため、面接で応募者との相性をより的確に確認したいと考えていた。自社で活躍する人材の特徴を明確にし、選考に生かすことも課題だった。
活用内容社員のSPIデータを分析し、求める人材像を明確化。応募者ごとの検査結果から想定される強みを整理し、それを確かめる具体的な質問を面接官に共有した。
成果エントリーシートには記載されていなかった挑戦経験など、応募者の強みを示すエピソードを引き出せた。面接官からも質問の幅が広がったとの反応があり、応募者への理解を深め、双方のミスマッチ防止につながる選考を実現した。

※参考:採用候補者向け適性検査 SPI3.「導入事例」.https://www.spi.recruit.co.jp/spi3/case/000435.html ,(参照2026-09-08).

求める人材像を明確にし、採用関係者の選考観点をそろえた事例

項目内容
導入企業大手不動産会社
導入前の課題面接に関わる社員が50名を超え、人事と現場の面接担当者の間で評価するポイントにずれが生じていた。求める人材像を明確にするとともに、面接の印象だけに左右されず、応募者の可能性を捉える必要があった。
活用内容活躍している社員のSPI3データを分析し、求める人材の特徴を数値と言葉で整理して採用関係者に共有。面接後の評価のすり合わせや、選考段階ごとの振り返りにも検査結果を活用した。
成果人事が重視する選考観点を、現場の面接担当者へより正確に伝えられるようになった。応募者の活躍可能性を多面的に検討でき、従来多かったタイプ以外の人材も採用するなど、多様な人材の採用につながった

※参考:採用候補者向け適性検査 SPI3.「導入事例」.https://www.spi.recruit.co.jp/spi3/case/000438.html ,(参照2026-09-08).

採用候補者の負担軽減と採用工数の削減につなげた事例

項目内容
導入企業楽器メーカー
導入前の課題紙の適性検査を実施しており、候補者には受検のための来社が必要だった。人事も会場設営や試験監督などの作業に追われ、候補者一人ひとりに向き合う時間を十分に確保できていなかった。
活用内容紙の検査から、WEBで受検できるSPI3へ切り替えた。検査結果は面接官に事前共有し、質問を考える参考資料として利用。面接後に評価が分かれた際も、客観的な補足情報として活用した。
成果候補者が都合のよい時間・場所で受検できるようになり、来社の負担を軽減。人事の検査運営にかかる工数も減り候補者の活躍可能性を検討する時間が増えた。合否判断のすり合わせも迅速になり、選考結果をより早く伝えられるようになった。

※参考:採用候補者向け適性検査 SPI3.「導入事例」.https://www.spi.recruit.co.jp/spi3/case/000520.html ,(参照2026-09-08).

導入前後のよくある質問

ここからは、SPI3のよくある質問と回答をご紹介します。

性格検査のみ・能力検査のみを実施できますか?

受検方法によっては、どちらか一方のみを実施できます。インハウスCBTとペーパーテスティングは、性格検査のみ・能力検査のみの両方に対応。一方、WEBテスティングで単独実施できるのは性格検査のみで、テストセンターではいずれも単独実施できません

確認したい資質に加え、受検場所や採用フローとの兼ね合いも踏まえて、検査内容と受検方法を組み合わせましょう。

申し込み後、最短でいつから利用できますか?

テストセンター・インハウスCBT・WEBテスティングは、必要な登録票の受け付け後、最短1営業日で利用を開始できます。 届いたログイン情報で管理システムに入り、サービスの申し込みや初期設定、受検者登録を行います。

ペーパーテスティングは、管理システムから別途注文が必要で、注文後、最短3営業日でテストが届きます。 希望する実施日から逆算し、準備期間も含めて申し込みましょう。

検査にはどのくらいの時間がかかりますか?

検査時間は、検査内容と受検方法によって異なります。大卒・中途・高卒採用向けの性格検査と基礎能力検査のセットは、パソコンで受検する3方式では65分ペーパーテスティングでは110分です。

性格検査のみの場合は、インハウスCBT・WEBテスティングで30分、ペーパーテスティングで40分。英語能力検査などを追加すると時間も長くなるため、実施するテストに合わせて確認してください。

受検後、結果はすぐに確認できますか?

テストセンター・インハウスCBT・WEBテスティングでは、受検完了後、管理システムからすぐに報告書をダウンロードできます

ペーパーテスティングは、採点依頼が採点物流センターに到着し、受付・開封されてから3時間後にダウンロード可能です。紙で実施する場合は回答済みマークシートの送付にも時間がかかるため、面接などで結果を使う日までに余裕を持って実施しましょう。

まとめ

SPI3は、応募者の能力や性格を客観的に把握し、採用時の人物理解を支援する適性検査です。豊富な実績と研究に基づく検査品質に加え、面接から内定者フォロー、配属まで結果を活用できる点に特徴があります。採用フローに合わせて受検方法を選べることも、導入を検討する際のポイントです。

自社で活用するには、検査で何を確認したいのか、結果をどの選考段階で使うのかを整理した上で、受検方法や料金プランを選びましょう。面接で得た情報と検査結果を合わせて捉えることで、応募者への理解をより深められます。

SPI3の導入を検討している方は、まずは公式サイトから資料を請求し、検査内容や報告書のサンプルを確認してみてください。自社に適した実施方法や費用については、問い合わせ窓口で相談できます。


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