
Macが起動しないときの原因と対処法

【監修】株式会社ジオコード クラウド事業 責任者
庭田 友裕
Macが起動しないときには、ソフトウェアやハードウェアにさまざまな原因が考えられます。以下に、まず原因を分かりやすく表にまとめ、次に対処法を箇条書きで説明します。大切なデータがある場合は、無理に操作せず、専門家に相談することも検討してください。
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Macが起動しない主な原因
Macが起動しない主な原因は次の通りです。
原因 | 詳細 |
HDD・SSDの故障 | 物理的な障害(異音、ディスクの読み書き不能)や論理障害(ファイルシステム破損など)によってシステムを起動できない場合がある |
システム不具合 | macOSのアップデート失敗やOSファイルの破損などで起動プロセスが停止することがある |
周辺機器トラブル | USB機器や外部ディスプレイなどの不具合が原因で、起動が妨げられることがある |
電源ケーブル不良 | 電源コードの断線やアダプタの故障で、そもそも電力が供給されずにMacが起動できない |
過熱やハードウェアの故障 | ファンの故障や基板の損傷など、ハードウェアレベルのトラブルが発生していると起動が安定しない |
なかでも重要なデータや仕事に欠かせないファイルが保存されたSSD/HHDが故障した場合は、無理に自分で直そうとせず、専門業者に依頼するのが最善の選択です。特に物理的なトラブルが疑われる場合、SSD特有の複雑な仕組みや専用設備が必要になるため、プロの手に任せる方が安心です。
Macが起動しないときの復旧方法
Macが起動しないときの復旧方法は次の通りです。
電源ケーブル類の再接続
物理的な接続が原因となっている場合、電源コードや周辺機器の再接続だけで問題が解決することがあります。特に、ケーブルの挿し込みが緩んでいる場合や、コンセント側に問題がある場合は要チェックです。
- 電源コードやアダプタの状況を点検
- 緩みや断線、異常な発熱がないかを確認
- 別のコンセントや電源タップを試す
- 不要な周辺機器を取り外す
- マウス、キーボードなど最低限のデバイスだけで起動を試みる
- 外付けストレージなどに原因がある可能性も排除できる
SMCリセット
システム管理コントローラ(SMC)はMacの電源管理や充電、ファン制御などを担当しています。SMCが不具合を起こすと、電源が入らない、起動しないなどの症状が出ることがあります。
SMCリセットの手順は次の通りです。
- Macの電源を完全に落とす
- 「Shift」「Control」「Option」キーを同時に押しつつ電源ボタンを10秒間押し続ける
- すべてのキーを離し、通常どおり電源を入れる
- 電源管理系の設定を初期化することで、起動不良や充電不具合を解消する
セーフモードで起動
セーフモード(Safe Boot)では、Macが最低限の機能やドライバのみ読み込んで起動します。これにより、起動プロセスで読み込むソフトウェアやフォント、ログイン項目などの影響を排除してトラブルを切り分けることが可能です。
セーフモード起動から対処の手順は次の通りです。
- Macの電源を入れてすぐに「Shift」キーを押し続ける
- ログイン画面が表示されるまで離さない
- 起動できたら、原因となるソフトウェアや拡張機能を削除・無効化する
- 再起動して正常に立ち上がるか確認
リカバリーモードの利用
macOSのリカバリーモードを利用すると、ディスクユーティリティでの修復やOSの再インストールなど、システム修復に必要なツールにアクセスできます。システムファイルの破損が疑われる場合に有効です。
起動から対処の手順は次の通りです。
- 電源を入れ、「Command + R」キーを押し続ける
- Appleロゴや地球儀のアイコンが表示されるまで離さない
- 「ディスクユーティリティ」でファイルシステムのチェック・修復を行う
- macOSの再インストールを試みる(ユーザーデータを残したまま上書き可能)
Time Machineバックアップからの復元
システム全体のバックアップをTime Machineで定期的に取っている場合、過去の状態に戻すことで起動不良を解消できるケースがあります。
Time Machineバックアップからの復元手順は次の通りです。
- リカバリーモードで起動後、「バックアップから復元」を選ぶ
- 指定した日時のバックアップを選択し、復元を実行
- OSファイルだけでなく、ユーザーデータやアプリケーション設定も含めて以前の状態に戻せる
- バックアップさえ正しく行われていれば、ディスク故障以外の障害は比較的スムーズに解決できる
Mac Internet Recoveryの使用
リカバリーパーティションが破損した、またはディスク全体がフォーマット済みの場合、ネット経由でのmacOS再インストールを行う「Mac Internet Recovery」を利用します。
起動から実行までの手順は次の通りです。
- Macの電源を入れ、「Command + Option + R」キーを押し続ける
- 地球儀アイコンが表示されたらキーを離す
- Appleサーバーからリカバリーディスクイメージをダウンロード
- リカバリー環境が起動したら、ディスクの初期化やOS再インストールを実施
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まとめ
Macが起動しない原因は、ストレージ(HDD/SSD)の故障からシステムの不具合、周辺機器や電源関連のトラブル、ハードウェアの物理障害など多岐にわたります。まずは電源やケーブル類、周辺機器を最小限にして基本的なチェックを行い、必要に応じてSMCリセットやセーフモード起動、リカバリーモードを活用して問題の切り分けを行いましょう。過酷な条件下(過熱や物理破損)で故障が疑われる場合や、重要なデータが含まれる場合は、早期に専門家へ相談することが安全かつ確実です。日頃からのバックアップ習慣が、万が一のトラブル時に大きな安心につながります。