更新日:2025/07/11

NASでデータが消えたときに使えるフリーソフトと使い方を解説

【監修】株式会社ジオコード クラウド事業 責任者
庭田 友裕
NASに保存していた大切なデータが突然消えた──そんな状況に直面した経験はありませんか?
- NASが急にアクセスできなくなった
- ファイル一覧が表示されず、中身が空っぽになった
- 複数ユーザーで共有していたフォルダが見つからない
これらの症状が現れた場合、NAS内部で深刻なエラーや障害が発生している可能性があります。
業務データやプライベートな記録が保存されていたNASが突然トラブルを起こすと、日常生活やビジネスに甚大な支障をきたすおそれがあります。とくにRAID構成のNASでは、誤った操作が原因でデータを完全に失うケースも少なくありません。
そんなとき、まず検討したいのが「無料で試せるデータ復旧ソフト」の活用です。本記事では、NAS障害時に役立つ代表的な無料ツールと、その具体的な使用手順を詳しく解説しています。
この記事の目次はこちら
NASのデータが消失する原因
NASのデータが消失する原因はさまざまです。多くの場合、内部HDDの障害やRAID構成のトラブル、ファイルシステムの破損などが関係しています。放置したり、誤った操作をすると、データが完全に失われるリスクもあるため、早めの対応が重要です。
物理障害によるHDDの故障
NASに内蔵されているHDDが落下や経年劣化により物理的に破損すると、データの読み取りが不可能になることがあります。
異音や発熱がある場合は、機器の電源を切り、データ復旧の専門業者に相談することが推奨されます。
RAID構成の崩壊
複数のHDDを組み合わせて構成されているRAIDシステムでは、1台以上のHDDが同時に故障した場合、構成が崩壊しアクセス不能になります。このような場合は、RAID情報の解析や再構築が必要です。
ファイルシステムの破損
ext4やXFSなどのLinux系ファイルシステムが破損すると、データは存在していてもNAS上では表示されなくなります。パーティションの修復やファイルの復元が必要です。
次に、こうしたトラブルに対して自分でできる対処法を紹介します。
【データ消失】自己判断の落とし穴とは

パソコンやデバイスに不具合が起きたとき、「とりあえず操作してみよう」と感じる人は多いと思います。しかし、その操作がかえって状態を悪化させ、復旧できたはずのデータまで失われてしまうことがあります。
たとえば、内部でファイル構造やシステムに異常がある場合、繰り返しの操作によって上書きや障害の進行が起き、本来なら取り戻せたデータが復旧困難になるケースも実際に少なくありません。
以下のような不安や迷いがあるときは、いったん手を止めて、専門的な視点から状況を確認してもらうという判断も有効です。
- 絶対に失いたくないデータがある
- 写真や業務データなど、重要なファイルが含まれている
- パソコンやストレージ機器の操作に不安がある
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失いたくないデータがある方は、とりあえず相談だけしてみてはいかがでしょうか。
NASでデータが消えた時の対処法
ここでは、NASのデータ消失に直面した際に利用できる無料復旧ソフトを使った具体的な方法を解説します。主に使用するのは「TestDisk」「PhotoRec」で、それぞれ役割が異なります。
TestDiskでパーティションを修復する手順
TestDiskは、削除や破損したパーティションの修復に特化した無料ツールです。RAID構成でも、個別のHDDをPCに接続すれば利用可能です。
- NASから対象のHDDを取り外し、USB変換アダプタなどでPCに接続します。
- TestDiskを公式サイトからダウンロードし、解凍して「testdisk_win.exe」を実行します。
- ログ作成画面では「Create」または「No Log」を選択します。
- 接続されているディスクの中からNASのHDDを選び、「Proceed」で進みます。
- パーティションテーブルの種類を選択します(多くは「Intel」または「EFI GPT」)。
- 「Analyze」でスキャンし、「Quick Search」や「Deeper Search」で消えたパーティションを探します。
- 該当パーティションが見つかったら「Write」を選び、テーブルを書き換えます。
- PCを再起動し、修復されたパーティションの認識を確認します。
PhotoRecで削除ファイルを復元する手順
PhotoRecは、ファイル単位での復元に適した無料ツールで、TestDiskに同梱されています。フォーマットされたドライブや削除されたデータの復元に効果があります。
- TestDiskをダウンロードし、解凍したフォルダ内の「photorec_win.exe」を実行します。
- 復元対象のディスクを矢印キーで選択し、「Proceed」を選びます。
- ファイルシステムの種類を指定します(Linux系は「ext2/ext3」、Windows系は「Other」)。
- 「Free」(未割り当て領域)または「Whole」(全体)を選択してスキャン範囲を決めます。
- 復元先フォルダを指定し、「C」キーで確定します(必ず別ドライブを選択してください)。
- スキャンが開始され、復元可能なファイルが自動で保存されていきます。
復元ファイルの保存と確認手順
復元されたファイルは、PhotoRecが指定した保存先フォルダに格納されます。ファイル名はランダムになっているため、拡張子やプレビューで確認する必要があります。
- 復元先に指定したフォルダを開きます。
- ファイルは拡張子別や日付別に並んでいることが多いので、種類や更新日時で絞り込みます。
- 画像やドキュメントなどは、実際に開いて中身を確認し、必要なデータかを判断します。
無料ソフトでの復旧は一つの選択肢ですが、重要なデータやRAID構成の復旧には限界もあります。
上記の対処法を試しても改善しない場合や、物理的な破損・データ損失が疑われる場合は、無理に操作をせず専門業者へ相談することをおすすめします。
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まとめ
NASでデータが消えた時、自己判断で対応するとデータを失うリスクが高まる可能性があります。自力対応が不安な方や、重要なファイルがある方は、まず専門業者に相談しましょう。
本記事で紹介した業者であれば、診断・見積もりは無料なので、「データが戻るかどうかだけでも確認したい」という方にも安心です。