更新日:2025/01/15

「No Bootable Device」エラーの原因と解決策

【監修】株式会社ジオコード クラウド事業 責任者
庭田 友裕
「No Bootable Device」エラーは、起動デバイスが見つからない場合に表示されます。このエラーが発生すると、正常に起動できず、操作ができなくなる恐れがあります。本記事では、エラーの原因と解決策をわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次はこちら
「No Bootable Device」エラーの主な原因
「No Bootable Device」エラーの主な原因は次の通りです。
原因 | 説明 |
ハードウェアの接続不良 | ハードディスクやSSDのケーブルが緩んでいる、または断線している場合、BIOSがデバイスを認識できない。 |
BIOS設定の不適切 | 起動順序の設定ミスや、SATAモードの不一致(AHCIとIDE)により正しいデバイスが選択されない。 |
ハードディスクの故障 | 物理的な損傷や経年劣化でハードディスクが故障し、起動ができなくなる。 |
ブートファイルの破損 | OSのブートファイルが破損している場合、エラーが表示される。Windowsの更新やインストール中のトラブルが主な原因。 |
CMOS電池の切れ | CMOS電池が消耗していると、BIOSの設定がリセットされ、起動デバイスの設定が失われる。 |
この中でも物理的な障害や高度な復旧が必要な場合、自己対応は危険です。データを守るため、専門設備と技術を持つプロに任せましょう。
「No Bootable Device」エラーの解決策
以下の解決策を試すことで、エラーの原因を特定し問題を解決することが可能です。
ハードウェア接続の確認
ハードディスクやSSDが正しく接続されているか確認し、必要に応じて修正しましょう。
- コンピュータをシャットダウンし、電源ケーブルを抜く。
- PCケースを開き、ハードディスクやSSDのSATAケーブルや電源ケーブルがしっかり接続されているか確認する。
- ケーブルが破損している場合は交換する。
BIOS設定の確認と修正
BIOS設定画面にアクセスし、起動デバイスの順序やモードを適切に設定すると問題が解決する場合があります。
- PCを再起動し、BIOS設定画面を開く(F2キーやDelキーを押す)。
- 「Boot」タブを開き、OSがインストールされているデバイスを最優先に設定する。
- SATAモード(AHCIまたはIDE)が適切に設定されているか確認する。
- 変更を保存してBIOSを終了する。
ハードディスクの診断
BIOS内の診断ツールや専用ソフトを使用してハードディスクの状態をチェックしましょう。
- BIOSの「Diagnostics」または「Tools」メニューを開く。
- ハードディスク診断ツールを実行する。
- エラーが検出された場合は、ハードディスクの交換を検討する。
ブートファイルの修復
Windowsインストールメディアを使用してブートファイルを修復する方法は次の通りです(修復対象のディスクを誤ったり「Windowsの再インストール」を選ぶと、データが上書きされ消失する可能性があります)。
- WindowsインストールメディアからPCを起動する。
- 「コンピューターを修復する」を選択。
- コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを順に実行する。
– bootrec /fixmbr
– bootrec /fixboot
– bootrec /rebuildbcd - 修復が完了したらPCを再起動する。
CMOS電池の交換
CMOS電池が切れている場合、新しい電池に交換することで問題を解決できます。
- PCケースを開き、マザーボード上のCMOS電池を取り外す。
- 新しいCMOS電池を取り付ける。
- PCを再起動し、BIOS設定を再構成する。
専門業者への相談
上記の方法で解決しない場合、ハードウェアやソフトウェアの問題が複雑化している可能性があるため、専門業者に相談しましょう。
最新の設備と専門技術を持つ業者は、個人では対応が難しい状況でも、高い成功率でデータを取り戻します。特に重要なデータが含まれている場合、自己解決を試みることで取り返しのつかない事態を招くリスクがあります。
重要なデータを安全に復旧するためには、早めの相談が鍵です。信頼できるプロにお任せください。
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まとめ
トラブルに直面すると、慌てて不適切な対応をしてしまうことでデータ損失や状況の悪化を招くことがあります。この記事では、問題の原因を特定し、適切な対策を講じる方法をご紹介しました。
重要なのは、データの取り扱いに慎重になることです。特にデータ復旧を試みる際は、専用のソフトウェアを使用するか、物理的な破損や高度なトラブルの場合には、専門のデータ復旧業者に依頼することをおすすめします。
トラブルの原因や症状によって対処法は異なりますが、データの安全を第一に考えた選択をすることが大切です。大切なデータを守るためにも、問題が解決しない場合は、お気軽にデータ復旧の専門家にご相談ください。