BtoB営業で成果を伸ばすには?受注につながる基本と実践ポイントを解説
【監修】株式会社ジオコード クラウド事業 責任者
庭田 友裕
BtoB営業は、個人向け営業とは違い、検討期間が長く、関係者も多くなりやすい営業です。そのため、ただ商品やサービスを紹介するだけでは成果につながりにくく、顧客課題の整理や提案の進め方が重要になります。HubSpot や Salesforce でも、B2B sales は複数のステークホルダーや長い購買プロセスを伴いやすい営業として整理されています。
この記事では、BtoB営業の特徴や難しさ、成果を出すために押さえたい考え方を整理しながら、営業手法や見るべき指標、失敗しやすい進め方までわかりやすく解説します。B2B sales process は見込み客の発掘、接点づくり、調査、提案、反論対応、クロージングといった複数段階で進むとされており、再現性ある進め方の設計が重要です。

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BtoB営業とは何か

企業に対して商品やサービスを提案し、契約や継続取引につなげる営業
BtoB営業とは、企業に対して商品やサービスを提案し、契約や継続取引につなげていく営業活動のことです。Salesforce は B2B sales を「企業が別の企業に製品やサービスを販売すること」と説明しており、HubSpot も B2B sales を「企業から企業への販売プロセス」と定義しています。
BtoB営業では、単に商品を紹介するだけでなく、相手企業の課題や導入目的を理解し、その企業にとって導入する意味を具体的に示すことが重要です。個人向け営業に比べて、購買理由が業務改善、売上向上、コスト削減、リスク低減といった事業上の目的に結びつきやすいため、提案内容にも論理性が求められます。
提案先は企業であり、実際には複数の担当者や意思決定者と進める
BtoB営業の特徴は、提案先が企業であり、実際にはその企業の担当者、上司、決裁者、調達部門など複数の関係者とやり取りしながら進むことです。HubSpot は B2B sales について、長い購買サイクルと複数ステークホルダーを伴うことが多いと説明しています。McKinsey も、B2B の購買行動では多様なチャネルと複数の関係者が関わる複雑な顧客体験が一般的だと指摘しています。
そのためBtoB営業では、目の前の担当者に説明して終わるのではなく、誰がどの観点で判断するのかまで整理しながら進める必要があります。この視点がないと、現場担当者は前向きでも、社内承認の段階で止まりやすくなります。
個人向け営業より検討期間が長くなりやすい
BtoB営業は、個人向け営業に比べて検討期間が長くなりやすい傾向があります。Salesforce は B2B と B2C の違いとして、買い手の要件や意思決定構造が異なるため、販売プロセスや案件期間も変わると説明しています。HubSpot でも、B2B はより長い評価期間と正式な検討プロセスを伴いやすいと整理されています。
そのためBtoB営業では、一度の商談で決まるよりも、複数回の接点を重ねながら信頼を築いていく流れになりやすいです。提案の質だけでなく、途中経過の確認、関係維持、社内調整の支援まで含めた進め方が重要になります。
課題解決型の提案が求められる
BtoB営業では、商品やサービスの特徴を伝えるだけでは不十分です。相手企業が抱える業務課題や経営課題を理解し、それに対してどのように役立つのかを具体的に示す必要があります。HubSpot は B2B を、効率向上や新たな能力の獲得といった企業課題の解決に結びつく商取引の文脈で説明しています。
たとえば業務効率化、人手不足の解消、情報共有の改善、営業精度の向上など、企業が抱える問題と提案内容が結びついていなければ、導入の優先順位は上がりにくくなります。BtoB営業は、機能説明型というより、課題解決型の提案力が求められる営業です。

BtoB営業が難しいと言われる理由
意思決定までの流れが複雑になりやすい
BtoB営業では、商談相手が好意的でも、その場で導入が決まるとは限りません。現場担当者が必要性を感じていても、上司や決裁者が納得しなければ前に進まないことがあります。HubSpot は B2B sales で複数ステークホルダーが関与しやすいことを示しており、McKinsey も B2B 購買では複数チャネルと複数関係者による複雑な意思決定が起こると説明しています。
さらに、予算、導入時期、他部門との調整、既存取引先との比較などが重なると、案件はより複雑になります。そのためBtoB営業では、誰が判断に関わるのかを見極めながら、社内で通しやすい提案へ整えていく必要があります。
顧客ごとに課題や優先順位が異なる
同じ業種や同じ規模の企業でも、抱えている課題や優先順位はそれぞれ異なります。ある企業では業務効率化が最優先でも、別の企業ではコスト削減や人手不足の解消が主要テーマになっていることがあります。BtoB営業では、同じ説明を繰り返すだけでは刺さりにくく、相手ごとに提案の切り口を変える必要があります。HubSpot の B2B sales 関連解説でも、顧客理解に基づく提案や関係構築の重要性が示されています。
この個別性があるため、表面的なヒアリングだけでは提案が浅くなりやすくなります。相手企業の状況理解が不十分だと、提案内容が一般論にとどまりやすく、導入の優先順位も上がりにくくなります。
検討期間が長く、途中で止まる理由も見えにくい
BtoB営業では、検討に時間がかかるぶん、途中で案件が止まることも少なくありません。しかしその理由が、予算の問題なのか、競合比較なのか、社内優先順位の変化なのか見えにくいことがあります。HubSpot の sales cycle 解説でも、営業サイクルは最初の接点から最終成約までの全体工程であり、各段階でボトルネックが生まれると整理されています。
検討が長引くほど、顧客側の状況も変わりやすくなります。そのためBtoB営業では、提案後にただ待つのではなく、状況を確認しながら関係を保ち続ける必要があります。
価格以外の価値を伝える必要がある
BtoB営業では、価格が重要な判断材料になることは多いですが、それだけで決まるわけではありません。導入後にどのような業務改善が見込めるのか、どの程度課題解決につながるのかを伝えられなければ、価格中心の比較に寄りやすくなります。HubSpot は B2B 企業の提供価値を、効率向上や業務上の成果に結びつくものとして説明しています。
そのためBtoB営業では、安いかどうかではなく、導入によってどのような成果が見込めるのかを言語化する力が求められます。単なる商品説明ではなく、導入する意味を相手企業に納得してもらう必要があります。
信頼関係が成果に大きく影響しやすい
BtoB営業では、提案内容が良くても、営業担当者や会社への信頼が弱いと前に進みにくいことがあります。HubSpot は B2B sales の特徴として、relationship building を含むと説明しており、Pipedrive も B2B sales process において関係構築の重要性を挙げています。
特に高額商材や継続取引が前提の商材では、この会社に任せてよいか、この担当者なら相談しやすいかといった要素も判断に影響します。そのためBtoB営業では、売り込みを急ぐより、相手企業の状況を理解しながら信頼を積み重ねる姿勢が重要です。

BtoB営業で成果を出すために重要なポイント

顧客課題を表面的に捉えない
BtoB営業では、相手が最初に話す悩みだけを受け取って終わらないことが重要です。たとえば「業務が大変」という相談があっても、実際には情報共有の遅れなのか、人手不足なのか、管理方法の非効率なのかで提案内容は変わります。顧客理解に基づいた提案が重要だという点は、HubSpot の B2B sales 関連解説とも整合します。
表面的な困りごとだけで進めると、導入の優先順位が上がりにくくなります。だからこそBtoB営業では、なぜその課題が起きているのかまで深く整理し、相手自身も納得できる形で言語化することが大切です。
提案内容を相手企業の状況に合わせる
BtoB営業で成果を出す担当者は、同じ資料をそのまま説明するのではなく、相手企業の状況に合わせて提案の切り口を変えています。現場課題が強い企業には運用のしやすさや実務面のメリットを重視し、経営視点が強い企業には費用対効果や生産性向上を示す必要があります。HubSpot は B2B sales process の中で、調査や提案段階で相手企業に合わせた情報整理が重要だとしています。
BtoB営業では、商品説明をするのではなく、相手企業にとって導入する意味を具体化することが重要です。相手に合った伝え方ができるほど、提案の納得感は高まりやすくなります。
意思決定者を意識して進める
BtoB営業では、目の前の担当者だけを見て進めると途中で止まりやすくなります。実際には、現場担当者が必要性を感じていても、上司や決裁者が判断する段階で情報が不足し、前に進まないことがよくあります。HubSpot は B2B sales に multiple stakeholders が関与すると明示しており、McKinsey も B2B 購買が複雑であると指摘しています。
そのため、誰がどの視点で判断するのかを早めに把握し、それぞれに必要な材料を整えることが重要です。BtoB営業は、担当者との関係づくりだけでなく、社内で通しやすい提案に変える視点が成果へつながります。
検討が長引く前提で関係を維持する
BtoB営業では、すぐに結論が出ない案件も多くあります。そのため、一度提案して返事を待つだけでは失注しやすくなります。検討期間が長いほど、相手企業の状況や優先順位が変わることもあるため、途中経過を確認しながら関係を維持することが大切です。sales cycle を段階的に管理する重要性は、HubSpot の sales cycle 解説や B2B sales process 解説でも示されています。
BtoB営業で成果を出すには、売り込みすぎず、放置もしない距離感で継続的に接点を持つことが重要です。この積み重ねが、競合比較の場面でも差になりやすくなります。
受注後まで見据えて信頼を積み上げる
BtoB営業では、受注がゴールではありません。導入後にスムーズに運用できるか、期待どおりの成果につながるかまで見据えて提案することで、相手の安心感は高まりやすくなります。Salesforce や HubSpot の B2B 関連説明でも、B2B は長期関係や継続的な取引を前提にしやすい文脈で語られています。
特に継続取引や追加提案が見込める商材では、受注前の姿勢がその後の関係にも影響します。BtoB営業で長く成果を出すには、目先の契約だけでなく、「この会社、この担当者なら任せられる」と思ってもらえる信頼の積み上げが欠かせません。
BtoB営業の主な営業手法
BtoB営業にはさまざまな進め方があります。代表的なのは、電話やメール、フォーム送信などで新規接点をつくるアウトバウンド営業、問い合わせや資料請求を起点に商談化するインバウンド営業、既存顧客からの紹介やパートナー経由の営業、既存取引先を深耕して追加提案につなげる既存深耕営業などです。HubSpot の B2B sales process でも、見込み客の発掘から接点づくり、調査、提案、反論対応、成約という流れが示されています。
重要なのは、どの手法が正解かではなく、自社の商材特性、顧客単価、営業体制に合った進め方を選ぶことです。たとえば検討期間が長く関係構築が重要な商材なら、短期的な件数重視だけでなく、ナーチャリングや継続接点も重視したほうが成果につながりやすくなります。

BtoB営業で見られやすい指標
BtoB営業では、売上だけを見ていても改善ポイントが見えにくくなります。そのため、商談化率、受注率、平均単価、営業サイクルの長さ、失注理由、案件ごとの進捗率など、プロセスを分解して見ることが重要です。HubSpot の sales cycle 解説でも、各段階を可視化し、コンバージョン率やボトルネックを把握することが営業改善に役立つとされています。
たとえば商談化率が低ければ初回接点や提案の前段に課題がある可能性があり、受注率が低ければ提案内容や競合対応に改善余地があるかもしれません。営業サイクルが長すぎる場合は、意思決定者の把握やフォローのタイミングを見直す必要があります。このように、BtoB営業では結果だけでなく途中の数字を見ることが、受注率改善につながります。
BtoB営業で失敗しやすい進め方

BtoB営業で失敗しやすいのは、目の前の担当者だけを見て進めることです。担当者が前向きでも、その人が社内で説明しやすい材料がなければ案件は止まりやすくなります。また、課題を浅く捉えたまま提案すると、表面的な商品説明に終わりやすく、導入の必要性が伝わりにくくなります。HubSpot が B2B sales で複数関係者と長い購買サイクルを挙げていることからも、この失敗は起こりやすいといえます。
さらに、検討期間中に放置してしまう進め方も危険です。BtoB案件は時間がかかるぶん、顧客側の状況や優先順位が変わりやすく、ただ待つだけでは失注しやすくなります。sales cycle を管理しながら、適切なタイミングで情報提供や状況確認を行うことが重要です。
また、価格訴求に寄りすぎることも注意が必要です。導入後の価値や業務改善の意味を伝えられなければ、価格比較に巻き込まれやすくなります。BtoB営業では、良い提案をすることだけでなく、相手企業の中で通る提案に変えることが重要です。
BtoB営業で成果を伸ばすには、商材理解だけでなく、相手企業の判断構造まで踏まえて提案を組み立てることが欠かせません。
そのためには、自社の営業課題を整理したうえで、どこから改善すべきかを見極める必要があります。

ジオコードが提供するネクストSFA/CRMとは?営業情報を一元管理しやすいクラウド型ツール
営業活動を一元管理し、成果につなげるクラウドツール
ネクストSFA/CRMは、見込み顧客の獲得から育成、商談管理、顧客管理までを一つに統合した営業支援ツールです。
SFA・CRMを中心に、MAも含めた営業情報の一元管理を進めやすい構成になっています。
情報の分散と属人化を防ぐ
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ネクストSFA/CRMでは、すべての顧客・商談情報を一元管理することで、誰でも状況を把握できる環境を実現します。
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入力負担が大きいツールは現場に定着しません。
ネクストSFA/CRMは、現場で使いやすい設計と無料サポートにより、入力・運用の定着を図りやすい点が特長です。
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導入から定着までの手厚いサポート
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まとめ
BtoB営業は、商品やサービスを紹介して終わる営業ではありません。相手企業の課題を整理し、その企業にとって導入する意味を具体的に伝えながら、複数の関係者が納得できる形で提案を進める必要があります。B2B sales は企業間取引であり、長い販売プロセスや複数意思決定者を伴いやすいという整理は、Salesforce や HubSpot の説明とも一致しています。
そのためBtoB営業で成果を出すには、顧客課題を深く理解すること、相手企業の状況に合わせて提案内容を調整すること、意思決定者まで意識して進めることが重要です。さらに、検討期間が長くなる前提で関係を維持し、受注後まで見据えた姿勢で信頼を積み上げることが、受注率や継続取引にもつながりやすくなります。
つまりBtoB営業で大切なのは、良い提案をすることだけではなく、相手企業の中で通る提案に変えることです。商材理解や営業スキルだけでなく、相手企業の判断構造まで踏まえて進められるかどうかが、BtoB営業の成果を大きく左右します。

