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SFA JOURNAL by ネクストSFA

CRMでLTVを最大化!営業効率も改善する“SFA”の活用術とは?

株式会社ジオコード クラウド事業 責任者 庭田 友裕

【監修】株式会社ジオコード クラウド事業 責任者
庭田 友裕


営業活動の効率化と成果向上を目指すなかで、「LTV(顧客生涯価値)」という指標が注目されています。単なる売上の積み上げではなく、ひとりの顧客からどれだけ長く、どれだけ価値を生み出せるかを重視する考え方です。そして、このLTVの最大化に欠かせないのがCRM(顧客管理システム)の活用です。本記事では、LTVとCRMの基本から、実際に成果を上げた企業事例、さらには「ネクストSFA」の機能を通じた実践的なアプローチまで、営業管理と支援の視点でわかりやすく解説します。

LTVとは?CRMと組み合わせて見るべき理由

LTV(顧客生涯価値)の基本定義
LTVとは「Life Time Value」の略で、日本語では「顧客生涯価値」と訳されます。ひとりの顧客が取引を開始してから終えるまでに、自社にもたらす利益の総額を表す指標です。たとえば、同じ売上を持つ顧客であっても、5年にわたって継続的に契約してくれる顧客と、単発で終了してしまう顧客とでは、企業にとっての価値は大きく異なります。

なぜ今、LTVが注目されているのか
現代の市場では、新規顧客の獲得コストが高騰し、限られた予算で最大の成果を求める企業が増えています。そのため、すでに接点のある顧客との関係を深め、継続的に価値を提供する「LTVの最大化」が、営業・マーケティング戦略の中核として見直されているのです。

また、SaaSなどのサブスクリプション型ビジネスや、定期購入モデルが一般化したことも、LTV重視の流れを後押ししています。チャーン(解約率)を抑え、継続率を高める工夫がそのままLTVの向上に直結するためです。

CRMがLTVの最大化に果たす役割と相性
LTVを高めるためには、「誰に」「どのタイミングで」「どんな提案をするか」が重要です。ここで活躍するのがCRMです。CRMは、顧客とのすべての接点や履歴を記録・可視化することで、個々のニーズや状態を理解しやすくします。たとえば、過去にどんな製品を購入したのか、いつ問い合わせをしたのかといった情報をもとに、最適なタイミングで次の提案を行うことが可能になります。

また、CRMによって営業・サポート・マーケティングなど、部門を横断した情報共有が進み、顧客対応の質が均一化されます。これは、信頼関係を構築するうえで極めて重要であり、結果的に継続利用やリピート購入につながっていくのです。

LTVを上げるCRM活用のポイント

LTVを高めるには、「継続率を上げる」「購入単価や頻度を上げる」などの取り組みが欠かせません。これらを実現するために、CRMの活用が非常に有効です。以下では、CRMをどう活かせばLTVを伸ばせるのか、その具体策を見ていきましょう。

顧客の継続率を高めるアプローチ

CRMの最大の強みは、顧客ごとの接点や履歴を“見える化”できる点です。過去の商談内容やクレーム対応履歴、購入状況などが蓄積されていれば、営業担当者は「今このお客様に何をすべきか」を正しく判断できます。

継続率を高めるには、顧客の“離脱兆候”を早期に察知し、事前に対応することが重要です。たとえば、問い合わせ頻度が急に減ったり、ログインが途絶えた顧客がいれば、CRM上でアラートを設定することで、担当者がフォローに入ることが可能になります。

また、誕生日や契約更新タイミングなどにあわせた定期フォローも、CRMを活用することで半自動的に行えます。こうした積み重ねが信頼につながり、結果として長期契約へと発展するのです。

購入単価・頻度を上げるCRM施策

LTVを伸ばすもう一つの柱が、「顧客あたりの取引価値を増やすこと」です。CRMには、過去の購入商品・金額、興味関心などの情報が蓄積されているため、これらをもとにクロスセル(関連商品提案)やアップセル(上位プラン提案)を行うことが可能です。

たとえば、あるツールを導入して半年経過した顧客に、「活用支援パック」のようなオプション提案をすることで、収益の増加が期待できます。また、同じ業界・規模の企業がよく導入している商品をレコメンドすることで、成約率も高まります。

こうしたアプローチは、“売り込み感”が出ないように、タイミングと文脈が非常に大切です。その点でも、CRMに記録された詳細データを元にすれば、より自然な形での提案が可能になります。

One to One対応の重要性

LTV向上の本質は、「ひとりひとりの顧客との関係を深めること」です。CRMは、まさにこのOne to One対応を可能にするツールです。

たとえば、ある顧客が過去に商品Aを購入して高評価をつけていたとします。CRMを活用すれば、「商品Aと相性のいい商品B」の案内を、メールや営業訪問の際にさりげなく提案できます。こうした個別対応は、営業担当の勘や経験に頼るのではなく、CRMのデータに基づくからこそ実現できます。

また、部署や担当者が変わっても、CRMに記録された情報が引き継がれるため、「毎回イチから説明しなければならない」といったストレスを顧客に与えることなく、スムーズな対応が可能です。

CRMで実現する営業プロセスの最適化

CRMの導入効果として特に大きいのが、「営業プロセスの見える化と標準化」です。これまで個人のやり方に依存していた情報管理や顧客対応が、CRMによって一元化され、組織全体で共有できるようになります。

たとえば、案件ステータスや過去の対応履歴を一目で確認できれば、営業メンバーは次に取るべきアクションを迷わず実行できます。これにより、対応の漏れや重複を防げるだけでなく、対応スピードの向上にもつながります。

さらに、活動ログを元に営業マネージャーが進捗管理やアドバイスをしやすくなり、営業全体のスキル底上げにも寄与します。こうした営業プロセスの最適化が、長期的にLTVを支える土台となるのです。

LTV向上に効く「営業支援×顧客管理」の連携

CRM単体でも顧客対応は強化できますが、営業支援ツールと連携することで、さらに効果を高められます。たとえば、SFA(営業支援システム)を組み合わせることで、訪問履歴や提案内容、受注見込みなどの情報も一元管理できるようになります。

営業支援ツールがあると、担当者の業務負荷が軽減されるため、より多くの顧客に対してきめ細やかな対応が可能になります。また、営業活動全体の流れが可視化されることで、どこで成約率が落ちているのか、どのフェーズで対応が遅れているのかといった“詰まり”も発見しやすくなります。

このように、営業支援とCRMの相乗効果で、対応力と生産性がともに高まり、結果としてLTVの最大化につながっていきます。

LTVを高めた企業の事例と成果

LTVの最大化に成功している企業は、CRMを単なる顧客台帳としてではなく、“戦略的ツール”として活用しています。ここでは、実際にCRMを導入してLTVを向上させた企業の事例を、業種別にご紹介します。

事例①:ITサービス企業|チャーン率50%減・継続年数が倍増

ある中堅ITサービス会社では、これまで営業担当が個別に顧客管理を行っており、退職や担当変更があるたびに情報が断絶していました。その結果、契約更新タイミングでのフォロー漏れが続き、チャーン(解約)率が高止まりしていました。

CRM導入後、顧客の契約履歴やサポート履歴、問い合わせ内容が一元管理され、対応の質とスピードが向上。加えて、更新時期が近い顧客に対してリマインドアラートを設定し、営業部門とカスタマーサクセス部門が連携して動けるように。結果として、チャーン率は50%以上改善し、契約継続年数も1.8倍に伸長しました。

事例②:製造業|取引単価が20%アップ&紹介受注も増加

BtoB製品を扱う製造業の企業では、以前は製品納品後のフォローがほとんどなく、リピート受注が発生しづらい状況でした。CRM導入後、納品後のフォロータイミングや、製品の使用満足度調査を自動で管理できるようになり、「次に何を提案するか」の戦略が明確化。営業が顧客の利用状況を正しく把握し、関連商品や上位モデルの提案を行える体制へと進化しました。

さらに、対応履歴や満足度の記録が蓄積されていくことで、「紹介しやすい顧客」を特定し、紹介キャンペーンを展開した結果、LTVの向上とともに新規顧客の獲得コストも下がるという好循環が生まれました。

事例③:専門サービス業|業務属人化を解消し受注率が向上

士業などの専門サービスを提供する企業では、長年ベテラン営業に頼った属人的な営業体制が課題でした。新しいメンバーが育たず、顧客との関係もベテラン任せになっていたため、営業の再現性が低く、LTVのばらつきが大きい状態でした。

CRMの導入によって、受注プロセスや提案履歴、成果につながった要素をデータ化できるようになり、ノウハウの共有が進みました。また、商談に至らなかった顧客にも適切なタイミングで再アプローチができるようになり、継続契約率と受注率がどちらも改善。LTVの標準値が底上げされました。

これらの事例に共通するのは、「顧客との接点を戦略的に活かすための仕組み」が整っていることです。CRMを活用すれば、売上だけでなく“関係性”も育てることができ、それが長期的な企業成長につながるのです。

LTV最大化を叶える「ネクストSFA」の特長

LTVの最大化を図るうえで、CRMや営業支援ツールの選定は非常に重要です。そこで注目したいのが、CRM機能を備えた営業支援ツール「ネクストSFA」です。
ネクストSFAは、「誰でも使いこなせる」「サポートが充実している」「コストパフォーマンスが高い」という点で、導入企業から高い評価を得ています。

ここでは、LTVを高めたい企業がネクストSFAを選ぶ理由を、機能面と運用面の両側面からご紹介します。

顧客情報が一目でわかるCRM機能を搭載

ネクストSFAでは、顧客情報が「1画面で完結する」設計がされており、顧客との接点や活動履歴、案件情報を一括で確認することが可能です。過去の訪問履歴や提案内容、対応履歴なども時系列で記録されているため、次に何をすべきかが自然と見えてきます。

これは、LTVを高めるうえで欠かせない「継続率の改善」や「アップセル・クロスセルのタイミング判断」に大きく貢献します。営業だけでなく、カスタマーサポートやマーケティング担当も同じ情報を確認できるため、部門をまたいだスムーズな対応が可能になります。

コスパの高い料金体系で、導入ハードルが低い

ネクストSFAの料金は月額50,000円(10ユーザー分)で、11ユーザー以降は1ユーザーごとに5,000円の追加という明瞭な設計です。初期費用は都度見積もりとなっていますが、導入後の保守費用やサポート費用は基本的に発生しないため、ランニングコストが抑えられる点も魅力です。

LTV最大化は短期施策ではなく、継続的な運用が前提となります。だからこそ、月額料金が手頃で、サポートまで含まれているネクストSFAは、長期運用にも適した選択肢です。

活動管理・アラート・レポート機能で機会損失を防ぐ

ネクストSFAには、営業活動を見える化し、継続率や受注率を向上させるための機能が多数備わっています。たとえば、次回アクションの抜け漏れを防ぐ「アラート機能」や、訪問・架電・提案などの進捗を記録する「活動管理機能」、さらには受注率や顧客ステージ別の分析ができる「レポート機能」などが標準で搭載されています。

これらの機能を活用することで、営業現場の対応品質が均一化され、個人差に左右されない安定した営業体制が構築できます。LTVのばらつきをなくし、底上げを図りたい企業にとっては非常に有効です。

「使いこなせる」から定着率も高い

ツールを導入しても、現場で使いこなせなければ意味がありません。その点、ネクストSFAは、営業現場に馴染みやすいシンプルな操作性が特長です。
画面構成も直感的で、ITツールが苦手な営業担当でもすぐに慣れるよう配慮されています。

「ダッシュボード」「案件一覧」「顧客管理」などの画面が整理されており、必要な情報を最短で確認できる導線が確保されているため、日々の営業活動の中で“負担なく”情報入力や確認ができるのです。

こうした“使いやすさ”は、ツールの定着に直結します。導入しても現場に浸透しない…という課題を抱える企業にとって、ネクストSFAの操作性は大きな安心材料となるでしょう。

サポートが無料だから改善もスムーズ

ネクストSFAでは、導入後の操作説明や活用アドバイスなどのサポートが基本無料で提供されており、専任スタッフが丁寧にフォローしてくれます。初期設定から運用のコツまで、状況に応じた最適な支援が受けられるのは、現場にとって大きなメリットです。

また、改善要望や課題相談に対しても、開発・サポートチームが柔軟に対応してくれるため、現場のフィードバックが反映されやすく、継続的な活用が見込めます。

営業現場に並走するこうしたサポート体制があるからこそ、ツールの活用が止まらず、結果としてLTVの向上にもつながっていくのです。

まとめ ― CRMとLTVはセットで考える時代へ

LTV(顧客生涯価値)を高めることは、いまや多くの企業にとって重要な経営テーマです。新規顧客を追いかけ続けるよりも、すでに取引のある顧客との関係性を深め、長く・広く付き合うことのほうが、コスト面でも効率面でも理にかなっています。

そして、LTVを向上させるための必須ツールがCRMです。顧客との接点や履歴、ニーズを正確に把握し、それぞれに最適な対応を行う。そうしたきめ細やかな営業やサポートがあってこそ、顧客との信頼関係は深まり、継続率・取引額のアップへとつながります。

また、CRMを単体で使うのではなく、営業支援(SFA)と組み合わせることで、営業活動の全体像を“見える化”できるようになります。どの顧客に、いつ、どんなアクションをすべきかをチームで共有できれば、営業効率も改善し、属人化を防ぐことができます。

そのうえで注目したいのが「ネクストSFA」です。使いやすさ、サポート体制、価格設定のバランスが取れたこのツールは、CRMと営業支援の両面でLTV最大化を支えてくれます。初めてCRMを活用する企業でも安心して導入できるのが特長です。

LTVを軸に営業活動を再設計したい。そんな企業にとって、今こそCRMとSFAを“つなげて考える”ことが、次の成果への一歩となるはずです。

SFAは活用されてこそ意味がある

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