
不良セクタ修復ガイド|HDDのトラブルを解決する方法

【監修】株式会社ジオコード クラウド事業 責任者
庭田 友裕
不良セクタとは、HDD内でデータの読み書きができなくなった部分のことです。不良セクタが増えると、データが失われたり、パソコンの動作が遅くなったりする原因になります。
ここでは、不良セクタが発生する原因とその修復方法についてわかりやすく説明します。ただし、HDDが物理的に壊れている場合は、無理に修復を試みず、専門家やデータ復旧業者に相談することをおすすめします。
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不良セクタが発生する主な原因
不良セクタの原因は主に次の通りです。
初期不良
製造時の微細な傷や不均一が原因で、不良セクタを含むHDDが出荷される場合があります。少数であれば自動補正されますが、多い場合は早期の交換や修理が必要です。
経年劣化
プラッタ表面の磁性体が、使用環境や時間の経過で劣化します。高温や激しい温度変化は劣化を加速させます。軽微な劣化ならツールで修復可能ですが、進行すると物理障害へとつながります。
磁気ヘッドの破損
HDDに衝撃が加わると、不良セクタが発生し、ヘッドクラッシュが起きれば、一瞬で広範囲が損傷し、重要なデータが完全に失われる危険性があります。異音や動作の異常は、HDDが限界に近づいている警告です。
放置すれば、ファイルの読み書きエラーやブルースクリーンの頻発、最悪の場合HDD自体が認識されなくなり、復旧が不可能になる可能性があります。兆候を感じたら即座にバックアップを取り、診断ツールで確認し、物理的損傷が疑われる場合は速やかに専門業者に相談してください。放置すれば、取り返しのつかない損害を招くことになります。
Windows 10・11で不良セクタを修復する方法
Windows 10・11で不良セクタを修復する方法は次の通りです。
Windowsエクスプローラーの修復機能を使用する
Windowsエクスプローラー(現在は「ファイルエクスプローラー」とも呼ばれます)には「エラーチェック(チェックディスク、chkdsk)」という機能があります。
この機能は、ハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)上のファイルシステムやディスクのエラーを検出し、修復するために使用されます。
以下に「エラーチェック」の使用方法を説明します。
- エクスプローラーを起動し、修復対象のHDDドライブを右クリックして「プロパティ」を選ぶ
- 「ツール」タブの「エラー チェック」セクションにある「チェック」をクリック
- ダイアログが表示されたら、「ファイルシステムエラーの修復」と「不良セクタのスキャン」を選択し、「開始」で修復を実行
- 修復対象ドライブにシステムファイルがある場合、次回の再起動時に修復プロセスが行われる可能性がある
- 完了後、診断ログを確認してどの程度のエラーが見つかったか把握することが重要
コマンドプロンプトを使用する
コマンドプロンプトは、Windowsにおけるテキストベースのコマンドツールです。ユーザーはコマンドプロンプトを使用して、システム操作や管理をコマンドライン形式で実行できます。
ここではコマンドプロンプトを使用した修復手順について紹介します。
- スタートメニューで「cmd」と入力し、表示された「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択
- 「chkdsk C: /f /r」のように入力し、Enterキーを押す
- システムドライブの場合、「次回の再起動時にスキャンを実行する」といったメッセージが出るので、再起動後に自動的にディスクの検査と修復が行われる
- 処理が終わるとログがイベントビューアなどに記録されるため、不良セクタの数や修復状況をここで確認
サードパーティ製ソフトウェアを利用する
サードパーティ製ソフトウェア(例: AOMEI Partition AssistantやMiniTool Partition Wizard)を使うことで、HDDの不良セクタの状態をより詳細に把握し、適切な対応ができます。
ただし、物理的な問題が疑われる場合は、慎重な対応が必要で、データ保護を最優先に考えましょう。
サードパーティ製ソフトウェアを利用する手順は次の通りです。
- ソフトをインストール後、不良セクタが疑われるドライブを選び、「パーティションをチェック」や「表面テスト」を実行。
- 不良セクタチェックモードでは、論理・物理レベルでスキャンし、エラー箇所を特定。必要に応じて代替セクタ割り当てやデータ移行を試みる。
- ソフトによってはエラー箇所をグラフで可視化。
SMART(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)を確認
HDDやSSDが危険な状態に陥る前に、「SMART」という自己診断機能を使って健康状態を確認することができます。これは、CrystalDiskInfoなどのツールを使用すると簡単に把握できます。
SMARTの診断では、リードエラー率や代替セクタの残量などをチェックします。もし代替セクタが減少し、リードエラーが増加している場合、それは故障が迫っている明確なサインです。このような場合、大切なデータを守るためには、すぐにパソコンの使用を中止し、通電時間を最小限に抑えた上で専門業者に相談することが最も安全です。
さらに、HDDから「カリカリ」「カチカチ」「金属摩擦音」などの異音が聞こえる場合、ヘッドやモーターに重大な損傷が発生している可能性があります。特に盤面に傷がついていると、専門業者であってもデータ復旧が困難になるケースもあります。
このような兆候が出たら、即座に行動しなければ、データが永久に失われるリスクがあることを覚えておきましょう。
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まとめ
不良セクタは、初期不良、経年劣化、物理的衝撃などで発生し、放置するとパフォーマンス低下やデータ損失のリスクが高まります。Windowsのディスクチェック機能やサードパーティ製ソフトで論理エラーを修復できますが、物理障害の場合は逆効果になる可能性があるため注意が必要です。
対策としては、冷却や埃対策、UPSの導入でHDDへの負担を軽減し、定期的にバックアップを取ることが重要です。異音やエラーが頻発する場合は深刻な故障の兆候のため、早急に専門家へ相談し、必要に応じて交換を検討してください。バックアップ・修復・交換を意識した対応で、データ損失やHDDのダメージを最小限に抑えられます。