スタートアップ修復ができない・終わらない時の復旧法

「Windowsが起動せず、スタートアップ修復がずっと止まったまま…」そんな症状にお困りではありませんか？

・「スタートアップ修復を確認しています」で止まる
・何時間経っても自動修復が終わらない
・再起動しても同じ画面が表示される

この問題は、システムファイルの破損やディスクの異常などが原因で発生しやすく、放置するとデータ消失のリスクも高まります。

本記事では、「スタートアップ修復が進まない」原因とその対処法を、初めての方でも実践できるように順を追って解説しています。

自力での復旧に不安がある場合は、無料で相談できる専門業者に一度問い合わせてみることをおすすめします。

スタートアップ修復が進まない原因

スタートアップ修復が進まない原因には主に以下3つに分類されます。

ソフトウェアの不具合

ソフトウェアの不具合の原因は主に次の通りです。

• システムファイルの破損
  Windowsの起動に必要なシステムファイルが破損している場合、スタートアップ修復が正常に完了しないことがあります。
• 最近のアップデートの不具合
  Windowsのアップデートで互換性のないドライバーや設定が導入された場合、システムの起動プロセスに問題が生じ、修復が進まなくなることがあります。
• マルウェア感染
  悪意のあるプログラムがシステムファイルを変更または削除した場合、スタートアップ修復が途中で停止することがあります。

外部デバイスの干渉

外部デバイスの干渉原因は主に次の通りです。

• USBメモリや外付けHDDの接続
  起動時に不要な外部ストレージが接続されていると、システムがそれらを優先して読み込もうとし、スタートアップ修復が進まなくなることがあります。
• 周辺機器の不良
  キーボードやマウス、プリンターなどの周辺機器に不具合があると、Windowsの起動プロセスに悪影響を及ぼす場合があります。特に、壊れたデバイスがUSBポートに接続されていると、修復プロセスが中断する可能性があります。
• デバイス間の相性問題
  特定のUSBデバイスや外部機器が、システムのブートシーケンスと競合することがあります。特に古い機器や互換性のないドライバーを使用している場合、この問題が発生しやすいです。

ハードウェアの故障

ハードウェアの故障原因は主に次の通りです。

• ハードディスクやSSDの物理的な損傷
  ハードディスクやSSDに物理的な損傷（セクタの劣化や故障）がある場合、スタートアップ修復が進行できません。特に、アクセス時にカチカチと異音がする場合は、ハードディスクの物理障害が疑われます。
• メモリの不具合
  メモリ（RAM）が正常に動作していない場合、スタートアップ修復がデータを正しく読み込めず、停止することがあります。メモリスロットの接触不良や、メモリ自体の経年劣化が原因となることが一般的です。
• 基盤や接続部分の問題
  パソコン内部のマザーボードやストレージデバイスの接続部分（SATAケーブルや電源コネクタ）が緩んでいる、または損傷している場合、修復が正常に進みません。

こうしたハードウェアの問題は修復ツールでは対応できず、自力での解決が難しいため、大切なデータがある場合は、専門のデータ復旧業者への相談をおすすめします。

【データ消失】自己判断の落とし穴とは

パソコンやデバイスに不具合が起きたとき、「とりあえず操作してみよう」と感じる人は多いと思います。しかし、その操作がかえって状態を悪化させ、復旧できたはずのデータまで失われてしまうことがあります。

たとえば、内部でファイル構造やシステムに異常がある場合、繰り返しの操作によって上書きや障害の進行が起き、本来なら取り戻せたデータが復旧困難になるケースも実際に少なくありません。

以下のような不安や迷いがあるときは、いったん手を止めて、専門的な視点から状況を確認してもらうという判断も有効です。

• 絶対に失いたくないデータがある
• 写真や業務データなど、重要なファイルが含まれている
• パソコンやストレージ機器の操作に不安がある

編集部では、これまで多くのデータ復旧サービスを調査してきましたが、
中でもデジタルデータリカバリーは、以下のような点からおすすめできます。

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失いたくないデータがある方は、とりあえず相談だけしてみてはいかがでしょうか。

スタートアップ修復ができない・終わらない場合、自力で試せる対処法

スタートアップ修復が進まない場合、自力で試せる対処法は主に次の通りです。

外部デバイスの取り外し

外付けデバイスが原因の場合があります。以下の手順を試してください。

1. パソコンをシャットダウン。
2. USBメモリや外付けHDD、プリンターなどすべての外部デバイスを取り外す。
3. デバイスを外した状態で再起動し、修復が進むか確認。
4. 問題が解決した場合、1つずつデバイスを接続し原因を特定。

セーフモードでの起動

セーフモードでは必要最低限のドライバーのみでWindowsを起動します。

1. 電源ボタンを押し、すぐに「F8」キーを連打。
2. 「セーフモード」を選択し、Enterキーを押す。
3. 正常に起動できた場合、スタートアップ修復に進まずに「システム復元」などの作業を実行。

システム復元の実行

システム復元は、正常に動作していた状態に戻す機能です。

1. 「詳細オプション」メニューで「システム復元」を選択。
2. 復元ポイントの中から、問題が発生する前の日付を選択。
3. 復元が完了するまで待機。

システムファイルチェッカー (SFC) の実行

SFCコマンドを使用して、破損したシステムファイルを修復します。

1. 「詳細オプション」から「コマンドプロンプト」を選択。
2. 以下のコマンドを入力し、Enterキーを押す。 `sfc /scannow`
3. 修復が完了するまで待つ。

パソコンを初期化する

最終手段として、パソコンの初期化を行います。ただし、すべてのデータが消去されるため、重要なデータがある場合は慎重に検討してください。

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まとめ

スタートアップ修復が進まない問題に直面した場合、以下の手順を試してください。

1. 外部デバイスの取り外しやセーフモードでの起動を試みる。
2. システム復元やSFCコマンドでシステムを修復する。
3. データ損失が懸念される場合は、プロのデータ復旧業者に相談する。

特に重要なデータが含まれている場合、無理に自力で復元しようとせず、専門業者に任せることで安全かつ確実に対応できます。