Macで外付けHDDがマウントできないときの原因と対処法

・Macに外付けHDDを接続してもマウントされない
・FinderにHDDが表示されない
・ディスクユーティリティではHDDが見えるのにアクセスできない

こうしたトラブルは、USBケーブルの不具合やファイルシステムの非対応、さらにはmacOSの設定ミスなど、複数の要因が重なって発生することがあります。原因を正しく見極めないまま操作を続けると、データが壊れたり、HDD自体が完全に認識されなくなるリスクもあるため注意が必要です。

MacでHDDがマウントされない＝データを失う一歩手前の状態です。安易に初期化したり、修復コマンドを試すのは避け、段階的に問題の切り分けを行うことが大切です。

本記事では、Macで外付けHDDがマウントされないときに想定される原因と、それぞれの症状に応じたチェック手順や安全な対処法を丁寧に解説しています。

Macで外付けHDDがマウントできない原因

Macで外付けHDDがマウントできない場合、以下のような要因が原因となることが多くあります。順に確認していくことで、安全かつ効率的なトラブル解決につながります。

1. USB接続の問題
2. 電源不足
3. ファイルシステムエラー・不一致
4. FinderやmacOSの設定不備
5. HDD自体の物理障害

USB接続の問題

USBケーブルやポートの不具合、USBハブ経由の接続によって不安定になることがあります。接続が甘い、通電していないといったケースも含まれます。

電源不足

バスパワー型のHDDはMac本体から電力供給されますが、供給が不足するとマウントされません。特に2.5インチHDDでよく見られる現象です。

ファイルシステムエラー・不一致

HDDのファイルシステムが破損している、またはMacで対応していないフォーマット（NTFSなど）の場合、HDDは認識されてもマウントできないことがあります。

FinderやmacOSの設定不備

Finderの設定で「外部ディスクの表示」が無効になっている、macOSが古いなどのソフトウェア的な問題もマウント不良につながります。

HDD自体の物理障害

落下や経年劣化によって内部故障が発生していると、マウントどころかディスク自体がパソコンに認識されないこともあります。特に「カチカチ」「ジー」といった異音や通常より強い発熱が見られる場合は、深刻な障害が進行している可能性が高いため、早急な対応が求められます。

このような状態で無理に電源を入れたり、データ復旧ソフトを使ったりすると、内部の損傷がさらに進行し、データが完全に失われるリスクが高まります。自己判断での操作は避け、データ復旧業者での正確な診断と専門的な処置が必要になります。

【データ消失】自己判断の落とし穴とは

パソコンやデバイスに不具合が起きたとき、「とりあえず操作してみよう」と感じる人は多いと思います。しかし、その操作がかえって状態を悪化させ、復旧できたはずのデータまで失われてしまうことがあります。

たとえば、内部でファイル構造やシステムに異常がある場合、繰り返しの操作によって上書きや障害の進行が起き、本来なら取り戻せたデータが復旧困難になるケースも実際に少なくありません。

以下のような不安や迷いがあるときは、いったん手を止めて、専門的な視点から状況を確認してもらうという判断も有効です。

• 絶対に失いたくないデータがある
• 写真や業務データなど、重要なファイルが含まれている
• パソコンやストレージ機器の操作に不安がある

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外付けHDDがMacでマウントできない場合の対処法

外付けHDDがMacでマウントできない場合、まずは接続や電源から確認し、次にmacOSやディスクユーティリティの設定を見直していきましょう。

1. USB接続・電源の確認
2. FinderとmacOSの設定確認
3. ディスクユーティリティの活用
4. ファイルシステムの確認と対応
5. セーフモードやターミナルの利用
6. 他の端末での動作確認

USB接続・電源の確認

最も基本的な確認ポイントです。USBケーブルや電源の状態を再チェックしましょう。

1. 別のUSBポートに直接接続してみる
2. USBハブではなくMac本体に直接つなぐ
3. 電源供給が必要なHDDには専用アダプターを使用
4. 別のUSBケーブルに交換して動作確認

FinderとmacOSの設定確認

Macの設定によっては、HDDがマウントされていても表示されないことがあります。

1. Finderを開き「環境設定」→「一般」を選択
2. 「外部ディスク」にチェックを入れる
3. macOSを最新の状態にアップデート

ディスクユーティリティの活用

macOS標準のディスクユーティリティを使用して、マウント操作や修復が可能です。

1. 「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ディスクユーティリティ」を開く
2. 外付けHDDが表示されていれば「マウント」をクリック
3. 表示されていてもマウントできない場合は「First Aid」で修復を試す

ファイルシステムの確認と対応

ディスクがMac非対応フォーマットになっている場合、読み取り専用またはマウント不可になります。

1. ディスクユーティリティでフォーマット形式を確認
2. Mac対応形式（APFS、HFS+、exFATなど）でなければ再フォーマットを検討
3. 再フォーマット時はデータが消えるため、重要データがある場合は復旧を検討

セーフモードやターミナルの利用

macOSの一時的な不具合をセーフモードやターミナル操作で解消できることがあります。

1. Macをセーフモード（Shiftキーを押しながら起動）で立ち上げる
2. 「ターミナル」で「diskutil list」でHDDを確認
3. 「diskutil mount /dev/diskX」（Xは対象ディスク）を実行して手動マウント

他の端末での動作確認

HDD自体の不良を切り分けるため、他のMacまたはWindows PCでも接続確認を行います。

1. 別のMacに接続し、同様の現象が出るか確認
2. Windows PCに接続し、認識されるかを確認
3. どちらでも認識されない場合、物理障害の可能性が高い

何を試しても外付けHDDがマウントされない、または異音・発熱などがある場合は、無理な通電や再接続を避け、速やかに専門業者へご相談ください。

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まとめ

Macで外付けHDDがマウントできないときの原因と対処法は、自己判断で対応するとデータを失うリスクが高まる可能性があります。

自力対応が不安な方や、重要なファイルがある方は、まず専門業者に相談しましょう。本記事で紹介した業者であれば、診断・見積もりは無料なので、「データが戻るかどうかだけでも確認したい」という方にも安心です。