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更新日:2024/04/25 

部長研修

部長研修とは?学べるスキルやメリット、注意点とともに、比較に役立つおすすめの部長研修会社10選を紹介

部長は、部署の責任者として最終的な意思決定を一任されている管理職です。さらに部署は複数の課で構成されているため、部長は課の責任者である課長を管理・統括する重要な立場です。部長には数多くの知識やスキルが求められるため、多くの企業が部長研修を実施し、部長の人材育成に努めています。

本記事では部長研修の基礎知識や研修を利用するメリットと注意点、部長研修に関するよくある質問とともに、比較に便利な部長研修のおすすめ10選をご紹介します。

部長研修

部長研修とは?

部長研修とは、部長に求められる知識やスキルを学ぶことを目的とした研修のことです。一般的に、部長は課長を経て就任することになりますが、部長と課長では求められる役割に大きな違いがあります。そのため、課長から新たに部長へ昇進した人は、部長研修を受けて必要な知識・スキルの習得に励むことが重要です。

部長研修は半日で受講できるものから数日間にわたって行われるものまでありますが、いずれの場合も一度きりで終わらせるのではなく、定期的に受講して知識・スキルのレベルアップを図るのが理想とされています。

部長研修で学べる知識・スキル

部長研修の内容は研修ごとに異なりますが、おおむね以下のような知識・スキルを習得することができます。

戦略的思考力

ビジネスにおける戦略的思考とは、経営課題を明確にしながら、課題解決や目標達成へと導く思考法のことです。戦略的思考はビジネスの基本となる思考法で、会社のビジョンや目標を達成するためになくてはならない考え方とされています。戦略的思考力を養えば、トップとして適切な意思決定を行えるようになり、より効率的に組織の目標達成を実現しやすくなります。

財務会計の知識

貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書といった財務諸表には、企業活動の結果が数値として表されています。この数値を的確に読み取れば、経営の収益性や健全性といった会社の財務状況を分析・把握することが可能となり、今後の事業の方向性を決める指針になります。部長は部のトップとして最終的な意思決定を行う立場にあるため、必要十分な財務会計の知識を有している必要があります。

リーダーシップ

部長は複数の課で構成された部のトップにいる人材なので、リーダーシップは必須です。目標達成に向けたビジョンを示したり、部のメンバーのモチベーションを維持したりと、舵取り役としての能力が要求されます。リーダーシップは課長にも求められるスキルですが、部長は統括する範囲がぐっと広くなるため、より強いリーダーシップを養う必要があります。

マネジメントスキル

マネジメントスキルとは、経営資源(ヒト・モノ・カネ)を管理する能力のことです。経営資源には限りがあるため、自社の現状を正確に把握した上で、いかに効率よく資源を活用するかが経営において重要なポイントになります。マネジメントスキルには、目標設定力や進捗管理能力、状況把握力、業務遂行力などさまざまな能力が求められるため、部長研修で統括的に学習するのがおすすめです。

コミュニケーション力

コミュニケーション力は部長職に限らず、社会人として必要不可欠なスキルです。ただ、部長は部署を統括する立場上、係長や課長よりもさらに高度かつ広範囲に対応するコミュニケーション力を求められます。部内のメンバーとのコミュニケーションはもちろん、他部門や他社の人間との関わり合いも深いため、それぞれの立場にいる相手とスムーズに信頼関係を構築するためのスキルを養成する必要があります。

労務管理力

労務管理とは、働くヒトや働く場所を管理する業務のことです。
部長は部下やメンバーが適切な場所・状態で働けるよう、メンタルヘルスを管理したり、ハラスメントの防止に努めたりする必要があります。特に現代は少子高齢化により、どの産業も慢性的な人手不足に陥っているため、労働環境を整えて社員定着率を向上させることが会社の大きな課題となっています。

部長研修

おすすめの部長研修会社10選

部長研修は実施している研修会社によって特徴や内容に違いがあります。ここでは部長研修を実施している会社の中から10社をピックアップしてご紹介します。
部長研修を比較検討する際の参考にしてみてください。

株式会社識学

株式会社識学は、組織の継続的な成長を実現するためのマネジメント理論・識学を用いた研修を行う会社です。

特徴

識学を組織に浸透させる基本サービスをベースに、階層別研修であるマスタートレーニングや浸透パックを実施するところが特徴です。マスタートレーニングは経営者や幹部クラスに向けたマンツーマン型研修で、組織内に問題をもたらす誤解や錯覚の原因を追求し、それを解消するための実践的なスキルを養います。一方の浸透パックは、幹部や中間管理職に向けた対面形式の研修で、マネジメント研修とコンサルティングサービスの両方を実施します。メインの講義の他、動画学習による復習とテストを実施することで研修内容の理解度を確認し、確実な知識・スキルの習得を目指します。独自の理論とマネジメント手法は高く評価され、これまで4,000社以上の組織運営課題を解決してきた実績があります。

費用

  • 基本サービス:20万円~60万円/月(プランによって異なる)
  • マスタートレーニング:120万円~360万円/12回(担当講師のランクによって異なる)
  • 浸透パック:150万円~450万円/6回(担当講師のランクによって異なる)

研修のコース

  • 基本サービス
  • マスタートレーニング
  • 浸透パック
運営会社株式会社識学
URLhttps://corp.shikigaku.jp/


4,000社を超える企業のマネジメント改善の支援実績

こんな悩みがあれば 一度無料相談を受けてみてください
・会社の成長に比例して売上が伸びていない
・優秀な社員の離職が続く
・入社後、短期離職の頻発

ALL DIFFERENT株式会社(旧:株式会社ラーニングエージェンシー)

ALL DIFFERENT株式会社(旧:株式会社ラーニングエージェンシー)は、支援実績1万3,000社以上、受講者数400万人以上の実績を誇る研修会社です。

特徴

気付く、学ぶ、できる・変わる、続けるという学びの習慣化サイクルにより、企業の継続した成長・発展を実現。特許取得のビジネススキル診断テストによって個々が有するスキルを可視化し、正しい自己認識を促すとともに、主体的な成長を促します。

実際の研修は集合研修、オンライン集合研修、動画配信型オンライン研修などに対応しており、ニーズに応じたスタイルで部長に必要な知識・スキルを習得できます。
また、研修で得た知識・スキルを現場で活用できるよう、実践力の向上を目指すトレーニング型研修も実施。「知っている」を「できる」に変え、研修の成果をいかんなく発揮できる土台を作ります。

研修費用は使い切りのチケット制の他、月額制で研修を受けられる月額定額制にも対応しています。

費用

  • 定額制集合研修:5万5,000円~21万円/月(正社員数や地域によって異なる)
  • 定額制オンライン研修 動画配信型:7万円~21万円(正社員数によって異なる)
  • 定額制オンライン研修 ライブ配信型:7万円~21万円(正社員数によって異なる)
  • チケット制ビジネス研修:36万円~100万円(チケット枚数によって異なる)
  • オンライン企業内研修:要問い合わせ
  • 講師派遣型研修:要問い合わせ

研修のコース

  • 管理職研修

株式会社インソース

株式会社インソースは、年間受講者74万人突破の実績を誇る研修会社です。

特徴

講師派遣研修、公開講座、オンライン研修、eラーニングなど、複数の研修システムに対応。講師派遣研修は全国で実施可能で、現場で役立つスキルやノウハウの習得にこだわったカリキュラム、プログラムを受講できます。研修前後の準備およびフォローサービスが充実しているため、初めて研修会社を利用する場合でも安心。受講者同士でディスカッションするなど、自ら気付く行動変革型のプログラム構成になっているため、能動的に研修を受けられます。

公開講座は年間1万回以上開催されており、講座数は4,000種類以上と多種多彩。階層別研修だけでなく、コミュニケーションやマネジメント・リーダーシップなど必要なスキル別に研修を検索できるところも魅力です。もちろんオンライン研修にも対応。場所だけでなく時間にもとらわれないeラーニング研修システムは300万人のユーザーが利用しています。

費用(※一例。いずれも公開講座)

  • 上級管理職研修~部長に求められる4つのマネジメント:7万5,400円/名
  • 上級管理職研修:3万7,700円/名
  • 役員・部長級研修~会社が役員・部長級管理職に求める視点:2万2,400円/名

研修のコース(※一例)

  • 上級管理職研修~部長に求められる4つのマネジメント(公開)
  • 上級管理職研修(公開)
  • 役員・部長級研修~会社が役員・部長級管理職に求める視点(公開)
  • 新任部長研修~部長のあり方・組織の動かし方(派遣)
  • 上級管理職研修 現代の部長に求められるマネジメント編(派遣)
部長研修

パーソル総合研究所

パーソル総合研究所は、人と組織に関するさまざまな調査・研究活動から得た知見を活用した研修を実施する会社です。

特徴

無料のセミナー・イベントと、有料の公開研修、動画・アーカイブ配信という3種類の研修サービスを提供。セミナー・イベントではさまざまなテーマを取り扱っており、なかには部長を含む管理職の学びに関連したものも複数あります。Webセミナーやアーカイブ動画、ライブ配信が主なので、時間や場所にとらわれず参加・視聴できるところが利点です。

一方の公開研修は、マネジメント・リーダーシップやプロジェクトマネジメント、アセスメントなど、最新のビジネストレンドを押さえたさまざまなテーマを採用。よりビジネスニーズに特化した質の高い研修を受けることができます。

セミナー、公開研修ともに随時開催されているため、スケジュールの都合に合わせて参加しやすいのも人気の秘密です。過去に開催したセミナー・イベントは無料でアーカイブ視聴することもできます。

費用(※一例)

  • アクションラーニング基礎講座(PSD):9万9,000円/名
  • プロジェクトを動かす対人関係スキル:5万5,000円/名
  • ITCフォローアップ研修 システム導入のための戦略立案力強化研修:5万5,000円

研修のコース

  • アクションラーニング基礎講座(PSD)
  • プロジェクトを動かす対人関係スキル
  • ITCフォローアップ研修 システム導入のための戦略立案力強化研修

株式会社Schoo

株式会社Schooは、インターネットやテクノロジーを活用し、優れた学びの場を提供する研修会社です。

特徴

法人向けに、オンライン社員研修と自発型学習のかけ算で自立的に学ぶ組織を作るオンライン学習サービスSchoo for Businessを提供。オンライン研修は業界の最前線で活躍する第一人者や専門家を講師に採用。現場ですぐに活かせる実践的な知識・スキルの習得を目指します。研修パッケージは200種類以上にわたり、カリキュラムと対象者を選択するだけで自社のニーズにぴったりの研修を設計可能です。

一方、自己啓発学習ではオリジナル授業コンテンツを毎日更新。7,000本以上の動画は何度でも視聴可能で、復習や振り返りに最適です。

また、毎日配信される生放送授業では、講師・受講生代表・ユーザーの3者間コミュニケーションを取れるところが特徴。コメントや講師への質問も行えるため、学びの楽しさを実感できます。

費用(※一例)

  • 組織マネジメント研修パッケージ:1,500円/ID
  • 課題解決研修パッケージ:1,500円/ID
  • コミュニケーションスキル強化研修パッケージ:1,500円/ID

研修のコース(※一例)

  • 組織マネジメント研修パッケージ
  • 課題解決研修パッケージ
  • コミュニケーションスキル強化研修パッケージ

株式会社ジェイック

株式会社ジェイックは、講師派遣型やスキル別の集合研修、公開研修・セミナーなどを実施している研修会社です。

特徴

部長を初めとする管理職に必要不可欠な人格とマインドを身に付けられる研修を実施しているところが大きな特徴。研修を通じて、自身の役割や責任を自覚し、部下や組織から信頼される存在になるために必要な人格とマインドの形成をサポートします。

講師派遣型集合研修では、学び→実践→学びのサイクルを実践するため、月1回×12回の継続型教育を採用。一年通して、研修で得た学びを実務で活かし、そこから獲得した経験をまた学びに活かすという好循環を実現します。

研修後は国家資格を持つキャリアコンサルタントにマンツーマンで相談できる機会を設け、今後の行動指針の策定を支援します。

費用(※一例)

  • 「人を動かす」リーダーシップ&コミュニケーション研修(公開):24万8,000円/名
  • 「人を動かす」プレゼンテーション研修:19万8,000円(公開)/名
  • 「7つの習慣」(公開):7万6,000円/名

研修のコース(※一例)

  • 「人を動かす」リーダーシップ&コミュニケーション研修(公開)
  • 「人を動かす」プレゼンテーション研修
  • 「7つの習慣」(公開)
部長研修

株式会社リンクアンドモチベーション

株式会社リンクアンドモチベーションは、独自の基幹技術による組織課題の解決、個人の成長支援を行っている研修会社です。

特徴

経営学・社会システム論・行動経済学・心理学などの学術成果をもとに生み出されたモチベーションエンジニアリングという基幹技術を研修に導入。企業の問題をあぶりだす診断技術と、明らかになった問題を解決する技術や方法論を持つ変革技術を組み合わせることで、自社が抱える課題・問題の早期解決を実現するためのスキル習得を目指します。

管理職研修では、マネジメントにおける支援行動や判断行動といったスキルはもちろん、部長としての役割の意識や意欲の開発を促すカリキュラムを採用。

ただ情報や知識を提供するのではなく、日々の経験や業務にきちんとリンクされているかどうかを確認できる経験学習機会も設けており、現場で役立つ知識・スキルの習得を促します。

費用

  • 管理職研修:要問い合わせ
  • 公開セミナー:無料

研修のコース

  • 管理職研修

SMBCコンサルティング株式会社

SMBCコンサルティング株式会社は、定額制研修サービスを提供している研修会社です。

特徴

対面型、Web型ともに定額制サービスを導入しているところが特徴。対面型の定額制クラブは、月額3万5,200円~の費用で全社員(1回あたりの参加者は5名まで)が公開講座を何度でも受講することが可能となっています。講座は階層別、分野別、ビジネススキル別で絞り込み検索できるため、必要なスキルを効率よく習得できます。

定額制Webセミナーは好きな時間に好きな場所で研修コンテンツを視聴できるため、多忙な人でも受講しやすいところが利点です。

定額制の他にも、公開講座や講師派遣型など多彩な研修スタイルを用意。どちらも対面・Webの2種類から選択できるため、自社のニーズに合った方法で部長研修を実施できます。

費用

  • 対面型公開講座:約3万円台~(セミナーや会員資格の有無によって異なる)
  • 対面型定額制クラブ:4万3,560円~34万4,740円/月(社員数によって異なる)
  • 講師派遣型公開講座:約50万円~60万円/日、約40~50万円/半日
  • Webセミナー:約3万円台~(セミナーによって異なる)
  • 定額制Webセミナー:2万5,300円~19万2,500円/月(社員数によって異なる)

研修のコース

  • SMBCビジネスセミナー(対面型公開講座)
  • SMBCビジネスセミナー定額制クラブ(対面型定額制)
  • 社内研修(対面型講師派遣)
  • Webセミナー(Web型公開講座)
  • 定額制Webセミナー(Web型定額制)
  • Web社内研修(Web型講師派遣)

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ

株式会社リクルートマネジメントソリューションズは、重要な経営資源である個と組織に焦点をあて、人材開発や組織開発を支援している研修会社です。

特徴

研修のプログラムは専任スタッフが調査・研究から開発まで一貫して担当しており、知識やスキルの理解だけでなく、現場での実践につながる学習構造を採用。受講者同士の相互学習やトレーナーとのコミュニケーションを通し、より深い学びや気付きを促します。専属トレーナーは厳しい選考を経て契約したプロフェッショナルたちで構成されており、受講生一人一人と向き合いながら知識・スキルの習得を支援します。

研修スタイルは公開型研修と社内での選択型研修の2種類をラインナップ。前者は150コース以上のビジネススキル研修を用意しており、必要なスキルを集中的に学習できます。

選択型研修の内容は自社の課題に合わせてカスタマイズ可能で、より企業にフィットしたサポート・支援を実現します。

費用(※一例)

  • マネジメントの基本を学ぶ 管理職基礎研修(公開):15万円/名
  • 管理職のための人事労務管理の基本 ~トラブルを未然に防ぎ、適切な対応を行うための基礎知識~(公開):1万5,000円/名
  • 任せる技術~自分でやった方が早い病への処方箋~(公開):1万5,000円/名
  • 選択型研修:要問い合わせ

研修のコース

  • マネジメントの基本を学ぶ 管理職基礎研修(公開)
  • 管理職のための人事労務管理の基本 ~トラブルを未然に防ぎ、適切な対応を行うための基礎知識~(公開)
  • 任せる技術~自分でやった方が早い病への処方箋~(公開)
  • 選択型研修

株式会社日本能率協会マネジメントセンター

株式会社日本能率協会マネジメントセンターは、個人学習と研修で人材育成をサポートする研修会社です。

特徴

自ら育つ環境づくりをコンセプトに、一人一人の学びを支援することで、知識の増加、新たな気付きの発見、意欲的な行動など、成長実感を得られる環境づくりをサポート。研修プログラムは階層別、職種別、ビジネススキル別はもちろん、その時々の経営環境に沿ったテーマに基づいて開発され、実践で役立つスキルを効率的に習得できる仕組みになっています。

また、研修の成果を確かめるために、アセスメントを通じてスキルや適正を客観的かつ定量的に評価するシステムを採用するなど、人が育つ工夫を随所に採り入れているところが特徴です。

研修は講師派遣型、公開型講座、eラーニングなど複数を用意。定額制のWeb学習サービスにも対応するなど、リモートやテレワークでもしっかり学べるサービスが提供されています。

費用(※公開講座は一例)

  • 管理者基本コース(公開):11万円/名
  • 上級管理者コース 意思決定編(オンライン公開):6万6,000円/名
  • eラーニングライブラリ:8万4,700円~(受講者数によって異なる)
  • 講師派遣型:要問い合わせ
  • マネジメント・ビュッフェ(定額制Web):3万3,000円/名

研修のコース

  • 管理者基本コース(公開)
  • 上級管理者コース 意思決定編(オンライン公開)
  • eラーニングライブラリ
  • 講師派遣型
  • マネジメント・ビュッフェ
部長研修

部長研修を利用するメリット

部長研修を利用すると以下のようなメリットを期待できます。

部長としての自覚が高まる

部長と課長はどちらも管理職の一員ですが、役割や責任に大きな違いがあります。
現場サイドに近い課長に対し、部長は経営側に近い立ち位置にいるため、現場の統括だけでなく組織全体の成長や発展を考えて行動しなければなりません。
新任部長研修を受ければ、部長にどのような役割が求められているのか、どういった責任が発生するのかを正しく理解できるようになり、課長職から部長職への切り替えがスムーズになります。

優秀な部下の育成

経営資源の一つであるヒトを育てるのも部長の重要な役割です。
直属の部下である課長はもちろん、その下にいる係長や一般社員に適切な教育・指導を行えば、組織力を底上げすることができます。
優秀な部下の育成は労働生産性の向上につながる他、管理職への負担減、次期リーダーの育成など複数のメリットを生み出します。

経営リスクの低減

経営や業務にリスクは付きものです。経営に大きなダメージを与えるリスクを回避するには、リスク発生率そのものを抑えるとともに、リスクが生じた際に迅速かつ適切な対応を行う体制を整えておかなければなりません。
部長研修でリスクマネジメントに関する知識・スキルを習得しておけば、リスク発生率の低下およびリスク発生時の対応力が身に付き、組織に与える損害を最小限に抑えやすくなります。

離職率の低下

厚生労働省が発表した令和4年雇用動向調査結果の概況によると、令和4年中の離職率は15.0%で、およそ6人に1人が何らかの理由で職場を離れていることが分かります。
離職理由は人それぞれですが、同調査の転職入職者が前職を辞めた理由によると、「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」「職場の人間関係が好ましくなかった」などの割合が大きく、労働環境に何らかの不満を抱いている人が多い実状がうかがえます。
出典:厚生労働省.「令和4年雇用動向調査結果の概況」P15.https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/23-2/dl/gaikyou.pdf,(入手日付2024-2-15)

少子高齢化によって労働生産人口が年々減少している現代日本において、優秀な人材を確保することは容易ではなく、離職率の低下は率先して取り組むべき課題とされています。
部長研修でマネジメントスキルや労務管理力などを培えば、部下が働きやすい環境を整備しやすくなり、離職率の低下につながります。

目標・ビジョンへの早期到達

組織は、会社の理念やコンセプトに基づく明確な目標やビジョンを打ち立て、その達成に向けて日々邁進していく必要があります。
目標・ビジョンの達成にはヒト・モノ・カネが必要不可欠であり、これらをいかに効率よく活用するかが重要なポイントになります。
部長研修でリーダーシップや戦略的思考力、マネジメントスキルなどを身に付ければ、限りある経営資源を無駄なく活用し、最短で目標・ビジョンに到達することが可能となります。
ヒト・モノ・カネのロスを抑えれば、会社に入る収益も大きくなり、さらなる成長や発展を目指しやすくなります。

部長研修を利用する際の注意点

部長研修を利用する際に注意したいポイントを4つご紹介します。

1.新任部長研修と既存部長研修の違い

部長研修には、新たに部長に就任した管理職向けの新任部長研修と、既に部長としていくらかの経験を有した管理職向けの既存部長研修の2種類があります。
新任部長研修は、部長としての自覚を高めたり、部長に求められる基本的な知識・スキルの習得を目指したりすることを主な目的としており、いわば部長研修の入門編に当たります。
一方の既存部長研修は基礎をおさらいしつつ、部長に求められる知識やスキルをより深めることを目的としたもので、内容も新任部長研修に比べるとかなり専門的になります。
このように、同じ部長研修でもカリキュラムや内容に大きな違いがあるので、受講者の属性(新任か既存か)に合わせて最適な部長研修を選ぶことが大切です。

2.目的や課題を明確にする

部長研修の内容やカリキュラムは研修ごとに異なるので、まずは研修の目的や課題を明確にしてから、受けるべき研修を絞り込むことが重要なポイントになります。
例えば、部下の育成がなかなかうまくいかないことに悩んでいるのなら人材マネジメント力の養成に特化した研修を。目標やビジョンの達成が遅々として進まないことが課題ならリーダーシップや戦略的思考力を習得できる研修を選ぶなど。
部長研修の種類は非常に多く、やみくもに受講していては時間と手間、費用がかさむ原因となるので注意が必要です。

3.ニーズに合った研修スタイルを選ぶ

部長研修には、対面研修やオンライン研修、eラーニングなどさまざまなスタイルがあります。
対面研修は講師と受講者が実際に対面して受けるスタイルのことで、その場で質疑応答できること。受講者同士でコミュニケーションを取りやすいことが利点です。
対面研修はさらに、指定の会場で実施される公開講座と、自社に講師を招く講師派遣型の2つに区分されます。前者は自社以外の人間と交流できること、後者は自社の課題やニーズに沿ったカリキュラムで受講できることが利点です。
オンライン研修はインターネットに接続したパソコンやスマートフォンなどを利用して研修を受けるスタイルです。
日時は指定されていますが、ネットワークに接続できる環境下であれば場所は問わないので、会場に出向く手間や時間、コストを節約できます。
チャットやマイクなどの機能を使えば講師や他の受講者とコミュニケーションを取ることも可能です。
eラーニングはあらかじめ録画された映像コンテンツを使って受講するスタイルです。
好きな時に好きな場所で視聴できるため、受講者のライフスタイルやペースに合わせて受講できます。
コンテンツは何度でも視聴できる他、早送りや巻き戻し、倍速などの機能も使えるため、必要な部分を繰り返し勉強したいときに便利です。
それぞれのスタイルに特徴やメリットがあるので、部長研修に何を求めるかを基準に、自社に適したスタイルを選ぶようにしましょう。

4.知識・スキルの定着率をチェックする

部長研修の目的は、必要な知識やスキルを習得することです。
ただ研修を受けたことに満足するのではなく、目当てとしていた知識・スキルがしっかり身に付いたかどうか、定着率をチェックすることが大切です。
具体的な方法としては、研修後にレポートや課題を提出させる。受講後にアンケートを行うなど。
定着率が低いと判断された場合は、受講者に対して今一度研修の目的や意義を伝えるとともに、ニーズや目的に合った研修内容だったかどうかを確認する必要があります。

部長研修

部長研修に関するQ&A

部長研修についてよくある質問をQ&A形式でまとめました。

Q1.自社のニーズや課題に合わせてカリキュラムを変更できますか?

A.講師派遣型の場合は可能です。
講師派遣型の研修では、その企業にヒアリングを実施し、課題や問題、ニーズに適したプログラムやカリキュラムを提案するのが一般的です。
ベースとなるプログラムはありますが、要望を伝えれば企業に合わせてオーダーメイドすることができるので、自社の目的により合致した研修を希望するのなら講師派遣型の部長研修を検討しましょう。

Q2.部長研修はすぐに利用できますか?

A.研修スタイルによっては可能です。
部長研修への申し込みから実施までに要する時間は研修スタイルによって異なります。
例えば公開講座はニーズに適した講座が開催されていれば、すぐにでも受講が可能です。
また、eラーニングはあらかじめ録画されたコンテンツを視聴するスタイルなので、サービス利用開始後、すぐに研修を受けられます。
一方、自社に講師を招く講師派遣型の場合、その企業に適したプログラムやカリキュラムの設定、講師のスケジュール調整などに一定の時間を要します。
申し込みから最短一週間ほどで実施できるケースもありますが、その場合、カリキュラムのカスタマイズやアレンジに対応するのは難しくなります。
講師派遣型の部長研修を希望するのなら、日程にゆとりを持って依頼した方がよいでしょう。

Q3.どのような人が講師を担当しますか?

A.部長職の経験者が担当します。
部長研修では、実際に部長職に就いたことのある経験者が講師を担当します。
もちろん、ただ経験があるというだけでなく、成果を挙げるために創意工夫したことがある。業界や職種に対する造詣が深い。講師として豊富な実績を持っているなど、いくつかの条件を満たす人材が講師として選任されます。

【まとめ】

部長研修で部長に求められる知識・スキルを効率よく習得しよう

部長研修は、部長としての役割や責任を遂行するために必要な知識・スキルを効率よく習得できる研修のことです。部長の役割・責任は課長とは大きく異なるため、意識改革や新たな知識の習得、スキルアップは必要不可欠です。

部長研修を実施すれば、部長としての自覚が芽生えるとともに、優秀な部下の育成、経営リスクの低減など複数のメリットを期待できます。優れた管理職の育成を目指すのなら部長研修を実施している会社を比較して利用を検討してみてはいかがでしょうか。

部長研修

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