
QNAP NASが認識されない・故障したときの復旧方法と安全な対処手順

【監修】株式会社ジオコード クラウド事業 責任者
庭田 友裕
「QNAP NASが突然つながらない…共有フォルダも消えた?」そんな状況に戸惑っていませんか?
- NASにアクセスできずファイル一覧が見られない
- ネットワーク上にQNAPが表示されなくなる
- RAID構成のステータスが不明または異常表示される
こうしたトラブルは、RAIDの障害やファームウェアの不具合、ネットワーク設定の崩れが原因で起きることがあります。本記事では、QNAP NASが使えなくなる代表的な原因と、初心者でも実行できる復旧手順をステップごとにわかりやすく解説しています。
操作に不安がある場合は、NASやRAIDに対応した専門業者への無料相談を検討してみてください。
この記事の目次はこちら
QNAP NASが使えなくなる主な原因
NASが急に認識されなくなる背景には、ソフト的な誤操作からハードウェア障害まで、さまざまな要因が考えられます。NAS特有の構成も関係するため、原因を把握して正しい判断を行うことが、データ保全の鍵になります。
原因 | 説明 |
---|---|
ファイルの誤削除や一時的な操作ミス | 削除したファイルがNAS内部に残っていることがあり、誤操作でも簡単に復元できる場合があります。 |
RAID構成のエラーやディスク不良 | RAIDを構成するHDDの一部に障害が発生すると、RAID全体が非アクティブになることがあります。 |
共有設定やシステム設定の消失 | 誤操作や初期化で共有フォルダや設定が消えると、NASにアクセスできなくなることがあります。 |
HDDの物理故障やシステム障害 | NAS内部のHDDが物理的に破損すると、読み取り不能になり、NASとして機能しなくなることがあります。 |
ファームウェア更新の失敗 | NASのアップデート中にエラーが起きると、起動不能やシステム障害の原因となることがあります。 |
ネットワーク設定の誤り | IPアドレスやルーターの設定ミスにより、NASがネットワークに認識されなくなる場合があります。 |
NASの故障原因でも特に注意すべきは、HDDそのものが物理的に破損しているケースです。たとえば「カチカチ音がする」「QNAP本体が反応しない」「HDDが回転していない」などの症状がある場合、内部ヘッドの損傷や基板故障の可能性があります。こうした物理障害では、誤った通電やHDDの取り外しが致命的な二次被害を招くこともあります。
また、RAID構成のNASでは1台の障害でもシステム全体に影響が及びます。RAIDのリビルドや再構成を自己判断で進めると、データの上書きや構成破損が発生するおそれも。特に業務用NASの場合、失われたデータの重要度が高いため、障害を検知した段階で早めに操作を中止し、専門業者へ相談することが最も安全です。初期診断・相談は無料で行えるため、まずは現状を正確に把握することが復旧への第一歩です。
【データ消失】自己判断の落とし穴とは

RAIDやNASに不具合が起きたとき、「とりあえず再起動」や「HDDの交換」を試す方も多いと思います。
しかし、こうした操作が障害を悪化させ、復旧できたはずのデータまで失われてしまうケースもあります。
特にRAID構成では、安易な再構築や通電の繰り返しにより、データが上書きされたり構造が壊れてしまうことがあります。
以下のような不安がある方は、作業を止めて、専門家による診断を受けることをおすすめします。
- 絶対に消えては困る業務データがある
- RAIDやNASに関する知識があまりない
- 「再構築しますか」と表示されて不安になっている
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「もうだめかも」とあきらめる前に、まずは無料で相談してみてはいかがでしょうか。
QNAP NASの状態別・安全な復旧方法ガイド
NASの障害対応は、状況に応じて段階的に進めることが大切です。軽度な論理障害からRAIDのリビルド、設定の復元まで、それぞれの対処法を丁寧に実施していきましょう。物理的なトラブルが疑われる場合は、専門業者に相談する選択肢も視野に入れてください。
- ごみ箱機能「@Recycle」からの復元
- HBS3のバックアップから復元する
- RAID構成を復旧する
- RAIDリビルドを実行する
- システム設定・共有フォルダの復元
- データ復元ソフトを使ってみる
- 専門業者に相談する
ごみ箱機能「@Recycle」からの復元
削除したファイルが「@Recycle」フォルダに残っていれば、NASの管理画面から元に戻せます。特にネットワーク共有フォルダから削除したデータはこの機能で救えることがあります。
@Recycleフォルダからの復元手順
- QNAP NASのQTS画面にログイン
- ファイルステーションを開く
- 対象フォルダ内の「@Recycle」を開く
- 該当ファイルを右クリックし、「回復」を選択
HBS3のバックアップから復元する
事前にHybrid Backup Sync(HBS3)でバックアップを取っていた場合、バックアップからの復元が確実です。QTS上で復元ジョブを実行することで、元の状態に戻せます。
HBS3復元手順
- QTSにログインし、「HBS3」を起動
- 左メニューから「復元ジョブ」を選択
- 復元したいバックアップを選択
- 復元先を指定してジョブを実行
RAID構成を復旧する
RAIDに一時的な異常があるだけであれば、HDDを正しいスロットに挿入し直し、ストレージプールの管理画面から復旧処理を行うことで、データを残したまま状態を戻せることがあります。
RAID復旧の手順
- すべてのHDDが正しい位置にあるか確認
- QTSの「ストレージ&スナップショット」を開く
- 該当するストレージプールを選択
- 「管理」→「復旧」を選んで復旧処理を開始
RAIDリビルドを実行する
RAID1やRAID5などの構成でディスクを交換した後は、リビルド作業が必要です。ただしディスク状態によっては誤った操作がデータ消失を招く可能性もあるため、不安な場合は無理をせず専門業者の判断を仰ぐのが安全です。
RAIDリビルド手順
- 障害ディスクを新しいHDDと交換
- QTSで「ストレージ&スナップショット」を開く
- 対象RAIDグループを選択
- 「管理」→「リビルド」を選択して開始
システム設定・共有フォルダの復元
NASの設定や共有フォルダが消えた場合、バックアップしていた設定ファイル(.bin)や復元機能を使うことで、元の状態に戻せる可能性があります。
設定・共有フォルダ復元手順
- QTSで「コントロールパネル」を開く
- 「システム」→「バックアップ/復元」を選択
- 設定ファイル(.bin)を選んで復元を実行
- 共有フォルダが消えた場合は「権限設定」→「デフォルトの共有フォルダーの復元」を選択
データ復元ソフトを使ってみる
軽度の論理障害であれば、専用の復元ソフトを使ってHDD単体からデータを取り出す方法もあります。ただしRAID構成やディスク状態によって難易度が上がるため、扱いに慣れていない場合は無理をせず、専門業者のサポートを活用する方が安全です。
データ復元ソフトの利用手順
- RAID対応の復旧ソフトを用意
- NASからHDDを取り外し、SATA接続でPCに接続
- ソフトでRAID構成を仮想的に再構築しスキャン
- 復旧可能なファイルを安全なディスクに保存
専門業者に相談する
RAIDのリビルドに失敗したり、HDDから異音がする場合は、すぐに操作を止めて専門業者に相談するのが最も安全な方法です。誤った操作で状況を悪化させる前に、正確な診断と復旧方法を提案してもらうことで、貴重なデータを守る可能性が高まります。当サイトで紹介している業者は、NAS復旧に実績があり、初期診断や見積もりが無料。NASの復旧に特化した技術力を活かして、あなたのデータを安全に取り戻すサポートをしてくれます。
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まとめ
QNAP NASのトラブルは、自己判断で対応するとデータを失うリスクが高まる可能性があります。特にRAID構成が崩れたり、物理障害が疑われる場合は、誤操作によって被害が拡大することも。まずは落ち着いて状態を確認し、データの重要性に応じて対応方法を選ぶことが大切です。
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