
営業データを武器に変える!SFA×BIツールの連携活用法とおすすめ比較【2025年最新版】

【監修】株式会社ジオコード クラウド事業 責任者
庭田 友裕
営業の現場では日々多くの情報が蓄積されているにもかかわらず、「データを活かしきれていない」と感じていませんか?
そんな課題を解決する鍵となるのが、SFA(営業支援ツール)とBI(ビジネスインテリジェンス)ツールの連携です。
営業活動を“見える化”し、改善につなげるには、単なる記録だけでなく「分析に使える形」でデータを活用することが不可欠。
本記事では、SFAとBIツールの役割の違いや組み合わせによる効果、導入時の注意点、おすすめの製品比較、そしてネクストSFAの魅力までを詳しく解説します!
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SFAとBIツールの違いと連携の重要性とは
営業活動を支えるデジタルツールとして、SFAとBIツールの存在感が年々高まっています。両者は似たような文脈で語られることもありますが、実際にはまったく異なる役割を持っています。それぞれの特徴を整理し、なぜ「連携」が重要なのかを見ていきましょう。
SFAとは何か?
SFA(Sales Force Automation/営業支援ツール)は、営業活動を記録・管理・可視化するためのツールです。具体的には、商談の履歴や訪問・架電のログ、受注・失注のステータス管理、顧客情報の一元化などが主な機能です。
つまり、SFAは「営業活動のプロセスを抜け漏れなく記録し、チームや管理者が共有できる状態にする」ことを目的としたツールといえます。営業管理や営業支援、業務の効率化に欠かせない仕組みです。
BIツールとは何か?
一方でBIツール(Business Intelligence)は、蓄積されたデータをグラフやチャートなどで視覚化し、現状の分析や将来の予測をサポートするためのツールです。Excelでは手が届かないような複雑な集計や、リアルタイムなダッシュボード表示などが可能になります。
BIツール単体ではデータを「入力・蓄積」する機能は持っていません。外部のデータベースやSFA・CRMなどと連携することで、はじめて力を発揮します。
なぜSFAとBIは連携すべきなのか?
SFAに蓄積された営業データを、ただ「蓄える」だけで終わらせてしまうのは非常にもったいない話です。日々の営業活動で得られる情報は、しっかり分析・可視化されてはじめて、売上アップや組織改善に役立ちます。
SFAとBIを連携することで、以下のような相乗効果が期待できます。
- 営業メンバーごとの行動量や受注率の比較が可視化され、マネジメントがしやすくなる
- 特定の商材やエリア、業界ごとの成果の傾向を掴みやすくなる
- 過去データから予測を立てて、計画的な営業活動が可能になる
- KPI未達の要因を可視化し、改善アクションにつなげられる
このように、SFAとBIはそれぞれ単体でも有用ですが、連携することで営業支援ツールとしての価値を一段と引き上げることができます。日々の活動が数字で見え、「何をどう改善すべきか」がはっきりと見えるようになることで、営業効率は格段に向上します。
なぜ今、営業組織にBI連携が求められるのか
営業部門におけるデジタル化が進む中で、「感覚」や「経験」ではなく、客観的な数値やデータに基づいた営業活動が強く求められています。こうした背景から、SFAで収集した営業データを、BIツールで活用しようとする企業が増えています。ここでは、その理由を3つの観点から解説します。
属人的営業からの脱却「誰でも成果が出せる仕組み」へ
これまでの営業は、経験値の高い一部のトップ営業が成果を出し、組織としての再現性に欠けるという課題がありました。しかし、企業の成長においては、誰が担当しても一定の成果が出せる「仕組み化」が不可欠です。
SFAとBIツールを連携することで、トップ営業の行動パターンを可視化し、他のメンバーと比較することができます。たとえば「訪問数は少ないが受注率が高い営業」と「行動量は多いが成果に結びついていない営業」の違いを数値で把握できれば、教育や支援の重点も明確になります。
つまり、BIツールによって「なんとなくの差」を「数値による根拠」に変えることができ、属人化からの脱却に役立つのです。
「見える化」だけでなく「予測」や「最適化」までを支援
BIツールは単にデータを可視化するだけでなく、集計やフィルタ機能を活用することで、未来の傾向や成果の“兆し”を捉えることが可能です。たとえば、商談件数と受注率の相関から「来月の売上予測」を立てたり、キャンペーンごとの反応データから「次に狙うべきターゲット層」を絞ったりといった活用ができます。
さらに、営業メンバーの活動データをBIで集約すれば、「どの活動が成果に最も寄与しているか」も分析でき、無駄なアプローチを減らす最適化も実現します。
営業支援だけでなく、「営業戦略の再設計」にもつながるBI連携は、まさに今の時代にフィットした取り組みといえるでしょう。
KPI未達の要因分析と改善サイクルの実現
多くの営業現場では、「KPIは設定されているが、未達の原因がはっきりしない」という課題があります。SFAには行動の履歴が蓄積されているものの、それを“見える形”に変えるにはBIの力が必要です。
たとえば、KPIが「月間商談20件」だった場合、未達の要因として「アポ獲得数が少ない」「商談1件あたりの所要時間が長すぎる」など、具体的なボトルネックをBIで可視化できます。
このようにして、データを起点とした改善サイクル「把握→分析→施策→改善」が回るようになり、営業効率が自然と高まります。
SFA×BIツールの具体的な活用シーン5選

SFAとBIツールを連携させることで、営業現場ではどのような“変化”が生まれるのでしょうか?
ここでは、実際の業務で活用されている代表的な5つのシーンを紹介します。いずれも、営業効率化・成果最大化につながる具体的なユースケースです。
1. 営業日報データの集約と売上予測の自動化
SFAに日々入力される営業日報や活動ログは、営業メンバーごとの動きが見える貴重な情報源です。
BIツールと連携すれば、これらの活動内容を集計し、受注件数や売上金額の予測モデルを構築することができます。
たとえば、「月初の訪問件数が多いと、その月の売上が高くなる」などの傾向をBIで分析すれば、今後のアクションにも生かしやすくなります。
2. 商談数・受注率などの推移グラフでメンバー管理
個々の営業パーソンの商談数や受注率を、月別・週別などでグラフ化することで、メンバー間のパフォーマンス比較が明確になります。
これにより、成果の出ている人の行動特性を参考にした育成や、課題を抱えているメンバーへの早期フォローが可能になります。
また、定期的な面談や評価面談の材料としても使いやすく、納得感あるマネジメントにつながります。
3. キャンペーンごとの効果測定と改善策の立案
季節キャンペーンや新商品紹介など、特定の販促施策を実施した際に、その成果を定量的に振り返ることも重要です。
SFAに蓄積された「いつ、誰に、どんな提案をしたか」という活動履歴と、BIで管理する「その結果どうだったか(受注率・粗利・反応率など)」を掛け合わせることで、より実践的な振り返りが可能になります。
この結果を基に、「次の施策は対象をこの業界に絞ろう」といった改善策も生まれます。
4. 営業会議で“使える”ダッシュボード活用
営業会議での報告資料づくりに時間を取られているという声は少なくありません。
SFA×BIツールの連携があれば、最新の営業実績やKPI進捗を自動で集計・可視化したダッシュボードを使って、スムーズな報告が実現できます。
特に、グラフや表を用いたリアルタイム共有は、会議の説得力や意思決定のスピードを上げるうえでも効果的です。
5. エリア別・商材別などの成果分析で戦略を調整
BIツールのフィルタ機能を活用すれば、地域・業界・商材・営業チャネルなど、様々な切り口で営業成果を分類・分析できます。
たとえば「関西エリアは商談数が多いが、受注率が低い」「製造業向けのA商材は伸びている」といった傾向が可視化されれば、戦略の重点配分も見直しやすくなります。
こうした定量的な判断材料があれば、感覚に頼らない営業戦略の再設計が可能になります。
SFA×BIツールを導入・連携する際の注意点と解決策

SFAとBIツールの連携は、営業組織のパフォーマンスを大きく引き上げる可能性を秘めていますが、導入・運用にはいくつかの“落とし穴”も存在します。ここでは、よくある課題とその解決策を整理して解説します。
1. データ構造の違いによる“連携の壁”
SFAとBIツールは、それぞれ異なるデータ構造を持つため、連携がうまくいかないケースがあります。
たとえば、SFA側で顧客情報と活動履歴が分離されていたり、日報データがフリーフォーマットで入力されていたりすると、BIでの集計・可視化が困難になります。
この問題を防ぐには、SFA導入時から「どのデータを、どの単位で蓄積するか」を明確に設計することが重要です。可能であれば、BIツールとの連携実績があるSFAを選ぶことで、スムーズなデータ連携が期待できます。
2. データ入力の属人化と不整合のリスク
SFAのデータ入力が属人化していると、BIで集計した際に正確な数値が出ないという問題が発生します。
たとえば、ある営業が「顧客名を略称で入力」、別の営業は「正式名称で入力」といったバラつきがあると、顧客ごとの集計が正しく表示されません。
このようなリスクを防ぐには、データ入力のルールを統一し、チーム全体での運用ルールを徹底することが必要です。また、SFAの入力画面をシンプルに設計し、現場での“使いやすさ”を担保することも重要です。
3. 操作が複雑すぎると現場に定着しない
BIツールは高機能なものが多い一方で、操作が複雑だと「結局使われない」という事態になりがちです。
特に営業現場では、ツールの学習に時間を割けないケースが多いため、誰でも直感的に使えるUIであることが、現場定着のカギとなります。
そのため、連携先のBIツールを選ぶ際は、「見やすさ」「操作のしやすさ」「テンプレートの豊富さ」など、実際の利用シーンを想定して判断することが重要です。
また、SFA側でもグラフやダッシュボードの機能を備えている場合は、まずは“内蔵機能”から始め、必要に応じてBIツールを拡張導入するという段階的なアプローチも有効です。
SFA×BIツールの主要製品比較
SFAとBIツールの連携を成功させるためには、自社の業務に合った製品を選ぶことが非常に重要です。ここでは、実際に多くの企業で利用されている主要なSFA・BIツールを紹介し、それぞれの連携性や特徴を比較していきます。
SFA製品の比較
Mazrica Sales(旧Senses)https://product-senses.mazrica.com/
直感的なUIと柔軟なカスタマイズ性が特長。BIツールとのAPI連携実績も多く、MotionBoardやGoogleデータポータルなどと組み合わせる企業が増えています。営業現場での入力ハードルが低く、データ整備の負担が少ない点が強み。
Salesforce Sales Cloud https://www.salesforce.com/jp/sales/
業界トップクラスの導入実績を誇るSFAで、TableauなどのBIツールと同一グループでのスムーズな連携が可能。柔軟性が高い反面、初期構築や運用には専門的な知識が求められるため、内製体制の有無も検討ポイント。
Sansan営業DX https://jp.sansan.com/
名刺管理で有名なSansanが展開するSFAソリューション。簡潔なインターフェースで中小企業にもフィットしやすく、BI機能も一部内蔵。ただし、分析の自由度は外部BIツールに劣る場合もあります。
BIツールの比較
MotionBoard(ウイングアーク1st)https://www.wingarc.com/product/motionboard/
日本企業向けに最適化されており、帳票文化に強い。SFAやERPとの接続がしやすく、ダッシュボードの作成もノーコードで可能。営業レポート用途にも多く活用されています。
Tableau https://www.tableau.com/ja-jp
視覚的に美しいダッシュボードと柔軟なデータ分析機能が魅力。Salesforceとの親和性が高く、大規模組織向けに適しています。一方、やや学習コストは高め。
Google データポータル https://cloud.google.com/looker-studio?hl=ja
Googleスプレッドシートなどのクラウドツールと簡単に連携でき、コストを抑えたい企業に人気。機能は限定的ながら、初期導入やライトなレポート用途には十分です。
ツール選定時のチェックポイント
製品を選ぶ際は、単に知名度や価格で決めるのではなく、「自社の営業スタイルに合うかどうか」を軸に比較することが重要です。以下のチェックポイントを参考に、最適なツールを見極めましょう。
- 営業現場が直感的に使いこなせるUIか?
→入力が複雑だとデータが溜まらず、BI分析の前提が崩れてしまいます。 - サポート体制は整っているか?
→ツールは導入後の定着がすべて。サポートの有無やレスポンスの早さも比較対象に。 - スモールスタートが可能か?
→まずは小規模で導入し、必要に応じて機能や利用人数を拡張できる柔軟性があると安心です。 - 既存システムとの連携はスムーズか?
→APIやCSV連携など、自社で管理しているツール群との親和性を確認しましょう。
ネクストSFAなら“使えるBI連携”がすぐ実現!
SFAとBIツールの連携を考えるうえで、「どこまで簡単に・早く・コストを抑えて導入できるか」は重要なポイントです。
その点で、中小〜中堅企業から支持を集めているのが、ネクストSFAです。
ネクストSFAは、営業活動の“見える化”に特化した営業支援ツールで、複雑な操作を必要とせず、営業現場でもすぐに使いこなせるシンプルなUIが特長。SFAの導入・定着に不安のある企業でも、安心して導入できます。
外部BIツールとの連携はもちろん、内部での可視化も強力
ネクストSFAでは、外部のBIツールとの連携にも対応しており、蓄積したデータをGoogleデータポータルやMotionBoardなどに接続して活用できます。
加えて、ネクストSFA自体にも分析機能・ダッシュボード機能が搭載されており、「簡単なレポートはツール内で完結」「本格的な分析は外部BIと連携」といった段階的な活用も可能です。
たとえば、営業メンバーごとの活動件数や商談ステータス、KPI進捗率などを一目で確認できるダッシュボードが標準搭載されており、日常的なマネジメントにもすぐ役立ちます。
導入しやすい料金体系とサポート体制も安心
ネクストSFAの料金は、月額50,000円で10ユーザー分が利用でき、11ユーザー以降は1ユーザーごとに5,000円で追加可能というシンプルかつ明瞭な価格設計。初期費用は都度見積もりですが、予算に合わせて相談が可能です。
また、導入後のサポートはすべて無料。ツールの使い方から連携方法まで、専門スタッフが伴走してくれるため、「導入したけど使いこなせなかった…」というリスクも抑えられます。
「営業現場にちゃんと根づくSFA」「手間なくデータを活かせるBI連携」を実現したい企業にとって、ネクストSFAは非常に現実的な選択肢と言えるでしょう。
まとめ|営業成果を最大化するなら、SFA×BIの連携は必須!
営業活動における“感覚頼り”のマネジメントは、すでに限界を迎えつつあります。これからの営業組織に求められるのは、誰でも成果が出せる“仕組み”をデータでつくること。そのために欠かせないのが、SFAとBIツールの連携による「営業の見える化」と「改善の自動化」です。
SFAは現場の行動を正しく記録・管理する土台であり、BIツールはそこに蓄積されたデータをもとに、分析・予測・戦略立案を支える頭脳です。両者をうまく組み合わせれば、営業活動は“感覚”から“科学”へと進化し、より高い成果を安定的に実現できるようになります。
すでに多くの企業が、SFAとBIの連携によって、KPI達成率の改善や営業リソースの最適配分などの成果を上げています。中小企業でも導入しやすく、サポートも充実しているネクストSFAをはじめとするツールを活用しながら、まずは一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
“営業のデータ活用”は、思っているよりも手の届くところにあります。