更新日:2025/07/11

HDDパスワードを解除するには?原因と正しい対処法を解説

【監修】株式会社ジオコード クラウド事業 責任者
庭田 友裕
久しぶりにパソコンを起動したとき、以下のような場面に直面していませんか?
- 突然「HDDパスワード」を入力するよう求められた
- 以前に設定したパスワードを忘れてしまった
- 譲渡・売却前に解除しようとしても手順がわからない
このHDDパスワードは、不正アクセスからデータを守る強力なセキュリティ機能ですが、いざパスワードを忘れるとHDD内部のデータに一切アクセスできなくなります。個人データや仕事のファイルが入っている場合、その影響は計り知れません。
間違った解除操作はデータの完全消失につながる恐れがあるため、慎重な対応が求められます。本記事では、HDDパスワードが表示される原因や代表的なシチュエーション、そして安全かつ確実に解除するための方法について、わかりやすく解説しています。
この記事の目次はこちら
HDDパスワード解除が必要となる主な原因
HDDのパスワード解除は、さまざまなシーンで必要になることがあります。解除せずに放置すると、大切なデータにアクセスできなくなる危険性があるため、原因を把握しておくことが重要です。
パスワードを忘れた場合
長期間使用しなかったり、記録を紛失してしまうことでHDDパスワードが分からなくなるケースは少なくありません。パスワードが不明なままだと、HDD内のデータに一切アクセスできなくなる恐れがあります。
パソコンの譲渡・売却時
中古でPCを譲渡・売却する際、HDDにパスワードが残っていると新しい所有者が利用できません。スムーズな引き渡しのためには、事前にパスワードの解除が必要です。
HDDの再利用や交換時
別のパソコンでHDDを再利用する、または廃棄・リサイクルを行う場合、セキュリティの観点からパスワードを解除する必要があります。
BIOSやセキュリティ設定の変更時
企業ポリシーの見直しや、誤って設定されたHDDパスワードの解除を行う場面もあります。設定変更の妨げとなるため、適切な解除方法が求められます。
企業や組織での管理者交代時
管理者が退職する際にパスワード情報が引き継がれず、HDDにアクセスできなくなるケースも発生します。この場合も解除が必要です。
【データ消失】自己判断の落とし穴とは

パソコンやデバイスに不具合が起きたとき、「とりあえず操作してみよう」と感じる人は多いと思います。しかし、その操作がかえって状態を悪化させ、復旧できたはずのデータまで失われてしまうことがあります。
たとえば、内部でファイル構造やシステムに異常がある場合、繰り返しの操作によって上書きや障害の進行が起き、本来なら取り戻せたデータが復旧困難になるケースも実際に少なくありません。
以下のような不安や迷いがあるときは、いったん手を止めて、専門的な視点から状況を確認してもらうという判断も有効です。
- 絶対に失いたくないデータがある
- 写真や業務データなど、重要なファイルが含まれている
- パソコンやストレージ機器の操作に不安がある
編集部では、これまで多くのデータ復旧サービスを調査してきましたが、
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HDDパスワードを解除するための対処法
HDDパスワード解除にはいくつかの方法が存在します。状況に応じて適切な手段を選ぶことが重要です。以下に、具体的な対処法をまとめました。
BIOS設定からHDDパスワードを解除する
パスワードを記憶している場合、BIOS設定から解除が可能です。
- PCの電源を入れ、「F2」や「Delete」キーでBIOS画面を表示します。
- 「Security」タブに進み、「HDD Password」設定を選択します。
- 現在のパスワードを入力し、「Disable」または「Clear」を選択して保存します。
HDDパスワードを再設定して空欄保存する
現在のパスワードが分かっていれば、再設定メニューで空欄保存により解除可能です。
- BIOS設定を開き、「Set HDD Password」を選択します。
- 現在のパスワードを入力し、新しいパスワード欄は空欄のままにします。
- そのまま設定を保存し、PCを再起動します。
メーカー提供の専用ソフトを使う
一部のPCメーカーは、HDDパスワードを管理する専用ソフトを提供しています。
- メーカー公式サイトから該当ソフトウェアをダウンロードします。
- インストール後、画面の指示に従ってパスワード解除を進めます。
- 完了後、必ず再起動して設定を反映させます。
専門業者に解除を依頼する
パスワードを忘れてしまった場合、自力での解除は困難です。専門業者への相談が最も確実な手段です。
- 業者に問い合わせて、症状や状況を伝えます。
- 初期診断後、解除の可否や費用について案内されます。
- 依頼が成立すれば、安全な手順で作業が進められます。
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まとめ
HDDのパスワード解除が必要な場合、自己判断で対応するとデータを失うリスクが高まる可能性があります。自力対応が不安な方や、重要なファイルがある方は、まず専門業者に相談しましょう。本記事で紹介した業者であれば、診断・見積もりは無料なので、「データが戻るかどうかだけでも確認したい」という方にも安心です。